ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

第93回天皇杯準決勝FC東京vsサンフレッチェ広島@国立霞ヶ丘20131229

2013-12-30 15:07:09 | サッカー

年の瀬でございます。無事仕事も納めまして、なにもなければ大掃除や年賀状や帰省の準備で慌ただしく過ごす時期ですけど、ボクらには、選ばれた者達しか味わえない非日常が用意されています。

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東京がボクらを国立に連れてきてくれました。

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天皇杯準決勝。ボクらの聖地、国立霞ヶ丘最後の天皇杯です。

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試合前から負ける気がしませんでした。ていうか、負ける予定がありませんでした。ノックアウト方式で、かつ日程が詰まった三連戦ならではですね。

お正月♪

You'll Never Walk Alone♪

ポポさんの周到な作戦がはまってプラン通りの試合に持ち込みましたけど、残念ながらAプランはならずBプランに回り、そして最後は不運に泣きました。2013シーズンの東京は、2013年内に終戦です。

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東京は、シーズン最終盤のここにきて、とても興味深いチャレンジをしました。ベースは、広島対策でお馴染みの3バックです。GKはシーズンラストでレギュラーを奪取した塩田。3バックは、真ん中にヒョンスを置き、右に加賀左にモリゲ。ボランチは秀人とヨネ。WBは右に徳永左に宏介。千真の1トップに、アーリアと慶悟のシャドウです。もしもルーカスがいたらシャドウでしょうか。アーリアと秀人を一枚下げて加賀が外れる感じだと思います。

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広島はベストメンバー。GKは西川。3バックは、右から塩谷、千葉、水本の並び。ボランチは青山とカズ。WBは右にミキッチ左にファン・ソッコ。石原と洋次郎の2シャドウ。1トップは、エース寿人。

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2013シーズンチャンピオンの広島の戦い方は、すっかりお馴染みですね。くどいようですけどもう一度整理しましょう。守備はリトリートするスタイルです。3バックでゴール前を閉じつつ、WBとボランチで網をはりバイタルエリアでターンオーバーするイメージです。攻撃がポイチ広島の最大の特長です。守備を受動的にする意味は、攻撃がビルドアップスタイルだからです。先週の仙台と比べるとより違いが鮮明で、とても面白いと思います。広島の起点は最終ラインです。ターンオーバーすると千葉に預けます。この時、カズが最終ラインまで下がると同時に、水本と塩谷が開きます。つまり、攻撃時は4バック。そして、ミキッチとソッコが最前線に位置します。言うなれば、4-1-4-1。千葉が攻撃ルートを決め、カズか塩谷に預けます。カズと塩谷は、千葉、青山とパス交換をして攻撃のタイミングを計り、前線のポジショニングを確認します。そこからの攻撃パターンは3つ。今日の広島は、そのすべてを披露してくれました。

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チャンピオンチームの分析は、二度の対戦を含めて十分に行えていたのでしょう。東京は工夫をして臨みます。広島を抑える考え方は、この広島の個性的な攻撃スタイル故、シンプルに二つに絞られます。WBを抑えるか、最終ラインを抑えるか。広島の攻撃パターンは、実はとてもシンプルです。主戦はWBからのクロスです。つまりミキッチとファン・ソッコにクロスを上げさせなければ、広島の攻撃パターンの3分の2を封じることができます。そのためのメソッドとして、WBにパスが渡ってから抑えるか、パスの出し手を抑えるかの二択になります。抑えかたのアプローチは、1on1基調か囲い込みに行くかでバリエーションがありますけど、基本メソッドは、広島のシンプルさ故、シンプルです。さて今日の東京は、WBにパスが渡って抑える方を選択しました。そうすると、クロスを被弾することに備え、ゴール前を閉じる必要が出てきます。そのための3バック。サイドの守備は、1on1を選択しました。これは徳永と宏介の守備能力に対する信頼の現れです。かつ、WBの位置を低く設定しました。ミキッチとソッコがボールを持つことを許すということは、広島は中盤を省略しますから、局面が一気にアタッキングサードに及びます。だから、リトリート。

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広島の攻撃は、シンプルゆえ純度を高め易いとも言えます。もちろんそれを成し得るタレントがいることが前提ですけど。先に述べました通り、状況判断により攻撃のタイミングを計るのが最終ラインとボランチの仕事で、サイド攻撃がWBの仕事。最終兵器は寿人。なので、中盤のチャンスメークは、すべて石原と洋次郎が担います。それを実行できる二人の能力が、広島がチャンピオンに上り詰めるのを支える原動力だと思います。シャドウはとてもよく動きます。ただ、基本的な役割はこれまたシンプル。最終ラインからWBにパスを渡すハブと、ゴール前での寿人のフォローです。その他の動きは、いわゆるフリーランニング。守備に関しては、網への追い込み役です。洋次郎はもうひとつ仕事があります。広島の3つ目の攻撃パターンは、バイタルエリアにいる洋次郎を経由して寿人に落とすコンビネーションです。いずれのパターンも手数も人数もかけずに一気にシュートまで攻めきります。最終ラインのゆったりとしたリズムから3本の縦ルートに鋭い矢を放つ。毛利に伝わる三本の矢の故事のようです。

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この広島のスタイルは、ようするに寿人を最大限活かすことから発想しているんだと思います。寿人の特長は豊富なシュートパターンとゴール前でのアジリティであり、ウィークポイントはフィジカル。であれば、寿人が欲しいタイミングでゴール前にラストパスを供給する方法を講じるでしょう。次に、広島のストロングポイントは両WBの運動量と威力あるクロス。となれば、サイドアタックが得策。広島の凄さは、そこに徹し純度をひたすら高めてきたこと。チーム作りに取り組む時間は限られます。その意味でマネジメントとは、時間をどう使うか、いい換えると何をやるべきで何をやらなくていいのかを明確にし、チーム内でコンセンサスをとること。ポイチさんはこの能力がすごく高いんでしょう。

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チャンピオンチームの分析のようになってしまいましたw。戻りますと、WBがボールを持つことを許容した東京は、3つの対処を用意していました。まず、WBにいい形でパスが渡らないように、2シャドウを秀人とヨネがスペースを消しチェイスすること。WBには徳永と宏介がマッチアップで勝ち、クロスを上げさせないこと。万が一クロスが上がっても、3CBとボランチでゴール前を固め、寿人、石原、洋次郎にシュートを打たせないこと。それでもシュートを完全に防ぎきれるほど広島の攻撃は柔くないですから、最終的には塩田のがんばりかかっています。

