日本人好みの言葉に
「謙譲の美徳」というものがある。
高い地位を望んで
積極的に獲得しようと動くより、
一歩引いた態度をとった方が
望みが叶えられがちであるのも
こうした日本人の気質と無関係ではない。
関ヶ原の合戦に勝利して、
関東から畿内近国まで、
ほぼ、徳川勢力で固めたにもかかわらず、
なかなか自身の地位向上については
積極的に動かず、
朝廷での官職は内大臣のままにとどまった。
「人事の日本史」
著 遠山美都男 関幸彦 山本博文
内大臣という地位が
どんなか知らないけれど、
相当高い地位だと思う。
でも源氏や足利政権を考えれば
当然征夷大将軍に任命されるか、
秀吉の地位「関白」にならなければ、
天下人といえないのだと思うけれど。
肩書きにこだわらなかった徳川政権、
そして結局は薩摩を手中に収め、
家康はようやく「征夷大将軍」となったのである。
その実力とそれに見合う肩書き
誰が見ても納得のいく姿、
それが天下人としての不動の存在
あっぱれお見事である。
早起き鳥
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早起き鳥
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