私は三島由紀夫氏から
良いことも悪いこと
いろいろなものを教わった、
というより彼を眺めながら自習しましたが、
あの人は短いなりのその晩年、
なまじな肉体などを
獲得しないでいればはるかに長生きし
もっと素晴らしい仕事を
成しおえたと思います。
ボディービルなどという
ハンチクな手作業で、
機能はしないが一応
外見には整った体をもったことで
有頂天になってしまい
それをまた美しいなどと
称えるゴマすりたちがいて、
あれだけ確かな美意識を備えていた人が
そんな自分自身を美しいと
勘違いするようになってしまった。
「老いてこそ人生」
石原 慎太郎 著
三島由紀夫の死を語れるほどの
知識も教養もないけれど
三島由紀夫といえば何を隠そう
僕が読書を好きになり、
人生こんな風に生きたいと思った
本との出会いの著者である
「潮騒」、
若い雇われ漁師、新治の生き様
水産業という自然と向き合う職業
たまらなく美しい大自然の優しさと猛威
そして船主の娘、初江とのロマンスを
描いた名作
この本に出会ったことで
現実、水産業に携わることになったのだから
自分の人生、なんとも面白いことか
だから、僕にとっては
三島由紀夫は特別な存在であったのに...!
世間を大騒ぎにさせた
あの死に舞台はなんとも言葉にならない
なんで割腹なのか...?
どんな精神状態がそうさせたのか...?
老いれば体はツヤをなくし垂れてくるもの
体が動かなければ筋肉も衰えるというもの
三島由紀夫こそ天寿を全うし
国民的作家としてもっと
素晴らしい、数々の作品を世に出して欲しかった
早起き鳥
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