ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2013J1リーグ第30節ヴァンフォーレ甲府vsFC東京@味スタ20131027

2013-10-30 21:50:55 | サッカー

ダブルタイフーンの直撃はなんとか回避され、荒れ模様は土曜日でおしまい。ホントは土曜日のさいたまクリテリウムに行きたかったのですけど、雨で断念しました。日曜日はようやく10月らしい好天がやって参りました。

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アウェイ甲府戦。山の稜線がくっきり見えました。

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甲府はボクらにとってサウダージを感じられる相手です。城福さんと羽生との再会です。契約で出られない羽生は、イベントで元気そうな様子を見せてくれました。

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今日の山中スタジアムは、見渡す限り青赤でした。今日のYou'll Never Walk Alone

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甲府の素晴らしい守備に苦しみましたけど、徳永のゴラッソでなんとか追い付きました。

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どうやらポポさんは、3バックに過剰反応するようです。てっきりミシャにだけ反応しているのかと思っていたのですけど。3バックの城福甲府に対し、がっぷり四つに組んできました。秀人を真ん中に置く3バックです。アーリアは一枚下げてボランチ。ルーカスと慶悟がシャドウに入る3-4-3です。このシフトは夏場にトライしていますから、戦いかたに迷いはなかったと思います。ただ、せっかくアーリアをトップ下に置く形が完成したのに、この時期になってチームを弄るのはいかにも得策じゃないなと思いました。ポポさんの作戦は基本的にコンサバティブですから、やっぱり3バックにだけ過剰反応なんでしょう。

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案の定、東京は苦労します。トップ下アーリアの役割は、パスをさばくだけじゃなくパスを引っ張り出す動きで攻撃をオーガナイズすることです。強引な突破でファールを誘引するプレーも、トップ下アーリアならでは。夏以降、試合のなかでアーリアの存在感がどんどん大きくなっています。そんなアーリアを一枚下げることで失うメリットは、いまやチームの根幹に影響すると思います。

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ルーカスは時間とチャンスを作り、シュートを打つ役割ですけど、オーガナイザーではありません。慶悟は、ポジショニングが秀逸でビッグチャンスのラストシーンに絡みますけど、シュートをもっていません。だからハブであってフィニッシャーではありません。さらに、千真と他のアターカーの距離感がズレます。千真が体をはってポストしても拾う選手がいません。千真がパスを受けに下がると、今度は最前線に選手がいません。

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やがて慶悟がボランチの位置までパスを受けに下がるようになってました。これでは前線に受け手がいなくなり、ゴールに向かって前進するムーブメントが起こり得ません。何度か秀人とヨネがロングパスを送りますけど、裏に抜ける選手がいません。まさに、ポポ東京の悪循環モデルを見ているような展開でした。

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と、前半の低調は東京の作戦に起因するのですけど、東京を低調成らしめたのは、他ならぬ甲府です。甲府のシフトは3-4-3。GKは河田。バックスは英臣を真ん中に、右に青山左に佐々木。ボランチは保坂とマルキーニョス・パラナ。WBは、右に柏左は福田。レギュラートップのパトリックがサスペンションで不在。今日はジウシーニョが代わりに入ります。ジウシーニョの代わりに平本がシャドウ。シャドウもう一枚は河本です。

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甲府の守備の特長は集中力ではないでしょうか。守備の形としては、3ラインを低く設定し、一番後ろのラインに5枚を並べ、ゴール前を固めるオーソドックスな守備的構えです。仕組みも、まずゴール前のスペースを消して、サイドに誘い出してから、局面をタイトに守るスタイルです。これまたオーソドックス。これを実効成らしめたのは、個々の選手の集中力だと思います。恐らく今日の甲府を攻略するならこれしかないという形で失点しますけど、作戦上のタスクは、全員が90分完璧にこなしていたと思います。

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甲府は、攻撃のストロングポイントを心得ているようです。しかもコンセンサスが十分とれていて、見ていて小気味いいです。甲府の基点は、まずはジウシーニョのポストです。ジウシーニョはボールを持てますから、サイズのミスマッチがあっても預けることができます。ジウシーニョが作った時間で、甲府が攻撃モードに移行します。シャドウがワイドに開きます。河本は深い位置を宏介、徳永と競り合います。平本はCBの間を狙うイメージでしょう。パスを供給するのは、保坂のタスクです。ジウシーニョのタメのおかげで、保坂がいい形でボールを持つ形を作れます。

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甲府最大の武器は柏でしょう。もっと柏を使ってくるかと思ったんですけど、アタックパターンとしては、オプションのようです。数より質なんでしょうか。伝家のほうとう的な。柏が上がるタイミングは全員が心得ているようですね。シャドウがやや絞り、ビルドアップのルートは左で、東京を片寄せしておいて柏が一気に上がります。ただ、東京の守りも堅実でした。柏の怖さはクロスではなくシュートです。3バックの効能はここ。モリゲと宏介で柏を封じました。とくにモリゲは、柏の一発目のアタックで抜かれましたから、逆に火がついたんじゃないかと思います。

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役割がおもしろいのはマルキーニョス・パラナです。保坂がアンカーとして刺さっているのに対し、パラナは、その動きで攻守に渡ってチームのダイナミズムを作ります。個性の違うタレントに適した役割を与えてチームと為す。城福さんは素敵なチームを作りました。

