ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

まれロケ地の旅 ―20150920 横浜③―

2015-09-23 00:21:18 | 連続テレビ小説まれ

いよいよまれはラストウィークですね。ようやく徹さんも戻ってきました。そして自分のまれのロケ地巡りもこれで最後です。

横浜編ラストはこちらから。鶴見です。

京急鶴見駅のほうが幾分近いのですけど、今日はJRから。JR鶴見駅の東口を出まして、ロータリーをまっすぐ京急のほうに進みます。

ここを左に入ります。

 

ここを道なりに右に曲がります。

向かって右手の歩道です。

それでは、いよいよまれロケ地巡りファイナルスタートです。能登から横浜に出てきた希ちゃんが大荷物をかかえて辿りついた、想い出の誕生日のケーキ屋さん。パティスリーラプラスさんです。

「ここやあ」。

「はああ。うまそうやぁ」。

「ごめんね。待しちゃって」「いえ、すみません。お忙しい時間に」「いや」。

「津村希です! よろしくお願いします!」。

「びっくりしたよ。本当に来るとは思わなかった。どうぞ。うちで修業したいって、全国から問い合わせあるけど、あさってまでに来いって言って、本当に来るやつ少ないから。何だっけ? うちのケーキ、随分前に食べてくれたんだって?」「はい! あの、そうなんです! その味が忘れられんさけ、どうしてもここで修業したくて」「うち、厳しいよ?」。

「ほしたら…入れてもらえるんですか?」「よろしくね、津村さん」「ああ~! はい! ありがとうございます!」。

「どうぞ」「あっ、これ、うちの新作。評判いいんだ。食べて」「えっ、いいんですか?」「うん」「頂きます!」「どうぞどうぞ」「ん?」。

太鳳ちゃんもフランボワーズ食べてます。

なんと、このシーンの台本が置いてありました。実はあの誕生日のケーキは、大悟さんがここにお店を開いてた時のケーキだったのですね。

この後、希ちゃんはケーキ屋さん巡りをしますけど、順番に。
中区元町2丁目の霧笛楼さん。
中区初音町1丁目のストラスブルジョワさん。
中区山手町の山手111番館さん。
中区元町5丁目の横濱元町洋菓子研究所さん。
中区伊勢佐木町5丁目の洋菓子浜志まんさんです。

次にやってまいりましたのは、横浜で一番大きな公園、みなとみらいの臨港パークです。

「高志! びっくりした~。ごめんえ。心配かけてもうて。最初の試練や、泥棒疑惑や」。高志が希ちゃんを励ましていた公園。

「やっぱし都会はせちがらいわいね」。

「高志は、うまい事いっとるが? バンド」。

「ほの顔、楽しいげんね。みのりじゃなくても伝わるわ。みんな、元気かね?」。

「あん? 何け? どこ行くが?」。

「俺じゃ…ないげんろ?」「えっ?」「何となく、分かるさけ」「ごめん! 希ちゃんすごい喜んでるし、何か言いそびれちゃって」。美南ちゃんと高志が歩いてた公園。

「俺も、おるげんよ」「えっ? 好きな人?」「かなわん相手やけど」。

「そうなんだ…。ありがとう。たくさんしゃべってくれて。能登の人は、村全体が家族みたいだって、お兄ちゃん言ってたの、本当だね。いいふるさとだね」。

続いては、みなとみらい線でひと駅の、日本大通りです。

目指しますは、象の鼻パーク。いよいよあのかたが登場するロケ地です。

「ねえ」「しもた。防犯グッズ…」「キスしたよね? 俺たち。なまり聞いて思い出したよ。ごめんね。俺、なまりに弱くてさ。幼稚園の時の初恋の先生がなまっててさ。すげえかわいくて」「うちはもう忘れましたさけ。大丈夫です」。クリスマスケーキのルセット泥棒疑惑をかけられた希ちゃんが、ばったり大輔さんと出会った高架下。山下臨港線プロムナード高架下です。

「田舎どこなの?」「あん?」「さっき電話してたでしょ。北陸っぽかったけど。富山? 福井? 新潟?」。

「石川です。能登です。何で出てこんがいね!」「能登! へえ~久しぶりに聞いた。能登って地名」「どういう意味やいね?」。

「いいとこそうじゃん、能登って。何でこっち来たの?」「あん?」「いい所なんでしょ? 能登。励ましてもらってたんでしょ? さっきみんなで」「ほうやけど…」。

「分かんないんだよね、俺。せっかくいいとこ住んでんのに、何でみんな都会に出たがんだろうね?」「うちはケーキの修業に来てんわいね」「あ~もっと分かんないわ。そういうの」。

「何がいね?」「ケーキ屋の修業なんて悲惨だよ。早朝から夜中までの立ちっ放しの肉体労働でしょ? 体壊して辞めてく子だっていっぱいいるしさ」「ほんなん覚悟の上や」「ケーキのアイデア盗んだとか盗まれたとか、そんな世界、俺なら嫌だね。みんなさ、何かしなきゃって思い過ぎなんだよ。人生さ、ゆっくりゆったり、毎日を楽しんで生きた方が幸せじゃない?」。

「もしかして、あんた、だめんずけ?」「えっ?」「駄目な人間ほど働かん言い訳や上手ねん。ほんなん聞いとる暇ないわいね!」。

「悪くないね。なまりで怒られんの」。

「あれ? 何してんの? こんな夜中に」「ほっちこそ」。

「俺は夜釣り。寒くて帰ってきちゃったよ」「はあ~ぬるいわいね。何から何まで」。

「で、何してるの? 君は」「クリスマスケーキのルセット。うまいケーキ考えつかんげ」「うまいケーキなんてもうたくさんあるじゃん。何でわざわざ君が作るの?」「禅問答しとる気分じゃないわいね」「真面目に聞いてるのに」。

「あっ! ちょ…何見とるがいね!」「「一子のシュークリーム」?」「ほれは一子っちゅう友達や、スカウトされたお祝いの…」。

「「お母さんのキャロットケーキ」。」「お母さんの結婚20周年や…」。

「あっ、これすごい! 「魔女姫ケーキ」。」「ほれは、東京でお父さんや誕生日に…。ちゅうか、返さんかいね!」。

「東京?」「出身は東京ねん。小学校の時、能登に夜逃げして」「夜逃げ? さらっとハードな事言うね」。

「もう帰るさけ」「能登の暮らしで生まれたんだね。君の作るケーキは全部。寒いね。もう帰ろう。ん?」。

「…ほれかもしれん」。

「どれ? どれ? どれ?」。

象の鼻パークの南続き。山下公園との間にあります、横浜港大さん橋です。

「第2のふるさと、横浜に別れを告げて、希は歩き出しました」。能登に帰る希ちゃんが泣きながら歩いてたさん橋。

「家族が待つ、能登へ」。

大さん橋から、これまた南続きに歩きますと、山下公園です。

「もういっぺん、横浜に行く。修業さしてくれって頼むわ」。横浜に戻ってきた希ちゃんが例によって大荷物で歩いてた公園。

「シェフ…能登で覚悟を決めました。もういっぺんテストをして下さい。よろしくお願いします!」。

「ありがとね。よし!」。

「ごめんね! 早く言わなきゃって思ってたんだけど。やっぱりちょっと恥ずかしくて。あっ、高志にも謝っておいたからね」「待って待って! いっぺん待って!」。

「ん?」「大輔さんは、お兄さんやよね?」「でも本当の兄妹じゃないよ」「ほれはほうやけど…」「子供の頃からずっと大好きだったんだよね。再婚してもお母さんは忙しくて、寂しがってた私といつも遊んでくれてた。これもね、中国の旧暦のお正月に、中華街のお祭りで買ってもらったの。ここに住んでるのに、それまでいっぺんも行った事なかったんだよ。まあ、お母さんも忙しかったから」。

「ほれは…兄として好きなんとは違うがけ?」「それは自分でも考えた。でも違うの。お兄ちゃんって呼んでるけど、心ん中じゃもう、大輔さんだし」「え~! 見る目なくないけ? まともに働きもせん、だめんずやがに」「ああ見えて優秀なんだよ。司法書士の仕事してるし」「し…司法書士!?」「今は友だちの事務所で、働きたい時だけ働いてるの。フルで働いてくれって言われてるらしいんだけど、それは嫌なんだって」「ほれはほれで何か、まんで腹立つわ」。

「ケーキに人生懸けるお父さんも好きだけど、仕事より大事なものがあるって言い切るお兄ちゃんも、かっこいい。一緒にいたら楽しい人生送れそう~! 久しぶりにスーツ姿のお兄ちゃん見ると、新鮮でドキっとするし!あ~! 本当の気持ち、初めて人に言った! 私、お兄ちゃんにチョコ渡してちゃんと言う。結婚を前提に付き合って下さいって、言ってみる!」「結婚!?」。