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さて、お気づきだと思いますけど守備の話ばかりです。なので、今日の東京は守備的と短絡的に片付けることもできるでしょう。でも、そうではないと思います。広島に勝った実績のある戦い方と、一発で相手を仕留められる鋭さを合わせ持つ。言うなればコンサバティブなポポさんと負けず嫌いなポポさんがハイブリッドに融合したプランだと思います。それは、CBの並びにあります。ルーカスが不在ということがきっかけだと思いますけど、真ん中にヒョンスを持ってきたことに驚きました。この配置は、負けず嫌いの成せる技だと思っています。ホントに守ることだけを考えていたのであれば、モリゲが真ん中でいいと思います。でもモリゲを左に持ってきたのは、モリゲのビルドアップの技術力を活かしたかったからでしょう。同様に加賀を右に置いたのは、徳永のさらに背後から一気にオーバーラップする快速攻撃を狙った意図でしょう。つまりその意味で、超攻撃的な3バックです。同時にリスクテイクします。守備に不安が残る3CBでもあります。先ほどゴール前を固めると言いましたけど、このメンバーで固められるのかは大いに不安でした。なればこそ、ドキドキとワクワクが混在したエンターテイメントならしめました。最後の最後のここに至って、しかもノックアウト方式の天皇杯で、いまさら新しいスタイルに取り組まないでもいいじゃないと思わないでもないですけど、チャレンジ好きの自分は大歓迎です。

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さて、そいうわけで早々広島がイニシアチブを握ります。広島はまず、ミキッチを試します。塩谷から直接、青山を経由、石原と洋次郎を経由、カズからのサイドチェンジといろんな形を試しつつ、東京の守備とミキッチの間合いを計ります。ところが、再三のアタックを受け宏介が慣れてきて、ミキッチとの間合いを見切りました。前半15分くらいで、案外とはやくミキッチを封じることに成功します。そこで広島は、次にファン・ソッコにパスを集めます。ミキッチより威力も確度も落ちるアタックであるうえ、対峙するのが徳永ですから、こちらも早々封じます。心配された真ん中ですけど、ヒョンスも加賀も落ち着いていました。人数をかけない広島の攻撃は比較的スペースがありますから、ゴール前のごちゃごちゃとした状況でのコレクティブな守備を苦手とする東京にとってはやり易いのかもしれません。というわけで、広島の両翼を無力化するのに、それほど多くの時間を必要としません。

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一方で、サイドアタックを深い位置で受けているので、どうしても攻撃の重心が低くなってしまいます。なので、意図していたであろうCBの攻め上がりを放つ状況が作れません。結果的に守備的になってしまったことは否めないと思います。でも、守備に目処ができて東京は少しモードチェンジをします。石原と洋次郎に対するボランチのチェックが効くようになり、中盤でターンオーバーでき始めます。それを受け、宏介と徳永が攻撃参加できるようになります。

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今日、チャンスメークで輝いていたのが慶悟です。慶悟が広島守備陣の間をフリーランニングすることで、千真が飛び込むスペースができます。さらに、ダイアゴナルランでゴール前に飛び出し、後方からのロングフィードを引き出していました。全体に低重心なのでチャンスが限られることはわかっていましたから、慶悟の可能性を拡げる働きには助けられたと思います。

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徳永と宏介が完全にクロスを封じてから、東京は意図したCBの攻撃参加をできるようになります。ただ、そこから急造システムであることを露呈します。広島のシンプルさに比して、東京の攻撃は複雑です。実は考え方はシンプルで、タレントのイマジネーションの連携でコレクティブな守備網を突破しようというものです。ポイントは、意図の共有。つまり、コンビネーション。残念ながらポポ東京は、ストロングポイントに成り得るほど相手を凌駕するコンビネーションを作れずにいるまま、体制の終焉を迎えてしまいました。もし仮にコンビネーションができていれば、急造のシステムであっても攻め手があったと思います。今日の東京が超守備的に見えたのは、そんな辺りにも要因があると思います。

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前半はスコアレスで終了。

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後半も試合展開に変化はありません。すべての攻撃パターンを封じられた広島は、もうひとつのオプションを持っています。守りきるということです。リーグ戦では、うまくいかない時の勝ち点1が後々大きな意味を持ってくることがあります。なので直接を実感できませんけど、ノックアウト方式では勝つ可能性を50%まで高められる作戦になります。ワンチャンスの可能性を30分間拡げる延長戦とPK戦。両方の作戦をシームレスに使い分けられる土台が、広島の戦い方には出来上がっています。

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ポポさんも同じ考えになりました。当初は、広島の攻撃を抑えきった後、CBの攻撃参加を含めた厚いアタックで1点を取り、そして逃げ切るというプランを優先していたと思います。これがAプラン。でも1点すら難しい状況になり、ポイチさん同様、120分+PK戦を視野にしたと思います。両者ともセットプレーを持っていますから、終幕のバリエーションはもうひとつ加わりますけど。

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そんなわけで、試合は膠着しますし、両チームとも交代の動きをとれないクリンチになります。PK戦を考慮すると蹴れる選手は残しておきたいですけど、さすがにコンディションの問題は修正できません。ようやく動きがあったのは後半も最終盤に来て。広島は寿人に代えて野津田を投入。これはいつも通り。東京も千真に代えてナオを投入。東京は相太をサスペンションで欠くことがダメージでした。前線にランドマークを置くことでモードチェンジする形を作り上げてきただけに、こちらは不可抗力で新しい形にチャレンジしなければなりません。それでもナオは、惜しいシュートもあり積極的でした。だけどゴールには至らず。

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後半もスコアレスで終了。

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延長に入り、交代の動きが活発になります。東京は慶悟に代えて容平を投入し、トップに置きます。さらに秀人に代えてたまを投入。アーリアをボランチに下げ、たまはシャドウに入ります。広島は洋次郎に代えて浅野を投入。続いてソッコに代えて清水を投入。いずれも展開を大きく変えようという意図ではありません。ただ、ポポさんだけにはもう一度モードチェンジするカードがありました。ネマニャんです。組織力に対抗する最高の武器は個人の技術力です。さすがに疲労が出るだろう延長後半15分間をネマニャんでひっかき回すという、作戦になり得ない作戦もありだと思っていました。ほぼ100%やるべきことをやり切った感がある素晴らしい試合でしたけど、唯一見て見たかった幻がネマニャんでした。

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延長も動きがないまま終了。千葉戦以来、今大会二度目のPK戦に入ります。

