ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

八重の桜の旅 ―2012/12/30 京都―

2012-12-31 01:59:31 | 旅行記

帰省ぶらり途中下車の旅。二日目は京都でございます。京都駅につきましたら、お正月らしいいけばなを展示してございました。

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自分の京旅といえばレンタサイクルですけども、今日はずっと雨でしたので、定番のバス一日乗車券でございます。

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京都駅から5系統に乗りまして、南禅寺・永観堂道で下車。

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上りましてすぐ、この標識を東に入ります。

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一本道です。

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尊良親王のお墓があります。

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山がけぶっていて、風情があります。

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主目的ではないのですけど、ちょっこし寄り道します。永観堂です。

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瓦に永観堂w。

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南天が色づいていました。

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拝観料は600円です。靴を脱ぎ、なかに入れます。

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堂内撮影禁止だと思っていたのですけど、受付の若いお坊さんに聞いたらお庭はOKだそうです。そのお坊さんに、今は浄土宗ですけど元は天台宗のお寺だったと教えてもらいました。だからなのか、お庭が綺麗です。むしろ禅宗のお庭みたいで。建物内は撮影できませんので、お庭だけご紹介。

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雨は空間の密度を凝縮するんでしょうか?。余計なものが排除されて、お庭のもつ世界観がより純粋に表現される感じがします。

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珍しい三股の松だそうです。

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ご本尊は、みかえり阿弥陀如来です。割合小ぶりな仏様ですけど、首を左にかしげていらっしゃいますから存在感満点です。雨音が浮世の雑音を排除して、静寂をいっそう引き立てました。しばし心静かに過ごせました。癒されましたー。

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永観堂を出ますと、お寺に沿って上ります。最初のこの路地を西に入ります。

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哲学の道も近いです。

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新しい案内板が立ってますから、迷わないと思います。

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一本道です。

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付きあたりが若王子神社です。途中から石畳です。

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左折すると、哲学の道。

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ここにも看板。

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若王子神社。

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脇のこの道を入ります。

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やっぱり看板。

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石畳を進みますと。

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真新しい看板があります。ドラマにあわせて建て替えたのかもしれませんね。

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その先に金剛杖を置いてありまして、予備知識無しで来ましたから、ちょっと不安になりましたw。

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案の定、すぐ山道になりました。革靴で来たことを後悔w。もし起こしになるようでしたら、最低でもスニーカーをオススメします。


第92回天皇杯準決勝ガンバ大阪vs鹿島アントラーズ@エコパ20121229

2012-12-30 21:45:05 | サッカー

年の瀬ですね。にわかに寒さが増してきましたけど、いかがお過ごしでしょうか?

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28日で仕事納めでした。帰省でございます。普通に帰ってもつまんないのでぶらり途中下車の旅。

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天皇杯準決勝@エコパ。ガンバvs鹿島です。

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愛野駅からまっすぐで、歩道も広々としていますけど、ひたすら緩やかな登りです。途中、動く歩道とかケーブルカーとかがあったりして。

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エコパから見える風景。

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完璧な内容でガンバが決勝の切符を掴みました。ノックアウトを勝ち上がるチームは強くなりますけど、今日のガンバは地力が上がっているような気がしました。そうだとすると、ちょっと遅すぎましたね。

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ガンバはレアンドロがサスペンションで不在です。明神も怪我でいません。そのためなのか、登録上はDF5人にMF5人のゼロトップです。

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実際は、家長をトップに据えた4-2-3-1です。ヤットにトップ下を任せて、攻撃時のアクセントとして使います。なので今野を一枚上げてボランチ。加地が右に戻ってますから、武井を本来のボランチで使えます。CBには岩下。

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ガンバはモードを2つ用意していました。先行逃げきりのシナリオだと思います。前半はアグレッシブにフォアチェックを仕掛けます。後半は一転、リトリートして鹿島のアタックに対処しました。前半のガンバは、中盤でターンオーバーできたらアタッカーが動き始めます。センターにいる選手は鹿島DFの裏を伺う素振りを見せます。バイタルエリアにギャップを作る意図です。DFの動きを見て、そのまま裏に出るかステイするかを選択できます。そして空いたバイタルエリアに2列目の一人が侵入します。さらにアウトサイドにサイドバックがあがってきます。序盤は加地、ペースを掴んでからは藤春が担いました。これでボールホルダーのパスコースは都合4つできることになります。パス供給源にはこと欠きません。今野、中澤、武井に加えて、中盤の誰かが下りてくることもあります。SBとパスを交換しながらフリーな選手を作ります。

