2013年になってまだ間がないのですけど、はやくも昨年のことが遠いむかしのように感じます。
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とはいえ、来る2013シーズンを前に昨年を振り返っておかないと、ということで。今年もやります。2012シーズン総括です。あくまでも私的視点ですから、その点どうかご容赦ください。
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まず、シーズンの流れを振り返ってみたいと思います。2012年の東京は、大きくわけて6つの波を経験したと思います。
〔第1フェーズ(3月) ゼロックススーパーカップ-3節神戸〕
東京はスタートダッシュに成功しました。4勝1敗1分。敗戦はゼロックスのみですから、リーグ戦、ACLとも無敗の好スタートです。体制が刷新されたうえにACL参戦という未知の経験をするなか、始まりを良くすることは、チーム運営にとってやはりセオリーです。第91回天皇杯を決勝まで戦いオフが短かったなか、キャンプを通じてコンディショニングがうまくいった成果だと思います。スタッフは本当に良い仕事をしました。もうひとつ、作戦面でポポさんの素晴らしい決断がありました。1節大宮戦の前半途中で、梶山とアーリアをポジションチェンジし、トップ下梶山が確定します。怪我による不在はありましたけど、その後最終節まで梶山をトップ下に添えたチーム作りを貫きましたから、リーグ緒戦で方向性を決心したことは、時間の有効性とチームの一体感醸成いう意味で大きな意味があったと思います。アーリアは次第に攻撃の軸として成長することになりますけど、この時点ではまだフィットしていませんし、本質的な特性は、とても近いところにあるんですけどトップ下ではないのです。その点についても、ポポさんのプロフェッショナルチョイスをリスペクトします。よく自分の眼にこだわり過ぎるマネージャーがいますけど、間違いを素直に認めて柔軟に方向性を変えたポポさんは、勇敢だと思います。
〔第2フェーズ(4月-中断前) 4節広島-ACL広州恒大〕
快調にスタートダッシュを決めた東京でしたけど、ブースターを切り離した後、2段目のロケットを持っていませんでした。6勝6敗2分。リーグ戦は4勝4敗1分。ACLは2勝2敗1分。リーグ戦3連敗(ユアスタでゴレアーダ喰らったり)した後、逆転勝利でACLベスト16入りを決めたブリスベンロアー戦がきっかけになり、リーグ戦も3連勝しました。ようやくこの時期の成績をイーブンにしました。どちらかというとACLに主軸を置いていたのでしょう。とはいえ3-4月のリーグ戦も難敵が続きましたから、やはり心身の疲れが出たんだと思います。これは、ACLを並戦する性ですね。不調の時期をミニマムな成績で乗り切ることも、最終的にリーグ戦で好成績を残すチームの条件です。その意味では、この大変な時期をイーブンで乗り切れたことを評価したいと思います。ただ、残念な試合も多かったです。6節鹿島戦、8節仙台戦は、試合最終盤の失点で敗戦。13節浦和戦は2012シーズン最高のエンターテイメントではありますけど、もしモリゲのゴールで追いつかなければ、同様に最終盤の局面でロスしていました。この辺りから、集中力の持続がポイントのような気がします。そして、このフェーズの結末は、リーグ戦のよい流れから迎えた、突然のトラジェディでした。広州恒大にアウェイ一発勝負で敗れ、ACLの冒険はベスト16で終えることになりました。
〔第3フェーズ(中断後-7月) 14節マリノス-19節新潟〕
