ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2014ヤマザキナビスコカップ予選リーグAグループ第5節ガンバ大阪vsFC東京@万博20140524

2014-05-25 22:08:57 | サッカー

軍配官兵衛前半の佳境を迎える前に、皐月の姫路でございます。

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ワールドカップ中断期間前最後の遠征は、第二の故郷北摂。

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先週エドゥーの2ゴールで粉砕したばかりのガンバです。内容ではイーブンだっただけに実力を見せつけたいところ。予選Aグループ首位清水が負けましたので、再浮上のために勝ち点3を持ち帰りたい試合です。

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今日のYou'll Never Walk Alone♪

今日のカップを奪い取れ♪

先週と真逆で、宇佐美にクオリティの違いを見せつけられました。

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驚くべきことに、このクリティカルな状況で東京は、結果が出ている前線をアジャストします。GKは塩田。CBは怪我が心配されましたけど無事加賀がスタートからカズと組みます。SBは徳永と宏介。3CHは右からヨネ、秀人に加え今日は羽生が左に入りキャプテンです。トップ下はよっち。2トップは相太と千真です。

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ガンバも代表に主力二人を送り出します。GKは東口。CBは西野と岩下。SBは右にオ・ジェソク左に藤春。ヤットと今野がいないボランチは、今日は内田と岡崎。前線は先週と同じ。メイヤは右に阿部左に大森。2トップは宇佐美と秋。

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先週はエドゥーの先制パンチを守り切りました。先行逃げ切りが今の東京唯一の勝ちパターンです。スタートスコッドが変わって必勝パターンが果たしてできるのかが注目でした。ガンバは少なくとも守備面ではさしてアジャストしてこなかったと思います。先週と同じ状況を作ろうと思えばできたわけですけど、東京は不発です。

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序盤は互いに攻撃メソッドを見せ合います。東京は相太を軸に、左右に千真とよっちを流し、縦に速い攻撃を目指します。よっちは左ライン際にはり、ドリブルの独力突破か、もしくはジェソクを背負って基点となり羽生と宏介を絡めます。千真はペナルティボックスの角あたりで受け、藤春との1on1を挑みます。フィニッシュは相太だけでなく、相太を越えたファーにアタッカーを飛び込ませるか、相太がペナルティエリアでポストしたボールをセカンドアタッカーが受けてからのシュートです。

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残念ながらこの作戦は、前半はほとんど機能しません。相太まではつながります。ガンバはフォアチェックをしかけませんから、ビルドアップは割合スムーズです。ただアタッキングサードで基点が作れません。とくに千真。千真ははやめにパスを貰ってオン・ザ・ボールで勝負したいようです。それに対し相太の玉離れのタイミングがズレます。良し悪しというよりプレーのフィーリングのギャップでしょう。どちらかと言うと、相太はミステルサッカーのリズムに沿わそうとしているように見えますけど、千真はやはり自分のリズムでやりたがっているようです。

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左サイドはよっちのキープ力が冴え、宏介と羽生が攻撃参加できます。それでもフィニッシュの形を作るまでには至りません。前線で容易にガンバ守備陣に引っかかる今日の前線を見て、可能性のかけらも感じませんでした。

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ガンバは攻撃メソッドを一つに絞ります。ヤットと今野不在の影響をミニマイズするためだと思います。ガンバは左サイドアタックに特化します。ミドルサードの左ライン際に宇佐美か大森が位置し基点となります。徳永、羽生、よっちのちょうど中間に構えるため、捉えにくい場所です。さらに宇佐美と大森が交互に入りますから、対処を絞り難かったと思います。基点に収めると今日のガンバの攻め方はシンプルでした。フリーマンの宇佐美か藤春がオーバーラップし、一気にアタッキングサードに侵入します。ガンバ独特の狭いゾーンでのショートパスを先週より高い位置でやろうとしたのかもしれません。先週は中央で今野がノッキングしていたので、アジャストする意味もあったと思います。

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アタッキングサードでガンバは、執拗に徳永と加賀を狙います。清水が左サイドの突破に成功していたので、メソッドこそ違いますけどお手本にしたかもしれません。このアタックに対しては、徳永も加賀も粘り強く対処していました。ガンバは真正面からの1on1が無理と分かると、次は選手間を狙います。そして試合が動きます。

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前半16分。左ライン際を大森がドリブルで上がります。アタッキングサードに入るあたり、東京はラインを高めに設定。徳永が大森のコースを切り、ヨネがマーク。大森の前に宇佐美がいて加賀が見ます。中央に秋がいてカズが見ます。逆サイドを阿部が上がります。ここには宏介がいます。ラインに秀人が下がりCBの間をケア。バイタルエリア中央は羽生がケアしてます。7on4の数的優位です。大森がワンフェイクでヨネをかわしカットイン。ドリブルでアタッキングサードに侵入。東京のラインを押し下げます。寄せてきた秀人を引きつけ前方の宇佐美にパス。徳永と加賀は下がり加減なので宇佐美の動きをケアしきれません。宇佐美劇場の開演です。宇佐美はマッチアップにきた加賀との距離を保ちながらバイタルエリアを横にドリブルでスライドします。カズも引きつける意図だと思います。この時秋はオフサイドポジション、阿部には宏介がいて、3on1の状態です。宇佐美が単独でしかけます。細かいフェイクを混ぜスライド。加賀とカズが交錯してマークの渡しあいの瞬間、東京守備陣が予想しないタイミングで小さなモーションでシュート。右隅に決まります。ゴラッソ。ガンバ1-0東京。

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前線のタレントが揃うガンバは、個人能力で攻め切ることができます。これに対し東京は、独力突破の可能性はよっちにしかなく、正直先制失点は相当にマズいと思っていました。案の定、アタッキングサードに入れてはつぶれる攻撃を無為に続けるばかりで、さしものの自分もネガティブな気持ちになりました。ところが、奇跡的に一回だけ意図通りにパスがつながります。これはと身を乗り出したワンチャンスをものにします。

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前半33分。ガンバ陣に入ったあたりの右手ライン際。徳永からヨネに縦パス。ヨネはダイレクトで右コーナー方向にスルーを送ります。そこに千真が走り込みます。東京得意のショートカウンターの形になります。千真は大きくトラップして藤春を振り切りそのままダイレクトでマイナスのクロス。ペナルティエリアで相太が受けます。マッチアップする西野を背負ってポスト。しっかりボールをキープ、西野、岩下、ジェソクを引きつけます。内田も相太を見ていてバイタルエリアがガラ空きです。そこに羽生がいました。相太は羽生に落とします。羽生は内田が寄せてくるのを見てさらに右にはたきます。これがシュートフェイントの形になりました。そこには上がってきていた徳永がいました。徳永は右足を振り切りました。ガンバ1-1東京。