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攻撃モードのガンバは、ワンタッチをパス回しの基調にします。タッチライン際で鹿島守備網に囲まれるシーンも多かったのですけど、ガンバは難なく突破していました。成し得た理由は2つ。まず個々のボールキープ力が高いです。囲まれても奪われなければフォローがあります。それから受け手のスペースメイクが巧みです。この両方が噛み合うことでポゼッションの優位性を確立できます。もとよりガンバはスキルが高い選手が揃っていますから、今シーズンも個人レベルではやっていたプレーなんでしょう。つまり、ようやく選手間の有効な連携を作ることができたということです。ガンバといえば、Jのなかでポゼッションスタイルの象徴する存在です。ポゼッションというとプレーがスローな先入観がありますけど、ガンバのそれはちょっと違います。フォアチェックとワンタッチプレーを基軸としますから、バルセロナに近いですね。

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ガンバの穴は言わずもがなで守備です。今日の場合は、それほど苦労はなかったんじゃないかと思います。ひとつはポゼッションの効果です。試合のドミナントになることで鹿島のカウンターを封じます。ターンオーバーされてもすぐにフォアチェックに入ります。しかも複数で。鹿島はカウンターの起点を失うと攻撃の威力がほとんどなくなります。これがもうひとつの理由です。鹿島のカウンターは裏に抜けるスピードではなく、ドゥトラの高速ドリブルに由来します。だからドゥトラにいい形でボールが渡らなければ脅威となりません。

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そんなわけで、ガンバがペースを握る形で試合が進みます。先制点はやはりガンバに生まれました。

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前半25分。ヤットがショートコーナーからあげたクロスが曽ヶ端の頭を越え、直接ゴールイン。やはりヤットのセットプレーはスーペルです。J2の皆さん、来年は生で見れますよw。ガンバ1-0鹿島。

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鹿島も、序盤は左サイドでジュニーニョが躍動し、チャンスを作っていました。ジュニーニョ本来のシューター気質が戻ったようでした。でも今の鹿島は康をジョーカーとすることで攻撃を有効にするチームです。ジュニーニョの攻撃で加地を押し下げることに成功したかに見えましたけど、もとより加地はバランサーですから、これはガンバの想定内です。むしろ藤春の攻撃参加に圧される形で、康がすっかり消えてしまいました。これでは鹿島はサイドアタックを封じられたようなものです。ドゥトラの独力に頼らざるをえません。

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前半は完全なガンバの独壇場でした。

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後半ジョルジーニョさんが採ったアジャストは、ドラスティックかつ合理的でした。働き場所の無かった康に代えレナトを投入し、トップ下に据えます。ドゥトラが右。配置だけではありません。鹿島の守備面の基本プランはリトリートですけど、後半からジョルジーニョさんは大迫とレナトを起点にフォアチェックを課しました。つまりガンバと同じスタイルでがっぷり組み合うチョイスです。チームのスタイルをガラッと変えても違和感なくフィットできるあたりは、さすがに鹿島です。この采配が奏効します。ガンバを押し込むことに成功しました。これで前半はほぼ沈黙していたSBを絡めた攻撃が可能になり、鹿島の攻撃に厚みが増します。前半ガンバに圧倒されながら点差をミニマイズできた鹿島守備陣の強さと巧みさを、今更ながら感じました。

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新井場だけでなく西も攻撃に絡み、古アタックモードの鹿島です。試合の趨勢は、鹿島がガンバを押しきれるか否かに掛かることになりました。後半開始10分までが天王山だと思って見ていました。

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そしてこの時間帯を乗りきったのはガンバのほうでした。後半の大迫が積極的にシュートを狙っていましたけど、繰り出すシュートは武田の正面かバーを叩くのみで、ゴールはついに最後まで生まれませんでした。このまま試合終了。ガンバ1-0鹿島。

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ガンバが決勝に進出です。

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前半はガンバ後半は鹿島が、ともにポゼッションスタイルでペースを握ることに成功しました。結果の分岐点は、プレーの精度です。鹿島のポゼッションは水準以上ですけど、やはりパスミスがあります。とくに柴崎と大迫にミスが目立ちました。チームの軸となる選手がミスすると、有効な連動性は生まれません。ガンバもやはりミスしているのですけど、フォローがあるからミスにならないんです。ですから、この結果は必然のような気がします。

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つくづく不思議ですね。どうしてこんな強いチームが降格するのでしょう。残念です。来シーズンも松波さんのサッカーを見たい気がしてきました。

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ヤットはやはり神ですね。トップ下のヤットは、撮影が難しいです。プレーが一瞬で終わってしまいますから。それでいて極めて正確です。よく言われるように、やっぱりヤットはバードアイを持っているのかもしれませんね。

