ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

マッサンロケ地の旅 -20141026 サントリー山崎蒸留所-

2014-11-30 21:33:30 | 連続テレビ小説マッサン

秋ど真ん中の休日のひと時、アウェイガンバ戦の前にちょっとだけマッサンを感じに大阪と京都の府境にやってまいりました。

秋らしい日本晴れでございます。

JR山崎駅でございます。

駅前に、ホントに駅前にいきなり国宝がございます。ホントに駅前に、え?これって感じで。待庵でございます。でも、本日はここが目的ではないのでw。

NHK朝ドラ友達で、なおかつ飲み友達の、地元の素敵なご夫婦と待ち合わせして、やってまいりましたは、サントリー山崎蒸留所です。

そう。来週いよいよ待ちに待ったマッサンのウイスキー作りがスタートする地です。

見学者待機所のエントランスに出迎えてくれたのは、サントリーというか寿商会の創業者、鳥井信治郎さん。鴨居の大将のモデルです。やってみなはれー(^o^)/。どことなく似てますねw。

そして、赤玉ポートワインのポスター。これ、オリジナルのポスターなんだそうです。普段は別の場所に掲示したあるのですけど、ちょうどこの週、太陽ワインのポスターの撮影シーンがありまして、わざわざエントランスに移し替えたそうです。

 赤玉ポートワインの新聞広告です。

二階に行くとエントランスホールです。代表的なスコッチウイスキーのブランドです。

仕込み樽のギミック。

仕込み樽の部品です。

3号ポットスチルが本来の役割を終えて、いまは見学のお客さんを迎えてくれています。

原酒。ここ山崎の原酒以外にも、世界各地の原酒が並んでいます。

3階が見学者の待機場所になっていまして、定刻になりますとガイドさんが現れてアテンドしてくれます。最初にウェルカムしてくれるのは、鳥井信治郎さんと佐治敬三さんです。

そして、いきなり。日本で初めて鋳造された、国産1号ポットスチルです。マッサンではまだ、佐渡製作所の設計図だけですけど、さ来週くらいには登場するんでしょうね。楽しみです。 

渡邊銅鉄工所。大正13年ですから、1924年ですね。山崎蒸留所の竣工が1924年11月11日ですから、実にちょうど90年前です。この年号は、のちほどまた登場します!。

近づいてよく見ると、なるほど手作り感満載です。すごいです。

スワンネック。

こちらは現在の山崎蒸留所の形になってからの1号ポットスチルです。いまは使われていなくて、工場の入口に置いてあります。

現在山崎蒸留所は改装中で、一部見学ができないところがあります。あと、見学のコースも変わっているようです。まずはいきなり蒸留棟から。ガラス越しの見学ですけど、はやくもアルコールのいい匂いがします。弱いかたはご注意を。

仕込み釜です。

ガラス越しに、ぽこぽこ酵母ががんばっているのが見えます。

仕込み釜の隣が、発酵槽です。なんと木なんですね。見えている部分はほんの少しで、網目の床下を覗くとかなり大きいのがわかります。

ピートです。サントリーでは、山崎はピートスネルが弱めのマイルドなテイストの原酒が主流なんだそうです。一方白州のほうはピートが強めのスモーキーなテイストだそうで、なのでシングルモルトのそれぞれのブレンド、山崎と白州はそれで個性が分かれているのだそうです。

改装中でなければ、ここから巨大なポットスチルが並んだ壮観な姿を間近に観られる建物に行くのだそうですけど、今は渡り廊下をショートカットして、次は樽詰めする建物です。この日は休日なので稼働していません。

そしていよいよ、貯蔵庫です。ウイスキーの原酒は、ここで静かに熟成の時を待ちます。 

天使の分け前です。ウイスキーが熟成するメカニズムは、今でも謎が多いのだそうです。たぶんこれって、きっとわざと謎にしてあるんだと思います。なんでも分かればいいってもんじゃないですよね。謎があるほうが、作る側も飲む側も楽しいじゃないですか。

樽の内側です。焼いてありますね。チャーリングです。

樽の内部。チャーすることで、ウイスキーの香りが生まれる要素のひとつになるそうです。ウイスキーの樽は分解して再利用していて、それはエコのためというよりも、再利用するとまた違ったテイストの原酒になるんだそうです。その際もまたチャーするんだそうです。

木の種類とサイズが違う樽が並んでいます。木によって、原酒を熟成して出来る色合いが違うのだそうです。現在サントリーで使われているのは、ホワイトオークが主流で、大きさの違いで、手前からバーレル、ホッグスヘッド、パンチョンと言うのだそうです。その隣が、もっとも色合いが濃くなるシェリー、その奥が、国産の原木では唯一の種である、ミズナラです。

お待たせしました。先ほどの山崎蒸留所の創業年1924年が再登場です。なんと、当時の樽がまだ現存しています。なかに原酒が入っているそうで、いったいどんだけ天使が分け前をせしめているのでしょう?w

そして、90年後のこちら、今年作られた原酒です。

貯蔵庫の裏手には、山崎の地を竹鶴さんが国産ウイスキー作りのスタートの地に選んだ理由のひとつ、山崎の銘水が湧き出ていました。ちなみにドラマでマッサンとエリーが見つけた、霧がたつ山崎の滝のロケ地は、河内長野の滝畑四十八滝の御光滝と荒滝です。

山崎蒸留所の内部というか、裏手には神社があります。この地を守る椎尾神社です。

この山崎の地をマッサンが選んだ理由は、水だけでなく気候もあるのだそうです。ヨーロッパに近い北海道に注目していたのですけど、関西近隣を望む鳥井さんの要望で、文字通り探し歩いて見つけたのが山崎なんだそうです。そしてこの地は、ウイスキーの熟成にかかせない霧が発生するのだそうです。まさに奇跡の地。 

山崎の10月下旬は、まだ紅葉は先でした。

ショップの奥に資料展示室があって、これが面白いです。工場見学をしなくても、ここだけで半日くらい楽しめそうです。寿商会のものや、歴代の山崎のウイスキー。それから歴代のウイスキーのポスターを見ることができます。そのなかに、国産第一号ウイスキーの完成を記念した、当時の山崎蒸留所のスタッフの集合写真がありました。まったく紹介はされてなかったのですけど、風貌から真ん中のかたは絶対竹鶴さんですよね。ニッカの余市の博物館では、わりあいおおらかにサントリー時代のことも紹介してたのですけど、サントリーはそのあたりは厳格なのかしら?。

さて、勉強が終わると、いよいよ。我々も天使の分け前をいただきます。

試飲コーナーです。寿屋のウイスキーケースが並んでいます。

今日試飲できるのは、山崎と白州です。飲み比べると、なるほどガイドさんに教えていただいた通り、テイストが違います。白州のほうがスモーキーです。今度は白州蒸留所に行ってみよう。

おつまみは、ショップで買えます。チョコが美味いです。

無料の試飲はここまでなんですけど、エントランスホールで、有料で原酒や他のブレンド、海外のウイスキーをいただくことができます。友達ご夫婦とチャレンジすることにしました。ご主人はシェリーの原酒。自分はチャレンジして、アルコール度数40のニューポット。つまり今年仕込んだ新原酒をいただくことにしました。透明なほうがニューポットです。マッサンも言ってましたけど、熟成の期間で、飲み易くなっていくのだそうです。恐るおそる飲んだら、これがなんと、けっこういけますw。ちょっと強い麦焼酎のような香りとテイストです。考えてみれば焼酎も同じ蒸留酒ですし、材料が同じ(厳密にはモルトウイスキーは二条大麦ですけど)ですから。僕らの見学パーティに外国からのお客さんがひとりいらっしゃって、有料試飲のコーナーでひとりで飲んでらっしゃいました。友達ご夫婦の奥様がチャレンジャーでして、異国にぽつんを見かねて声をおかけしたら、なんとスコットランドから一人旅で来たかたなんだそうです。ちなみに友達は英国に留学されていたそうです。自分は残念ながら語学はぜんぜんダメで、それでも3人の話を聞いてるとなんとなくわかって面白かったです。日本のリアルを知りたくて旅をされているそうで、だから京都とか奈良みたいな観光地ではなく、普通に日本人が生活しているところを見たいんだそうです。それはなかなか難しいやろーと思いつつも、自分もアウェイ旅に出ると、できるだけ現地の空気を感じたいと思って、そういう旅をするので気持ちがすごくわかりました。

