ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2014J1リーグ第5節清水エスパルスvsFC東京@アイスタ20140329

2014-03-30 16:04:50 | サッカー

東京が開花しました。小金井公園もようやく開花です。咲き始めるとはやいけど、満開はちょうど桜まつりの頃かなあ。楽しみです。

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次郎長親分の里、清水でございます。日本平は7分咲きでした。なぜかスタジアムの周りの桜だけ、ほかよりいっぱい咲いてました。

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清水は前節、さいスタで無観客試合を経験しました。清水サポにとっては久々の観戦です。楽しみだったでしょうね。

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パルちゃん劇場w/iスパイダーマン

今日のYou'll Never Walk Alone♪

開始早々に先制される苦しい展開でしたけど、後半からまるで別のチームのようにサッカーがガラリと変わり、快勝しました。待ちに待ったリーグ戦初勝利です。

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東京は大きく布陣を変えました。シフトは4-3-3に戻します。GKは権田。CBは、喉を負傷した加賀に代わってモリゲの相棒にカズ。SBは右に徳永左に宏介。3CHは、アンカーにヒデを置いて右にヨネ左にたま。WGは右に河野左によっち。1トップはエドゥーです。

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清水は前節とほぼ同じです。シフトは4-2-3-1。GKは櫛引。CBは不動の二人、平岡とヨン・ア・ピン。SBは右に吉田左に河井。ボランチはナビスコで好調だった竹内と六平。WGは右に元紀左に今日は俊幸が入ります。トップ下にノヴァコヴィッチを置き、1トップは長沢です。

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東京は前節の大敗を受け、3CHと3トップをどうするかなと思っていましたら、シフトをそのままに選手を入れ替えました。これはとても危険なかけだったと思います。問題は監督の采配ではなく選手にあると、監督自身が宣言しているようなものですから。成功すれば説得力を増しますし、入れ替えがあったポジションでポジティブな競争原理が生まれます。失敗すれば求心力を一気に失うでしょう。最悪の場合、チームが空中分解する恐れもあります。秀人、慶悟、千真、加賀より、ヒデ、河野、よっち、カズがいいとか、献身的に走れる選手がいいとか、若い選手がいいとか、そんな単純な話ではありません。今日が前半のターニングポイントになりそうな予感は前節が終わった時に感じてましたけど、ミステルもそう位置づけたようですね。ある意味、大きな覚悟をしたんだと思います。その決断にリスペクトします。なかなか日本人監督ではできないことです。情実というよりも距離感というか、外す選手も入る選手も監督自身も、みんな対等にプロであるというリスペクトが前提になっていると思います。ゆえに結果が全てですけど、少なくとも初めてミステルのプロとしてのアプローチを感じることができて、そのことに感動しました。

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さて両チームの戦い方を確認する前に、早々清水が先制します。

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前半5分。ディフェンシブ・サードの境界あたりで六平のプレスを受けたヨネが中央のヒデに渡します。このボールが浮き、ヒデがトラップをミスしたところに竹内が詰めます。竹内はヒデとクロスしながら先にボールに触り、強引に前線に。そこに元紀がいました。この時東京の最終ラインに少しギャップがあります。カズが元紀について前に出ています。モリゲがカバーでゴール正面に。徳永はノヴァコヴィッチを見てます。宏介はオーバーラップしようとしてます。つまりゴール前は、一時的に数的不利な状態になっていました。左サイドに俊幸。ゴール前に長沢がそれぞれフリーです。結果的に、この守備バランスのミスを清水につかれました。元紀は胸トラップを大きく弾ませ、カズを振り切ります。さらに寄せてくるモリゲをロブでかわして一人タベーラをしようとします。さすがにこれはモリゲが行く手を阻みますけど、長沢がフォローしモリゲからボールを奪います。カズが飛び込みますけど、すでに遅し。清水1-0東京。