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ボランチの今ちゃんを見れて嬉しかったです。やっぱりボール奪取の能力は卓越してますね。それに、ポジショニングとパスのチョイスも向上しているような気がします。ガンバに行くと上手くなるのかな。

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加地のプレーを久しぶりに見ました。相変わらず安定していますね。ジュニーニョの無力化に成功しました。万博の東京戦では、藤春が出過ぎチームのバランスが崩れていたように見えました。加地が右に入ると藤春が悪い意味で目立つことがなくなります。

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鹿島は今シーズン、世代交代の年と位置付けているのでしょう。大迫にしろ柴崎にしろ康にしろ、今日を象徴するように調子に波があると思います。ドゥトラひとりに頼る試合も多かったんじゃないでしょうか。でも、経験はあしたへの糧です。若い選手のポテンシャルは極て高いですから、近い将来、強い鹿島がまた戻ってくるでしょう。

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この試合に敗れたことで、ジョルジーニョ監督のラストマッチとなりました。

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試合後、ジョルジーニョさんがゴール裏に挨拶に行くと、鹿島サポがグランドに降りてジョルジーニョさんと別れを惜しんでいました。

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胴上げされるジョルジーニョさん

肩車されて退場するジョルジーニョさん

元旦の決勝は、ガンバvs柏と決まりました。ともに、今シーズン必ずしも望ましい結果とは言えないチーム同士の対戦です。最後に笑うのはどっちでしょうね。楽しみです。

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第92回天皇杯準々決勝ジェフ千葉vs鹿島アントラーズ@味スタ20121223

2012-12-24 12:59:27 | サッカー

Happy Merry Christmas!です。皆さん(^o^)/

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クリスマスになにも予定が無いのもいかがなものかと思いまして。

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サッカーに付き合ってもらうことにしました。

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天皇杯ベスト8@味スタでございます。

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J2勢で唯一価値残っている千葉でしたけど、実力差は如何ともしがたく。大迫のゴールを守り切った鹿島がベスト4進出です。

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千葉は4-2-3-1。プレーオフファイナルと基本的には同じです。トップに藤田を置きポスト役を担います。キーマンは兵働と佐藤健太郎。攻撃のシナリオは明確で、ターンオーバーしたら必ず健太郎に預けます。前を向いた健太郎は、ワイドにパスを散らすルーターです。攻撃の基本デザインは健太郎が描いてました。

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兵働は最終局面の結末を演出します。パスを受けると、ワンタッチでコースを変えることができます。パスを受ける前に鹿島の守備陣形を見て、スペースを把握しているんだと思います。この2人の存在が千葉の攻撃を魅力的にしてくれます。

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さらに、千葉の攻撃を支えこの試合をしまった内容にしたのは、守備陣のがんばりだと思います。とくに慶の集中した粘り強いディフェンスは、鹿島の攻撃リズムを狂わす役を見事に果たしていました。

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プレーオフファイナルとの違いは、勇人がいないこと。結果的には、勇人不在の影響は、少なくともストラテジー面ではそれほどなかったと思います。

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そのこころは鹿島の戦いかたにあります。今シーズンの鹿島はロングボールを主体にしたチームです。低く守り、ターンオーバーすると、ボランチかCBからサイドに張るアタッカーにロングフィードを送ります。なのでターンオーバーのポイントが低く、ビルドアップスタイルの千葉にとってかみ合う相手と言えます。必ず健太郎を経由することをわかっていても、鹿島はフォアチェックしません。ですから、千葉は容易にバイタルエリアに進出できます。

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千葉ディフェンスのがんばりも相まって、鹿島の攻撃はリズムが狂っていました。カシマでの東京戦は、ドゥトラとレナトの絡みを軸に、大迫と康を含めた4人が自在にポジションを入れ替え、クイックにゴールに迫りました。ゴレアーダはドゥトラが神だったためですけど、いずれ鹿島のベストワークはあの試合にあると思います。ところが今日の鹿島は前線がガタガタでした。個々の距離感がバラバラでパスの選択肢がなく、仕方なくドリブルして潰れることを繰り返しました。前線のとくに左サイドでタメを作り、新井場を攻撃参加させるのが鹿島の基本プランです。新井場は積極的に攻撃に絡めましたけど、有効なシュートには至りません。

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今日を観た限り、原因は二つ。大迫とドゥトラが攻撃の軸なのにポストプレーが安定していません。トップに預けてもターンオーバーされるようなら、信頼感は高まりません。もう1つはジュニーニョ。今日はまったく試合のリズムに乗れませんでした。不用意なドリブルで奪われるシーンを繰り返しました。柴崎のフィード精度やもちろん小笠原など、個々のテクニックは千葉の数段上ですし、J1でも変わらずトップクラスです。康のアタック力はもはやストロングポイントです。にも関わらず成績が伴わなかったのは、攻撃の連動性を構築しきれなかったためでしょう。

