くもりときどき雨。傘を持たずにすます。
徳川夢声「問答有用 Ⅲ 政財界編」を途中まで読む。
著者は映画にまだ音がなかった頃
弁士として名を馳せ後に俳優、朗読の名手、文筆家として聞こえた人。
いきなり「Ⅲ」を読むことになったのは
偶然図書館でそれを見つけたから。
「夢声戦争日記」も一部では有名で
中公文庫で是非復刊してもらいたいもの。
対談している政治家は吉田茂から田中角栄まで
実業家は「真珠王」御木本幸吉から「ブリジストン」石橋正二郎まで。
明治生まれの男たちのたたずまいがほの見えて楽しい。
「紅一点」神近市子との話はいかにも時代を感じさせる。
サントリー創始者の鳥井信治郎が
「鳥井さん」をひっくり返したという社名の由来の俗説を否定している。
「赤玉ポートワイン」の「赤玉」を「サン(太陽)」と見立てて
「鳥井」という自分の名前をくっつけたのだと。
「ブリジストン」が「石橋」をさかさまにして
「ブリッジ(橋)」「ストーン(石)」としたという説については詳細は不明。
「女遊び」について現在より鷹揚だった人々は
なにがしか「国家」を背負っているあたりの「自覚」が現在と違う。
それが無条件にいいのかというと微妙だけれど
キャラとしては今よりずっとマシなことだけは確か。
徳川夢声「問答有用 Ⅲ 政財界編」を途中まで読む。
著者は映画にまだ音がなかった頃
弁士として名を馳せ後に俳優、朗読の名手、文筆家として聞こえた人。
いきなり「Ⅲ」を読むことになったのは
偶然図書館でそれを見つけたから。
「夢声戦争日記」も一部では有名で
中公文庫で是非復刊してもらいたいもの。
対談している政治家は吉田茂から田中角栄まで
実業家は「真珠王」御木本幸吉から「ブリジストン」石橋正二郎まで。
明治生まれの男たちのたたずまいがほの見えて楽しい。
「紅一点」神近市子との話はいかにも時代を感じさせる。
サントリー創始者の鳥井信治郎が
「鳥井さん」をひっくり返したという社名の由来の俗説を否定している。
「赤玉ポートワイン」の「赤玉」を「サン(太陽)」と見立てて
「鳥井」という自分の名前をくっつけたのだと。
「ブリジストン」が「石橋」をさかさまにして
「ブリッジ(橋)」「ストーン(石)」としたという説については詳細は不明。
「女遊び」について現在より鷹揚だった人々は
なにがしか「国家」を背負っているあたりの「自覚」が現在と違う。
それが無条件にいいのかというと微妙だけれど
キャラとしては今よりずっとマシなことだけは確か。