山下公園からさらに南に向かいます。途中、ナポリタン発祥地で有名なホテルニューグランドがあります。

結婚式がおありだったようで、綺麗なウェディングドレスを拝見することができました。

中村川を渡ったところの公園です。象の鼻パークから歩きづめでかなりキツいところに、この階段(^^ゞ。

登りきりますとご存知、港の見える丘公園です。

「希、よかったな! ん? 何? 断った!?」「昔の方やうまかってんよ。いや、今も普通にうまいげんけど、感動やないっちゅうか…」「そういうもんなの! おいしく感じるの、昔の方が!」「ほうやとしても、目指しとる味と違うげさけ」。そりゃあそうですよね。お店が変わってるんだから。

「お前そんな事言ったって。その店を目指して上京したんだから!」「ほんならいっぺん帰ってきなさい」。

「なんも。このまま探すわ」「あん?」「片っ端から食べて歩いて、理想の味をちゃ探すさけ!」「待ってなさい。今からそこ行くから」「もう、お金もったいないさけ、もう切るよ。店決まったら連絡するさけ」「希! もしもし!」「やるさけね~! よし!」。

「2003年1月末。ようやく大悟の許しが出て、希は正式に、パティシエとして、働く事になりました」。

「とにもかくにも、希はパティシエとしての第一歩を踏み出しました」。

「希たちの恋が、修業が、これからどんなふうに花開いていくのか」「大輔の「おはよう」に、とうとう右脳を動かされた希に、どんな運命が待ち受けているのか。彼らの人生は、まだまだ始まったばかり。どうかゆっくりと、お楽しみいただければ、幸いでございます」。

「寒いね。待った?」「お…お呼び立てして、申し訳ありません」「いいけど、何で敬語なの?」。

「本日は…せんだってより、お申し出頂いております、件につきまして、お返事をと、思いまして…」「はい」「私の右脳が、動いた気が致します」「えっ?」。

「バレンタインデーの翌日、厨房でのあなた様の、「おはよう」と、高級フレンチでの、か…「かわいいね」が、頭から、離れません。うち…」「ゆっくりでいいよ」「うん」。

「どうせ俺、夏までいないから」「ん?」。

「パプアニューギニアっていうところで、日本人相手の民宿があるんだけどね。手伝ってくれって頼まれちゃって」「はあ!?」。

「帰ってきたら、返事聞かせて」「とことん、自由な人生やね」「一緒に来る?」「待っとるわ。夏まで」。

「希ちゃ~ん! ごめんね」「もう!」。

「そして、2年半後」。

「美南ちゃんの卒業祝、選んでくれって言うから時間作ったのに」「ごめん。漫画読んでたらやめらんなくなっちゃった」。

「大輔は相変わらず、友人として、希のそばにいるようでございますが。希は、圭太との約束を守り、ひたすら修業に没頭。今や、中堅パティシエに成長しております」「互いに、一人前になるまで会わないと、誓いを立てた日から、2年半。約束の日まで、あとわずかです」。

「どんなパティシエになるのか、いつか、決める時が来る。よし!」。

「ごめん…できんくなってしもうて、家探し。おばちゃんね、昔この町に住んどってん。この町で徹さんに会うて…。この町で結婚して。徹さんの仕事の都合で、希が生まれる前に東京に引っ越してんけど。やっぱし横浜っちゃ、特別な町ねん。もういっぺん家族で暮らせるって思うとってんけどね。間違うとったんかね、3年前の私」。

「ま…希が…」「あん?」。

「悩んどった時…藍子さんに、言われたって。「間違うたら、やり直せば、いい。お母さん、いぃつも、ついとるさけ」って。ほんなふうに、言える、藍子さんは、素敵やと、思うた。藍子さんも、やり直せば、いいさけ。ぜってえに、大丈夫やさけ」。

「また戻ってこられるよね」「うん」「そうだな…」。

「はい!」「えっ?」「はい!」「はい」。

「ふんばるぞ!」「お~!」。

「こうして、徹の約束の3年間は終わり、藍子と共に、外浦村へと、帰っていったのでございます」。

これにてまれロケ地巡りおしまいです。朝ドラは、出会ったことのない土地に招いてくれるとても貴重な機会です。まれからも能登を訪れるプレゼントをいただきました。まれのキャストとスタッフのみなさん、一年間本当におつかれさまでした。能登は本当に清廉な空気が流れる素敵な場所でした。また訪ねたいと思います。ありがとうございました。


まれロケ地の旅 ―20150919 横浜②―

2015-09-21 20:55:59 | 連続テレビ小説まれ

シルバーウィークでございます。お天気も良いようで、旅心にひかれるかたも多し。皆さまいかがお過ごしでしょうか?。

いよいよまれも、最終週を迎えます。お盆休みに能登のロケ地を巡りました。まれロケ地巡りファイナルは、ちょっとプレイバックpart2しまして、マリノス戦とからめて横浜編を巡ります。

元町・中華街駅の元町口を出まして、首都高狩場線下の中村川を西へ、石川町のほうに向かいます。

右手川向こうに中華街の門、淡いブルーの欄干の橋が見えましたら。それではまれロケ地巡りファイナル、いよいよスタートです。

「お腹いっぱい」。能登から横浜についた希ちゃんが渡ろうとしてた橋。前田橋です。

「もうダメや」。

希ちゃんが食いだおれてた橋の上。

「今高志、横浜でバイトしとるんげん。希ちゃんのこと話たら、いつでも中華街に来てくれって」。

「すいません。あの。ここ、どこかわかりますか?」「ここまっすぐ行って」。希ちゃんがマ・シェリ・シュ・シュの場所を訪ねてた橋。

希ちゃんが信号待ちしてる大悟を見つけた橋。

元町ショッピングストリートに出まして、ちょっと東に戻ります。キタムラK2元町本店を右手に見るこちらを南に向います。

そのまままっすぐ坂を上がります。

ここを右。

ここを左。

見えてまいりましたこの階段を上がります。

希ちゃんがマ・シェリ・シュ・シュに向かって走ってた階段。希ちゃんの通勤路。元町公園の額坂です。

「一週間は伸びたわね。営業開始」。希ちゃんが大悟を追って下ってた階段。

希ちゃんが大悟を探してた階段。

「希少価値のある、マダガスカル産クリオロ種の、カカオ分68%のショコラをふんだんに使用」「希少価値のある、マダガスカル産クリオロ種の、カカオ分68%のショコラをふんだんに使用」。

「うわっ」。希ちゃんがクリスマスケーキの準備の真っ最中のマ・シェリ・シュ・シュに向かっている途中、パンを食べながらこけた階段。

「そしていよいよ、テレビ対決の日がやってまいりました」。

「2003年1月末。ようやく大悟の許しが出て、希は正式に、パティシエとして、働く事になりました」。

希ちゃんがマ・シェリ・シュ・シュに向かって走ってた公園。元町公園です。

横浜元町ショッピングストリートに戻ります。「お。かかか、かっこいい」「おうおうおう」。合コンのための希ちゃんのお洋服を買うために、美南ちゃんが希ちゃんを連れてきた商店街。トミーヒルフィガーの前のベンチです。

「綺麗やねー。宝石箱やー」。

美南ちゃんが希ちゃんを連れてきてたジュエリー店。ヤマト宝飾さんです。

中華街に向かいます。美南ちゃんがお詣りしていた廟。横浜媽祖廟です。

「能登の…」「しゃべった! あっ、ごめん、続けて」。

「あの…希も、変やったし、能登の友達から、電話やあって」。

「落ち着いて聞いてや。誰かは知らんげけど、高志の近くに、高志のことをっちゃ好きでおってくれる子やおるげ。人に理解してもらいづらい高志にとって、これは、大きなチャンスや! しっかり心の準備をちゃして、逃げんと、いいがに考えな駄目ねんよ! うん」。

「おはよう」「うち…」「何やってんの?」。

「おはようございます」。

美南ちゃんと希ちゃんと高志が朝の太極拳をやっていた廟。

希ちゃんが歩いてた聘珍樓の前。

本日のロケ地巡り最後はこちら。「天中殺」。横浜中華街の市場通りです。

希ちゃんが天中殺がある場所を見つけた路地。

「見つかりました。こういうケーキをっちゃ、探しとったんです」。

「ちょっと待ってください。米田さんの娘さん、シンガポールに行ってしまうんです。今日と明日だけお父さんと過ごせるんです」。

「最後の想い出のために、シャポー・アン・コトン、作ってもらえませんか?」「わかった。作ればいいんだろ」「は?。ほんとけ。よかったー。ありがとうございます。は?」「あー」。

「なんだ」「聞こえんしゃべれ」。

「希。ブシュライジ(のように聞こえます^^ゞ)」「日本語だ」「希は、クズじゃありません」「普通の声もいいな、お前」。

「粘りつくような…粘りつくような…。芯を作る。芯を作る。芯を作る」「シェフ…。んっ!?」 「まだいたのか」「何でそうやって…。もういっぺん作ってきました。最初に作った、横浜ロールケーキ。食べて下さい。私、絶対に…もう一度、パティシエになります」「……まずい」。

「おい」「バカ! 違う! 持ってけ」「いや…でも、これはいつもシェフが…」「お前が持ってろ。これで、いつか世界一のケーキを作れ。俺が食いに行ってやる」「ありがとうございました!」。