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残念ながら、ミステルのチャレンジは失敗しました。大失敗です。原因は3CHではなく3トップです。今日の東京はビルドアップを選択します。先制点が象徴するように、今日の清水はフォアチェックを仕掛けてきます。狙いは左右のCHです。清水が縦に速い攻撃をするので東京は受ける形になります。必然、ビルドアップのスタート地点は低いです。最終ラインは左右に振り、ヨネもしくはたまに預けます。ヨネとたまはボールを持つとターンします。ですけど、3トップ、とくに今日の組み合わせだとハブになる選手がいませんから、CHからパスの出し所がありません。清水はそこを狙います。両ボランチが高い位置でのターンオーバーを狙ってヨネとたまに寄せます。これには伏線があって、東京の攻撃コースを左右どちらかに片寄せるために、長沢とノヴァコヴィッチが両CBとヒデをチェイスします。元紀と俊幸はあえてSBに寄せません。ヨネとたまにパスを入れさせるためです。先制点はまさに、この作戦は結実したものでした。おそらくゴトビさんは少しだけ、勝利を感じたかもしれません。

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東京は完全に清水の作戦にはまってしまいます。ただ、すべて清水の思惑通りではなかったと思います。ミステルが3トップ、しかも両WGにアタッカンチを置いてしまったことも原因のひとつです。先制後、一気に組織的躁状態で攻めてくる清水に対し、東京は耐えます。その間に小さなアジャストを2つ施します。

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まず、東京はカウンターに徹します。チームの重心を下げ、攻撃では手数をかけず、躊躇なく前線にパスを送ります。攻撃の基点となっていたエドゥーのポストをあえて使わず、両WGのアジリティで勝負します。当然、攻撃の精度は落ちますけど、カウンターの勢いは出てきました。今日は、最後まで「シュート打て」コールがなかったのですけど、シュート数は7本。前半の停滞期すら、一瞬のカウンターのキレに見所があったので、ゴール裏は、内容は酷かったけど希望を感じていたということなのかもしれませんね。

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カウンターと同時に、守備を安定させます。4+3のポジションを基本的に崩しません。序盤、左右のCHが攻撃を志向して開き加減だったのですけど、そこを清水に狙われました。中央が3枚だと、数の上ではダブルボランチより安定しそうに思えますけど、実際はそれぞれが孤立し易い、あるいは孤立させようという作戦にはまりやすいシフトです。それが3CHの難しさです。柏戦以来、東京はずっとそれに悩まされ続けています。原因のひとつは秀人にあることは、もはや間違いないでしょう。秀人のアンカースタイルは、攻守にアグレッシブに絡むことを使命とされているようです。秀人はよく動きます。とくに攻撃時に前線に顔を出すことが今年の秀人の特長です。たぶん、ミステルの希望なんだと思います。本来ミステルがやりたいアンカーは、アグレッシブなスタイルなのかもしれません。フェスティバルでピルロの名を上げていましたけど、ピルロとはちょっと違ったスタイルですね。この秀人のアグレッシブさは、現状では相手にとってとても美味しいポイントになっています。秀人が開けた中央のスペースに対するリスクマネジメントが、慶悟とたまでは整理できていません。とくに川崎戦では、そこを徹底して狙われました。ようするに、秀人がよくないというより、秀人が志向するプレースタイルと、秀人、慶悟、たまの組み合わせがバランスを欠くということだと思います。ヒデは動かないアンカーです。守備面では、秀人よりもアンカーらしいスタイルです。清水の攻勢を守備を固めることでやり過ごそうとしますけど、ヒデがアンカーにいるからこそ成し得たと言えます。ヒデは前線に顔を出すことはほとんどありません。その分、お臍の部分が安定しますから、チーム全体も安定します。ヒデのポジショニングを軸にヨネとたまもバランスを取れます。ヨネとたまはアグレッシブにチェイスするタイプですけど、ヒデが真ん中にいてこそ、リスクマネジメントが出来ているんだと思います。まず守備を安定させないことには成績が伴いませんから、3CHに拘るのなら、しばらくはヒデをアンカーに置くべきだと思います。左右は、守備力を考えヨネとたまがベストチョイスでしょう。もっとも、ヨネはともかくヒデとたまは、年間通じて戦えるほどの精神力と体力を備えきれていないことも想像できますから、ツープラトンも考慮すべきと思います。その際は、秀人とヨネのダブルボランチが最善だと思います。よりダイナミックな中盤を構成できますし、3バックというオプションもスムーズですから。

