ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2014J1リーグ第30節ガンバ大阪vsFC東京@万博520141026

2014-10-27 07:51:30 | サッカー

10月最後の週末。小春日和でございました。

友達とサントリー山崎蒸留所を見学しました。ノンビンテージの山崎と白州の試飲に、原酒のニューポット(アルコール度数70%とか)をいただいて、ほろ酔いどころかかなり酔いました。

酔いざましでそぞろに向かいますは、万博競技場。ことし二回目のアウェイガンバ戦でございます。前回は苦い敗戦のナビスコグループステージでの対戦でしたから、リベンジでもあります。

権田の負傷交代後の時間が東京にとって魔の時間帯になってしまいました。

東京はオリジナルのシフトに戻しました。GKは権田。CBは今日もモリゲとカニーニのコンビ。SBは徳永と宏介。3CHは今日は右からたま、秀人、ヨネ。トップ下に河野が戻ります。2トップは千真とよっち。

ガンバはシフトはオリジナルの4-4-2ですけど、布陣は日替わりです。スターターで出ても遜色ない選手が20名近くいますから、チームのモチベートのための健太さんの配慮だと思います。GKは東口。CBは岩下がサスペンションで、今日は丹羽とキム・ジョンヤ。SBは今日は右に米倉左にオ・ジェソクが入ります。ボランチはヤットと今野。メイヤは今日は右に秋左に大森。2トップは今日の宇佐美の相棒はパトリック。

現在2位のガンバです。連勝中の爆発力は薄らいでいますけど、浦和を確実にターゲットにしています。昨年J2で見たときはそんなに強い印象はなかったので、どんな様変わりをしているのか、興味がありました。

ガンバは思いのほかシンプルです。作戦の発想の起点は、宇佐美、パトリック、秋、大森の攻撃をいかに有効にするか、です。このため、まず守備を組み立てます。ガンバの守備の仕組みは非常にシンプル。ターンオーバーのポイントは最終ラインです。守備陣形は4+4の2ラインですけど、フォアチェックを仕掛けたりサイドに追い込んだりするような組織性はあまり強くはありません。相手にも攻める機会を与えておいて、最終ラインでフィニッシュを阻止します。このため前線は、守備のコースを決める役割を担います。たぶんピッチレベルでは、場合によっては立ってるだけでも効果はあります。よく宇佐美は守備の貢献が薄いことを批判されますけど、どうやら宇佐美は必要な守備をしているだけのような気がします。攻撃力を活かすためというのも、そうなんでしょうけどそれだけではなさそうです。パトリックも同様。守備の仕組みはチームによって違います。

中盤の守備面の役割は網をはることです。メイヤが縦を切り、ボランチが内を抑えます。東京がバイタルエリアを使おうとする場合は、今野がワイドにスィープします。今野のところがもうひとつのターンオーバーポイントです。この場合は当然カウンターを狙います。

ガンバの常態はカウンター志向ではありません。通常モードは、ターンオーバーした場合はゆったりとしたビルドアップに入ります。ガンバの攻撃志向は、スペースというより人です。高いタレント性を持ったアタッカーが揃っていますからこそできるアプローチです。秋、大森はドリブル。阿部が入っても同じ。二川の場合は完全なコンダクターですからヤットと宇佐美の役割を半分担います。パトリックはポスト。宇佐美はドリブルとパス。料理と同じく、良い素材は良さをそのまま活かしたほうがいいっていうことでしょう。

ガンバのアタッカーはパトリックを除いて流動的に動きます。パトリックを軸にしているイメージです。動くエリアとコースは自然に決めごとになっているような気がします。宇佐美は基点になるため上下動をします。エリアは左サイドが多め。秋と大森も基本は縦ですけど、宇佐美のようにパスを受けに下がることはありません。それから秋と大森はさかんにポジションを入れ替えます。

ガンバのムービングの特長は、コンパクトなスペースへの進入をアタッカー全員が繰り返すことです。個人の技量が巧みで組織としての練度も高いチームの特長ですね。出し手も常に縦のスペースを意識していますから、フリーになると必ずパスが出てきます。それからアタッキングサードに運ぶまではシンプルに縦を目指します。練度が低いとバックパスが増えるのですけど、ガンバの選手は縦に出せると判断する感覚の幅とスピードが速いんだと思います。

アタッキングサードに入るとアタッカーのアイデアの連鎖です。以前のガンバは、極端に言うとアタッキングサードの攻撃をブラジリアン人のゴレアドールに依存していたと思います。いまは爆発力のあるタレントがいませんけど、その分選手の個性を活かした連携で攻撃パターンを作り、かつそれが多彩になっているような気がします。

東京も東京らしさでガチ対決を挑みます。まずはいつものようによっちをロングフィードのターゲットにします。よっちは丹波と米倉の間をしきりに狙います。序盤はよっちが競り合いから抜け出すシーンが続きました。いつものことですけど、この時間で先制できれば試合を優位に進められるのですけど。それに今日は前線が2トップだったので、よっちを囮に使うことができません。

つぎの狙いは中盤へのチェックです。ガンバは縦を狙える状況になるまではバックパスも織り交ぜリズムを作ります。とくにヤットと今野はパスを受ける直前にプレーを決めてしまっている場合があります。東京はその瞬間を狙います。序盤に河野が今野にレイト気味のチャージをかけ、今野と小競り合いになったシーンがありましたけど、この時、東京の戦線布告をガンバが受けて立つ雰囲気ができてしまったような気がします。局面で互いに激しいコンタクトがありました。ただ両チームとも、先日の大宮のようにコンタクト自体を作戦の主軸にしているわけではありません。なので、厳しさはあってもサッカーとして合理的なプレーが続きます。だからガンバとの対戦はおもしろくなるのでしょう。

お互いに攻撃のストロングポイントはタレントが繰り出すドリブルです。これに対し、東京、ガンバとも守備陣ががんばっていました。ドリブラーにボールをもたせても、最終局面で有効なシュートを打たせません。前半は、両チームを通じて可能性があったのはよっちのダイレクトボレーくらいでした。

ドリブルが止められるとポストを使います。千真とパトリック。前半20分くらいからつばぜり合いの応酬が続いたのは、互いにポストが安定しなかったことが影響したと思います。千真をポストのターゲットにすると、攻撃のリズムが合いにくくなります。前節のように千真をセカンドアタッカーとして使うほうが活きるような気がします。

前半終了直前のCKで、権田がコンタクトで負傷します。静養中とのことですけど、大きな怪我でないことを祈ります。

前半は高次元で停滞したまま終了。

権田はやはり難しいようで、後半頭から塩田が入ります。塩田には酷なシチュエーションです。高いレベルで両者の攻守がバランシングしてましたから、その要のひとつを途中から担うのは緊張したと思います。いきなりGKがポイントになる状況になりました。ガンバの後半のオープニングブローをセーブしたので、試合にうまく入れるかと思った矢先、不運が訪れます。

後半8分。秋がアタッキングサードにドリブルで進出した攻撃は、秋のパスを受けたパトリックをカニーニが止めて終わりになりかけます。こぼれたボールを確保するため秀人とたまが同時に寄せ、アクシデンタルオフサイドのような形になります。こぼれたボールをパトリックがひっかけ、宇佐美、ヤットと渡ります。アタッキングサードでのターンオーバーです。秋がヤットの前方を裏に抜けようとしていますけど、カニーニとモリゲが見ています。ヤットに預けた宇佐美がフリー。逆サイドに大森がいて、宏介とはちょっと距離があってフリーです。直前の左サイドの仕掛けが効いていました。東京が右に絞っていたので、大森の前に広大なスペースができています。ヤットは大森を選択。大森はやや下がりながら宏介との距離を開け、パスを受けます。右足で浮かせ気味にトラップしてターンしながらルックアップ。シュートコースを確認します。おそらくシュートコースは一筋きりだったと思います。ペナルティエリアの手前から思いきりよく右足を振り抜きました。グラウンダーのシュートは塩田の指先をギリギリ越えました。ゴラッソ。ガンバ1-0東京。

