ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

ボストン美術館―日本美術の至宝―特別展

2012-05-27 22:37:44 | アート・文化

金環日食がございました。5月21日のことでございます。手ブレもまたおかしw。

010_2

翌22日にはスカイツリー開業。

028

念願のボストン美術館展に行ってまいりました。東京国立博物館でございます。楽しみな展覧会に二の足を踏むのは、人が多過ぎるから。自分もその群集のひとりですから、仕方ないですけどねw。

020

ものすごーく楽しみにしていたので、曽我蕭白を除くと、見始めはちょっとだけ「アレ? こんなものか」と感じてしまいました。繰り返しますけど、曽我蕭白を除くと。もう一回、曽我蕭白を除き。ただ、考えてみれば基本的に個人収集ですから、そういう目線でもう一度振り返ってみると、やっぱり凄いです。トーハクにゴロゴロある国宝を見慣れていると、そう思ってしまうのかも。おそらく、自分など美術を見る真眼がない者にとっては、国宝や重文という肩書きが大きな基準になります。海外にある日本の美術品は、国指定の対象外なんでしょうね。指定の価値基準はよくわかりませんけど、出品されている美術品のなかには、国宝級がゴロゴロあるんだと思います。唯一の基準は、作者名。バーチャルでもいいので、基準が設定してあるならわかりやすかったかな。トーハクには、ゆる過ぎ?

019

展覧会は7つのパートで構成されてます。

(1)プロローグ

 収集者である、フェロノサ、ビゲロー、岡倉天心の紹介です。

(2)仏のかたち 神のすがた

 奈良や鎌倉時代の仏画、仏像です。

(3)海を渡った二大絵巻

 「吉備大臣入唐絵巻」と「平治物語絵巻 三条殿夜討巻」

(4)静寂と輝き

 室町時代の水墨画や仏画、扇画。

(5)アメリカ人を魅了した日本のわざ

 刀と衣装。

(6)華ひらく近世絵画

 江戸時代を中心とした屏風画です。

(7)奇才

 曽我蕭白コーナー。

027

ポスターなどでも紹介されている通り、見どころは(3)、(6)、(7)です。推測ですけど、「平治物語絵巻 三条殿夜討巻」がこの時期に開催した鍵なんじゃないかと思います。平清盛が武家政権を確立するターニングポイントのひとつ、平治物語を題材にした鎌倉時代の作品です。なにしろ描写が細かい。素人目にも、当時の戦の様子がよくわかります。源平時代の戦の作法というと、「やぁやぁ我こそは」ですけど、実際の戦闘は歩兵が集団になった乱戦なんですね。一対一を基本としているところが近世の戦と違うところでしょう。平治の乱の主役である皇族、貴族、武家だけじゃなく、お坊さんや庶民、はては野良犬にいたるまで書き込まれていて、なんとなく雰囲気がわかります。火に包まれる三条殿や、首を取られる武者も描いてあり、迫力満点です。興味深いのは表情の描き方。階級によって表現方法が違うのです。皇族の顔は書かれてません。これはお約束。公家は、源氏物語絵巻などでお馴染みのうりざね顔。個性なんてまったくありません。みんな同じ。武家が一番個性的です。ひとり一人顔立ちや表情が違います。騎馬武者は男っぽくゴツイです。郎党のなかでも身分の低い足軽(当時、そういう呼び方があったかは不明ですけど)は適当に書いてあります。庶民に至ると、これはもう点と棒w。ちなみに、トーハクの本館で「平治物語絵巻 六波羅行幸巻」も出展されていますから、現存する平治物語絵巻3巻のうち、2巻を同時に見られます。そちらもぜひ。

「吉備大臣入唐絵巻」が思いの外、面白かったです。吉備真備が入唐したときの逸話が描かれています。唐の役人に試験されるのですけど、幽鬼(じつは阿部仲麻呂先輩の化身)の助力で乗り切ります。乗り切り方がけっこうずるっこいw。漢文の試験では、幽鬼と一緒に幽閉された楼閣から抜け出し、試験問題を盗み見します。役人は日本に伝わってない囲碁で試験しようとしますけど、これも事前に情報収集し、幽鬼と練習して突破します。たくましいぞ、日本人w。

近世絵画は、有名な作者のオンパレード。これは凄いコレクションです。いきなり出し惜しみなく、狩野永徳と長谷川等伯がどーん。等伯の龍虎図屏風の龍を蕭白の龍と比べると、描き方がよく似ていて、様式があるのかな、なんて感じました。芥子図屏風は、緑、白、赤3色の濃淡だけで芥子をリアルに描いてあり、びっくりします。尾形光琳の松島図屏風は、夏の松島の緑がくっきり描いてあり、洋画のようでした。伊藤若沖を二つも見られたのは嬉しかったです。鸚鵡図は、若沖の代名詞、博物図鑑のよう。アート志向より実物に可能な限り近づけたいという欲求なんじゃないかなと思います。水墨画のほうは真逆で、アート。顔だけ薄い墨を使っているのが印象的でした。