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とてもとても大きな同点ゴールだと思いました。後半になれば、東京には秘しているエドゥーと河野を送り出すガンバにとって悪夢のようなオプションがあります。宇佐美の先制ゴールはスーペル過ぎたので、二度は無いよねと思ったのも事実です。

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やはりワンチャンスは奇跡だったみたいで、ふたたび低温な攻撃に戻ります。ガンバも変わらず徳永と加賀が頑張って抑えます。前半はこのまま終了。

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後半スタートも交代の動きはありません。でも東京がとてもいい入りかたをします。アタッキングサードで基点を作れるようになりました。結果的に短時間で終わってしまうのですけど、まったく可能性がないと思っていたので、ミステルのアジャスト力にびっくりしました。まず羽生とヨネのインターセプトが決まりはじめます。狙いはバイタルエリアです。これは前半から狙い続けていたのですけど、ガンバの攻撃リズムは必ず一度バイタルエリアに下がる選手に当てることで生まれます。今日の基点はハイドオープンサイドだったので、羽生とヨネの仕掛け位置を少しアジャストしたかもしれません。

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さらに千真にパスが入るようになります。千真も少し位置をアジャストしたように見えました。前半は藤春にあえてコンタクトを挑みましたけど、岡崎、岩下、藤春の中間あたりに位置取ります。アタッキングサードで基点ができると東京に攻撃リズムが生まれます。可能性のあるシュートを見せられるようになって、これはいけるかもと思った矢先、東京の期待に対するカウンターとなる追加点が生まれます。

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後半8分。ジェソクが東京陣に入ったあたりから長いグラウンダーのパスを最前線の宇佐美に送ります。ショートカウンターの形になります。阿部が真ん中を上がり、左には秋。東京は最終ラインの4枚が揃っています。4on3。宇佐美のポストがうまかったです。一度裏に抜ける動きをして反転ステイ。これにマッチアップする加賀がつられ一瞬宇佐美を離します。そこにジェソクのパスが入ります。絶妙なコンビネーションです。さらに宇佐美を阿部がフォロー。ジェソクがパスした時点で阿部は秀人とヨネのそばにいましたけど、ジェソクのパスが一気に局面を変えたため、二人とも流れについていません。逆に阿部の反応は鋭かったです。ガンバのコンビネーションの良さをうかがわせる綺麗なカウンターです。宇佐美はダイレクトで阿部に落とし、そのままアタッキングサードに向かいます。阿部はワントラップして時間を作り、宇佐美にタベーラ。でも宇佐美にはカズと徳永がしっかりついてます。宇佐美劇場第二幕の開演です。一連の動きのなかで、左足でやわらかにトラップして体の内にボールを収めます。体を前に傾けてカズと徳永をブロックしつつ、シュートモーションを作ります。右足アウトで一度右に流しカズの外に一瞬出て、流れのまま右足を振りました。スーペルゴラッソ。ガンバ2-1東京。

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正直心を砕かれました。守備が悪いわけでなく宇佐美の異次元を見せつけられて、余計ショックでした。すかさず健太さんが動きます。岡崎に代えてリンスを投入。秋をボランチに下げます。岡崎と内田は主に縦関係です。岡崎が下がり目で内田が前に出ます。配球役をボールが持てる秋に代えることで攻撃リズムを変えようとしたのでしょう。もう一つはリンスに3CHを引っかきまわさせる意図だと思います。

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ミステルがついに動きます。ゴールが絶対必要な状況になりましたので、今年はじめてなりふり構わない作戦に出ます。と言っても仕掛けは常套かつ有力ですけど。2トップを入れ替えます。相太、千真に代えてエドゥーと河野を同時投入。エドゥーとよっちの2トップ。河野がトップ下です。

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ところがこれが機能しません。エドゥーにボールが収まりません。原因を確認しきれませんでしたけど、ガンバ守備陣の頑張りかなと思います。もしかしたらエドゥーは、オプションで入ると結果が出ないので、スタートから出て自分でリズムを作って力を発揮するタイプなのかもしれません。もう一つ大きかったのが、交代選手が機能する時間を与えなかったガンバの追加点です。

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後半23分。秋の右コーナー。東京は例によってハイブリッド。ゴール前はニアに宏介と秀人。アウトに徳永とエドゥー。マーカーは岩下、西野、内田に対し、カズ、加賀、ヨネ。西野が内田をスクリーンのように使って前に出てマークの加賀を振り切ります。西野の前にカズがいますけど、秋のクロスはその頭上を越え西野だけに合わせるピンポイントの精度でした。西野は単独でジャンプ、頭を振りました。ガンバ3-1東京。

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これはホントにホントに痛かったです。事実上の終戦でした。東京は加賀をアクシデントで下げます。慶悟を投入、3-4-1-2に移行します。徳永が一枚絞ってCB。ヨネが右WG。ボランチは羽生と慶悟。ただこれも有効ではありませんでした。

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可能性のない展開が続き空虚感が漂うなか、健太さんはテストする余裕を見せます。終盤、阿部に代えて米倉、大森に代えてキム・ジョンヤを投入。

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東京は為す術もなく、このまま試合終了。

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予選リーグ連敗。可能性はとても小さくなってしまいました。スターターの選択はミステルのポリシーに則していてそれは良いのですけど、やっぱり今日ばかりは勝ちに拘ってほしかったです。とは言えセットを代えても結果は出なかったので、良し悪しを評することはできませんけど。

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光明はあります。SBがゴールしたことはゴールパターンに幅が生まれるのでとても歓迎すべきことです。徳永のゴールシーンは、厚い曇天から一瞬さす日差しのように希望に溢れる瞬間でした。

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結果は残念ですけど、ゴールデンウィーク以来長らく待ち続けたものに出会えた気がして、ちょっとだけ満足した遠征でした。

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2014ヤマザキナビスコカップ予選リーグAグループ第4節FC東京vs清水エスパルス@味スタ20140521

2014-05-22 23:41:48 | サッカー

夜でも上着がいらない陽気が続いた東京でしたけど、気圧が変わるとまだまだ肌寒くなります。

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リーグ戦はわれらが代表スコッドを送り出し、7月まで中断です。ひさしぶりのミッドウィーク開催はナビスコカップの再開です。

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現在3勝1分。トーナメント進出の地固めをしたい相手は、1試合少なく2連勝負け無しの清水です。今年の対戦は、春3月桜咲くアイスタのリーグ戦以来、2度目。

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エドゥーの公式戦2試合連続2ゴールがありましたけど、清水が効率よく加点されてしまいました。どうもカップ戦の清水は相性がよくないです。

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東京はモリゲと権田を代表に送り出し、大黒柱が不在です。GKは今日は塩田。CBは加賀が復帰してカズと組みます。SBは徳永と宏介。3CHは右からヨネ、秀人、慶悟。トップ下に河野。2トップはエドゥーとよっち。