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東京が守りを固めることで、清水のカウンターも不発になります。清水の攻撃はいたってシンプルです。基本はビルドアップスタイルからのサイドアタックです。特長はサイドチェンジを多用すること。とくに右から左、吉田もしくは元紀から河井へのサイドチェンジが目立ちます。ビルドアップにサイドチェンジを交ぜ東京を振ることで、俊幸のプレーエリアを作っておきます。河井とボランチが絡みながら、俊幸にいいタイミングで渡します。俊幸はアーリークロスを基調とします。ゴール前は、主にはニアにノヴァコヴィッチ、ファアに長沢がいます。これだけなら勝負は高さだけなんですけど、清水の攻撃における最大の特長は、元紀です。元紀は俊幸が上げるクロスのタイミングを見計らい、ダイアゴナルにゴール前にカットインしてきます。前線の巨人2人が落としたボールを拾ってからのシュート、俊幸がクロスではなく直接元紀に渡すパスからのシュートが清水の得点源です。

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東京はマンマーク気味で清水が誇る両メイヤを止めにかかります。俊幸に対しては、マッチアップする徳永にヨネが加わり、クロスを上げさせません。元紀に対しては宏介が維持のマッチアップを見せます。結果、清水は速い仕掛けができなくなり、ショートパスが増えます。一見パスが繋がって清水が自由にプレーしている風に見えましたけど、実はジワジワ違和感を感じていたと思います。次第に試合は膠着します。

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さりとて東京の攻撃も、清水ゴールを脅かすほどの有効性はなく、後半どうするのかなと思っていた矢先、いきなり同点ゴールが生まれます。

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前半44分。アタッキングサードに入ったあたりの右寄りで徳永から河野がパスを受けます。この時清水守備陣はしっかり揃っていますけど、ボールサイドに寄せていて逆サイドが大きく開いてます。河野のマークは六平。ドリブルから河野は、タベーラのイメージでよっちに渡し、六平を振り切りそのまま前線に走ります。よっちについていたのはヨン・ア・ピンですけど、エドゥーがカットインしてきたのにつられてマークを外します。フリーになったよっちは、ターンからのシュートを選択。このシュートは櫛引が弾きますけど、そこに走り込んでいた河野の前に転がります。走っていたら良いことがあるもんです。河野はダイレクトショット。これが吉田の股間と平岡の脇を抜け、ゴールイン。清水1-1東京。

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劣勢の厳しい状況のなか、前半のうちにイーブンな状態に戻せたことは、後半を迎える東京にとって、とても勇気となったことでしょう。運も味方しましたけどチャンスを信じて走り続けた河野は、この試合最高のヒーローです。ホントにホントに河野に感謝です。前半はこのまま終了。

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後半開始早々、その後の流れを決定付けるスーパープレーが生まれます。後半3分。宏介がエリア内でハンドリングを取られます。元紀のPKを権田が神セーブ。スコア的にイーブンの状態で入り、しかも戦い方を大きくアジャストして臨む東京にとって、このプレーは大きな勇気を与えてくれたことでしょう。試合後に権田コールがなかったですけど、今日2人目のヒーローであることに間違いありません。

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後半から東京はシフトを4-3-1-2にアジャストします。河野がトップ下で、エドゥーとよっちが前線で組みます。このシフトチェンジがこの試合の攻防に大きな影響を及ぼします。今日3人目のヒーローは、この決断をしたミステルでしょう。河野がサイドにいると、前線の連動性がギクシャクします。河野は制限されたエリアよりも自由度が高いエリアを好むというか、結論的にはトップ下だけに特化したプロフェッショナルなんだと思います。加えて河野はシューター。前線にどっしりとエドゥーがいることで、河野に対する相手のプレッシャーが軽減しているんだと思います。2年かけて、ようやく河野のプレースタイルを活かせるエリアを見い出せたような気がします。

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開幕戦でいきなり感じましたけど、エドゥーとよっちはとても相性がいいようです。エドゥーは自分を軸にした3~5m以内でのコンビネーションプレーを志向しているように思います。よっちはエドゥーとの距離感がいいんです。加えて、エドゥーがやりたいプレーイメージを、現状では、他のアタッカーのなかで一番鮮明に感じられていると思います。千真は自分で動きたいタイプです。相太は千真よりはエドゥーに合いそうな気がしますけど、相太が入るとエドゥーの役割がまた変わってくるので、エドゥーをポスト役として位置づけている現状では、組み合わせする決断に至っていないのでしょう。というわけで、今日の前線の組み合わせが、現状ではベターだと思います。おそらく当分の間、1トップ2WGの3トップは封印すると思いますし、そう願います。ただ、厳しいようですけど、攻撃陣の人選は組み立てではなく結果で考えるべきです。点が取れないとベテランでも新人でも評価はされません。よっちにしろ千真にしろ相太にしろナオにしろ、なにしろゴールに貪欲であって欲しいです。