先日、友達にバーに連れていってもらって、はじめてスコッチをいただきました。噂通り、香りは薬のようです。でも口にふくむとぜんぜん違います。複雑な香りが口のなかに広がって、めちゃくちゃ美味しかったです。これがマッサンが愛したピートの香りがするウイスキーなのかと思いました。山崎のガイドさんに教えていただいたのですけど、サントリーのウイスキーは、日本人の味覚に合うようにもともと何かで割ることを前提に作られているのだそうです。このあたり、鴨居の大将のコンセプトが本物の鳥井さんのコンセプトそのものなんだとわかりますし、それが今でも受け継がれているんだなって実感できます。凄いことです。つくづくウイスキー作りというのは、作り人が飲み人に届けるおもてなしの心を時間を越えて受け継いで行く仕事なんだなって実感できました。いまの時代は、栄枯盛衰の激しい作られては消えることの多い消費時代ですけど、それでも人間そのものは有史から何も変わってないんだよっていう、そんなとてもベーシックなことをウイスキーはあらためて僕らに教えてくれているような、そんな気持ちになることができました。マッサンの山崎編の放送が楽しみです。次は改装が終わってからじっくり見学したいと思います。 

 


2014J1リーグ第33節ヴァンフォーレ甲府vsFC東京@山中スタ20141129

2014-11-30 13:28:22 | サッカー

朝方の雨は昼過ぎには上がり、クリアになった空気が富士山をくっきり見せてくれました。

今年最後の遠征は、紅葉に色づくお隣甲府でございます。

道中の中央道は、赤黄茶に染まる紅葉に常緑が混ざったパッチワークのような山々の間を縫うように雨上りの雲が棚引いていて、上を見ると雲間の青空を背景に稜線がくっきり見え、神々しいばかりの美しさでした。

甲府にとってシーズン最終戦となる今日は、特別な日です。前節で2年連続J1残留の快挙を成した後、ミッドウィークに城福浩監督の退任が発表されました。多くの甲府サポーターにとって、ヒロシとの惜別です。さらに、ヒロシがプロで関わった両クラブ、しかも青赤をチームカラーとするクラブとの対戦がヒロシ甲府ラストマッチとは、なんという神様のプレゼントでしょう。今日は、甲府サポも東京サポも、そんなヒロシに心ゆくまで騙されたい日です。

ひさしぶりに、城福東京楽しい東京俺とお前は夢のなか♪

攻撃の組み立てを工夫して臨みましたけど、シュート3本に抑えられました。守備陣が甲府にビッグチャンスを与えず、ドロー。

東京は事情が重なり、今年初の試みをこの時期に来てトライします。シフトはいつもの4-3-1-2。GKは権田。CBはモリゲとカズ。結局この組み合わせが一番安定しますから最後まで続けるでしょう。SBは徳永と宏介。3CHは、今日はサスペンションで秀人が不在のため、今日の注目点のひとつです。右から慶悟、梶山、ヨネ。梶山は今年初スターター。出場も約2ヶ月ぶりです。慶悟のスターターは約4ヶ月ぶり。当然この組み合わせは初めてです。なんともな急造感が不安でした。それよりもポイントになると思ったのは前線の組み合わせです。エドゥーがサスペンションまでリーチということと、前節のアタッカーの組み合わせが絶望的に停滞でしたから、この時期ですけど来年に向けた何かを変えたかったのでしょう。トップ下は河野。2トップはよっちと今年初スターターの翔哉。よっちが厳しくマークされるのはわかりきっていますから、よっちをどう使うのかが注目です。

甲府はおなじみ城福さんの3-4-3です。GKは荻。CBは右から青山、英臣、佐々木。ボランチは新井とマルキーニョス・パラナ。WBは右に今年限りで退団が決まっている晃樹、左は翔平。WGは右に石原左に拓馬。真ん中は盛田師範です。

試合は甲府のリズムで始まります。甲府はロングボールを盛田に集めます。左奥で基点を作ることを狙います。盛田が左にズレ、入れ替わるように真ん中に拓馬が入ります。翔平が盛田の落としを狙い、クロスを真ん中に供給します。拓馬の背後から石原が飛び込んでくる形です。よしんばオープニングブローが決まらなくても、序盤からイニシアチブを握ろうという意図です。城福甲府は残留が目標だからと言ってカウンターのチームではまったくありません。むしろ試合を支配することを志向します。

甲府の先制攻撃を凌いだ5分が過ぎたあたりから、東京がリズムを掴みます。前節の失敗を受け、攻撃のアプローチを工夫してきました。狙いは右サイドです。甲府が序盤から攻勢に出たことを逆に利用する形になります。甲府は守備時に5バックになります。WBの帰陣ははやく、青山と佐々木の脇が危険にさらされるということはありません。序盤の甲府の問題はWGです。拓馬と石原は序盤から激しくポジションチェンジしましたから、やや守備陣形へのセットが遅れていました。東京はそこを狙います。つまりバイタルエリアのボランチの脇です。

今日のアンカーは梶山です。梶山のタレントを最大限に活用する攻撃アプローチを組み立てます。東京は最終ラインでボールを回しながらビルドアップを試みます。この時必ず梶山を経由することで、梶山が攻撃スイッチを押すタイミングを測ります。甲府の3トップのプレスをかいくぐった東京が梶山にフリーでボールを渡らせることに成功すると、梶山はにわかに攻撃スイッチを押します。この時、今日の工夫が発揮されます。ヨネと慶悟はビルドアップの際に非常に高い位置を取ります。梶山に預けておけばボールを奪われる心配がないことの現れです。しかも梶山とWHが加わった前線との距離は、比較的広めにとります。これも梶山のパスが速くかつ正確で、ピンポイントのエリアに通すことができるためです。

今日の東京は右サイドアタックを基調としていました。ポイントになるのは慶悟と徳永と翔哉です。基本的には先に述べた甲府守備陣形の隙間を狙い続けるのですけど、ここにもう一つの工夫があります。ワンタッチパスもしくはタベーラをイメージします。いくつかパターンがあったようですけど、例えばバイタルエリアに顔を出した慶悟が中盤まで上がった徳永に預けます。これで拓馬を引きつけます。甲府はボールサイドに守備陣形を寄せますから、全体が左過重になります。徳永の前方に翔哉を置き、ワンタッチで翔哉を走らせるか、もしくは慶悟に返し、慶悟を基点にして翔哉を走らせます。これで翔平と佐々木をライン際にひっぱり出します。これで、佐々木と英臣の間にギャップができます。そこをよっちが狙います。これが今日の東京の狙いです。

今日のアタッカーの組み合わせで東京はどういうアプローチをするのか注目していました。とくによっちの使い方です。よっちにマークが集中しますから、よっちを囮にして河野と翔平がよっちの脇から裏に抜けるパターンを想像していました。でも今日東京が選択したのはそうではなく、よっちを消すほうでした。前節は、とくに後半によっちにパスを集中するよっち大作戦を展開しました。よっちの独力突破のみならず、結果的にエドゥーと河野がフリーになって裏に抜け出すことを期待したのでしょう。ところが失敗しました。原因はアタッカーの距離感です。せっかくよっちがDFをひきつけてキープしても、そこから展開する術がなければ、相手カウンターの起点に成りかねません。そこで今日は、よっちを消すことを選択したのでしょう。そのための慶悟起用だったのだと思います。この作戦ははまります。梶山の正確なパスからいきなりアタッキングサードに入ります。そこで慶悟とヨネが基点になり、翔哉と河野を狭いスペースに飛び込ませ、甲府の守備陣形にギャップを作ったところで、そこを狙うよっちに翔哉と河野がスルーを出す。残念ながら翔哉と河野から有効なスルーがよっちに送られませんでしたけど、攻撃のアプローチそのものは、少なくともアタッキングサードに入るまではプラン通りに出来ていたと思います。

