鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

木霊とともに佇む「聖地」をめぐる思い、紫陽花によせて…

2015-06-13 20:38:38 | 日記
ここ鎌倉の街は、時まさに「紫陽花でいっぱい!」で紫陽花で有名なお寺はどこも観光の方が続々、らしい、です…。でも、ワタシが暮らす佐助には幸か不幸か紫陽花の名所たる寺社が無い故に、程ほどの混雑、そこそこの賑わいの週末となっています。そしてわが家では、ご近所のお宅からいただいた深く鮮やかな色合いの紫陽花がリビングに華やぎをそえてくれています。
 
「これだけの鮮やかな紫陽花はそうは無いよね」と一人悦に入りながら飲むキリン淡麗グリーンの美味しいこと…。

今年の6月に限っていえば、当地は今が見頃の紫陽花に加えて本日封切りとなった「海街diary」の人気も相まって、例年以上のホットな雰囲気に包まれています。この「海街diary」への注目度は相当なものらしく数日前から、四姉妹役を務める女優さんの浴衣姿の映像がテレビにて何度も紹介されていました。うっとおしい梅雨の気分を振り払うにぴったりの女優さんたちの笑顔と賑々しさは、一緒に映像を観ていた友人たちとともに「大歓迎」…。

閑話休題…。

紫陽花と映画で賑わいを見せる当地から、北西の方向に目を移してみると、東京あたりでは「賑々しさ」の意味も雰囲気もちょっと趣を異にしています。

霞ヶ関では「集団的」「個別的」「合憲」「違憲」…。なにがなんだか、さっぱりわかりません。というか、ある人たちがめちゃくちゃなことを言っているらしい、とか…。

そして神宮外苑のある施設をめぐって、おカネとプライド、そして屋根や時間にまつわる賑やかで不毛にも思える茶番?が洩れ伝わってきます。そしてついさき頃、朝日新聞デジタルにて、その施設のなんとも悲しい写真が紹介されていました。

上から順に、昨年5月、今年3月、そしてもっとも下はスタンドも芝生もすべて撤去されてしまった今年5月15日の写真。多くのアスリートから「聖地」と呼ばれてきた国立競技場がこの世から完全に消滅した裏には「意地でも、新しい国立競技場を造ってやるぞ!」というような、なんとも恣意的なチカラが働いている、といったら考えすぎでしょうか。

ともあれ、このブログでも昨年6月11月11月の2回に分けて「聖地」国立競技場のスタジアムツアーの様子をアップしてきました。

過去2回はメインスタンドの施設とグランドレベルの様子をアップしてきました。今回のファイナル編?は、バックスタンド側からの光景を集めてみました。

まずは聖火台。ワタシが訪ねた昨年5月22日はスタジアムツアー最終日とあって、多くの報道陣も取材に駆けつけていました。なかでも、フィールドの芝生まわりとこの聖火台には各社カメラクルーが集まっていました。


聖火台横から東側を望むと神宮外苑の深く青々とした森と都心の高層ビル群が望めます。

東京都心といえばついつい「コンクリートジャングル」をイメージしてしまいます。されどスタンド上部から俯瞰しているにもかかわらず、密度の濃い杜の勢いには圧倒されてしまうほど。遠くにみえるビル群も壮大な現代アートの作品のようにも見えてきます。

南側に目を移すと、東京ヤクルトスワローズのフランチャイズである神宮球場のスタンドを見下ろせます。同球場は東京六大学や東都大学野球の本拠として使用されているだけでなく、全国の大学野球界の「聖地」として厳然たる存在感を誇っています。

ワタシも小学生時代から数えきれないくらい野球観戦に訪れた思い出の球場です。

聖火台の横からメインスタンド側を望むと、フィールドを覆う真っ青な芝生がことさら印象に残ります。

この場所からスタジアム全体を見渡した時、「これを壊すことは『暴挙』に他ならない…」と、悲しい気持ちに見舞われたことを昨日のことのように思い出します。

スタジアムツアー終了後、雨に濡れたメインスタンド外観をしっかりと記憶にとどめるため、しばし立ち止まっていました。


家路につくべくJR千駄ヶ谷駅へ向かう道すがら、国立競技場スタジアムツアーで探訪してきたさまざまな場内施設を反芻しながら、妙にココロに残ったのがこの光景。


ここで一句。

終わった次のその姿、紫陽花に答え求めて二ガ笑い…。



コメント
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