大森にパスが渡る時、時間が止まりました。スタジアムの誰もがシュートをイメージしたでしょう。この状況で決めたら超一流の仲間入りだなと思っていました。大森のシュートが素晴らしかったです。塩田には不運でした。ところがさらなる不運が塩田を襲います。

後半14分。左サイドのゴールライン際ペナルティエリアやや外のヤットのFK。ゴールエリア内に東京のラインが並びます。ガンバはやや離れたところからパトリック、今野、宇佐美、丹羽が飛び込んできます。今日のヤットはCKでニアが多く、おそらくこのシーンもニアに飛び込んでくるパトリックか今野に合わせるサインプレーだったと思います。塩田は背後からくるパトリックと手前を飛び込む今野が気になったのかもしれません。それにしても、ヤットがニアに合わせたクロスは、誰も触れずそのままゴール。狙ったわけではないと思いますけど、ゴラッソ。ガンバ2-0東京。

失点直後ミステルが動きます。二枚同時代えです。河野に代えてエドゥー、たまに代えて陸を投入します。同時にシフトを3-4-3に変更します。CBは右から徳永、カニーニ、モリゲ。WBは右に陸左に宏介。3トップは右から千真、エドゥー、よっち。

東京にとって魔の時間となった6分間、いや後半スタートからの14分間は、ガンバがパトリックのポストっはなく、サイドアタックのギアを一段上げた時間でした。秋と大森に米倉とジェソクが絡み、SBとWHをサイドに引き出します。ミステルは、ガンバのメイヤとSBを分断しようという意図なのでないかと思います。

ガンバの守備は、陣形をコンパクトに保つことを優先しますから、ボールサイドを片寄せされます。東京は中盤を4枚にすることでピッチの横幅いっぱいを使えるようになります。サイドにボールを入れると、ガンバの守りかたとも相まって逆サイドが完全にフリーになります。ミステルの攻撃面の狙いはここです。とくに右で作って左で仕掛けるパターンが有効でした。陸はクロスよりもゴール前に顔を出すプレーが特長ですから、左右の役割分担のバランスがよくなります。ガンバを押し込み、そして結果につながります。

後半21分。右サイドの展開からガンバ陣に入った展開は、中央のヨネに収まります。この時前方では、真ん中のエドゥーをジョンヤ、右から入る千真をジェソクが見ています。左側では、よっちが丹羽と米倉の間を狙っています。米倉がこれをケアして中に絞ったため、米倉の右側に広大なスペースができました。それを見ていたヨネとオーバーラップする宏介の意識が合いました。ヨネは左ライン際を目掛け大きくサイドチェンジ。宏介に収まります。大森が戻ってきますけど、宏介の縦へのワンフェイクにひっかかり、マッチアッパーとして一瞬機能しなくなります。宏介はフリーでルックアップ。ゴール前は、ニアからエドゥー、よっち、千真がペナルティエリアに並び、それにガンバの最終ライン4人がケアしています。この時大外を陸が上がってきていました。そのサイドにはジェソクと秋がいましたけど、陸が背後から来たので気付きません。これを宏介が見逃しませんでした。秋の背後からゴール前にひょっこり顔を出した陸に、右足のピンポイントクロスを送ります。陸は頭で合わせました。ガンバ2-1東京。

東京はこの作戦を愚直に貫くべきでした。先制後、攻撃ルートを左右中央とマルチに選択するようになります。確かにサイドチェンジでガンバ守備網にギャップを作れるのですけど、ゴールから逆算すると1番有効なのは左サイドアタックでした。この点が今日一番残念に思ったところです。ガンバが執拗なサイドアタックで得た魔の6分間を、東京も愚直なサイドアタックで作れたのではないかと思います。勝てずとも負けることは無かった試合でした。

そして、健太さんがアジャストします。秋に代えて阿部を投入。同ポジションの交代です。阿部は大森とのポジションチェンジをせず、右に固定します。秋のコンディションに加えて、宏介の背後を脅かして東京のアタックを鈍らせる意図だと思います。これで東京の勢いが鈍ります。

さらに健太さんが動きます。大森に代えて藤春を投入。これも先ほどの阿部投入と同じ意図でしょう。阿部が入ってから東京のサイドアタックの頻度が右加重になっていたので、陸を止めるためです。健太さんのアジャストがずばりと奏功してガンバが安定を取り戻します。

健太さんの仕上げは、宇佐美に代えてリンス投入でした。フレッシュなテクニシャンを前線に入れ、ボールキープの一役を担わせる意図だと思います。

最後は完全にガンバがオーガナイズしました。GKの交代でミステルにはカードがありませんでした。このまま試合終了。ガンバ2-1東京。

ガンバにとってはライバルが軒並み足踏みをしたので、首位浦和との差を一気に三つ縮めることになりました。

いっぽうの東京は、川崎と鳥栖が負けていたので、ACL圏内を狙う権利をふたたび得る絶好かつ必至のチャンスでした。白と黒。単純な結果以上に重い敗戦です。これで残り4試合でACL圏まで勝ち点6差です。厳しい状況になりました。

編成のこともありますから、残り試合でしっかりと来年の形を作っていってほしいと思います。


マッサンロケ地の旅 -20141025 兵庫・大阪-

2014-10-25 21:06:51 | 連続テレビ小説マッサン

阪神に戻ってまいりました。今年はガンバが戻ってきたので、その分多めになります。

ガンバ戦がまさかの日曜ナイトマッチ。ミッドウィークアウェイと変わらない洗礼です。変わりに週末いっぱい旅ができると、良いほうに捉えることにしますw。

姫路からスタート。日本シリーズ、大阪マラソン、EXILEのライブが重なって大阪市内の宿が全滅だったこともありますけど、理由はもっとポジティブ。

いよいよマッサン本放送開始後初の本格的なロケ地巡りをはじめます。半年間よろしくお願いします(^-^)/。

スタートは、新快速で姫路の隣駅、加古川です。

加古川はむしろ軍師官兵衛推しです。

なんと言っても光姫様の生誕地ですからね。

南口を出ます。

南口の広場です。

まっすぐ進みます。

ここを右折してアーケード街に入ります。ディープなお店があって楽しいです。

アーケードの西端を抜けて、住宅街を進み、ここを左折して細い路地に入ります。

まだまっすぐ。ちょっと広い通りを横切りますから、横断歩道に信号がないのでご注意ください。

ここを右折します。

それっぽい木造の建物が見えてきます。

ニッケ社宅倶楽部です。

通ってきたアーケード街の北側にニッケパークタウンがあります。このあたりは旧日本毛織(現ニッケ)の加古川工事跡です。ニッケ社宅倶楽部は、工事があった当時の名残なんでしょう。

それではロケ地巡りスタートです。ニッケ社宅倶楽部から。「やっ!」「なっ、うわ~っ!」。巡査が子供たちに付き合ってた路地。奥の駐車場の柵には塀が付けてありましたね。

「牢屋入れるぞほんま! ねえ?」。エリーと巡査が歩いてた道。給湯器には木の箱がかぶせてありました。

「エリーは、この町の世話役、キャサリンさんのもとへ向かいました」。ガスメーターは植え込みで隠してありました。

「あっ、ああ、あっ…あっち、教会!。キャサリンさんいる!」。エリーが巡査に連れてきてもらったキャサリンさんの教会。ここにも塀が付けてありましたね。ロケ地のエイジングすごいです。

