退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「正しく」なくてもいいだろう

2010-01-15 00:09:39 | Weblog
くもりときどき晴れ。今日も冷える。

渡部直己「メルトダウンする文学への九通の手紙」を読む。

「for the Critique」が丹生谷貴志・福田和也・絓秀実・加藤典洋・斎藤環、
「for the Novel」が井上ひさし、丸谷才一・中原昌也・高橋源一郎・島田雅彦、星野智幸。

この著者の文章にはいつも同じものを感じる。
「敵」を罵倒し「仲間」に目配せしつつ諌める。

この中では中原昌也への「手紙」が一番わかりやすいのか。
「文学」を「守ろう」とする姿勢がある種の「党派的なもの」を引き寄せる。

もちろん「罵倒」そのものが悪いのではない。
そこに「芸」があるかないかが肝心。

「口角泡を飛ばす時代遅れの全共闘」。
そういうイメージだけがついつい先行してしまうのだ。
コメント
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