退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

男らしさと女らしさの間

2008-07-03 01:05:08 | Weblog
晴れのちくもり一時雨。蒸し暑い。

エルンスト・ルビッチ「ラヴ・パレード」を観る。

プレイボーイのシルヴァニア国大使がパリから呼び戻され
女王直々に処罰を言い渡されることになる。

ところが結婚相手が見つからない女王はパリ帰りの彼にぞっこん、
やがて結婚するのだが、というお話。

プレイボーイの伯爵にモーリス・シュヴァリエ。
女王にジャネット・マクドナルド。

前者の魅力は現代の目からするとそれほどでもなく
後者は入浴シーンもありの大サーヴィス。

付き合った女性たちの名前と魅力を挙げ
そのすべてが君にあるという口説き文句。

そんな彼女を「ラヴ・パレード」と言うあたりの洒落た感じがなかなか。
彼のプレイーボーイぶりは冒頭のシークエンスで一瞬にわかる仕組み。

伯爵に仕えるジャック、ルピノ・レインの体技の見事さ。
華麗な足さばきと奇妙な起き上がり方などに注目しよう。

結婚後の生活は夫と妻の役割を入れ替えたカップルの実験のよう。
原題「the prince consort」は「女王の夫君」という意味。

内容はそこから推して知るべしだけれど
「惚れたが負けよ」という1929年(昭和4年)の快作を是非。
コメント
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