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そんなわけで、今日は早々に千葉がイニシアチブを握りました。

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ですけど、勝利の雰囲気は鹿島のほうが強く香りました。千葉は兵働に加えて、ヤザーと米倉が鹿島守備陣の間隙を狙います。藤田も体を張ってポスト役をこなします。だからフィニッシュの局面までもっていけました。そこまでは。でも残念ながらそこまででした。千葉のアタッカーは、シュートアテンプトが足りません。チャレンジしないと言うより、する技術が不足しています。シュートを撃てるシーンで、ゴールを意識できてません。このあたりがJ1との差かもしれません。

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対する鹿島は、攻撃リズムの構築に苦しみますけど、ゴール前に迫るとやはり、タレントが威力を持ちます。

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つまり、千葉のがんばったディフェンスとローテクなシュート技術が、今日の試合を形作っていました。あまりゴールの気配を感じることなく前半終了。

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硬直を打開するために、木山さんが先に動きます。後半17分。ヤザーに代えて深井を投入。ポゼッションよりシュート力を高める意図でしょう。入って早々シュートに絡んでましたから、成果はあったと思います。

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ですけど、皮肉なことに試合の趨勢は鹿島に傾くことになりました。試合がようやく動きます。

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後半19分。鹿島バックラインで、新井場から西への緩やかなサイドチェンジを深井が狙います。ここがポイントでした。深井を西がかわしてターン。西はドリブルしながらルックアップします。直前に康がいますけど、慶がついています。寄ってきた柴崎には兵働。バイタルエリアは健太郎と伊藤が閉めています。ただ、最終ラインに微妙なギャップが出来ていました。深井のフォアチェックを受け、サポートのために慶が康を見ます。このため智がずれて慶をフォローします。これで智と大岩の間が拡がりました。大迫がこのギャップを見逃しませんでした。両CBのど真ん中を狙います。西はこの動きを見て大迫につけます。危険を察知した智が戻りますけど、大迫はステイをチョイスします。西の縦パスを右足アウトサイドのワンタッチでドゥトラに。痺れるポストプレーです。ドゥトラが欲しい場所とはちょっとズレてましたけど、トラップでアジャストし、ひとりで大岩、伊藤、智を引きつけます。これが2つめのポイント。ボールがこぼれたところにちょうど大迫がいました。大迫はワントラップして右足で流し込みました。絵に書いたようなカウンター。千葉0-1鹿島。

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鹿島は得点後、ドゥトラに代えてヘナト、康に代えて興梠を投入します。同じポジションの交代ですから、流れを維持する意図でしょう。同時に鹿島は、リトリートしました。

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残り時間が十分あるなか守りきれるのが、チームとしての経験値でしょう。代えるならドゥトラではなくジュニーニョだと思っていたのですけど、ドゥトラをチョイスしたのはベテランの経験を買ってのことでしょう。

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千葉が猛攻し、鹿島が土俵際で守る展開が最後まで続きました。終了間際には、米倉のシュートを曽ヶ端がはじく惜しいシーンもありました。だけど、試合はそのまま終了。千葉0-1鹿島。

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岡本の集中力がこの試合をしめてくれました。

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千葉の惜敗のようですけど、妥当な結果だと思います。千葉の問題はアタッカーです。兵働はストロングポイントです。米倉のポジションなら、我慢して使い続けてもそのリスクはマネジメント可能な範囲だと思います。難しいのは藤田ですね。使い続けるのはギャンブルかもしれません。昇格するには、安定してゴールできるアタッカーを獲得したほうが無難です。さりとて、藤田がレベルアップしたとしたら、豊田クラスに成る可能性はあると思います。来シーズンの千葉は、どう考えるでしょう。興味深いです。

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鹿島も発展途上と言えますね。世代交代というか。大迫、康、柴崎を中心にしたチームに変わろうとしているのでしょう。康はすでにブレイクスルーしていると思います。残るは大迫と柴崎。とくに大迫が安定して存在感を示せるようになると、強豪鹿島が復活するでしょう。

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鹿島の次の相手はガンバに決まりました。今シーズンの鹿島は、これ以上良くなりようが無いと思います。前線の絡みがいい組み合わせをチョイスして、カウンターの精度を高くすることが最善策でしょう。鹿島の新井場、ガンバの藤春。相四つですから、対面の守備力がポイントでしょうか。アタッカーの質ではガンバが上ですね。今シーズン予想外な不調に苦しんだ両チームですけど、天皇杯で有終の美飾りたいところですね。攻撃のガンバと守備の鹿島、キャラクターの違うチーム同士ですから、はっきりした結果になりそうな気がします。

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では皆さん、Merry Christmas!