誤算というか計算ミスというか、このアプローチが成就しなかった原因のひとつは、結局やっぱりアタッカーの組み合わせにあります。今日はよっちにパスを出せる選手を多く置きたいので河野と翔哉だったのでしょう。ところが河野と翔哉は時折ポジションがかぶります。これは、互いにバイタルエリアを広範囲に使いたいキャラだからです。加えて翔哉は、中盤まで頻繁に下りてきます。運動量が高いということも言えるんですけど、少なくとも今日の作戦のなかでは、むしろ慶悟とヨネに渡るまでは前線に張り、マークを外す細かい位置修正に専念すべきだったと思います。つまり、東京は中盤に基点が多過ぎ、前線に基点が無さ過ぎました。いまの連携のレベルでは、河野と翔哉の両立は難しいと思います。

もう一つの理由は甲府の守備です。とくに英臣。甲府は基本的にゾーンなんですけど、ディフェンシブサードに入るとマークが厳しくなります。とくに今日の東京は、形の上では2トップでも、翔哉が広範囲に動くので実質よっちのワントップです。甲府の3バックに対し、よっち一枚では存在を消せません。嘉人、寿人、大黒クラスになるとまた違うのかもしれませんけど、よっちは顕示欲旺盛なプレーですから、消えるというより圧倒的な真っ向勝負で活きるタイプです。ようはコンディション次第。今日のよっちは、残念ながら英臣の守備範囲内だったようです。翔哉と河野からスルーが出ても、よっちがフリーで受けるシーンはほとんどありませんでした。シュートアテンプトができるわけがありません。

そして、前半20分頃には、東京の攻撃プランに甲府がアジャストします。甲府はまず、東京に攻めさせます。梶山からボールを奪えないことがわかると、3トップのフォアチェックをやめ拓馬と石原をラインに入れます。5+4の守備陣形を張り、盛田を守備のコースメイクで走らせます。これで梶山のパスコースを消します。それでも梶山はバックラインでパスを回し、自らがポジションを微修正しながら慶悟とヨネに通します。でもそこから先に行けなくなります。慶悟、ヨネ、翔哉、河野がポジションを入れ替えて打開しようとしますけど、甲府の守備網に絡みとられます。やがてドリブルで状況を打開しようとします。リトリートするコンパクトな守備網に対し、低い位置からのドリブルが有効になるわけがありません。

守備をしっかり安定させた甲府が、前半30分頃から反転攻勢に出ます。狙いは左右の揺さぶりです。甲府は最終ラインと新井でパスを回します。その時翔平を高く位置取らせ、それにパラナと拓馬を絡ませて左で基点を作ります。そこからふたたび最終ラインに戻し、佐々木もしくは英臣から一気にサイドチェンジで晃樹に送ります。晃樹はシンプルにアーリーを前線に送ります。このダイナミックでシンプルな攻撃で、東京に中盤でプレッシングさせるポイントを消すとともに、攻撃をアタッキングサードで、しかもシュートで終えるという流れを作ります。

そして甲府が試合の流れを引き戻すと、当初のプランに戻ります。前線で盛田を軸に拓馬と石原が激しくポジションチェンジします。今度は盛田のポストオンリーではなく、WBを基点としたビルドアップで臨みます。そこで中継点として役割を果たすのがパラナです。パラナは新井をアンカーとして残し、中盤を広範囲に動きます。トップ下を置かない甲府ですから、パラナが動き回ることで中継点の役もこなします。

ただ今日の甲府のアタックは、アタッキングサードに入ってから尽く東京の個の守備力にチャンスの芽を摘まれます。もちろんシュートあテンプとは東京に比べてはるかに多かったし、ペナルティエリアからの惜しいシュートも何本かありました。でも得点の香りはしません。今日は秀人が不在だったので守備力が不安だったのですけど、ほとんど問題なかったですし、梶山も何本かタックルに成功していました。東京2014の集大成は、やはり守備面で語るべきなのでしょう。

前半は互いにペースを取り合うダイナミックで内容の濃い流れになりましたけど、スコアレスのまま終了。

後半先に動いたのはヒロシでした。後半に入っても流れは変わらず、ペナルティエリアでの脅威を増す必要性を感じたのでしょう。盛田に代えてクリスティアーノを投入します。一気に攻撃力が増します。クリティアーノはドリブルがありますから、前線にドリブラーが並びます。ターゲットマンがいなくなりますけど、ビルドアップでアタッキングサードまで運べていたので、もはやターゲットは不要と選択したのでしょう。

ミステルも動きます。前線の組み合わせのチャレンジに失敗しましたので、まずは慣れたパターンに戻します。翔哉に代えて千真を投入。前線がおなじみのターゲットマン+ウィングランナー+パサーというバランスドな組み合わせになります。ただ、そもそもこれが機能しないので今日のチャレンジになったわけですから、戻してもうまくはいきません。

ここに来て思うのは、おそらく東京の前線とCHの選手は、よっちとエドゥーを除くとすごく試合中に考えなければならないんだと思います。ミステルのサッカーは陣形をコンパクトにするわけではないので、基本的に個の力に委ねる部分が大きいです。フィジカルで優位に立てるよっちとエドゥーはともかくとして、それ以外の選手は時々刻々と変わるポジショニングの最適解を常に左脳で思考し右脳でサーチし続けなければならないんだと思います。つまりかなり頭を働かせないといけないのでしょう。自分は脳にも体力があると思っています。脳体力は、感覚的には、乳酸が疲労原因である筋肉とは違いフィジカルのみならずメンタルも影響すると思います。少なくとも今年の東京は、状況の打開策を自ら状況に応じて見出す技術を十分に持ち得なかったし、また打開策を思考し続ける脳体力を身につけられなかったんだと思います。だから、一度コレクティブな攻撃が停滞すると、フィジカル、つまりよっちとエドゥー頼みになってしまいます。今日は言うなれば序盤から、最終的によっち頼みになってしまうアプローチだったので、それ以上の打開策はたとえ選手が代わっても見いだせなかったのでしょう。

続けてミステルが動きます。慶悟に代えて羽生を投入します。いまの東京で90分間思考を続けられる選手の代表と言えば、羽生です。羽生のインテリジェンスが攻撃に至るリズムを作ってくれるという期待でしょう。でも必要なのはアタッキングサードで思考してくれる選手ですから、羽生だけではコレクティブネスを復元できません。

ヒロシが動きます。晃樹に代えてキリノを投入します。クリスティアーノを左に置き拓馬を右WBに下げます。盛田がいなかくなったのでクロッサーは不要です。さらにドリブラーを増やし、攻撃アプローチを統一します。一点集中で一気にゴールに迫ろうという選択です。ただ、東京がクリスティアーノとキリノのパワーにも対処しますので、甲府は押しきれません。甲府の場合は状況打開策はヒロシが考え、選手はそれをピッチ場で表現するスタイルです。これをコンペティティブなレベルまで引き上げるためには練度が必要です。おそらく繰り返し繰り返し同じことに取り組み続けているのでしょう。さらに実行し続ける体力。J1で生き残るための、もっとも有効な近道です。

ミステルが動きます。河野に代えてヒデを投入します。同時にシフトを4-4-2に変更します。ボランチは梶山とヒデ。メイヤは右に羽生左にヨネ。このシフトチェンジでようやく攻撃が機能します。サイドの高い位置で基点ができるようになります。選手の距離感が整うので徳永と宏介が攻撃参加できるようになり、シンプルにクロスを上げ始めます。ようやくゴールの匂いがしてきました。

