ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

v大宮@味スタ-キヨシのズンドコ東京vol1

2010-09-26 15:52:47 | FC東京

台風がきていたらしいのですけども
なんだか風がつよく。
一気に秋をはこんできましたね
季節がドラスティックにかわるようになって、ときの移り変わりにたいする人間の感性もかわっているのでしょうか

ボクらの東京も体制がおおきくかわりました。

 

大熊東京
9年ぶりの復活
おかえりキヨシ
どんなときも、ヒロシに「お前が好きだ」といい続けたボクらですが、今度はズンドコを歌おう!
ズンズン ズンズンズンドコ

さて、初戦をみる限りの大熊東京の印象です。
攻撃に関しては、城福東京を上手に進化させてくれたな、というのがボクの 見立て。
2トップ2ワイドワーフの石川を活かしたオーソドックスなスタイルで、平山が郵便受けしたセカンドを確実にひろい、サイドバックとワイドハーフが攻撃を組み立てるシステム。フィニッシュはハーフがサイドからそのままインサイドにドリブルインしてシュートか、クロス。
正常進化してるというのは、ビルドアップ時のポゼッションとゴール前でのテクニックの優位性を強調する方向性が攻撃のベースロードとして一致しているから。
課題は、ポゼッション率に(結果的に)殉ずるあまり、効果的な縦への仕掛けができなかった点。これを、ロングボールを平山にあてるという形で解決させました。
残った攻撃の課題は、ゴール数。夏以降、ショッツ・オン・ゴールを高めることを意識していたような気がします。グランダーをキーパーに向けてうつ意識したショットが多かったと思います。結果、コントロールが良すぎ、また威力が劣り、GKに捕獲されてしまってました。今節は、シュートの威力は増しましたが、オン・ゴール率は下がったようです。ようするに、どっちにしろ決定力は依然おおきな課題です。
平山のポスト受けが非常によかったですが、これは時々あったことで、年間通じて安定すると信頼できるまでには至ってません。大宮のCBが甘かった印象があるし。湘南も仙台も、当然対策をうってくるでしょうから、平山には引き続き正念場です。逆にいうと成長の大チャンス。
石川のパスミス、受けミスはいまに始まったことではないですが、序盤ペースをつかみあぐねる要因の一つです。基本的に使われる選手だと思うので仕方ないところがありますから、石川をハブとして使わず、改めて仕掛け人としての危険度をあげる向きにタスクセットしてあげるべきだと思います。
徳永が攻撃のリズムのタクトをふるっていたのですが、とくに上げ潮を凌がれた後とイーブンなクリンチ状態になったときの判断ミスが東京のリズムを狂わせている要因だと思います。視野が近視眼的というか、ショートパス中心に考えるあまり、出し先がみつからないときにバックパスをしてしまう。ロングパスで打開しなければならない場面も。
とはいえ、全般的には攻撃はよかったと思います。
継続できることを願うばかり。継続できれば、いずれ結果は出ます。

ポゼッションしているのに、前がかりになったところをカウンターをくらい、一発で沈んだ。守備はそんな印象です。組織的なミスというよりは、個の弱点を突かれているような気がします。1on1に必ずしも優位性がない。とくにディフェンスラインの隙間が弱く、そこをクイックにつかれるとバタバタしてしまうようです。
ただまあ、順位のわりに失点数は少ないし、ゴレアーダをくらった試合を除けばアベレージは少ないですから、個人的には合格点かなと思います。攻撃志向をとるのであればカウンターの失点は計算の範囲内でしょう。

リカルジーニョのチェンジ・オブ・ペースと北斗のフォローが秀逸でした。このセットなら、左サイドはどのチームにも優位性を保てるでしょう。
ただ、オプショナルが弱い。リカが下がってから威力の低下は顕著でした。ケンタロウがんばれの想いをこめて。