撮影時にシャーロットさんが見た風景。

「エリー!」。居なくなったエリーを探してマッサンが走ってた路地。ユリが咲いてましたね。

「あっ、おまわりさん。おまわりさん!」「何や?」。マッサンが巡査を見つけた路地。

「うちのエリー見ませんでした?」「あっ! あんたがあの異人さんのご主人?」「うちのエリー見んかったかって聞いとるんじゃ!」「な…何すんのや!」。

埴生の宿を歌うエリーの歌声とピアノが聞こえた路地。

「エリー…」。

撮影時に玉鉄さんが見た風景。

なんと。ニッケ社宅倶楽部は現役の住宅地でした。

加古川を後に、東に向かいます。

やって来ましたは能勢電鉄山下駅。阪急宝塚線沿線に住んでいながら、能勢電鉄は初利用でした。

改札を出て右、西口です。

駅前のこの道を西に向かいます。

ここもまっすぐ。

右手に小さな公園があるここを右折。

道なりに進み、ここを右折。

すぐ左折します。

さらにすぐ右折。

道なりに緩やかな坂を上がると見えてきます。

川西市郷土館です。

マッサンロケ地の告知が迎えてくれます。

300円也。「大学生ですか?」
「べ?。学生に見えますか?」
「見えましたよ」
「マッサンのロケした建物はすぐですか?」
「後ろに地図を見てもぅて、グレー色のところです。ほら、煙突が見えるでしょ?。あの煙突」
「おー」
「ここは『縫い裁つ人』のロケもあったんですよ。中谷美紀さんがいらしてました。いまはマッサンより縫い裁つ人推しなんです。マッサンはちょっとやけど、縫い裁つ人はずーとやったからね」
「そうなんですかー」

順路に沿って邸内を出ますと、見えてきます。

旧平賀邸です。

「♪Gin a body meet a body Comin thro' the rye, Gin a body kiss a body, Need a body cry?」。マッサンとエリーが家財道具を運んで来た道。

「エリー、エリー!。ここがやっと見つけた洋館じゃ!。毎日パン焼き放題!」。パンが焼けるかもしれないお屋敷についた道。

「はあ…マッサン。Oh!, Such a beautiful house!」「エリー。ちいと見てくるわ!」。エリーが感動してたお屋敷。

「うん。フフフッ…。♪Gin a body meet a body Comin thro' the rye, Gin a body kiss a body, Need a body cry?」。エリーが楽しそうだった庭。

ドラマではコスモスが咲いてましたね。

ロケ場所の全景です。

「ちょっとちょっとちょっと! あんさんどなた?」。犬を抱えた大家さんが出てきた道。

「あっ…私の名前は、亀山エリーです」。エリーが挨拶してた庭。

「亀山?」「うん」「あんさん、亀山?」「はい」「どう見てもそれ、亀山とちゃうで」。エリーと大家さんが話してた庭。

「家主さん! あっ、こないだはどうも!。今日から、よろしくお願いします」「この人誰?」「あっ、わしの、嫁さんです」「よよよ…嫁!?」「ええ」。

「あかんあかんあかん。そらあかんで!」「何があかんのです?」「外国人の嫁がおるなんて一言も聞いてない。外国人に家貸すのはお断り!」。

「何でです? ここ洋館じゃないですか。パンが焼ける窯もあるし」「とにかく外国人は…フッ。お断り!」。

こちらは縫い裁つ人のロケ地でもあります。

裏手はこんな感じ。

中も見学できます。モダンな内装です。エリーじゃなくても住みたくなりますね。

続いて、北摂から一気にミナミへ。天王寺です。マッサンゆかりのど真ん中、いままさに放送中の舞台住吉に向かいます。阪堺電車はマッサン檄推し(^-^)/。

もし住吉酒造のモデルで竹鶴さんの最初の職場摂津酒造に行かれる場合は、跡地ですけど神ノ木駅でお降りください。

今日向かいまするは、住吉鳥居前。

住吉っさんこと、住吉大社です。

大阪に着いたマッサンとエリーがお詣りしていた神社。

「マッサンの、会社のボス、どんな人?」。手を合わせるマッサンとエリーの背後に映ってた木。

「そりゃええ~人じゃ。わしをスコットランドに行かせてくれた人じゃけん。奥さんも優しいしのう。ほうじゃ。ボスの娘の優子さんは、エリーと年も近いけん、きっとええ友達になれる」「本当?」「ああ」「早く会いたい!」。お詣りしたマッサンとエリーが歩いてた境内。ドラマでは右手の木には囲いがあって、手前に赤い常夜灯がありましたね。

「政春さん。結婚したら、子供は何人ぐらい欲しいと思ってます?」。寄席を見た帰りにマッサンと優子さんが歩いてた境内。 

「わしゃ、子供が好きじゃけん。ほうじゃのう…。野球チームが作れるぐらい欲しい思うとります」「野球チーム?」「はい! 9人です。ハハハッ!」「9人!? まっ…」。誤解の発端になったマッサンの発言に優子さんが赤面してた境内。

「エリー!」。居なくなったエリーを探してマッサンが走ってた境内。 

「エリー!」。

「エリー!」。マッサンがエリーを探して走ってた橋。

「手伝ってくれ! うっ!」「あっ…」「えっさほっさ! えっさほっさ!」。マッサンとエリーが家財道具を運んでた境内。

「ああっ…痛い。はあ…。ごめんなさい」「あっ?」「私が歌なんか歌ったから」「エリーのせいじゃなぁわ。何じゃあのおっさん。ちいとネジが飛んどるんじゃ」「ネジ?」。

「ああ。じゃけど、今さら社長のとこに帰る訳にも…。旅館に泊まるっちゅうのものう。とにかく、飯でも食うて、元気出すか?」「はい!」「のう?」「はい…」。

「エリー!」。マッサンがエリーを追って走ってた道。

「エリー!」

「エリー!」

マッサンがエリーの追いついた橋。

「ごめん、エリー!。わしが間違うとったんじゃ。わしが悪かった。エリーがどがな思いで、日本に来たか、わしゃよう分かっとる。よう頑張った。広島でも、ここでも。もう…もう十分じゃ。もしエリーが帰りたい言うんじゃったら、わしも一緒にスコットランドに帰るけん。のう?。ウイスキーなら、スコットランドでも造れる。エリーのママも、きっと喜んでくれる」。マッサンが弱音をはいてた橋の上。

「アホ…」「何じゃ?」「アホ!」「何するんじゃ!」。エリーが怒ってた橋の上。

「どうしてそんな事言うの? 私のため?。その気持ち、全然うれしくない。私、そんないい加減な気持ちで日本に来てない。私、大丈夫。スコッチブロス食べてもらえない、大丈夫。優子さん意地悪、大丈夫。本当は…ママに会いたい。今すぐ会いたい。だけど…帰れない。どうして? どうして? マッサン。マッサンの夢かなえるためでしょ!。マッサン…日本で、初めてのウイスキーを造る。そのために2人で日本に来た。私、そのために、国、家族全部捨てた。いまさら帰れるわけないじゃない!」。エリーがかっこよかった橋の上。

「エリー。ごめん。ごめんのう。ありがとう…ありがとう、エリー。政春とエリー。2人の、ウイスキーという夢に向かう道は、まだまだ、始まったばかりなのです」。エリーをマッサンが抱きしめてた橋の上。