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三枝改メ六代桂文枝襲名披露公演@かつしかシンフォニーヒルズ20121028

2012-12-22 22:11:42 | アート・文化

ずいぶん前のことですけど(^_^ゞ。落語友達の「れ」さんと六代目桂文枝師匠の襲名披露を聴いてきました。かつしかシンフォニーヒルズモーツァルトホールです。モーツァルトですってよw、落語なのに。

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クレジットでございます。

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桂三四郎さん。「時うどん」

桂かい枝さん。「オトナの試験」

春風亭昇太師匠。「ストレスの海」

襲名口上。文枝師匠、昇太師匠に加えて中川家が参加です。司会は金枝くんw。中川家の弟のほうが中国語で口上を述べてたのが楽しかったです。

中川家。駅のアナウンスネタ。

六代目。「背なで老いてる唐獅子牡丹」

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三四郎さんは、ほっともっとのコマーシャルに出ているんだそうですね。いまはAKB48さんですか。時うどんをライブで初めて聴きました。時うどんといえば、自分的には幼少頃に聴いてた枝雀師匠ですけど、聴き比べるのも楽しいです。三四郎さんは、上方のオーソドックスなスタイルで、爽やかな時うどんでした。

かい枝さんのまくらは、上方の噺家さんお馴染みのネタ、大阪と東京の違いを話してました。ポスターのコピーについて。痴漢撲滅について、東京は「痴漢は犯罪です」だけど、大阪はいちいちギャグにせな満足できんのか、「チカンあかん」とかw。

昇太師匠のまくら。デビュー30周年なんだそうです。そういえば、落語家のデビューは、入門なのかな?。それとも初高座なのかな?。志の輔師匠と同期なのだそうです。志の輔さんはサラリーマンも経験してますから、年齢は上。でも落語界は年齢ではなく入門順なのだそうで、タメですってw。志の輔さんの芸風は雪国富山出身ならでは。そこへもってきて太陽燦さんで明るい静岡育ちの自分は、ぱぁと明るくていいでしょ?なんてw。二人とも内海好江師匠にかわいがってもらったそうで、たまたま好江師匠と二人のとき志の輔師匠の話になり、昇太師匠が「志の輔」と呼び捨てにしてたら、好江師匠に怒られたとか。先輩に向かってなんですかと。いやいや師匠、タメですタメ、なんてw。高校野球の話があって、健康のためジムに通っているという話から、お馴染み「ストレスの海」。

中川家が一番爆笑をとってました。漫才は笑いのレスポンスがクイックですからね。いっぱい笑うと気持ちいいですw。

六代目のまくら。やっぱり襲名ネタw。2012年7月16日に襲名したそうですけど、初めて文枝さんと呼ばれたのは新幹線に乗ろうとしてた新大阪なんだそうです。年配のご夫婦に声をかけられ、おばちゃん「あらー、三枝はんやないのー」。ご主人「ちゃうちゃう。失礼やで。文枝はんや」。おばちゃん「どっちゃでもええやないの。とにかくサインしてー。三枝と文枝、両方書いてーな」。ずうずうしいw。横断歩道で信号待ちしてたら、小学生に声をかけられたそうです。「三枝やー」。最近耳が遠くなって、おかみさんに言われて耳鼻科に行ったら、耳が遠い高齢の看護婦さんがいて、どっちが病人かわからなかったという話から、ヤクザの世界にも世代交代の問題があってとなって、「背なで老いてる唐獅子牡丹」。

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いっぱい笑って楽しかったです。ひとり会もいいですけど、いろんな噺家さんが出てくると遊園地みたいで楽しいです。六代目は独特の世界観ですよね。

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〆は、青砥駅前のおはなさんに、ぶらり途中下車の旅w。地元の人に愛されているアットホームなお店のようです。家庭料理が美味しいですし、居心地がとってもいいです。オススメ。


大学改革シンポジウム「秋入学と人材育成」@文京学院大学仁愛ホール

2012-12-22 18:33:51 | アート・文化

西日本で育った自分はもう一つ実感が難しいのですけど、この時期札幌の雪は積もるほどではないらしいのですけど、今年は大雪に悩まされています。折しも一番の大雪だった18日、札幌に行っておりました。羽田はこんな感じ。