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清水は長沢が長期離脱中ですけど、現状のベストメンバーです。GKは櫛引。CBは平岡とヨン・ア・ピン。SBは右にヤコヴィッチ左に豊。ボランチは竹内と六平。メイヤは右に元紀左に俊幸。トップ下に河井が入り、1トップは大エースノヴァコヴィッチです。

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リーグ戦の対戦は、序盤の東京のターニングポイントになった試合です。はやい時間に先制されるも、河野の起死回生の同点ゴールで流れをつかみ、後半は逆に試合をオーガナイズしました。効率よく加点した逆転勝利でした。試合中に施した作戦のアジャストが、今に至る戦いかたの原点です。ポイントは4+3のリトリートスタイル、動かないアンカー、2トップ+トップ下。ただ、東京と清水のチーム力に差はなく、東京が結果を残せたのは、試合の流れをつかむ効果的なゴールのおかげだったと思います。

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というわけで、今年二度目の対戦の注目ポイントは、試合の流れです。流れにうまく乗れた東京がもう一度再現できるか、敗れた清水が今回流れをつかむために何をしてくるのか。両チームの成長を確認する機会です。

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序盤清水は主導権を積極的に取ろうとします。東京の3CHに対し1.5列目の3人がフォアチェックをしかけます。東京は落ち着いてさばき、清水のプレスをいなします。逆に東京が中盤を制しかけます。おなじみ左右のハーフのプレスは、今日は清水の基点である元紀と河井を狙います。秀人も加わった中盤のプレス争いが東京優勢に傾きかけた間際、その中盤の攻防での一局面が、試合が動くきっかけになりました。

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前半8分。ヤコヴィッチから右ライン際にいた河井に縦パスが入ります。河井は戻りながら受けますけど、トラップがちょっと流れます。そこに慶悟がスライディングでつめます。河井は慌てて近くの元紀にホスピタルパス。これを秀人が狙っていました。カットしたあと、河井と元紀がつめてくるのでいったん宏介に戻そうとした秀人のパスを、今度は元紀が狙っていました。パスカットした元紀はそのままターン。距離がありましたけど、すぐにゴール前にロングスルーを送ります。この時逆サイドで、大外から徳永のインサイドを長駆ダイアゴナルに俊幸がカットイン。加賀と徳永の間を抜けます。そこに元紀のパスがぴたりと合いました。俊幸は左足でトラップして右足を振り抜きました。東京0-1清水。

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清水のフォアチェック作戦は、ターンオーバーした後の攻撃メソッドを含んでいました。今日の清水の作戦は、そのメソッドにこそ妙味があったと思います。清水はクイックアタックを志向します。言わずもがなですけど、ゴトビさんの清水の攻撃はサイドアタックを基調とします。今日の試合で、清水のサイドアタックはバリエーションが幾つかあるんじゃないかと感じました。前回の対戦ではフィードのサイドチェンジからのクロスを多用していました。中央にデカいアタッカーが二人いましたから。今日の作戦は違います。

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まず清水の攻撃シフトから。左右非対称です。攻撃に入ると豊が高く位置取ります。一方右サイドは、元紀がハーフの位置に留まります。ヤコヴィッチは上がらず、最終ラインの三枚でリスクヘッジします。ボランチは一人がサイドの基点に寄せ、ビルドアップに絡みます。もう一人はバイタルエリアのリスクヘッジ。基本的に攻撃は、元紀、豊、河井、ボランチで組み立てます。これはいつも通り。

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さて今日の作戦です。ターンオーバーすると元紀か豊に納めるところまではいつも通り。基点はパスを受けるとすぐにターン。そのまま迷うことなく斜めに長いスルーパスを最終ラインの裏に送ります。ターゲットは俊幸です。俊幸は、基点にパスが入るとCBとSBの間をダイアゴナルに飛び込みます。これには伏線があります。ノヴァコヴィッチがCBを引きつけます。俊幸もSBから距離があるところから飛び込みますから、守備側はマーキングが難しいです。俊幸と元紀はポジションを入れ替えますけど、役割は同じです。先制ゴールは、きっかけが東京のミスとは言え、ゴールに結びつけたのは清水の作戦がはまったためだと思います。

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今日の清水はとてもオープンでした。ゴトビさんの清水はコンタクトがタイトで、言っちゃえばちょっとダーティな印象があるんですけど、カップ戦ゆえか、今日は違いました。なので、試合もオープンな攻め合いになります。失礼を承知で言えば、清水との試合にしてはおもしろかったです。同じくオープンなガンバ戦を見たばかりなので、先制されても心配しませんでした。案の定、東京の攻撃も機能します。今日の東京は、頻繁に裏に飛び出します。牽引したのは、やっぱりエドゥー。エドゥーが平岡とヨン・ア・ピンを引っ張り、スペースができたところでサイドに流し基点を作ります。そこで一度タメて、清水に一呼吸させたところで一気にスピードをあげます。主導権を持っている状況からの超ショートカウンターです。これができるようになると、引いた相手の対処の目処が立ちます。そして、やっぱりこの人が決めます。

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前半18分。宏介が自陣から前線をルックアップ。エドゥーがCBの間を抜け出そうとしています。宏介はピンポイントでエドゥーに合わせました。エドゥーはつめてくる櫛引と落下するボールのタイミングを合わせ、ダイレクトループで櫛引の頭を越しました。ゴラッソ。東京1-1清水。

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ガンバ戦からの流れもあって、しかも大エースエドゥーが決めてくれたので、安心感が出てきました。今日の問題は、ここからの3分間でした。

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前半21分。左ショートコーナー。俊幸は一度河井にあてルックアップします。東京は例によってゾーンとマンツーマンのハイブリッド。ゴール前はスクエアのゾーンです。ニアゾーンは秀人とエドゥー。マーカーはヨン・ア・ピンにヨネ、元紀に慶悟、平岡にカズがつきます。河井のリターンを受けた俊幸はニアに送ります。狙いは元紀。まずヨン・ア・ピンがニアに入り、マークのヨネとエドゥーを引きつけつぶれます。その上を超えるクロスを俊幸が送ります。元紀と慶悟の1on1。一瞬はやく元紀がクロスに到達しました。東京1-2清水。

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流れをつかむ大事な時間帯での失点は前回の対戦とは真逆の結果で、その後の70分間を負の流れが支配するきっかけになってしまいました。しかも同じセットプレーで。アイスタの後半以降カテナチオなどと揶揄されますけど、守備システムだけで失点を防いでいたわけではないことがよくわかるシーンでした。

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序盤から東京を苦しめた清水の作戦に2点献上してしまいました。ミステルが手を施します。秀人をリベロに下げ、3バックにします。3-4-1-2です。俊幸のランコースに加賀とカズを配します。これが効きました。俊幸が止まります。