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宏介のPK。〇。

青山のPK。×。

モリゲのPK。〇。

水本のPK。〇。

ヒョンスのPK。〇。

千葉のPK。×。

たまのPK。大きな期待とプレッシャーがかかりました。×。これで流れが変わりますけど、たまに責はありません。たまたま最も重要な順番がたまに回ってきただけです。良い経験をしたと思います。×。

西川のPK。〇。

アーリアのPK。お正月チャントが、イケイケの意図はともかくネガティブに影響した雰囲気は否めないと思います。アーリアは試合中に痛めていたように見えましたし、疲労もあったでしょう。ただ、アーリアの時から西川がとっても大きく見えました。×。

塩谷のPK。〇。

ヨネのPK。〇。

浅野のPK。〇。

ナオのPK。×。

野津田のPK。興味深いのは、西川が作った流れとは言え広島の若手が後ろの順番に固まっていて、すべて成功していることです。〇。

試合終了。東京0-0広島。東京4PK-5PK広島。広島が元旦決勝に進みました。

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負ける予定がホントになかっただけに、喪失感がとてつもなく大きいです。ポポさん、ルーカス、ネマニャんとの別れも突然やってきました。これから契約や移籍の話がいろいろ出てくるでしょう。試合の高揚感のすぐ傍に寂寥感が佇んでいる、12月の天皇杯にはそんな空気があります。

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これにて、東京の2013シーズンがすべて終了しました。自分のブログに訪れていただいた皆さま、今シーズンも大変お世話になりました。フィッカデンティ体制のリニューアル東京を待ちつつ、しばし冬ごもりいたします。来年もどうぞよろしくお願いします。

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それでは皆さま、よいお年を!。

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マッサン先取りの旅 ―20131223 ニッカウヰスキー 宮城峡蒸溜所―

2013-12-24 23:36:20 | 連続テレビ小説マッサン

天皇杯の激闘から一夜明け、心地よく酔ったブラックニッカとベアレンが導いてくれた快眠のおかげで、午前中に小旅行です。

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昨夜は雪混じりの冷えでしたけど、積もってはいませんでした。

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仙台駅前のバスターミナル10番から、作並温泉を目指します。

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1時間強バスに揺られていますと、気づいたら乗客は自分とおじさんの二人だけ。我慢比べは自分の負けw。ニッカ橋バス停でお先に失礼しました。

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ニッカ橋です。仙台市の西の端。もうすぐ先は、山形県境です。

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このあたりは新川(にっかわ)と言うのだそうです。ニッカ橋がかかっているのは広瀬川ですけど、この先南側すぐに、新川川があります。

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ニッカ橋の名前のとおり、橋を渡りますと、ニッカウヰスキー仙台工場です。

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見学受付までは、入口から10分弱、工場の建物を右手に見ながら歩きます。左手は広瀬川の渓谷。

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秋の紅葉が素晴らしいと、昨夜なんぶ彩葉さんで居合わせた仙台サポさんに教えていただいた道を、そぞろ歩き。

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非常にわかりづらい案内ですねw。徒歩のかたは、見学受付には写真右手をまっすぐ進みます。車のかたは左折するとすぐに駐車場です。駐車場の奥に、おみやげを買えるゲストホールがあります。

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宮城峡蒸溜所。マッサンの後半に登場するでしょうか。1969年操業開始だそうです。ほぼ自分と同い歳。竹鶴さんは、ウィスキーは自然の恵みで作られるものなので、宮城峡を作る時も、自然を可能な限り残すようにしたのだそうです。だから、工場内の道は、木を迂回している所も多いのだとか。工場内の建物は、ひとつとして同じ床高のものがないんだそうです。もうひとつ、ご覧のとおり電信柱がありません。自然へのこだわりは、余市も同じです。ニッカの工場で見学できるのは余市とここ宮城峡だけですけど、他の工場も同じプリンシパルなんでしょうね。素敵です。

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宮城峡の象徴のひとつ、バルジ式ポットスチルの模型。

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見学受付です。

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なかに入ると、右手に受付がありまして係りのかたが迎えてくれます。余市では、門内の受付で自由見学とガイドツアーを選択します。見学できる範囲に違いはありません。試飲もできます。宮城峡は、ガイドツアーでしか製造工程を見ることができません。ガイドツアーの所要時間は約30分。その後、試飲があります。おみやげを含めて、だいたい1時間みておくと大丈夫だと思います。ちなみに試飲はガイドツアーに参加した人だけできることになっているようですけど、ツアーが試飲コーナーにいれば、参加してない人でも試飲してましたw。

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ガイドツアーはほぼ屋外ですので、上着は必須です。余市のガイドさんはホスピタリティマインドに溢れていて、何でも聞いてくださいな雰囲気のかたで素晴らしかったですけど、宮城峡のガイドさんはもうちょっと型通りの印象でした。説明はとてもわかりやすかったです。お聞きすれば答えてくれたのかもしれませんね。ちなみに余市のガイドさんは黒のコートで、宮城峡のコートは赤でした。

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宮城峡を象徴する、連なる三つの建物の真ん中、キルン塔です。乾燥棟ですね。

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ガイドツアーは最初に、向かって左側の仕込棟に入ります。余市と違い、製造工程を順に追っていきますので、わかりやすいです。ツアーに参加したなかに、青赤さんが自分を除き2組いらっしゃいました。「昨日はいい試合でしたねー」って声をかけさせていただいたら、皆さん素敵な笑顔でした(^o^)。

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マッシュタンです。二条大麦の麦汁を取り出しています。

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その先にコントロールルームがあります。電子化されていまして、工場全体の製造工程が管理されているそうです。さすがに心臓部の撮影はNG。さらに進みますと、醗酵槽があります。見えているのは上部のほんの一部だそうです。ここまでの工程はビールと同じ。

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仕込棟を出るときに、ブラックニッカおじさんが送ってくれます

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続いて蒸溜棟です。

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宮城峡のバルジ式ポットスチルが並びます。ここが、余市との一番の違いです。余市のポットスチルはストレートヘッド。宮城峡を見て最初に思ったのは、余市より大きいなって印象です。それから、余市は石炭直火蒸溜です。蒸溜棟の入りますと、ウィスキー独特のアルコールの香りが漂っています。うわー、ウィスキー工場に来たーって思うわけです。ここ宮城峡は、まったく匂いがしません。蒸気間接蒸溜です。余市がとても手仕事な雰囲気がしたのに対し、宮城峡は機械的な印象です。二つを両方見比べると、とても面白いです。