ここからの甲府は、フィジカルの積み重ねの成果だと思います。攻撃が活性化しはじめた東京を受け止めます。最終局面で3バックが体を張り、千真とよっちにシュートを打たせません。東京は形は作れますけど有効な攻撃はついにできませんでした。

互いに、よくも悪くも今年を象徴するような試合になりました。このままスコアレスで試合終了。甲府0-1東京。

試合後に、ホーム最終戦の甲府はセレモニーがありました。城福監督のスピーチキャプテン英臣のスピーチゴール裏での晃樹のスピーチ。同じくゴール裏での城福監督のスピーチ

最終戦パレードで、城福監督と東京ゴール裏が再開しました。

城福さんの次のチャレンジは決まっているのかな?。次にヒロシと夢のなかに行ける幸せなクラブはどこなんでしょうね。

今年も後1試合。最終戦を残すのみになりました。毎年最終戦は、サウダージしかなくって寂しいです。シーズンの幕切れ、チームを去るひと。それぞれが悔いなく、来年につながるようなラストウィークにして欲しいと思います。


2014J2リーグ第42節栃木SCvsV・ファーレン長崎@グリスタ20141123「佐藤由紀彦公式戦ラストマッチ」

2014-11-24 17:02:50 | サッカー

Jリーグの世界の住民であるぼくらにとって、秋は別れのシーズンです。土曜日の試合の帰りにふと思い立ち、日曜日も連戦することにしました。

向かいますは、初の宇都宮。餃子を食べに来たわけではありませんけど、結局餃子しか食べませんでした。

来てみたかった、初のグリーンスタジアムです。宇都宮の宝物ですね。栃木SCのホスピタリティーはとってもあったかくて、スタジアムはアットホームな雰囲気に包まれています。バックスタンドで観戦するとその土地の空気とサッカー感に触れることができるので大好きなのですけど、栃木は、方言のイントネーションが醸し出すほんわかとした雰囲気があります。栃木SCは経済的な危機を乗り越えましたから、おそらく試合運営もボランティアのかたが支えているのでしょう。だからいっそう、栃木カラーが濃くて、とてもまろやかです。通常、試合前にアウェイサポーターに向かって宇都宮を楽しんでくださいなんて、旅情を誘うアナウンスは無いんですけど、堂々と言うあたり、観光の一貫としてのプロサッカークラブのあり方の粋が、宇都宮にはあるのかもしれません。モデルケースのひとつとして、とても興味深いです。

さりとて、宇都宮に来たのは栃木SCを観るためではありません。対戦相手の長崎を観るためでもありません。あらかじめ、申し訳ございません。

俺たちの由紀彦。

佐藤由紀彦選手が今シーズン限りで現役をひく決断をされました。前節のホーム長崎の最終戦でセレモニーを終え、今日のJ2リーグ最終戦が、ホントの由紀彦の現役最後の試合となりました。遠征に帯同するか心配だったんですけど、無事、ベンチ入りです。今シーズンは出場していないので、アップする姿を観て見送られるだけで幸せでした。

由紀彦のアップの様子。その1その2その3

栃木のシフトはスクエアな4-4-2です。GKは榎本。CBはファイタータイプのチャ・ヨンファンが左で高さの岡根が右。岡根が守備システムをコントロールしているようです。SBは右に山形左に中野。ボランチは小野寺と本間。メイヤは右に廣瀬左に荒堀。2トップは西川と杉本です。

 

長崎はおなじみ高木さんの3-4-3です。CBは右から岡本、高杉、古部。ボランチは井上と三原。WBは右に神崎左に石神。3トップは右から奥埜、塁、洸一です。

 

今日は両チームの現在地を確認することが主旨ではないので、試合のは総括だけ。試合は、攻撃権を長崎が握りつつも、ほぼ完全に栃木がリズムを掌握していました。栃木がオーガナイズしていたと言ってもいいと思います。

なので長崎から見ていったほうがいいと思います。高木さんの長崎と言えばGKとリベロを除く全員が躍動的にムービングすることが特長です。オシムさんがもたらした方法論がJには息づいていて、もしかすると世界的にも稀な進化をしているのではないかと思います。代表例はJ2を制した曹さんの湘南、反町さんの松本山雅、影山さんの岡山、大木さんが指揮してた頃の京都です。J2で独自進化していてJ1ではあまり見かけないのも特長です。城福さんの甲府はもともと同じタイプなのですけど、J1に合わせるためによりシンプルなサッカーに変質しています。湘南と松本山雅が昇格したので、J2を制するメソッドとして確立されたと言っていいと思います。昨年の長崎の旋風もしかり。

昨年の長崎は、志有人のゼロトップでした。ゼロトップを敷くことで、いっそうムービングがスムーズになります。今年の長崎が苦戦している理由は、今日を観る限りは、連動性が昨年ほどではないことにあるような気がします。長崎はたしかにムービング、つまりポジションチェンジをしているのですけど、ダイナミックさがなく割合わかり易い動きをします。顕著なのは奥埜と洸一の左右の入れ替わり。言い変えると、塁は上下動はするんですけど、基本的に中央で構えます。塁の高さを活かそうというコンセプトなのでしょう。したがって攻撃のプロセスもシンプルです。長崎の主戦場は右サイドです。

長崎はロングボールを使いません。これは昨年と同じ。ビルドアップの基点はほぼ井上が担います。井上にボールが入り前を向いた時点で、岡本と古部が開き、神崎と石神を押し上げます。同時に奥埜と洸一が変わるばんこにバイタルエリアに顔を出します。長崎はアタッキングサードに入るための基点を用いません。バイタルエリアに顔を出した選手に預け、上下のワンタッチパスでリズムと時間を作ります。その間にWBがアタッキングサードに入り、そこにパスを集めます。フィニッシュの形は、クロスからのアタッカーの飛び込みで、基本はニアに高さのある塁、ファアに奥埜か洸一です。セカンドオプションは、WBと奥埜、洸一が短いパス交換からカットインしてミドルを打ちます。

さて、栃木です。結果的に、長崎の攻撃力に対して栃木の守備力のほうがパワーバランスで勝りました。栃木と言えばコレクティブな守備です。守備の仕組みだけであれば、J1でも良く目にする形です。いわゆるゾーンディフェンスです。栃木は綺麗な4+4の2ラインを維持します。これは中央でもサイドでも、基本的に数的不利な状態を作らないことを志向しています。この守備システムのポイントは、言わずもがな練度です。練度によって弱点にもなり強みにもなります。栃木は、少なくともJ2残留を得る程度には、練度が高まったと言えると思います。ようするに、長崎はこの栃木の守備の練度にチャレンジしました。ショートパスによる連動性の練度と、ゾーンディフェンスの練度。そこがこの試合を色づける全要素です。

結果的に、栃木の練度が勝りました。奥埜、洸一、三原、井上がゾーンの合間を狙ってパスを受けようとしますけど、三本以上がなかなか繋がりません。ゾーンディフェンスの弱点の一つが、相手の攻撃スタイルに対しアジャストする時間が必要なところなのですけど、今日の栃木には、その危うさすらありませんでした。

もっとも、ゾーンディフェンスそれ自体には攻撃力がまったくありません。ゆえに、よっぽどのマニアでなければ、見ていてつまんないサッカーになります。攻撃力をつけようとすると、ゾーンプレスというシステムになります。ゾーンディフェンスはリスクマネジメントですけど、ゾーンプレスになると、陣形を維持しつつ全体を押し上げ、つまり最終ラインの後方にスペースを与えるというリスクテイクをします。栃木はゾーンプレスには至っていないようです。攻撃はビルドアップスタイルです。つまりリスクマネジメントを徹底するコンセプトです。見ていておもしろいかどうかはともかく、とにかくJ2残留こそ必至の課題である栃木にとっては、もっとも合理的なスタイルなんだと思います。

