ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

石ノ森萬画館20140724

2014-07-30 23:07:34 | 旅行記

新潟を朝出発しまして、磐越道を東へ。今回の東北の旅スタートの地、会津を通過しました。ここで一筆書きの旅はおしまいです。

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二度目の磐越道を東へ。郡山JCから東北道を北上、仙台を通過してやって参りましたのは、石巻。

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石巻市街地は2011年7月以来、3年ぶりです。北上川の河岸は、まだ所々に生々しい被害跡が残っています。

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石巻にやってまいりましたのは、3年前に被災した石巻の象徴に来るため。

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倒れたままの石碑。

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被災以前の石巻を知らないので、ここに何があったのかはわかりません。

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この建物は、3年前と変わらずにありました。

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被災当時の状況です。

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「輝く人」。神戸ビエンナーレにあったものが、石巻を応援するために移転されています。

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特長的な宇宙船のような建物。

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石ノ森萬画館です。

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2012年11月17日に再開館しました。

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ロボコン。

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透過できる人。

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ライダーマンです。

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時報

震災当時は、入口の壁面に木の板が貼ってあって、復興を願う人たちのメッセージが貼られていました。

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念願叶い、3年ぶりに入館です。

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エントランスホールです。

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石ノ森萬画館へ ようこそ!

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大事なことです。ここは沿岸部ですから、来館時は、避難経路をしっかり確認しておきたいですね。

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1階ホールに入ると、大きな壁画があります。

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復活を待ってました!

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1階ホールの風景。

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展示コーナーにはスロープを上がって行きます。途中に休憩コーナーがあります。ベンチに先客がw。

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館の女性スタッフさんは、全員、’60年代のアニメ化第一作の、ジョーのコスプレをされています。

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映像コーナーの入口を抜け、さらに進みます。

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スロープが石ノ森先生作品の紹介コーナーになっています。今日は「龍神沼」。先生自ら、漫画の書き方を解説されています。

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その先に、先生の作品を一気に紹介するコーナーがあります。

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右側に、キカイダーが変身するギミック。スロープには、いろんなギミックがありますから、楽しいです。探してみてください。

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「佐武と市捕物控」のレリーフ。

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作品はまだ続きます。

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仮面ライダー。

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キカイダーです。

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展示コーナーに上がりますと、受付の右が特別展。左が常設展です。ただいまは、今年誕生50周年を迎えた先生のライフワーク、サイボーグ009ワールド展を開催しています。

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スタッフさんはいらっしゃいますけど、自分で自由に観られます。特別展は、まずサイボーグ戦士とギルモア博士のプロフィールを紹介するコーナーから始まります。これが結構濃くて面白いです。ひとり一人のエピソードを漫画を交えて紹介してあります。10人分ありますから、じっくり見ていると、ここだけで結構時間がかかりますw。

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サイボーグ009は、’64に週間少年キングで連載が始まりますけど、何ども中断します。発表する紙面を変えながら、先生が亡くなるまで続いたライフワークです。病床の先生が、最後に書きとめたかったのも009で、完結編のシナリオや、イメージデッサンを残されています。展示は、一定期間連載された時代ごとに区切って、その時代の代表的なエピソードを、象徴するページを交えて紹介してあります。

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実は、先生の作品を漫画で読んだ記憶がありません。自分の世代だと、009のようなアニメか、仮面ライダー、キカイダー、ロボコンのような実写作品の原作者というイメージが強いです。 なので、ほぼ初めて先生の原画を拝見したのですけど、とても驚きました。アニメでは、わりと大雑把な絵の印象があるのですけど、原作は、とても絵が上手いです。

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なかでも、おもわず魅入ってしまったのは、フランソワーズです。フランソワーズがバレエを踊るシーンを描かれているのですけど、女性特有の優雅と清楚とエロスを感じられるくらい、繊細な表現をされています。とくに凄いと思ったのは指先の描写です。実際に見ていただかないとわからないと思うのですけど、原作だと何巻になるのかな。必見です。