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余市にもありました。竹鶴酒造ゆかりのしめ縄。毎年新年に、神主さんがいらして新調するのだそうです。このしめ縄は、もうすぐ役目を終えるんですね。

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広瀬川と新川川の合流点に宮城峡はございます。周囲を山で囲まれていて、霧がたつんだとか。このような環境がウィスキー作りに最適なんだそうで、新川が選ばれた理由だとか。

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製造工程の見学は以上です。竹鶴翁が宮城峡を作ったのは、余市とは違うマイルドなウィスキーを作る場所を設けたかったから、なんだそうです。そういえば余市で、余市のウィスキーは男性的なのに対して宮城峡は女性的ってガイドさんが教えてくれました。マイルドなウィスキーをローランドタイプって言うんだそうです。力強さとマイルドさを両方持つことで、ブレンドの幅が広がるんですね。

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ガイドさんの他に、ブルーの上着を着てる工場のかたが付き添ってくれます。雪は今月中旬に積もり始めたんだそうです。厳冬期は50cm以上積もるんだとか。工場のおじさんが、ベスト撮影スポットを教えてくれました。向かって右が、もうひとつの宮城峡の象徴、カフェ式連続蒸溜機があるグレーン、つまりとうもろこし産の蒸溜棟です。

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白鳥が泳いでました。残念ながら、カメラを向けたらいなくなっちゃった。

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ガイドツアーは、ウィスキーが最も長く過ごす、貯蔵庫に参ります。

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余市では博物館のなかで体験した、貯蔵期間の違いウィスキーの香りの違いを、ここでも体験できます。

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樽のなか。

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宮城峡操業当時の樽。

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樽の大きさは、貯蔵の時間の長さに比例して大きくなります。

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宮城峡には博物館はありません。それから、リタさんとマッサンゆかりのものもありません。マッサンとニッカウヰスキーをより身近に感じるのでしたら、余市に行かれたほうがいいかもしれませんね。

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ガイドツアーは、ゲストホールで〆でございます。おみやげコナーの右手奥にベンチが並んだコーナーがありまして、ツアーはいったんそこで、今日の試飲品種と水割りのつくり方を紹介していただきます。試飲に乱入されるかたは、ここから潜り込むといいかもw。そして満を持して、天国への扉が開かれます。

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本日の試飲メニュー。まず宮城峡蒸溜所のシングルモルト、宮城峡12年です。

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試飲は、ストレートが入ったグラスが並んでいて、水割りはお好みで自分で作ります。

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そして、ブレンデッド。鶴17年です。

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雪の白と煉瓦の深いエンジとウィスキーの琥珀色。

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自分は試飲しなかったのですけど、アップルワインもいただけます。こちらは余市も同じでした。ちなみに余市では、竹鶴と余市が試飲のウィスキーでした。

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ゲストホールで、ようやくお目にかかれました。マッサン告知。来年の今頃は賑わっているでしょうね。

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ウィスキー工場と雪景色は、なんとなく似合うと思うのです。竹鶴さんの想い通り、自然を豊かに感じられる空間です。

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ニッカ橋のバス停から、またバスで仙台に戻ろうと歩いていましたら、タクシーが横に止まって、お客さんが声をかけてくれました。ツアーでご一緒した青赤さんでした。お父さんと娘さんのパーティ。娘さんは爆心地で宏介のゲーフラをかかげてらっしゃるそうです。お友達は加賀さんのコラージュゲーフラを一緒にかかげているんだとか。そういえば、いつも味スタのゴール裏で見かけてる気がします。凄くすごくありがたいことに、作並駅までタクシーをご一緒させていただきました。タクシー代もご馳走いただき、バスで60分はしんどいなと思っていたので、とっても助かりました。作並から仙台まで、青赤談義であっという間だったのも楽しかったです。本当にありがとうございました。宏介ゲーフラと加賀さんゲーフラを撮影するお約束をしたのですけど、ブログもツィッターもアカウントをお伝えし忘れてしまいました。準決勝でお撮りします!。届くといいな。

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作並花子さん。

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作並太郎さん。

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仙台に戻ります。宮城峡蒸溜所は、とても豊潤な時間を過ごすことができます。オススメです。

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メリークリスマス!

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第93回天皇杯準々決勝ベガルタ仙台vsFC東京@ユアスタ20131222

2013-12-23 22:18:22 | サッカー

クリスマスが間近でございます。皆様のクリスマスは、どんな予定ですか?

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クリスマスは天皇杯。と言っても、優勝した2011-2012以来でございます。対しますはベガルタ仙台。ところはアウェイ、ユアテックスタジアムです。

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寝坊しまして。予定の新幹線を1時間遅れました。仙台駅でお寿司をいただこうと思っていたのですけどw。それはまた、あしたということで。なんとか試合前に、小雨まじりのユアスタに着きました。お断りしておきますけど、自分は雨男になりましたw。

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クリスマス恒例の、サンタが町にやってきた♪

骨折したルーカスへのエール。平松へのエールもありました。

リーグ最終戦は奇しくも同カード。そこから準々決勝までの二週間は、両チームに明暗がわかれました。東京は、引退を決めていて天皇杯がプロ生活最後の公式戦となるルーカスが骨折。平松もまたも離脱。

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対する仙台は、この二週間で主力が復帰しました。リーグ最終戦のイメージが鮮明ですけど、あの時の仙台とはまったく違うチームです。

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予想通りの苦戦に輪をかけた早々の失点でしたけど、レギュラータイム、延長ともアディショナルタイムの劇的ゴールで、東京が準決勝に進出しました。

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東京は、ルーカス不在もベストメンバーです。オリジナルの4バックは、今日のモリゲの相棒はヒョンス。ボランチは秀人とヨネ。前線は、左右にネマニャんと慶悟。真ん中にアーリア。1トップは千真です。

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仙台は、前述のとおりベストメンバーです。GKは卓人。CBは広大と次郎。SBに菅井と直樹が戻りました。ボランチ、富田の相棒に角田が復帰。梁が本来の左ハーフに戻り、右に吉彰。2トップは、最終戦でのヤナギの負傷で、ウィルソンの相棒は赤嶺です。

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さすがに手倉森体制6年を相手チームながら経験しますと、仙台の戦い方を試合のなかでゼロから確認する必要がありません。シンプルにいうと仙台は、堅守即効を極めたチームです。その純度と威力を、J1で上位ならしめるのは、ひとえにエッジの効いた選手なればこそ、です。ですから、今日の仙台は、つわものです。仙台を仙台ならしめるのは、最終ラインとボランチで作る4+2のラインです。もっと言うと、角田と富田。つまるところ、中盤を征する側が、この試合の勝者になると思っていました。