本日のロケ地はおしまいです。明日はベイエリアに向かいます。


まれロケ地の旅 -20150913 NHK横浜感謝祭・「まれ」ファンミーティング-

2015-09-15 17:25:32 | 連続テレビ小説まれ

快晴の土曜日から一転。てっきり日曜日も晴れると思っていたら、起きたらどんよりでした。予報を見たら横浜は雨とか。

心配しながら馬車道に来ましたらポツポツきまして。やっぱりなぁとがっかりしました。

でも雨はすぐに止み、それ以降結局降らず。やってまいりましたは、赤レンガ倉庫でございます。

本日は『NHK横浜感謝祭・「まれ」ファンミーティング』でございます。

ファンミーティングの開催はAKとしては異例ですね。さらに17日には金沢で『まれファン感謝祭』が開催されます。マッサンに続いて関連する地元2箇所でのファンミーティング開催は、これから恒例化するのかしら?。もはや朝ドラは、ドラマの枠を越えて地域おこしのきっかけとして、社会的経済的な面でも期待されていますから、地域に根ざしたイベントも増えてくるのかもしれませんね。朝ドラファンとしては複雑です。キャストに会えるのは嬉しいけど、ドラマを作る側の苦労とプレッシャーが過剰にならないといいなと思います。

あかいくつのまれラッピング号です。

車内はまれのドラマ紹介ポスターでいっぱい。

輪島市のブースもありました。

赤レンガ倉庫前の広場にステージが設置されてました。今日は観覧フリーです。着席ははなっから無理と思ったのでゆっくり来たら、すでにこの状態w。ちょうど黒猫チェルシーのリハーサルが始まりました。

倉庫の間も賑わってます。

ファンミーティング開幕のアナウンスがあったのでステージに近寄ってみます。それではテキストだけですみませんけど、全1時間30分のファンミーティングの様子をご紹介します。

第1部は黒猫チェルシーのライブです。黒猫チェルシーとしてのセットリストです。
1.ブルーサマー
2.北京ベイベー
3.恋はPEACH PUNK

第2部はまれ横浜編のダイジェストの放映です。ステージの大きなビジョンで流していて、いつもとは違った感じがしました。自分が観ていたところからバックステージが見えまして、太鳳ちゃんがテントから出て来たのがわかりました。やっぱりめっちゃ可愛いです(o^^o)。

第3部はいよいよキャストさんが登場です。お客さんが声を合わせて希ちゃんに「おかえり!」と呼ぶと、土屋太鳳ちゃんが登場です。

今日の太鳳ちゃんのお衣装は、デニムの七部丈ノースリーブワンピース。髪はウェーブをかけたロングで、サイドに編み込みがありました。足元は黒のブーツ。

横浜は撮影以来だそうです。高校のときに遊びに来ていたのだそうです。横浜編の親友を呼びましょうということで、続いて中村ゆりかちゃんが登場しました。

今日のゆりかちゃんのお衣装は、濃いベージュ地に大きな赤い花の模様が大胆に散りばめられた、七部丈のゆったりめのエスニックなワンピースです。ヘアスタイルが肩丈の前髪パッツンボブに変わっていました。ワンピと同じ色のソックスに茶色のサンダル。登場したとたん会場から、「可愛いー」の声が上がりました。

太鳳ちゃんにとってゆりかちゃんは、歳が近いので話やすく撮影の合間の癒しの存在だったそうです。ゆりかちゃんにとって太鳳ちゃんは、一歳違い?(実際は二つ違いですね)で、いろんなことを話せるお姉さんみたいに思ってたそうです。

今日の出演者の印象に残るシーンをひとりずつ上げてもらうというのが、今日の進行のメインのようです。まずは太鳳ちゃんから。太鳳ちゃんが選んだのは、第62話。横浜編の合コンのシーン(^^;;。理由は、とにかく演じかたを考えるのが楽しかったからだそうです。まれと言えば、キャストのコミカルな演技が特徴ですね。合コンのシーンもそうですけど、太鳳ちゃんのコミカルな演技は基本的にアドリブなのだそうです。このシーンは演出のかたに、太鳳ちゃんに任せるからって言われて、どうすれば面白いか想像しながら演技を作っていったそうです。合コンのシーンにはゆりかちゃんも絡んでいますけど、演技を一緒に考えて楽しかったそうです。

続いて中村ゆりかちゃんの印象に残るシーンは、第71話。希ちゃんがクレーム・パティシエールの特訓で腱鞘炎になるシーンです。このシーンの撮影前に、まれのケーキ担当のスタッフさんに、パティシエの修行で腱鞘炎になることは実際に珍しいことではないと聞いて、とても驚いたそうです。それで、ドラマなんだけど一生懸命に練習する希ちゃんを見て本気で悲しくなったんだそうです。それでますます希ちゃんを応援する美南ちゃんの気持ちが理解できるようになったんだそうです。

美南ちゃんは普段バラバラな池端家の間をとりもつ存在だけど、それは美南ちゃん自身がちゃんとまとまった家族でありたいという気持ちがあるからだそうです。

太鳳ちゃんは、腱鞘炎のシーンは嘘になっては伝わらないので、事前にホントに傷めない程度に手首を曲げて、痛みの感覚を覚えてから撮影に臨んだそうです。

第4部は、お待ちかねlitlle voiceのライブです。渡辺大知さんは先ほどのライブから衣装を着替えてました。バンドメンバー全員、衣装をライブハウスのシーンをモチーフにしていたんじゃないかと思います。大知さんは無地の黒シャツに同じく無地の黒ジャケット。無地の赤いパンツです。高志の眼鏡をかけていました。「さっき黒猫チェルシーってバンドが出てたと思うけど、俺たちlitlle voiceの兄貴分です」。そうだったのかw。litlle voiceは黒猫チェルシーの時と同じく3曲でした。
1.希空 ~まれぞら~
2.涙のふたり
3.また会おう

涙のふたり♪を演奏する前に、第78話のライブハウスのシーンをアドリブで再現してくれました。ベーシストの宮田さんがボソッと「次は新曲でーす」。「恋に、悩む、友達に、捧げます」。

また会おう♪の最後のサビのリフレインで、太鳳ちゃんとゆりかちゃんが再登場しました。これは予定になかったハプニングだそうです。マイクを渡されたので、これは出て行っていいってことかな?って思ったんだそうです。ゆりかちゃんはなんとなくついて行っただけだとかw。
「高志ぃ、すごい。まんですごいわぁ」
「おぅ、まれ、久しぶり」ん?。高志だよね?w
「高志ぃ、今日はよく喋るねぇ」
「誤解げん。ホントは俺は喋れるげんよ。希たちが俺のいい部分を引き出せてなかったからわいえ。あー、このキャラ設定難しいw。普通にしていい?」
「うんw。涙のふたり♪がなかったら、希と圭太は結婚しなかったかもしれないし、能登に帰ることもなかったかもしれないので、転機となった大切な歌です。私にとっても横浜編の大事な思い出で、大好きな曲です。今日はホントに聴けて良かった。ありがとえ、高志ぃ」
「俺もひさびさに二人に会って、落ち着くわぁ。ありがとう。ここでlitlle voiceのメンバーは下がります。どうかメンバーに拍手してあげてください」
「あ、いや。渡辺さんも」
「お、俺も?。俺も下がれって(^^;;」
とつぜんのアドリブコントでびっくりしたけど楽しい場面でした。

第5部は、マ・シェリ・シュ・シュのスタッフが登場です。

その前に太鳳ちゃんが、撮影中は直接ファンのかたにお会いできる機会がないので、まれをどんな風に受けとっていただいているかなかなか実感がなかったのだけど、今日はファンのみなさんにお会いできて、ほんとに嬉しいですと仰ってました。これは、朝ドラのキャストさんがみなさん仰いますね。数字やメディアの評価だけでは分からない、ファンの熱さって、確かにライブで時間と空間を共有しないとわからないと思います。BKは近年、撮影中に2度このようなイベントをやるので(ワンダーランドとファンミーティング)、上期に出演するキャストさんに比べて、スケジュールは大変だけどモチベーションにとっては環境がいいかもしれませんね。AKはロケーションの問題で無理ですけど。

さて、柊子さんと鈴木拓さんの登場です。今日の柊子さんのお衣装は、光沢のあるベージュのブラウス。グレーのミニの上から紺の膝丈スカートを巻いてる感じでしたけど、あれなんていうのかな?。おしゃれでした。

鈴木さんは省略w。鈴木さんは横浜出身だそうです。赤レンガ倉庫には奥さんとデートでよく来たそうです。クリスマスは床一面にろうそくが置いてあって綺麗なんだとか。奥さんとだけ?って太鳳ちゃんにツッコまれてましたw。

柊子さんは、横浜は港なので海風が気持ちいいです。今日は雨予報であいにくのお天気だと思ったけど、少しずつ晴れ間が見えてきました。今日集まっていただいたファンのみなさんのパワーが雨を吹き飛ばしたんだと思いますと仰ってました。最後のスピーチも一聴の価値があります。柊子さんはスタパに出演された時は緊張がすごくてライブは苦手なのかなと思っていたのですけど、とてもスピーチが上手ですね。あらかじめ用意していたというよりかは、ステージにいながら、その場の雰囲気で話すテーマを決めて、話をまとめて、かつしっかり話せる力を持ってらっしゃるんだなと思いました。すばらしいです。まれをきっかけに活躍されるんじゃないかと思います。