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こどもの頃は、分かり易いジョーやアルベルト、グレート・ブリテンが好きだったのですけど、大人になるとジョーの内面、フランソワーズ、イワンに興味が移ります。009は世代を越えて共感できる、懐の深い作品ですね。展示は年代を追って進行しますから、漫画と並行して’60年代後期からアニメも紹介されています。初代(’66~)のオープニング二代目(’79~)のオープニング平成版の宣伝用CGが流れています。自分の世代は、やっぱり二代目です。懐かしいです。

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先生がライフワークとして009に取り組まれるようになってから、いろんな誌面に009が登場します。少女漫画雑誌や、新聞にまで載っていてびっくりしました。病床で構想を練られていて、執筆はついに叶わなかった「Conclusion God's War」は、先生のシナリオに基づき後進に作品として発表され、ついに先生のライフワークは完結しました。

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常設展では、009、仮面ライダー、キカイダー、シージェッター、ホテル、佐武と市捕物控の世界が立体で再現されています。

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最上階では、原作を読むことができます。先生の作品以外の作品も読めますので、時間がいくらあっても足りないと思います。

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外見では、建物はそれほど大きくないように思えるのですけど、内部は大きさを感じさせない充実ぶりで、時空を越えた不思議な気分にさせてくれます。石巻に訪れていただききっかけになると思います。とっても楽しいですので、ぜひお越しください。

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2014J2リーグ第23節モンテディオ山形vsザスパクサツ群馬@NDスタ20140726

2014-07-29 21:10:51 | サッカー

閑さや 岩にしみ入 蝉の声。

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白石を後にして、今年もやってきました山形。自分が山形に来る理由はもちろんモンテディオですけど、もうひとつ。お酒( ´ ▽ ` )ノ。

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酒菜一さんです。

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サッカーの前に、罪作りをいたします。申し訳ございません。

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さてサッカーです。今日の相手はザスパクサツ群馬。昨冬PSMで見て以来。恒例NDスタジアムの試合前を楽しんで、ようやく試合です。申し訳ございません。

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Over the Rainbow♪

山形バカンス♪

草津節♪

前後半で別の試合なんじゃないかというくらいの試合は、後半アグレッシブに動き、終始先手を取った秋葉群馬が勝ちました。

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山形は4-2-3-1。GKは浦和から移籍した山岸。CBはイ・ジュヨンと當間。SBは右に山田左に石川。ボランチは宮阪と松岡。ウイングは右に秋葉左に伊東。トップ下にディエゴ。1トップは中島です。

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群馬はフラットな4-4-2。GKは富居。CBはクォン・ハンジンと良太。SBは右に小柳左に瀬川。ボランチは坂井と加藤。メイヤは右に孝太左に永田。2トップはダニエル・ロビーニョと宮崎です。

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前半の両チームは、非常にコンサバティブでした。18時キックオフと、まだ暑さが残っていたことを考慮したのかもしれません。石崎さんと言えばアグレッシブなプレッシングが代名詞ですし、熱い男秋葉さんもイメージ的にはフィジカルサッカーをしそうなので意外でした。

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両チームは、シフトは異なりますけどサッカーの思考は似ています。とまにサイドアタックを貴重にします。山形の起点はボランチです。宮阪と松岡は広範囲に動き、起点を散らす役を担います。どちらかというと主に宮阪がコントロールしていたと思います。

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アタックは伊東がポイントです。ディエゴが真ん中で基点となり、左にスペースを作ります。伊東はやや下がり目でボールを受け、ドリブルでアタッキングサードに進出します。これに石川のオーバーラップを絡めクロス、フィニッシュは中島とディエゴというのが山形得意のパターンでしょう。

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群馬は坂井がコンダクターです。坂井が縦左右にパスを入れることで攻撃スイッチが押されます。

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攻撃の鍵は左右のメイヤ。孝太と永田はともにライン際をドリブルで縦に抜けるプレーを得意にしているようです。時々メイヤが左右ポジションを入れ替え、マッチアップとの相性を見ます。

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最前線では宮崎が効いています。宮崎は時折中盤に下がってポストをします。宮崎はポジショニングと足元が巧みで、群馬の攻撃をスムーズにする役を担います。

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ただ、いずれもどちらかというとリスクマネジメントしていて、シュートになかなか至りません。前半は大波も小波もなくこのまま終了。