2012東京のバイオリズムが最低調になります。2勝5敗1分。広州恒大戦から2週間強の中断期間がありました。でも、心身のリフレッシュは難しかったかもしれません。埋火のようなダメージは再開直後にいきなり表出してしまいました。14節マリノス戦で成す術なく完敗。自分的には、今シーズンワースト試合です。ひとつには心身のコンディションが影響したと思います。もうひとつ作戦面では、梶山と宏介の離脱が大きいですね。ひょっとするとこの二人が、連戦のダメージを一番負ったのかもしれません。シーズンを終えてみると結局のところ、2012東京の攻撃を形作ったのは梶山ですし、攻撃のストロングポイントが宏介でしたから、影響の大きさを今となっては感じます。さらに追い打ちをかけるように、ロンドン五輪で徳永が不在。シーズンを通じ好調を維持するのは不可能だと思います。バイオリズムが落ちるのは仕方ないけど、落とし切らず乗り切る術を持つことが課題です。第2フェーズを振り返ると東京はその術を持っていると思います。やはりACLのロスは、ギリギリで保っていた心身のモチベーションを決壊させるのに十分な威力があったんでしょうね。返すがえす、ACLはリスキーな大会だと思います。
〔第4フェーズ(8月-天皇杯前) 20節浦和-ナビスコカップホーム清水〕
東京は復活を果たします。4勝1敗2分。ターニングポイントは、20節浦和戦でのポポさんの采配です。ここでもまた、ポポさんの決断が東京を正しい針路に向かわせてくれました。0-2で迎えた後半頭から北斗を投入し、シーズン初めて3バックにします。さらに復帰した梶山を投入しナオとの2シャドウとします。これが奏功し最終的には2-2のドローに持込みました。自分は人が好きです。正しくは、人が何かする時の意図を感じるのが好きです。サッカーにおいても同様。監督や選手の意図をスタンドから感じられることが、至上の喜びです。2012シーズンについてポポさんに聞いてみたいことが二つあって、1節のアーリア⇔梶山と、この20節の3バックです。3バックについて自分は、冷静な判断というよりはミシャさんへの対抗心が発端だと思っています。ポポさんが相手を明示的に意識したのは、この試合と23節広島戦です。いずれもミシャさんの香りがするチーム。きっとポポさんは漢なんですw。勝手な想像ですけど、そんなポポさんが大好きです。結局3バックはあくまでもスクランブルのオプションで、浦和戦と広島戦以外では、24節マリノス戦、ナビスコベスト4のホーム清水戦の4試合でしか使っていません。ある種のカンフル剤であるとともに、この時期に東京が抱えていた問題の対策でもあると思います。オリンピックから徳永が戻ってきましたけど、宏介は依然不在。梶山も怪我あけで本調子に戻っていません。本来東京のストロングポイントであるSBとトップ下に、過剰な負担がかかっていました。それが第3フェーズの問題点とポポさんは見たのでしょう。SBの負担を軽減し、かつ攻撃力を維持するためにWGBを置く。加えて梶山の負担軽減策としての2シャドウ。というわけで、後ろを安定させるべく3バック。ロンドン遠征後のヨネがこの時期にブレイクスルーを果たしていて、使いたいボランチが余剰していたことも後押ししたと思います。惜しむらくは、22節大宮戦の敗戦です。これも最終盤、ノヴァコヴィッチの一発で沈みました。本当に最終盤の局面でやられるケースが多いシーズンでした。この辺りの改善が望まれます。
〔第5フェーズ(天皇杯-11月) 横河武蔵野-32節神戸〕
ナビスコカップベスト4の戦いもアドヴァンテージを得て、夏を快調に疾走した東京でした。2011シーズンから、夏に強いチームになってきています。これもコンディショニングの成果だと思います。土斐崎さんの仕事にオベージョンし、大きな感謝を贈りたいと思います。秋を迎え、長いシーズンの疲労がついにやってきました。2勝6敗2分。きっかけは天皇杯です。バイオリズムの低調には抗えず、ナビスコカップも落としました。ACL圏内を狙えたリーグ戦も、踏ん張りがきかないままズルズルと順位を後退させてしまいました。気がつくと、蚊帳の外。メランコリックな秋となってしまいました。28節鹿島戦のゴレアーダ敗戦はともかく、内容で勝ったにも関わらず勝ちきれなかった29節セレッソ戦と32節神戸戦が悔やまれます。この時期は本来の4バックに戻しました。ただ、SBの問題は解決できていませんでした。丸山、むっくん、北斗を試しました。むっくんは逆転勝利の27節磐田戦、北斗はゴレアーダの30節札幌戦と出場機会を結果に結びつけたのですけど、よいパフォーマンスが二試合続きません。東京の攻撃は、基本的にサイドアタックに主軸を置いています。SBには、上下の運動量のみならずビルドアップとフィニッシュの局面への参加も求められます。そのうえさらに、ストロングポイントにもならないといけません。非常に高負荷です。むっくんにしろ北斗にしろ丸山にしろ、チャレンジする機会を貰え課題を見つけることができたのは、キャリアのなかで大きな意義があったシーズンだと思います。