栃木の攻撃はプレッシングを基調としませんけど、陣形を維持する点ではゾーンプレスの考え方に通じています。栃木の攻撃におけるストロングポイントは二つ。杉本のゲームメイクと荒堀の基点です。祐介と健太郎が怪我で不在なので、栃木本来のストロングポイントはわかりません。栃木は攻撃の選手に将来有望株を、先見の明で持つ印象がありますから、もしかすると今はパワー減なのかもしれません。さりとて、攻撃のコンセンサスが取れているようです。選手の選択によどみがありません。栃木は荒堀にボールを集めます。このため相手陣に入った栃木の陣形は、やや左肩上がりな形になります。荒堀が基点になれますから、西川、杉本、廣瀬がポジションメイクする時間を作れます。前線の3人の役割も明確です。杉本は下がってきてビルドアップの基点になります。杉本がアタッキングサードで前を向いてプレーするときは、栃木のアクセントに成りえます。西川は前線に張るターゲットマンとクロスのニア担当。廣瀬が2列目からファアに飛び込んでくる役を担います。栃木の狙いは、もしかすると廣瀬に点を取らせることを目指しているのかもしれません。

長崎の攻め方を受け止めることができましたので、栃木が、長崎に攻めさせつつ機を見て左サイドアタックを繰り出す展開に持ち込みます。そして、その流れを証明するようなゴールが生まれます。

前半31分。栃木のビルドアップから。小野寺が荒堀にタベーラのイメージで預けてそのまま前線に上がります。荒堀からのリターンを小野寺がクロス。これを杉本が頭で合わせました。栃木1-0長崎。

これで完璧な栃木ペースになりました。したがって後半は、高木さんがなんとか栃木の守備網をかいくぐろうと考えを巡らす展開になります。もともとベンチの高木さんは熟考している雰囲気を漂わせていますけど、今日の試合は相当頭が疲れたと思います。まずは後半頭から塁に代えてイ・ヨンジェを投入。ターゲットマンを切って3トップの役割をファジーにすることで栃木DFを混乱せしめようとします。ヨンジェがパワーで守備網をこじ開けようとしますけど、これは不発。

続いてコンダクターの井上に代えて山口を左トップに投入。奥埜が下がってボランチに入ります。山口はボールを持てるタイプのようで、左サイドで基点を作ることと、独力突破をイメージしたのだと思います。これも栃木守備網がアジャストします。

 

大詰めを迎え、阪倉さんが試合を〆にかかります。足を気にしていた杉本に代えて大久保を投入。攻撃の基点は失われますけど、ターゲットマンが増えることでよりシンプルなアタックを長崎守備陣にイメージさせる意図だと思います。加えて大久保はボールを持てますので、時間を作れます。さらに廣瀬に代えて湯澤を投入。これは廣瀬のコンディションを考慮したのでしょう。選手交代も栃木が優位で、いよいよ長崎は追い詰められます。

そして、その時がやってきました。

 

後半42分。由紀彦が呼ばれます。

控え選手全員とハグをかわし、由紀彦が背番号10に袖を通します。

さすがに現役最後の公式戦出場という配慮のほうが大きいのでしょうけど、高木さんのガチ選択だとも思います。長崎オリジナルの攻撃方法では打開できないので、シンプルにクロスを放り込む作戦にかけたのでしょう。

現役最後の公式戦出場です。長崎の由紀彦チャント

長崎はやぱり由紀彦にボールを集めます。攻撃は全て由紀彦から。短い時間でしたけど、数えると5本ほどクロスを上げていました。DFとの1on1でも仕掛けていて、100%勝っていました。

由紀彦と言えばクロス。東京在籍当時の長澤コーチとの二人三脚で築き上げてきた、プロサッカー選手佐藤由紀彦を形作ったクロスです。自分がサッカーを好きになり東京にはまるきっかけは、美なんです。サッカーが醸し出す総合的な美。サッカーを現場で観るようになったのは、東京と東京サポが作るサッカーがある風景の美しさでした。そして、サッカーと東京を今に至るまで見続けることになったきっかけは、由紀彦のクロスの美しさです。これまで数多のクロッサーを見てきましたけど、「美」を感じさせるほどのプレーは、独特の軌道を持つ由紀彦のクロスだけです。だから、由紀彦は自分にとって、サッカーの世界に誘ってくれた恩人なんです。そして、その佐藤由紀彦、現役最後の公式戦でのクロスです。

試合は栃木が逃げ切りました。タイムアップの時の由紀彦は、自分のラストマッチの感慨よりも、チームが負けたことの悔しさがあふれていたような気がします。

それでも試合後は、涙ぐむチームメートを逆に励ましたりしていて、笑顔でした。最後にわざわざ挨拶に出てきてくれて、長崎サポーターひとり一人と握手していました。

 

清水、山形、東京、マリノス、柏、仙台、長崎。キャリアのハイライトは、やはりJリーグチャンピオンに輝いたマリノス時代でしょう。ナオと入れ替わる形で悔しさもあった移籍だったと思いますので、ユキのなかで大きな経験になっていると思います。もちろん、ユキも力をかけJ2昇格にまで持ち上げた長崎での想い出も大きいでしょう。でも、青赤サポの自分としては、やっぱりプリンスです。

自分にとっては、最初のアイドルでした。サッカーをまったく知らない自分がサッカーにスムーズに入れたのは、由紀彦のプレーのおかげです。シンプルでかつ美しい由紀彦のクロスは、それが見所っていうのが素人でもすぐにわかります。おまけにあのキュートで人懐っこいルックス。プレイヤーとして自分に何が出来て何が出来ないかをしっかりと理解することは、プロとして必要不可欠な要素だと思います。由紀彦は、清水と山形とJ2時代の東京での苦労、それを身につけることができたのでしょう。その努力と開眼が、わかり易さと親しみやすさを生んだのだと思います。

これからどういう道を歩むのかわかりませんけど、由紀彦なら、しっかりと前を向いてがんばってくれると思います。出来うるならば、プロサッカーの世界で得た、幾多の数奇な経験と努力を次の世代に伝えられるような仕事をしてくれると嬉しいなと思います。

長い長い、そして様々なことがあった現役生活、本当におつかれさまでした。プロサッカー選手佐藤由紀彦選手とのおわかれに、ぼくらのチャントを送りたいと思います。ありがとう由紀彦。
由紀彦ー由紀彦ー俺たちの由紀彦ー!


2014J1リーグ第32節FC東京vsアルビレックス新潟@味スタ20141122

2014-11-23 19:05:03 | サッカー

味スタにご無沙汰している間にすっかり秋が深まっています。小金井公園も色づきはじめました。

おなじみ野川公園のジュウガツザクラは、見頃を過ぎてしまいました。

ひさしぶりの味スタです。ホーム開催は1ヶ月ぶり。週末となるとなんと2ヶ月ぶりです。新シーズン開幕戦のような感覚でした。天皇杯とナビスコカップで負けたせいもあるとは言え、さすがにちょっと開きすぎですね。

本日のお見えは新潟でございます。アウェイの対戦は東北ツアーの最中だったなぁとふと思い出しました。

はやい時間に先制するも主導権を明け渡し、悔しい逆転負けを喫してしまいました。

東京はひさびさにトップ下を使います。GKは復帰した権田。先週のトレーニングマッチに出ていたのですけど、ホントはまだ無理してはいけないらしくクラブの幹部もびっくりだったそうです。という話を全日本ユースで偶然権田の隣に座れて聞けました。CBは代表帰りのモリゲと今日はカズ。SBは徳永と代表帰りの宏介。3CHは今日は右から羽生、秀人、ヨネ。トップ下は河野。2トップは代表帰りのよっちとエドゥー。

新潟はスクエアな4-4-2。舞行龍ジェームスがサスペンションで不在。松原は理由はわかりませんけど同じく不在。怪我でしょうか?。GKは守田。CBは大井の相棒は今日は大野。SBは小泉が今日は右に入ります。左は川口。ボランチはレオ・シルバと裕紀。メイヤは今日は右に亜土夢左に康裕。2トップは達也と指宿です。