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このシフトチェンジは、攻撃面だけでなく守備にも効果がありました。前半の東京はCHから前線に繋げるハブの不在に苦労しましたけど、トップ下に河野が入ることで解消されます。短く速い縦のパスが繋がるようになり、ギャンブル性のあった前半のショートカウンターと違い、攻撃に一定のリズムと安定感が生まれます。さらにこの事が守備にも好影響を及ぼします。東京は、ボールを奪われても布陣が極端に崩れないため、危険なカウンターをくらう頻度が減ります。さらに、ヨネとたまのフォアチェックが効くようになります。とくに俊幸サイドのアタックを無力化しました。前半と180度立場が入れ替わった極端な試合になります。東京がイニシアチブを握るとすぐ、逆転ゴールが生まれます。

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後半12分。宏介のFK。ファアサイドでモリゲがやや後方から平岡の背後に走り込みます。平岡はボールを見てしまっていました。平岡の後ろを抜け出したモリゲに、宏介のクロスがピタリと合います。清水1-2東京。

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これで完全に流れは東京に来ます。さらに決定づけたのはゴトビさんの采配ミスでした。竹内に代えて善朗を投入。同時に中断をダイヤモンド型にした4-4-2に移行します。真ん中を六平一人に任せ、右に俊幸左に善朗。トップ下に元紀を置き、前線は2トップです。東京にリズムを握られている状態で中盤を削るのは、とてもハイリスクだと思いました。ヒデに明確にマッチアップさせる選手を置いて、3CHを分散したかったのかもしれません。結果は、中盤の4人がそれぞれ孤立し、連動性が生まれません。こうなると前線に巨人が2人もいても無力です。

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さらにゴトビさんが動きます。俊幸に代えてイ・キジェを左SBに投入。シフトは変わりません。河井がトップ下に入ります。元紀は右に戻ります。この意図も正直よくわかりませんでした。一つにはアグレッシブな守備を狙ったかもしれません。ゴトビさんの清水は、相手にリズムを握られると本性を見せます。局面で体をはった(ぶつけた?)ガテン系の守備をやり始めます。東京も局面には厳しいチームですし、フィジカルがありますから負けません。試合が一気に荒れます。テクニックを重んずる清水伝統のサッカースタイルのゴトビさんは展開しているような気がして、清水の人がどう受け止めているのか、常々疑問に思っています。

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ミステルも動きます。河野に代えて慶悟を投入。たまを一枚上げてトップ下。慶悟は右CH。ヨネが左に回ります。さらにエドゥーに代えて相太を投入。いずれもフィジカルの考慮でしょう。この布陣では、トップ下のスタイルが変わることが心配です。現状ではトップ下は河野がベストチョイス、というより河野以外合わないような気がします。今日の場合は、清水のサッカーが改善される様子がなかったので大きな問題はありませんでした。スタメンが見えてくると、選手層が課題になってきますね。

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ゴトビさんはさらに攻撃的になります。吉田に代えて石毛を投入。そのまま左SBです。しかし、ゴトビさんの願いもむなしく、東京に決定的な追加点が入ります。

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後半37分。ショートカウンターから。右サイドで慶悟が、ヨン・ア・ピンと交錯しながらボールを前方に出します。そこによっちが走り込みます。キジェと善朗が詰めますけど追いつきません。この時ゴール前は、中央に平岡がフリー。その奥、相太と石毛がマッチアップしています。アンカーの六平が戻っています。よっちはルックアップ。中央の状況を確認します。相太のさらに奥をヨネが長駆駆け上がっていました。よっちのクロスは相太の後ろを行き過ぎ、一気に逆サイドのヨネに届きます。清水は誰もつけません。ヨネはダイレクトで叩き込みました。清水1-3東京。

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これで試合は決まりました。ミステルは最後に試合を決めるため、よっちを千真に代えます。今シーズン初の眠らない街がアイスタに響き渡るなか、このまま試合終了。清水1-3東京。

