ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

マッサンロケ地の旅 ―20140815 竹原―

2014-09-30 00:22:57 | 連続テレビ小説マッサン

 

広島の土砂災害に被災された皆さまにお悔やみを申し上げますとともに、ご苦労されている皆さまが1日もはやく心身の平安を取り戻されるよう願います。お盆西日本の旅は、姫路から広島に移ります。広島の顔といえば、このかたがた。

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JR呉線に乗って、やってまいりましたは、竹原。

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放送開始前で、まだちょっと早いですけどw。いよいよマッサンロケ地巡りのスタートです。

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ホームでいきなりマッサンが出迎えてくれます。

 

 

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竹原駅構内もマッサン推し。

 

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目的地、町並み保存地区は地図の右上です。

 

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JR竹原駅。

 

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ただいま(^o^)/。

 

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駅の掲示板も、マッサン一色(^o^)/。

 

 

 

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竹原は、どこに行ってもマッサン推し一色です。「花子とアン」放送開始前の甲府にも行きましたけど、これほどの露出はなかったです。てか、ぜんぜん無かったです。竹原の熱い想いが伝わってきて、ちょっと感動しました。

 

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竹原駅前にある、竹原市観光協会の観光案内所です。

 

 

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今日は、あまちゃんのじぇじぇじぇTシャツを着てました。案内所の協会のかたが見つけてくれました(^o^)/。

「それ、あまちゃん?」

「はい」

「すごい!。カメラに撮っていいですか?」

「いいですよ(^^ゞ」

「じゃあ、協会で報告するけ、記録で。マッサンと並んでもろうてもええかな?」

「はい(^^ゞ。竹原でロケあったんですよね?」

「はい。町並み保存地区に行ってもろうたら、竹鶴酒造さんがありますけ、そこで撮影しとりました。泉ピン子さんはスケジュールがあわんで来られんかったみたいなんですけど、そのほかのキャストさんはみえてじゃったですよ」

「玉山さんにお会いになったんですか?」

「わたしは会うとらんのよ。わたしはここにおったけ」

「それは残念ですね。玉鉄さん、かっこいいですよねー」

「ほんまじゃあ。かっこええは。惚れてまうわ」

 

 

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朝ドラのロケ地を巡ってますと言いましたら、NHK広島放送局の番宣用リーフレットをいただきました。まだ公式ポスターが出来てないのが残念だけど、ポスターが貼られたら、一気に竹原はマッサン一色になるでしょうね。楽しみ。

 

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町並み保存地区に向かいます。南の端にやってきました。

 

 

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県道75号線を渡りまして、隘路に入ります。

 

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すでに風情を感じ始めました。

 

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鍵の手を曲がりますと、町並み保存地区に入ります。

 

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地域のお宅は、家々で町並みをより美しくする工夫をされています。素敵です。

 

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笠井邸。

 

 

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鳥羽町通りです。

 

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鳥羽町通りから本町通りを北に入ります。

 

 

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本町通りです。

 

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風土さんの2階。

 

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竹原藝術祭の暖簾。

 

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見えてまいりました。

 

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竹鶴酒造です。それではロケ地巡り始めます。

 

 

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「こんにちは」。マッサンがエリーを初めて故郷竹原に連れてきた時歩いてた町並み。

 

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「ここが、政春の、生まれた町?」「うん? うん」「こんにちは。政春の家、どこ?」。マッサンとエリーが歩いていたのは奥側の左手、車が置いてあるあたりです。

 

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「こんにちは」「こんにちは。坊ちゃん。政春坊ちゃん!「あっ、あ…」「坊ちゃん!」「あの人、政春、呼んでる」「あのひたぁ誰じゃったかのう」「お兄ちゃん!?。お兄ちゃん!」「あっ。ああっ。すみれ!」。エリーを連れて帰ったマッサンが島爺とすみれちゃんに会う亀山酒造の前。

 

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「帰ってくるの今日じゃったん?」。

 

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「坊ちゃん! ようお帰りんさんした」「おお! どっかで見た顔じゃ思うたら…。島爺、のう!。ハハッ。島爺じゃ。アハハハッ」「何を言うとらんさるんですか」。

 

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「お父さん、初めまして。エリーです」「いや~!」「違う違う。この人はうちの番頭さんじゃ」「あっ…バントサン?」「すご~い! 日本語しゃべれるん?」「はい」「向こうでみっちり稽古してきたけんのう。妹のすみれじゃ」。

 

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「エリーさん、How do you do?」「わっ! アハハッ。Oh,すみれ…。So Happy Sumire!」「わーお」「エリー。日本じゃいちいちハグせんでええんじゃ」「Oh,どうして?」

 

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竹鶴酒造の壁に見えますのは。

 

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マッサンの告知。

 

 

 

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竹鶴政孝物語。

 

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神明掛町通りから見た竹鶴酒造。

 

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玄関です。

 

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花子とアンロケ地の旅 ―20140922・27 桐生・国立―

2014-09-28 22:20:28 | 連続テレビ小説花子とアン

花子とアンの本放送は、いよいよ今週で最終週を迎えました。半年間ずっとそばにいましたから、服心の友と離れるみたいで寂しいですね。

 

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最終回を前に、ロケ地巡りをこぴっと再開します。

 

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念願の群馬大学工学部にお邪魔いたします。

 

 

 

 

 

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お車のかたは、県道66号線を北上しまして群馬大学桐生キャンパスにつきましたら、大学の正門の前、この交差点を左折してください。

 

 

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大学のホームページには一般観覧者の駐車場の紹介が無いですけど、守衛さんにお伺いすると、空いていたらこちらの学生用駐車場に停めて良いそうです。