その柊子さんの印象に残るシーンは二つ。一つ目は第55話。希ちゃんとメレンゲ対決をするシーンです。「何?そのボソボソ。全然ダメね」。二つ目は第141話。「私はずっとケーキ。フランス行って修行して、人生ぜんぶお菓子につぎ込んでんの。女の幸せ満喫して、余裕が出たから今度はキャリア目指します?。簡単にね、両方手に入れようなんて甘いのよ。なめんな」。記憶に新しい名シーンですね。自分は能登帰郷編で一番好きなシーンです。

ここでステージ上に椅子が用意されましたけど、高さがあり過ぎて、ちっこい太鳳ちゃんとゆりかちゃんはなかなか座れません。太鳳ちゃんはよじ登ろうとしてたけど、ゆりかちゃんはサクッと、これは無理ねって感じでクールに立ってました(o^^o)。結局太鳳ちゃんも座れず、二人して立ってましたw。

柊子さんがこのシーンを選んだ理由は、陶子は意地悪キャラだけど、なかでもこの二つがとくにキツくあたってて、そこには陶子の熱い想いがあって、それが表現されるシーンだったからだそうです。それに、陶子がキツくあたるシーンで、太鳳ちゃんがしっかり目を見て、踏ん張って陶子についていこうって気持ちが伝わる演技を返してくれるので、とくに力が入ったんだそうです。でも、今は希ちゃんがかわいそうで、いたたまれなくて凝視できないって苦笑いされてて可愛かったです。

そんな陶子を演じる柊子さんは、ホントは全然違う性格で、いつもフワフワしてる優しい雰囲気のかたなんだそうです。太鳳ちゃんと撮影が一緒の時、会ったらいつも最初に「体調大丈夫?」って気遣ってくれて嬉しいって話を太鳳ちゃんがしたら、このままだと女子トークが盛り上がっちゃうのでイベントが進まないからこの辺りで遠慮しますって柊子さんが仰ってましたw。

浅井は性格が悪いけど、鈴木さんの性格はどうなのって聞かれた太鳳ちゃんが「あー、そのままです」って言ってましたw。なんでも浅井は、最初はもっと別のキャラだったのに、篠崎さんが浅井を演じる鈴木さんを見て、当て書きすることにしたのだそうです(キャストに合わせてキャラクター設定すること)。それからどんどん浅井の性格が悪くなっていったのだそうです。

そんな鈴木さんの印象に残るシーンも二つ。やはり性格の悪さが際立つシーンです。まず第61話。天中殺での食事のシーン。「浅井はダメでも浅井の友達はダメとは限らないと思った私がバカだったね。浅井が3人来たわよ」。もう一つは第65話。マッチョな宅配のお兄さんに恋をした陶子が、その人の指にリングを見つけた時の落胆を、鏡越しに浅井がニヤニヤ見てるシーンです。鈴木さんがこのシーンを選んだ理由は、やはり性格の悪さがとくに出ているからだそうです。鈴木さんのさすがプロらしい意見で、笑いが起こる面白さが生まれるタイミングは、調和から変化する瞬間なのだそうです。浅井はマ・シェリ・シュ・シュのなかで変化を起こす役だと思っていて、このシーンでも、カットされてるけど、陶子さんのセリフをわざと鸚鵡返しに言ったり、落胆する陶子さんのモノマネをしたりしてたんだそうです。そらキレるわw。

鈴木さんのちょっと良い話を聞いた感想を求められた太鳳ちゃんが、あんまり聞いてなくて、お約束かと思ったらマジボケみたいでした。鈴木さんの美味しいところです。撮影中も、鈴木さんは太鳳ちゃんとゆりかちゃんに絡もうとするのだけど、全然のってきてくれないってボヤいてました。鈴木さんはどうでしたか?と問われたゆりかちゃんは一言、「お世話になりました」。

第6部は、まれ横浜編ですからやっぱりケーキが出ないとね。赤レンガ倉庫の会場にも、神奈川県下の有名洋菓子店のブースが並んでいました。

有名パティシエのケーキセットもありました。

残念ながら行った時はほぼ売り切れ(^^;;。

ステージでは、一般社団法人神奈川県洋菓子協会が会場で主催してる横浜スイーツガーデンから、ケーキ2種類の紹介があり、今日のキャストさんが試食されます。横浜にある国際フード製菓専門学校の学生さんお二人と、教員のかたが登場されました。学生さんは横浜編のリアルまれ。教員のかたは育児をされてるパティシエさんで、能登帰郷編のリアルまれです。ゆりかちゃんと鈴木さんが食べてたのは栗のケーキ。ふらんすやまさんの「いがいが栗っこ」。太鳳ちゃんと柊子さんが食べてたのは、輪島の塩を使ったいちじくのコンフィのレアチーズケーキ。プチ・フルールさんの「塩フロマージュ」。どちらも美味しそうでした。会場でコーヒーつき500円でいただけたそうです。もちろん完売済み。柊子さんは、「ごめんなさい。私こういうの上手く言えなくて。美味しいです美味しいです美味しいです!」。十分伝わりました。太鳳ちゃんは、うーんとためて、「まんでうまい!」。

第7部は、渡辺大知さんが再登場です。その前にまた太鳳ちゃんが一言。「今回まれで擬似育児体験をさせてもらいましたけど、ホントに大変なんだなって思いました。私の母もそうですけど、世の中のすべてのお母様を本当に尊敬します!」。

渡辺大知さんはまた衣装替えをされてきました。黒の中華風無地の黒シャツと無地のブルーのパンツ。衣装を替える度に地味になっているのは気のせい?。

大知さんにとっても、1日で別のバンド(実は同じ)のライブをやるのは前代未聞なんだそうです。いま黒猫チェルシー&litlle voice名義でツアー中らしく、こんなことは2度とないんじゃないかと思うけど、やっぱり楽しいほうがいいよねって仰ってました。litlle voiceは持ち歌が2曲しかないので、黒猫チェルシーを呼んできましたですってw。鈴木さんいわく、まれのメンバーで集まって飲み会をやると、一番喋ってんのが高志なんだそうです。台詞だから?。

渡辺さんの印象に残るシーンは、第48話。「まれはクズじゃありません」。大悟に向かって高志がまれをフォローするシーンですね。あと第45話。港で、ルセット泥棒疑惑の濡れ衣をかけられた希ちゃんを高志がギターで励ますシーン。もう一つ第68話。希ちゃんと大輔さんと高志の3人で、真っ赤なオープンジャガーに乗って箱根ターンパイクをドライブするシーン。高志がジュテーム・モワ・ノン・プリュ♪の歌マネをしていましたね。

港の希ちゃんを励ますシーンは、横に座ってという状況がしっくりこなくてうまく気持ちを捉えられないで苦しんでたら、太鳳ちゃんに「それなら立ってギターかきならしてみたら?」って逆に励まされたんだそうです。そんな風に演出をキャストが話し合って変えることはおかしなことではなく、ドラマを作っているみんなで、思いをより良く伝える方法を探しているのだそうです。

ジャガーは、後半はホントに大知さんが運転してたそうです。ちょうど太鳳ちゃんが眼鏡と鼻のお面をつけてた辺りです。このシーンは、実際に柳楽さんがハンディカメラで撮影したのが使われているんですって。この時の柳楽さんと太鳳ちゃんの二人の空気感が素敵で、撮影をしてるって意識がどっかに飛んでってホントに友だち同士でドライブしてる気持ちになってたそうです。

第8部は大抽選会です。着席エリアで事前に配布された抽選券1~400番から5人、ラッキーな人が生まれます。キャストさんが一人ずつクジ引きして当選者を決めます。柊子さんが「初めての経験で楽しい」って言ってました。景品は、発売予定のファンブックとTシャツとバネルでした。当選されたかた、おめでとうございます。

第9部は、キャストさんへの横浜放送局からのプレゼントということで、横浜少年少女合唱団のみなさんが「希空 ~まれぞら~」を歌われました。綺麗なアンサンブルに感動しました。

これでエンディングの予定でしたけど、飛び入り、というか無理矢理、関係者席にプライベートでいらしてた、制作統括の高橋練さん、脚本の篠崎絵里子さん、メイン演出の渡辺一貴さんがステージに呼ばれました。

篠崎さんは横浜のご出身だそうで、高橋さんに「舞台はどこがいい?」と聞かれて、迷わず横浜にしてくださいとお願いされたそうです。最後までよろしくお願いしますとのことでした。

高橋さんは、あと2週間よろしくお願いしますというご挨拶から、告知がありました。予告通り14日週は大悟と大輔が再登場します。最終週は陶子さんが登場するそうです。それから昨日公式ページで発表されてましたけど、スビンオフがあります。前編は10月24日(土)。高志と美南ちゃんがメインなんだそうです。後編は10月31日(土)。洋一郎がメインだそうです。