〔第6フェーズ(12月) 33節ガンバ-34節仙台〕
紆余曲折があったシーズンでしたけど、最終盤にきて本来ポポ東京が志向するサッカーができたことは、2013シーズンに向けてチームの方向性を再認識するうえで、大きな意義があったと思います。1勝1分。言わずもがな、記憶に新しいところですけど、34節のゴレアーダです。伏線は33節ガンバ戦のポポ采配です。またまたポポさんの決断がチームを導きました。梶山の存在は、中央突破の魅力を増大させます。攻撃シナリオのバランスが、サイドと中央でイーブンとなっていました。言うなれば、どっち付かず。33節ガンバ戦でポポさんは、サイドアタックに主軸を置く宣言をしました。アーリアとルーカスをWGとして配します。これで、ボールを持って仕掛けられる選手を2列目に3人並べることになりました。SBの攻撃参加をし易くしますし、梶山とトップの負担も分散できます。加えて、待望久しい宏介が戦線に復帰しました。千真の成長も大きいと思います。SBに加えて東京のもうひとつの課題はトップです。主戦はルーカスですけど、ルーカスは本質的にトップではない。なのでエジミウソンを使ってみましたけど、コンディションが上がらず本調子を見せられないまま契約終了。そんなこともあってポポさんは、後ろに梶山、ルーカス、アーリアという強力なサポーターを置いたうえで千真にトップを任せるチョイスをしました。千真はそれによく応えました。降格圏からの脱出でモチベーションが高いガンバ戦で、最終盤に追いついてドローまで持ち込んだことが、このシフトに対する自信をチームに与えたと思います。そして、34節の極上エンターテイメントに繋がります。
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という感じで2012シーズンの流れを振り返ってみました。見えて来た課題を下記にリストアップしてみます。
(1)コンディショニング。心身のバイオリズムが落ちたときでも成績を維持するメソッドの確立。
(2)落とすべきではない試合の削減。とくに試合の最終盤におけるディフェンスの集中力維持。
(3)得点力の向上。
(4)キーポジションのコンディショニングとバックアップ。
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まず(2)について振り返ってみます。2012シーズンの時間帯別失点傾向を見てみると、前後半とも終盤に失点が集中しています。前半30分-45分が失点全体の30%、後半30分-45分が25%。実に55%が終盤の失点です。このなかには、先にも述べましたけどACL蔚山戦(ホーム、アウェイとも)、6節鹿島戦、8節清水戦、ACL広州恒大戦、14節マリノス戦、9節柏戦、18節鳥栖戦、22節大宮戦、天皇杯横河武蔵野戦、31節名古屋戦のように、敗戦または残念なドローに繋がった失点もあります。このうち仮にリーグ戦の敗戦をドローに出来たとすると、勝ち点14を取り戻すことになります。優勝した広島との勝ち点差は16。タラレバの話をあえてしますけど、終盤の失点による残念な敗戦を防ぐことができれば、優勝争いも現実的な視野に入ってくると思います。そのためにも、終盤のディフェンスの集中力を磨くことが大切になってくるでしょう。