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ヒデのプロ入り初シュワ~よっちのシュワ~

結果論ですけど、第5節を終えて首位の鹿島を封じ、さらにリーグ戦初勝利をもたらした今日のシフトが、当面は軸になりそうですね。まずこのチームの背骨が見えました。エドゥー、ヨネ、たま、モリゲ、徳永、宏介、権田は代わる者がない存在で確定です。その他のポジションは競争下にありますけど、よっち、河野、ヒデ、加賀がファーストチョイスになってきそうです。いずれにしろ、若手に行く末を託さざるを得ないようなチームは少々異常です。ベテランがしっかり支え、若手が伸び伸びプレーできるような環境を作ってほしいと思います。

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次節は、難敵かつ好調の鳥栖です。プロクラブはリーグ戦のホーム試合で勝たないとお客さんが呼べません。アウェイ快勝は嬉しいけど、やっぱりホームで勝たないとね。これまでのチームと違い、鳥栖はとてもユニークなチームです。アグレッシブにフォアチェックをしかけ、運動量も豊富です。東京浮上の光明は、河野とヒデに託されましたけど、鳥栖相手に通じるのか、まだまだ至難の道は続きます。ボクらもしっかりサポートしていきたいですね。

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2014J1リーグ第4節FC東京vs川崎フロンターレ@味スタ20140323

2014-03-24 22:49:54 | サッカー

染井吉野のつぼみが膨らんできましたけど、今週末はまだ咲きませんでした。来週末は綺麗な花を見られるかな。早咲きの桜たちが満開です。

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2014多摩川クラシコ第1戦はホーム味スタです。恒例コラシコは、ゴレアーダで負けちゃいました。

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仮面ライダー鎧武ショー

共にリーグ戦でまだ勝ちがなく調子にはやく乗りたい同士の対決となったトップチームもゴレアーダをくらいました。いつ以来か思いだせないほど内容の良くない試合でした。

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東京はミッドウィーク鹿島戦の好結果を受けて、シフトをアジャストしました。4-3-1-2です。2トップが合いそうに思ったので納得感はあります。GKは権田。CBは加賀とモリゲ。SBは右に徳永左に宏介。3CHは秀人をアンカーにおいて右にヨネが戻り左に慶悟。トップ下はたま。2トップは千真とエドゥーです。現時点のベストメンバーがようやく揃いました。

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川崎も試行錯誤が続いてます。シフトは前節と同じくボックス型の4-4-2。GKは西部。CBはジェシが戻り井川と組みます。SBは右に裕介左に今日は谷口。ボランチは今日は大島と憲剛。メイヤは右に森谷が入り左にヘナト。2トップは悠と嘉人です。

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東京が2トップにしたのはいいのですけど、スコッド発表時点で少し不安がありました。CHの組み合わせ、トップ下、2トップの相性です。ミッドウィークは、鹿島に問題があったとは言えレギュラーメンバーと明確な違いが見えたので、シフトだけ一緒にしてレギュラーメンバーがハマるのかが心配でした。結果的にはこの不安が全て出てしまった印象です。

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東京は序盤、ロングボールを使ってきました。川崎は中盤で網をはる守備スタイルですから、そこに真っ向勝負することを避けたかったのかもしれません。東京の速い攻撃リズムに川崎のゆったりと構える守備が合いません。そのうちCHのチャレンジングな縦パスが2トップにおさまるようになり、東京がペースを掴みかけたように見えました。

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10分を過ぎるとジワジワと川崎のリズムがよくなります。東京のショートパスが繋がるようになりましたけど、これが落とし穴でした。川崎は東京の中盤がボールを持つと、アタッキングサードに入る手前で網を絞り、外に押し出します。中央が空きますけど、パスを許しません。東京がバックパスをすると網をまた広げます。この繰り返しで東京は次第に蜘蛛の糸に絡まったようになります。そこで川崎が本領を発揮します。

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川崎の攻撃は、対照的に意地でもロングボールを使いません。ポゼッションによるビルドアップに徹します。東京はゾーンを作ってバイタルエリアをしめます。ただターンオーバーポイントが定まりません。要因は川崎のポゼッションの巧みさにあります。極論するとこの試合は、東京のゾーンと川崎のポゼッションの戦いだったと思います。圧倒的な完成度の差で、川崎に軍配が上がりました。川崎のポゼッションは、起点こそほぼ憲剛ですけど、定まった基点はとくにありません。気持ち悪いほどパスが繋がるんですけど、やっていることはシンプルです。スモールエリアでのパス&ゴーだけです。でもパス&ゴーの連鎖が凄いんです。とくにゴーの部分のタイミングと場所が絶妙で、東京のゾーンのちょっとした隙間にスッと入り込みます。全員が動き続けているわりにあまりダイナミックさは感じません。動きかたが非常に合理的なんでしょう。まるで武術の達人のようです。

