ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2012J2リーグ第31節ファジアーノ岡山vs大分トリニータ@カンコースタジアム20120826

2012-08-31 21:54:09 | サッカー

アウェイ広島戦の翌日に、ファジのホームゲームがあるなんて、神スケジュールです。さらに清盛の旅も満喫できますから、連日充実です。家族には、せっかく帰省したのにほとんど家におらんがと笑われましたけどw。

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ファジはホームに4位大分を迎えました。再浮上のきっかけを作りたい、大事な試合です。

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とくに前半、圧倒的な内容で攻め立てたファジですけど、最後のところで大分ゴールを破れず、スコアレスドローでした。結果はともかく内容が素晴らしく、大満足の試合でした。

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ファジはフォーメーションは3-4-3です。堅碁の後ろに石原とミンギュンが並びます。ファジのストロングポイントは3つ。最大の売りは、なんと言っても田所が繰り出す多彩で正確、かつ高速のクロスです。主にはストレート系のアーリーを得意にしているようですね。石原や堅碁が飛び込む、フィニッシュイメージです。それに石原のスピードと堅固のスキルフルなキープ力を加えて、極めてスピーディなショートカウンターを主武器とします。

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さらにミンギュンのバワフルなドリブルがひと味加わり、小粒ですけど、ピリッと利いた、小気味よい攻撃です。見ていて、とても爽快です。シンプルでわかりやすく、真夏にもってこいのサッカーを見せてくれました。

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攻撃のタクトを降るのは、千明です。やや引き気味で開いた位置から、前線に素早いパスを送ります。

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相棒の仙石は第3のアタッカーとして積極的に攻撃参加していました。今日は結果に結び付かなかったですけど、仙石の動きはゴールの可能性を感じさせます。

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このクイックなショートカウンターを支えるのは、大分の中盤に襲いかかるフォアチェックです。高い位置で奪い、手数をかけず一気に攻めきるのがファジの志向するサッカーです。今日の大分にはこれがバッチリはまりました。

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大分も志向するサッカーは、基本的にファジと同じです。デカモリシの存在感が大きいので、幾分トップに預けるイメージが強いかもしれません。でも今日は、パスの供給源である中盤をファジのフォアチェックで押さえられたので、デカモリシにパスを送れません。結果的に重心が下がり、デカモリシとの距離が離れ、ショートカウンターを繰り出せないというデフレスパイラルに入ってしまいました。

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ハーフタイムで田坂さんが打った手は、やはりファジと同じです。パス供給源である千明と仙石に対する圧力を高めました。ある意味、ガチ勝負を挑んできました。さらに、後半頭から宮沢を投入しました。チーム全体に落ち着きを取り戻すことと、正確な左足のフィードで、ファジの重心を下げる意図でしょう。

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宮沢は元気そうでした。ピッチ上にオーラが漂ってます。セットプレーを蹴らなかったのが残念でした。

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ファジもミンギュンの運動量が落ちてきて、攻撃の流麗さが少し失われました。それでもイニシアチブを握り続けたのは、田所の技術と、石原の無尽蔵とも思える運動量ゆえだと思います。
後半何度か見せた堅碁のロングスローは、距離と軌道が安定すれば、脅威になり得るでしょう。

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石原のダイビングヘッドや、堅碁がゴール左隅を狙ったコントロールショットなど、何度もチャンスを作りましたけど、ゴールを割れず。ファジ0-0大分。

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正直これほどのサッカーを岡山で見れるようになるとは思いませんでした。誇らしいです。とても小気味よくて分かりやすいですから、まだまだサッカーに馴染みが薄い岡山県民に合ってると思います。影山さんは、素晴らしいチームを作ってくれました。このサッカーで、まずはJ2しっかり安定した地位を築きたいですね。今のままでJ1は、まだまだ高い目標です。田所とチーム全体の運動量は、十分勝負できるレベルだと思います。けど、確実にパス供給源を狙われますし、堅碁を自由にさせてくれませんから、苦しむことになるでしょう。

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クラブの基盤も、もっと安定させたいですね。練習場問題がクリアされましたから、次はJ1バブルを恐れずに済むよ うな経済的な安定です。シーズンチケットホルダー5,000人を目標にしたいですね。