 

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駐車場から正門に戻ります。正門は現在工事中です。立派な門が出来るのかしら。

 

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守衛所です。こちらは大正5年建造の旧桐生高等染織学校門衛所です。国登録の有形文化財です。

 

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桐生キャンパスのマップです。

 

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入ってすぐ、こちらを左折します。

 

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てか、すでに県道から見えてますけどw。

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群馬大学工学部同窓記念会館です。旧桐生高等染織学校の本館兼講堂です。こちらも大正5年建造、国登録有形文化財です。花子とアンでは、修和女学校の玄関のシーンで使われました。修和女学校の建物は、明治村の北里研究所で撮影されました。

 

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旧桐生高等染織学校正門です。同じく大正5年建造、国登録有形文化財。

 

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ちゃんと調べれば良いのですけど、記念会館にはクロスの装飾がいっぱいあります。国の建物なので教会として利用された様子もなく、なにか由来があるのでしょうか?

 

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なかにお邪魔いたします。記念会館は、大学は開いている平日であれば自由に見学できます。

 

 

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嬉しいことに、会館のなかは花子とアン推し満載でした。

 

 

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やっぱりドラマの記憶をもう一度感じたくて訪れるかたが多いのでしょうか。ロケ地に来てみるとわかるのですけど、撮影は極めて限られたスペースで行われます。撮影の準備の制限なんでしょうね。桐生キャンパスのロケ地全景はこんな感じです

 

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それではロケ地巡り、始めます。「いいけ? はな。華族のお嬢様なんかに負けるな。しっかり精進して、見返してやるだぞ」「うん」「ごめんくださいませ!。今日は、日曜日じゃから、学校は休みずらか」。はなちゃんがおとうに連れられて修和女学校に初めて入った玄関。

 

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はなちゃんとおとうがキョロキョロしてた玄関ホール。

 

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「STOP!!。Men are not allowed on these premises!」。衝撃のブラックバーン校長との出会い。いきなり一喝されてましたねw。

 

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「あの…今日から、こちらでお世話になる、娘のはなです。私は父親の…。グッド・アフタヌーン」。おとうとはなちゃんがブラックバーン校長を見上げてた廊下。

 

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「撮影のときこの展示が動かせなくて、なんか変な白い四角いハリボテみたいなのを被せてたんです」。たまたまデートしてた、たぶん群大の学生さんが教えてくれました。

 

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「安東はなさん?。ようこそ。修和女学校へ」。茂木先生だけが優しかったはなちゃんの初登校。

 

 

 

 

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はなちゃんがトボトボ歩いてた階段。

 

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「スコット先生!スコット先生、ごめんなさい!。おら、ずっと、謝りたかったですけんど…。先生の部屋の掃除してて、ごみ箱に落ちてた紙っぺらを見たら、英語が書えてあったから、おら、それを丸写しにしちまったです。落第したくなくて、ほのこんで頭がいっぺえで。おら、とんでもねえこんしちまった。ごめんなさい!」。英語の宿題のためにスコット先生の大切なラブレターを盗み見たはなちゃんが、傷心のスコット先生に謝ってた階段。

 

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「言葉が通じないのは分かっていながら、謝らずにいられないはなでした」。スコット先生が立っていたのはこのあたり。

 

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「ごめんなさい!ごめんなさい!許してくりょう!。ごめんなさい! ごめんなさい!!」。はなちゃんが平謝りだった階段。

 

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「安東はなさん。今の話は本当ですか? 答えなさい」。旧姓富山先生と茂木先生が出てきた扉。

 

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「おお~怖い。ごきげんよう。さようなら」。富山先生がはなちゃんを睨んでて怖かった階段。

 

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「先生の部屋の掃除してて、ごみ箱に落ちてた紙っぺらを見たら、英語が書えてあったから、それを丸写しにしちまったです!。ごめんなさい!」。はなちゃんがスコット先生に謝っていた階段。

 

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「安東はなさん。今の話は本当ですか?」「はい。全部、ふんとです」「やっぱり。そんな事じゃないかと思っていました。ブラックバーン校長に報告して、厳重に処罰して頂きます」。はなちゃんが富山先生に叱られていた階段。

 

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「はなが2学期の課題で、スコット先生の恋文を丸写しにした事が、とうとう、バレてしまいました」。はなちゃんが富山先生に連行されていた階段。

 

 

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「今日から冬休み。生徒はみんなうちに帰りますが、はなは今年も一人さみしく寄宿舎に残ります。それどころか、とんでもない冬休みになりそうです」。お正月休みの帰省で慌ただしかった女学校の階段。

 

 

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帰省に慌ただしい生徒のなか、ぽつんとはなちゃんが立ってたのは、右側の壁際です。

 

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「はなさん! どうしたの? その恰好」。はなちゃんが箒を持ってしょんぼり立ってた廊下。

 

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「ごきげんよう」「ごきげんよう」。帰省するお小さい方々とはなちゃんが挨拶してた廊下。

 

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「門限を破った罰として、学校と寄宿舎の、大掃除を命じられました」「たった一人で大掃除なさるの?」「お気の毒に…」。大きな鞄を持った醍醐さんたちがはなちゃんを見つけた廊下。

 

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「はなさん。一緒にお手伝いしたい気持ちはやまやまだけど、ご存知のとおり、お掃除は大の苦手なの」「お気持ちだけで結構よ」「それに、両親がロンドンから帰国したの!」「あら! よかったわね。じゃあ、にぎやかなお正月ね」「じゃあ、ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう。皆さん、よいお年を」。はなちゃんを残してウキウキ醍醐さんが帰っていく玄関。