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川崎のポゼッションの選択は、まずサイドで基点を作ります。とくに裕介が高く位置取ることで川崎の組み立ての軸となります。このサイド攻撃に相手が馴れ始めると、憲剛が襲いかかります。川崎の2トップは常に裏に抜ける機会をうかがっていて猛禽のようです。憲剛はチャンスと見るや、中盤の底から一気にスルーパスを前線に繰り出します。今日の川崎はオフサイドが多かったですけど、それだけ裏を狙う機会が多かったと言えます。それでも東京守備陣は耐えました。前線にエドゥーと千真がいますから、耐え忍んでカウンター一閃の空気も漂わせていました。そんな緊張感あふれる展開が続くなか、ついに均衡が破れます。

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前半31分。川崎のシュートを防いだ権田のグラウンダーのパスから。最終ラインを左から右に回してヨネに入ります。ヨネはルックアップして攻撃ルートがないことを確認して、モリゲに戻そうとします。このパスを嘉人が狙っていました。カットした嘉人はそのままドリブル。ゴール前で加賀とモリゲを引きつけて左を上がってきた悠にパス。悠はワンフェイクしてタイミングをずらし、ゴール左隅に決めました。東京0-1川崎。

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ミスからの失点でしたけど、それまでがギリギリの緊張感のなかでのプレーだったのか、思いのほかショックが大きかったのかもしれません。以降は完全に川崎にオーガナイズされます。

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川崎は怪我によるアクシデントで井川が下がります。中澤がスクランブルで入り、ちょっと前節をイメージして期待しましたけど、川崎のリズムに変化はありません。前半終了直前、川崎に理想的な追加点が生まれます。

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前半アディショナルタイム。東京のショートコーナーからゴール前のたまにボールが渡ります。そこに猛然と嘉人が詰めます。コンタクトのなかでこぼれたボールをヘナトが拾い、そのままセンターサークル付近までドリブル。上がってきた悠にパス。悠もドリブルして一気にアタッキングサードに。戻るモリゲと徳永を悠が引きつけ、後方から上がってきた谷口に落とします。ちょっと谷口の足元に入りますが、うまくトラップして徳永を振り切り、クロス。そこに嘉人が飛び込んでいました。スピードの落ちない完璧なカウンターでした。東京0-2川崎。

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このまま前半終了。

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ミステルは後半あたまからシフトを変えます。エドゥーに代えて相太、ヨネに代えて河野を投入します。この交代で東京はリズムを掴みなおします。トップ下のたまは稼動範囲が広いのが特長です。今日はそれが逆効果でした。2トップとの距離が離れ、ポストを拾えません。河野はバイタルエリアを横移動します。トップとの距離感を重視していたようで、河野を軸にパスがつながります。

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2トップの役割も整理されます。相太をポストの軸にし、千真はフリーにアタックします。この時間帯で1点でも返していたら、その後の展開が変わったような気がしますけど、結局決め手がないまま時間が経過し、川崎が馴れます。河野に対してはバイタルエリアのスペースをタイトにし、相太にはCBがマークします。そして川崎に決定的なゴールが生まれます。

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後半14分。センターライン付近の右サイドでヘナトから徳永がボールを奪い、慶悟にパス。慶悟はインサイドの秀人に渡します。そこに集中を切らしてなかったヘナトがプレス。秀人はボールロストします。こぼれたボールが悠の前に。悠はターンしてルックアップ。高めにラインを引いていた東京守備陣の真ん中を嘉人が抜け出ようとしています。悠は一気に長距離スルーを送ります。これが飛び込むモリゲの足元を掠める絶妙なコースをとり、嘉人のもとに。嘉人は権田を見て流し込みました。東京0-3川崎。

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東京は為す術がなくなります。逆に川崎は余裕を見せ始めます。このゴールは東京の心を折る精神的な威力があった気がします。秀人と慶悟が傍目にも混乱しているのがわかりました。状況が見えなくなって有効なプレーができません。千真は孤立します。相太がターゲットになる分、千真の存在感はどんどん薄くなります。頼みの宏介は、今日は珍しくプレーの精度を欠きました。セットプレーも慶悟に委ねてました。安定して闘えていたのはCBの2人と徳永くらいで、これほど酷く打ちのめされた東京は、近年ではほとんど記憶にないです。羽生を入れるだろうと思いましたけど、代えてあげるべき選手が多過ぎて、誰を優先してももはやメンタルケア以外は効果がないだろうと思いました。ミステルが心配したのは、秀人なんでしょう。わかる気がします。しに体の東京に川崎がとどめを刺します。