住吉大社の御本殿。手前左から、第三本宮、第四本宮、第二本宮、一番奥が第一本宮です。

住吉酒造(^-^)/。

なぜかうさぎの像がありました。

七五三や赤ちゃんのお宮詣りのご家族がいっぱいいらっしゃいました。

今日のロケ地巡りはこれにておしまいです。ローカルのロケ地巡りも良いのですけど、都市を巡るのもまた楽しいです。次はロケを離れて、山崎です。


2014J1リーグ第29節FC東京vsサンフレッチェ広島@味スタ20141022

2014-10-23 17:20:35 | サッカー

さすがに夜ともなると肌寒くなってきました。今年最後のミッドウィークでございます。

毎試合興味深い対戦となる、広島です。マニアックにサッカーを楽しむファン垂涎の対戦がミッドウィークにあたったのがもったいない。

サイドの攻防を征し、快勝です。

東京はエドゥーがサスペンションから戻ります。GKは権田。CBはモリゲと今日もカニーニ。SBは徳永と宏介。3CHはJリーグ通算300試合出場を果たした羽生がスターターに戻り、秀人、ヨネと組みます。今日の前線は開幕戦と同じ3トップです。エドゥーを真ん中に置いて、右に千真左によっち。

広島はもはやお馴染み。シフトは3-4-2-1。前節大勝したのでいじらないかと思いましたけど、ぽいちさんは布陣を少し変えます。言い換えると変えたポジションが今日のポイントです。GKは卓人。3CBは右から塩谷、千葉、水本。ボランチは青山の相棒に、怪我しているカズに代わって晃誠が入ります。WBは今日は右に航平左に柏。2シャドウは右に石原左に洋次郎。1トップは大エース寿人。

広島はオープニングブローを仕掛けます。珍しくフォアチェックしてきます。あれ?サッカーが変わったかなと疑いましたけど、挨拶程度でした。リズムをつかむためのはったりです。5分もするといつもの広島に戻りました。広島の守備はJ屈指のリトリートスタイルです。寿人以外は自陣で、5+4の2ラインを構えます。

これは広島独特の攻撃スタイルから逆算した守りかたです。広島はショートカウンターを狙いません。また運動量の多さも求めません。低い位置からでも短時間でシュートまでもっていく術を心得ています。なので、体力的、作戦的なリスクを負わず、むしろ確実にターンオーバーできる合理的な守りかたを選択しています。

ですから広島は、5バックですけど守備的なチームではありません。むしろ非常に攻撃的です。広島の攻撃ルートは、ほぼサイドに偏ります。シンプルに言うと、サイドからクロスをゴール前に供給するスタイルです。アプローチが一風変わっています。まず攻撃モードになるとシフトが変わります。言わずと知れた広島の4-1-5です。ボランチの片方が最終ラインに入り、左右のCBがSBの位置につきます。同時にWBを最前線まで上げます。サイドで数的優位を作り易くするとともに、ターンオーバーから一気にアタッキングサードまで運ぶことを狙った、独特のアイデアです。

広島のビルドアップ、つまりWBにボールを収めるルートのパターンは、通常二つです。千葉もしくはカズからのロングボールと、中盤にひとり位置取る青山を経由するルートです。今日の注目のひとつは、カズが離脱した影響でした。カズの役割は晃誠が担います。ただ、やはりカズと同じようなわけにはいかないようで、広島もそれを考慮していたようです。カズはかなり頻繁にボールに触りますけど、晃誠にはあまりパスが渡りません。もしかすると前半10分くらいまでボールタッチがほとんど無かったんじゃないかと思います。カズのように明確に最終ラインに入るようなこともありません。たぶん晃誠は青山のフォローアップに徹するというのが仕事なんでしょう。

このことが広島の攻撃全体をわかり易くします。基本的に青山ルートのみです。それでも東京は、広島のビルドアップにフォアチェックを仕掛けません。今日の東京は、守備を安定させるところから作戦をたてたのかもしれません。徳永も宏介も低めに位置し、柏と航平に備えます。

ところが、これは東京が仕掛けた罠でもあったのかもしれません。広島を東京陣に誘い込み、伝家の宝刀高速カウンターを狙う。広島は攻撃志向の特長から、この罠に積極的にはまります。たぶん相手の意図を分かっていても、いつも自分たちのサッカーに徹する選択をしているのでしょう。なので試合はガチ勝負の様相になっていきます。

今日の主戦場は東京の左サイドでした。広島のサイドアタックが左右フレキシブルなのに対し、今日の東京は意図して左に偏重します。そこには工夫がありました。

ひとつはよっちの使い方です。東京が左サイドアタックを得意としているのはよっちの存在故ですけど、今日はあえてよっちをサイドアタッカーとして使いません。今日は3トップですけど、配置は2トップ+トップ下のような形でした。よっちが真ん中下り目にいます。つまり、よっちを囮として使います。ここのところよっちの突破力に頼っていましたけど、それを東京自身が逆利用しました。よっちにパスを集めるのですけど、これは布石。よっちはバイタルエリア中央でパス&ターンを試みるか、もしくは塩谷と千葉の間をしきりに狙います。これは3CBと晃誠のうち複数を引きつけようという、いわばジャブです。そうして、エドゥーと千真のどちらかをフリーにしようという狙いだと思います。

もうひとつ、よっちを囮にする効能は、ヨネと宏介です。よっちが塩谷を引きつけることで、広島の攻撃キーマンである航平のフェローアップを薄くします。そこをヨネと宏介のコンビネーションで狙います。

でもさすが連覇したチームだけあります。3CBはやはり堅いですし、怪我でミキッチを欠くとは言え航平も見劣りはしません。なかなか東京の意図通りにアタッカーが抜け出すシーンが訪れません。アタッキングサードに入るも攻め切れない状況が続くなか、そして、その時は突然やってきました。

前半25分。広島陣でのスローインを徳永がカニーニに戻します。広島は例によって寿人以外は全員自陣で守備陣形を作ります。ところがこの時だけ異変がありました。東京のFW3人が全員中央にはります。このため広島のCB3人もゴール前に集まります。WBもそれに合わせて下ります。このため最終ラインと中盤との間が大きく開きます。さらに、そんな状況に限って石原と洋次郎が少し高めに位置取ります。つまり、左右のWBの前に広大なスペースができていました。カニーニからモリゲにパスが渡ったとき、宏介が高めに位置しているのを見ていた航平が宏介にボールが渡ることを予見します。モリゲが宏介にパスするタイミングで航平が宏介につこうとします。これで航平の背後、塩谷の右に広大なスペースができました。石原の背後を伺っていたヨネが、いち早くこのスペースに気づきます。航平と入れ替わるように上がります。これを見ていた宏介が、ヨネが走るスペースにパス。アタッキングサードに入ります。ボールに追いついたヨネは1トラップしてターン。ルックアップします。ヨネに塩谷が寄せています。ペナルティエリア内には広島5人に東京3人。青山、晃誠、柏は遅れ気味なので、実質は千葉と水本にニアよっち、中央エドゥー、ファア千真という3on2です。千葉はよっち、水本はエドゥーを見ていて、千真がフリーです。ヨネは良く見ていました。ふわりとした丁寧なクロスを千真に送ります。千真は頭で合わせました。東京1-0広島。

まったく、広島にとってはエアポケットに迷い込んだような時間だったと思います。ワンチャンスをものにした東京の集中力が勝りました。

直後、広島が失った時間を取り戻す機会が訪れます。モリゲが塩谷を倒したプレーがPKとなりました。東京に傾きかけた流れは堅固でした。寿人のPKを権田が神セーブします

成熟し切りいま停滞期を迎えようというチームと、まさに成熟期にさしかかりつつあるチームの邂逅は、1ゴールでは揺るぎません。ふたたび互いに攻め合う状況になり、このまま前半は終了。