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新千歳に着いたらこんな感じ。

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そんで、札幌市内の朝はこんな感じ。聞くと、新千歳空港より札幌のほうが雪が多いそうですね。

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お昼になるとこんな感じ。

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夜はもう、こんな。

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JR札幌駅です。

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日帰りはしんどいですw。

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で、翌日、雪がまったくない東京で日本は広いなあと思いながらw、文京学院大学で大学改革シンポジウムを聴いてきました。講演されたかたは下記の皆さんです。

濱田純一先生 東京大学総長

安西祐一郎先生 日本学術振興会理事長・中央教育審議会大学分科会長

川口清史先生 立命館総長・日本私立大学連盟常務理事

原田泳幸さん 日本マクドナルドホールディングス株式会社代表取締役会長・社長・CEO

木場弘子さん キャスター・千葉大学特命教授

大学という枠組みで見たら、キーマンがズラリと揃った豪華なメンバーです。テーマの当事者であり、言い出しっぺの濱田先生に加え、行政側の安西先生、私学を代表する川口先生、企業人としてグローバル化を体現している原田さんが議論に様々な角度で光をあて、幅を生むお立場として望まれました。

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基調講演「社会システムとしての秋入学」 濱田先生

昨夏(2011年7月)、東京大学が秋入学制に全面移行することを発表して以来、様々な議論をしてきたが、3つの具体的な論点が明確になってきた。

①学事暦を海外に合せ、留学および留学生の受入れを促進する。これに伴い、いわゆるギャップタームの課題が議論されている。就学前の若者に、主体性と国際センスを磨く期間として有効活用してもらうことが望ましい。

②学生に主体性、能動性を持たせる教育カリキュラムを構築する。

③単に大学だけの問題とせず、社会の仕組み、システムを改革する。若者に主体性を持たせるためには、幼児から高校までの教育のあり方を変革する必要がある。また、卒業生を受入れる社会の構造も変わる必要がある。

グローバル化とは、国際社会に対する正しい知識を持ち、個人がその社会を利用することである。日本と外国の違いを理解することが必要。その上で受容あるいは批判する実行力を、自分のなかに取込んでいく。このような人材は、国際舞台だけでなく、地域社会にも必要になる。

このように大学のグローバリゼーションには、多くの課題が複雑に絡み合っている。これらを個別に議論していても何も始まらないので、きっかけとして秋入学に取組んでいる。東京大学内で、今までやろうとしてもできなかった課題に取り組めるようなスキームを作ることができた。

ギャップタームについて、学生新聞が新入生にインタヴューをした。多くの学生が、有効活用したいと答えている。経済格差や高校までに受けた教育差などの課題があるが、ギャップタームの活用は、学生の主体性、自主性に期待している。高校卒業直後の18歳は未熟で、主体性を持てないという意見もある。しかし、結婚、就職ができる年齢であることを考えると、未熟と扱うことは疑問である。むしろ未熟と扱う社会の仕組みと意識を変革する必要があるのではないか。いま議論している、4月入学、9月開講の学事暦は、秋入学を香車のようにまっすぐ進めたものではなく、いわば桂馬のように斜め前進である。入学後の半年は、語学の集中講義や留学の奨励などにあてる方向で議論している。

大学内の課題もある。大学業務のスムーズな移行が必要である。また非常勤講師のスケジュールと東京大学の学事暦が合わない問題にも取組まなければならない。

大学としての教育のあり方の、本質的な議論も必要である。大学教育は、基本的に学内で完結すべきという意見が根強い。学生を育てるという、先生の責任感が現れた意見であり、それ自体は大変リスペクトすべきことである。グローバル化という視点で見た場合、この考え方は日本独特である。海外の大学では、単位取得を大学間相互で流通することは、常識である。

学生は忙しいという。取得が必要な単位数が多く、授業に出ないといけないので留学する時間などないという。これは、学生により多くの知識を与えることを旨とし、知識豊富な人材を社会に提供することで高度成長を支えてきたという、大学の成功体験に基づいている。このようなこれまでの大学の歩みは、日本の誇りである。いま時代は変わり、国際視野で考えたときに日本の社会が求める人材排出機関として、トラディショナルな大学教育が合わなくなってきていると感じている。どちらかが良いというのは極論で、割り切れないものではないか。様々な思想の教育システムが混在してよいと思う。