東京はアグレッシブに入ります。攻撃から主導権を取ります。2トップのポストで基点を作り、河野を含めたアタッカー3人のコンビネーションからよっち、河野が抜け出し、ビッグチャンスを作ります。さらに高い位置でボールを保持できますから、SBとWHが絡んだサイドアタックも機能します。新潟の守備が東京にアジャストする前にラッシュをかけ、一気にイニシアチブを握ろうとします。これがさっそく奏功します。

前半7分。秀人が自陣右よりからビルドアップ。ライン際の徳永に出します。徳永はパスを受ける前に前線を確認していました。徳永の縦のコースを川口がケア。その背後をエドゥーが狙っています。エドゥーは大野を振り切りフリー。徳永はエドゥーを縦に走らせます。自陣から一気にアタッキングサードに入ります。エドゥーには大野がマッチアップ。この時中央では、河野が遅れ気味に上がっていて、裕紀が背走しながらケアしています。ファアにはよっちがいて小泉がマーク。よっちのコースは大井がケアしています。エドゥーは左足の跨ぎフェイント2発で大野を引きつけ、右足でグラウンダーのクロスを中央に送ります。この時河野の前を裕紀が塞ぐような形になり、河野の手が伸びて裕紀を倒します。エドゥーのクロスはそのタイミングで河野に供給されました。河野は左足で合わせます。東京1-0新潟。

常々はやい時間の先制の効能を意識していましたから、大満足なスタートです。ところが、この後の東京の選択が思わぬ苦戦を呼び起こします。

結果的には新潟の作戦がはまってしまうのですけど、それを誘引したのは東京が選択した試合のコントロール方法でした。東京は守備のバランスを整えます。4+2の陣形を維持して、リベロ的な秀人がスウィープして危険の芽を摘もうとします。おそらく秀人の選択だと思いますけど、まだたっぷり時間は残っていましたので、リトリートするには早過ぎたと思います。むしろ新潟の守備が整う前に一気に攻める選択もあったんじゃないかと思います。

加えて、前述の通り新潟の作戦がこの東京のコンサバティブな選択にはまります。新潟は攻撃からリズムを取り戻します。新潟の作戦は二段構えでした。攻撃権をもらうとまず、指宿をめがけます。宏介が下がりヨネもラインに入ってますから、小泉が高く位置取れます。まず新潟は、シンプルに小泉に預けます。小泉もシンプルにアーリークロスをゴール前ファアに構える指宿に送ります。ただ小泉のクロスは威力がなく、およそゴールの匂いがしません。

新潟のこの愚直で芸のないサイドアタックは、結果から見ると、二段攻撃の布石だったような気がします。小泉ばかりにアーリークロスを上げ続けることで、東京の左サイドにケアの意識を植え付けます。さらに指宿を使い続けることで、モリゲとカズに高さとゴール前のケアを意識させます。これにより新潟が開けようとしたのが、バイタルエリアです。

これを完遂するための新潟の打ち手がもう一つ。達也の動きです。達也は指宿の一枚後ろを自由に動きまわるように仕掛けます。でもこれはブラフです。達也のタスクは秀人をひっぱり出すこと。達也は左サイドに流れます。そしてバイタルエリアが開きます。

新潟がコレクティブな動きで開けたバイタルエリアを亜土夢が使います。亜土夢は右サイドでパスを受けるとドリブルでカットイン。左で崩せた場合は中央に移動しアタッキングサードの最終的な仕事に備えます。東京の守備陣は指宿と小泉と達也には対処しますけど、中盤の底が一枚なので忍者のように忍びよる亜土夢のケアが遅れます。そして同点ゴールが生まれます。

前半32分。裕紀が東京陣に入ったところ中央でキープ。この時東京の中盤は、秀人が最終ラインに下がり、羽生が裕紀につめていて、バイタルエリアはヨネひとり。対する新潟は最前線に指宿を残し、達也がカズの前にいます。小泉と川口も東京陣に入って高い位置を取ってます。SBにサイドを預けた亜土夢と康裕がインサイドに入っています。康裕はよっちの背後でフリー。亜土夢はヨネケア。裕紀のパスの選択肢は、後ろにいるレオ・シルバを入れると実に7つです。裕紀の選択は亜土夢でした。亜土夢はパスを受けると、寄せてきたヨネをかわすために一気に加速します。中央にフェイントで持ち出しターン。亜土夢の前方は、すぐ脇に達也がフリー。左は康裕が徳永を連れながら加速中。右は指宿がモリゲの背後を取ってゴール前に抜け出ようとしています。亜土夢の選択は指宿でした。亜土夢はワントラップから指宿にスルー。パスに追いついた指宿は、右足ダイレクトで、権田がケアするニアではなくファアに流し込みました。東京1-1新潟。

ミステルは対処します。失点直後、羽生とヨネを左右入れ替えます。おそらく羽生に宏介の前のスペースをケアさせる亜土夢対策だと思います。これで左サイドが安定して、以降ほぼ亜土夢が消えます。ただ、このコンサバティブな選択は、攻撃の可能性を狭める要因にもなりました。

東京の攻撃が停滞した要因は、三つ。ひとつは、新潟の攻撃を受けたため、中盤でターンオーバーできません。まずここからです。新潟の攻撃の起点は明確ですから、アグレッシブにプレスすべきでした。もうひとつは前線の基点の位置が低くなったこと。よっちとエドゥーがボールを持っても、位置が低いので新潟守備陣が前を向いて人数をかけて守れます。

最後は新潟の守りかたです。新潟は基点のケアを工夫しました。新潟の最終ラインはSBが内に絞ります。これにより2トップに中央突破を許さない網ができます。東京がリトリートすると攻めの人数が少なくなることを計算したのかもしれません。エドゥーに大野一枚では止められないことがわかると川口とダブルチームを仕掛けます。よっちに対しては、小泉と大井が肉弾戦で臨みます。小泉起用の理由はそういうところにあるのかもしれません。

そして、新潟の攻撃のコンダクターは、レオ・シルバです。レオ・シルバは、指宿大作戦の時間帯は存在を消していたのですけど、モードチェンジとともに主役として踊りでます。新潟の攻撃はほぼすべてレオ・シルバを経由するのでわかりやすいのですけど、レオ・シルバ自身が中盤を広範囲に動きまわるので、攻め手に複雑性が生まれます。ゆえに東京がプレッシングのクリッピングポイントを見つけられず、新潟にイニシアチブを明け渡す要因になります。

完全に新潟にオーガナイズされたまま、前半終了。

後半は東京がリズムを取り戻す試みからはじまります。ロングボールをダイレクトによっちにつけます。ようするによっち頼みなんですけど、それが作戦になるんですから今のよっちはすごいです。もっとも前半から低い位置からのアタックに苦しんでいたよっちですから狙い通りにはいきません。工夫もなく単純に預けるだけなので、小泉も間合いを取りやすかったでしょう。結局よっち大作戦は、新潟の肉弾守備もあって機能しません。もしかすると先制点の河野のハンドオフを見逃したイコライズが働いたのかもしれません。

そして優位と見たヤンツーさんが勝負に出ます。達也に替えてラファエル・シルバを投入します。亜土夢が消えたことで前線に基点ができてなかったため、達也の価値が薄れます。そこで、前線でボールを持てるラファエル・シルバというわけでしょう。ラファエル・シルバはボールを持てるだけでなくターンして仕掛ける技術も持っているようです。

これで活きたのが指宿です。ラファエル・シルバに基点を任せられるため、指宿が気配を消し、アタックに臨めるようになります。気になったのは、ラファエル・シルバに基点を作らるとマークするカズとモリゲの距離が開き、モリゲが丸裸になるシーンが何度かあったことです。いかにモリゲとは言え、ひとりで全てのアタックを防げるものではありません。

東京の試みは霧消しました。そして、流れを決定付ける1点が生まれます。

後半24分。中央やや左寄りのFKをレオ・シルバがストレート系のシュートで叩き込みました。一瞬権田の反応が遅れたのは、レオ・シルバではなく亜土夢にタイミングを合わせていたのかもしれません。東京1-2新潟。