ハロウィンコスプレのドロンパ

後半は前半に勝り広島がイニシアチブを握ります。魔の時間を経て守備の組織化を取り戻したこともさることながら、広島の攻撃がシンプルなるが故です。広島の圧力がじわじわと東京ゴールに迫るなか、ついに同点ゴールが生まれます。

後半10分。広島の右CKが三本続いた三本目。洋次郎は、ニアに二本同じようなボールを狙った後、三本目はオーソドックスに真ん中に速くて高めのボールを送ります。ファアから中央にスライドする寿人に合わせるイメージです。このクロスは権田のセーブ範囲でしたけど、キャッチのタイミングで同じくクリアしようとしてたエドゥーと被ってしまいます。権田が取り損ねたボールが、よりによって寿人に渡ります。寿人は左足でダイレクトに叩き込みました。東京1-1広島。

試合が振り出しに戻り、ぽいちさんがアジャストします。航平に代えて山岸を左WBに投入。柏が右に回ります。左右の攻撃バランスを変え、左加重にします。ぽいちさんが航平の今日のパフォーマンスに満足しなかったことに加えて、東京との喧嘩四つを嫌ったのかもしれません。これで左サイドが活性化します。広島はWBを入れ替えることで攻守のバランスをアジャストできます。でもそれが逆に、いまの広島の状態を表していると思います。

ミステルがすかさず対処します。エドゥーに代えてたまを投入。同時にシフトを4-4-2に変更します。たまは左メイヤ。右メイヤは羽生です。サイドの枚数を増やし、広島のサイドアタックを抑止します。

ぽいちさんがさらに動きます。寿人に代えて皆川を投入。これは寿人のコンディションを考えた予定通りの交替でしょう。皆川が入った広島を初めて見ました。前線に目標ができるので広島の攻撃スタイルが変わるかと予想しましたけど、変化は見られませんでした。やはり広島は広島のスタイルを貫くチームですね。

ミステルも動きます。失点以来、広島にイニシアチブを握られ攻撃の形が作れていませんでした。シフト変更も守備を意識したもので、もう一度攻撃のアプローチをアジャストする必要があったのでしょう。羽生に代えて河野を投入します。これが奏功したというか、シフト変更を確認する間も無く、投入直後のFKが決勝点につながります。

後半29分。左サイドからの宏介のFK。東京は千真、よっち、モリゲ、カニーニ、秀人がファアに集まるお団子パターンです。広島はマンツーマンとゾーンのハイブリッド。東京はおそらくサインプレーだと思います。よっち以外の選手はファアに固まってマンマーカーを引きつけます。これはたぶん捨石。狙いはゾーンです。手前から洋次郎、皆川、青山。ひとり少し離れ気味で気のない素振りをしていたよっちが、宏介がモーションに入ると同時に、ゾーンの3人を横切ってニアにダッシュします。よっちの前に青山がいましたけど、出遅れたうえ皆川もいてよっちに振り切られます。洋次郎は背後からよっちが来るので気づかず。瞬間よっちがニアに抜け出します。そこに宏介がピンポイントクロスを上げました。頭で合わせたよっちのシュートは、皆川に当たってコースが変わりました。東京2-1広島。

守り加重だったのでドローやむなしかなと思っていたので、起死回生のゴールでした。やっぱりよっちは持ってます。以降は互いに得意な形をぶつけ合うオープンな展開になります。

ぽいちさんが最後のカードを切ります。石原に代えて野津田を投入。コンディションに加えて、石原とはテイストが違う決定力のあるアタッカーで可能性を期待したのでしょう。でも有効ならず。

ミステルが仕上げにかかります。アディショナルタイムに入ってよっちに代えて慶悟を投入します。よっちが前半の接触プレーで足に違和感があったようなので、考慮したのでしょう。

終盤、モリゲがユニフォームで顔を覆いながらプレーしてました。鼻血のようですけど、癖になっていわしないか心配です。

広島の反撃も東京の安定感を崩し切れませんでした。このまま試合終了。東京2-1広島。

よっちと千真のシュワ~カニーニのシュワ~

勝ち点で並ぶ、力が拮抗したもの同士のうえ、互いに個性がはっきりしているチームの対戦はとても楽しいものです。前節とは大違い。ちゃんとサッカーを見ることができて充実した時間でした。願わくば上位対決であればもっと良かったのに。

上位の足踏みで、ACL圏内に残り5試合で勝ち点さ6。依然厳しい状況は変わりがありませんけど、上位が混戦なので可能性はあります。なによりも追うものの有利を発揮していってもらいたいと思います。


2014J1リーグ第28節大宮アルディージャvsFC東京@NACK520141018

2014-10-19 13:13:06 | サッカー

2週連続の大型台風列島縦断で週末の天気は不安定でしたけど、ようやく10月らしい快晴の週末を迎えました。

10月17日未明、奥大介さんが交通事故で亡くなりました。ご冥福をお祈りいたします。直接交流のあったかたにお聞きすると、本当にサッカーが心から好きな明るいサッカー小僧だったそうです。いろいろ心を痛めることが多かったセカンドライフになってしまったことが、本当に残念でなりません。ご自身の選択でもあるのでしょうけど、プロ選手のセカンドライフのサポートの大切さを痛感します。大さん、天国でいっぱいサッカーを楽しんでください。

ハロウィン月間です。オレンジの街がこれみよがしにオレンジw。

例年通り残留争いの渦中にある大宮です。先週の仙台に続いて嫌な相手です。とは言え是が非でも来シーズンのACL出場権を得たいですから、執念では先を越されたくないものです。

大宮の集中力と肉弾戦に屈してしまいました。

東京は少し布陣をいじります。GKは権田。CBは今日のモリゲの相棒はカニーニです。リーグ戦ようやく初先発。SBは徳永と宏介。3CHは今日はたまが入り右WHで、秀人とヨネは不動。トップ下に河野。2トップはよっちとサスペンションのエドゥーに代わって今日は千真です。

大宮は怪我人が戻ってきつつあります。シフトはスクエアな4-4-2です。GKは北野。CBは横山と祥平。SBは右に今井左に和田。菊池の離脱以来不動の最終ライン。ボランチはカルリーニョスと慎。メイヤは右に家長左に泉澤。2トップはムルジャが戻って来てズラタンと組みます。ダブルエースの復活です。

前節仙台戦を経験して、残留争いをしているチームの作戦の特質を東京理解していたと思います。激しいコンタクト、もはや肉弾戦と言ってもいいと思いますけど、それを守備の基軸にすること。攻撃面では、シンプルにストロングポイントを強調すること。大宮もこれを踏襲します。

大宮の守備は仙台と同じく、コンパクトな陣形を保つことを心がけます。2トップは基本的に守備をせず、ターンオーバーのクリッピングポイントは自ずと低くなります。大宮はこれで良しとします。大宮は東京を自陣に招くと、まずバイタルエリア中央をあえて空けます。東京に中央で起点を作らせることを許容します。これは、東京が中央突破をあまり見せないことを計算しているのだと思います。そして、サイドにおびき寄せます。サイドにボールが入ると突然厳しいコンタクトを挑んできます。担う選手は基本的に一人ですので、1on1。ダブルチームを組んでこないところが、大宮の選手のクオリティが基本的には高いことを示していると思います。