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今日の河田は神でしたね。

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甲府の今日のポイントは、誰が考えても平本でしょう。序盤の平本は積極的にアタックをしてはいましたけど、ヒョンスに止められていました。それでも平本の特長はスピードとパワーです。トップだとタスクが重すぎる感があるけど、シャドウならシンプルに長所を活かせますから、ちょっと怖いなと思っていました。そして試合は城福さんの思惑通りに動きます。

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前半28分。ジウシーニョのCKは秀人がクリア。これが下がり目中央にいたパラナの前にこぼれます。パラナはコーナー付近に残っていたジウシーニョに。ジウシーニョは寄せてきたアーリアをステップでかわし、左足クロスをゴール前に送ります。ゴール前は、平本に秀人、柏にヨネ、青山にヒョンス、河本に宏介がつきます。やや下がり目の位置から佐々木が飛び込んできます。これにモリゲが対処しますけど、佐々木はモリゲの背後に入ります。一瞬モリゲの視界から消えた佐々木は、ゴールから離れる動き。これにジウシーニョが低いクロスで合わせます。佐々木がゴール前にフリックしたボールが、秀人とモリゲの間を抜け、ファアにいた平本に渡りました。あとは流し込むだけ。甲府1-0東京。

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絵に描いたような流れに、たぶん城福さんも平本も驚いたんじゃないでしょうか。まさにドラマチック。これで平本の動きが活性化し、シュートを打つようになります。ますます面倒な展開です。甲府はまずはアドバンテージを維持しようという考えか、もう一度守備陣形を整えます。東京にとくに動きはなく、必然、前半はこのまま終了。

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後半からポポさんは何かしてくると思っていました。やはりオリジナルの4-2-3-1に変えます。アーリアを前に置くことでCB間のバランスを崩す意図でしょう。東京の攻撃はようやく活性化します。一度戦いかたを整えてから、千真に代えて相太を投入します。

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城福さんもすかさず対処します。平本に代えてバウルを左WBに入れます。福田を右シャドウ、河本を左に持ってきます。守備を強化する意図でしょう。

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東京はシュートアテンプトを増やします。それでもゴールは遠く、シュート力を上乗せします。ルーカスに代えてネマニャんを投入。これにも甲府は周到に構え、河本に代えてテルを投入し、そのままシャドウに置きます。ジウシーニョ以外、全員守備重視の選手です。このまま守りきれたら甲府の完勝でした。ホームマリノス戦のようなしてやられた感を思っていたら、年に一度のゴールが飛び出ました。

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後半35分。自陣左サイドでアーリアがカットしたボールをヨネが拾います。ヨネは大きくサイドチェンジし、徳永に。依然自陣でパスを受けた徳永は、そのままドリブルでアタッキングサードに侵入します。徳永は寄せてきたジウシーニョを振り切り、さらにバウルを引き付けて、慶悟にパス。慶悟をケアするためバウルが徳永から離れます。ジウシーニョは既に諦めて徳永を追ってません。慶悟はダイレクトで徳永に戻します。どフリーの徳永は、ワントラップして右足アウトサイドで巻いてきました。ゴラッソ。甲府1-1東京。

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甲府は返す刀を持っていました。保坂に代えて晃樹を投入。城福さんは懐の深い備えをしていました。ただ、やっぱり急なモードチェンジは難しかったようです。東京も慶悟に代えて河野を投入しますけど、互いに決め手に欠きました。このまま試合終了。甲府1-1東京。

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東京が試合の入りかたを誤ったとはいえ、城福甲府は素晴らしい内容でした。90分集中を切らさない見事な守備を見せてくれましたけど、サッカーの神様がタレントもサッカーの要素のひとつだよと言わんばかりの結果になりました。

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シーズンも押し迫りましたけど、ACLを諦めるにはまだ早い状況です。流れに乗りたい時に戦いかたを変えるリスクはとるべきではなかったと思います。甲府がよかったことを差し引いても、やりようはあった気がして残念です。

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ポポさん退任の発表がクラブからありました。事前にメディアに報道されたことはとても遺憾ですけど、メディアも仕事ですから。事情はわかりませんけど、もしリークだったのなら、情報統制の重要な課題と捉えてほしいです。この時期の公表は、ポポさん自身にはメリットがありますけど、選手とサポには何の価値もありません。クラブは猛省してください。なので、退任についてはシーズンが終わるまで触れません。

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爽やかな秋のディマッチでしたけど、いろいろとモヤモヤする日曜になりました。とは言え、天皇杯を含めてまだACLのチャンスは十分あります。迷わず前を向いて、ひとつ一つ勝利を重ねてほしいです。

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2013J1リーグ第29節FC東京vsアルビレックス新潟@味スタ20131019

2013-10-20 21:39:39 | サッカー

台風26号一過。大島の皆さんが一日もはやく平穏な日々に戻られますように願います。今日全選手がつけてた喪章は、大島を想ってのことなんでしょうか。

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台風が過ぎ、秋晴れが続くかと思いきや、今年の10月はすっきりしないですね。まるで9月みたい。それでも今年も、野川公園の十月桜が綺麗に満開です。

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恒例の小金井なかよし市民まつりでございます。今年も盛況。サンレーヴスの選手スタッフがプロモーションをしてました。佐藤選手。かっけーです。

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今年3度目の対戦となる新潟です。3戦全勝して、シーズン終盤に向けた再浮上のきっかけにしたいところです。

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互いに守備が安定した、どっしりとした試合になりました。決定力の差で、完勝です。決定力の差なんて言葉を、東京に対して使うとは思わなかったw。