 

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「さあ、はなさん。急がないと、今年中に終わりませんよ」。茂木先生が掃除してるはなちゃんを見ていた廊下。

 

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「はい」。はなちゃんが茂木先生を見上げていた階段。

 

 

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はなちゃんが初登校の蓮様を連れて入ってきた玄関。

 

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「どちらのご令嬢かしら?」「なんてお美しい方でしょう」。醍醐さんが蓮様を見ていた階段。

 

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「まあ…。もうお着きになられたんですね」「迎えが遅いので、この子に案内してもらいました」「それは、大変失礼を致しました。はなさん。ご苦労さま」「あっ、いえ…」。茂木先生が蓮様を出迎えた扉。この奥はホールですけど、ドラマでは奥に壁が置かれていて廊下になってましたね。

 

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「先生にも高飛車な態度の編入生に、はなはただ、圧倒されておりました。一体、何者なのでしょう?」。はなちゃんと蓮様と茂木先生が話してた廊下。

 

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蓮様の態度に呆然とするはなちゃんが立ってた廊下。

 

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撮影場所は以上です。せっかくなので同窓記念会館の内部をご紹介します。素敵なデザインの照明と壁かけの時計。

 

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ホールです。ロミオとジュリエットを上演した舞台と、ブラックバーン校長の名説教があった卒業式の会場はこちらではなく、スタジオセットです。

 

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椅子の後ろが机になっています。

 

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ホールのシャンデリア。

 

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舞台の裏手はこんな感じです。

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天井桟敷です。

 

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天井桟敷から入口を見てみます。

 

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同窓記念会館の外観は、奈良女子大学の講堂に良く似ています。構造というより色合いがそっくりです。デザイン性ではなく建築技法なんじゃないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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続いて、国立でございます。国立駅の南口を出ます。

 

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駅前ロータリーを右にぐるっと回ります。

 

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大学通りを南に向かいます。

 

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この日はちょうどお祭りでした。

 

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バーミヤン国立駅前店の先。

 

 

 

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一橋大学西キャンパスです。

 

 

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マーキュリー。

 

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兼松講堂です。

 

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「cantankerous…。cantankerous…」「花子さん!」「はい、英治さん。ねえ、辞書はないかしら?」「えっ!?。みんな君のスピーチを待ってるんだよ!。ほら、急いで!」。花子先生が「アンの青春」の原作を読みふけっていた窓際はたぶんこの辺りです。

 

 

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「村岡先生!」「花子さん!」。英治さんと小泉さんを振り切って花子先生が出てきたところ。

 

 

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「cantankerous…。cantankerous…」。花子先生が「アンの青春」の原作を読みながら会場の入口。

 

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普段兼松講堂は非公開なのですけど、ときおりイベントが開催されます。偶然かもしれませんけど、最終回の今日、大学OB如水会の混声合唱団の定期演奏会が開催されていて、中に入れます。残念ながら自分はFC東京の試合があるので、またの機会に。

 

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醍醐さんと梶原さんが大急ぎで帰る花子先生を見送っていた窓。

 

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本放送期間中のロケ地巡りはこれにておしまい。こぴっと楽しかったです。花子とアン、半年間ありがとごいす(^o^)/。

 

 

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2014J1リーグ第26節FC東京vs柏レイソル@味スタ20140927

2014-09-28 14:21:19 | サッカー

御嶽山が噴火しました。直接的な被害にあわれたかたができるだけはやく救助されることを祈りますとともに、被害が拡大しないことを願います。

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金木犀の香りただよう季節になりました。街が甘い匂い溜りになっています。

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今日は花子とアンの本放送最終回です。試合前に、最終回のロケ地、一橋大学に寄ってきました。そちらはのちほど。

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今日はドロンパのお誕生日。そんなわけで開門前のセレブレーションには参加できなかったんです。ドロ様おめでとう!。いつまでもよろしくね。

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開幕戦以来の柏戦です。もはや懐かしい。開幕戦はドローでしたけど、いま東京の主武器になっている高速カウンターの片鱗を見ることができました。そして今、成熟の時を迎えました。

本日のYou'll Never Walk Alone♪

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2試合連続ゴレアーダ!。3試合連続完封。14試合連続無敗です。それにも増して、今日の東京は今シーズン最高のパフォーマンスでした。

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東京は3試合連続のベストメンバー。GKは権田。CBはモリゲとカズ。SBは徳永と宏介。3CHは今日は右からヨネ、秀人、羽生。この並びの工夫が今日のポイントになりました。トップ下は河野。2トップはエドゥーとよっち。

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柏は前節連敗を脱出した時と同じシフトです。3-4-3。ただ茨田が不在。怪我でしょうか。GKは桐畑。CBは右から大輔、ドゥー、博文。ボランチは今日の大谷の相棒は栗澤。WBは右に藤田左に和。3トップは右から工藤、レアンドロ、高山。