そして、この展覧会の主役は、曽我蕭白。独立したコーナーに、作品がたっぷり展示してあり、堪能できます。「楼閣山水図屏風」は、色を使うリアル表現とはまったく異なる、モノトーンの風景表現の極地ではないかと思います。山水画というと無駄を省いた様式美の印象がありますけど、この屏風は密度が高く、濃厚です。人物の表情がかわいく、赤塚不二夫や川崎のぼるの絵みたいな屏風画もあり、現代の漫画に通じるものを何か感じました。ハイライトは、なんと言っても「雲龍図」。ばばーんと大迫力なんですけど、龍の顔をみてるだけで、肩のちからが抜けてきます。蕭白のコーナーは、ニコニコしながら楽しんでほしいです。美術品を観るというより、漫画を見る気持ちで。観てると自然にニヤニヤします。自分のような素人でも楽しめるって、絵のちからが強いんだと思います。蕭白、いっぺんに大好きになりました。

025

平日に行ったにもかかわらずお客さんがいっぱい。人疲れしてしまいますけど、あまりあるほど素晴らしいコレクションです。ぜひ本館も観てほしいです。国宝、重文がゴロゴロしてますし、お客さんも少なく、ゆっくり観られます。特別展は6月10日まで開催中。オススメです。

023


2012J1リーグ第13節FC東京vs浦和レッズ@味スタ20120526

2012-05-27 13:24:54 | サッカー

花のシーズンですね。街が華やかです。

Dsc_0961

Dsc_0964

Dsc_0965

Dsc_0966

Dsc_0969

紫陽花の咲き始め、梅雨も間近だったりして。

Dsc_0974

J1が中断に入る前の最後の試合は、宿敵浦和レッズ。盛り上がらないわけにはいかないでしょー!

055

両チームが互いの意図通りのサッカーをし合う、すばらしい試合になりました。ながくJを見ていても、これだけの試合を見られることはめったにありません。1-1のドローは、妥当な結果だったかもしれませんね。

065

ここまで今シーズンを見てきて、東京に対して普段のサッカーをしてきたのは、仙台と鳥栖だけです。今日のレッズも東京対策をしてきました。その意味で、ひょっとするといま東京は、J最高のサッカーをしているのかもしれません。ミシャの東京対策は独特です。ここまで対戦した相手がしいた対策のパターンは、フォアチェックかリトリート。ところがレッズは、攻撃のイニシアティブをとることで東京の攻撃力を縮退させようとしました。前節対戦したゴトビさんがレッズのサッカーを酷評していたので、つまんない内容の試合になるかなと心配していたのですけど、ミシャが意図したサッカーのおかげで、素晴らしい内容の試合になりました。

096

今日のレッズのシフトは、とてもユニークです。5-4-1というか4-1-5というか。基本はミシャの3-4-2-1なんですけど、攻撃時と守備時でポジションチェンジします。守備時は両ウイングバックが下がり、5-4-1。東京の攻撃は、中央突破とサイド攻撃の両方を持ち合わせます。ウイングバックを下げることでサイドのスペースを消し、3人のCBとボランチの5人で中央をガッチリ固める。最終ラインはリトリートするわけではなく、全体はコンパクトです。高い位置で奪ってカウンターという意図ではなく、網目を小さくして東京がパスを回すエリアを消してしまおうということだと思います。

122

一方攻撃は4-1-5。ボールを奪うと配置が変わります。阿部が永田の横に来て槙野と坪井が開き、4バックになります。中央に啓太を残し、平忠と梅崎がトップラインまで高く位置取ります。真ん中のポポを軸にして、マルシオ・リシャルデスと柏木が衛星の動きをします。奪ったボールは必ず阿部に戻します。阿部が作る時間でこのシフトチェンジを行います。阿部のパスコースは180度。前線にいる5人がファーストチョイスですけど、ポジショニングがよくなければ啓太、あるいは槙野、坪井に出すこともあります。阿部からパスを受けた選手のプレーチョイスは、その選手の個性に任せている印象です。たとえば梅崎や平忠ならドリブル、マルシオや柏木なら細かいボールコントロールとパス回し。基本的に啓太は縦、つまりポポ、マルシオ、柏木にワンタッチでパスを送ります。啓太がオーガナイズを思考すると時間がかかり、東京MFの餌食になってしまいますから、あくまでもハブ。ミシャの意図は、中盤を省略することで東京のフォアチェックを機能させないことにあると思います。攻撃は最大の防御といいますから。もう一つは東京のSBの位置を下げること。東京の攻撃が多彩なのは、両SBが高く位置取ることでサイド攻撃に厚みを持たせているためです。こうなると相手はリトリートして、カウンターを狙うしかない。ミシャはそれを嫌いました。結果的に、このミシャの負けん気が、今日の好ゲームを生んだと言えます。ミシャに感謝。