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東京は依然ヒョンスが復帰途中で、モリゲの相棒は加賀です。代表帰りのモリゲのコンディションが心配でしたけど、問題なかったようですね。他はベストメンバーです。9月になって、ようやく今シーズンの戦いかたを確立できました。ちょっと遅かったですね。もう少しはやく成熟をみていたら、混戦の首位争いに参戦できたかもしれないのに。

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新潟はオーソドックスなボックススタイルの4-4-2です。GKは不動の東口。CBは舞行龍と大井。SBは右に川口で左にジンス。ボランチは本間と成岡。ハーフは右に酒井、左が亜土夢。2トップは川又と岡本です。

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新潟も、ようやくチームとしての形ができてきたようです。形だけでなくプレースタイルもオーソドックスです。まず攻撃ですけど、川又の得点力を活かした戦いかたのようです。2トップの役割は、岡本がポスト役を担い、川又が常に裏を狙っている印象です。新潟のベストアタックの形は一つ。亜土夢のクロスを川又が合わせるパターンです。この形が一つ確立されている効果で、チームの戦いかたが整理され、コンセンサスが取れるようになったのが、成績の安定につながっていると思います。

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川又は、それほどプレーの幅が広くないという印象です。シュートの形はマルチなんですけど、ゴール前でスキルフルなシュートを持っているわけではありません。逆に、DFの背後のスペースを使ったプレーと、ちょっと合わせるのが難しいようなパスをシュートに持っている技術は、川又の大きな特長だと思います。だからこそ、新潟の攻撃がシンプルにできるのかもしれません。最前線にスキルに立った選手がいると、主導権を維持した戦いかたをしたくなります。その方が試合が安定するから。でもトライしてみると、選手間の連携の構築と、シュートアテンプトの低さに苦労します。一見華麗で攻撃的な印象を受けるポゼッションスタイルは、実は守備を志向した戦いかただったりします。新潟がもし、ポゼッションスタイルを目指していたら、成績は安定しなかったかもしれません。川又のスタイルに沿ったチームを作ることで、派手さはないけど、直実に成績を残せるようになったんだと思います。

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ところが、今日に限っては、新潟の潔さが仇となります。今年、結果的には今日を入れて東京が3戦3勝です。いずれも加賀が出場しています。加賀と川又。この二人の対決が、今シーズンの勝敗を分けたような気がします。川又は、スピードを活かしてスペースをダイナミックに使いたい選手ですけど、これは加賀の守備スタイルそのもの。つまり、足が速くて体が強いほうがこの一騎打ちに勝利するんです。いわずもがな、加賀のスピードはリーグ屈指です。ゴール数を見ると東京の7-1で、新潟は岡本の1ゴールのみ。それも、ゴール前の競合いからのヘディング。その時のマッチアップはヒョンス。つまり、東京と加賀は、新潟のエース川又を完封しました。今シーズンに限っては、加賀の川又に対するアドバンテージは普遍性があったということですね。新潟にしてみれば、良くも悪くも川又次第な戦いかたをしていて、川又のタレントが、J1でも水準以上のコンペティティブなので、チームの成績が安定していると言えるでしょう。

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新潟をチーム川又ならしめるのは、堅実な守備です。守備の重点はゴール前にあると思います。言い換えると、バイタルエリアの守りは、それほどタイトではありません。つまり新潟は、守備陣形の維持を優先するスタイルです。このため東京は、バイタルエリアのとくにボランチとSBの間を使うことができます。加えて舞行龍、大井を背負いながらも、千真がポストをがんばっていました。ヨネ、秀人からの縦パスが、しっかり通っていたの、こんな事情があると思います。ところが新潟はここからが堅いです。東京のキーマンであるルーカスと宏介にパスが入ると、ジンス、川口ともとてもタイトにマークします。時間を追うに従って守りかたの間合いをつかめたようです。

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新潟は、ゴール前も堅かったです。ルーカスと慶悟がフリーのシュートチャンスを得たときも、シュートのタイミングではしっかりと寄せていました。

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東京はビルドアップからカウンターに狙いを変えます。アーリアのポジションが一枚上がって、2トップのような形になります。アーリアがしきりに裏を狙う動きを見せ、チャンスメークを試みますけど、新潟守備陣の集中は途切れません。

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互いに持ち味を発揮してチャンスを作るも、シュートに持ち込めない展開のまま、前半終了。試合の内容はとてもよかったです。シュートを打てないと言っても消極的ではありません。不要なバックパスが減りました。おそらく選手間の連携が高まり、パスコースができるようになったんでしょう。いまの東京は、見ていてとても小気味いいです。返す返すも、チームの完成が遅すぎましたね。

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ポジティブなれど膠着した展開を打開するため、後半の入りかたが大切だと思っていました。アーリアの強引な突破が、状況を打開してくれました。

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後半8分。アーリアがゴール正面のペナルティエリアすぐ外でジェームズに倒されてFK獲得。これを宏介がゴール右隅に決めました。ゴラッソ。東京1-0新潟。

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新潟は前線の組合せを変えます。酒井に代えて達也をトップに投入。岡本をハーフに下げ左に持ってきます。亜土夢が右。スペースを狙うよりも、川又をポストにし達也のアジリティでゴールに迫る意図でしょう。この変化にも、東京守備陣は落ち着いて対処しました。達也のスピードにモリゲがスキルフルに対処します。