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試合はいきなり動きます。秒殺東京!( ´ ▽ ` )。

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前半4分。秀人の河野へのロングフィードを大輔が弾き返したクリアがふたたび秀人のもとへ。秀人は羽生とパスを交わします。柏の守備陣がプレスで押し上げます。秀人はサイドチェンジ。右にフリーではっていた徳永に渡ります。柏陣に入ります。パスを受けた徳永はルックアップ。秀人のパスと同時にヨネが上がっています。高山がついていますけど、5バック気味に下がっている和も気を取られています。徳永はスペース的にもマッチアップ的にもどフリー。高山が気付きヨネのマークを和に引き継ごうとします。高山がマークに来る一瞬前に徳永はドリブルで前進します。アタッキングサードに入ります。徳永は加速をして高山を振り切りながらルックアップ。ゴール前は3CBが揃っています。エドゥーが博文に背後を取ろうとしています。よっちは大輔の背後を取ろうとしています。徳永はさらに加速を選択。これがポイントでした。3CBはラインを下げざるを得ません。これで数的不利が解消されます。加えて徳永は、高山を振り切ると間髪入れずアーリーでクロスを送ります。ひと呼吸置くとCBが態勢を整えたでしょう。ゴール前の状況をしっかり確認した徳永は、丁寧なピンポイントスーペルクロスを、大輔の背後から走り込むよっちに合わせ、大輔と桐畑の間を狙って送ります。しかもマックススピードで。このプレーが今日の決め手になりました。よっちは合わせるだけ。90%徳永のゴールです。東京1-0柏。

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ちょっと時間を巻き戻すと、この試合は柏の攻勢で始まります。柏の攻撃はとてもロジカルです。短いパスをワンタッチで繋ぎ。上下のボールの動きで相手陣形を揺さぶります。序盤の柏は3トップの動きに工夫を見せていました。いちおうレアンドロを真ん中に置いて右工藤左高山という布陣図ですけど、3人のポジショニングはとても流動的です。人ではなくポジションに役割がついているようです。真ん中は下がってきてポスト役を担います。サイドのトップは、ボランチの縦パスを受け、起点になるか、もしくは裏を狙います。柏はとてもディシプリンが行き届いたチームです。必要な場所に選手が必ずいます。なのでパスが繋がります。いきなり柏がリズムを掴んだ一因はそこにあります。

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柏がリズムを掴むの至ったもう一つの要因は、柏の守備です。柏はフォアチェックから入ります。プレッシングのポイントは明確です。3CHに起点になりそうなパスが入ると、その手前でリスクヘッジのプレスを仕掛けます。担うのはボランチのどちらか。その間に守備陣形を整えます。

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ただ、ホントの要因は東京にあったと思います。東京は明確な作戦を持っていました。その作戦を遂行するために、言わば柏に攻めさせ、守備からリズムを作ろうとしたのだと思います。そして、今日は東京の作戦が完璧にはまります。

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作戦その1、和封じ。柏の主たる攻撃パターンはサイドアタックです。左右のWBが起点となります。右の藤田はクロスを基調とするのに対し、左の和の攻撃は多彩です。クロスの精度も高いですし、ドリブルで単独で局面を変えることもできます。カットインからのシュートもあり、さらに柏伝統を系譜し、サイズがあります。つまり、和を乗せるとやっかいです。開幕戦も和の対処に苦しみました。そのため、まず和を徹底的に封じます。担ったのは、守備のエースヨネ。そのための右ヨネだと思います。そして、ヨネが完璧にミッションを果たします。一度だけ流れのなかで羽生とヨネがポジションを入れ替えたシーンがあったのですけど、即座に和が危険な香りのするクロスを上げていました。この試合の和の有効なクロスはこの一本だけだったと思うので、いかにヨネのマーキングが凄かったのかを物語っていると思います。今日のヒーローはよっちとエドゥーですけど、仕事人としてのヒーローは徳永とヨネだったと思います。

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柏の攻撃はとてもロジカルですけど、それが仇になります。傍目にもパスを読み易いんです。なので、ヨネの和へのプレスをきっかけに、東京の中盤のプレッシングが機能し始めます。そして東京が完全に中盤を支配します。レアンドロ・ドミンゲスの不在を感じないわけにはいきませんでした。失礼を承知で言ってしまうと、柏はレアンドロ・ドミンゲスとジョルジ・ワグネルが絶対的なストロングポイントのチームでした。この二人が相次いてチームを去り、結果的にいっそうディシプリンが効き過ぎたチームになってしまっているような気がします。とてもロジカルなんだけど、ロジックだけではサッカーは勝てない。なぜならサッカーは人が行うスポーツだから。ネルシーニョさんはネルシーニョさんらしいチームを作って素晴らしい実績を残しましたけど、客観的な視点でみると、最後は過度にネルシーニョさんらしくなってしまった印象があります。

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作戦その2。柏の守備には明確な弱点があります。柏の3バックはCBがコンパクトに絞ります。ボランチのフォアチェックが機能すると5バックの守備陣形を整えることができるのですけど、WBのポジショニングを整理し切れていないのか、戻り切らない場合が頻繁にあります。つまり、WBと左右のCBの間にギャップが生まれ易くなっています。東京はここを狙い続けます。2トップが左右のCBの背後を襲います。エドゥーは博文。よっちは大輔。この配置も合理的です。パワーで勝るエドゥーはより優位に立てる博文にマッチアップし、スピードで圧倒できるよっちは大輔を狙います。柏のCBは、試合中終始悩まされ続けます。

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今日のエドゥーは絶好調でした。パワーとタイミングが戻ってきてチームにフィットしてきているように思えます。ポストも綺麗に納めていました。もしかすると相太の離脱以来の課題を克服しつつあるのかもしれません。

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よっちも復調したように見えました。首の違和感以来少しキレに欠けると思っていましたけど、今日は体の使い方とスピードにいつもの調子が戻っていたようです。それにしても、これだけ注目するなかで短期間でコンディションを上向きに調整し、さらに結果も残してしまうのですから、よっちは凄いです。自分もよぎゃるになろうかな。