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後半34分。ヘナトの右CKがゴール前を抜け逆サイドに転がります。これにたまが追い付きルックアップ。そこにジェシが詰めてきました。たまからボールを奪ったジェシは、そのままクロス。ゴール前でいち早く反応していたのは悠でした。ジェシのクロスは悠にぴったり合いました。東京0-4川崎。

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もはや後はプライドを保てるかの問題になります。次の試合に向けチームの雰囲気を少しでも保つために、どんな形でもいいからゴールが欲しかったですけど、川崎がそれを許しません。レナトに代えて安、森谷に代えて真希を相次いで投入し、試合をクローズにかかります。

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最後は安のラフプレーで加賀が痛む踏んだり蹴ったりもあり、手も足も出ないまま試合終了。東京0-4川崎。

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3CHのバランスは、試合ごとに工夫をしていますけど、まだ活路が見出せてません。鹿島戦はたしかに良かったですけど、むしろ鹿島が3CHを狙ってこなかったことのほうが要因だと思います。それから前線は、エドゥーを軸にした場合、いまの組み合わせが噛み合っているようには思えません。3CHの継続と前線の組み合わせは、試行錯誤が続くでしょうけど、大きな決断が必要な気がします。

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とは言え、少なくとも選手は、今日の結果は一刻もはやく忘れるべきだと思います。失点はすべてミスからでした。それはそれで良くはないのですけど、守備の仕組みを根底から否定されたわけではありません。東京がペースを掴みかけた序盤に先制していれば、あるいは後半早々1点返していれば、少なくともモチベーションにおいて大きな違いがあったと思います。もっとも、今日の川崎なら先制されても動じなる必要がないだけのチーム力の差はありましたけど。とはいえ、なによりチームが迷走することは絶対に避けなければなりません。監督のマネジメント能力がいま1番問われるのは、現状を過程と見るか転換期と見るかの判断と、選手のモチベーションケアです。チームは選手あってこそだと思います。

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次節は今年の東京の方向性を決める山場です。この難局をボクらサポは冷静に慌てず見守るべきだと思います。どう思うかは個人の自由ですけど、発言や行動は自律が必要です。どんな状況であれ東京がそこにあることが、他の多くの東京を愛するサポにとって何より大切なことだということを認識すべきだと思います。東京サポはどのクラブより逞しく、サッカーと食の楽しみかたを1番知ってるじゃないですか。

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柳家花緑独演会@三鷹市芸術文化センター20140321

2014-03-23 12:42:26 | アート・文化

早咲きの桜が綺麗でございます。染井吉野のつぼみも膨らんできて、もう春です。

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ひさしぶりに落語です。ご近所で聴ける落語会。三鷹市芸術文化センターです。

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柳家花緑師匠の独演会です。d47でお聴きしてからすっかりファンでございます。

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開演前に主催のセンターのほうからアテンションがありました。落語の最中に小さな声で会話したり、ビニール袋の音をさせると周りに迷惑なのでとのこと。他所では聞かないアテンションなのでセンターさんの対応は面白かったんですけど、そもそも落語は喧騒のなかでやっていた芸ですから、クレームをつけた人はちょっと細か過ぎんじゃないって思いました。いいじゃん別に。落語は気軽にワイワイ聴こうよ。

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前座は、花緑師匠のお弟子さん、柳家緑助さんです。花緑の十番弟子の緑助のほうでお付き合いを。落語にはクマさん八っつぁんなんてのが出てきますけど、あたまに呼び名がついてて、ガラッパチの八なんて。クマ八とご隠居さんがやりあうって話がありまして。という流れから、「道灌」。

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一回、ご隠居さんが掛け軸を講釈する件で台詞を忘れちゃいました(^^ゞ。えーとえーとってなったけど、すぐに思い出しました。結構長い噺なんですけど、しっかり覚えてらっしゃいました。姿形も噺家さんっぽくてスッキリしているので、上手になるかもしれませんね。がんばってほしいです。