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ファジ最大の誇りは、スタジアムに溢れるいい意味でのカオスです。大家族がそれぞれ勝手にリラックスしながら集合できる場所。そんな雰囲気の良さがカンスタの魅力です。ファミリーを増やすイメージで、あったかいクラブに育っていってほしいです。

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平清盛の旅 ―2012/08/25 宮島―

2012-08-30 22:28:43 | 旅行記

音戸のループ橋をふたたび渡り、呉市街に向かいます。海沿いを走ると、高台から呉の港が見えます。大きなドックがいくつも見えて、壮観です。さすが呉。大和のふるさと。今回はテーマが清盛なので、大和ミュージアムには寄りませんでした。小学生のとき大和の作文で賞をいただいた自分としては、ぜひ次ぎは寄らないとw。港には寄らなかったので、自衛隊の船と潜水艦も見ませんでした。呉は大きな街ですね。雰囲気もあって、いい街です。海軍の伝統が今に息づいているんでしょうか。

呉ICからちょっと道に迷いながら、廿日市ICにきました。インターを降りて15分ほど走ると、宮島です。予想通り駐車には苦労しました。でも、路肩でぼーと待ってると、しばらくしたら入れました。だいたい1,000円です。

JRのフェリーのりば。となりに宮島汽船ののりばがあります。どちらも10分おきに出てます。片道170円。

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JRフェリーはこの船です。遠く、鳥居が見えます。

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彼女がいたら、タイタニックしたいところw。

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出航した港。

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船窓から。てか、バルコニーからみた広島市街。中央は、たぶんクレド。

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反対側を見ると、厳島神社!

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船内はこんな感じ。

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宮島側の港です。

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桟橋。

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待合室。

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宮島の地図でございます。

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歓迎宮島。

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宮島に上陸したら、いきなりそこら中にこんにちはw。

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さっきもらった地図を持って、ぼーっとしてたら、鹿がするするっと寄ってきてw。

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しかたないので、もう一度フェリー乗り場に戻って地図をもらってきました。厳島神社に向かいます。

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ミス宮島さん。宮島PRガールズさんたち。可愛かったですー(#^.^#)。

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アタシにもラムネちょうだい。

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門前町でございます。

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お昼は、広島ですから、やっぱりお好み焼きです!。ももちゃんさん。

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世界一でかいしゃもじw。

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門前町を離れ、海に出ました。二位尼の灯籠です。

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お待たせしましたw。厳島神社に入ります。

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どピーカンの空が、抜けるように青くて。

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厳島の象徴。海に浮かぶ鳥居。

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こういう字なんですね。

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厳島神社全景。

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遠浅の海が、キラキラでしたー。

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拝観料300円をお納めします。

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さあ、境内にレッツゴーと思ったら、インドからのお客さん4人に写真撮ってと言われました。よろこんで撮って、Have a nice dayと声をかけたらナマステ~と言われました。そういえば音が似ている。てか、俺の英語力って(苦笑)。

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朱色が綺麗です。

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天井に水紋の光が映って綺麗でしたー。

この床は、満潮時に浸水するそうです。去年でしたか、台風で厳島は甚大な被害を受けましたけど、もともと波に流されてもいいような構造になっているそうです。昔のひとは凄いですね。

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五重塔を望みます。

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客社祓殿です。

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本殿。ちょうど祈祷がございました。二拝二拍一拝。かしこみかしこみもうまおしそうろう。

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清盛でしょうか。

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本殿から鳥居を臨みます。自分的に、一番素敵な場所だと思いました。

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高舞台です。奥田民生がソロライブした舞台ですね。

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平舞台から鳥居を臨みます。

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平舞台の撮影スポットの待ち行列です。

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能舞台です。

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橋です。

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厳島神社をあとに、宝物殿に向かいました。観光ガイドの皆さんがいらっしゃいました。

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宝物殿は小さいです。正面が宝物殿。

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見どころは平家納経です。レプリカですけど綺麗です。宮島西側の街並みです。これをまっすぐ20mほど行くと、右手に宮島のドラマ館です。