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さらに新潟は攻撃過重になります。本間を下げ武蔵を右ハーフに置きます。ボランチを一枚削り、亜土夢をトップ下に置く4-1-3-2です。潔くはあっても、リスキーだなと思っていた矢先、案の定バイタルエリアの備えの甘さを東京がつきます。

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後半34分。バイタルエリアで徳永からのパスをルーカスが受けます。ジンスが対峙しますけど、ルーカスは前方のアーリアに預け、タベーラ。アーリアを軸に時計回りに回って、寄せてきたジンス、成岡、亜土夢を一気に突き破ります。東京得意の攻撃が飛び出しました。さらに舞行龍がつめますけど右足トラップで突破。最終ラインの真ん中を抜けてゴール右隅に決めました。ゴラッソ。東京2-0新潟。

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1-0でも心配ない守備の安定感でしたけど、追加点で安心して見られる展開になりました。東京は試合をクローズにかかります。千真に代えて相太、アーリアに代えてたま、ルーカスに代えてネマニャんを相次いで投入。前線をフレッシュにして守備力とカウンターによる攻撃力を維持します。

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新潟はジンスに代えて三門を投入。さらに攻撃過重にシフトしますけど効果はなく、このまま試合終了。東京2-0新潟。

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安定した守備、膠着状態を打開するFK、イニシアチブを確かにする追加点と、ほぼ完璧な試合内容でした。欲を言えば先制点を早めにほしいところですけど、今日に限っては欲張り過ぎですね。

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さて、もし今日初めてJリーグを観に来たかたがいらっしゃったとしたら、今日の試合を楽しめたんでしょうか。たぶん、90分トータルだと勝敗が決したし、ゴールが二つも入ったし、サマーライオンの威力もあって、十分楽しめたと思います。今日の試合の本質は前半にあると思います。もしスコアレスだったとしても、コアなサッカーファンにとっては、とても楽しめる内容だと思います。でも、それではお客さんは呼べないし、リピーターになってくれないんですよね。清水では6-4なんて試合だったようです。俗におバカな試合ですけど、一般のかたにとっては、そういう試合のほうが楽しいんでしょうね。Jリーグの現状を想い、そんなことを感じながら今日の試合を見ていました。

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東京はもはや、ひとつ一つの試合を勝つしかありません。他力本願な状況だけど、なにしろ勝たないと来年のACLには近づけません。残り試合が少なくなってきましたけど、一歩一歩、勝利を積み重ねていってほしいです。

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あまちゃんロケ地の旅 ―20131010 NHKスタジオパーク②―

2013-10-16 21:42:23 | 連続テレビ小説あまちゃん

ようやく気候が季節に追いついてきまして、秋の服装が似合うようになりました。秋の東京は、渋谷のNHKでございます。

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どーもー。

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あまちゃんからごちそうさんにバトンタッチの渋谷。

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今年テレビ放送開始60年なんだそうです。

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自分が生まれたのは、この頃。

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すっかりごちそうさんモードになっている自分ですけど、名残りに誘われ、あまちゃんでございます。スタジオパーク「じぇじぇじぇー展Part3」。潮騒のメモリーズ第一弾が出迎えてくれます。

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入ってすぐのホールにスーパーハイビジョンの巨大なスクリーンがあるのですけど、今日は特別にあまちゃんの展示コーナーもありました。

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海女cafe的な。

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袖が浜の看板です。久慈のあまちゃんハウスにもあったので、この大道具は複数あるのでしょうか。

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久慈の海女さんキャラも。

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アキちゃんの絣半纏。ヒロシのK3RKDNSPポロシャツ。足立先生のポロシャツ。北三陸パフォーム。

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ずぶん先輩の潜水服。ずぶん先輩の南部ダイバー制服。春子さんが北三陸に帰ってきた時の洋服。

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南部ダイバー。

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アキちゃんの北の海女ロングTシャツ。絣半纏。昆布までw。

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素潜り実演中。

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かわいいウキ。

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さて、じぇじぇじぇー展です。アキちゃんと一緒に写真撮れますけどw。

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今回は海女のユイちゃんが出迎えてくれました。

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GMTが北三陸に来たときに、北鉄北三陸駅でサインしていた大漁旗。

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今回も、まず北三陸駅です。えと、自分は3回目。

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改札の写真が吉田さんになっていました。

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大吉さん。

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鈴鹿さんのリサイタルの告知ポスター。

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大吉さんが書いたのかな?

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喫茶リアスの外見。

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今回、ようやく登場。

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勉さんの琥珀です。

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みんなで勉さんに弟子入りしよう420円也。

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ドラマの紹介ボードは新しい内容でした。1枚目。

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企画初期段階の登場人物イメージだそうです。

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潮騒のメモリーズはこんなイメージだったんですね。このタッチの絵、どこかで見たことあるなあ。

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アキちゃんのイメージとはほど遠い、海女ゾネスw。まったく違ったドラマになったでしょう。

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北三陸市の位置関係イメージです。左が北三陸市街地で右側が袖が浜。たしかに北鉄でひと駅ですね。

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2枚目です。

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袖が浜のイメージボードです。

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北三陸駅前。

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3枚目。

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夏ばっぱの家のイメージボード。

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喫茶リアスとスナック梨明日のイメージボード。

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北三陸駅構内のイメージボード。

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4枚目です。

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春子さんとアキちゃんの部屋のイメージボード。このセットが見たかったんだよなー。難しいのかな。