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こうした場合の対策は、清水のアタッカーの身体に染み込んでいるかもしれません。俊幸作戦では、ノヴァコヴィッチ以外のアタッカーはコンタクトを避け、東京守備陣と距離を置きました。俊幸を封じられると、今度は距離をうんと狭めます。清水が誇るドリブラー達の出番です。元紀、河井、俊幸が対峙するカズ、秀人、加賀と意図的にマッチアップします。ノヴァコヴィッチを活かす作戦です。俊幸作戦では、ノヴァコヴィッチはいわば囮です。ちびっ子アタッカーがドリブルを始めると、ノヴァコヴィッチは少しゴールから離れ、DFと距離を置きます。そこにパスを入れます。

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清水はサイドアタック一辺倒ですけど、実は懐が深く、バリエーションが豊富です。それでもオープンな姿勢は変わらず、東京もチャンスを作りますけど追いつけず。そのまま前半終了。

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後半早々ミステルが先に動きます。河野に代えて相太を投入。よっちを一枚下げます。相太をターゲットにしてエドゥーとよっちをフリーマンにする狙いです。ただ、攻撃の内容は悪くなかったですし河野のクオリティに問題はなかったので、河野のコンディションに配慮したプランだと思います。

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とはいえ、前線への配球とエドゥーのシュート機会が増える期待はありました。追いつくためにギアをひとつ上げた矢先、またも出鼻を挫かれる失点をします。

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後半12分。自陣右サイドで元紀が中央の河井にパスします。この時前線は、ノヴァコヴィッチにカズと宏介、中央に加賀、右に徳永。その間に俊幸が入っていて、バイタルエリアには秀人。5on2の完全な数的優位です。慶悟が元紀のパスのインターセプトを狙いますけど外れ、河井に渡ります。ショートカウンターの形になります。河井はドリブルで右に流れながら一気にアタッキングサードに侵入。東京は河井に対するチェックがまったくありません。河井の動きを見ながら、ノヴァコヴィッチと俊幸がバイタルエリアでクロスオーバー。この時点で3on3になっています。秀人は慶悟のフォローで河井に寄せようと一度前に出ます。河井が秀人から離れるドリブルをしたので秀人が局面から消えます。大外の俊幸がダイアゴナルにカットインすることで、徳永も消えます。ノヴァコヴィッチの動きが秀逸でした。一度宏介の背後に回って視界から消え、それからスルスルとバイタルエリアを横切ります。この時点でカズと宏介が河井の動きを見ていて、ノヴァコヴィッチがフリーになります。それに気付いたカズがノヴァコヴィッチに目線を向けた瞬間、俊幸がカズと宏介の間を抜け出します。宏介は河井をチェック。河井は十分に宏介をひきつけ、その背後にスルー。俊幸がこれを拾います。この時ゴール前は、ノヴァコヴィッチと加賀の1on1です。加賀の苦手な局面。ノヴァコヴィッチは冷静に加賀の動きを見て、背後に回ります。ノヴァコヴィッチが抜け出すタイミングで俊幸がグラウンダーのクロス。ノヴァコヴィッチは合わせるだけでした。東京1-3清水。

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清水が、流れのなかで数的不利から勝負できるイーブンの状態を作り出すことに成功しました。逆に東京守備陣は、清水の3人が繰り出すスペースメイクの動きに翻弄されてしまいました。連鎖するようにアクシデントが起こります。加賀がノヴァコヴィッチと接触して頭部を負傷します。大事はないようですけど、復帰したばかりということもあり、ヒジュに交代。ヒジュはJリーグデビューです。ヒジュには、案外よく動きコーチングもしっかりやる選手だなという印象を受けました。最終ライン全体のバランスという意味では、少し一人だけ空回り感がありましたけど、試合出場が少ないのでフィットはこれからでしょう。

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アクシデントで一枚カードを使ってしまったミステルは、攻撃が活性化しないと見てはやめに手を打ちます。徳永に代えて陸を投入します。千真でもたまでもないところに陸への期待が伺えます。まだまだ徳永は後継を考えるクオリティではないと思いますけど、競争はやはり必要です。陸はまだ不安定ですし、チームのストロングポイントにあるタレントを見せていません。そういうものは試合に使い続けないと生まれませんから、チャンスを貰ったときはがんばってほしいです。今日はミドルシュートが徳永にも陸にも一本ずつありました。東京は有能なSBを持つわりにかれらのシュートが少ないことが特徴です。競争のなかでシュートを打てるSBが育ってきてほしいです。

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一方ゴトビさんは、ミステルの打ち手を見切ってから動きます。逃げ切りをはかります。まず中盤をパワーアップします。ノヴァコヴィッチに代えて杉山を投入。元紀をトップに置き、竹内を一枚上げてトップ下。河井を右に移します。主には中盤のコンタクトを優位にすることと、前線の守備走力をアップさせる意図でしょう。

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ところが意に反し、東京が反抗します。とくに宏介を軸にした左サイドが活性化します。フィジカルのあるヤコヴィッチが守るサイドなので堅いと思ったのですけど、執拗によっちと宏介がアジリティで勝負してたジャブが効いたかもしれません。左からゴール前に色っぽいクロスが供給されます。

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ゴトビさんは前線をアジャストします。俊幸に代えて善朗を投入。ポジションは同じ。俊幸のコンディションと善朗の出場機会を考えた交代だと思います。状況に変化はありません。そして、チャンスを決め切れなかった東京アタッカーがようやく押し切ります。

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後半42分。自陣中央からヨネが右サイドに展開。アタッキングサードに進出していた慶悟がライン際で受けます。カウンターの形になります。ゴール前は真ん中によっち、左に相太、右に長駆上がってきた秀人がいて、3人で裏を狙います。清水の最終ラインは下がり加減。この時エドゥーだけバイタルエリアにステイします。清水のボランチが戻りきれてなく、エドゥーがどフリーになります。ルックアップした慶悟はエドゥーにパス。左足でトラップしたエドゥーは、余裕でゴールを確認。左足でコントロールド・ミドルショットを叩き込みます。ゴラッソ。東京2-3清水。

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エドゥーのシュートアテンプトは時間が止まったようです。スーパーな選手特有の現象です。公式戦2試合連続2ゴール。スタメン早々大エース就任です。

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時間はほとんど残ってませんけど、1点差に追いつかれた勢いの怖さをゴトビさんは感じたのでしょう。最後はコンサバティブに、竹内に代えて廣井を投入。東京の猛攻をしのぎ切ります。

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このまま試合終了。東京2-3清水。

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清水に流れに乗らせる加点をさせてしまいました。終わってみれば、互いにシュート数8本で、少ないチャンスのなか少しだけ効率的にゴールした清水が少しだけ上回った結果です。とはいえ、アイスタの試合もそうでしたけど、両者の実力差はほとんどありません。リーグ戦では再度リベンジしたいです。