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宮島ドラマ館の平清盛館です。普段は歴史民俗資料館です。

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民俗資料館だけに、最初は庶民の道具が展示してあります。それを過ぎると、新・平家物語の写真が展示してあります。仲代達也ですね。二階にあがるといよいよ平清盛館です。入口にいたボランティアのおじさんとしばし会話。

入ってすぐ六波羅蜜寺にある平清盛像のレプリカがありますw。「わ、清盛だ」

「そうです。レプリカなんじゃけーど、かなり良いレプリカです」

「六波羅蜜寺の」

「よう知っるんさるな」

「ええ。お客さんいっぱいですか」

「いっぱいですよ。先週はお盆で、1,000人超えました。今日は700人くらいです」

清盛像を拝んで、なかに入ります。入口は、左手にドラマの登場人物マップ。右手に清盛が持っていた宋剣(小道具)です。宋剣は音戸にもありました。

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左手前を進むと、清盛のすごろく盤があります。忠盛の烏帽子の先に、雅仁親王(後白河天皇)の衣装、清盛が白河法王の前で舞ったときの衣装、常盤御前の衣装があります。雅仁さんと清盛の紗は、とても綺麗ですね。衣装はたぶん、ナイロンだと思いますけど。

向かいは撮影可能です。松ケンと2ショットできますw。

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その先は、小道具の平家納経と清盛関連の錦絵です。ミニシアターで清盛の時代を紹介してました。10分くらいです。その先、二位尼の木造が見れます。最後は出演者のサインを見て、内庭に出ます。中村梅雀さんのサインは、似顔絵があって楽しいです。その先は民俗資料館です。二階もあります。昔の厳島神社の写真や毛利家の手紙などがあって、なかなか楽しいです。

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平清盛館を出て、海に向かいます。途中、天然記念物カブトガニがつってありました。

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この橋を渡って左手。

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清盛神社でございます。小さいです。

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気持ちよい浜辺。足をぱちゃぱちゃしてる人もいました。気持ちよさそうでした。

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鳥居を真横から見てみました。

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宮島の街並みを海側から見ました。

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後白河さんの松の名残です。

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暑いので、苺ミルクのかき氷をいただきました。

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世界遺産 宮島でございました。象徴の朱色が美しく、真っ青な空に溶け込んで、尊うしさを感じました。

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平清盛の旅 ―2012/08/25 音戸―

2012-08-29 21:54:46 | 旅行記

今回の旅、もう一つの目的は、念願の清盛の旅でございます。呉、宮島、尾道、京都を辿ります。まずは、呉。音戸の瀬戸でございます。音戸の瀬戸東側、音戸の瀬戸公園です。この上に平清盛像があるんですけど、不覚にも忘れてましたw。見逃してしまいました。いきなりの失態w。

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公園から見た、清盛塚です。

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ループ橋でございます。

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ループ橋をぐるっと回り、西側に出ます。下まで降りたらすぐT字路の信号です。そこを右に曲がってすぐ、右側が音戸の瀬戸ドラマ館の駐車場です。信号待ちの対向車がいて、たぶん入れません。無理せず、海岸線通りをそのまま進みましょう。50mほど進むと、左手に臨時駐車場(未舗装)があります。入口に管理のおじさんがいます。おつかれさまです。そこに駐車して5分ほど歩くと、すぐ左手にドラマ館、右手に清盛塚です。途中にある、清盛塚バス停。

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清盛塚には行けません。手前に桟橋のようなところがあって、そこから清盛塚を見ます。

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清盛塚です。

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おんど観光文化会館(音戸の瀬戸ドラマ館)の前は、こんな感じです。いい雰囲気ですね。

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音戸の瀬戸です。「掘れば良い」w。大きな船が通れるほど、深いんですね。

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灯籠です。

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ふと海を見ると、真鯛がうようよしてました。さすが瀬戸内海。

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さて、音戸の瀬戸ドラマ館の外見です。

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おんど観光文化会館うずしおのなかにあります。

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最新のポスターです。義経は神木くんがやるんですね。9月9日から登場。

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なかに入りましょう。

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なかに入って左手すぐに受付があります。入場料は300円です。

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中に入ると案内のボランティアさんがいて、ちょっとだけ紹介してくれます。ドラマで使われた小舟と、島の撮影セット、若い頃の(いわゆる小汚いw)清盛の衣装と忠盛の衣装があります。そこまで案内してくれて、あとは自由です。順路はいったん館の外にでます。撮影で使われた大船です。