これを受け、ミステルが動きます。羽生に替えて慶悟を投入。同時にシフトを4-2-3-1に変更します。慶悟は右WG。左はよっちです。右サイドの高い位置で基点を作ろうとしたのかもしれません。ところが思うように機能しません。前線の預けところがエドゥー一枚になります。エドゥーはタイトな距離感で少ないタッチから縦にはやいアタックを志向します。ところが慶悟のリズムはゆったり。慶悟にパスが入っても出し先がなく、チャレンジができません。

むしろ前線の枚数を増やすべきだろうと思っていると、河野の負傷でミステルが動きます。千真を投入。おそらく負傷がなくてもこの交代は用意していたと思います。ふたたび3CHに戻します。前線は3トップになります。リトリートしてから河野はほぼ消えていましたから、もっとはやく対処してあげたほうが良かったような気がします。この対処の効果を確認する間も無く、決定的なゴールが生まれます。

後半33分。アタッキングサードに入って、右サイド下がり気味でボールを持った指宿が、中央の亜土夢にパス。この時東京は、ゴール前のラファエル・シルバをカズが見ています。モリゲは亜土夢を見ていますけど距離が離れています。指宿を見ていた秀人が亜土夢を意識します。右は小泉が宏介の背後を上がっていてフリー。左は徳永よりはやく康裕が上がっています。亜土夢にパスが届く時、ラファエル・シルバがカズを連れて右に流れます。ラファエル・シルバがいた場所にスペースができます。そこに康裕が飛び込みます。この動きを確認していた亜土夢は、ダイレクトで康裕にスルーを送ります。康裕は右足でワントラップしてそのまま流し込みました。東京1-3新潟。

こうなったらもう、ヤンツーさん劇場です。指宿に替えて武蔵を投入。さらにボールを持てる選手を加え、しかも焦る東京の背後に脅威を与えます。

後のないミステルは、おなじみのスクランブルに出ます。カズに替えて陸を投入します。同時にシフトを陸モードに変更します。3-4-3です。陸のサイドアタッカーとしての長所はシュートアテンプトが出来ることです。極端に言うと、フィールドプレイヤー9人が左で作って、右から陸を飛び込ませるスクランブルアタックです。今日もチャンスを作ってましたけど、実を結べませんでした。

アディショナルタイムに入り、ヤンツーさんが試合を仕上げに入ります。亜土夢に替えて岡本を投入。亜土夢のコンディションを考慮しつつ、ボールを持てる岡本、武蔵に預け、試合をたたみにかかります。

結局ヤンツーさんの手の上で転がされたまま、試合終了。東京1-3新潟。

1ヶ月、多くのサポにとっては2ヶ月待った結果としては、かなりさみしい内容になりました。残り2試合ですから立て直しなんて時期ではありませんから、自分のためサポのため、集中して臨んでほしいと思います。次節甲府も今日残留を決めましたから、余計なエクスキューズの無いガチ勝負が出来ると思います。

秋はJリーグの別れのシーズンです。もしかすると東京でプレーする姿を見られるラストチャンスかもしれませんから、悔いのないようにがんばって欲しいと思います。


マッサンロケ地の旅 -20141101 BKワンダーランド-

2014-11-09 20:49:09 | 日記・エッセイ・コラム

11月最初の週末は3連休。文化の日でございます。

文化の日といえば、NHK秋のカミングデーです。今年もやってまいりました。NHK大阪放送局BKワンダーランドです。今年は残念ながら渋谷のNHK文化祭の日程がかぶってしまって、そちらでは花子とアンのセットを展示してないようなので、迷わず大阪に来ました。今年も朝ドラフィーチャー。マッサン推しのBKワンダーランドです。

プレミアムトークショーの席取りは、天候がよくなかったので断念しました。今年も3時間前から柵の前で待機しまして、さすがに疲れました(^^ゞ。ちょっとおかしな(やせて喋れる)ボイスマンのショーやあほすきの公開生放送とかがあって、なんとなく耐えられました。でも、この運営はちょっと厳しいと思います。年配のかたもお見えでしたので、来年からはもうちょっとBKさんには配慮してもらったほうがいいかもしれません。

定刻12時40分になりましたら、磨呂様こと登坂アナがひとりで登場されました。その後にいよいよ思っていたら、磨呂様から「今日のお昼のマッサンをご覧いただきましょう」とのアナウンスがあって、会場はざわつきました。去年のことをご存知のかたが多かったんでしょう。去年の土曜日のトークショーは東出さんとキムラさんがお見えでしたけど、お昼のごちそうさんを一緒に観ることができてめっちゃ盛り上がったんです。今年は残念ながらゲストは登場せず。

お昼の本放送が終わって、ようやく本日のプレミアムトークショーのゲスト、マッサンとエリー、ダブル主役の登場です。玉鉄こと玉山鉄二さんとシャロやんことシャーロット・ケイト・フォックスさんが仲良く手を組んで登場されました。

玉鉄さんのお召し物は、グレーの三つ揃いに白シャツ、ノータイ。玉鉄さんは、マッサンそのまんまのくしゃくしゃ笑顔を見せてくれました。

シャロやんは、鮮やかなブルーの膝丈ワンピにベージュのカーディガン。ウエストをカーディガンの上から絞ってました。髪を下ろしていたので印象がずいぶん違います。もう、なにしろめっちゃ可愛いんです。エリーの落ち着いていてキュートな雰囲気とはちょっと違って、快活そうで表情がくるくるしてました。

最初の挨拶の時シャロやんは、お客さんと声援の多さにめっちゃ感激してました。日本語で「めっちゃ緊張します。緊張し過ぎて言うこと忘れちゃった。week6はおもしろいです」と挨拶してました。

 マッサンを応援する編集VTRを見た後、玉鉄さんは「マッサンは不器用な男です。脱線ばかりしてます。ウイスキー作りはもうマッサンだけの夢じゃなく、みんなの夢を背負った宿命になっていると思います」。
エリーがマッサンを励ますVTRを見た後シャロやんは「『生きて』って日本語の発音が難しいです。いまマッサンとエリーみたいな夫婦の形があるのかわかりませんけど、良妻のひとつの形として、エリーは素晴らしい人だと思います」。
シャロやんはほぼ日本語で話されてました。英語を使うときも、極力わかりやすい単語を簡潔にゆっくり話されていて、とても気を使ってらっしゃいました。

 

来週の話題で。玉鉄さんが「予告にあったようにマッサンが本を書こうとします。マッサンは性格が単純で、本を書いたらホントに当たると思ってるんです」。
シャロやん「エリーの夢を食べて生きているというセリフにあるような内助の功が現在の日本であるのかわかりませんけど、マッサンとエリーが心から愛しあっている様子がご覧になっているかたに伝わるといいなと思います。わたしもエリーから学ぶことがたくさんあって、共感しています」。
玉鉄さん「第6週はこれまでのマッサンとは少し雰囲気が違う、異質な週です。住吉酒造を退社して無職になるんですけど、脱線しているところから何かが見えてきます。お節介だと思ってた人の優しさを感じたりしながら。でもマッサンは来週もダメです」。
玉鉄さん「(マッサンが本を書いてるシーンは)太宰治みたいになってますね。来週はエリーが近所の奥さんたちとマーマレードを作ります。無職でお金がないので、食べるものがないんです。マッサンはマーマレードをむさぼりながら本を書くんです」。
シャロやん「来週のエリーは、マッサンが無職なのでmake moneyします。でもエリーにとってはhaving good timeです」。
玉鉄さん「マッサンはエリーが鴨居商店で働いていることが気にいらないんです。見せ物になってるんじゃないかって怒るんです。自分は働いてないから言えたぎりじゃないんですけどね」。