序盤の大宮はロングボールを2トップに当てていました。おそらくこれは、攻撃の基本パターンではないと思います。あくまでも試合のリズムを作るため。東京に攻めさせておいて、ボールを奪うと2トップを東京DFに直接ぶつける。そうです。大宮の攻撃面のストロングポイントは、いわずもがなダブルエースです。大宮が下位にいるチームであろうが、直接対戦するとズラタンとムルジャの脅威は肌で感じざるを得ません。それは観ているこちら側からでも伝わるくらいですから、実際に対峙するモリゲとカニーニは、たとえ東京がボールを保持していても気になっていたでしょう。今日カニーニをスターターで使った理由はここにあると思います。清水戦でのカニーニは、清水独特のちびっ子高アジリティアタッカーに手を焼きました。たぶんヨーロッパにはあんまりいない攻撃陣の編成でしょう。そこにいくとズラタンとムルジャは、日本人DFにとってはパワーとシュートタイミングに苦労させられますけど、カニーニにとっては勝手知ったるリズムなんじゃないかと思います。結論から言うと、カニーニ自身はズラタンとムルジャを完封しました。今後は、対戦相手によってカズとカニーニを使いわけるかもしれませんね。

たまをスターターで使った理由は、これも仙台戦の反省が起になっていると思います。積極的にフォアチェックをしかけるチームであれば中盤のマネジメントが必要になりますけど、リトリートする相手は基本的に東京がボールを保持できますから、ある意味中盤を省略できます。今日のたまは、右にいながらにして主に中央を前後に動いていました。たぶん、アタッカー3人が動いたあとに入るセカンドアタッカーの役割を担っていたのだと思います。これは明らかに羽生とは異なる、たまらしいタレントです。あとはたまのコンディションとクオリティ次第ですので、少なくとも使い方としては合理的だと思います。これも結論を言うと、たまはシュートを打てていたのでまずは合格点でしょう。決めていればヒーロー。

序盤、いきなり東京がリズムをつかみます。大宮がリトリートしたことが起因ですけど、もちろん東京側の作戦にも因があり、両者が噛み合った時間帯でした。今日、両者の意図が、東京目線で噛み合った時間帯は二回ありました。これまた結論を言うと、この二度のチャンスをものにできるかどうかが、勝ち点を優勝ラインまで上乗せできるかどうかの違いだと思います。今日の東京は、ものにできませんでした。

大宮のシフトは4-4-2です。トップ下がいません。4+4は陣形を作りますからボランチが前に出てくることはありません。さらに2トップは前から追ってきません。ということは、秀人がフリーになります。たぶん、これはスカウティングできていたと思います。さて、どうするか。秀人の通常の選択肢は3つ。ロングボールを裏に送ってよっちと千真を走らせる。サイドに出たSBもしくはWHに預ける。それとトップへのポストです。大宮はサイドに人数を割いていますので、中央が必然的に空きます。このため秀人の選択肢は、普通にやると一つに絞られます。千真へのポスト。今日の千真のポストはとても安定していました。もちろん千真のコンディション調整の成果だと思いますけど、大宮の罠でもあります。千真はパスを回すことを志向しますから、ポストからの自らのターンはありません。また河野はポストからのダイレクトなタベーラプレーがありません。ですので、バイタルエリア中央を空けておいても、CB二枚がゴール前にいれば、少なくとも中央を破られる脅威はありません。これがエドゥーだとそういうわけにはいかないのですけど。千真が落としたボールは、サイドに展開されます。

序盤の東京の攻勢は、大宮の守備陣形がよっちのスピードに対応できなかったことが主因だと思います。想像以上のスピードだったのでしょう。問題は今井のポジショニング。4+4とは言え、序盤の今井はラインより少し前に出ていました。今井と横山の間に、よっちの大好物のギャップができます。よっちは執拗にこのギャップを狙いました。よっち基点からのチャンスが生まれていた序盤5分の間に先制していれば、この試合はぜんぜん違う展開を見せていたでしょう。

5分を過ぎると大宮がアジャストします。ホントにリトリートしてくる相手に対しては、序盤の5分が大切です。この先の対戦では、甲府くらいでしょうか。もっとも甲府は5バックなので、ちょっと条件が違いますけど。大宮は今井をよっちにマンマーク気味につけるようになります。大宮が序盤を凌いだ副産物として、東京の攻撃をワンパターン化できたことがあげられると思います。千真のポストを秀人が受け、サイドのよっちに出して基点を作る。そこからのオプションとして、ヨネか宏介がよっちのフォローに入り、河野が守備陣形の隙間を狙うという攻撃パターンがあるにせよ、また実際にそれを実行していたにせよ、基点となるよっちを無力化することで東京の攻撃リズムを寸断することができます。今井が守備のリズムを作ることに成功したので、大宮はさらにサイドの守備を厚くします。メイヤが東京の中盤を狙います。中盤で東京がコンサバティブなパス回しをすると、WHにパスが入るタイミングをみはからって家長と泉澤がチェックに入ります。これで東京に攻撃権を預けつつも主導権を完全に渡さないという、ディフェンシブなチームならではの微妙な力学を作ることに大宮は成功します。

それでも、よっちを軸とする東京の攻勢を100%防ぎきれるものではありません。それを成し得たのは、最終局面での安心感だと思います。仙台も同様だったのですけど、ゴール前の守備が鉄壁でないと成立しない作戦です。その意味では、横山と祥平が今日のMVMだったと思います。

ここでアクシデントが起きます。足に違和感を感じた様子で慎が退場。代わって同ポジションに増田が入ります。残留争いが始まって、大宮はずっと左SBを除く最終ラインとボランチをほぼ固定してきました。その中核である慎の離脱は影響が大きいだろうなと思ったのですけど、まったく問題ありませんでした。増田は、スクランブルで入ったにも関わらず、非常に集中していました。大宮のオプションの選手全員が良い準備をしている証拠でしょう。

さて、大宮の攻撃です。大宮の起点はボランチです。とくにカルリーニョス。カルリーニョスがアンカー気味に位置取りパスを左右に捌きます。慎がリスクマネジメントをします。慎離脱の影響が最小限だったのは、このようなタスク分担だったことも影響していると思います。大宮の攻撃はサイドアタック偏重です。左右の偏りはありません。カルリーニョスのターゲットはメイヤ。家長と泉澤が少しタッチラインから離れ加減でパスを受け、基点になります。メイヤが時間を作っている間にSBがオーバーラップします。そこからSBに預けてクロスか、もしくはメイヤが自分で縦にドリブルしてクロスを中央に供給します。この時2トップが、モリゲとカニーニと駆け引きをしています。ズラタンとムルジャは、縦関係になったりクロスオーバーしたり、あるいはフィジカルで1on1を挑んだりと、あの手この手で迫ります。モリゲとカニーニはよく耐えていました。結局、大宮のシュートはわずかに3本きりでしたので、最終ラインと3CHはアタッキングサードに運ばれてもシュートすら打たせないという、集中した良い守備ができていたと思います。ところが、その集中が一瞬途切れます。

前半43分。ヨネのシュートの跳ね返りをムルジャが拾おうとしたところをモリゲがチェック。これがファールとなります。モリゲと秀人が抗議している間に家長がクイックリスタートします。家長はドリブルで東京陣に入ります。集中を切らしていた東京はカウンターをくらいます。この時最終ラインは右から宏介、カニーニ、徳永。いずれも下がりながら大宮の攻撃ルートを確認しています。一方大宮は、祥平が家長の脇を抜けオーバーラップ。左ライン際に泉澤。前線にはズラタンに加えて今井が上がっています。DFが二人も攻撃参加していた大宮の、ここぞとばかりの意欲と集中力が結果につながったのかもしれません。家長はたまが見ています。モリゲが急ぎ帰陣中。家長は泉澤に出します。泉澤はドリブルで前進。アタッキングサードに入ります。泉澤はドリブルしながらルックアップ。泉澤にはたまがつきます。ゴール前はペナルティエリアにかかっています。ズラタン、今井、上がってきた祥平が中央に固まります。そこにはカニーニ、モリゲ、宏介がいます。泉澤の前方は徳永がケア。泉澤の選択は家長に戻すことでした。どフリーの家長はパスをトラップしながらルックアップします。ニアのズラタンにはモリゲとカニーニがついています。ファアを取ろうとしている今井には宏介。祥平がズラタンの背後で身を隠していました。家長は見逃しませんでした。ズラタンの頭を越えるゆるめのクロスをゴール前に送ります。ちょっと距離があったので権田も出られません。クロスは飛び込んだ祥平の頭にピンポイントで当たりました。大宮1-0東京。