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これはエイジングではないと思いますけど。

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清盛とツーショットを撮れます。ボランティアのカメラマンさんがいて、お断りもできたのですけど、なんとなく流れで松ケンとツーショットしてしまいました(ご覧になりたいかたはご連絡くださいw)。

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館のなかに戻ります。壁に出演者のサインがあります。皆さん達筆ですね。とめはねをしっかり丁寧に書いてらっしゃいます。とくに中井貴一さんは綺麗ですね。

2階に上がる手前で、さっき撮った松ケンとのツーショット写真(名刺サイズ)をくれます。2階は音戸の風土紹介です。音戸の清盛祭りのジオラマがあります。バルコニーがありまして、ちょうど音戸舟歌を歌ってらっしゃいました。

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音戸の瀬戸公園にある、清盛像のレプリカです。見逃したので、ちょうどいいw。

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ドラマのものも展示してありました。

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2階を辞す前に、壁にはってあった音戸の地図を眺めていたら、ボランティアのかたが声をかけてくれて、いろいろ紹介してくれました。どうやら音戸は、城みちるに故郷らしいですね。

「この近所に城みちるの生家があります。城みちる言うても、知らんじゃろう」

「あー、いるかに乗った少年」

「あら、ご存知なんですか」

「ええ、こう見えてもけっこうな歳なんです。ボクはピンクレディーの世代ですから。UFO!(とフリ付きで歌う)」

「あ、そうなんかw。もう何十年前かねえ。なあなあ、このかた城みちる知っとるんじゃてー」

別のボランティアさんが乱入。「そうかな。もう最近は知らん人多かろう」

「いえいえ、いるかに乗った少年は、テレビで懐メロとかでやるんで、誰でも知ってると思いますよ。」

「そうかな。この近くの大きな家です。今度ラストコンサートするんですよ。」

「あ、そうなんですか。」

「ループ橋の下の地下道をくぐったら、音戸の古い街並みがありますけー、ご覧ください。」

「はい。ありがとうございます。」

ドラマ館をあとに、街並みをちょっとだけ拝見。館を出てすぐです。

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この地下道をくぐります。

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街並みです。

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綺麗な瀬戸内の海をあと、続いて宮島に向かいます。

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2012J1リーグ第23節サンフレッチェ広島vsFC東京@ビッグアーチ20120825

2012-08-29 20:41:39 | サッカー

夏休みに帰省をしてました。帰省ついでに広島戦です。帰省がメインか広島戦がメインかわかりませんけどw。

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車で行ったのですけど、駐車場渋滞のあげく、キックオフに間に合いませんでした。ビッグアーチに入ったのは、前半30分。まだ試合は動いて無かったです。今日はスタートから見たかったなあ。なにしろ今シーズン初めて、スタートから3バックでしたから。さらに、相手は首位広島です。広島は自分のなかでは今シーズンのJで最高のサッカーをしています。その広島相手に東京がどう向かうのか、とても楽しみでした。

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さすが首位広島、終始押されていましたけど、ルーカスのゴールを守りきって勝ちました。

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東京の3バックは、加賀、秀人、モリゲです。エジミウソンの代わりに加賀を入れたというチョイスです。狙いは、広島対策であることを除けば、前線の厚みを増すことと、守備の安定だと思います。広島対策かそれとも基本フォームを変更したのかは、次節を待つ必要がありますね。

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守備については、最終ラインを5枚にすることでサイドで数的優位をつくりやすくしたのでしょう。3バックの意図は、より攻撃に過重したものだと思います。ポイントは、攻撃の起点とサイドの使い方、それにトップ下です。もともとNACK5の大宮戦から、秀人が最終ラインまで下がってビルドアップの起点となっていました。秀人が3バックの真ん中に入って起点となれば、チームの攻撃に違和感はないと思います。

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ウイングバックを置くことで、攻撃参加を容易にします。中盤のポゼッションを制することができれば、サイドを含め、攻撃に厚みができます。

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ポポさんの3バックは、トップ下が特長です。トップ下というよりシャドウ。ルーカスを1枚置いて、梶山とナオがシャドウとして絡みます。