ハーフタイムの花火

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後半に入り、山形のサッカーがガラリと変わります。積極的なフォアチェックで群馬の攻撃リズムを崩します。中盤でターンオーバーできるようになり、山形がイニシアチブを握ります。石崎さんらしいサッカーになってこのまま山形が先制するかもという雰囲気だったんですけど、ちょっとリスクもあるなと思いました。チェックは鋭いんですけど、プレッシングに安定感がないのです。チェックをひとつかわされると、中盤が丸裸になる可能性がありました。ようするに、プレッシングでの選手の動きに連動性がなく、コレクティブではないのです。山形がいまひとつ乗り切れない要因はそんなところにあるかもしれません。いずれにしろ、ここが勝負処だと思いました。そして、試合は山形の意図とは真逆に動きます。

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後半10分。群馬自陣からのロングカウンター。中央の坂井から左ライン際をオーバーラップする瀬川にパスが出ます。瀬川は大きくトラップしてルックアップ。ゴール前は山岸を入れて3on3。瀬川はアーリークロスをゴール前に送ります。このパスの球筋とタイミングが決め手にまりました。宮崎がフリックしたボールは孝太の懐に当たりますけど孝太はコントロールできず。ボールは當間に当たりふたたび孝太の前に。押し込もうとしますけど山岸に当たって跳ね返ります。そこに永田がいました。山形0-1群馬。

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ただ、この石崎さんと山形のリスクテイクは評価していいと思います。もしもプレッシングで押し切れていれば、結果は反対になったかもしれません。山形の現在地はまだ、群馬相手にイニシアチブを握れるレベルではありませんけど、チャレンジは成長の唯一の糧です。そして山形の不安を消すゴールが生まれます。

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後半14分。左サイドからの宮阪のFKに中島が頭で合わせました。山形1-1群馬。

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試合がイーブンに戻り、山形のリスクテイクに勇気を与えることになるかと思いました。そのタイミングで先に動いたのは秋葉さんです。ロビーニョに代えてエデルを投入。最前線に明確な目標を据えます。今日の秋葉さんの選択とタイミングは的確でした。エデルは怪我明けらしく、投入タイミングを測っていたのかもしれません。

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石崎さんも続きます。伊東に代えて比嘉を投入。伊東はアタッキングサードにボールを運ぶチャンスメーカーとして機能していたので、ちょっと驚きました。普段の山形を知らないので、もしかしたら常套なのかもしれません。これで山形の前線はいっそう活性化します。アプローチは変わらなかったので、伊東はフィジカルコンディションの考慮かもしれません。いずれ比嘉が入っても山形の攻撃のクオリティは落ちません。むしろシュートアテンプトが増えます。この時間帯で3回ほどあったビッグチャンスをディエゴがひとつでもものにしていたら、試合の結果はわからなかったと思います。

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この試合は常に秋葉さんが先手を打ちます。孝太に代えて小林を投入。続けざまに、加藤に代えて黄を投入。いずれも同ポジションです。

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山形のプレッシングのエネルギーは、まだチャージが十分ではないようです。足が止まり、プレッシングのキレがなくなります。むしろ日が陰ってから非常に蒸し暑くなってきたので、致し方ないです。群馬も同様に動きが鈍くなります。ただ試合はヒートアップしたままで、つまり打ち合いになります。石崎さんと秋葉さんにしてみれば、もう少しコントロールして欲しいでしょうね。でも見てる側は面白くなってきました。そして打ち合いを制したのは、群馬でした。

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後半32分。坂田が自陣から長いグランダーを前線のエデルに付けます。エデルはターンして最前線にいた宮崎にポスト。宮崎の落としをエデルが拾い、右に回りながら縦にトラップしてマークの松岡を振り切ります。エデルは右足を豪快に振り抜きました。ゴラッソ。山形1-2群馬。

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端的に言うと、この試合はブラジル人アタッカンチの出来の差が勝敗を分けました。ディエゴはトップ下としてつなぎには機能したのですけど、シュートは決め手に欠きました。一方エデルは、短時間で結果を出しました。しかもゴラッソ。

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石崎さんはリスクテイクのギアをまた一段上げます。松岡に代えてロメロ・フランクを投入。宮阪をアンカーに残し中盤をダイヤモンド型にします。トップ下にロメロ。ディエゴを一枚上げて、中島と2トップです。