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第93回天皇杯3回戦ジェフ千葉vsFC東京@フクアリ20131013

2013-10-14 13:14:13 | サッカー

体育の日、秋の三連休は運動日和になりました。運動会が開かれていたみたいですね。パパさんママさん、筋肉痛は大丈夫ですか?w。

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誰もが待ち望む千葉との試合を、今年迎えられるとは思いもしませんでした。天皇杯っていいですねw。日中は日本晴れの好天で暑かったのですけど、日が陰ると冷えてきます。ここの所夏のような天気が続いていたのですけど、ようやく秋めいてきました。

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ノックアウトの天皇杯らしく、同点のまま延長に入るも決着せず、PKにもつれ込んだ激闘を征しました。

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東京は少しアジャストがあります。代表戦のためモリゲと権田が不在です。GKには塩田。CBは、ヒョンスも怪我の影響で欠場。サバデル戦以来、加賀と丸山のコンビです。秀人がお休みのボランチはアーリアとヨネ。慶悟がトップ下に復帰です。今日の右サイドはたま。

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千葉は東京と四つの4-2-3-1。GKは不動の岡本。CBは竹内と智。SBは右に米倉で左に峻希。ボランチは慶と健太郎。トップ下に町田を置いて、WGは兵働と佑昌。1トップは森本です。

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東京の布陣で少し心配だったのが、アーリアを下げることです。名古屋戦までの好調を支えていたのは、慶悟を左に置く作戦だと思います。慶悟の動きかたで宏介が攻撃参加するスペースを作り、それが宏介のキラークロスを支えていたと思います。その形を作るベースが、中央にアーリアを固定する布陣です。慶悟が中央に入ると広範囲に動きますから、攻撃のプロセスが少し異なります。アタッカーが連動して動く必要性が、より高くなります。この辺りの微妙なアジャストが選手間でできるかに注目していました。

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結果的には、千葉の守りかたが巧みだったことも相まって、アジャストは十分ではなかったように思います。千葉の守備は、まず東京の攻撃をサイドに押し込めます。とくに右サイドに意図的に集めようとします。東京の基点はいわずもがなルーカスですから、東京側の意図とも重なり、必然的にボールの位置は右に偏ります。千葉はそこを狙います。ルーカスにボールが入るとマーカーの峻希が激しくプレッシングします。と同時に、ルーカスのパスコースも切ります。一方前線に対してのフォアチェックはありません。東京にターンオーバーされると、3ラインの守備陣形を素早く作ります。つまり、網を張って東京を囲い込み、東京の右サイドに絞りながらルーカスの位置で一気に網を包み込む守りかたです。パスの受け手に対してもタイトでした。とくに千真のポストに対しては、両CBが厳しくマークします。なので、東京は攻撃ルートである右と中央を消され、アタッキングサードでパスがつながりません。これでは、慶悟のムービングの効力を発揮できませんし、まして、たまにはアタック権すら与えてもらえません。ルーカスが神のときは、それでもキープしてしまうのですけど、今日の序盤のルーカスは、少しだけ視野とパス精度がぶれていたように思いました。

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千葉の攻撃はサイドアタックを基調とします。左右でアタックのプロセスが異なります。左サイドは人数をかけます。佑昌に高い位置でボールを預けて、峻希と町田が絡み、パスで崩します。千葉のサイドアタックの特長は、方側のアタックに固執しないことにあると思います。千葉最大の武器は、米倉です。おそらく米倉を最大限有効活用しようという意図で、一般にイメージにないSBで起用しているんでしょう。左で人数と時間をかけて攻める意図は、右に広いスペースを作ることだと思います。左に過重した所で、一気にサイドチェンジをかけ、米倉に渡します。フリーになった米倉がクロスを上げ、森本にゴール前で競らせるパターンが、千葉のなかで最も有効なアタックです。

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もう一つは、森本に向けた最終ラインからのロングフィードです。森本は、常に攻撃スペースを見ている印象です。体を活かしたポストプレーも巧みで、惜しむらくは、圧倒的なシュートのパワーがまだ出ていないようですけど、やはりアタッカーらしい雰囲気を持っていますね。

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サイドチェンジにしろ、森本へのフィードにしろ、千葉のロングパスの精度は、どの選手も非常に高いです。このことが試合を面白くした要因のひとつだと思います。攻撃を安定させるタスクは、兵働が担います。ビルドアップする場合、後方からのパスの目標は、基本的に兵働のようです。兵働は、米倉がオーバーラップすることも含めて、インサイドに位置取ります。兵働がアタックのタイミングを計って、千葉の攻撃をコントロールしています。やはり千葉は、個の技術が高いチームですね。ホントにJ2にいるのがもったいない。シーズン通じたJ1での成否はともかく、サッカーの内容はむしろJ1です。個人的には、レギュレーションとはいえ、昨年のプレーオフが残念でなりません。

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とは言え、東京の両CBと塩田の安定もあって、千葉はゴールに迫れどゴールそのものは得られません。東京の攻めあぐねもあって、けして守り合いではないですけど、試合は膠着します。千葉が思惑通りに試合を運ぶなか、先制したのは東京でした。