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それにしてもエドゥーはすごいです。スーペルです。シュートチャンスを作る技術といい、シュートそのものの技術といい、いずれも際立っていますけど、観ている側に時間が止まった間隔を覚えさせる、シュートチャレンジの時の落ち着きは、これまで東京に居てくれた外国人選手の誰よりも素晴らしいです。いついつまでも東京に居てほしいです。東京はエドゥー次第と言われても全然構いません。はじめてスーペルなゴールゲッターを持てる側の優越感を味わえているような気がします。弱気者よ、なんとでもお言いww。

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とは言え、これでAグループ3位に落ちました。次は2位ガンバ。エドゥー頼み丸出しでも構わないので、勝利を最優先してほしいです。

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2014J1リーグ第14節FC東京vsガンバ大阪@味スタ20140517

2014-05-18 13:37:38 | サッカー

エドゥー讃歌。
エドゥーエドゥーエドゥーエドゥーゴール エドゥーゴール エドゥーゴーーール♪。
エドゥーは、サッカーの神様がボクら敬虔な青赤サポに遣わしてくれた使徒です。味スタに舞い降りた天使です。パワーとテクニックを兼ね備え、欲しい時に確実にゴールを決めてくれる、頼れるストライカーです。そしてエドゥーはエロいです。アダルトです。佇まいだけでなくプレーも、まるでボールを優しく艶やかにエスコートしているように、優雅です。エドゥーのルックスでシルキーにプレーされると、洗練された大人のエロスを感じます。それでいてエドゥーは、けして孤高ではなく、チームを最前線から鼓舞し、導くリーダーでもあります。ボクらはかけがえのない大エースを得ることができました。青赤の民よ、エドゥーに導かれ、約束の地へ行こう。

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本日の試合レポートは以上o(^o^)o。

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うそうそw。

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皐月です。薔薇の綺麗な綺麗になりました。先週はまだチラホラだったのですけど、一気に満開です。街が艶っぽく色づく季節です。

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月曜日にワールドカップ2014ブラジル大会の日本代表が発表され、我らがキャプテンモリゲ(通称サッカーが上手なおでんくん)と権田が選出されました。おめでとう!。頑張ってきてください。秀人も候補にリストアップされていましたけど、残念ながら落選。この悔しさをバネに飛躍を期待しています。

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本日はENEOSデー。

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SuperGTから、LEXUS TEAM LeMans ENEOSのドライバー大嶋和也選手と、ENEOSガールズの渡辺順子さんと橘沙奈さんがいらしてました。

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憧れの大嶋さんにサインをしていただきましたヽ(´▽`)/。開幕戦(岡山)の予選のスーパーアタックに感動しましたとお伝えしたら、「ありがとうございます。オートポリスも頑張ります!」と言っていただけましたー。自分はSGTも大好きで、現地観戦したことはないのですけど、全戦観てます。メーカーはホンダ一筋なんですけど、TEAM LeMansも好きです。てか、大嶋さんの、コンセントレートした時の異次元なアタックが大好きです。

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自分は愛する加賀さんのサインすらまだ貰ってないほど、なにしろこういうの苦手なんです。同じく大好きな大嶋さんなので、スゲー緊張しました。でも、記念写真撮って貰う前に、橘さんに、さりげなく自然に「日差しが強いですね」って話しかけてもらって「まぶしいですね」ってお答えしたら緊張がとけました。おかげで大嶋さんに話しかけることができました。なべじゅんさんも橘さんもお二人ともファンなんですけど、いつもレース中継見てて、とくに橘さんの笑顔に惹きつけられていて「橘さんの笑顔に癒されてます(^^ゞ」とお伝えしました。「ありがとうございますっ」って元気に答えていただけました。なべじゅんさんとは話せなかったけど、幸せでお腹いっぱいです。

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なべじゅんさんと橘さんは、お尻に青赤タオマフをぶら下げていましたーo(^o^)o。

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勇気を出して大嶋さんにサインを貰うことができたので、加賀さんもいつかトライしてみたいと思います。

ドロンパとエネゴリくんのダンス w/i LEXUS TEAM LeMans ENEOS 大嶋和也選手 渡辺順子さん 橘沙奈さん

なんて、ちょっとSGTファンモード全開でしたけど、本業に戻りますw。

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本日のYou'll Never Walk Alone♪

今日はブラジルフェスタも兼ねていました。G.R.E.S.仲見世バルバロスさんのカルナバル 。先頭の青赤お衣装のかたは、絶対青赤サポさんでしょうね(^o^)/。

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今日の相手は、J1にお帰りなさいのガンバでございます。間にミッドウィークで清水戦を挟みますけど、H&A連戦です。

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開始3分以内に2点先制し、テクニックで襲いかかるガンバを封じて、さらに理想的な加点もあって、逃げ切りました。マリノス戦以来、5試合ぶりの勝利。ゴールも5試合ぶり、443分間の空白を経ての超久々でした(^^ゞ。

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東京は前線のセットを代えて臨みます。シフトも4-3-1-2に戻します。GKはサムライブルー権田。CBは、同じくサムライブルーモリゲとカズ。SBは徳永と宏介。3CHは右からヨネ、秀人、たま。トップ下に河野。今日の2トップはエドゥーとよっちです。

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ガンバは宇佐美が戻ってきて、ようやく布陣が整い始めました。GKは新加入のおかえり東口。CBは西野と岩下。SBは右にオ・ジェソク左に藤春。ボランチは、我らがサムライブルーコンビのヤットと今野。メイヤは、今日は右に阿部左に大森。2トップは宇佐美と秋です。

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試合は、勝利の女神ENEOSガールズの願いが効いたのか、いきなり動きます。

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前半1分。ガンバ陣でガンバDFのクリアがイーブンボールとなります。東京は全体をガンバ陣に押し上げていて、そのボールがちょうど徳永のところに落ちます。大森がつめてきますけど、徳永はダイレクトで前方のよっちにロブフィード。これが今野の頭上を越え、ショートカウンターの形になります。岩下はよっちを見ていましたけど、オフサイドを主張して寄せていません。よっちは難なくキープ、タメを作ります。よっちにパスが渡った瞬間、ライン際にいた河野がよっちの脇をオーバー。マッチアップの藤春の反応が一瞬遅れます。よっちは十分なタメを作り、河野にパス。河野はドリブルで抜け出します。この時ゴール前は、エドゥーに対し西野がマッチアップし、ジェソクもフォローしていたので1on2でした。岩下と藤春が東京のコンビネーションプレーで振り切られていたので、西野がエドゥーを離し、ゴール前に戻ります。ジェソクがエドゥーに付くべきですけど、意味なくエドゥーの後ろにいます。河野は中央の状況をチラ見して、東口を引きつけたうえでエドゥーにパス。西野、岩下、藤春、ジェソクが作る円の真ん中、エドゥーが一瞬どフリーになり、そこにぴったりパスが合います。エドゥーは左足ダイレクトで丁寧に流し込みました。さりげないですけど、上手なシュートです。東京1-0ガンバ。