渡辺さんは、天気も良くないっていうので、今日お客様がいらしてくれるのか心配だったと仰ってました。結果的には、なんと推定5,000人の来場だったそうです。すごい!。まれの撮影は先日の発表の通りすでにクランクアップしたけど、編集作業はちょうど昨日、12日にすべてを完了したそうです。まれ、これで製作はファイナル。

寂しいけど、エンディングです。今日のキャストのみなさんから一言ずつコメントをいただきました。

鈴木拓さん「先日出版したんですけどサイン会をしたら100人の予定が15人しか集まらなかったんです。今日ここでサイン会すれば良かったw。あと2週間になったけど、スピンオフも含め、ぜひ最後まで観てください」。

柊子さん「お天気が心配だったけど、今はここからみなさんの向こうに横浜の綺麗な夕焼けが見えます。とても素敵な景色です。黒猫チェルシーさんとlitlle voiceさんのライブも聴けて感動しました。今日はとてもまれ(稀)な体験で、楽しい一日になりました。どうか最後までまれを愛してください。そして、素敵な日曜の夜をお過ごしください。ありがとうございました」。

中村ゆかりちゃん。「今日は楽しい時間をありがとうございました。横浜編がついこないだなんだけど、こうしてここにいると少し懐かしい気がします。スピンオフもよろしくお願いします」。

渡辺大知さん。「今日この場に参加させていただいて、ライブもさせていただいて、本当に嬉しいです。まれに参加させていただいたことで、涙のふたり♪とまた会おう♪という大好きな曲を二つも作る機会をいただいて、自分にとってとても大切な経験になりました。ありがとうございました。あと2週間とスピンオフ、よろしくお願いします」。

そして最後に、土屋太鳳ちゃんです。「今日は風が強くって、雨が降りそうなよくわからない天候でしたけど、それなのにこんなにたくさんのかたに集まっていただいて、本当に嬉しいです。ありがとうございます。今すごく寂しい。寂しいです。今日が終わっちゃう。こんな素敵な時間が終わっちゃうのが寂しいです。でも、まれを通して私たちや応援していただいたみなさんが、みんなつながっていると信じてます。女優を続けていれば、またいつかみなさんに会える時が来るって思っています。横浜で大人になった希の最終章を迎えます。どうか、あたたかく見守ってあげてください。今日はありがとうございました」。

最後は、ファンミーティング恒例の記念撮影です。関係者席に、太鳳ちゃんの日本女子体育大学の先生が応援にいらしてたそうです。

記念撮影中に、横浜らしい汽笛の音が響きました。偶然ですけど、とても素敵なエンディングになりました。

まれの本放送もいよいよ後2週間ですね。カウントダウンが始まりました。素敵なハッピーエンドになるといいな。


まれロケ地の旅 ―20150811 能登②輪島市・珠洲市―

2015-08-16 14:57:22 | 連続テレビ小説まれ

いよいよまれロケ地巡りの能登編ファイナルです。まれ能登編の主舞台、大沢町宝来町を離れまして、物語のターニングポイントの舞台を巡ります。

県道38号線を南に向います。

「あ~こりゃ駄目やな」「駄目?」「動かないんですか?」「うん」。外浦村に向かうバスがエンストして立ち往生してた海岸沿いの道。

「参ったな。次のバス、いつですか?」「えっ? ああ…3時間、あとやね」「3時間? 3時間来ないんですか? タクシー呼ぼうか」「そんなお金ないよ」「ないか…」「よし! 歩こう!」「はっ? 歩く? 何言ってんだよ、希。こんな荷物持って歩ける訳ないだろ。やめようよ! 歩くの?」「行くよ!」「ちょっと…。うそだろ~」。石川県輪島市大沢町のアタケ岬東側の道です。

「あの作文から数か月後」。大きな荷物をかかえた津村家がとぼとぼ歩いてた海岸沿いの道。アタケ岬の先端です。

「希たち一家は、東京から遠く離れた、能登半島に引っ越してきました」。ここは先ほどのバスが止まってた道のすぐ北側です。

「その理由は…もう少し、お待ち下さいませ」。

アタケ岬を巡った南側。

「ちょ…もう無理! 休憩、休憩」「また?」。徹がへばってた道端。

「ちゃんと帽子かぶって」「はあ~。しかし何もねえ所だな。店でも出したら儲かんじゃねえのか?」「客がいないから店がないんでしょ」。石川県輪島市上大沢町の県道38号線。大沢町との堺の辺りです。

「お父さん、行こうよ。1歩ずつ、コツコツ歩いていけば、絶対着くから!」「いや、無理だよ、希」「行こう、お父さん!」「お父さんの荷物重たいんだよ!」。

「あっ! 車!」「車?」「乗せて下さ~い! 乗せて下さ~い!」。文さんの車がやってきた道。

「どこ行くが?」「外浦村です!」「東京から引っ越してきたんですけど、バスがエンストしてしまって」「乗れ」「ありがとうございます!」。

「助かった~。えっ? ちょっと、エンスト? マジかよ。使えねえな」「行け! 動かんさけ!」「押します!」「押そう、押そう。押そう」「いいさか、行け!」「いいって、いいって。どうすんのよ、こんなとこで」「ほっといてくだし」「せ~の、よいしょ!」「いいって言うとるがいね」「よいしょ!」「一歩、一歩、コツコツと~!」。

「かかった!」「行け行け! よし! 行け行け!」「止まったらまたエンストしちゃう! そのまま行って~!」「やった~!」「俺ら、どうすんのよ!」。

「自分よりもまずは人の事。希は、そういう子なのでございます」。

「昨日、出てけって言われてんろ?」「もう知ってるの?」「ほんで、出てくんけ?」「もう少しだけ、置いてもらえる事になったけど」。圭太たちが釣りをしていた岸壁。

石川県輪島市上大沢町上大沢の海岸です。海側にこの駐車場があります。

「にせもん」「すみません」「一子ちゃんちゃ、東京に、ま~んで憧れとるさか。東京の事になったら、ちょっとおかしなるげん」。

「みんな5年生?」「うん! 右におるがや洋ちゃんで、うちは、漁師さん。去年の子供相撲で、準優勝やってんよ。隣が高志。いぃつも、影が薄いねん。あっちの圭太は、釣りや得意ねんよ。今は、メバルやイシダイ。秋になったら、アブラメやね? 圭太!」「あん? うん」「仲いいんだね」「生まれた時から一緒やし、幼稚園からず~っと同じクラスねんよ。みんなで泊まりっこしたり、家族みたいやわいね」。

「みのり~! こっちの方や釣れそうやわ!」「分かった! じゃあね」。

「そんなところに、今さら入っていけるんだろうか。希は、心細くなっていました」。

大沢町から県道38号線を東に進みまして、輪島市小池町に入り、こちらを左折します。ここにもまれ幟がありますね。この道は非常に狭いです。軽自動車ならすれ違えますけど、普通車はたぶん無理。注意してください。

ここを左に上がります。公共施設ではない一般の田んぼですので、ご迷惑にならないようくれぐれもご注意ください。

「どうしたんだろう? あの子」。はじめて希ちゃんが能登の日本海のでっかい風景を見た岬の田んぼ。

石川県輪島市小池町元大屋村鵜入の三ツ岩岬です。三ツ岩岬の風景その①その②

「希の目の前に、これまで見た事のないような光景が、広がっていました」。

希ちゃんが見ていた日本海。

「わあ~! わあ~!」。

「やっぱり俺、自信ない。俺には、地道にやるっていう才能がない。やっぱりダメだ、俺」「だけど私、お父さんの事、好きだよ。助けるよ。お父さん、ダメでも。助け合おうよ、みんなで!」。津村一家がケーキを食べていた田んぼ。

「希。誕生日おめでとう!」「お父さんも。おめでとう!」「頂きま~す!」。今日は8月11日。まれロケ地巡り能登編を再開した昨日は、希ちゃんと徹の誕生日でした。

「う~ん!」「美味しい~!」「うん。味はいいわいね」「美味しいよ、希!」「うん!」。

「田舎で暮らそうって思った時ね、いろいろあたってみたけどピンと来なくて。時間はないし、「あ~もう、えい!」って、ダーツを投げたら能登に当たったの。役場に電話してみたら、その時出た人が…」「優しかった?」「すごく感じ悪いの。「都会の人には簡単には住めない。絶対に来るな」って。でもね、ああ、これが能登の人の優しさなのかなあって。頑張ろう! 能登で、みんなで!」。

「うん!」「ねっ!」「うん!」「うん!」「頑張るぞ~!」「お~!」。

「やった~! よし、食べよう!」「食べよう!」。

「希は気付いておりません。本当は不甲斐ない父親に本気で怒っている一徹の心の底も」「ありがとうございました」「藍子の複雑な想いにも」。希ちゃんが背伸びをしていた田んぼ。