一瞬の隙を、家長と祥平につかれました。こんな良い意味で賢い、精神的なギャップを作れる選手が、大宮にはちゃんといるんです。前半はここまま終了。

後半スタートは両チームとも作戦変更はありません。リードしている渋谷さんはもとより、攻撃権をずっと持っていることでミステルは一定の評価をしていたのかもしれません。あえて前半と差異があるとすれば、大宮のコンタクトが激しくなってきます。コースを切る、あるいはボールを奪うという目的ではなく、まず体をぶつけるという選択です。

つまり、大宮の足が止まり始めます。心の集中はできても体は90分間もたないのでしょう。シーズン前半であれば、あるいは中位のチームであれば、これで一気に東京が押し切る展開になるのですけど、残留争いにポジティブに取り組むチームは、足が止まってからが本領発揮です。背に腹はかえられないとばかりに肉弾戦に持ち込んできます。これにガチで対抗すると試合がぐちゃぐちゃになって、いっそう大宮の思うつぼでした。東京は冷静でした。肉弾戦に来る一方で、守備網にスペースができ始めます。スペースを埋める一歩が出なくなるからでしょう。

これを見たミステルが動きます。たまに代えて翔哉を同ポジションに投入します。河野、ヨネ、秀人、翔哉が、大宮守備網のスペースに入り込むようになります。これで中盤でパスが回るようになります。ここから最終盤に至るまで、ほぼ一方的なワンサイドマッチになります。

ここで、他の選択肢はなかったかなと思います。たしかに翔哉を入れることで中盤のポゼッションは高まったのですけど、アタッキングサードに入ってからの状況はそれほど改善されません。むしろ、よっちに預けて突破を試みる、言わばよっち頼みに偏り始めます。大宮も恐らく、意図的に自陣に引いたというよりは、むしろ引かざるを得なかったのだと思いますけど、それでもゴール前の局面の状況は変わらなかったので、それほど守りかたに混乱はなかったと思います。問題はそこにあると思います。今日の得点機会は二回あったと言いましたけど、この時間帯がそれに当たります。ペナルティエリアにアタッカーが不足していたことが今日の課題だったと思います。よっちが止められた時のオプション。大宮が引いたので中盤でパスがつながるのは言わば当たり前。前線の人数を増やさないと大宮は崩せません。今日のなかでは、アタックができかつシュートを打てるとなると翔哉しかいませんでしたので、翔哉をWHではなく前で使いたかったと思います。ゴールから逆算するアイデアが欲しかったと思います。

結局大宮は、東京の猛攻をしのぎ切ります。いっそう肉弾戦を加速して、コンタクトプレーが続きます。そして大宮は、1点を守り切るモードに入ります。怪我開けでコンディションが万全でないムルジャに代えてチョ・ウォニを投入。同時にシフトを4-2-3-1に変更。家長をトップ下、ウォニを右WGに置きます。守備の安定化を狙ったのでしょう。

さらに渋谷さんが動きます。泉澤に代えて富山を同ポジションに投入。コンディションの考慮に加えて、フィジカル面でのリスクを無くす意図だと思います。

一方のミステルは動きません。動けなかったと言っていいと思います。先に翔哉を入れてしまったので、動きようがなかったのでしょう。たられば上等で言うと、翔哉より先に梶山をアンカーに投入してドラスティックに布陣を変え、ヨネと秀人も前に出すリスクテイクをしても良かったかなと思います。

東京の攻め疲れもあって、最終盤は大宮がマネジメントします。このまま試合終了。大宮1-0東京。

非常に痛い連敗です。今シーズンの終戦を事実上宣言されたような結果になってしまいました。残り6試合でACL出場権圏内の鳥栖まで勝ち点差8。ちょっと厳しくなてきました。残りを、あくまでも3位を目指すか、それとも来シーズンの編成を確認する期間にあてるか、悩ましいところでしょう。いずれにしろ、まずはしっかりと、ひと試合ずつの結果を残していくことには変わりはありませんけど。たまとカニーニの起用は、ある意味テストを兼ねていたのかもしれませんね。

大宮に一言。いわずもがなですけど、毎年の残留争いはどうなんでしょう。今日対戦してみて、選手のクオリティの高さを実感しました。守備的であることは確かなのですけど、アプローチの基本は1on1なのです。これは選手の質が高くないとできません。肉弾戦にしても、当たり方が非常に上手い。それにも増して、ズラタンとムルジャという、他の残留争いをしているチームが羨むエースを二枚も持っていることが、いっそう大宮の現状の違和感を際立たせます。これは今年に限ったことではありません。人件費をしっかりとかけていてこの有様は、それでもNACK5に集まってくれるサポーターに対し、失礼だと思います。問題がどこにあるのかわかりませんけど、そろそろ体質を見直してもいいのではないでしょうか?。

それはさておき、東京。今シーズンも残り二ヶ月を切り、サウダージを感じ始めました。シーズンオフを、来年を待ち遠しく過ごせるようにするため、残り試合は、心地よい試合をして欲しいと思います。


軍師官兵衛ロケ地の旅 ―20140722 奥州市①―

2014-10-13 23:44:34 | ロケ地巡り

軍師官兵衛ロケ地の旅東北編を続けます。遠野の次は、岩手県を南下しまして、奥州市です。

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えさし藤原の郷です。

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最近の大河ドラマでは、龍馬殿と平清盛のロケ地でもあります。いつか旅のテーマにしてみたいです。

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ゲートにて軍師官兵衛がお出迎え。

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えさし藤原の郷はロケ地のメッカです。たぶん誘致に力を入れてらっしゃるんでしょうね。ロケ資料館がございます。なかは大河ドラマと映画のロケ風景や小道具の展示があります。そちらはまたいつか。

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ちょうど蓮の花が綺麗でした。

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それでは軍師官兵衛ロケ地巡り、はじめます。まずはこちら。信長公が行軍していた都の道。大路です。政庁南門の内は平清盛のロケ地ですね。

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政庁南門の向かって右手、こちらの山にのぼります。

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藤原三代の屋敷のほうに向かいます。

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早馬が到着した姫路城の城門。経清館です。

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「御武運を」。職隆公が甲冑姿で颯爽と登場した屋敷。

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いわ姫様が職隆公を見送っていたのはこの廊下。

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「兄者。備え万端あい整いました。いつでも」「出陣じゃ!」。職隆公が出陣の時の声を上げた城内。

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「万吉」。職隆の出陣に遅参した万吉たちが走ってきた坂。

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「武兵衛」「父上」「仕置は帰ってからだ」。職隆公とともに出陣する小兵衛に、万吉と武兵衛が一緒に怒られる城門。

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職隆公が出陣していった姫路城大手門。

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「武兵衛、しっかり若をお守りしろ」「わが命に代えてもお守りいたします」「心配御無用。わしもついております」「では父上、母上、行ってまいります」「うん」「官兵衛殿、お勤めつつがなく果たされますこと、念じております」。官兵衛たちが銃の買い付けのために堺に旅立つ城内。