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さらに山形は攻撃色を濃くします。秋葉に代えて山崎を投入。総攻撃です。

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それでも山形の願いはかなわず、このまま試合終了。山形1-2群馬。

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試合後の群馬と群馬サポ

前半は眠気すら感じる凡戦でしたけど、後半は打って変わって極上のエンターテイメントでした。ノーガードの打ち合いは、玄人好みではないですけどやっぱり楽しいです。近年、まして今年の東京にエルチクロンがなくなっているので、ひさしぶりにワクワクしました。

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これにて、今回の東北の旅は、旅路そのものはおしまいです。明日は東京に帰り、旅の総仕上げです。

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2014J1リーグ第17節FC東京vsベガルタ仙台@味スタ20140727

2014-07-28 23:20:45 | サッカー

早朝に山形を立ち、長駆東京に戻って来ました。

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今年の東北旅のラストを〆ますは、ホーム味スタで仙台戦です。もしかしたら東北道の道中でご一緒したかたもいたりして。

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今日はアイドロング!??。サマーライオンのミニライブから、ゴール裏で東京サポとコラボです。

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今日のYou'll Never Walk Alone♪

前半で効率的に加点したリードを守り切りました。

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東京はエドゥーがサスペンションで不在です。公式戦3試合続けたスコッドを少しアジャストします。GKは権田。CBはモリゲとカズ。SBは徳永と宏介。3CHは右に今日は羽生が入り、秀人とヨネは不動。前線は今日は1トップ2シャドウ。シャドウは右に河野左によっち。1トップは今日は相太です。

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仙台は故障者が多く、なかなかベストな布陣で望めていません。シフトはおなじみ4-4-2。GKは林が抜け、今年の仙台の泣き所のひとつです。今日は関。CBは上本と広大がまだスターターは難しく、次郎と組むのは角田。SBも仙台の泣き所。右に不動の菅井、左は今日は二見。ボランチは角田が下がっているので武井が入って富田と組みます。メイヤは右に吉彰左に梁。2トップは赤嶺が怪我でスターターは難しく、ウィルソンと柳沢。

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結果的には、今日の仙台はとくに前半が絶不調でしたけど、東京はいつも通り様子を伺いながら試合に入ります。なので、序盤は仙台がボールを持ちます。仙台の攻撃はおなじみ。サイドアタックです。とくにアタッキングサードで吉彰にボールを預け、クロスをゴール前に供給します。右を活かすため左で試合を作ります。基本的に仙台がやっていることは変わっていません。アーノルドさんがチームを変えようとしたのでしょうけど、渡邉さんに変わって手倉森さんのサッカーに完全回帰しました。

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現体制の仙台絶頂期は、2011年です。フィジカルを活かした、コンタクトベースのアグレッシブな守備から、手数をかけない左右のワイドオープンカウンター。フィニッシュは、相手DFとの1on1をFWのパワーと技術でシュートに持っていきます。ストロングポイントは明確。2トップ、ウイングタイプのメイヤ、菅井、そして角田と富田の2ボランチです。あれから3年、仙台はゆるやかに下降しています。2011年に優勝できなかったことで、ポゼッションに取り組みました。カウンタースタイルに極端に特化した編成を維持しながらのスタイル変更は、失敗します。このためカウンタースタイルに回帰しますけど、これはメンバーの固定化を招きます。固定化は高齢化に直結します。陥ったのは、フィジカルの低下、怪我の増加。加えて仙台のサッカーは研究され尽くされていますから、打開するには慣れを超えるクオリティが必要です。2011年に揃った選手の質とコンディション、手倉森さんのサッカーは、奇跡です。

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今年は二度目のモデルチェンジのチャレンジです。今回は監督を変えて臨んだスクラッチ&ビルド。ですけど、やっぱり失敗しました。方針だけ変えて選手がそのままだと、ドラスティックな変革は難しいですね。好調だった2011年前半は、ボールを捌けるポゼッションタイプの梁は、怪我の影響であまり出ていなくて、吉彰と関口というカウンタータイプでシンプルな戦いかたをしていました。その頃から、梁が復帰したらどう収めるのか興味があったのですけど、ひょっとするとその答えは仙台のなかでまだ見つかっていないのかもしれません。

