早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

rakuten

実家

2005年07月24日 04時14分27秒 | 読書
今実家に来ている。車で1時間くらいのところに実家の両親が暮らしている。思えば阪神大震災で受けた建物の復旧を断念し、福井県は敦賀市に越してきて早いものである、9回目の夏を迎えている。父も母も老いは隠せないものの、すこぶる元気で余生を楽しんでいるように見える。近くに海があり、直ぐそばには川が流れ、敦賀の中心市街地でありながら、とても季節感溢れるのどかな場所で、猫の額ほどの畑に夏野菜が繁る。何時も元気な顔は幸せそうである。
「今年の花火大会は16日だぞ、今年も来るんだぞ…。」
「もちろん来るよ、休む段取りしているから。」
「今年で敦賀の花火大会も俺達にとっても9回目だ。こんなに元気でいるとは思わなかったな。」
「都会で暮らしていたら、とっくにあの世かもしれないな。」
「まあ、何時まで花火大会を元気で見られるか知れないけれど、ありがたいと思ってるよ。」
「何時までも元気でいてくれよな。」
何気ない会話に、あったかい団欒があった。
我が家にとって阪神大震災は幸運の出来事として降りかかった。
神戸と福井の距離は団欒を持つにはあまりに遠すぎる。
今は車で1時間の所に団欒がある。
この団欒が今の僕に出来る唯一の孝行であり、些細な親子喧嘩もたまには良いものだ。

人気ブログに参加中!ワンクリックを!