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職隆公が入城してた御着城内。清衡館です。

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御着城に初出仕する官兵衛が入城してた城門。

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官兵衛が初陣の戦に出陣していた城内。

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職隆公が万吉を取り戻しに来た龍野城の城門。

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おたつが浦上氏に嫁入りしてきた室津城。赤松氏が浦上氏を攻めていた城です。

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「若、なりませぬ」「どけ、どけっ」。おたつを助けるため城に入ろうとする官兵衛を武兵衛が止めていた城門前の道。

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「官兵衛、いま話していたんだが、職隆殿の幼女ということは、死んだ花嫁はお主にとって姉にあたるわけか」。官兵衛が左京進につかみかかっていた城門の前。

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「斉藤龍興が竹中半兵衛の謀反にあった」。稲葉山城城門。アラハバキ厨川柵です。

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「また戦だ」官兵衛一行が村重と歩いていた焼けた村の脇の道。中村の郷です。

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「ひとつの戦はつぎの戦を引き起こし、悲しみがさらに大きな憎しみを生んだ」。官兵衛が立ち寄った焼けた村。

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えさし藤原の郷がロケ地として人気なのは、キャストさんとスタッフさん用の設備が充実しているからなのだそうです。こちらの建物がたぶんそうなんでしょうね。

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この日は軍師官兵衛のスタッフTシャツを着ていまして、えさし藤原の郷のロケ地をひと通り回り終わってゲート付近でぼーと地図を見ていたら、アテンドの女性スタッフさんに声をかけていただきました。
「もしかして軍師官兵衛のスタッフさんですか?」
「いえいえ。あ、これですか。すみません紛らわしいですよね」
「いえ。どちらからいらしたんですか?」
「東京からです」
「軍師官兵衛のファンなんですか?」
「はい。ロケ地を回るのが好きなんです」
「そうだったんですか!。このなかでも撮影されたんですよ。ぜひご覧になってください」
「はい。全部拝見しましたー」
「そうでしたか。ここのほかに奥州市内でも撮影があったんですよ」
「マジですか!。ぜひ見ないと。でもどうやって探そう…」
「ちょっと待っててください。いま詳しいスタッフを呼んできますから」
しばらく待っていますと、男性のスタッフさんが地図を持ってやってきました。
「お待たせしました。まだ一般のかた向けにロケ地の案内を出してないんですけど、軍師官兵衛のロケ地のためにわざわざ東京からお越しと伺ったので、ちょっと地図をコピーしてきました」
「マジですかー!。ありがとうございます!」
「ちょっとというか、かなりわかりにくいんですけど、これで大丈夫ですか?。ロケ地は、奥州市民でもホントに地元の人じゃないとわかんない所なんですけど」
「がんばります!。ありがとうございました!」
なんと、郷のスタッフさんにロケ地の地図をいただきました。奥州市内ではホントにいっぱいロケをしてまして、官兵衛と職隆公が騎乗で里を見ていた丘(般若坂)、信長公と藤吉郎が出会った道(矢ノ目沢)、善助がお道にプロポーズした道(迎井沢)、万吉が武兵衛を連れて遊んでいたけもの道(出羽神社)などがあります。全部は無理なので、今回は重要なシーンの二箇所だけにしました。

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今回の東北旅でよく見かけたユリの花が、奥州市でも綺麗でした。

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えさし藤原の郷から盛街道を東へ進みまして、江刺区玉里白山通に入ります。大きくクランク状に曲がった先の、田んぼのなかの道を左折します。ここから車は入れません。一般の民家の近くですし、田んぼのなかですので、くれぐれも周辺のご迷惑にならないようにお願いします。ここをまっすぐ上ります。

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道なりに曲がります。

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この畦道を登ります。

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ここを右折するとすぐ。

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見えてまいりました。

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「動かないでね。今行きますからね」。光姫の声に官兵衛が気づいた道。

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「いかがされた?」「あ、童が登ったのはよいのですが降りられなくなってしまいまして。どうか助けてください」。官兵衛と光姫の出会いの道。

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「無理です。あんなに怖がっているのですよ。下から指図するよりも上って助けてあげたほうが早いです」「もう結構。私が自分で助けます」「危ない。やめておけ」。官兵衛と光姫の初喧嘩の道。

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「とんだ跳ねっ返りだ」「あなたこそ。男のくせに。あ、ひょっとして怖いのですか?」「左様ではない。危ないと言ってるだけだ」。官兵衛と光姫が子供を助け、官兵衛が子供のかわりに木の実をとったあの木は、残念ながら伐採されていました。どうしてなんだろう?。

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「言い争いをしている場合ではない。泣き止んだのならもう大丈夫だ」。官兵衛が子供に声をかけていた道。

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「これで仲直りだな」。官兵衛が光姫の木の実をプレゼントして、騎馬で立ち去っていった道。

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次が今回のロケ地旅最後です。

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江刺区水ノ口と若神子を東西に抜ける道を、ちょうど水ノ口と若神子の中間くらい、藤里幕内の付近です。ここを右折します。ここも一般の住宅がありますし、ここから先は狭い農道ですので、くれぐれも周辺のご迷惑にならないようにお願いします。

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ここはホントに苦労しました。迷いに迷ってさまよいこんだ農家で、おばあちゃんに道をお聞きしました。
「こんにちは。突然お邪魔してごめんなさい。この辺でドラマの撮影してませんでした?」
「いやあ。いいよー。ドラマってはぁ、なんだろうね」
「軍師官兵衛です」
「ああ、官兵衛ねー。んだ。撮影あったよー
「こちらから近いですか?」
「近いってはぁ、うちからすっとほんこの裏手なもんで、うちからは近いけっど、そこへ行くにはぐるーと回らないとダメだよ」
「目印はあります?」
「うん。いまこっちから来た?。じゃあその道をまーすぐ戻って、はぁT字路があったでしょう?」
「ありました」
「そこを左さ曲がって、そうさな200mくらい走ったら左さ下りるだ」
「ありがとうございます!。がんばってみます」
迷ったおかげか、迷走してる途中でなんと、ニホンカモシカに出会いました!。

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道なりに進むと、見えてきます。日照田です。

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「弱いものは虫けらのように踏み潰され、強いものだけが生き残る時代、人はそれを乱世と呼ぶ。戦は果てしなく続き、人々は乱れた世の終わりをただ祈るしかなかった」。冒頭のナレーションシーンで出てきた戦場。

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「若、急いで戻らないとまた叱られます」。万吉がビロウドの玉を太陽にかざしていた畦道。

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「その頃、小寺の治める村々に異変が起きていた」。職隆公が視察していた護岸工事の現場。ドラマではここの堤防が築いてありましたね。

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「兄者」「どうした?休夢」「野武士でござる。和久山村が襲われました」「またか」。休夢が騎馬で走ってきた橋。ドラマでは橋げたと橋脚を木でおおってあって木の橋のようになってましたね。

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官兵衛の初陣を見送るためにおたつが走っていた橋。

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「おお、おたつ。来たぞ」。重隆公とおたつが見送っていた官兵衛初陣の隊列が行軍していた道。

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「今月中に全てを治すのだ」「せいが出るな小平」「若」「手伝いに参った」。職隆公の治水事業に官兵衛が自ら汗を流していた田園風景。

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「この川は暴れ川で、昔から領民たちを苦しめてくたからな。この堤が治れば米の取れ高は倍になる。皆の暮らしも豊かになる」「若」「どうした?」「ご立派になられて」「あーれおもしろやーああ♪」。官兵衛が俵を担いでいた道。

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これにて軍師官兵衛ロケ地の旅奥州市編はおしまいです。次は官兵衛の本拠地、姫路と福岡にお邪魔します。

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