メンタル的なことも影響しているのでしょうが、ここ数節、試合後に座り込む選手が多すぎます。これもネガティブにうける印象。

決定力とコンディショニング。城福東京を悩ませ、ボクらをハラハラさせた課題は依然として残ったままです。てか、一朝一夕に解決策が見つかるものでもない課題だし。
だから、とりあえずリアリスティックにできる対策をうってきた点、ボクとしては大好評価です。

勝てれば、せめて点がとれれば、なおよかったんだけどなー。
残留に正念場の連戦です。
湘南戦はしっかりと勝ちましょう


城福監督にささぐ ~ありがとうヒロシ You'll Never Walk Alone!~

2010-09-20 14:02:45 | FC東京

おまえが好きだと 耳元で言った そんなヒロシにだまされ♪

ロックにミクスチャーというジャンルがあります。
ミクスチャーとはよく言ったもので、コードやリフ、ベースライン、歌詞などのエッセンスを過去の曲から集めて新しい曲をつくる局作りメソッドのことです。いろんなエッセンスをミックスするからミクスチャー。

フットボールは不確実性が高い仕事です。広いピッチを、フィジカル的にもメンタル的にも個性的な22人のわずかばかりのプレイヤーが駆け回る仕事。しかも、ゴールキーパー以外の20人は、待ち伏せをしちゃダメよという唯一の制約をのぞき、基本的にフリーランス。気候、ピッチやボールの状況も読めないことが多い。なんらの目標も方針も約束事もなければ、きっと幼児のようなカオス的プレーを大の大人もやっていることでしょう。

フットボールの歴史が始まって以来、この不確実性に魅了された人達が多くの研究をしてきました。その成果が、戦術オプションという形のエッセンスとして、僕らが生きるこの時代に蓄積されました。
現代のフットボールは、新たなアイデアが生み出される余地はおそらく少なく、なによりもコマーシャリゼーションの輪に組み込まれていますから研究をする余裕を持てなくなっており、戦術オプションの生産ラインはほとんど止まっています。かわってフットボールイノベーションの方向性は、蓄積された戦術オプションを組み合わせる志向しています。
まさに戦術オプションのミクスチャー。あるいはアセンブリ。
組み合わせというと簡単に聞こえるかもしれませんが、人がやることだからこそ、なにを、どうやって、いつ、誰が組み合わせるかで、まったく同じ組み合わせをしたとしても、その成果はかわってくるでしょう。大阪名物ミックスジュースも喫茶店によって味が違うように。

僕らは、戦術オプションのエッセンやミックスのメソッドを机上で学ぶことはできます。でもそれは実感のないものだし、学べることにも限界があります。いや、学べないことの方が圧倒的に多い。
毎週のように応援するクラブのサッカーを見ることは、僕らがフットボールを学ぶことができる、一番効果的な場所だと思います。クラブはファンに向け、フットボールを見ることを、目の前で実際にプレーしてくれることで教える。そして僕らはその経験を契機にして、本やテレビで
アディショナルな学習をする。
そうして自分が志向するフットボールのイメージが芽生えたファンと、ピッチ上でプレーを表現する権利を持ったクラブが、ポジティブな意味で、フットボールの志向の議論を戦わせる。
それは、僕が想う、素敵なフットボールライフです。
僕は東京のもつフットボール志向の虜になった。

第一期大熊監督体制から城福監督2010第23節までの変遷。僕なりの解釈。

(スタート)キングを軸にした、オープンワイドなカウンターサッカー
 ↓
(正常進化)ケリーのタメを活かし、由紀彦の高精度クロスでフィニッシュ
 ↓
(正常進化)加地とジョーの両サイドバックが高い位置取りをするボトムラインからの攻撃サッカー
 ↓
(正常進化)戸田の広範囲なカバーリングと今野のボール奪取力を軸にし、堅い守備ブロックを構築
 ↓
(正常進化)ナオの縦突破
 ↓
(志向チェンジ)ダニーロを軸に、ショートカウンターのサッカー
 ↓
(回帰)もう一度、守備ブロックとオープンワイドに回帰
 ↓
(リトライ)ルーカスを軸に、つなぎのサッカー
 ↓
(回帰)またまた、守備ブロックとオープンワイドに回帰
 ↓
(リトライ)ザ・梶山チームの形成期
 ↓
(正常進化)でかくてキープできて走れて(シュートは下手な)カボレをミックス
 ↓
(停滞)カボレを失い、ザ・梶山チームの色彩に攻撃の戦術オプションが加えれてなかった今シーズン