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東京の入り方は悪くなかったです。いきなり攻撃権を握ります。手数をかけず、左右のサイドアタックで仙台ゴールに迫ります。これを落ち着いて封じた仙台が、ファーストアタックに分厚く手数をかけます。

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前半3分。ヒョンスのバックバスを塩田が前に返しますけど、ミスキックで距離が出ません。富田が拾い、すぐに前方の梁に渡します。梁はワントラップしてバイタルエリア中央のウィルソンにパス。ミスからでしたけど、東京の守備陣形は揃っています。ウィルソンにはヒョンス。梁には秀人。ゴール前の赤嶺にはモリゲ。右ワイドの吉彰には宏介。徳永が一枚余っています。ウィルソンの選択は、右ワイドでした。パスを受けた吉彰は外に開くトラップで宏介をはがし、クロス。これをゴール前で赤嶺が空振りするも、その奥にいた梁が拾ってダイレクトボレー。これは塩田が防ぎます。赤嶺が詰めるところをもう一度塩田がクリアしたボールがふたたび梁の前に。梁は落ちついてクロス。これをヨネが頭でクリアしますけど赤嶺にあたります。こぼれたボールがウィルソンの前に。ウィルソンはワントラップして、ボレーで決めました。ゴラッソ。仙台1-0東京。

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堅守のベストメンバー仙台に先制されてしまいました。おそらく、事前に想定したプランのなかでも悪いほうのシナリオに入ると思います。仙台の守備陣6人の動きを見ると、いっそう厳しく感じました。ただ、これが最悪のシナリオではなかった唯一の救いは、失点した時間があまりにも早かったことです。どんなに堅く守られても、何かが起こる可能性は、時間が多いほうが増しますから。なにしろ仙台は怪我明けの選手が多いので、後半の疲労が予想されます。それから、セットプレー。

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先制した仙台は、カウンターの純度を高めます。東京と仙台は、結果的に攻撃の形が間逆になりました。仙台の攻撃は、手数をかけず縦に速いワンタッチプレーを基本とします。これを成し得るのは、選手間の絶妙な距離感とコンビネーションです。一方の東京は、前線の預け所でノッキングを起こします。タメ、ではなく、ノッキング。アーリアに対してバイタルエリアで富田と角田が効いているんです。もうひとつの局地戦は、角田とヨネのイーブンボールの争いです。ともにチーム最高のターンオーバーポイントですから、とても激しいバトルでした。この戦いは角田が征します。あまりフィジカルでヨネが劣勢になるシーンを見ないのですけど、今日は角田に飛ばされていました。そして仙台は、東京の攻めを外へと追いやります。東京のリズムを断ち、可能な限りセーフティな状況を作ることが今日の仙台はできていました。攻守とも、完全に仙台にイニシアチブを握られます。予想通り、コレクティブな仙台とタレントの東京という図式になります。

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それでも東京は、15分過ぎあたりからリズムを作ります。ひとつは、守備が力強くなりました。仙台のパワーに圧倒された序盤でしたけど、東京もフィジカルでは負けていません。最終ラインはもとより、とくに秀人のファイトが目立ちました。ヨネに角田を任せ、秀人が中盤をスウィープしてました。

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もうひとつは、サイドアタックです。狙い目は左サイド。菅井がウィークポイントというわけでなく、今日のスコッドで最高の武器であるネマニャんと宏介で押し切ろうという意図です。これが芽を出して、左のアタックが活性化し、チャンスを作ります。ただ、この攻撃も仙台に防がれます。最終局面での広大、次郎、卓人の体をはった守備が、東京にゴールを許しません。残念ながら、前半はこれ以上の術がありません。インプレーで同点に追いつく可能性は、アーリアがパワー勝負で富田と角田に勝るようになることと、ネマニャんと宏介が菅井と吉彰にテクニックで上回ること。つまりは、今日の東京のサッカーをやり続けるしかありません。前半はこのまま終了。

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後半に入り、少し様相が変わってきます。ポポさんははネマニャんに代えてナオを投入します。結局、ネマニャんは菅井を凌駕するだけの違いを見せられませんでした。独力での優位性から、少し中央でのコンビネーションを意識した形にアジャストします。これが奏功したわけではないような気がしますけど、展開が急に速くなります。仙台がカウンターを急ぐようになりました。優位に立った仙台は、攻撃に人数をかけず、前の4人だけでシュートまで持って行くのが常套です。ただこの時間帯は、少しだけバランスが崩れたように思えました。2点目の重要性がわかっているだけに、攻撃陣は追加点に傾いていたのかもしれません。攻守の切り替えが速くなると、中盤の守備陣形にギャップができます。中盤を浮遊するナオがそこにはまったのかもしれません。

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手倉森さんはすぐに修正します。ウィルソンに代えて中原を投入します。守備のバランスを意図した交代でしょう。これで仙台は落ち着きました。ただこの交代が、結果的にこの試合の大きなターニングポイントになりました。中原の投入で守備は安定しましたけど、同時にシュート力が威力、精度とも大幅に落ちます。ウィルソンのコンディションに問題があったのなら仕方ないですけど、そうでなかったとしたら、地味ですけどギャンブルになりました。

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ポポさんも動きます。千真に代えて相太を投入。前線にランドマークを作ります。富田と角田を越えたその先、直接広大と次郎を狙います。相太をCBと競わせることで、フィジカルでじわじわダメージを与える意図でしょう。一方手倉森さんは、吉彰に代えて松下を投入します。この交代はプラン通りですけど、前線が活性化しました。中原と松下がゴールに迫り、オフサイドになりましたけど危ないシーンが2度ありました。でも、この仙台優勢の時間帯を経験したことで、塩田にプレーリズムが生まれたような気がします。次第にビッグセーブを見せるようになります。なので、仙台は活性化するのに反比例して、ゴールの匂いはどんどん薄まっていきます。

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ポポさんが最後のカードを切ります。疲れのみえる慶悟を下げ、容平を投入。この交代が、ナオ、平山で作ってきたモードチェンジに仙台のクオリティダウンが加わることで少しずつ東京に向いてきた流れを確かなものにする、ホントに最後の切り札になりました。今日のポポさんはファインプレーです。相太と容平の2トップで、ゴール前を活性化します。相太がチャンスメークで左右のスペースをつき、容平が真ん中で構えています。仙台の疲労もあったと思います。そして、ドラマの時間が訪れます。