162

さて今日の東京は、興味深いシフトで臨みました。ルーカスを左ウイングに下げ、トップには千真を入れます。もちろん千真が好調だからという理由だと思いますけど、ルーカスを左ウイングに使うことは、理想のシフトだと思います。ルーカスは異次元の選手なので、攻撃ポジションならどこでも、高いレベルでこなせます。でもオリジナルは左ウイングだと思います。トップのルーカスは動き過ぎるんです。だから最終局面でゴール前にシューターがいなくなる。ルーカスを最初からウイングで使うことができれば、チャンスメークの質量ともあがります。課題はトップに入る選手がいなかったこと。ポポさんは、千真がハットトリックしたからという単純な理由ではなく、千真がポポ東京のトップとして必要なタスクをこなせるようになったからだと思います。ポポ東京のトップは非常に難しい仕事です。相手DFに狙われるなか、確実にボールの受け役をこなさないといけませんし、アタッカンチ達が繰り出す、アイディア溢れる自由なプレーに反応しないといけない。なにより、シュートを撃たないといけない。ちなみに今日の東京は13本のシュートを撃ちました。千真が周囲を使わず強引に撃ったシュートもありました。これからもその気持ちを継続してほしいと思いますし、それで結果がついてくると思います。

165

レッズが中央を締めましたから、梶山と周囲の距離が離れてしまいました。梶山に近づけないというか。結果梶山が孤立してしまいました。それを受け前半梶山はトップに張ってました。後半はスペースが少し出来始め、トップ下に降りてポジショニングしていました。梶山のポジショニングで東京の攻撃方法が変わります。トップに入ればサイド攻撃の比重が増えます。左は、谷澤がいる場合はむっくんとのコンビネーションで攻めます。今日はルーカスなので、異次元のテクニックでチャンスメークしてました。右はアーリアがサイドに寄り、SBが攻め上がるチャンスを作ります。今日は梶山がトップに入ると、ナオがトップ下でセカンドアタッカーになってました。左に比べ右は、独力突破を求められるやり方です。

202

両チームが意図通りのサッカーを見せ合う、素晴らしい内容で試合が進むなか、なかなかゴールが生まれません。両方とも、バーやポストにあたったりGKの正面をついたりする惜しいシュートがありましたけど、試合が動かないまま終盤を迎えましした。スコアレスドローかなと感じ始めた後半43分、ついに均衡が破れます。宇賀神のスローインから、マルシオ、柏木がテクニックで東京DFをかわし、シュートチャンスを伺います。柏木が右サイドを突破して中央の元気にパス。元気はマイナスのパスで丁寧にマルシオに落とします。マルシオがフリーでゴール。東京0-1浦和。

054

今日の味スタは凄かったです。ピッチの選手、スタッフ、スタンドのサポーターみんなが諦めてませんでした。一体となってレッズゴールに迫ります。鳥肌が立ちました。アディショナルタイムに入り、ナオがCKを得ます。この間に両チームが選手交代。東京はヒョンスに代え、容平がリーグ戦初出場。レッズはマルシオに代え小島。この交代が流れを変えたような気がします。ナオが蹴った、この試合5本目のCKは、マンツーマンのレッズDFについに自由にさせてもらえなかったモリゲがついにフリーヘッドを炸裂させます。東京1-1浦和。

217

さらにボルテージがあがり、沸騰した鍋状態になる味スタ。最後に6本目のCKを獲得し、ナオが煽りますけどゴールかなわず。そのまま試合終了。東京1-1浦和。

200

権田が神でした。コンディションがあがってきたんでしょう。前半の梅崎とマルシオのシュートは権田でなければゴールが決まっていたかもしれません。

093 

むっくんが数回、最終局面でゴール前に進出してました。これ、むっくんの売りです。長友を想起させるプレーですけど、むっくんは長友と違ってフィジカルが強いわけじゃないです。ポジショニングとタイミング。すっかりJ1レギュラーに相応しい選手になりました。むっくんもこの域に達したかと、しばし遠い目をしてしまいました。

172

ルーカスの守備が素晴らしいです。ルーカスを左ウイングで使う場合の心配は守備なんですけど、カバーリングで献身的に走り回ってました。総合的な守備技術では不利もあるでしょうけど、コンディションさえよければ十分機能すると思います。

205

今シーズン最高33,836人のお客さんは、大満足だったと思います。東京サポ、レッズサポだけじゃなく、初めてJリーグを見に来た人もいたと思いますけど、サッカーの素晴らしさが凝縮された試合を堪能できたんじゃないでしょうか。願わくばまた味スタに来てくれて、Jリーグのファンに、できれば青赤サポになってほしいと思います。