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ようするに、ミシャ浦和とポイチ広島と同じです。ポポさんの真意に興味があります。3ー4ー2ー1の相手に同じ3ー4ー2ー1をぶつける真意。条件を同じにしてガチ勝負に臨むのだとしたら、それはそれで有りだと思います。まさかとは思いますけどw。広島の脅威は、寿人に至るプロセス、とくにサイドの分厚いサイド攻撃です。ミキッチと森脇がつくる右サイドの威力は、のせると止められません。さらに青山とカズを基点とし高萩と石原が絡む中央突破も捕まえ辛いです。ですから、まず広島の右サイドを自由にさせないために、左に徳永とモリゲを配します。アーリアとヨネでバイタルを防ぎつつ、青山とカズは2シャドウが見ます。最終局面のリーサルウェポン寿人は、かならずCB2枚でケアできます。作戦としての意図は、そんな感じでしょう。

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序盤の展開は見てないのでわかりません。TL見てると序盤の東京は良かったようですけど、スタジアムで見始める頃には、すでに完全な広島ペースでした。

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広島の凄みは、ポジションの配置だけにはありません。すべての選手がトラップとパスを正確にできる技術を持っています。それを基盤とした戦術眼が素晴らしいです。具体的には、パスの出し手も受け手も、東京守備網の隙間を見つける目を持っています。だから相手のフォームに影響されず、自分達のリズムに持ち込むことができます。さらにディシプリンがしっかりしています。ターンオーバーされたときの帰陣がめちゃくちゃ早い。結果、安定した守備の上にボールのホールディングもできます。

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3バック対決の局面は、ウイングバックの位置争いにあります。ミキッチと清水が、むっくんと徳永に位置取りで勝りました。以降は(つまり自分が見ていたほとんどの時間は)、得点シーンを除いて広島がイニシアチブを取ってました。

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しかし、サッカーはどんなに内容が良くてもゴールが入らないと勝てません。広島は何度もチャンスを作りますけど、東京守備陣が凌ぎ、点を奪えません。

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後半開始早々の4分。意外なことに東京にゴールが生まれます。攻撃参加して高い位置にいた加賀がヨネからのパスをタッチライン際で受けターン。寄ってきた梶山に預けます。この時、広島のディフェンスにギャップがありました。加賀が梶山とのタベーラをイメージしてアタッキングサードに侵入。アーリアとむっくんも右サイドに出ていたので、清水は3人を見ることになります。梶山につられて水本が前に出ていたので、千葉、水本、清水の中間にギャップができました。そこにルーカスが侵入します。さらに、中央にいたナオが森脇と千葉の間をダイアゴナルに走りこみます。これに気をとられた広島DFのスキをつきルーカスが中央に進出。これらの動きを、ボールホルダーの梶山はじっと見てました。ナオ、ルーカス、むっくん、加賀というパスの選択肢から梶山がチョイスしたのは、ゴール正面のルーカスです。森脇がつきますけど、その股を抜いて、ゴラッソ。東京1-0広島。

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ポイチさんは、両ウイングバックとシャドウの一枚をフレッシュな選手に代えて、イニシアチブを維持します。もちろんその意図は成功しますけど、ゴールは奪えません。

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逆にポポさんが送り込んだネマニャがアクセントになり、攻撃過重になりたい広島守備陣に脅威は与えます。追加点は無かったにしろ、守りきるために効果的な選手交代でした。

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もう一人交代で入ったエジミウソンが怪我でアウトしたのは、ちょっと心配ですね。

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試合はそのまま終了しました。東京1ー0広島。ルーカスのシュワ。

得点シーンは3バックシステムの効果が出たと思います。広島のDF陣が崩れたのは、東京がサイドを分厚く攻めたことが影響したと思います。むっくんと加賀が絡むだけでなく、アーリアも加わり、清水と水本をひきつけました。わずかな時間であっても、試合の趨勢を決める決定機を演出できたことは、今後に向けて収穫だったと思います。

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今シーズン、「東京が耐えて凌いで、カウンター一発で逃げ切った」なんて感想を感じるとは思いませんでしたw。けどまさに、そんな試合でした。広島は23,000を超えるお客さんが入り、首位らしい結果を見せたかったでしょうけど、サッカーはまぁ、そんなもんですw。半分くらいしか見れなかったけど、強敵の首位広島に勝ったので満足です。夏の終わりをよい形で締めることができました。秋攻勢の弾みにしたいですね。