このように、秋入学は社会システムを変革し国際化するための取組みなのである。

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パネル討論「秋入学をどう人材育成に活かすか」

ここからは濱田先生に加え、安西先生、川口先生、原田さんがパネリストとして登壇されました。モデレーターは木場弘子さん。

第1部「いまなぜ秋入学か」

安西先生のご意見をまとめるとこんな感じ。経済界は前向きに捕らえ、保護者も大学のレゾンデートルを考えるようになり、社会の総論としては賛成の向きにあると捉えている。大学は自治を主張する存在で然るべきだと思うが、自治には権利と責任が伴う。その意味で、日本で最も自治権を持つ存在である東京大学が改革に踏み切ったことに、大いなる意味がある。日本の大学をタイタニックに例えると、ボールルームにいる乗客。沈みつつある状況を理解できず、船と運命を共にしてしまうようなもの。

川口先生のご意見です。東京大学のマニュフェストとして捉えている。私学は既にグローバル化に取り組んでいるところがあり、国立大学は改革が遅れている。立命館も然り。私学の取組みに対する東京大学の違いは、大学全体の学事暦をスコープにしているところである。私学は、日本のトラディショナルなスケジュールと国際標準を完全に分けている。また、教育システムについてもクォーター制を採用し、シラバスも柔軟である。立命館は、附属高校との連携が今後の課題である。東京大学のギャップタームの議論は大胆な発想で、価値ある議論と考える。

原田さんのご意見です。日本の社会システムがグローバル化しなければならないことは、議論の余地がなく、秋入学は変革の突破口としての取組みであると認識している。国際競争力を確保した社会システムのモデル作りが必要であり、そのためには大学のみならず、国、企業を巻き込んだ、日本のダイバーシティ(多様性の受容)確立に向けた議論が必要であろう。たとえば幼児と児童の期間がグローバル化教育にとって重要。英語であれば、英語文化的な発想で考え、英語で話す訓練をしなければならない。各国のマクドナルド現地法人のマネジメントには、その国のネイティブだけで構成されていないが、残念ながら日本以外の国に日本人の経営者はいない。これは、先進国では日本だけである。グローバルなコミュニケーション能力が欠如していることが大きな原因。

濱田先生の基調講演にあった18歳までの教育について議論が及びました。重要な論点なのですけど、ちょっとこのメンバーだけでは偏り感があると思いましたけどね。小中高の教育機関のみならず、国や保護者の意識や、仕組みを変える必要があるけど、大学が変革を先導することで他が追随し、社会システム全体を変えられるというご意見でした。若者が将来を選択する場として大学が存在し、選択できる判断力の素地を18歳までに醸成することが必要。予算という意味で国のサポートが薄過ぎることが大問題だとの意見がありました。フューチャースキルズプロジェクトで、新入生を対象に答えのない問題に真剣に取組むというカリキュラムを実施していると安西先生から紹介がありました。学生は受講後に、主体性や能動性に飛躍的な成長を見せるそうです。このような取組みが、国のレベルでサポートされ、大学に浸透することで、若者のグローバル化がなされていくのでしょう。

第2部「どんな人材を育成するか」

原田さんが、企業のグローバル化に向け必要な人材像を端的に言うと、グローバルなコミュニケーション能力を持ったタレントと仰っていました。キーワードとしては、instruction、exception、creation、discovery、construct debate、contribution。本質的には、Run Each Other。つまり微妙なニュアンスの違いによる誤解を恐れず言えば、国際的なチームワークが必要ということでしょうね。

それから、トラディショナルな大学教育システムからの移行ギャップをどう埋めていくかが課題との議論になりました。多国籍なメンバーが集まると日本人は発言しないのだけど、これは正解がわからないと発言してはならないというポリシーに依拠していること。大学入試に象徴するように、日本の教育は「知識を正しく、より多く知っている能力」を基準としている。高校以下の教育は、これに準拠しているもの。たとえば小学校で、「~がわかる人?」と先生が問う形式の授業が相変わらず主流で、日本の教育システムを象徴している。いま必要なのは、「~についてあなたはどう思う?」という問いかけの積み重ね。これは、教育システムのパラダイムシフトです。日本人は、統一されたルールの元では、最大限の能力を発揮する国際競争力を持っているとの意見がありました。スポーツや芸術の分野で世界で活躍する人が非常に多くいますけど、これはルールが決まっているから。何をすべきかという方向性がギブンな世界では、これまでの日本の教育システムが見事にはまります。でもビジネスにおいては、世界中でルールが異なっていて、グローバリゼーションって言い換えるとマルチスタンダードに耐えるということです。トラディショナルなシステムでは、このような多様性を持った人材を排出することができません。

社会人学生という言葉は日本にしかないそうです。大学は19歳から23歳の4年間に限ったものではなく、生涯教育の場というのが国際的な常識と、安西先生が紹介してくれました。OECD加盟国のなかで、社会人が大学で学ぶ比率は日本が最下位で、わずか2%。平均で20%なのだそうです。これも、トラディショナル教育の弊害で、必要な知識を積み込むことが大学教育の責務と考えているから、卒業者つまり社会人教育に資するカリキュラムがないのです。安西先生は、グローバル化できないと卒業できないシステムを作る必要があると提言されていました。