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なにしろ仙台は、アーノルドさんから渡邉さんに交代し、二度目の原点回帰をしました。方向性としては悪くはないと思います。せっかく仙台サッカーのアイデンティティを獲得することに成功したのですから、パワーサッカーを突き詰めるべきだと思います。そのためには、仙台を象徴するフィジカル系の選手を育成し続けなければなりません。世代交代の課題が、いま仙台が直面する最難関だと思います。

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そんなわけで、仙台はボールをアタッキングサードまで運べます。でもそこからの東京守備網は固いです。ウィルソンと柳沢には、モリゲとカズがタイトに寄せます。宏介が吉彰のマーキングをがんばり、有効なクロスを上げさせません。

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もうひとつ仙台は工夫を用意していました。ウィルソンと梁のポジションを入れ替えます。左はウィルソンを基点にして攻めようという意図でしょう。このプランは失敗だと思います。ウィルソンは確かにボールを持てるのですけど、後が続きません。二見が縦への積極さが足りず、武井も上がってきませんからウィルソンが孤立します。柳沢も動くタイプなので、ゴール前は梁がひとりのシーンも多かったです。やっぱりウィルソンはシューターとして使わないと、仙台にゴールの匂いがしなくなります。梁もボールを触れず、前半はほぼ消えていました。

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東京はひとつのプランを持って臨んでいたようです。それは、執拗に菅井の背後を狙うことです。仙台は、吉彰がインサイドに動くことで菅井を上げ、基点やクロッサーとして使う形が得意な攻撃パターンです。これはリスクも表裏一体。菅井の背後はリスクでもあります。角田と富田が中盤にいれば菅井のバックアップをするのですけど、今日はリスクマネジメントが十分ではありません。今日のヨネは、攻撃時には左ワイドに開き、頻繁にオーバーラップします。序盤はシフト全体が下がり加減だったので、ヨネが攻撃参加する機会があまり無かったですけど、前半15分を過ぎる頃には、徐々にプランを実行し始めます。ヨネだけでなく、吉彰マークに専念していた宏介も攻撃に加わるようになります。そして、先制ゴールが生まれます。

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前半18分。仙台陣に入ったところで、秀人からのパスを受けたヨネがオーバーラップする宏介の前に丁寧にボールを置きます。武井がヨネを、菅井が宏介を見ています。この時ゴール前は、次郎、角田、二見が絞って並んでいます。東京はゴール前に相太とよっち。ニアに河野、ファアに羽生が入ろうとしています。ルックアップした宏介は、ダイレクトでクロスをゴール前に上げます。これが秀逸でした。仙台DFを少し下がらせつつ、ふわっとした高度のあるクロスです。結果的に相太とマッチアップしたのは二見でした。ここが勝負の綾。二見より頭二つ分くらい高く飛んだ相太が、宏介のクロスに合わせました。東京1-0仙台。

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これを機に、試合の形勢は大きく変わり、東京が試合を完全に支配します。まず、中盤がプレッシングを始めます。新潟戦でも機能していた3CHのプレッシングは、今日も健在でした。1on1からのターンオーバーはもとより、イーブンボールへの寄せも東京が一足速く、東京がボールを保持する状況が増えます。

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中盤で確実にボールを持てるので、後ろの選手が安心して攻撃参加できるようになります。菅井の攻略にはヨネに加えて宏介とよっちも参加するようになります。仙台の右サイドが封じられます。新潟ではスミイチでしたけど、ホームなのでもっとゴールが見たいと思っていると、追加が生まれます。

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前半33分。仙台陣でボールをキープするよっちが武井と富田を引きつけ、上がってきた河野にパス。河野はドリブルでアタッキングサードに進出します。この時仙台最終ラインは揃っています。一方東京は相太のみ。よっちが前線に加わりますけど、二見が見ています。河野は武井がチェイス。河野は菅井と武井を引きつけます。この時相太が一瞬ステイし、次郎をはがします。そこに河野がパス。これが流れますけど、相太が左足で触ってペナルティーエリアに落とします。河野、菅井、次郎のよーいドンになり、一等速く追い付いた河野が左足ダイレクトで叩き込みました。東京2-0仙台。