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前半41分。センターライン付近でヨネからのパスを受けたアーリアが、一気にダイレクトで最前線にロングフィード。ルーカスが左サイドからダイアゴナルに走りこんでいました。米倉よりひと足はやく追いついたルーカスは、米倉と縺れながらペナルティエリアまで持ち込みます。米倉がルーカスを倒しPK。これをルーカスが落ち着いて決めます。ルーカスは今週娘さんが生まれました。おめでとうゴール!。千葉0-1東京。

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やっぱりアーリアの縦ルートを見つけて活かす力は、東京にとって大きな財産ですね。今日、試合中の随所で見せたキャプテンシーを含め、もはや東京はアーリアを攻撃の主軸としたチームとも言えます。前半はこのまま終了。

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後半になっても、試合展開そのものは変わりません。東京はやはり攻撃の形を作れません。千葉には明確な攻撃のストロングポイントがありますから依然脅威です。ポポさんは1点差では不十分と思ったのでしょう。今日は良さをほぼ消される展開だったたまを下げ、秀人を投入します。アーリアをトップ下に上げ、基本布陣に戻ります。これで東京がボールを持ち、試合のイニシアチブを握るようになります。要因は二つ。まず、秀人の頑張りです。今日の秀人は、とてもアグレッシブでした。秀人はレジスタの印象がありますけど、ストロングポイントはむしろフィジカルにあると思います。パスをカットされる場合はあっても、寄せられてボールを奪われるシーンはほとんどありません。たぶん、その気になればコンタクトプレーでインターセプトすることもできると思います。今日の秀人は、そんなプレーを随所に見せてくれました。ノックアウトの試合ということもあったんでしょうけど、むしろ代表に漏れている危機感だと思います。いまの秀人は、課題を見つけるため、できるだけ多くの試合に出るべきだと思います。今日のようなプレーをすれば、大きく前進するきっかけになるような課題を見つけられような気がします。

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もうひとつが宏介です。アーリアと慶悟が基本の位置に入ることで、宏介の攻め上がりが活性化し、クロスをいい形で上げられるようになりました。

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鈴木さんは森本に代えてヤザー、佑昌に代えて深井を相次いで投入し、前線を活性化しようとします。ただ、正直言って、危険な香りが濃くなるようなことはないなと思っていました。なかなか難しいことですけど、この辺りが編成の課題なんでしょうね。森本のコンディションがもう少し上がると面白いのかもしれませんけど、やっぱり、オプションを含めて最前線にゴールを取れる選手がいないと、いくら素晴らしいサッカーをしていても勝てませんから。

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試合も終盤に入ってきたので、ポポさんは試合をクローズするために千真に代えて相太を投入します。ポストの質が出てきた相太を前線に置くことで、攻守を安定させようという意図でしょう。

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千葉も、兵働に代えて大塚を投入し、さらにギアを一つ上げます。東京の守りかたは悪くなかったと思います。必然的に千葉が攻める比重が高くなりますけど、東京は安定していました。このまま試合終了を迎えると安心していたら、同点ゴールが生まれます。

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後半45分。東京陣での千葉のスローインから。大塚に渡したスローインのリターンを慶が受け、インサイドの健太郎にパス。東京は、直前に攻め込まれていて千葉の中盤をフリーにしていました。健太郎は前方を斜めに走る大塚にパス。アーリアがつきますけど、大塚もフリーです。東京は、深井には丸山、町田には加賀、ヤザーにはヨネ、右サイドの米倉には宏介がついています。ルックアップした大塚の選択は、ダイアゴナルにラインの裏に走り込む町田でした。大塚のパスを受けた町田は、ヒールで丁寧に落とします。そこに、丸山と宏介の間をすり抜けた深井がいました。サイズのミスマッチを活かした、深井らしいプレーです。深井は丁寧にゴール左隅に流し込みます。連携の美しい、ラブリーゴール。千葉1-1東京。

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東京は天皇杯2試合続けて延長です。蘇我の遠さをかすかに感じながら、それでもここで負けるわけにはいきません。ACL出場権のチャンスは、あと二つ。そのうちの一つを失うわけには行きませんから。東京は交代があと一枚残っています。少しだけ有利な状況で延長に入ります。

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延長前半はこの試合の展開の延長で、千葉のやりたいサッカーが出来ていましたけど、後半に入り、やはりフィジカルのコンディションが維持できなくなったんだと思います。延長後半は、ほぼ東京が一方的に攻め込みました。セカンドボールもほとんど東京が拾います。それでもゴールを割れなかったのは、千葉中央の頑張りです。とくに竹内と智は、高さのディスアドバンテージがありながらも、宏介の上げるクロスによく対処していました。終盤慶悟に代えて河野を投入しますけど、結局延長はスコアレスのまま終了。PKに入ります。

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PKは、二度、竹内とヤザーを塩田が懇親のセーブで防ぎアドバンテージを握るも、河野と秀人が岡本に防がれ、8回戦に及びます。ようやく、峻希を塩田が封じた後のPKを、サマーライオンでゴール裏が後押しするなか、徳永がきっちり決めました。試合終了。千葉1-1東京。6PK5。塩田の試合後のシュワ~

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PKはいつ以来なのかな。ひょっとすると2004年のナビスコカップ決勝以来ですかね。PKは心臓に悪いです。できれば90分で勝ってくださいw。

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勝ちはしましたけど、内容はもう一つでしたね。宏介の活かし方が見えてきた分、基本布陣とオプションのギャップが、少し開いてしまったかもしれません。もっともシーズン終盤を迎えますから、基本布陣を変えるべきではないと思います。それでも、ここからの戦いで攻撃オプションの果たす役割は、非常に重要だと思います。