010

心地よい、どっぷりとした疲労感に包まれながら家路につきました。中断期間に入ります。次節は3週間後。コンディションをしっかり整え、好調を維持してほしいですね。


2012J1リーグ第12節FC東京vsサガン鳥栖@味スタ20120520

2012-05-20 22:25:39 | サッカー

初夏です。バラの季節になりました。

Dsc_0988

Dsc_0997

Dsc_0998

ひさしぶりのホーム味スタ開催となるJリーグ。バラのように豪華な試合を期待しました。先週、新しい自転車を買いました。ニューバイクで味スタ初出勤です。

Dsc_0999

いやあ、実に豪華でしたねw。カズマックスの13分間で達成したハットトリックで2点差をひっくり返し、鳥栖に勝利しました。

005

東京は、ACL蔚山戦を経て、少し布陣をマイナーチェンジしてきました。アーリアをアタッカーとして起用。米本が代わりにボランチに入ります。ヒョンスを右SBとして試用。徳永は引き続きCBです。羽生、草民、洋平らの負傷離脱も影響しているんだと思いますけど、どちらかというと、長いシーズンを戦うため、いろんなオプションを試したいという趣旨のほうが強いと思います。ポイントは三つ。まずアーリア。アーリアの活かし処は二つあります。ポゼッションに絡ませる処と、ダイアゴナルな動きで最終局面に顔を出す処。アーリアをアタッカンチとして使う意図は後者。これは得点不足への対策だと思います。東京の得点不足は、最終局面に良いタイミングでゴール前に選手を配せない点につきると思います。東京の攻撃陣は非常に流動的にポジションを交換します。ポゼッションによりチャンスメイクするためには、とても有効なんですけど、反面、肝心なところでシュートする人がいない。いや、いないわけではなく、正しくは相手が嫌なタイミングでパサーとシューターのタイミングを併せられていないということです。東京のシュートの形は、誰でもいいから、たまたまゴール前にいた人がノリでシュートすることです。よほど力差があれば話は別ですけど、残念ながらJ1クラスであれば、守備ブロックをきっちり作られたらなかなかシュートできないのが現実です。じゃあ、シューターを固定するといいかというと、これも難しいです。いまのメンバーにはシューターがいませんし、ポゼッションにノッキングを及ぼす、つまり一人だけ浮く結果になりかねません。ポポさんがパス回しを重視する限り、ルーカスに次ぐセカンドアタッカーが最終局面で仕事するように形作らないといけません。今日の布陣でいうと、アーリア、梶山、谷澤がその役になります。とくにアーリアは、カットインの動きに秀でてますから、今日の起用は、そこを期待してのことだと思います。もちろん、右サイドの攻撃力はナオのほうが上ですから、そのあたり、トレードオフですね。

101

次ぎのポイントは、梶山の配置。今日は純然としたトップ下でした。梶山をトップとして起用し、ポスト役を担わせた試合もありましたけど、やはり梶山はチャンスメイク役が似合います。梶山はあえて、鳥栖のダブルボランチ、藤田と岡本の真ん中に陣取ってました。守備面でこの二人、とくに藤田の攻め上がりを防ぎつつ、攻撃面で中央突破のパスルートを確保する意図だと思います。もっとも、このようなタスクは梶山にしかできません。いまの東京がTHE梶山チームであることを証明していますね。

104

三つ目のポイントが、ヒョンスの右SB起用。アーリアをシューターにすると、攻撃の基点は左になります。ルーカス、谷澤、むっくんが絡み、基点になってました。自然、むっくんが攻め上がるシーンが増えますから、CBとSBのハイブリッドな動きでバランスを保つことを期待して、ヒョンスを右に配置したのかもしれません。結果的にみると、これは失敗だったかもしれません。鳥栖が予想とは少し違った戦い方で臨んできたためだと思います。

098

鳥栖は、思いの外自重気味な戦い方できました。もっと無尽蔵な運動量でフォアチェックに徹してくると思っていたのですけど、コンパクトな陣形のバランスをとることをチョイスしてきました。東京の崩し方は、仙台、清水がやったフォアチェック型と、鹿島や広島のリトリートからのカウンター型に選別されますけど、今日のユンさんは、後者をチョイスしたようです。結果がでなくなってきたので、戦い方を変えてきたのか、あるいはコンディションの問題か。

060

ここでちょっと、東京の試合の見方。ほとんどの対戦相手は、東京にボールを持たせるチョイスをします。持たせ方に二通りあります。東京の縦パスをある程度許す、つまりバイタルエリアを明け渡すかわりにゴール前を閉めるやり方。もう一つが縦パスの供給源であるボランチを絶ち、バイタルを閉めるやり方。攻撃は、始点の高さが違いますけど、いずれカウンターです。対戦相手の守り方で試合の流れが決まります。だから、その点を注目すると面白いです。

035

前半、東京がみせたワンタッチのパス回しは圧倒的でした。あきらかにチャンレジ精神に溢れてました。とにかく縦を狙う。梶山とルーカスがそれに応え、チャレンジングな縦パスを受けてました。もうひとつは左サイド。谷澤とむっくんは、コンビネーションができているのかもしれないですね。見た目は正反対ですけども。ボールを持つと相手を引きつけてから鳥栖陣のスペースにパスを出し、もう一方が必ずスペースにフリーランニングしています。この時間帯、中央突破と左サイド攻撃が有効だった間にゲットゴールできていれば、試合の流れも東京よりに安定したかもしれません。願わくば、今後はそういう試合進行を期待したいですね。