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443分ぶりのゴールに、喉のつかえが取れたようにいきなり味スタが湧きます。喜びの余波が静まらないうちに、追加点が生まれます。

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前半3分。ガンバ陣左ライン際で、岩下がジェソクにホスピタル・パス。間によっちがいたのに岩下は見てなかったのでしょうか。当然よっちがインターセプト。前方に河野がいて、よっちと河野はタベーラをイメージします。二人の意図がシンクロします。河野はヒールで流し、よっちを走らせます。一気に岩下とジェソクを振り切ったよっちがアタッキングサードに侵入。そのままドリブルで進撃します。ゴール前は、エドゥーに対し、西野と岩下がいて、また1on2。西野はエドゥーを岩下に任せ、よっちのコースを切ります。よっちと西野の間合いが少し距離があり、しかもよっちがスピードに乗っていたので難しかったと思いますけど、西野は受け姿勢を取り過ぎたと思います。よっちは西野の態勢を見てカットイン。少しだけ距離を開けていたので、西野が飛び込んでも届きません。よっちは西野をワンフェイクで振り切りシュートコースを作ります。東口がドアを閉めていたのでコースが一本しかなかったのですけど、コントロール良くゴール左隅に決めます。ゴラッソ。東京2-0ガンバ。

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よっちと河野のプレーのように、手数をかけず縦に速いダイナミックなプレーがミステル東京の真骨頂です。てか、今はそれしかありません(^^ゞ。試合前から、ガンバはある程度与し易いと思っていました。もちろん弱いということではなく、ガンバはリトリートしませんから。ここ4戦は、浦和を除くとリトリートする相手が続きました。今の東京には、リトリートした相手に対する攻撃メソッドがありません。それ故の443分です。もちろん選手個々の特質はあると思いますけど、選手の選択だけが原因ではないと思います。今日の開始3分間だけ見せていた攻撃は、現状東京が持ち合わせる唯一の有効な攻撃メソッドです。選手間の距離を狭め過ぎず、しかも横ではなく縦に並びポジショニングします。ワンタッチパスの連鎖で縦に速いクイックアタックをベースにします。そこに個々のアタッカーが相手を弄するアイデアを織り交ぜ、アクセントを付けます。フィニッシュは、2トップに打たせます。

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このアタックが成立する条件は三つあります。縦にショートパスを繋げるスペースがあること。クイックアタックになるショートカウンター、つまり相手が攻めていること。フィニッシュの局面は、ゴール前の人数が、数的不利であっても多くないこと。これらの条件が、ガンバは整っています。その上でゴールを結局三つも重ねられたのは、もちろんエドゥーとよっちの決定力(決定率33%)も大きいですけど、ガンバ守備陣の杜撰で集中力に欠く、過信も入った守備にも大いに影響していると思います。

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いきなりゴールが決まりはしましたけど、東京に狙いがありました。先行逃げ切り大作戦です。ゴールに結びつけた作戦は、中盤のチェックです。狙いはガンバのSBです。ガンバはビルドアップの際、必ずSBを経由します。ガンバに限らず、ポゼッションするチームの常套ですね。で、ガンバの場合なにげなく預けますので、相手がプレッシングのタイミングを合わせ易いんだと思います。東京はやはりそこを狙います。2得点は、いずれもこの狙いがぴったりはまった成果です。先行してもSBへのプレッシングを続けますけど、目的が少し変わってきます。

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さて、これからが今日の試合の始まりです。東京は2点先行したのでリスクを追ったプレッシングは必要ありません。SBへのプレッシングが有効になるのは、あくまでもガンバ陣にいる場合。先行して今度はリトリートモードに入りますから、ガンバの位置が相対的に高くなります。この状況でハイプレスをかけるのは、非常に危険で意味がありません。同じくプレスをかけますけど、目的は攻撃を遅らせるためです。

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ガンバが攻め、東京が受ける展開になります。マリノス戦と同じですけど、違うのは本格的な守備一辺倒ではなく、常にカウンターのチャンスを伺う、ハンターの空気をチーム全体が漂わせていたことです。主には前線の組合わせ、とくにエドゥーの存在が関わっています。


ウェルかめロケ地の旅 ―20140511 徳島―

2014-05-15 00:45:58 | 旅行記

シュート22本スコアレスの脱力感を、地元のすだちと鶏と蛸で流しまして、今日は切り替えができました。

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鳴門は今日も快晴でございます。

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JR鳴門駅。

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阿波踊りと渦潮のモニュメント。

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JR西日本1500形です。

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1500形の運転席は片肺です。ローカルな雰囲気満載。三陸鉄道を思い出しました。

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汽車に揺られてまいりましたは、徳島の首府、徳島駅です。立派な駅舎です。

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波美ちゃんが日和佐に帰るために夜の汽車に乗ろうとしてた駅。

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駅前は南国風情。

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徳島駅の駐輪場は駅前の地下にあります。自分の旅にかかせないレンタサイクル、徳島駅にもありました。3千円の保証金を預けます(自転車を戻したら帰ってきます)。精算は事後です。

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今日の相棒。

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さすが阿波踊りの街。そこかしこに阿波踊りをモチーフにしたオブジェがございます。

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道路標識も阿波踊り。

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新町川の河端で、ウェルかめロケ地巡りスタートします。

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波美ちゃんがリクルートスーツを着て就職活動でゾメキトキメキ出版に向かっていた橋。波美ちゃんがカメの着ぐるみを着て歩いてた橋でもあります。国道438号線新町橋です。

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新町橋の西の袂に、素敵な河端ステージがありました。

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波美ちゃんがカメの着ぐるみを着て雑誌「Hot-Shin」を宣伝するためにビラ配りをしていたステージ。しんまちボードウォークです。

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トリオが演奏していました。

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新町川水際公園です。ふれあい橋の東側です。阿波踊りの祭りのシーンで登場しました。

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波美ちゃんと勝乃新が着ぐるみを着て二人で歩いてた橋。着ぐるみを来た波美ちゃんがずっこけて小学生に笑われた橋でもあります。

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夜、波美ちゃんと勝乃新と出会った公園。

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橋の袂の水辺に水鳥がいました。鴨かな。

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眉山を泳ぐ銀の魚。

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ふれあい橋をもこもこのワンコが楽しそうに走ってました。

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ふれあい橋のレリーフ。

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左側の建物は、波美ちゃんと勝乃新が「Hot-Shin」の取材で訪れたカフェ「ABABAI」のあるビルです。