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守備オプションと言う意味では、今日の最終ラインは、千葉の素晴らしい連携で一本やられましたけど、概ね安定していたと思います。加賀も丸山も、懸案の1on1にあまり不安を感じず、落ち着いていたと思います。守備陣の底上げのため、これをベースにもう一度心身のコンディションを上げてきてほしいです。

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なんとか4回戦に進出しました。まずは、みんなで楽しい12月を迎えたいですね。

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弘前の旅_20130925

2013-10-12 15:52:41 | 旅行記

盛岡を後にしまして、東北道を北上します。東北道の盛岡以北を走るのは、初めてです。北東北はもう、紅葉シーズンに入っていました。

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今回の東北の旅最北端は、念願の城下町弘前でございます。たか丸くんが出迎えてくれました。

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弘前市立観光館でさっそくねぷた。津軽為信公をモチーフにしたねぷただそうです。

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例によってレンタサイクルを借りようと思ったら、ちなみに500円也、午後から雨が降るって言われました。この時は晴れてたんですけどねー。地元のかたの言うことは参考にしたほうがいいと思い、自転車は諦めました。徒歩で、津軽藩ねぷた村まで行きました。観光館は弘前城の南にあるのですけど、ねぷた村は北のはずれ。弘前城の大きさを実感しましたw。ねぷた村に来ましたのは、観光館で津軽三味線生演奏を聴けると聞きまして。時間が迫っていたので、走りました。ねぷた村の切符売り場で三味線を聴きたいというと、開演が迫っていたらショートカットルートを案内してくれます。間に合って、山絃堂。

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今日は、山田里千美さんと熊沢武美さんお二方の演奏です。じょんがらの合奏から、熊沢さんの独奏、山田さんの独奏。最後にじょんがらに戻るメドレーです。

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初めて津軽三味線の生演奏を聴きましたけど、すんごいですね。感動しました。絃をバチがつま弾く音色の迫力は、ライブならではです。腹のなかにずしんときます。

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津軽三味線がひと棹かかっていまして、触れることができるようです。触っていいですか?とお聞きしたら、山田さんが「ええ、どうぞどうぞ」と勧めてくれました。

「へー。案外軽いんですね」

「それは少し小さめなんです。私達が使うのは、もう少し大きいんですよ」

「そうなんですか。絃はなんでできているんですか?」

「絹糸と合成素材です。一の絃(一番細い絃)は、ナイロンです。二の絃、三の絃は、絹糸をより合わせているんです。一般のかたがお使いになる三味線の絃は、合成素材が主流になっていますね。でもやっぱり絹糸のほうが、しっかりした音が出ます」

「そうなんですかー。ボディの部分は、何でできているんです?」

「小さいほうは猫の皮です。私達が使うようなのは、犬の皮ですね。張り方によって音色が違うんですよ。くっきりとした鮮明な音を出したいときは、ぴんと張ります。やってみますね」

「ホントだー。全然違いますね。さっき拝見していて、すごいなーって思ったんですけど、ギターでいうチョーキングやビブラート、ハンマリングを駆使されていました。津軽三味線には、どんな奏法があるんですか?」

「そうですね。あんまりギターを意識したことはないですけど。津軽三味線で良く使うのは、指をこうやって左右に動かすやり方ですね(ギターでいう、ビブラート奏法)。これをやることで、音に深みが出るんです。やってみますね」

「ホントだー」

「私達は、三味線は感情表現の方法だと思っているんです。もともと津軽三味線には楽譜がないんです」

「え?。マジっすか?。じゃあどうやって?」

「先輩に習うんですね。目と耳で覚えるんです。感情が入った音色を聴いて、それをどうやって演奏してるのかと真似るんです」

「相伝なんだー」

「そうなんです。最近は練習用に楽譜がありますけど、楽譜だけでは表現しきれないものはやっぱりありますね」

「津軽三味線を習うのは、やっぱり師匠についたりするんですか?」

「そうですね。一般のかたは、カルチャーセンターとかでやってる三味線教室で習えますよ。プロを目指す人は師匠に入門してました。それこそ、家事をやりながら」

「うわ。ホントに修行だ」

「ええ。でも、最近は独学の人のほうが増えましたね」

「そうなんですか」

「ええ。演奏方法も、私達と若い人とは違います」

「え?。そうなんですか?」

「はい。私達は、楽譜にない部分、音符と音符の間を大切にしていて。いわゆるアドリブですね。そこにどうやってどんな感情表現を乗せるかが、津軽三味線だと思っているんです。若い人のなかには、それを手抜きだと言う人もいますね」

「手抜き?」

「そう。考えようによっては、楽譜通りに弾かなくてもいいわけじゃないですか。若い人は、楽譜を正確に弾きますね。いかに速く正確に弾けるかが、若い人の価値観なんです」

「ああ、なるほど」

「若い人は、洋学の延長に三味線があるんですね。だから、若い人にとって津軽三味線はロックなんです。私達は、なんていうか、ブルース」

「なるほど。なるほどー。なんかわかります。ブルースですね」

「三味線の名人さんの番付を見てたら、男女入り混じってますけど、男女の区別って津軽三味線にはないんですか?」

「はい。そうですねー。男女の区別はないですね。コンテストでは男女で分かれていますけど。合奏するときはリーダーがタイミングを決めるんです。さっきじょんがらをやりましたけど、テンポはリーダーが決めるんです。リーダーは上手なほうがやります。男女関係なく」