「よしっ」。

市役所の就職試験に向かって気合をいれた希ちゃんが自転車で走ってた田んぼ。

希ちゃんが自転車で走っていった田んぼ。

「うち…いいがかね? このままで」。希ちゃんがパティシエか公務員な悩んでいた田んぼ。

「もういっぺんだけ、家族にして下さいって謝るまし。駄目ながはしょうがない。駄目なりに頑張るまし」「許しちゃくれないよ」。徹がしょんぼりしてた田んぼ。

「許すわいね、お母さんは。今までだってずっと、お母さんは、うちらを守ってきてくれてんさけ」。

「ほんで? 話やあるさけ呼んでんろ?」「うん」「言うてみま。言いたい事全部」。希ちゃんが藍子さんにパティシエになりたいと告白した田んぼ。

「うち、ずっと、ケーキっちゃすげえって思うとった。ケーキっちゅうがは、心ねんね。作ってくれた人やら、一緒に食べてくれた人らちの、記憶ねんね。ほれや、ケーキの力ねんね」「お母さん、本当は気づいとったんかもしらん。ほらほうやわいね。あんだけいぃつも楽しそうにケーキ作っとったんやさけ。ほんでも、ケーキ作る人だけは嫌やって思うとったんかも。正直、裏切り者って思うとったわいね。ごめん」。

「お母さんをちゃ、置いていかれんって思うとってん。お母さんのためじゃなくて、うちが、お母さんのそばにおりたかってんよ。お母さんや喜んでくれる顔をちゃ、たくさん見たかったさけ。ほやけどうち… 応援より自分でやりとなってしもた。人の心をっちゃ動かせるような、誰かの記憶に残るような、ほんなケーキをちゃ、作りとなってしもうた」「うれしい」。

「えっ?」「希がそんな風に考えるなんて、お母さんうれしいわいね。お母さんは大丈夫。今までありがとう。もう、お母さんを、捨てなさい。自分のことだけ考えて、思いっきりやりなさい」。

「能登を…出な駄目ねん」「うん」「お給料安いさけ、最初のうちは、仕送りもできんと思う」「うん」「ものにならんかもしれん。一生駄目かもしれん」「うん」「ほんでも…。パティシエになりたい。行かせて下さい」「行っといで」。

徹が立ってる田んぼ。

「ごめんな。呼び出して。悪かった! お父さん、いつまでも落ち込んでて。もう立ち直った。もう二度と、いじけた事は言いません。ごめんな、一徹。役に立たない背中で」。

「お父さんの背中も、役に立っとるげよ」「えっ?」「人間、ああはなるまいと」。

「笑って乗り切ろ」。

「結構いけとったよ、お父さんも」「まだ…まだ何か、傷つく事言う気か?」「3年間、一人で頑張っとった背中、まんでかっこよかったわいね」。

「一徹~! ごめんな!」「やめれま、もう!」。

新オープニングで津村家と桶作家のみんなが手を振ってる田んぼ。

新オープニングでみんなが振り返ってる田んぼ。

新オープニングでみんなが走ってる田んぼ。

いったん輪島市内を通過します。国道249号線を東に向かって輪島市町野町大川に入ってすぐの浜。「はっけよ~い」「何で?」「のこった!」「一子~!」。希ちゃんが相撲をとってる浜。

「夏祭りで、子供相撲やるさけ、練習しとるげんよ。能登っちゃ、相撲がま~んで盛んねん」「東京っちゃ、芸能人だけ集まる村やあるって、本当け?」「えっ?」「東京っちゃ、みんなモデルさんみてえにおしゃれねんろ?」「また、一子ちゃんの東京好き」「ねえねえ、そうねんろ? そうねんろ?」。石川県輪島市町野町大川浜です。

「次、圭太の番やろ?」「今日は、いいわ」「洋服はどこで買うの? 原宿け? 渋谷け? どこに遊びにいくんろ? おしゃれなお店で、お茶け?」「近所のスーパーで、試食?」「あんた、本当に東京の人けね?」「はい!」。

「嘘や! 東京っちゃ、おしゃれな人しかおらん夢の国やがいね!」「いや、そんな…」「嘘や! あんた偽もんやわいね!」「はっけよ~い、 のこった!」「一子~!」「何で?」。

「あんた、本気でやらんかいね!」「実力です。実力ですげんげろ!」。

「げんげろ?」「だらにしとるがけ!」「だら? だら?」。

「あんたらち~! 少し休んまっしね~!」「お母さ~ん!」「えっ? お母さん?」。

「まだひと言もしゃべっていない、影の薄い高志は、家族も影が薄いので、まだ登場しておりません」「そしてもう一人」「何で圭太は、来とらんが?」「分からん。最近圭太、何か変やろ」。

国道249号線をさらに東に進み、珠洲市に入ります。道の駅すず塩田村です。

輪島から行くと、道の駅の駐車場は塩田をちょっと通り過ぎます。こちらを10mほど戻ります。

珠洲市清水町すず塩田村です。

それでは、まれロケ地巡り能登編の最後です。希ちゃんが走ってきた道。

希ちゃんがはじめて塩田を見た場所。

希ちゃんが元治さんを見つけて浜に降りていった梯子。

この梯子が海側にかかっていました。

元治さんが桶で海水をすくっていた浜。

「ここは…」。

「塩田や。塩をっちゃ作る、塩の田んぼ」。元治さんの塩田です。

「塩の田んぼ…。すごい!」。

「地道にコツコツ。これが、まっとうな人間だよ」。

「文と元治」。

「この夫婦との出会いが、希の運命を大きく変えていく事になるのでございます」。

「さあ、皆さま、夢が大嫌いな少女が、夢を見つけて、花開かせるまでの珍道中、どうぞ、おつきあい下さいませ」。

「あげはましき」「能登では、古くから、「揚げ浜式」と呼ばれる方法で、塩を作っています。まず、海から海水をくみ…」。希ちゃんが元治さんに塩作りを教わっていた塩田。

「これ、何ですか?」「オチョケや」「オチョケ」。

「塩田の砂の上にまき、お日様の力で乾かします。乾いたら、砂を集めて海水でこして、塩分濃度の高い、かん水という水を作り…。一昼夜煮詰めて、ようやく、おいしい能登の潮が出来上がります。完成までには、約1週間もかかるのです」。

「すごい…。地道すぎる」。

ここが海水をくむ海

海から上がる部分はコンクリートで舗装してあります。

浜には木の道が作ってあります。

「来るな! 来るな! 危ないぞ! どいてろ、どいてろ! ああ…あ~無理! あ~!」。

「じゃあ、私が!」「無理無理、やめろ。100キロはあるから」「大袈裟な。たかだか80キロやぞいね」「ふん! ん~! あら、意外に」「あれ?」「こう見えて、怪力なんです」「腰、壊すぞ」。

「はい、お客さん。塩田体験は終わり。お一人様100円」「金取んのかよ!」「お二人様ね」「家族割引とか…」「ないです」。

こちらにも、まれロケのセットがまだ保存されています。

日によって違うかもしれないのですけど、今日は実際に作業をされていました。興味深いことに、輪島側にも同じような塩田の道の駅がありまして、そちらは揃いの作務衣を着てらっしゃっていて、規模もいくぶん大きかったです。珠洲のこちらは普通の服で、むしろリアリティがありましたし、実際に作った塩を販売されています。

海水を汲む桶。

海水撒き

「江戸時代!? そんな昔からあるんですか? この塩田」「ほうや。日本で今、揚げ浜式やっとるがは、能登だけねんよ」。

「へえ~」「ほやけど、塩田も人手不足ねん。人や来ても、きつうてなかなか続かんさけ」。

「ふ~ん。なるほどね」。

「ええげぞ。ほんな事せんでも」「でも、ちょっとだけ。あの…昨日は、すみませんでした」「ん?」「お父さんが、変な事言って」。

「「まれ」ちゅうがは…」「「まれ」、です」「「まれ」? 「まれ」ちゅうがはどういう字を書くが?」「希望の、「希」です」「希望と夢か。いい名前やがい」「あんまり、好きじゃないんですけど」「あんたには、夢はないがか?」「ないです」。

「あ~無理! あ~…あ~…。やっぱ無理でしょ。一人で祭りは。この辺りで一番の祭りなんでしょ?」。

「こんな田舎やがい、派手な祭りじゃねえわい」「そうなの?」。

「ほやけど、気持ちはどこより、籠もっとる。船に大漁旗いっぺえ立てて、ほっりゃあ見事なもんや。曳山の上には、子供らっちゃ乗って、ワ~ワ~言うて喜ぶげ。村中が一つになる、ええ祭りねんわい」。

「ふ~ん」。

「藍子さん!」「あっ、マコっちゃん! こんにちは!」「郵便やよ」。真人さんが藍子さんに徹のラブレターを届けにきた塩田。

「えっ? 私け? ほしたらうちの方に…」「なあも。ここで、読んでくれんけ」「ここで?」。

「一人で、今すぐ」

「守りてえげん。元治さんと、文さんが、守ってきた塩田。2人が…必死で守ってきたもん、守りてえげ。なくしとねえ。後につなげてえげ」「本当の孫なら普通に言われるけど、違うさけ、気が引けて言われん。ほやけど、ほれが、一徹が塩田継ぎてえ一番の理由やってんよね」「おらちにも…まんで大事ねん。元治さんも…。文さんも。守らしてくれんけ…俺に」。一徹が元治さんと文さんに想いを繋げたい塩田。