131

東京が押し切るか、逆に鳥栖がカウンターを決めるか、予想される流れは二通りですけど、悪い方にいってしまいました。前半42分。鳥栖ゴール前で梶山のスルーをキム・クナンがカットしたボールが藤田に渡ります。すぐキム・ミヌが長駆ドリブル。ファーストアタックは徳永が寄せて防ぎましたけど、続く宏太はモリゲが寄せきれず。ゴール右サイドに決めるゴラッソ。東京0-1鳥栖。このまま前半終了。

078

後半に入り、鳥栖はいっそうリトリートします。ブロックを作り中央もサイドもガッチリ固めてきました。東京が圧倒的に攻めますけどゴールできず。バランサーを置いても意味がないので、ヒョンスを下げ徳永をSBに、秀人をCBに、アーリアをボランチにします。で、ナオを右に投入。さらに消えはじめた谷澤を下げ、ルーカスを左に。ワントップには千真。両SBさらにボランチも前よりになり攻め立てます。まず、この打ち手が裏目に出ます。後半14分、鳥栖ゴール前でルーカスがパスミス。早坂から右サイドの宏太へ。東京陣広大なスペースをドリブルし、アーリークロス。飛び込んだ豊田が権田とクロスオーバーしながらゴール。東京0-2鳥栖。

147

ポポさんはヨネを下げ、河野投入。2トップにシフトします。ここで、ユンさんが守り方を微修正してきます。2点目が入ったことで、完全リトリートから、通常の守り方に変えました。つまり、最終ラインを少し上げてきたのです。これが東京にとって幸いしました。右の徳永、左の河野とサイドにアタッカーを配したところに、突破口を与えてくれたわけですから。後半30分、代わって入った千真が結果を出します。藤田からトリプルチームでボールを奪います。一度ナオのアタックはDFに跳ね返されますけど、アーリアが拾い、ナオに。ナオがトラップ後軽く浮かしぎみでスルーを送ります。走り込んだ千真が後ろからの浮いたボールをピンポイントボレーであわせるゴラッソ!。千真は自分のシュートを覚えてないそうですけど、東京劇場の開幕でした。東京1-2鳥栖。

154

よくある話ですけど、2-0のリードって難しいですね。ユンさんは、平常心をもたせるために通常の守り方に戻したんだと思いますけど、結果的には裏目でした。あくまでも結果論なので責められないと思います。スタンドを巻き込み、イケイケ状態になった東京は、もはや手が付けられません。藤田から黒木に代わった直後の後半36分、鳥栖陣深くでむっくんがロングスローインをルーカスへ。細かくコントロールしてからゴールを横切るパスを送ったところに徳永が飛び込む。折り返したところに千真が詰めゴール。千真はこれも覚えてないとかw。東京2-2鳥栖。

175

こうなったら、全体のバランスが前掛りに崩れたままだけど関係なし。行くところまで行くしかないでしょ。後半43分、ナオの距離があるFKがゴール前で千真の鼻をかすめ、ゴール。カズマックス、ハットトリック達成!。これは覚えているらしいですw。逆転しちゃいました。東京3-2鳥栖。

168

藤田も岡本も下げていた鳥栖は、もはや攻撃に転じる力がありませんでした。東京ベンチも総立ちで、味スタ中が大興奮のなか、試合終了。東京3-2鳥栖。ひさしく見られなかった、エル・チクロンな東京がいました。

152

ヨネ。今日の評価は難しいですね。ヨネにボールが入るとノッキングします。パスを受ける前の事前準備に課題があります。引いた相手に対するときには、現時点ではヨネよりアーリアを入れたほうがいいかもしれません。

123

カウンター対策が必要です。広島にも鹿島にも仙台にも清水にも鳥栖にも、カウンターでやられました。原因はサイドエリアのリスクマネジメントが足りないことにあります。SBの攻撃参加がポイントになるんですけど、DFラインが絞るか、ボランチが下がることでバックアップすることが通常のリスクマネジメントですけど、東京はこれをしません。2バックでなんとかしようということです。モリゲと、今日は徳永に大きな負担がかかります。もちろん、完成したら非常に強力な武器になります。圧倒的な攻撃力を持つことになりますから。ただ、現時点では、CBのポジショニングとカバーリングが作戦に追いついてない。これを継続することが完成への近道なのかもしれないし、リスクマネジメントしたほうがいいのかもしれない。サポーターが辛抱できるなら、個人的には継続してほしいと思います。だって、スリリングで面白いから。心臓に悪いですけどねw。

165

ということは、得点をもっと増やさないといけません。少々点取られてもいいから、それ以上の点をとればいいじゃんという考え方。味スタを満員にする楽しいサッカーって、案外そういうことなのかもしれません。リーグ優勝はちょっと難しいかもしれませんけどね。

215

やっぱりホーム勝利は楽しいものです。まして日曜のゲームであれば、明けた一週間に与える影響が大きいですから。フットボールクラブサポーターの宿命ですね。ホーム連戦です。つぎは宿敵レッズ戦です。4万人入らないかな。味スタに楽しいサッカーがありますから、東京ファンもレッズファンも、どっちでもないかたも、味スタに来てみませんか?