「そうなんですかー。江戸時代から続いている伝統芸能で男女差がないって、すごい」

「青森の伝統芸能には、謡、三味線、舞ってあって、やっぱり謡が一番重要視されてます」

「そうなんだー」

「謡や舞は、男女で演目が違うんですけど、三味線だけは区別がないですね」

「そうなんですか。いろいろありがとうございます」

「ねぷた村はこれからですか?。ゆっくり観て行ってください」

山田さんはすごいかたで、津軽三味線のチャンピオンなんです。期せず、名人の演奏とお話を聞けて、すごいラッキーでした。

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ねぷた村のスタートに戻ります。

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入ったら椅子がいっぱい置いてありまして。ねぷたの紹介をしてくれます。自分ひとりだったのですけど、ガイドにイケメンさんが声をかけてくれまして、ねぷたを紹介してくれました。

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「どっから来たの?」

「東京」

「遠いところからわざわざありがとうねえ。弘前初めて?」

「はい。初めてなんです!」

「ねぷたはね、ねぶてーからきてるんです。お百姓さんが田んぼ仕事をしていると眠くなって、ねぶてーってなるんです。眠気を払う暑気払いが、ねぷたの起源と言われています」

「そうなんだー。青森はねぶたですよね」

「うんそう。後でねぷた地図があるから見て行って。青森県内各地でねぷた祭りをやっているのだけども、地域によって呼び方が違うの。これは、方言だね」

「人形の山車と楕円形の山車があるけど、どっちが古いんですか?」

「うん。初期のねぷたはうんと小さいのだけど、燈籠流しの燈籠あるでしょ?。あんな形。江戸時代後期に人形の形が出てくるの。明治になってそれが大きくなったの。扇型のほうが実は新しいんです。やっぱりね、人形のほうが作るのが大変だから」

「へー。祭りが終わったら、ねぷたはどうなるの?」

「うん。昔は燃やしてました。今でも燃やすとこ、あるんです。類焼すると危ないんで、ねぷたの横に火消し道具を持った人がいるの」

「へー」

「うん。昔はね、ねぷたと言えば喧嘩祭りで、死者が毎年出てたりしたの。とくに弘前のねぷたは荒々しいことで有名だったの。喧嘩で相手の町を怯えさせるために、生首のねぷたがあったんよ」

「マジすか」

「青森は有名で、スポンサーが付いて会社がねぶたを作っていたりするの。道路も、ねぶたが通るところは電信柱を無くしていたりして。それに比べて弘前は、昔ながらのねぷたを守っている誇りがあるの。ねぷたは町内の手作りだし。だから、大きさは青森のほうが大きいけど、ねぷたの数は町の分だけ出るから弘前のほうが多いの。電信柱もそのまんまだから、こうやって電線を除ける道具があるの。ねぷたの起源は、そもそも弘前なの」

「へー。すごい」

「最後に、お囃子の太鼓、一緒に叩く?」

「はい!」

お囃子の太鼓を叩かせてもらいました。簡単ですから、すぐにできます。上手って言われましたーw。

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ねぷたの中はこんな風になってます。

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小さいねぷたがありました。かわいいですね。

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ワンコねぷた?。

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金魚は幸福を運ぶって、昔から定番のねぷたなんだそうです。

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人形のねぷたは、組みねぷたと言うのだそうです。

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上から見た組みねぷた。

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扇の反対側はこんな感じ。

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ねぷたが始まった当初のねぷたはこんな感じなんだそうです。

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回廊を伝って上に行けるんですけど、ベランダになってる回廊から下を見たら、女性が二人きてました。「どこから来たの?」「京都です」「大学生?」「はい。わたしは京都大学」「わたしは東北大学」「わ。すごいねー」。自分の時とは違うガイドさんでしたけど、緊張気味でした。東北大学の子の地元が弘前らしく、遊びにきた京都大学の子(仙台出身らしい)を連れてきたみたいでした。てか、聞こえただけですよw。

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これが生首ねぷた。こわいですね。

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隣の絵が喧嘩ねぷたの風景です。

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青森県内のねぷた/ねぶたマップ。これを見ると分散しています。それと、八戸あたりの三陸沿岸はねぷた文化圏ではないんですね。おもしろい。

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一回に戻ると、地元の高校生が津軽三味線を習っていました。伝承です。素敵なことです。

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津軽三味線のコーナーがあります。名人を紹介していました。

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津軽三味線にも、いろんな種類があるんですね。

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津軽三味線の部位の紹介です。

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コンテストのトロフィー。

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先ほどの山田さんも名人に列せられていました。

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三味線生演奏の山絃堂を出ますと、最後にコマのコーナーがあります。いろんなコマを回してくれます。ひっくり返ったり、中から小さなコマが出てきたり、バラバラになったり、バリエーションがいっぱいあって楽しかったです。方角のコマと数字のコマを同時に回して、出た目の予想が合うとコマをくれます。自分はダメだったんですけど、たまたま居合わせたおばあちゃん(丹波から来たって仰っていました)がゲットしてました。ねぷた村を出ましたら、どしゃぶりの雨でした。

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雨は残念ですけど、しっとりしていて良い雰囲気になったと強がって、いよいよ憧れの弘前城の登城です。東門から。

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中堀です。

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東内門から二の丸です。

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二の丸から見た、東内門。

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二の丸から弘前城天守閣を望みます。

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