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仙台にアクシデントがありますた。河野のゴールシーンでシュートブロックした菅井が負傷退場します。これで仙台の右サイドは完封です。武井が右SB。梁がひとつ下がってボランチに入ります。菅井に代わって入った武藤は、梁がいた左メイヤです。直後、追加点が生まれます。

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前半43分。河野の右CKは、ニアにいたウィルソンがクリア。このボールが最奥にいた秀人に渡ります。秀人は右足で落として、タイミングを見て右足を振り抜き叩き込みました。秀人今シーズン初ゴールがゴラッソ。東京3-0仙台。

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秀人は今シーズン初ゴールです。前半はこのまま終了。

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後半頭から渡邉さんが動きます。柳沢に代えて赤嶺を投入。仙台の攻撃が少し機能し始めます。赤嶺とウィルソンをゴール前に据えたことで攻撃の目標ができました。中盤では梁にボールを集めます。やっぱり梁が攻撃をコントロールするようになると、パスを捌けますから仙台の攻撃に有機性が生まれます。ストロングポイントは、武藤です。武藤は徳永に積極的にドリブルで挑みます。

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徳永が初めて抜かれた直後、ミステルが動きます。河野に代えて慶悟を投入。同時にシフトを変えます。鹿島戦でも見せた、4-4-2です。サイドの人数を増やして守備を安定させる意図だと思います。変えてすぐは羽生がメイヤのポジショニングに迷っていたようですけど、すぐにアジャストしました。

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左サイドが主戦場と見たのか、渡邉さんが仕掛けます。最後のカードは、二見に代えてのりお。左サイドの攻撃力を高めます。でもこの打ち手は奏功しません。綺麗な3ラインを敷いて完全に守るモードに移った東京を、武藤とのりおで崩せるものではありません。

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東京は9人で守りますから、攻撃は自ずと2人だけ。攻守に運動量が必要です。試合最終盤は、仙台の最終ラインと前線の間を間延びさせるべく、前線をリフレッシュします。まずよっちに代えてたまを投入。続いて〆は、羽生に代えて千真を投入。

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仙台はもはや為す術なく、このまま試合終了。東京3-0仙台。

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東京は、言わば完勝です。仙台の攻勢をシフト変更でいなしました。勝負という意味ではこれでいいと思います。

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ただ、プロの試合は興行です。エンターテイメント性が不可欠。仙台がもっとスリリングなチームであればシフトを変えて守り切るのもエンターテイメントになったでしょう。でも今日の仙台は、正直危険を感じませんでした。枠内シュートはほとんど無かったです。まして東京は、前半で3点入れていたわけですから、この試合をゴール祭りにする選択肢はあったわけです。実際、過去のゴレアーダが東京を好きになったきっかけというかたも少なくないと思います。古くは2006年のホーム川崎戦、最近だと2012年のホーム仙台戦、昨年のアウェイ大宮戦など。たしかに危険の芽はありましたけど、かつ守備が安定しましたけど、4-4-2は必要だったのか、エンターテイメントという意味では疑問です。まだ我がチームでは、守り切ることに喜びを感じる美学は一般的ではありません。取れる時にゴールを可能な限り見せる。それがライトユーザーにまた味スタに来てもらう最善策だと思います。タレントのコラボは相互にファンを誘引するきっかけにはなるけど、そこでワクワクする経験を持たせるのはサッカーそのものにしかできないことです。今日は15491人。通常の週末開催は25000人を超えますから、非常に衝撃を覚える数字です。ワクワクしないサッカーはお客さんを呼べない、そういうことだと思います。後半寝てるお客さんがいました。この事実を厳しく受け止めて欲しいと思います。

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これにて2014夏の東北旅はおしまいです。ますます東北の魅力に取り憑かれてしまいました。また来年来たいと思います。

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東北楽天ゴールデンイーグルスvs北海道日本ハムファイターズ20140725@koboスタ宮城

2014-07-26 10:22:56 | 野球

三陸沿岸をぐるっと回って、ふたたび仙台に戻ってきました。

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仙台は七夕の飾りつけ中です。

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仙台には毎年ベガルタを観に来るんですけど、野球を観る機会はこれまでなく。

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楽天koboスタジアム宮城。

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ことし初のプロ野球観戦は、ライオンズではなくイーグルスですw。対するはファイターズ。ファイターズを観るのは、これまた初めて。ちょっと大谷が出るのを期待したんですけど、翌日の土曜日に投手で先発するらしく、今日は不在でした。残念。