Dsc_1002


柳家小三治独演会20120515

2012-05-19 13:25:11 | アート・文化

落語ライブにいってめぇりやした。

Dsc_0981

落語友達にいただいた、妖怪大福w。

Dsc_0983

敬愛する小三治師匠@北とぴあでございます。

Dsc_0982

自分は師匠が数多ある落語家さんのなかで一番好きです。肩肘はらない自然体で、落語はさぁなーんて小難しいこと考えず聴けるからです。落語はエンターテイメントであって学問じゃないから。家元も好きですよ。だけど、家元を取り巻く文化人は嫌い。めんどくさくて。
今日は、一門衆から前座(と言っても二つ目さんですけど)で柳亭こみちさんと、師匠が二つばかし演じるという構成です。

演目です。

「辰巳の辻占」 柳亭こみちさん

「小言念仏」 師匠

仲入り

「船徳」 師匠

001

師匠といえば、まくらでございますねw。「小言念仏」のまくらのはだいたいこんな感じ。

(この日は、気温が低くいのに湿度が高いという気候でした)蒸し暑いというのはよくあるけど、蒸し寒いっていうのは初めてだという話から、桜前線の話になって、北海道が満開になったというニュースがあったところで、日本は広いなあと。それで、最北の地稚内の桜はいつなのかってところから、稚内に近い街はどこか思い出せなく、思いつくのが最北の温泉、豊富温泉だってことで、師匠が10年くらいかけて北海道を回ったときに豊富温泉につかったけど、油でベトベトになったという話。それから北海道は広くて街と街が離れてて、稚内の下が名寄で(離れすぎだけどw)、士別があって、旭川で、富良野で、日高で、十勝で。そうそう、富良野に行きましたってことで。(漢方をズズー)。世の中には信心深い人がいますけども、はじめのうちは真剣にお祈りしてるのだけど、毎日やってるうちに、だんだん怪しくなってくるもので。。。

「小言念仏」は、古典なんだけど今の時代に合わせることができる、柔軟性が高いお噺です。ご主人が朝、お仏壇の前で読経してる最中に起こる家庭内の出来事を、ご主人の目線で描く、一人称の落語、つまり登場人物が一人だけのお噺です。「ナンマンダー、ナンマンダー」でリズムを取りながら、ご主人が小言をいいます。仏壇の掃除しろ、子供は喧嘩するな早く学校に行け、赤ちゃんをあっちへやれ、朝ごはんの用意をしろ、どじょうを買いに行け、どじょうの料理を間違うな。まるでジャズの一人セッションを聴いてるような気分になります。ナンマンダーの3ビート・ベースを扇子で刻みます。いうなれば、ことばと口調としぐさが、ギターでありボーカルである。最初はピアノなんだけど、フォルテ、フォルティッシモと、喋りが盛り上がっていきます。噺の強弱が絶妙なんですね。師匠の口調に応じて、お客さんの笑いのボルテージもぐんぐん上がってきます。山場はどじょうを買うシーンですけど、ご主人の小言は流れでだいたいわかるんですね。どじょうやを呼び止めるところ、間が絶妙で、聴く側はまさに、キタ━━━(゜∀゜)━━━!!となります。オチはシニカルです。社会的な批判というよりは、立川流家元がいう、人間の業ですね。

Dsc_0984

「船徳」のまくらは師匠にしては短めで、こんな感じ。

政治家ってどうして世襲するんですかね、ボンボンばっかりですねって話から、世襲で通るのって政治家と落語家だけですよ。以前は、政治家のセンセイはエラいんだろうって思っていたけど、そう思ったら大したことないなって。世襲は努力なんて必要ないですよ。入門する前、憧れてた師匠がたみたいになるには、それはもう大変な努力をしなきゃいけないんだって思っていたんだけども、入ってみると、もう全然w。楽してる落語家の噺をわざわざ聞きにくる皆さんも、ご自分のこと、ちょっと考えたほうがいいですよ。(漢方をズズー)。昔からボンボンの若旦那が、道楽が過ぎて勘当されるっていうのがあった。勘当っていうのは、昔はいまと違い、キビシイものだったらしく、戸籍から抜かれる、つまりひと扱いされなくなるって意味だったらしい。だからご主人が息子を勘当するっていうのも、よくよくのことだった。勘当の理由っていうのはだいたい決まっていて、女。女で勘当されたっていうと、仲間うちでも一目おかれるんだけど、たとえば切手を集めて勘当されたって言ってもねえ。勘当された若旦那は、友達の家を転々するんだけど、長居できず、結局親父が世話してる家に転がり込むってことが多いみたいです。。。