それから、グローバル人材というと日本の外で活躍する人のように思われているけど、そうではなく、地域で活躍する人材の育成も考えるべきとの意見がありました。これは、地域が世界につながっていることを前提としています。実際、ローカル企業が海外と直接コンタクトする事例は数多ありますね。そのような企業、あるいは農家、自治体、教育機関で活躍する人材には、グローバルな視野が必要でしょう。

パネルディスカッションの結論として、大学のグローバル化は議論の余地がなく当然であり、しかも待ったなしな局面であると総意され、閉会されました。

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先にも述べましたけど、講演者が全員秋入学を推進、もしくは賛成しているかたなので、偏りがあるように感じますけど、議論の余地はないという意気込みを現していたのだと思います。自分も賛意していますので、気持ちは理解できます。ただ、いささか論点が広すぎたような気がします。もしくはズレてしまったというか。秋入学の本質的な意図を知ってもらうことが目的であれば、十分果たせたと思います。秋入学そのものを議論するには、パネルディスカッションの構成が、ちょっと違っていたような気がします。たとえばシラバスや大学事務の課題にフィーチャーしてもよかったのではないかと思います。でもまあ、メンバーが豪華ですから、これでよかったのかもしれませんね。具体的な議論は、実務レベルが集まるコンソーシアムで十分ですから。ただ、反対論者の意見は、そこに集中していると思いますけど。

話題が、国や高校以下の教育に及びましたので、文科省や中教審の高校以下を主事されている方を呼んでも良かったかなと思いますけど、そうすると議論がカオスになりそうですね。シンポジウムとしてまとめるためには、大学という範囲に絞って正解でしょう。ただ、国あるいは高校以下の教育機関側の意見も聞きたくなりました。

先日衆議院選挙がありましたけど、秋入学は政策レベルの論点として上がっていませんね。残念なことです。興味を示す政治家が少ないことを表しています。言い換えると、大学側の政治活動が十分ではないってことですね。まだまだ東京大学単体の議論に過ぎないってことです。

秋入学というよりも、社会のグローバル化というテーマで、濱田先生、安西先生、川口先生をはじめとする方々の本音が、濱田先生がパネルディスカッションの最後に仰っていたことで垣間見ることができました。公平性に対する思想の相違です。トラディショナルな社会では、中庸思想というか右に習えというか、とにかく国民の権利が平等であることを主旨とします。詰め込み型の教育は、その象徴です。濱田先生は、もう少し柔軟に公平性を捉えてよいのではないかと仰り、安西先生、川口先生、原田さんも同意されていました。自分も常々同様な考え方ですから、激しく共感しました。これについては濱田先生のつぶやきで終わり深く議論されませんでしたけど、本当に先生方が論じたかったのは、このテーマのような気がします。「柔軟な公平性」を自分なりに解釈すれば、「個人のタレントと価値観に応じた幸福バリエーションの確立と、その範囲内での公平な享受」だと思っています。つまり、人がその人の個性に合った場所で生き、評価されるということ。この考えに反対する人の立場で表現すると、エリート主義ですね。でも、エリート主義とは似て非なるものだと思います。現在の公平性システムのもとで生き場を失っている、あるいは埋もれている人がいる一方、不相応な期待をされ苦しむ人もいます。もっと、個人を大切にしてもよいのではないでしょうか。日本が、個人に立脚した国家になっても良いのではないでしょうか。自分の政治的な思想は、そこに依拠しています。先生方が仰っていた公平性も、同じ考えなのかなと感じました。

濱田先生は、とってもソフトな語り口で、穏やかな印象を受けます。東京大学の職員さんに伺うと、実際のお人柄も、とってもお優しいのだそうです。シンポジウムでも木場さんに突っ込まれ、「どうして自分が秋入学なんて言っちゃったんだろうって後悔することがあるんですよねw」と冗談めかして仰っていましたけど、たぶん本音でしょうw。本来は政治的なことを好まれない先生が宣言されたということは、我が国の叡智を結集し、先導する立場にある東京大学の並々ならぬ責任感を感じます。と同時に、もっとがんばらんかい我が母校とも思いましたw。

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日常に追われていると国家の課題を考えることはあまり無いです。たまにはこういう刺激を受けることも必要だと思います。エキサイティングで濃密な時間を過ごせた、素晴らしいシンポジウムでした。

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Merry Christmas!