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後半アディショナルタイム。バイタルエリアで容平が角田に倒されて得た、ゴール正面のFK。前半のFKでもいい感触のシュートを蹴れていたので好調を感じていたのでしょう。ボールをセットする宏介の全身からオーラが発していました。現地にいるサポだけじゃなく、来られないサポを含めたすべての青赤サポの祈りを受けて宏介が放った左足のシュートは、とても美しい軌道を描いて、卓人の指先を越え、ゴール右隅に決まりました。スーペルスーペルスーペルゴラッソ。雰囲気はありましたけど、ホントにこの状況で決めるとは、まさに宏介はこの瞬間神でした。ようやくようやくようやく土壇場で追いつきました。仙台1-1東京。

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アディショナルタイムに入った頃から、ベガルタ仙台コールが鳴り響いていてムードは仙台だっただけに、まさに起死回生。仙台サポは一緒、目に見えて凍り付いてました。そして、自分は泣いてました。多くの青赤サポが泣いたことでしょう。東京にとって素晴らしい雰囲気のなか、後半が終了。

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延長はがっぷり四つになります。今シーズン仙台を悩ませた課題は、選手層の薄さです。怪我による主力の離脱が相次ぎ、結局上本は戻らず、角田、菅井、直樹も不在勝ちでした。今日はヤナギが不在。厳しいようですが、流れを変えられる選手は、いまの仙台には多くいません。ようやく手倉森さんが3枚目のカードを切ったのは、延長後半頭。梁に代えて勇人を投入。ただ、勇人のプレーは最終戦で体感していますから、徳永も慌てることがありません。仙台はいっそうゴールから遠のきます。それでも、守備陣は崩れません。手倉森体制6年の積み重ねと、今シーズンを象徴するような、仙台の今日の戦いでした。千葉戦に続くPK戦を覚悟し始めました。塩田が神域に入りつつあったうえ卓人が宏介に一本とられているので、PKは有利かなと考えはじめた延長も最終盤。青赤サポ歓喜の絶頂は、フィナーレ間際に訪れました。

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延長後半15分。徳永のスローインをサイドの深い位置で受けたアーリアがキープ。直樹と勇人をひきつけます。アーリアはマイナスのドリブルでタイミングを測ります。アーリアには直樹。ライン際に徳永がいて勇人がつきます。バイタルエリアにナオがいますけど角田が埋めています。後方のヨネを赤嶺が見ます。ヨネは少し外にずれて赤嶺の警戒範囲を抜けます。アーリアが直樹を背負いながら下がっていくのを受けて、角田が前進します。そのタイミングをナオが見逃しませんでした。角田の背後に走り込みます。赤嶺のマークをはがしたヨネにアーリアが絶好のタイミングでパス。アーリアはナオの動きを見てなかったと思うので、ヨネの視線でわかったのかもしれません。ヨネはダイレクトでゴール前にスルー。ナオのスピードに角田がつけず、先にスルーにたどり着いたナオがダイレクトクロス。これにゴール前で相太が飛び込みます。足先にかすったボールがこぼれフリックの形になります。その先に容平がいました。容平はダイレクトで飛び込みます。容平のシュートは、菅井にあたって仙台ゴールに吸い込まれました。容平のつま先に青赤魂がこもってました。仙台1-2東京。

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長くサッカーを見ていても滅多に味わえない劇的なフィナーレ。感涙です。仙台1-2東京。

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クリスマスラインダンス

普段、アウェイのバックスタンドで観るときは割りとおとなしくしていまして、ゴールが入っても小さくガッツポーズするくらいなのですけど、今日は遠慮を控えさせていただきました。お隣にいらした青赤ご夫婦と一緒に祈り、絶叫してました。仙台は大好きなチームですし仙台サポも好きですけど、今日ばかりはごめんなさい。お許しください。

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仙台に戻りまして祝杯をあげようとブラブラしていましたら、壱弐参横町というところに入りました。吉祥寺のハモニカみたいな、親しみやすいディープさを感じる横町です。ベアレンありますの看板につられ、なんぶ彩葉さんに入りました。明るく元気でかなり美人の女将さんがおひとりでやってらっしゃいます。ベアレンがありますように、ここはまるっと岩手です。お酒もお料理も、岩手。とても素敵なお店です。女将さんと漁師のお客さんと三人で、盛岡大好きなんですよーっなんて岩手話をしていましたら、三人連れのお客さんがいらっしゃいました。この横町はベガルタを応援しているらしくお店にベガッ太さんのお面があり、そのお客さんがうれしいと仰いました。どうやら、仙台サポさんらしいです。親子の女性お二人(これがまた、すっごいすっごい美人なんです)と男性お一人のパーティ。にわかにアウェイw。身分を明かしましたら。

「ひょっとして、東京のサポさん?。さっきまで楽しそうにクリスマスの歌、歌ってた人?」

「はい」

「あー、もう。お酒で忘れようと思ったのにー。また悔しくなってきちゃったじゃないの」

「すみません。すみません」

「よかったですよね。美味しいでしょ?。お酒が」

「はい。とっても美味しいです。すみません」

お聞きしますと、娘さんだけ仙台在住で、あとのお二人は都内なんだとか。ユアスタは4試合くらいで、関東のアウェイ当番らしいですw。

「ひょっとしてゴール裏で歌ってたんですか?」

「いえいえ、自分はバックスタンドで仙台サポさんに囲まれてました」

「あら、アウェイだったんですね」

お母様のほうは、かなりビシビシ来るんですけど、娘さんが優しくてフォローしてくれましたw。

「もう。わたしの準決勝と決勝のチケット、貰ってくださいよ」

「え?、買っちゃったんですか?」

「買っちゃいましたよ」

「自分も買っちゃいました」

「あら。お仲間ね」

「はい」

「でも、悔しかったですけど、いい試合でしたね」

「いい試合でしたね」

「最終戦もあんなだったんで、東京に勝つのは難しいと思ってたんです」

「いえいえ、あの時は角田も菅井も直樹もいなかったじゃないですか。ぜんぜん違うチームですよ」

「そうね。上本もいないし、今年は怪我人が多かったなあ。もうこうなったら、ウチの分までがんばってくださいよ」

「はい。元旦で勝ちます。ACL出ます」

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女将さんが、手倉森監督の弟さんのお知り合いだそうで、兄弟そっくりなんですって。弟さんのほうが柔和な印象なんだけど、やっぱりお兄さんは勝負の世界に生きてるからねーなんて仰ってました。ちなみに、弟さんも駄洒落好きなんだそうですw。

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ここまで3試合、すべて延長です。苦しんだなかでも劇的な勝利で、チームの雰囲気はますます良くなっていると思います。ルーカスと平松のためにも、なによりも来シーズンのACL出場権のために、流れに乗って一気に元旦国立を征して欲しいです。

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さあ、僕らの国立に戻りますよ。残り2試合、魂込めますよ。

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ごちそうさんロケ地の旅 ―20131214 奈良―

2013-12-19 01:45:50 | 連続テレビ小説ごちそ...