「船徳」。若旦那の徳さんは、道楽が過ぎて勘当されて、ご主人が世話してる船宿に居候してます。船宿の親方に働けと小言を言われた徳さんは、船頭をさせろと言います。徳さんのひ弱な体をみた親方は断りますが、徳さんは無理矢理船頭になる。ある熱い四万六千日の日、浅草寺詣での男ふたりが歩いてますけど、ひとりが歩きが嫌になり、不安がる連れを無理矢理船宿につれていきます。入った馴染みの船宿が、徳さんがいるお店。四万六千日で忙しくて”まともな”船頭が出払ってます。いるのは居眠りしてた徳さんだけ。客はとめる女将の言うことを聞かず、徳さんに船頭を頼みます。力も技もない徳さんの船は、大川を迷走し、客も徳さんも大変な目にあいます。このお噺も強弱のつけかたが絶妙。大川に出てから、次から次へとアクシデントが起こります。客と徳さんがドタバタする情景が、まるで見ているかのように頭に浮かびます。

Dsc_0994

体調が心配な小三治師匠ですけど、声に張りがあって、お元気な様子でした。師匠の特長は、口調の強弱です。聞こえるか聞こえないかのギリギリなショボショボヴォイスもあれば、びっくりするような大声もある。その使い分けが合理的なんです。脈絡もなく強弱をつけるんじゃなく、聴く側も流れがわかるんですよね。師匠の笑いは、「え? そうきたか」というものではなく、まさに「キタ━━━(゜∀゜)━━━!!」なんです。だから、老若男女、客のプロファイルを選ばず、受けるんでしょうね。

笑いすぎでお腹がいたくなるくらい。晩ご飯食べてなかったけど、お腹いっぱいで帰りました。落語は楽しいですね。


2012J2リーグ第14節東京ヴェルディvsファジアーノ岡山@味スタ20120513

2012-05-13 21:48:41 | スポーツ

ふるさとの訛りなつかしスタジアム 人ごみの中にそを聴きにゆく

070

なんちゃって。今シーズン初めてファジを観戦しました。味スタに到着したらゲートの前にテレビクルーがいて、インタビューされちゃいました。観衆3,515人。ヴェルディは味スタを使う意味があるのかしら。1試合分のコストを払えないんじゃないかな。東京でも入場料だけだとギリギリだと思うのです。西が丘でもJ2できますよね。名前も味の素フィールド西が丘になったし。

001

ファジが渋く勝ちました。内容も濃かったし、大満足です。

146_2

ファジのやり方は、注目に値します。ナポリなど、世界的に3バックが再興しています。4バック隆盛の次ぎは3バックの時代が来るのは、これまでの歴史が示すナチュラルな流れだと思います。Jで3バックといえば広島ですけど、これは流れというよりはペトロビッチのこだわりですからちょっと除外。2トップのチームが増え、それに対抗する意図で3バックを採用するチームが出てきても不思議ではないなと思っていました。影山監督の意図は知りませんけど、もし世界的な潮流を意識してのものであれば、非常に興味深い志向だと思います。

087

最新3バックの志向は、その攻撃性にあります。3バックは、ウィングバックを攻撃加重にするか守備加重にするかで大きく趣向が異なります。守備重視な例はことしの広島。3バックというのが中途半端ならば5バックと呼んでもよいと思います。90年代初期の3バックは、守備的な内容でした。ところが最新の3バックは逆で、攻撃を志向しています。ウィングバックは攻撃の組み立てや、クロッシング役として機能します。

080

さて、ファジの3バックは攻撃志向です。フォーメーションは、中盤をボックス型にした3-4-3。モデルでいうと、クライフ時代のバルセロナと同じ仕組みです。攻撃のシステムは、サイドアタックを重視したものです。いや、現状では偏重と言ってもいいと思います。攻撃のバロメーターは、川又です。1トップの川又にポストが収まることが攻撃の前提です。川又を経由せず直接WBにパスを入れると、多くの場合相手ブロックに引っかかり、ポゼッションを無力化されます。川又に収まると、攻撃陣の距離感をコンパクトにできますから、WBにフリーランニングさせることができます。MFを経由して、敵陣サイド深くでWBにボールを預けられる。

082

ファジのビルドアップは、基本的にポゼッションです。ワンタッチでパスを繋ぎ、スピードをあげることで相手DFを翻弄しスペースを作る。これは最近のJのトレンドですね。バルセロナのサッカーがもてはやされることで研究され、そのやり方がJ2のレベルでも実践できるまでモデル化されているんだと思います。J1とJ2の技術面における違いは、ムービングとパスワークが一番小さいんですね。視野、思考、トラップやドリブル、ターンなどは顕著な違いがあるんですけど。ワンタッチでパスを繋ぐことは、ある程度ルール化できます。たとえばトップにボールが入れば、あらかじめトップが次にボールを落とす場所を決めておき、そこにMFがフリーランニングする、といったプレーを決まり事にできるということです。練度を高めれば、ワンタッチパスの連鎖をスムーズにできるようになります。つまり、個人技術の差を補完することを目的として、バルセロナスタイルは浸透しているのです。少なくともJリーグでは。これ、非常に興味深いことだと思います。ファジのポゼッション練度は、かなり高いです。ただし条件は、川又に綺麗に収まること。川又が安定してポストできる、つまり次の選手が扱いやすいボールを落とせることが条件となります。