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ネルシーニョさんも黙っていません。リスクテイクで攻勢に転じようとします。前半15分頃に、大谷と栗澤を縦に配置します。アンカーシステムのような形です。例えば扇の真ん中に大谷が居て、トップ下に栗澤が入る。あるいはその逆。この意図は、おそらく和封じ対策だと思います。高山を少し下げ、アンカーとトップ下とのトライアングルを作りポゼッションを高めます。これでヨネの注意を高山に向けさせ、その間に和を上げ徳永と1on1の状況を作る。開幕戦でも同様に和を活かす工夫をしていました。その時は、大谷がSBの位置に下がり、高山と和が縦にスイッチする形で和を押し上げていました。今日はパターンは異なりますけど意図は同じだと思います。

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ただこれは、ネルシーニョさんも承知の上の作戦だと思いますけど、リスクを伴います。高山、栗澤のどちらかを狙われインターセプトされると、一転大ピンチに陥ります。バイタルエリアに一枚しかいない上に、WBを上げているのでサイドに大きなスペースが出来てしまいます。言うまでもなく東京はカウンターのチーム。スペースは大好物です。結果、このネルシーニョさんのギャンブルは裏目に出ます。河野が活き活きし始めます。バイタルエリアに広大なスペースが出来ますので、河野のプレーエリアが格段に広がりました。河野は運動量豊富に動き回り、随所に顔を出すようになります。

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ミステルは守備面の対処も怠りません。前半30分を過ぎる頃、守備時に河野を左に置き4-4-2の3ラインを引きます。これは藤田対策だと思います。どちらかというと藤田に対しては、左を封じるためにある程度自由にさせることを許容したんだと思います。ただ藤田から何度かクロスが上がっていて、精度はともかく危険なレンジだと思ったのでしょう。東京が作戦通りに完璧な試合運びを見せ、完全にオーガナイズします。そして、試合をさらに優位に進める追加点が生まれます。

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前半アディショナルタイム。和のバックパスを受けた博文が前方の高山に出します。この時高山の背後から河野が激しく寄せます。高山はパスを受ける前に河野を確認していますので、博文のパスがホスピタルになります。高山が大きくトラップして河野を遠ざけようとしますけど、河野はそれも読んでいました。落ちたボールに先に届いたのは河野。河野はそのまま一気にドリブルを加速します。東京の十八番高速カウンターが始まります。アタッキングサードに入ります。柏の守備陣はゴール前ケアのみ。柏陣に柏4人東京3人。ゴール前はドゥーのみ。博文が戻りつつあります。河野を高山が追いかけます。右は大輔が帰陣中。河野の右をエドゥー、左をよっちが並走。少しだけ反応が速かったよっちが河野の前を走ります。よっちは帰陣が遅れている大輔とドゥーのギャップを狙い、一気にゴール前に走ります。河野はよっちがオフサイドになるギリギリのところでよっちにスルー。よっちと桐畑の1on1です。ペナルティエリアに入ったあたりで、寄せてくる桐畑の態勢を冷静に見て、テクニカルな左足トゥーキックで浮かせ気味にシュートしました。東京2-0柏。

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東京が完全にオーガナイズした前半はこのまま終了。

ドロンパのバースデーランその①その②

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後半頭からネルシーニョさんが動きます。高山に代えてドゥドゥを投入。同じく左トップです。今日の高山は東京の中盤のプレッシングの餌食になっていましたので、プレスに屈せず左サイドをパワーアップしようという意図だと思います。この作戦は機能しません。逆に東京は後半も好発進です。後半はエドゥー劇場の開幕です。

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後半5分。東京陣に入って、左サイドでボールを持つドゥドゥが内側のレアンドロにパス。レアンドロに羽生がじわっと寄せます。レアンドロがプレッシャーを感じバックパスしますけど、無造作なホスピタルパス。栗澤と大谷がカバーして拾おうとしますけど、よっちが一瞬はやく追い付き右足でルーレット。大きくトラップして一気に二人を置き去りにします。ただこのトラップが流れ大輔がクリアしますけど、よっちが諦めず追いかけていたことが幸いし、よっちに当たって縦に跳ね返り、河野へのスルーの形になります。柏陣に入ります。跳ね返ったというとよっちに失礼かもしれません。大輔の判断を読んだインターセプトと言ってもいいと思います。高速カウンターが始まります。イーブンボールを拾った河野は、ターンしてルックアップ。前方には、ドゥーと博文とエドゥー。ドゥーは河野のコースを切ろうとしています。博文はエドゥーにつきますけど、エドゥーが完全に前を取ってます。河野はドゥーの背後を通す絶妙なスルーをエドゥーに送ります。博文を振り切ったエドゥーは桐畑と1on1。桐畑の動きを見て、ペナルティエリアの手前、エドゥーエリアから丁寧な左インステップで綺麗に流し込みました。東京3-0柏。

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ネルシーニョさんは選手を入れ替えることでリズムを取り戻そうと図ります。栗澤に代えて祐介を投入。同ポジションです。茨田不在の影響は、柏にとって大きかったのかもしれません。それでも試合の流れは依然変わらず。

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ミステルが動きます。河野に代えて梶山を投入。河野は前半から走り回っていたのでコンディションの考慮と、前節に続いてテストの意図だと思います。まだ本調子ではないようですけど、梶山をスコッドにはめ込む魅力にミステルも興味を持ちつつあるんだと思います。そして、いきなり奏功します。