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今年できた新しいシートで観戦です。

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前のボックスシートが邪魔ですw。ボックスシートの最前列が一番見やすいでしょうね。近くのボックスシートで、野球観戦女子会をやってました。楽しそうでした。その隣で男子会をやっていたので、合流すればいいのにと余計なことを思いましたw。

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この席の後方はスポーツバーになっています。ここでテレビ観戦してる人がいて、どういうこと?w

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3塁側の内野席を増設中です。

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今日は、休養していた星野監督が復帰する試合です。このタイミングを観ることができてラッキーでした。

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この大フラッグは、建設中のスタンドに試合中に移動しました。

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花火が上がりました

スコアボードに今日の成績が出てて、これは便利です。

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イーグルスラッキーセブンの光景。風船を10個回収すると子供はイーグルスのステッカーを一枚もらえるらしく、風船を探して子供が駆け回ってましたw。

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イーグルスが先制するも、好投していた塩見が突然崩れ、終わってみればファイターズの快勝です。

星野さんの復帰初戦を勝利で飾りたいイーグルスは、幸先のいいスタートを切ります。2回ボウカーと嶋が単打で二死1、2塁のチャンス。ここで9番聖澤がライトに綺麗にもっていき、ボウカーを返します。

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つづくチャンスで稼頭央が凡退し、この回は1点止まり。終わってみれば、たたみかけられるところで浦野を攻め落とせなかったことが敗因のひとつです。

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一方の塩見は素晴らしいピッチングを見せます。防御率5点台とは思えません。初回いやな雰囲気を初打席から漂わせていた小谷野を嫌がり歩かせますけど、陽を併殺打に打ち取り切り抜け、波に乗ります。なんと100球完封のペース。

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でもさすがに防御率から考えてスミイチだとしんどいと思っていました。ところが、浦野が3回以降復調します。3イニングスをパーフェクトに抑えます。結局1~5番の主軸は、岡島に2安打されただけで完璧に抑えました。敗戦の主因は投手の崩壊ですけど、今年はスーパー大黒柱のまーくんが抜けて投手力では厳しいことがわかっているイーグルスですから、打線が奮起しないとなかなか勝てません。

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5回のファイターズ。四球で出たミランダを大引が送り、二死2塁。市川がセンター前に運びますけど、当たりが良すぎ、2塁からつっこんだミランダがホーム手前でタッチアウト。ちょっと塩見に不安の芽が覗きます。

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そして魔の6回表。西川が単打し、5回に続き先頭打者が出塁します。しかも1番。続く小谷野は、今日一番雰囲気を持っていました。ここが勝負の分かれ目になりました。粘る小谷野に塩見は負け、単打されます。

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これで塩見の緊張感が切れてしまったと思います。続く陽を歩かせ満塁。ここでファイターズ不動の4番翔に回ってきました。なんたる巡り合わせ。翔はファイターズファンの期待に応え、グランドスラム!。すごいものを観ました。

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大引に単打されて塩見をあきらめます。イーグルスは宮川、西宮、長谷部とつなぎますけど、ファイターズの攻勢を防ぎ切れず、以降は毎回失点のぐだぐだゲームになってしまいました。

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浦野は7回で仕事を全う。2イニングスを矢貫が〆、ファイターズ快勝です。イーグルス1-8ファイターズ。

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序盤不安定だった浦野を攻略仕切れなかった打線。好投しつつも、ここという潮目、勝負の別れ道で小谷野に打たれた塩見。イーグルスの今年を象徴するような試合になりました。

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それでも、仙台で初の野球観戦は、風があって心地よいナイターで、十分楽しめました。

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鶴岡市立加茂水族館クラゲドリーム館20140723

2014-07-25 06:52:48 | 旅行記

酒田を出て、羽黒山で必勝祈願をしたあと、鶴岡市内を横切ってやってまいりました。

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加茂です。

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旧加茂水族館は閉館しました。

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旧加茂水族館の隣、白亜の建物は。

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先月新装オープンしたばかりの、新しい鶴岡市立加茂水族館クラゲドリーム館です。