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水際公園はなにしろ綺麗です。春の花が満開で、もしかすると一年で一番綺麗な刻なのかもしれません。

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両国橋の東の袂に、ひょうたん島周遊船の乗り場があります。

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店番w。役に立ってるのかな。

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波美ちゃんが雑誌をカートに乗っけて歩いていた橋。

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両国橋です。

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両国橋は阿波踊りをモチーフにした橋です。レリーフ、彫刻、絵がいっぱいあります。

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東の袂にいた猿。なにか言われがあるのかな。

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波美ちゃんと勝乃新がデートで乗ってたひょうたん島周遊船。

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両国橋の中央分離帯のレリーフ。

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西の袂にステージがありました。新町川沿いは、芸術の集う場所なのかもしれません。

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クスノキの花です。小さな公園になっているのですけど、公園いっぱいに爽やかな良い香りがしていました。

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東側の袂、交番の前にある提灯燈籠です。

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両国橋の下手の公園にある、かわいい阿波踊りの彫刻です。


2014J1リーグ第13節徳島ヴォルティスvsFC東京@ポカスタ20140510

2014-05-11 23:23:46 | サッカー

ゴールデンウイーク5連戦の最終戦は、ゴールデンウイーク明け最初の週末でございます。

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行きがけのJALのフライトで、サプライズがありました。先行の便で青赤サポに向けた機内アナウンスがあって盛り上がっていたって聞いて、自分の便はどうかなって思ってたら、到着前にCAさんの粋なアナウンスがありました。JAL1433便のCAさん。「サポーターの皆様の熱い声援が届き、チームの勝利に結びつきますことを心よりお祈りいたします」。

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J1の舞台に初登場。阿波徳島にやってまいりました。海を越えるので遥々感がありますけど、飛行機ならわが実家岡山とほとんど変わりません。

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といいつつ、2011年に来てないので、徳島は子どもの頃以来。てか、当時の記憶ゼロなので、実質初上陸です。お邪魔します。

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鳴門に来ました。100円商店街ってお祭りやってました。

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事務椅子レースw。カマタマーレサポさんチームが出場してました。

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なるちゃん。

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スタジアムまで徒歩30分弱なんですけど、ちょうど鳴門駅前にコミュニティバスが来てたので乗りました。運動公園バス停まで10分もかかりません。200円。他にお客さんいなくて貸切でした。ドライバーさんとサッカー談義しました。

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「今年サッカー盛り上がってますか?」
「まぁJ1やからね。でも勝てんといけんねー」
「ですかw。有名なチームが来るから楽しみでしょ?」
「そやねー。日本を代表する選手が見れるけんね。徳島にはなかなかね、おらんからね」
「徳島にもそういう選手が出るといいですね。とくに地元出身で」
「せやねー。そういうようになって欲しいですわ」
「あ、でも柿谷いたじゃないですか」
「ちょっとね。でも、やっぱり柿谷おるとおらんでは全然違うわ。柿谷おる時は、ぜーっと勝っとったからね」
「やっぱそうすか」
「今年はいい経験をしとる思います。やっぱりJ1を知ると知らんでは将来が違う思うし、選手のモチベーションにもなるんやないかな?。今年の残留はあかん思うけど、J1がわかったから、それを目標に、今度はちゃんと残留できるようなチームになればええんやと思います」
「なるほど」
「いまFC東京さん、調子よくないねー。3連敗やったっけ?」
「よくご存知で(^^;;」
「FC東京みたいな日本を代表するチームがそういうことではあかんで。しっかりせな」
「はい(^^;;。がんばります」
「でもまあ、ヴォルティスが昇格して、良いこともあるんちゃう?。こういうことでもないと徳島に来ることないやろ?」
「いやいや。でもまぁそうっすねー。自分は岡山出身なんす。だから徳島は割と馴染みが」
「そうかな。それじゃあ東京やのーてファジ応援せなあかんやん」
「う(^^;;。心で応援してます」
「あははは。それじゃあ、楽しんで来てください」
「ありがとうございました」

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J1初登場の徳島です。

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ポカリスエットスタジアムは改装中です。

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今日のYou'll Never Walk Alone♪

今日のカップを奪い取れ♪

今日の第九♪

選手紹介の時のヴォルタくんとティスちゃん

村井チェアマンのスピーチ

ガッツリ守りにきた徳島相手にシュート22本を見舞いましたけど、脱力感漂うスコアレスドロー。

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東京は河野がスターターに復帰してシフトを4-3-1-2に戻します。GKは権田。CBはモリゲとカズ。SBは徳永と宏介。3CHは右からヨネ、秀人、慶悟。トップ下に河野が戻り、2トップは相太と千真。河野の復帰が攻撃活性化のキーになると思っていたので、注目です。

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徳島は初見です。シフトは5-3-2。ちょっと最近見た記憶がない特徴的なシフトです。予備知識がないのですけど、徳島の基本シフトなのでしょうか?。バックスは右から大崎、広太朗、福元、おっさん、リ・ヨンジ。3CHは右から小島、斉藤、濱田。2トップは高崎と一輝。もしかすると伸二さんとクラブは、ある程度今年は経験を積む年として割り切りしている部分があるのかもしれません。試合ごとに選手を入れ替えたり、若手を積極的に使ったりしているのは、そのためかもしれませんね。

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互いに受動的なチームですけど、個人の技量が上回る東京が、自然にイニシアチブを握ります。ただ、徳島は意図して攻撃の主導権を東京に渡したので、オーガナイザーは東京とは限りません。試合の主旨はいきなり、徳島の堅城を東京がいかに攻略するかにポイントが絞られました。

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徳島は5+3+2の3ラインを自陣にはり、東京が攻撃権を持つと文字通り引きこもります。まずゴール前の数的優位を常に保つこと。CB3人を並べます。サイドの局面もWBと左右のCBの2枚でケアします。バイタルエリア中央に斉藤を置き、ポストプレーの基点を消します。ここまでが守備布陣のセットです。

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東京はサイドに基点を作ります。徳島はこれを見越した守備の作戦を用意していました。東京のビルドアップ時にSBにボールが渡ると、徳島は濱田と小島がそれを合図にプレスを仕掛けます。目的は二つ。東京に攻撃のリズムを作らせないことと、あわよくば高い位置でターンオーバーすること。左右のハーフがプレスを突破されることを想定して、WBが縦をケアし、斉藤が内を見ます。序盤の東京はまず、ここに手を焼きます。