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後半28分。左サイドでアタッキングサードのパス回しから柏を崩そうとします。このアタックはいったん弾かれ、梶山のバックパスを工藤にインターセプトされかけますけど、すぐにヨネが寄せアタッキングサードに留まります。イーブンボールを秀人が拾い、ふたたび左サイドに。宏介がライン際でパスを受けターン。ルックアップします。柏ゴール前は守備陣が6枚います。5バックと中央に大谷。東京はニアによっちがいてドゥーが見ています。中央に羽生がいて大輔が見ます。宏介には藤田が寄せます。問題はファアサイド。博文がぼんやりボールを見ています。宏介がボールを持ったとき、大外の和がなぜかラインから離れ上がろうとします。その背後にはエドゥーがいるにも関わらず。もしかするとトラップをかけられると思ったのかもしれません。宏介は見逃しませんでした。エドゥーを目掛け、ピンポイントクロスをゴール前に送ります。エドゥーは博文の背後目掛け飛び込み、左足で丁寧にクロスに合わせました。今日もゴレアーダ。東京4-0柏。

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ネルシーニョさんは終戦を覚悟したのでしょう。これ以降は目立った作戦もなく、前半から続いたミステルvsネルシーニョさんの頭脳対決はここで終了です。知能が高く懐の深い知将同士の対戦は、ホントに面白いです。

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前節に続いて早々ゴレアーダとなり、ミステルのテストが続きます。エドゥーに代えて千真を投入。エドゥーはかなりフィットしてきたように感じますけど、前節ひさびさのゴールを決めましたし終盤に向けて千真にもペースを上げていって欲しいところです。

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柏が一矢報いようと全力で東京ゴールに迫りますけど、今日は最終ラインもとても堅実でした。ミステルの最後のテストはひさびさSBでした。徳永に代えて陸を投入。

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ついに柏がゴールを割ることなく、このまま試合終了。東京4-0柏。

We are TOKO!

河野とよっちのシュワ~

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2試合連続エル・シクロンの記憶はありますけど、2試合連続ゴレアーダは記憶がありません。あったかな?。守備陣も3試合連続完封。

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攻守作戦すべてにおいてこれほど完璧な試合はそうそう見ることができません。後半途中で感動のあまり涙ぐんでしまいました。掛け値なしに今の東京は面白いです。にもかかわらずの22,945人はちょっと寂しいです。他のチームの様子はわかりませんけど、もし今サッカーに興味をお持ちのかたがいらしたら、ぜひ味スタに来て見てください。最高のエンターテイメントが味スタにはありますから。

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浦和が負けたので首位との勝ち点が大きく縮まりましたけど、ここは冷静に、見ないことにして一歩ずつ。むしろ川崎が引き分けてACL圏内まで勝ち点差6になりました。間に好調ガンバがいて、当面のライバルです。ガンバとは直接対決を残していますので、楽しみです。

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残り試合数が一桁になり、今年もカウントダウンが始まりました。今年ほどギチギチとした期待と緊張感のあるシーズンはかつて経験したことがありません。残りはひとつずつ、下位との対戦が続きますから、確実に最大の勝ち点を積み重ねていって欲しいです。まずは仙台から。

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2014J1リーグ第25節FC東京vs徳島ヴォルティス@味スタ20140923

2014-09-23 22:35:43 | サッカー

うす紅の秋桜が秋の日の♪。コスモスではなくリアルな秋の桜、ジュウガツザクラでございます。野川公園のジュウガツザクラは、例年ちょっとあわてんぼさんです。

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早秋の花が綺麗です。

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本日は毎年恒例テディベアデーです。テディベアデーを霞ヶ丘で開催してたときに一度当選しまして、ウチには白い可愛いテディがおります。以来、落選続き。ちなみに今日もダメでした。

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テディベアデーはアウェイのサポさんも楽しみなんじゃないかと思います。ことしラッキーに博したのは、徳島サポさん。

本日のYou'll Never Walk Alone♪

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ゴレアーダでした!。これで13試合連続無敗。勝利は5試合ぶり。ゴレアーダは8月23日の浦和戦がありますけど、勝利となると8月2日清水戦以来です。5月のアウェイ戦が悔しいスコアレスだったので、ゴレアーダで溜飲が下がりました。

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東京は川崎戦とまったく同じスコッドです。GKは権田。CBはモリゲとカズ。SBは徳永と宏介。3CHは右から羽生、秀人、ヨネ。トップ下に河野。2トップはエドゥーとよっち。

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徳島はスーパーコンサバティブな5バックです。5-2-3。GKは長谷川。CBは右から清水から来た村松、斉藤、広太朗。ボランチは右にハマタケ左にエステバン。WBは右に大崎左にアレックス。WGは右に津田左に一輝。1トップは高崎です。

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徳島はシフトだけでなく、作戦もスーパーコンサバティブでした。5+4で高崎だけ前線に残した守備陣形を保ちます。しかもその高崎も東京の攻撃が始まると自陣に帰ります。守備陣形をしっかりセットすると、東京の高速カウンターを封じるために、起点となる中盤に対しボランチの一人がプレスします。これで東京の攻撃を外へ外へと散らさせます。

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とは言え、徳島のシフトは少し歪でした。大崎が最終ラインと二枚目の中間あたりに位置取ります。なので完全な2ラインではありません。このため大崎の背後にスペースができます。東京が意図したかどうかはわかりませんけど、必然的に前半の攻防は左サイドが主戦場になります。穿った見方をすると、もしかするとこれは徳島の誘いだったのかもしれません。徳島の攻撃パターンは左右のサイドアタックのみ。WBからのクロス、もしくは一輝がスピードを活かした突破からのクロスに高崎、津田が飛び込みます。左右両方で東京を脅かすというわけにはいかないので、右に絞ったのかもしれません。東京もどちらかと言うと宏介のほうがアグレッシブですから、宏介を誘い込み、その背後を津田、一輝に狙わせようとしたのかもしれません。

