フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

スピリッチュアル富光神社

2011-11-13 09:42:14 | Weblog
本山一揆の岩屋を見に行こうと俄かミステリーハンターになったバジルがいうのでお気楽な気持ちで出かけた。これがそもそもの失敗だった。途中で道を間違えたり見逃したりしたりしてどうにかここらしいという分岐の駐車場に着いた。「滝山→」としか看板がでていない。観光スポットとして町のパンフレットに載せてるぐらいだからもっと親切に「岩屋」とか下に書いてもらいたいよな。僕が本山一揆を滝山一揆と知っていたからどうにか行き着けたんだけどバジルなんか疑うからここで待ってて先に行ってみてくるからと斥候に行ったコレがよかった。でもまだ岩屋は飯盒炊飯ができるお気楽なとこだと思っていたから荷物も持たず車にあったフィラの長靴を履いて行ったんだ。これがヤバカッタ。野うさぎが飛び出したりしてくる道をチンタラ登っていくと神社の入り口滝の下に着いた。ここが岩屋だと思っていたから楽勝とばかりバジルに連絡。でも何処にもない。富光神社という標識と「岩屋→630m」と書いてある立て板があった。このを山登るのかと思って450mくらい登ったけど分からない。そのうちバジルが来て富光神社に参って社殿を開けると神が鎮座しておりました。あまりにも寂れて汚れているので掃除をしてあげた。これがいけなかったのか良かったのか?


バジルと話してこの山の頂上付近にあるんじゃないか関が原の戦いが終わってからすぐの反乱だから当時なら山城か砦の感覚だからなということでここで初めて頭が正常になる。450mから上は道らしき道がない。あったんだろうけど誰も登らないからなのか杉の枯葉や落葉が積もって道が分からなくなってた。一番上の滝を横切って向こうに渡ると鹿のフンがあるだけで道がない。それでも岩を回ってやっとの思いで目指す「岩屋」にたどり着いた。



携帯がつながるのが良かった。後から来ているバジルにあったというと道が分からないという。迎えに行くからと言って岩屋から下ると道がわからないというか覚えてないのに気づいた。上側に獣道のようなものがあったからそっちに進んだコレが間違い。上に下にと動いてやっと滝に出た。しかしここは、一の滝の滝つぼ。滝つぼなんか通ったかなと思いつつ渡ってまた道を探したけど分からない。プチ遭難だ。これは困った。滝を下るしかないかとバジルに連絡して「道に迷った。滝まで来てくれ」というとバジルが自力で滝の近くまで来ていた「助かった」バジルが滝に着いたとき僕は、かなり上にいた。滝の岩をおりてバジルのとこまで行くと道が薄っすらと見えた。こんどは、道を覚えつつ岩屋に行って無事降りてきた。少し遭難者の気持ちが分かったような気がした。やはり、遭難すると動くんだわけもわからず。そこで体力を消耗するんだね。僕も、久しぶりに夏山以外で全身汗びっしょりになった。家に帰ってマーチンに話をするとタンちゃんが出てきて素人が神の世話をしてはいけない。掃除なんかすると取り込まれると言うよと言った。それを聞いてゾッとした。でも掃除したから生きて戻れたのかなと思う。標高1000mくらいの山だけどあなどることなかれということを思い知らされた。反省しきり。
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