「守ってやるつもりが、守られとったわいね」。

「貸してみれ。弧を描くように」「こうけ?」。

「腰を落として。おし。いいぞ」。

これにて、能登でのまれロケ地巡りはおしまいにします。偶然にも実際のロケの直後に来ることができ、撮影のときの雰囲気をそのまんま残ったロケ地を観ることができました。感激です。今月のロケは、まれ第21週で放送されると思います楽しみです。

能登の清廉な空気に触れることができて、ホントに気持ちの良い幸せな旅でした。次は横浜編。ケーキ屋さん巡りをしてみたいと思います。


まれロケ地の旅 ―20150811 能登②輪島市大沢町宝来町―

2015-08-15 15:30:50 | 連続テレビ小説まれ

まれロケ地巡り能登編の二日目は、輪島市大沢町宝来町。

朝ごはんをいただいて、散歩がてらにさっそくスタートです。こちらは地元で採れた岩のりを熱した石であぶったものだそうです。最近はなかなか採れなくなっていて、しかも危険な場所にあるそうなので、とても貴重なものなんだそうです。

「希たちが、東京から引っ越してきたのは、能登半島の、外浦村。輪島市から車で30分ほどの、小さな村です」。外浦村まで歩いてようやく辿りついた希ちゃんたちが歩いてた道。

「いい所ね。空気もおいしい」「もう死ぬ…吐く」。

希ちゃんが移住した外浦村。宝来町の全景です。

「あった! こっちだよ、村役場」。

「漁業組合からの、お知らせです。港の沖合、北西200m付近に、ロープが浮いておりますので、航行する船舶は、十分注意してく…」。

「お願いします! 住むとこなかったら困るんです。東京に戻っても、行くとこないし、よそに行くお金も、もうないし。地道にコツコツ、家族でここでやり直したいんです。ここが最後なんです。部屋を貸して下さい。お願いします! お願いします! お願いします!」。

先週最終ロケがあったばかりなので、外浦村役場はセットがそのまま残っています。

撮影が無いときは土日祝日だけオープンしていて、グッズや特産品の販売所になってます。

漁船で遊覧もできます。

玄関の出っ張りが、まれの撮影用に付け足された部分です。

「お父さん、お母さん、早く!」「あっ!」「大丈夫か?」「大丈夫」。津村家を押し付けられた文さんがノシノシ歩いてた道。

「まだですかね?」「ここですか?」。民宿桶作です。

「早く!」「一徹、すごいよ!」。

民宿桶作のセットもロケ当時のまま。

ロケ地を巡っても希なことなので、めっちゃ嬉しいです。

「よしっ」。希ちゃんが新しい生活のスタートに元気を出してた港。

塩田に行く文さんが軽トラの用意をしてた道。

「どこ行くんですか? お仕事ですか? お手伝いします!」。

相撲で疲れた希ちゃんがヨタヨタ歩いてた道。

希ちゃんが帰ってきた民宿桶作の入口。

「なにこれ?」。

「わあ! またこんなにー」。野菜が置いてあった玄関。

「希見て。なにこれ?」。

「しばらく、置いてやってもええがんないか? お前も、空いとる部屋もったいねえちゅうとったがい」「はあ…ここは、終わったげ。畑行ってくるわ」。元治さんと文さんが話してた民宿桶作の前庭。

「すごく痛そうだよ」「えっ?いや、飛び降りないよ!?」「よかった~心配しちゃった」。徹がぼーと立ってた堤防の上。

「飛び降りると思った? お前。まあでも、本当は俺みたいな父親、いない方がいいんだよな。家族に迷惑ばっかかけてさ」「え~!」「えっ?」「今、ここで反省してたの?」「いや、俺だって反省ぐらいするよ!」「びっくりした~」。

「何だよ、さっきから」「うん。じゃあ、反省したら次は、これからの事考えよ。家族みんなで」。

灯台です。レトロな赤レンガ作りで可愛いです。

「圭太!これから引き継ぎで金沢に行くげん、遅なるってお母さんに言うといてくれ」。櫓に登ってる圭太に博之さんが声をかけてた港。

「分かった」。

「クラスのみんなには、もう言うたんか? もう、時間ないがいや。お父さんから言うか?」「自分で言うさか、黙っといて」。

「ほうか」。

「早く能登になじもう。ここで、家族としっかり、まっとうに暮らしていくのだ。希は、そう決意しておりました」。

「何を言うとるげ、博之! 長年続いてきた祭りをやめるっちゅうて。ほんなだらな話あるかいえ!」。元治さんたちが怒鳴り込んできた外浦村役場。

「祭り、中止け? つまらんなあ」「子供相撲もなくなるが?」。希ちゃんたちが集まってた神社。静浦神社です。

「私たちも、手伝えないのかな? お祭り」「子供に曳山は曳けんがいや」「あっ、そうか…」。

「あっ、圭太」「圭太、何してん? 相撲の練習にも来んと」「ちょっと、みんなに、話やあって」「何いね?」「俺…2学期から…。ごめんえ! うちのお父さん、祭り中止にするって言うて」「何や、ほんな事気にしとったんけ」。

「水くせえなあ。おらっちゃず~っと4人一緒の仲やがい。あっ! 5人! 5人一緒!」「高志は影が薄いげんね」「わりい、わりい」「ほうや」「高志、怒っとらんけ? ごめんえ」。

「あっ。ねえ! あの…何かあるの? 何か神社で変だったし、この前も、学校で…」。希ちゃんが櫓の上でションボリしてる圭太を見つけた港。

「聞くよ! 私でよかったら…」。

「どうせよそもんには分からんわい!」。

「俺、こっち行くわ」「私、こっち」。家出した希ちゃんを徹と藍子さんが探しに出た道。

「よその地区にも応援を頼んで、外浦村の夏祭りは、行う事ができました」。夏祭りがはじまった神社の境内。

曳山に付ける大きな飾り傘が運ばれた境内。

飾り傘が曳山にのっけられた境内。

子どもたちが太鼓を叩いていた境内。

「希~!」「お母さ~ん!」。曳山が練り歩いていた道。

「これ…」。圭太が希ちゃんの能登ことばノートを渡した港。

「俺、2学期が始まる前に、父ちゃんの転勤で、金沢に引っ越す事になっとるげ」「えっ?」。

「生まれてからここしか知らんさけ、不安で、八つ当たりしとってん。ごめん。ほやけど、ジタバタ頑張っとるお前見とったら、なんか、元気出たわ」。

「頑張ってね!」。

「7年後 2001年(平成13年)」「ほんなら行ってくるわ!」。高校生になった希ちゃんが朝自転車を出していた民宿桶作。

「よし!」。

「外浦村の皆さん、おはようございます。今日の天気は晴れ、一時曇り。日中は、西の風、3メートルから5メートル。波の高さ、0.5メートルです。仕事や学校へ行く皆さん」「今日も、ま~んで楽しい一日を過ごしましょう」。希ちゃんの村内放送が流れていた外浦村役場。実際に朝の町内放送があります。こちらは朝の時報

「一徹! 早よ起きましょや~!」。ここにスピーカーが付けてありましたけど、それは撤去されていますね。

藍子さんがお祈りしていた神社。

「文さんならどうします?」「離婚届偽造して、若え色男と再婚するわ。ハハハハハ!」「さすが魔性の女」。藍子さんと文さんがリアカーを引いてた道。

こっそり外浦に戻ってきてた徹がこっそり藍子さんを見ていた神社の前。

「あ~。あ~!」「…お元気?」。徹を浩一さんが見つけた道。

「代わるわ」「ありがとう。希は就職、やっぱり市役所に決めたんけ?」「うん。明日願書取りに行ってくるわ」「えれえね。子供の頃から、言うとったとおりに」。希ちゃんと藍子さんが話してた神社。

「さい銭泥棒しとるんけ?」「あっ! 落とした…」「あ~!」。

「徹ちゃん」「お~マコっちゃん、シンちゃん!」。隠れてる徹に真人さんと慎一郎さんがおにぎりを差し入れに来た神社の裏。

「おにぎり」「おにぎりか~。まあいいや。シンちゃん、悪いね」。

「徹ちゃん、どうするげ?」「腹くくって、帰らんかいえ。ここでこんしとっても、どうにもならんがいえ」「分かってるよ。分かってるけど。帰ろうにも、タイミングってもんがあんでしょうが」。徹が隠れていたのはここ。実際は真っ暗でかなり怖いです。

「だらやな~! なして、夢アレルギーの希に、わざわざ夢の話をちゃするがいえ」「ほやけど、あいつが言うてんぜ。人生には夢や必要かもしれんちゅうて。祭りん時に」「ほりゃあお前、祭りん時の女の言葉をちゃ鵜呑みにしたら駄目やわ。祭り終わったら、サ~ッと冷めてしもうさけな。そりゃあもう、残酷なほどに人や変わるぞ」。ととらくと高校生が雀並びしていた港。