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最後にやっぱり、ちょっと駐車場誘導について一言言わせてください。長々と3箇所駐車場待ちしたあげくのたらい回しで、結局オフィシャルの駐車場は満車。絶望してたのですけど、私営に停められ、なんとか試合を見れました。たしかにホームページで渋滞するとありますけど、車社会の広島で車できたいお客さんもいると思います。まして初観戦だったらまおさら。近隣の迷惑を考えたら、駐車場待ちする車の導線と誘導、さらに空き状況のアナウンスを見直してほしいです。車で来場する数をコントロールするために、有料化か、それがダメなら整理券制を考えても良いのではないでしょうか。


2012J1リーグ第22節FC東京vs大宮アルディージャ@味スタ20120818

2012-08-19 12:17:52 | サッカー

8月も半分を過ぎました。ゆく夏を想うサウダージな空気が、そこはかとなくたなびいてきます。こういう感性って、日本人のアイデンティティだと思うのです。

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午前中の大雨で心配された試合ですけど、アップ前に狐の嫁入りシャワーがあった程度で、試合中は雨は降りませんでした。バックスタンド後方に虹が出ていたらしいのですけど撮影できず、悔しいw。

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試合前に天皇杯返却セレモニー。来年のお正月に戻ってきますので、一時預けw。

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ロンドンオリンピックメンバーのおつかれさまセレモニーです。徳永、権田、東、おつかれさまでした。

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ほぼベストメンバーが揃い、内容で勝った試合でしたけど、ノヴァコヴィッチのゴラッソ一発にやられました。

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東京は柏戦のメンバーにロンドンオリンピック組を加えた、今シーズン考えうる、ほぼベストのメンバーです。せいぜい左SBくらいですね。CBは秀人でいいのか、あるいは加賀というチョイスもありますけど、アーリアとヨネでボランチが固まりそうだし、最終ラインのゲームコントローラーも欲しいので、秀人でよいのではと思います。もちろん、守備範囲に影響するスピードを失うことになりますけど。

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今日の東京は、前線の出来が秀逸でした。前節からまた進化しています。わずかな期間なんですけど、熟成が進んだ印象です。梶山先生+ルーカス+エジミウソンのトリデンテが紡ぐ攻撃プロセスは、とても美しい旋律を奏でます。コンダクターは梶山。トップ下を浮遊して、嗅覚鋭くフリースペースを見つけます。今日のスペースサーチが常時できれば、A代表レギュラーを狙える領域だと思います。ムービングだけであれば、本田△と十分競り合えると思います。もともと体幹が強く、ボールを奪われません。それをボール奪取にも使えるようになってます。加えて、ルーカスという相棒を得たことでパスの基本的な目標ができ、バックパスの数が圧倒的に少なくなりました。今日の試合終盤の問題は、梶山と周囲の選手の距離感だと思います。良い時も悪い時も、やっぱりチーム梶山。

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トリデンテのリズムセクションが梶山だとすると、ルーカスはギタリストですね。ルーカスの感性にもとづく、意外性溢れるリフを再三魅せてくれました。梶山との距離感が絶妙で、この二人で攻撃を形作れてる印象です。ルーカスのノールックプレーを久しぶりにみました。前半エジミウソンに出したラストパスと、後半ナオに出したパスは、共に通らなかったですけどキュートなアイディアでした。ルーカスが感じる攻めどころのフィーリングを、周囲のアタッカンチが感じ取れるようになったら、東京はものすごーく怖いチームになるでしょう。

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この二人が目標にするのが、エジミウソンです。エジミは基本的に動きません。仕事としてはシンプルで、ビルドアップの目標になることと、SBが低い位置で持ったときに、最終ラインの裏を狙う動き。そして、フィニッシュです。柏戦に比べてほとんど倒れなかったのは、大宮CBの弱さを表しているんでしょうけど、エジミのコンディションがあがっているのも確かでしょう。軸足を中心としたシュート体勢が安定してくると、ゴールを量産できると思います。もう数試合ですかね。トリデンテに、ナオというシンプルで華麗な個性と、SBのワイドオープンアタックが絡むと、東京の攻撃は多彩で、脅威的になると思います。