111

ファジの守備は、基本的にリトリートです。攻撃の連携はかなりできていますけど、守備はもうひと頑張り必要だと思います。とくに攻守の切り替えがまだ遅い。だからリトリートなんだと思います。味方の守備陣形が整う前にフォアチェックすることは、味方との信頼関係、すなわち後続のDFが続いてくれるだろうことを前提とします。ゆえに高度。練度を高めれば実現できますから、志を高く持てば、夏頃にはもっと強くなっているかもしれません。

102

ヴェルディは割合、現実的なサッカーをしますね。攻撃のタクトは土屋と西が振っています。中盤が行き詰る場合は、土屋のロングフィードを前線に入れます。それを除くと、基本的に攻撃は西を経由します。西が中盤でタメを作り、SBとくに森勇介がオーバーラップする時間を作ります。西はドリブルも持っていますから、SBに出してもいいし、自分でカットインしてもいい。西がフリーでボールを持つとヴェルディの攻撃が機能し始めますから、結果的にファジは押し込まれることになる。

099_2

そんなわけで、前半はヴェルディが圧倒しました。詳細なスタッツはわかりませんけど、ヴェルディのシュートは、前半のほうが多かったんじゃないかと思います。この試合の流れを作ったのは、中林です。ヴェルディのシュートを尽く止めました。ちょっとシュートが正直だったこともあるんですけど、奮迅の活躍でした。MVP級。前半をおえ、岡山0-0ヴェルディ。

025

後半、影山監督の打った手がバッチリ当たります。西に、ときにダブルチームを織り交ぜ、フォアチェックをかけてきました。前半リトリートしていたのは、ひょっとするとパスカットのポイントを探っていたのかもしれません。西は一人だけレベルが違うのですけど、逆にいうとヴェルディのポゼッションはほぼ西を経由しますから、パスを読みやすいのかもしれません。ポゼッションを、ビルドアップではなくカウンターで使えるようになりました。もうひとつが川又のポストが安定したこと。推測ですけど、川又のポジショニングを微妙に変えたのかもしれませんね。ヴェルディは攻められると守備が機能しなくなりますね。ブロックを作っているのだけど、受けに回ると立ってるだけで、相手のスペースメイクの後手を踏んでしまう。だから一気に攻め込まれるのです。

101

ファジの攻勢が続き、惜しいシュートが数本ありましたけど、ゴールを割れませんでした。勝てる試合を引分けにしちゃうかなーと思っていた矢先、先制点が入ります。

142

後半36分、関戸のゴールが生まれます。パスワークで左サイドを崩し、川又のシュートがDFに弾かれ溢れたところに関戸がつめ、ゴール。岡山1-0ヴェルディ。

005

両者のチーム力が拮抗してますから、あまり多くの点は期待できません。残りの時間、ヴェルディが攻勢に出ますけど、同時3枚交代などで切り抜け、試合終了。岡山1-0ヴェルディ。

136

前半の問題をハーフタイムできっちり修正したことに驚きました。前半を見る限り、ハイ・プレッシングに切り替えるか、チアゴを入れて放り込むしか手がないかなと思っていたのですけど、西を潰すというピンポイントでシンプルな対策を打つことで、一気に試合全体の流れを変えることに成功しました。影山監督の手腕と、それを実現する選手の練度、スキルに感動しました。正直なところ、これほどのサッカーが見られるとは思ってませんでした。素晴らしい。

151

もっと上を目指すには、やはり補強が必要です。ひとりで局面を打開し、シュートまで持っていける選手。服部宏太がいるとアクセントがつけられたかもしれません。香川、清武、斎藤学、田中順也など、J2で経験を積んで成功する例が増えてます。J1クラブには出場機会がない逸材はいっぱいいると思います。東京だと、草民や健太郎。J1クラブと提携していくのも、ビジネスモデルとして面白いと思うのですけど。

155

初めてファジのゴール裏にお邪魔したのですけど、楽しかったです。コールリーダーのかた、面白いですね。「笑顔、笑顔、笑顔、笑顔」、「アウェーは家に帰るまでがアウェー」。名言がいっぱいでございますw。

092

連勝がとまった後も連敗をしないことが、上位にいる条件になります。難敵ヴェルディを相手に、渋い勝ち方をしたことは、今後の流れにとってとても大きい結果だと思います。ホーム開催のホスピタリティや、サポーターの雰囲気という観点では、いつJ1にあがってもまったく問題ないと思いますけど、チームはまだJ1は苦しいと思います。昇格を期待するのは時期尚早だと思います。だけど、年々内容がよくなっているのは確か。極めて近い将来の昇格を視野に、クラブもチームもサポーターも、志を高くしてもいい頃かもしれません。大きな期待とともに、チームを見守っていきたいですね。

138

試合中にボールパーソンが熱中症で倒れてました。意識を戻していたので大事はなかったと思いますけど、これからの季節、もっと危険になります。選手、スタッフ、サポーター、一般のお客さんに熱中症のリスクが高まります。運営側はもとより、ひとり一人がしっかりケアしたいですね。