福島第一原発処理水の海洋放出に反対している中国は、様々な形で日本への反発を強めているが、これに煽られた一部国民が、東電や行政、個人に対し、何千回という迷惑電話を掛けまくっている。
中国は、国民が外国へ電話やSNSなどで発信することに対しては監視の目を光らせているのに、今回に限って電話などの規制はなく、国民にやりたい放題にさせていることは、政府が後ろからあおり立てているか若しくはやらせている感じだ。
日本など世界は、昔から、中国を軽視してきた。歴史の国中国は、昔は偉大な人物が多かったが、近時はイギリスなど列強に支配されてきた弱国に見られていた。
しかし第2次世界大戦後は、共産党革命を経て、1990年代鄧小平国家主席による改革開放政策によって世界第2位の経済大国に発展した。
今は、すっかり大国として自信を取り戻し、ロシアに代わりアメリカに伍して第2極を形成するまでになったと言える。
しかし、今回の日本への対応に見られるように、国家も国民も大国として自覚がなく、国としては、簡単に信義を投げ捨て、国民は一部に暴虐無人な暴挙を重ねている。
日本政府は、今回の処理水の放出については、中国政府に合同で放射能物質の検査を行うことを呼び掛けたが、中国政府はこれを拒否したという。
一部、専門家は、今回の対応は、現在中国が直面している経済の低迷について、国民の批判の矛先を日本に向けさせるためだろうと見ている。
処理水の海洋放出について、岸田文雄政権が、どれだけ中国に事前に説明する努力をしたのか分からないが、中国政府が、自身の失策をカモフラージュするため、処理水の海洋放出を日中関係の亀裂を承知で利用したとすれば、大国と言われる中国が、昔の弱小国から依然として脱皮していないことを表わしている。「関連:8月28日」