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序盤から徳島がサポーターにメッセージを送ります。今日のリトリートは守備しかしない宣言ではなく、東京相手に攻撃するための作戦ということです。攻撃パターンはサイドアタック。とくに左サイドにストロングポイントを置いていたと思います。徳島は右サイドに基点を作ります。攻撃になると大崎が高く位置取ります。大崎、小島、一輝が大きめのトライアングルを作り、パスを回しながら東京の守備陣形を動かします。大崎が縦に抜けられる状況ができれば、大崎を走らせパスを集め、クロスをゴール前に供給します。でもこれは主目的ではないと思います。本来は、右で作って左にスペースを生み、一気のサイドチェンジでヨンジを走らせてからのクロスに期待していたと思います。これは不発でした。肝心のヨンジが守備に追われ、攻撃への切り替えができません。

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はじめの10分は互いに今日の戦いかたを披露する時間でした。やがて東京のワンサイドになります。東京はサイドにこだわります。河野が絡んでフォローすることで、徳島のプレスをかいくぐり、SBが縦に突破できるようになります。東京の両SBは1on1を征すクオリティがありますから、チャンスメークが増えます。クロスをゴール前に供給します。惜しむらくは、この時間帯に先制できなかったことです。

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何度か惜しいシュートがありましたけど、枠に飛ばず決めきれません。次第に徳島のCB、とりわけ福元とおっさんがコンタクトを担当しましたけど、クロスのタイミングと相太、千真との間合いをつかんできたようです。

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いまの東京の攻撃は、単調です。クロス一辺倒。これではせっかくトップ下を置いてもそのメリットを活かしきれません。今年の東京はショートカウンターを志向するチームです。縦に速い流れを作り、トップ下はつなぎ役に加わるとともにセカンドアタッカーとしても貢献します。いまのようなクロスから一発ヘッドどかん作戦であれば、ゴール前にデカイアタッカーを並べたほうが合理的です。

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偶然かもしれませんけど、4試合未勝利の相手は、浦和を除くと不調に苦しんでいました。リトリートする意味があるチームです。東京はイニシアチブを持たされても、現状ではクロス以外に攻撃の術がありません。この単調さが、元々守りの意識が高い相手守備陣にとっては、与し易さの要因になっているような気がします。

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攻撃のバリエーション、とくに遅攻のメソッドをチームに植え付ける必要があります。ただそうすると守りかたも変えないといけないところが出てきます。ハーフのフォアチェックは不要だし、そもそも3CHである必要もありません。SBのポジションをもっと高くしないといけないし、ハーフの動きかたも変わります。いずれ、時間が必要ですから、辛抱の時期でしょう。

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前節は8本のCKをゴールに結びつけることができませんでしたけど、今日は倍増しました。結果的に15本でノーゴール。残念感も倍増です。どうもCKのやり方も単調のように見えます。お団子になったり一列横に並んだり縦に並んだり。でも結局シュートの局面はスタンディングジャンプになっているような気がします。後方から飛び込んだり、スクリーンを使ったり、もう少し工夫が欲しいです。

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東京が猛攻した前半でしたけど、その割りには期待感のある攻撃は少なく、前半はスコアレスのまま終了。

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ヴォルタくんのバク転。徳島サポさんが「いっつもアウェイ側でやるんゃで。いつもは5回くらいやんねんけど、今日は時間がなかったんかな」って教えてくれました。2011年には来てないので、はじめて生で見てヴォルタくんの機敏さにびっくりしました。

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先に伸二さんが動きました。後半頭からヨンジに代えてアレックスを投入します。これがはまります。守から攻の切り替えがうまくいかなかったヨンジに対し、アレックスは基本的に攻撃を志向しますから、左サイドのチャンスメークが増えます。徳永との1on1も辞さず、時に突破します。アレックスの優位性を感じ取り、アレックスにボールが預けられるようになります。これがチームに好循環を生みます。アレックス経由という攻撃ルートをひとつ見つけたことが、チームのコンセンサスとなります。一気に徳島は危険な香りがするチームになりました。

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ミステルも動きます。この連戦ではついぞなかった相太を下げます。エドゥーを投入。そろそろエドゥーも長い時間出られるコンディションが戻ってきたのでしょうか。今日のエドゥーは動けてました。脳で描くイメージに体がついてきているんでしょう。パスを受けるときのエドゥーは、1度フェイクで相手をかわしてます。単にパワーだけじゃなく、身のこなしのテクニックもあります。ただエドゥーが孤軍奮闘してゴールできるほどには仕上がってないようです。試合に出てないので、周囲との連携はまだまだですね。

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さらにミステルが動きます。徳永に代えて陸を投入します。このサイドはアレックスにやられはじめていたので、対処の意味もあったと思いますけど、経験を積ませているところもあるんでしょう。今日の陸は良くなかったです。アレックスとの一発目の1on1であっさりボールを奪われ、以降流れをつかもうともがいた印象です。チームの流れを変える期待を負って入った矢先のワンプレーの失敗が、チームに与える影響は大きいと思います。いい経験になったでしょう。

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陸が不発だったので、ミステルが動かざるを得ません。河野に代えてよっちを投入。攻め手はゴール前のパワー勝負だけになってきたので、河野がフィニッシュで活きるシーンがほとんど無くなりました。コンディションの問題もあったと思います。

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伸二さんの打ち手はコンサバティブでした。小島に代えて宮崎を投入。同ポジションに入ります。小島は前半から積極的に動き回っていたのでコンディションを考慮したのでしょう。

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ところがここで試合の様相が変わります。後半30分を過ぎると東京の前線と中盤が間延びして、徳島が中盤でボールを奪えるようになります。徳島がようやくイニシアチブを握ります。攻撃が活性化します。試合をトータルでみたら、徳島がオーガナイズしていたと言えるでしょう。

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この流れを受け。濱田が高い位置を取って前線で基点になります。これが機能し、徳島の攻撃がいっそうスムーズになります。高崎と権田の1on1などもあり、徳島サポのボルテージは上がります。

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伸二さんの最後の仕掛けは積極的でした。高崎に代えてドゥグラスを投入。勝ち点3に向け、色気を出してきました。

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東京はもはや打ち手がなく、それでも再三訪れるセットプレーのチャンスしか活路はありません。徳島に流れが傾きましたけど、押し切るだけのパワーは、やはりまだ徳島にはありませんでした。スコアレスのまま試合終了。

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脱力感の漂う試合でした。相手が1勝11敗3得点32失点の最下位徳島だからということもありますし、22本のシュートと15本のCKがあったにも関わらずノーゴールということもあります。それにも増して、マリノス戦を入れて5試合連続単調な試合で、見るのが精神的に来るってことも大きいです。

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それでも、やるべきことはひとつ。シュートに至る攻撃プロセスを作ること。ミステルがやりたいサッカーができるまで時間がかかることは最初から覚悟してましたけど、いっ時の連勝で浮かれてしまいました。もう一度堪忍袋を締め直します。

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まだ時間がかかると思います。面白くて強いサッカーが見られるようになるまで、もうちょっと待ちましょう。

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