はじめは俊輔に部活サッカーと言われた、カウンターサッカーしか知らなかった僕らが、東京が志向する方向性の変遷とともに、いろんな戦術オプションを知ることができた。

アレッシャンドレ・ガーロで失敗したサッカー志向のチェンジに再チャレンジする流れのなかで城福監督が僕らに教えてくれたのはどんなことだったんでしょう。
ポゼッションサッカーと総括されますが、僕には、ポゼッションというプレースタイルではなく、試合の流れを支配する「強いチーム」の姿の、ひとつの可能性を見せてくれようとしたんだと思っています。視野がひろくエフェクティブなパスを使える梶山(うなぎとも、エロいとも、変態とも)と広範囲な運動量を誇る羽生をストロングポイントに据えることで、すべてのJクラブを凌駕する上から目線のサッカー。フィニッシュのタイミングをうかがい、悠々とポゼッションしながら相手を走り回らせ疲れさせ幻惑し、一瞬でゴールを差すイメージがピッチに展開されるサッカー。そして、スタジアムに「SEXY TOKYO!」が何度もこだまするサッカー。
カウンターをしている頃は、僕らがまったくイメージしていなかったサッカー。
そんなサッカーを城福監督は教えてくれました。

そして、同時におそらく、いつの間にか僕らは城福監督超えをしていたんだと思います。
相手を凌駕するためのプラクティカルなメソッドは、ポゼッションを高めることだけじゃなく、緩急をつけたり、カウンターを織り交ぜる戦術。これをクラブハウスの決め事だけじゃなく、つまり監督に言われたとおりをやるのではなく、ピッチ上の選手どおしが自分で判断し、戦術のミックスを応用できるサッカー。プレイヤーがミクスチャーになれるサッカー。
僕らはそんなサッカーをイメージし、東京に求めるようになったんだと思います。
それが、グローバルスタンダードでもある首都東京都民のプライドでもあるから。
残念ながら、城福監督体制では僕らの要求を実現することはできなかった。

たぶん、城福監督も同じイメージを持っていたんだと思います。ただ、いろんなサイクルがからみ、城福監督の思い通りにクラブ全体が動けなくなったんでしょう。監督ひとりに負荷がかかりすぎた。これ以上の継続は、ネガティブな連鎖にはまるだけだと思います。監督もひとりの人間だし、ご自身の負担、ご家族の負担を考えると、継続することは、あまりにも大きな代償を背負い兼ねない状況もありえたのではないかと思います。

城福監督は、僕らに東京が成長するための方向を教えてくれました。
僕らはコレクティブに、魅力的なサッカーを共有できました。
ただただ、ありがとうと言いたいです。
そして、ゆっくりとリフレッシュしてほしいです。
おそらく、チームをマネジメントしていくため、監督として学ぶべき課題をいっぱい感じていらっしゃると思います。
しっかり充電をし、パワーアップしてまた現場に戻ってきてほしいです。
残念なのは、ヒロシにスタジアムで感謝を伝えられなかったこと。
ありがとう。
おつかれさま。
がんばってください。
& You'll Never Walk Alone!

さて、クマさんバック!
ぐるっと回って東京オリジンが戻ってきました。
が、きっとクマさんもパワーアップしていると思います。
当面は、まず冬に向けて結果を残すことが最優先ですが、今期のこり以降も視野にして、アップグレード版クマさんを楽しみたいと思います。
僕らにとって、また新しいフットボールのオプションを見せてくれることでしょう。

そして、フットボールは続く