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小林さんの意図は確認できませんでしたけど、結果的には東京がリズムを掴むことになります。徳島のCBはエドゥーとよっちに体を張ってマークし、自由にさせません。斉藤がエドゥーをマークしポストを許しませんし、よっちには広太朗と村松がつき、スピードを活かさせませんでした。東京は左に活路を見いだせたわけですけど、ひとえに宏介とヨネのクオリティが成し得たと思います。ただ、やはり徳島はペナルティエリアでの中央は堅く、クロスを送ってもシュートに結びつきません。

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徳島は攻撃もコンサバティブです。ターンオーバーすると、なにしろエステバンに預けます。エステバンは徳島のなかにあって際立って異質です。ボール捌きと体の使いかたが上手く、東京の選手が寄せてもボールを奪われません。とにかくエステバンのこの安定感を活かすことが、徳島の唯一の活路だったと思います。エステバンがボールを持てますから、ハマタケが前目に位置取り、ボランチは縦の関係になります。

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もうひとつ徳島の攻撃で目を引いたのは高崎のポストプレーです。徳島がターンオーバーした後のファーストプレーは、高崎を目掛けたロングフィードです。高崎にポストが納まるので、それなりに攻撃の形を作ることができます。前半何度か、パスを繋いでアタッキングサードまで進出していました。ただ、大崎とアレックスから有効なクロスを送れなく、シュートまで持ち込むまでに至りません。最終的に徳島はシュート2本でしたけど、この数字がいまの徳島の現実を如実に表しています。

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徳島は精一杯のプレーだったと思いますけど、東京は圧倒的な戦力差がありつつ煮え切らない状況が続きます。正直に言うと、先制するまでは相当つまんない試合でした。エドゥーが徳島のミスからGKと1on1になるビッグチャンスを逃し、また川崎戦の再現かとヤキモキしていたところ、ようやくようやくゴールをこじ開けたのは、やはり得意の高速カウンターでした。

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前半33分。徳島がハマタケを絡めてショートパスが珍しく繋がって東京ゴールに迫りますけど、ペナルティエリアで秀人がクリア。このボールがラインを割らず、よっちが拾います。左ライン際でよっちは村松をドリブルで振り切り、インサイドに寄ります。エステバンに近づいたところでルックアップ。逆サイドを駆け上がる羽生にパス。徳島陣に入ります。羽生はパスを受けドリブルしながらルックアップ。この時前線はまだアタッキングサードに入っていません。真ん中に河野がいて斉藤が見ています。よっちがそのまま上がっていて村松が追い、前に出ています。そのさらに外にヨネが上がっていて大崎が見ています。右サイド広太朗の背後にエドゥーが潜んでいます。羽生にはエステバン、アレックス、高崎がつきます。5on7。数的には徳島が有利。ただチャンスの目は忍者エドゥーにありました。羽生がこの状況を見逃しませんでした。羽生の選択はエドゥー。足元で受けたエドゥーは、寄せてきた広太朗と1on1を仕掛けます。ペナルティエリアに入って一気に縦に加速します。この時ゴール前は、ニアに斉藤、ファアに村松がいますけど、いずれもボールを見ていて虎視眈々と狙う河野とよっちが近づいているのに気づいていません。ペナルティエリアに入り、局面が3on3に変化しました。エドゥーが広太朗を振り切り、ゴールライン際でルックアップ。完全にボールウォッチャー化した斉藤と村松の背後を河野がとっています。エドゥーはマイナスのピンポイントクロスを河野に送ります。河野は当てるだけ。3人の素晴らしい仕事が結実しました。東京1-0徳島。

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これでまず、エドゥーが息を吹き返します。ゴールではないですけど、流れのなかでゴールに大きく貢献したことで、にわかに自信を取り戻したのかもしれません。しかもそれが、エドゥーらしいパワフルなプレーだったことも好影響だったと思います。エドゥーが躍動しはじめます。それとともに、東京の攻撃が活性化しはじめます。ようやく東京がイニシアチブを握り、前半はこのまま終了。

ドロンパの一輪車ショー

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後半に入り、まずミステルは守備をアジャストします。秀人を高崎にマークさせます。前半高崎のポストから何本か有効なアタックがあったので、危機回避だと思います。これが奏功して、徳島の攻撃はまったく機能しなくなります。以降、小林さんが打ち手を施しますけど、攻撃のリズムが戻ることはついにありませんでした。

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この結果的に3バック気味になる作戦は、付加価値を生みます。徳永と宏介が高く位置取れるようになり、徳島のWBを封じこめることができました。徳島の攻撃はサイドアタックしかないので、これで完全に死に体になります。そして結果的に試合を決定付けるゴールが生まれます。

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後半7分。羽生からの縦パスを徳島陣深くで受けた河野が、ゴールラインでマイナスのクロスを折り返します。そこにエドゥーがいました。エドゥーは広太朗と絡みながらボールをキープ。さらにシュートに持ち込もうとしたところで長谷川に阻まれ、これがペナルティとなります。エドゥーは自身でPKを決めました。東京2-0徳島。

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徳島は、東京の守備のアジャストでまったく攻撃が機能しなくなります。攻めるしかなくなった小林さんが先に動きます。津田に代えて小暮、一輝に代えて那須川を同時に投入します。同時に布陣を変更します。小暮は右WB、那須川は左WBに入ります。WBのアレックスと大崎はそれぞれ一枚上がってWGに入ります。大崎はWGというより高崎と並んでトップに張り、前線が2トップ+アレックスのような形になります。大崎はサイドプレイヤーとしてはクロスに精度と威力がないので魅力が半減しますけど、前線にいるとトリッキーなプレーもあり、よい活きてくるんじゃないかと思います。