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水族館の隣の灯台。

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加茂水族館の模型。

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入館料1,000円也で入場しますと、まずは普通のお魚が迎えてくれます。

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かわいい魚がいっぱいなんですけど、この水族館に限っては、あきらかに脇役w。

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アシカショーもありますけど、これも脇役w。

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館内の階段が、加茂水族館のクラゲ物語になっています。

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加茂水族館の主役。クラネタリウムです。

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「国稚如浮脂而、久羅下那州多陀用弊流之時」。古事記の一説です。地上世界がまだ出来立てほやほやで、浮いている脂肪のようで、クラゲのように潔っていた時。

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世界最大のクラゲ水族館に参りましょう。ミズクラゲです。

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タコクラゲ。

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加茂水族館を救った神。サカサクラゲです。

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サンゴを展示したら、たまたま小さなサカサクラゲがいて、かわいいと評判になったそうです。

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サムクラゲ。

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ビゼンクラゲ。

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ハナガサクラゲ。

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スナイロクラゲ。

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ユウレイクラゲ。

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キタユウレイクラゲ。シャーロック・ホームズにも登場するそうです。

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コティロリーザツベルクラータ。ベルリン水族館から来ました。

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ベニクラゲ。

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キタユウレイクラゲ。

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ケムシクラゲ。

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ブルージェリー。クラゲを食べるそうです。

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トガリテマリクラゲ。

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フウセンクラゲ。

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サラクラゲ。

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カブトクラゲ。

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キタカブトクラゲ。

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サビキウリクラゲ

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ウリクラゲ。

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シンカイウリクラゲ

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ニチリンヤナギクラゲ。

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アカクラゲ。

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ヤナギクラゲ。

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パシフィックシーネットル。

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パープルオーレリア

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イオリクラゲ。

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ギヤマンクラゲ。

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シロクラゲ。

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水槽のなかでクラゲと泳げる、そんな気分を味わえるコーナー。

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クラゲ栽培センター。

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クラゲ栽培キットでしょうか?

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クラゲの独り立ち物語。

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ミズクラゲの生活環。ストロビラ

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クラゲ解説コーナー。

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スタッフさんが、クラゲについて解説してくれます。解説は一日に何回か、時間が決まっているようです。クラゲにはアミを食べるタイプとクラゲを食べるタイプがあるのだそうです。アミを食べるラビアータの餌やりと、クラゲを食べるアマクサクラゲの餌やりの様子を見せてくれました。

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ラビアータ。

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解説を聞くと、ミズクラゲに触れます。クラゲには毒を持つタイプと持たないタイプがいるそうです。触るのは毒があるタイプ。なので、手袋をします。

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上からやさしくつっつきます。ぽにょぽにょしてるかと思ったら、コリコリしてました。

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クラネタリウムのなかの様子。夏休みになりましたから、こども達でいっぱいです。

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クラネタリウム最後は、ミズクラゲの大水槽のコーナーが二つあります。白い大水槽は、左右に二つあります。この水槽も相当大きいのですけど。

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いよいよ、世界最大のクラゲの大水槽です。

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クラゲプラネット

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ミズクラゲが青く、幻想的に光っています。できればふわふわ漂うのをボーと眺めていたいのですけど、お客さんがいっぱいで、なかなか自分自身が漂えません。でも、大水槽のコーナーは、いつまででも見ることができます。座る場所がありますし、スペースもかなり広いです。しばらく居ると、お客さんの流れが途切れるときがあります。ちょっとの間ですけど、独り占めできました。しばらくぼーとして、クラゲの世界に漂いました。

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天井もクラゲ模様。

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エントランスホールの天井にもクラゲのオブジェ。クラゲは、かわいいのときもいのが渾然一体として、おもしろいですね。

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加茂水族館がクラゲドリーム館になる歴史を紹介してあります。

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テレビで紹介してましたね。もともとはサンゴを展示したときに小さなサカサクラゲが偶然混じっていて、それがかわいいと評判になったんだそうです。

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加茂の世界一!

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新しい建物は、外見は古いほうの4倍くらいに見えます。水族館としては特別に大きいわけではないですけど、なにしろクラゲの数がすごいです。どんだけいるんだよって思わせてくれる、中身の詰まった水族館です。癒されました。さて、新潟に向かいます。

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