得失点数はさして重要ではないと思っています。ようするに大事なのは勝ち点ですから。たとえば失点は少ないにこしたことはないですけど、失点数を抑えたら勝てるわけでもない。その意味では、ディフェンスの集中力に増して重要な課題は、(3)の得点力だと思います。(2)であげた残念な試合を、ドロー(勝ち点1)ではなく勝利(勝ち点3)にすることができれば、優勝争いだけでなくリーグチャンピオンも視野にできます。2012シーズンの得点は、全得点の64%が後半のゴールです。さらに27%が後半30分-45分に入っています。ようするにスロースターターなんですね。第6フェーズを除き2012東京の戦い方は、ポゼッションで試合をドミネートし相手が疲れたところでゴールするというシナリオが基本でした。これではゴールが遅くなるのは必然ですね。さて一方で、先制した試合は14勝0敗4分の好成績を残しています。つまり本質的にポポ東京は勝ち逃げのチームなんです。合理的に考えると、序盤で先制してから、ポゼッションの優位性を活かして試合をドミネートするほうが成績を安定させられる筈です。ひいては、先にあげた残念な試合を拾うことにも繋がるでしょう。ようするに、2012シーズンの東京は、戦い方の基本スタイル(ポゼッション)と作戦(勝ち逃げ)の間に矛盾を生じていたと言えます。2012シーズンを振り返ると、東京を相手に真っ向勝負(つまり東京対策より自分達のサッカーをすることを重視)してきたチームは実は少ないです。仙台、浦和、23節の広島、ガンバくらいでしょうか。他はいずれも、東京の出方を伺う入り方をします。近年はコレクティブなディフェンスシステムが、ある意味教科書のように確立されていますから、どのチームでも、いわんやJ2においておや、ポゼッション対策は十分にこなせます。ただ、コレクティブであればあるほど、入り方が難しくなります。東京はそこを狙うべきなのです。得点についてもうひとつ。第1、4、6フェーズの好調期には、無得点試合はわずかに1試合のみ。逆に第2、3、5フェーズは13試合もあります。もちろん攻撃システムに問題があった時期ですけど、最小失点差の敗戦が12試合もありますから、これらで1点でも入っていれば失うことがなかった勝ち点は幾らなのか、考えてみてもらいたいですね。
次に(4)のキーポジションについて。2012東京のキーポジションは、トップ下と左SBです。
まずトップ下。梶山13勝9敗6分。アーリア2勝5敗0分。羽生2勝3敗1分。草民1勝1敗。このデータからだけではなく戦い方を考えても、2012東京はやっぱりthe梶山チームでした。オリジナルがトップ下ではないことが確認できたアーリアはともかく、梶山に継ぐ存在の成長が期待されたシーズンだったと言えます。前半は羽生、後半は草民でした。とくに草民には、梶山にはないプレースタイルの確立を求めましたけど、模索が続いている印象です。まだ存在感を示せるのはサイドでフリーになった時が多いです。少しづつゴール前のタイトなシーンで遊べるようになってきていますから、期待したいと思います。
続いて左SBです。結局シーズンを通して悩み続けたポジションです。極論すると、東京が拾い切れなかった勝ち点幾分かは、左SBの模索が影響していると言ってよいと思います。宏介9勝6敗3分。むっくん4勝6敗2分。北斗3勝5敗3分。丸山0勝2敗1分。現時点では、ようするに宏介です。問題はバックアップです。ただ、トップ下に比べてバックアップの質は高いですし、むっくんと北斗はいきなりスターターで入って結果を残せることも示せています。丸山も結果は残っていないですけど、フィジカルの条件とスキルフルなプレーを見ると可能性を期待していいと思います。ファーストプライオリティの課題は、もちろん宏介のコンディションです。シーズン通して働いて欲しい。現実的には難しいと思います。だから、練習試合以外でコンペティティブな環境を得られないなか、バックアップの心身のコンディション維持が最も大切な課題だと思います。これはSBに限らないですけどね。