玉鉄さん「マッサンが始まって一ヶ月になりますけど、出演してるぼくたちは見てくださってるみなさんの反応に実感がないんです。朝9時にスタジオに入って夜中まで撮影して、その繰り返しでただただがむしゃらに突っ走ってきました。だからこうして今日みなさんと直接触れ合うことができて嬉しいです」
シャロやん「やっぱり毎日、仕事。セリフ覚えて、食べて、寝る。起きてまた仕事。考える時間がありません」。
玉鉄さん「朝から見てくださってるかたに元気をお届けできてるのなら嬉しいです。やりがいを感じます」。

玉鉄さん「シャーロットは本当に本当に頑張っているので、この努力が報われて欲しいなぁって思います。自分がしんどい時も、シャーロットが堂々と前を向いて進んでくれるから、よし自分も頑張らなきゃって元気をもらってます。シャーロットと一緒に過ごす時間がありがたくて、大切にしたい思います」。
玉鉄さん「(11月3日に放送されたシャロやんの特番の予告を見て)さっきのアレはシャーロットの自宅?。すごいねー。そんなとこまでOKしたんだー」。

シャロやん「体調はばっちり大丈夫です。食べ物は、餃子は我慢してます。美味しいんだけど太っちゃうから。玄米と野菜を食べてます。焼肉、しゃぶしゃぶ大好き」。
玉鉄さん「昨日大阪編の撮影が終わって、スタッフと一緒に、もちろんシャーロットも一緒に打ち上げしたんです。3時半くらいまで飲んでました」。

玉鉄さん「(今後の見所について)来週はちょっとウイスキーをひと休みします。夫婦の絆とか、今なくなってるご近所との付き合いとか、小さなコミュニティーを大切にするお話になります。そういう時間がそのうちウイスキーにまた向き合うための助走になると思うんです」。
シャロやん「夫婦の優しさや、時々ケンカしたり、また労りあったり。夫婦として成長するようになります」。
玉鉄さん「またエリーと大ゲンカするんです。マッサンまたそれ言っちゃうっていうのがあるんです。でもそういう風に夫婦ゲンカしながらお互いのことがわかってくるんだと思います」。

玉鉄さん「マッサンに臨む時に一つ決めたことがあるんです。男性が社会に出ると理不尽なことで信念を曲げたり媚ないといけなかったりすることが絶対あるじゃないですか。それでもプライド守って美学を貫く勇気。もちろんエリーのような家族の内助の功があってこそですけど、マッサンを通じて、そんな男性の理想の生き方を伝えられるよう頑張りたいと思ってます」。

BKのエントランスホールに鴨居酒店の社長室の模擬展示がありました。

鴨居の大将(^o^)/

社長室です。

大将のデスク。

社長室のサイドビュー。

社長室ではありませんけど、ドラマのどこかで使われたポスター。

虎w。

仮面。

神棚。

金魚鉢占い(^o^)/。

いよいよ大阪放送会館に入ります。 

今年のパス。

やっぱりエレベーターがマッサンラッピングでした。ちなみに内側は、マッサンとエリーのあのポスターのラッピングです。

聖地T1スタジオです。T2は今年も放送技術の展示でした。ことしはマッサン出演者のサインはT2に展示してありました。去年はエントランスにあってカオスでしたからね。

いよいよT1に入ります。正面が出演者の休憩室。

マッサンだらけw

T1スタジオの入口です。

お守り。

入る前にマッサンの台本が展示してありました。

オリジナルの台本。

エリー用の台本です。

いよいよセットに入ります。ドキドキが止まりません。大作社長と佳代さんが出迎えてくれました。いらっしゃーい(^o^)/。

この奥は見学できませんでした。なんとなく、こひのぼりがある附近じゃないかと思います。

マッサンの家がある路地の裏。住吉酒造と竹原の実家のセットはすでに解体されているそうです。大阪放送会館の別の場所にセットを組んでいたそうです。マッサンの撮影スタジオはT1だけではないのですね。

通天閣(^o^)/。セットが遠近法で組まれていることがよくわかります。

さあ、マッサンの世界に入りましょう。

 電信柱の広告。

今回見学できたのは、マッサンとエリーのお家です。

マッサンとエリーが家に帰ってくるときに曲がってくる路地。

路地の広告。

裸電球。

燃料タンク。

ゴミ箱でしょう。

防火用水。

マッサンの隣のお家の盆栽。そういえばお隣は出てこないですね。

キャサリンさんがエリーに会いに来る時に下りてくる階段。桃子さんもここから来てますね。

マッサンとエリーの家の前にあるお稲荷さん。

斜向かいのお家の二階。

電信柱のたもとの草は本物でした。

お向かいの梅子さんと信ちゃんの家。

 

ドブ板。

梅子さんと信ちゃんの家のセットは、実はこんな感じ。

遠くに通天閣が見えます。放送では気がつかなかった(^^ゞ。

マッサンとエリーの家の前。

表札。

マッサンとエリーのお家にお邪魔します。

エリーが食べた柿が熟してました。でも渋柿なんですよね。

マッサンとエリーのお家です。

なんと、燕の巣の後がw。

玄関の庭。

マッサンとエリーのお家には、なぜか門がふたつあります。こちらがお勝手かな?。

なぜかご近所さんや鴨居の大将は玄関ではなくてこっちから上がってきますよね。

井戸の滑車。

洗濯キット。マッサンがエリーの下着を洗ってましたね。

包丁と包丁研ぎ。包丁研ぎはマッサンの仕事かしら?。

なんと、歯磨きはここでやるんですね。

井戸。

こちらには新しい洗濯板がありました。

苔は鉄道模型で使うやつですね。

玄関です。玄関から来るのはヨシさんくらい。

ご近所のみんながドヤドヤあがってくる居間側。

マッサンとエリーがすみれさんの手紙を読んでた玄関。

マッサンがエリー軍団の攻撃にあっていた玄関。

母屋にまわります。

エリーのお台所です。ここから、いま放送されているマッサンとエリーのお家とはちょっと違います。すでにガスがひいてあります。

このセットの放送は11月中旬だそうです。もうすぐですね。マッサンがエリーのためにリフォームしてあるのだそうです。お台所もタイルになってますし、土間ではなく板敷になってます。マットも洋風。

お台所の天井。

米びつかな。

お台所からダイニングを見ます。

ダイニングです。丸テーブルがなくなって四角くなってますね。家族が増えたからでしょうね。

フランス人形の手前に。

いのしし(*゜▽゜*)。

エリーのファッションアイテムでしょうか。

虎(^o^)/。鴨居の大将の引越し祝いでしたね。

ダイニングの天井。ものすごいシャンデリアがw。アテンドのBKのかたも教えてくれませんでした。放送を楽しみにしてくださいってw。

この時計、ちゃんと動いてます。

ダイニングからベッドルームを見ます。

ベッドルームです。

オルガン。これも今はまだ無いですね。

ベッドルームにもシャンデリア。

セットはこのような基盤の上に組まれています。

再利用の証拠。

ふすまのセットはこんな感じです。

いまは離れているマッサンとエリーのベッドがくっついてます。真ん中に小さなお布団があります。マッサンとエリーのこどものお布団だそうです。

スコットランド時代の写真。マッサンのウイスキーを探したのですけど、寝室にあるはずなのに見当たりませんでした。

ウヰスキー研究所の表札。

エリーの鏡台。

エリーのお化粧道具とアクセサリーケース。鴨居の大将にプレゼントされたパフュームは見つかりませんでした。

廊下。

中庭です。

中庭の上。

七輪がここにありました。

洗濯バサミ。

お手洗いです。

中庭のベンチ。

マッサンとエリーのお家の塀。 

もうすでに余市編の撮影が始まっていると聞いてたので、てっきり見学できるのは余市のお家のセットかと思っていたのですけど、大阪編の家でした。しかも前日に大阪編がクランクアップしたばかりらしくって、偶然かもしれないけどタイミングにびっくりです。

マッサンの世界を堪能しましたー。放送中にセットを見せてくれるBKさんはホントにありがたいです。来年もよろしくお願いしますo(^▽^)o。