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彼らアタッカンチを支える、後方のディフェンス陣が安定してきているのが頼もしいです。ヨネの覚醒に注目したここ最近です。それに加えて、アーリアのプレーエリアが広くなっている印象を受けます。梶山とヨネがワイドエリアをカバーし、その中間をアーリアが縦に動くイメージ。攻撃がもうちょっとコレクティブになれば、アーリア得意の”第三の動き”からシュートが、もっと多く見られるようになると思います。

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大宮は東京と同じく、4-2-3-1です。東がオリンピックから戻り、トップ下で攻守に大貢献してました。東に預けると大宮の攻撃が安定します。ボールを持てますから。長谷川とのコンビネーションもできているようで、この2人で東京に脅威を与えていました。体をはった守備も、何ども見せ、大宮を背負ってる責任感を感じました。ただ、この二人だけなんですね。カルリーニョスと渡邉大剛がサイドチェンジしながら、長谷川と東に絡もうとするんだけど、空回りです。正直、印象が薄いです。事情がよくわかんないのだけど、チョ・ヨンチョルと上田を控えにおく意味はなんなのかな。守備面では、青木に存在感があります。体が大きいからというのもありますけどw、大宮のコンダクターでもあります。同じシステムなんだけど、全般的に、各ポジションの選手のクオリティで東京のほうが一枚上です。

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ベルデニックさんは、もっとコンサバティブな戦い方をチョイスするのかと思いましけど、ニュートラルなガチンコ勝負にきましたね。それゆえ、東京がのびのび攻撃できていました。今日はノヴァコヴィッチ様々で勝ち点3を取れましけど、このメンバーではそれほど有効な攻撃ができるわけじゃないです。残留争いのプロ、大宮ですからノウハウがあるのでしょうけど、このままではちょっと厳しいかもしれませんね。

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ほぼ東京が支配し、時折大宮もゴールに迫るシーンを見せる展開のなか、いつ東京に点が入るのかなと思って見ていました。終盤にようやく試合が動きますけど、ゲットゴールは大宮でした。後半20分、長谷川に代わってノヴァコヴィッチが入ります。この夏の新加入選手。ィ・グノや河本など、即戦力を買い漁りました。さすがお金持ち大宮。それがさっそくハマるんですから。

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後半33分。ノヴァコヴィッチがゴール前でボールをうけ、細かいステップとボールコントロールで東京DF3人を翻弄です。右に持ち出し、丁寧に左隅に流し込みました。ゴラッソ。東京0-1大宮。

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東京は不思議なチームですね。相手の状態に関係なく、いつも拮抗した試合になります。相手の良さを引き出す何かを持っているのでしょうか。マインド的には、東京のテクニックを見た相手が、サッカー少年の心を再燃して、楽しくなっちゃうというのもあるのでしょう。東京の守備が甘いからでもあるのですけど、今シーズンのポリシーでは、リスクテイクの範囲内ですから、ある程度は仕方ない。それでも、もう少しなんとかならないかな。

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ネマニャがデビューしました。とっても面白いプレーをしますね。清武みたいな感じでしょうか。東京の選手はポゼッションのとき、それほど動かないんですけど、ネマニャはボールを軸に動き回ります。ゴール前でも落ち着いていて、有効なドリブルを見せますから、とても楽しみです。シュートを見たいですね。

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大宮が降格圏を脱した一方、いつの間にか東京は12位。しかも9勝3分10敗と負けが先行してしまいました。今日は内容がよかっただけに、負けはショックだったのでしょう。めずらしくポポさんが、試合直後に選手たちひとり一人に声をかけてました。

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慌てる必要はなく、このまま熟成させていけば良いと思います。正直今シーズンのリーグタイトルは無理ですから、来年の飛翔に向けチームのレベルアップを目指してほしいです。点を取れる攻撃の形と、リスクテイクのなかにも、安心できる守備を作ることに専念してほしいな。

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つぎは、今シーズン最強のサッカーをする首位広島とアウェイで対戦です。難しい試合になると思いますけど、楽しみです。

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