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2点差がつき、徳島のシフトと布陣の変更にも対処し、試合が安定してきましたので、ミステルがテストモードに入ります。エドゥーに代えて千真を投入。何ども言うようですけど、相太離脱後の東京は、アタッカーの選択に悩んでいます。いまのスターターで点はそれなりに取れていますけどベストではない。競争は大切です。千真の可能性もチェックしておきたかったということでしょう。そしてさっそくテストの結果が出ます。

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後半32分。自陣深くでアレックスからボールを奪った徳永が、フォローに来た羽生にパス。羽生はターンするとする前方の河野に長めのパスを送ります。東京自慢の高速カウンターのスイッチが押されました。危機を察知した斉藤が長駆上がってプレスしますけど、河野はコンタクトに動ぜずボールをキープ。さらにハマタケが迫る多重プレスをも河野はかいくぐり、ドリブルで右サイドに流れながらルックアップ。前線では斉藤が飛び出したスペースをよっちが狙っています。徳島陣に入り、河野はよっちにロングスルー。これが決まります。抜け出したよっちはドリブルでアタッキングサードに入ります。広太朗と村松が背後から寄せてきますけど、落ち着いて左に持ち出します。ペナルティエリアに入り、広太朗と長谷川が体ごとぶつけに来ますけど、冷静にゴールに流し込みました。東京3-0徳島。

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チームとしてのみならず、興行的にも大きな意味があるゴールだったと思います。メディアに出ずっぱりで注目されるなか、きちんと結果を出すのですから、相当なプレッシャーがあると思いますけど、よっちはやっぱり凄いです。リスペクトです。今日初めて味スタに来られたかたには、ぜひまたよっちを観に東京の試合に足を運んでほしいと思います。

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このゴールの直前に小林さんが動こうとしていました。ゴール後に認められます。アレックスに代えてキム・ジョンミンを投入。同時にシフトを変更します。サイズのある高崎とジョンミンを2トップに並べ、大崎をトップ下に置きます。が、あまり有効ではありません。

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直後にミステルも動きます。さらなるテストを実施します。河野に代えて梶山を投入。今日はそのままトップ下に入ります。この交代で試合がダイナミックに変化します。梶山が入ると、もしかするとチームメイトに安心感が生まれるのかもしれません。梶山は、効率的に仕事できるスペースを見つけながらバイタルエリアをふらふら浮遊していて、それほど大きくクイックに動き回るわけではありません。これが、ビルドアップの良い目標になっているのかもしれません。加えて、言わずもがなですけど梶山は、コンタクトを受けてもほとんどボールを奪われません。ゆえに、なにしろ梶山に預けておこうという流れが生まれます。このことが、今日は好循環になります。さらに前線の配置に工夫をしていたような気がします。千真とよっちは開き加減に位置取ります。真ん中の高めに梶山がいます。流れのなかでは梶山がトップにいるように見えるときもありました。いわゆるゼロトップ。これが非常に機能します。前線の第三の組み合わせとして、もしかすると期待できるかもしれません。

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同時に守備のシフトも変更します。今度はきちんと秀人を真ん中にした3バックになります。高崎とジョンミンはモリゲとカズが見て、トップ下に入って活きがよくなった大崎を秀人がケアします。これでさらに守備が安定し、徳島の得点の匂いが皆無になります。東京は中盤をも完全に支配します。ヨネが躍動します。攻撃の流れがよくなったので、徳島のパス出しを読めるようになったのでしょう。加えてエステバンの動き方にも慣れたのかもしれません。

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ミステルはさらにテストを進めます。よっちに代えて二種登録したばかりの渉をJリーグデビューさせます。デビュー戦としては理想的です。千真が右に移り、渉は2トップに一角として躍動しました。

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東京がパーフェクトにオーガナイズする展開になったので形として残せるといいなと思っていたら、理想的なゴールが生まれます。

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後半アディショナルタイム。長谷川がエステバンに送ったゴールキックを徳島陣でヨネがカット。ダイレクトで前方の梶山に送ります。梶山の背後には斉藤がいましたけど、まったくマークにつけてません。梶山をフリーにすると危険です。梶山は左足でトラップしながら状況を確認。中央を千真がどフリーで上がっています。斉藤と同じく広太朗もまったく千真を見れてません。梶山は右足でスルーパスを送ります。千真は右足トラップで左に流し長谷川を大きく動かしておいて躊躇なく左足を振り抜きました。東京4-0徳島。

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千真が期待に応えてくれました。以降も東京がオーガナイズし、安定感を保ったまま試合終了。ひさしぶりに眠れない街を聴くことができました。東京4-0徳島。

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やっぱりゴレアーダは無条件に楽しいです。川崎戦のように内容で上回ったとしても、ゴールが入ると入らないとでは楽しさは全然違いますから。とくにいまの東京が置かれている状況は、新規のお客様をホームゲームに呼ぶ大チャンスですから、分かりやすく勝つ、しかも楽しく勝つ試合をもっと見せる必要があると思います。今日は東京を観に来たすべてのお客さんが大満足な試合だったと思います。

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とは言えリーグ戦線に戻りますと、3位鹿島まで勝ち点7差。夏の上位5連戦を1勝5分で終えて、負けなかったとは言え十分満足とは言いがたい成績でしたけど、まだACLの権利は遠のいたわけではありません。取りこぼしのないよう、今日のようにしっかり結果を残し、くらいついていって欲しいと思います。

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