もうひとつあげたいのがトップのチョイスです。ポポさんのチョイスの変遷は先に述べた通りです。ルーカス13勝11敗3分。千真4勝7敗7分。エジミウソン2勝2敗1分。もちろんルーカスは、攻撃ポジションならどこでもできる万能な神ジョガドールですけど、オリジナルはメイヤだし、ルーカスをメイヤとして使えると最強のストロングポイントになります。だから、ルーカスの成績に並び超えるトップの出現が待たれたシーズンでした。ルーカスとターンオーバーで千真を使い、試合のなかでフィッティングしてきたことが、シーズンの最終盤にようやく結実しました。ただこれも、2列目の強力なバックアップと相まってのことです。もっと厳しい条件のなかでも組み立ての中心になれるかが今後の課題でしょう。それからもちろん、トップの最重要な仕事はゴールです。トップに限らないですけど、シュートアテンプトの少なさとシュート精度の低さが2012シーズンの問題でした。シュート機会を作るのはポポさんとチーム全体の仕事ですけど、シュートアテンプトと精度は個人技術だと自分は思っています。幸運なことに東京は、2012シーズン途中でネマニャんという最高のシューターを得ました。ネマニャんの技術を他のアタッカーもヒントにして、研鑽を続けて欲しいと思います。
余談になりますけど、2012東京でもうひとつ見ておきたいポジションが、モリゲの相棒です。加賀9勝6敗5分。ヒョンス6勝7敗2分。秀人4勝4敗2分。徳永2勝2敗2分。基本戦は加賀でしたけど、2度の怪我による離脱でヒョンスにチャンスが回ってきました。第2フェーズのチャンスはモノにしきれなかった印象ですけど、シーズン最終盤に掴んだチャンスで成長したような気がします。秀人と徳永はスクランブルのバックアップとして、不安はありますけど目処は立ちました。主戦は安定させたいところです。加賀のスピードとヒョンスのパワーと攻撃力、どちらをポポさんがチョイスするのか注目したいです。
![Dsc_1685 Dsc_1685](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/2b/0e7d06617c54eed4108a10b6e461fc1d.jpg)
自分的FC東京アウォード2012いきますw。
MVPはアーリアです。ポポさんのサッカーを最も表現できていて、バイタルエリアでの縦への推進役として攻撃のコンタクトを振ってくれました。東京のリンクマンは梶山とアーリアです。柔の梶山に対し剛のアーリアといいますか、アーリアのアイディアはクリエイティブというよりも合理的です。間違いなく、2013シーズンのキーマンのひとりだと思います。それに、アーリアにはベストサポソン大賞も贈りたいと思います。はーせがわ アーリア ジャスールー♪が耳について離れなかったサポーターも多いのではないでしょうか?w。
ベストマッチは、13節と20節の浦和戦です。両監督の意図を感じられる試合はそうそう無いです。なかでも20節は、前後半がドラスティックに変化したドラマティックな内容で、とても興奮しました。こういう試合がJで観られるようになったことに、少なからず感動したことを覚えています。
ベストゴールは、もちろん34節のネマ式ルーレット以外にありえません。だけど、ちょっと個人技の要素が強く、東京じゃなくても成立しそうな気がします。なのでポポさんのサッカーを表現したゴールという基準で選んでみますと、二つございます。2節名古屋戦後半14分のナオのゴールは、実に15本ものパスを繋げました。ポポさんのサッカーをホーム開幕戦でサポーターに示したという意味で価値がありました。それから34節仙台戦前半17分のルーカスのゴールです。千真、梶山、アーリア、徳永、ルーカスがスキルフルに仙台を翻弄したsexyゴールは、パスを繋ぐスキルにスピードと密なコンビネーションが加わり、2012シーズン一年間のチームの成長を示していたと思います。
ベスト11。GK権田。CBモリゲとヒョンス。SBは徳永と宏介。ボランチは秀人とヨネ。メイヤはルーカス、アーリア、梶山です。トップが最も難しいですけど、ナオ。それで、どうしても賛辞を示したいので、ネマニャんにベスト切り札賞を贈ります。
ベスト選手会長賞をむっくんに贈ります。重大な決断をしたむっくんに、エールを送る意味を込めて。