12月に入りまして、一段と寒さが増してきましたね。暦の上ではディセンバー。暦どおり、冬がはじまるよ。皆さん、季節の変わり目です。お体にお気をつけください。

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奈良でございます。今年の冬、仕事で来て以来。奈良市内の観光地はほぼ素通りでしてw。

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そういえば今日は討入り。入りますは、ごちそうさんロケ地の旅。本格的にスタートであります。

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近鉄奈良を出て、大和西大寺から橿原線に乗り換え。ゴトゴト揺られまして来ましたは、初橿原市。八木西口です。大阪に4年いましたけど、奈良にはほとんど来ず。今思えばもったいない。

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八木西口には東口もありますw。が、素直に西口に。

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西口を出て、左です。

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今井町の案内看板があるこの交差点を右に曲がり、橋を渡ります。

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渡ったら左折。JRの高架下をくぐります。

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ここを右折。

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最初の路地を左折。

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つぎの路地を右折。

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この十字路をまっすぐ。

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橿原市今井町は、商人街が残る、時空を超える街です。

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見えてまいりました。

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「着いたー」「何やってるんですか」「悠太郎さん。お家に行く前に、ちょっとわたしここに寄りたいんです。ここ、明星亭」。大正12年、結婚した(まだ籍は入れてない)め以ちゃんと悠太郎さんが大阪に着いて歩いてた街路。

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洗濯物を投げ出しため以ちゃんが大股で歩いてて、め以ちゃんが鯛を積んだ大八車を引いてて、「相変わらずたいそうなイケズだねぇ」。魚島時の鯛を持っため以ちゃんがトボトボ歩いてた街路。そして、天神祭で賑わう街路。

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「すいませーん。通りまーす」魚屋の出前に走ってくめ以ちゃんを希子ちゃんが見かけた街路。

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「あの非常識な電信柱が来てから、わたしの調子は散々ですわ」。仲のいいめ以ちゃんと源太を見かけて、和枝さんが企てしてた街路。

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「ちょぼ焼きってかわいいー」「ちぃ姉ちゃん食べたことなかったんですか?」「あらためて考えてみると、わたしホンットに我慢したかも」。ちょぼ焼きが悠太郎さんに見えた街路。「いのちー短しー 恋せよ乙女ー♪。やないですか?」。希子ちゃんが初めて人前で歌った街路でもあります。

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重要文化財米谷家。

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米谷家は、旧商家。店先です。

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店奥の居間。

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丁稚さん達の部屋。

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土間です。

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ご近所のボランティアのかたが案内してくれました。

「ここら辺の昔の家は、こんな風に曲がったかまどです。でも、わたしらの子供の頃は、もう長方形になってましたけど」

「これ、へっついさんですか?」

「ここら辺では、かまど言いますね」

「やっぱりこれだけ大きな家だと、冬は寒いんですか?」

「そうですね。奈良は盆地やから底冷えするんです」

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蔵。

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蔵の座敷です。

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今井町の西の端に来ました。右は、重要文化財今西家です。

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「すいませーん。西門でございますがー。あの魚島時のご挨拶に伺いました」。め以ちゃんが魚島時の挨拶で最初に尋ねた家。

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「あの。西門さんとこのお嫁さん?」「あ、はい」「どこいかはっても同じやと思いますわー。昨日西門さんとこの和枝さんから言うて魚屋さんから鯛が届いて」。困惑するめ以ちゃんに女子衆が声をかけてくれた家。

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今井町のロケ地を巡り、今井町の魅力に惹かれました。着いたときに降ってたにわか雨もやみ、しばらく漫ろ歩きしてましたら、わんこに出会いました。

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称念寺です。

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明治帝の御座所です。

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称念寺は、修復中。

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また漫ろ歩きを続けてましたら、こんどは猫に出会いました。

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猫を撮ってましたら、向かいのお家のおばちゃんが出てきて、「クロは、撮られるんあんまり好きやないねんで」と教えてくれました。

「クロって言うんですか?。オス?」

「めんや。あの子に子が3匹おってな」

「みんな黒?」

「1匹な。あとは綺麗なグレーやねん」。って言ってたら、親子で出てきてくれました。自販機の裏にいるのがクロ。手前が子供です。

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「かわいいですねー」

「うん。かわいい。この辺いーっぱいおんで。あんな、猫にもな、表情があんねん。ちゃんと接して、猫のこと見てたら、気持ちわかるようになるわ。猫は、かわいいし、賢いねんで。ちゃんと人間の言うてること、わかってんねん」

「猫にも心があるんですねー」

「そう。心あんねん。家にも1匹おんねんけど、もう13歳。ときどきぎゅーってしたげたなって抱きしめたら、たまに甘えたらアカンで、言うてポンって叩きよんねん」

「マジですか?w。かわいい」

「せやろ」

「猫のお話、ありがとうございました」

「こちらこそ、ありがとうな」

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橿原をあとにしまして、近鉄奈良駅に戻りました。1番出口を出たところ。ひがしむききた商店街。

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お昼は、さくらバーガーさん。

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ごちそうさんロケ地の旅 ―20131215 近江―

2013-12-17 01:05:59 | 連続テレビ小説ごちそ...