「これ今日の分やわ。いろいろ入っとるわ」「ありがとね」「ほんならまたね」「またねー」。希ちゃんが野菜を届けにきたお家。

「ほんとにいいがけ?」「あん?」「圭太や。ほう簡単にレッツ・ゴーできんちゅう顔しとるがいね」。

「2002年(平成14年)3月」「翌年の春、卒業が間近に迫っていました」。

希ちゃんが自転車をこいでた道。

「う~ん!」「みんな決まったね」「ほうやね」「希ちゃんももう気持ちは変わらんげよね?」「うん。変わらんよ」。希ちゃんとみのりちゃんが話してた櫓の上。

「おるげ。田舎なら何とかなるちゅうて、逃げてくるやつや」。哲也さん一家が帰ってきた民宿桶作。

「母さん! 母さん!」「あら…何したん?」「おばあちゃん、久しぶり!」「ただいま、母さん」「入るまし。濡れるがいね」。

「文さんは…? もういっぺん、哲也さんと話し合うた方やいいよ。あんなふうに別れてしもたら、悲しいがいね」「ほしたら、元治さん…」「まあ、近いんだし。何かあったらすぐ呼んでよ。年なんだからあんまり無理しないで」「余計なお世話や」「元治さん、雨降ってるからもう、先入って」。津村家が出ていくことになった民宿桶作。

「元治さん。本当に、ありがとう。いぃつも話聞いてくれて、応援してくれて、ありがとう」「行こう」。

宝来町から県道38号線を北に向かって進み、二つ目のヘアピンカーブの山のここを入ります。この向きは反対側から撮ってますのでご注意を。

すぐ右手に椀貸し谷ポケットパークがあります。

「哲也!」「母さん!」。文さんが東京に帰る哲也さん一家を見送りに来たバス停。

「持ってけ。しっかりやるげぞ。嫁さんと子供は自分で守れ」「うん」。

「ほんでも、もし駄目やったら、帰ってこい。ここはお前のうちやさけ。帰ってこい。行かんかね。バスに迷惑や」。

ポケットパークをもう少し上がった辺り。津村一家が歩いてた道。

希ちゃんが走り出してた道。

「やっと着いた」。

希ちゃんが初めて目にした外浦村。

宝来町内に戻ります。「うん。ほんでも洋ちゃんは切ないわいね」「なして?」「だって一子ちゃんの事ずっと好きやってんろ。えっ? 気ぃついとらんかったんけ?」「知らん…ほうやったんけ!?」「あ~もう希ちゃん、本当ほういうが鈍いね」「ほんなん…ほら切ないわ、洋一郎」。希ちゃんとみのりちゃんが恋話をしていた港。

「希ちゃんは?」「ん?」「何ともないがけ? 一子ちゃんと圭太。何となくやけど、もともと圭太が好きやったん希ちゃんやったし」「別にほれは…。ほら、うちはじんましん出てんよ」「ほんでもそのあと悩んどったやろ。もし圭太が夢の話をせんかったらちゅうて」「聞いたら忘れてくれるけ?」「うん、分かった」。

「高校卒業する、ちょっと前、圭太に告白してんよ」「わあっ!」「圭太の気持ちが変わっとらんかったらちゅうて」「うそっ」「ほの時はもう、一子と付きおうとった。ほらほうやわいね。うちは圭太の夢をすぐに応援できんかったけど、一子は圭太と一緒に夢を追いかけとる」「本当にいいがけ? あれ、きっと…まだキスしとらんよ」「うちももう忘れたわいね。今は仕事や楽しいげん」「ほうけ」「うん」。

「まあ、ほうやね。希ちゃんは何かこう、もっと地に足の着いた人や合うとるよ。圭太は、意外に何ちゅうか…」「ふわっふわやね。漆の事になると前も見えんわ」「賢そうに見えて意外と、だらやよね」「だらのふわふわやな」「だらふわ~」。

続いては、この橋のたもとを左折。

山側に向かいます。

70mくらい歩いたこの奥。

「もしもし。希?。なしたん?。圭太?。うん洋一郎のとこおるよ」「ほうなんけ。よかった。圭太どんな感じ?。やっぱり元気ないけ?」。希ちゃんと電話してる一子ちゃんが出てきた路地。このシーンは宝来町に来る前に場所を特定できていなかったので、偶然見つけることができて嬉しかったです。

「ほりゃあねぇ。ほやけど洋一郎もおってくれとるし」「うちももういっぺん弥太郎さんのこと説得してみるわ。ホントにごめんえ。うちが安西さん紹介したさけ」。

「うんうんうん。おかげでーいいこともあったし」「あ?」「ほんならまたね」。

「な。ホントに決まったんか」「は?」。

「ホントに東京行くんがか?。圭太と二人で」「しー。あーもう。声デカいはアンタは。誰にも言わんといてや」。

「意地張っとる場合じゃないがいね」「意地じゃねえわいえ。あん時は、逆切れしてしもうたけど、よう考えたら、破門は当たり前や。俺のせいで、修さんは引き抜かれるし。輪島塗の伝統も壊されるし」。弥太郎さんに破門されて洋一郎の手伝いをしている圭太を希ちゃんがカツ入れに来た港。

「ほんで? 自分のせいで輪島塗の伝統や壊されるがなら、自分で何とかしようって思うぐらいの気概はないがけ? 修さんやおらんがならなおさら、自分が頑張らな駄目やと思わんがかいね? あんたの漆への思いっちゃ、ほの程度やったんけ?」「思いやあるさけ、自分が許せんげわいえ」「あんたが自分を許そうが許すまいが、漆には関係ないがいね! 自分の勝手な思いで、漆をちゃ捨てるんけ? 何やいね! 日本一日本一言うとったくせに! 漆やあればなあもいらんって言うとったくせに! あんたから漆取ったら何や残るがいね! 言い返さんがけ?」。

「荷物は?」「俺、やっぱり行かれんわ。っていうか、行ったら駄目や。ごめん! 東京は、お前の夢やがに、こんなふうに利用して、卑怯やった」「なして変わったん? 気持ち」「喝、入れられてしもた。俺ももういっぺんやるさけ、お前も東京、頑張れ! 一緒に夢、かなえんか?」「うん」。一子ちゃんと圭太が待合せしてた港。

「幸枝さん、また会えましたね。ありがとう」「あなたが持っていなさい。希」「希。さあ、あなたはどうするの?」。希ちゃんが登ってた櫓。

「ほやけど…重い! 風が…」。横浜に行く決心をした希ちゃんが、みのりちゃんと一子ちゃんと洋一郎からもらった山のような餞別を背負って歩いてた道。

「希!」「圭太? 修業じゃないがけ?」「これ! 渡したくて。親方に頼んで、漆塗らしてもろた。俺の輪島塗、第1号やわいえ!」「いいがけ? ほんな大切なもの」。圭太の輪島塗第一号事件の現場。

「うん」「ありがとう。大事にするわ」「ガンガン使えや。輪島塗っちゃ、使うてなんぼねんさけ」。

「ほんなら、フォークにしてくれればよかったがに」「あん?」「うちはこれからケーキをちゃたくさん食べるげさけ」「お前、ほういう事言うけ? 普通」。

「あっ、もう行かな! ほんなら、ありがとね」「お前! 俺の第1号!」。

「やっぱり、横浜まで一緒に行くよ」「大丈夫」。横浜に行く希ちゃんを徹と藍子さんと一徹が見送りに来たバス停。

バス停の標識が置いてあったのはこの辺り。

実際の大沢バス停はここにあります。田中屋旅館さんの目の前です。

もう一つ、大沢橋バス停。民宿桶作の最寄りはこちら。

「じゃあ、このバスだけ乗ってくから」「バス代もったいないげね」「じゃあ、お父さん途中まで自転車で追ってくから」「徹さん、往生際が悪いよ」。

「あっ、バス来た」「横浜に着いたらすぐ連絡してね。人や多いさけ、ひったくりに気を付けて」「うん」「戸締まりもしっかりね」「うん。分かった」。

「早えな…」「ほんなら…行ってきます」「希…」「行ってらっしゃい」。

「ご近所さんにちゃんとご挨拶して、かわいがってもろて」「うん」「夜更かししたら駄目やよ。ご飯もちゃんと食べて」「うん!」「布団はみ出て風邪ひかんように」「分かった!」「希! 希! 頑張るんだぞ!」「うん!」。

「つらいなと思ったら、すぐに休んで無理せんと! お風呂上がり、湯冷めせんように!」「うん!」「野菜食べなさい! 高かったら、野菜ジュース飲んで!」「うん!」。

「夜寒かったら、靴下2枚はいて寝なさい!」「2枚ね! 行ってきま~す! 行ってきま~す!」。

「徹と藍子の離婚騒ぎで、取るものもとりあえず、希は能登に帰ってきました。正確に言えば、大悟の店を不合格になり、横浜での居場所を、失ってしまったのでございますが」。

「何かうち…2回失恋した気やするげんけど」。みのりちゃんと一徹の結婚式で、ケーキへの想いを新たにした希ちゃんが一人歩いてた港。

「何かを得たいなら、何かを捨てる」。

希ちゃんが両手を広げていた港。

宝来町ロケ地巡りはおしまいです。昨年10月、12月、今年5月のロケ地を中心に巡りました。能登編第二部では、6月と8月の宝来町ロケが出てきてて、ロケ地を観てきたばかりなので、なんだか不思議な気持ちがします。次はあの印象的なシーンのロケ地に向かいます。