そして忘れてはならないアウォードは、阿久根社長です。アウェイを含め、ほぼ毎試合のように客席でお見かけして、握手しました。なかには社長のほうから自分を見つけていただいた試合もありました。本当に心と体を張る社長です。サポーターとの距離が近く、親しみが溢れます。これからも同じスタンスでいてほしいです。そしてやっぱり2013シーズンは、リーグ優勝とサポーター数増という実績を獲得したいですね。
![Dsc_1687 Dsc_1687](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/f3/8af21b5648ad758ce3517fe4b96dccba.jpg)
最後に、来る2013シーズンに向けての課題を整理してみます。プレビューはのちほどやるつもりなので、軽目に。
(1)のコンディショニングついては、ACLに参戦しないメリットと、土斐崎さんを失ったデメリットがあります。スタートダッシュにこだわる必要がないですから、2012よりシーズン全般を見通した調整ができるようになることを期待したいです。
(2)ディフェンスの集中力維持は、まずはディフェンスラインのメンバー安定がポイントだと思います。それからSBの背後が相手が狙う常套ですから、リスクマネジメントが重要になります。ボランチがカバーするにしろCBがズレるにしろ、ポポ東京はリスクテイクをするチームですから、個の能力がポイントになります。とくにヨネにおおいに期待したいです。その意味では、やはり主力のコンディショニングでしょうか。
(3)得点力が最重要課題でしょう。まずは早い時間帯で得点できるようになること。33節、34節で見せた攻撃がヒントになると思います。相手の戦い方が安定する前、わけわかんない内に攻めきる圧力を見につけたいですね。それはやっぱりサイドアタックでしょう。ポイントはワンタッチのクイックなパス回しと縦への意識。相手を混乱させたなかでサイドに良いタイミングでパスを供給すること。それから最終局面で攻撃人数を増やすこと。そして、それらを下支えする、シュートアテンプトと精度の向上が課題です。組合せのチョイスは、34節が基本になると思います。相手によって、ルータータイプのルーカス、アーリア、草民と、アロータイプのナオを使い分けられるといいですね。2013シーズンは、サイドアタッカーのオプションが少なくなりました。ここでも主力のコンディショニングが大切ですね。
(4)キーポジションについて、2013年の最大の変化はトップ下です。13勝の梶山を失ったわけですから、草民、ネマニャん、新加入の東に期待が集まります。2013シーズンを2012年の延長上に置けない唯一の課題がこのトップ下です。サッカーはいろんな要素が絡みあう相対的なスポーツですから、この課題に難があるだけで一気に崩壊することも可能性として無いわけではありません。当面最も注目したい課題です。
![Dsc_1692 Dsc_1692](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/2d/eb9d4a20a46c3c6b9c180a9fcbc30e5e.jpg)
先日、2013シーズンの始動日程が発表されましたね。今年は新体制記者発表会に人数限定で参加するのではなく、FC東京フェスティバル2013でサポーターみんなでお迎えできるんですね。良いことだと思います。来月にはシーズンの日程が発表されます。少しばかりはやめにオフを迎え、東京に飢える感情を耐える時間帯が長いですけどw、もう幾つか寝ると新しい春がやってきます。楽しみに待ちたいと思います。
![012 012](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/6a/78866163db6611ba11fbc509d6201765.jpg)
今シーズンは、はっきりとリーグ優勝を期待します。優勝を前提に、チームを見ていきたいと思います。狙うだけの課題は揃ってきたと思います。ワクワクできるシーズンを過ごしたいと思います。