ごちそうさんロケ地の旅二日めは、近江八幡からスタートです。

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レンタサイクル駅りんくん。

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週末の天気予報が曇りと聞いて心配してたのですけど、自転車に乗ったとたん雨が降りだしました。今日の旅はずっと雨でした。イーグルスの則本選手は、八幡商業の出身なんですねー。

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北口正面の道をまっすぐ北上します。玉木で右折。しばらく進むと、右手に白雲館が見えます。

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向かいに、大きな日牟禮八幡神社の鳥居が見えます。

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鳥居をくぐったら橋があります。渡らず、たもとの左を下ります。

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八幡堀です。

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「め以子?。どないしたん?」「もう。ヤダ」。め以ちゃんが大八車を引いていた堀端。和枝さんが同じ大八車を引いてた堀端でもあります。

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「昆布出汁って、鰹よりまろやかなのよね。やわらかくて、まったりしてて、どっちかって言うと、女っぽい」「嬉しそうですねぇ」「嬉しいよー。わからないことが、わかるんだもの」「あなたは。凄いですねぇ。そうやってどんどん変わっていって。変わらんといけませんねぇ。僕も」

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め以ちゃんが肥たご担いでた堀端。

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「ちょちょちょちょちょ。あんさん、何してはんの?」「手伝うって、あんた西門のもんがそんな」「え?。いま、西門のもんって」

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喪服の和枝さんが佇んでいた波止場。

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「あ、希子ちゃーん。タダでくれるからって言うから、梅、いっぱい貰って来ちゃった」。希子ちゃんがめ以ちゃんの大八車を押してた堀端。

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堀端からの風景

対岸からの風景

この堀端を抜けると。

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メンターム資料館の前の路地に出ます。

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鳥居の橋の上から。

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橋の反対側。

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今日は予定がいっぱいなので、近江八幡はこれだけ(^^ゞ。堀端の周囲は風情があっておもしろそうです。

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近江八幡駅に戻って駅りんくんを返しました。近江鉄道近江八幡駅。

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1デイスマイルチケット。五箇荘を往復したいんですけど、って駅員さんに相談したら、このチケットを勧めてくれました。800円です。

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八日市行きの出発

米原行きゆるキャラ電車の入線

ゆるキャラ電車。

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近江鉄道に揺られて来たのは、五箇荘です。

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待合室。

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すぐ裏を新幹線が走ってます。通るたびに、ソニックブーム(おおげさ)が凄いです。

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予想以上に駅前はホントに何もありません。近江商人屋敷まで公共の交通機関がありませんので、30分くらい歩きます。曜日限定で五箇荘駅で自転車を借りられるみたいです。タクシーもいません。体力に自信がないかたは、能登川か八日町からバスを使うか、五箇荘駅でタクシーを呼んだほうがいいです。バスの場合、ぶらり五箇荘のホームページで紹介されてる最寄りのバス停は、いまは名前が変わっていますからご注意を。「生き活き館前」ではなく、正しくは「プラザ三方よし」です。あと、予約制のコミュニティーバスがあるみたいですけど、旅行者が使えるのかわかりません。

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ようするに、なにしろ五箇荘はアクセスが大変。駅前をまっすぐ進みます。

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五箇荘はてんびんの里。

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突き当たりを左折。ヘアピンの方には入らないでください。

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石碑のところを右折。

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川を渡って、左折。

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ここを右折。

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広い通りに出ます。左折します。

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国道8号線。中山道です。旅烏気分の5分w。竜田を右折。

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しばし道なり。五箇荘小学校とNTTの交換局を越え、畳屋さんの先、ここを左折。

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道なりに進みますと、見えてきました。五箇荘近江商人屋敷。

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かわいい玄関のお宅。

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「めいがとう」w

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「ごきげんいかが?。め以子様」「この柔らかい春の陽のようでしてよ、桜子様、民子様」。め以ちゃんと桜子さんと民ちゃんの通学路。そういえば、電信柱は処理してありますね。

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「なに食べてんの?」「いろいろ」「ねえどうだった?。帝大の学生さん、昨日来たんでしょ?」「ヤケ食い?」「ん」。め以ちゃんがプンプン丸だった路地。

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「め以子、勉強進んでる?」「聞かないでー」「そっかー」。め以ちゃんが付け文された路上。

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「通天閣に会いにいかないように見張られてんだね」

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商人屋敷を抜けますと、この交差点にでます。

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まっすぐ行くと、弘誓寺です。

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お寺の堀です。

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綺麗な錦鯉が泳いでます。

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「あ、違う違う。め以子の二歩を民子が三歩で歩いてる」「あたしと一緒に歩くの、大変じゃなかった?」「いい運動になるから」「かわいい」。民ちゃんがかわいかった境内。

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め以ちゃんが付け文の相手を待ってた燈籠。

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「なにやってんのあれ?」「あ、背、小さく見せようと思ってるんじゃない?」「諦めたw」「どこか座れるところにでも」「はい」。め以ちゃんを応援するために桜子さんと民ちゃんが隠れていた松。

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境内。

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近江八幡行き五箇荘駅入線

近江鉄道は、五箇荘ですれ違うようです。なんだかラッキー。

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五箇荘を離れ、彦根に出ます。彦根でJR東海道線に乗り換え、南に戻ります。新快速だとひと駅で、能登川です。

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能登川で、自転車を借りました。田中自転車さん。

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お店の前の県道52号線を、ひたすら西へ、琵琶湖方向に向かいます。自転車で走りだしたら、また雨が降りだしました。きょうは雨に降られます。能登川福堂郵便局がある交差点を右折します。つきあたり、墓地のところを左折して坂を上がると、愛知川の土手に出ます。土手を走って突き当たりのここを右折。

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突き当たりは、ふれあい運動公園です。

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曲がると、栗見橋。

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橋の上から。川上側。ボートレースはこっちから来ました。

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川下側。

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橋を渡ってすぐ左折します。

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「愛されてんだな、お前」「え?」「そんなの惚れられてるにきまってんだろ?」。悠太郎さんがボートレースの準備をしてた広場。

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め以ちゃんがお弁当持って、悠太郎さんのボートレースを応援してた土手。

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め以ちゃんがボートレースを見てた目線。

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「がんばれー。西門さーん」。め以ちゃんが悠太郎さんを応援してた川辺。たぶん、ドラマの桟橋は大道具だと思います。

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「なにを。なにをやっとんねん?。あんたは」「あなたを。一生食べさせます。朝も昼も夜も。わたしは、あなたに、美味しいものを食べさせます。一生食べさせます。だから、わたしを一生、食べさせてください」「お断りします」。残念ながら、この場所は特定できませんでした。じっくり探してみたいです。

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今回旅して、ごちらしさに出会ったのは、奈良女のポスターと五箇荘のお宅の玄関だけでした。奈良も近江も、ロケ地ではあるけど舞台ではありませんから、盛り上がりはまったくないのかもしれないですね。でもそれが、本来この趣味がもつオタクさを再認識させてくれたかもしれませんw。今回のごちロケ地巡りはこれでおしまい。まだまだ見れてないロケ地がありますので、また来年。ちょっとはやいけど、皆さん良いお年を。

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