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さて、師匠の登場です。ピンクの着流しに紺色の羽織と袴です。弟子の発表会にお付き合いいただいてありがとうございます。今回が4回目の高座です。3回目が一番良かったです。稽古サボってやがったな。我々の職業は、こうやって高座に上がらせていただいてその回数でだんだん育つものです。私なんかも前座のとき、そりゃあ酷かったですよ。緑助くんは入門して1年。高校卒業してすぐ入門しまして、いま19です。浜松の出なんですけど、生まれてからずーと浜松にいたのに、東京に出てきて1年後に三鷹にいるなんてねえ。入門されるかたでも30代はまあ初高座でも落ち着いているもんですけど、彼、まだ19ですからね。袖から見ていてドキドキしました。もう出て行ってかわりにやっちゃおうかと思いました。あの隠居なんですか。ボケてるんですかね。でもね。真打になっても詰まっちゃうもんです。私も、あれは池袋でやったときガマの油をかけましてね。ガマの油の講釈の同じところで台詞が出てこないんです。頭からなんべんやり直してもだめ。しょうがないんで、もう一ぺん出直しましてね。お囃子もやってもらって。それで初天神やりましたw。なんだよ花緑は意気地がないねって思うでしょ?。そうなんですよ。あれは25、6のことだったですかね。落語っていうのは記憶するもんです。いろいろ言いますけどまずは記憶しないと始まんない。最初は朗読みたいなもんです。小三治師匠、落語協会の会長ですね、なんて、落語が朗読なら、俺はいまでも300くらいは話せるよって言ってます。記憶力選手権でも優勝しちゃいますね。慣れてくるとアドリブを使うんです。プロは、詰まっても違う言葉でつないでいるとそのうち思い出すんです。私のピアノの10年来の師匠、国府弘子さんが言ってたんですけど、師匠つっても10年でレッスンは2回しか受けてないんですけど、やっぱりミスするんだそうですね。ペンペロペーペーペーなんてやっててペーのところを弾き間違えたら、ペーを3べんくらいやるんだそうです。「私間違えたわよー」って気付いてもらうために。3べんくらいやったらお客さんが、「わかったから、もういいから」って頷いてくれるんだそうです。ミスは誰でもするもんですけど、リカバリーができてこそプロですね。私どもの職業は喋りだけですから、喋りでカバーしなきゃいけません。ミスすると表情で筒抜けなんですね。すぐわかっちゃう。眠いときは寝たいんですけどね。皆さんが寝たら私も寝られる。今日は昼夜です。私はどちらかというと後半に強いほうなんです。だから夜のほうがいいかもしれませんよ。今日は春分の日。ここにお集まりの皆さんは、お昼間はなにをされてたんでしょうね。寝てたかたもいらっしゃるでしょうし、用事を済ませてこられたかたもいらっしゃると思います。今日は昼夜三席ずつ。六席やります。大変ですよ。えー、三鷹市芸術文化センター。立派ですね。駅から半端に遠いという。皆さんで不便を共有しようっていう。歩いて15分から20分ですか。ご不自由なかただともっとかかりますね。ここまで来るのに疲れちゃう。寝てもいいですよ。寝てても起こさないですから。毎年三鷹でやらせていただいているんですけど、いつもお越しのかたも、今日初めていらしたかたもいらっしゃると思います。落語が初めてってかたもいらっしゃいますよね。さん喬とか喬太郎とか三三じゃなくって私でいいんですか?。あれもこれもってお聴きになるかたより、同じ噺家を聴くというかたのほうが多いようですね。ときどき例えば志の輔を聴いてるかたがちょっと河岸を変えてって私を聴きにこられて、おやなんか違うと首をかしげられたりするんです。落語の上手下手を仰るかたがいらっしゃいますけど、私に言わせれば落語なんて好き嫌いなんです。もちろん前座のころは上手下手がありますけど、真打になったらこれはもう好き嫌いです。今日おいでの皆さんは私のファンだと思っております。まったくどこまでが芸でどこまでが無駄話か、自分でもわからなかくなっています。初めてこられたかた、落語ってこんなに明るいところでやるんだってビックリされているかたもいらっしゃると思います。普通、演劇や歌なんて客席が暗いですよね。落語は明るいんですよ。私の顔を皆さんにさらけ出していますけど、皆さんの顔も逆に私に筒抜けですからね。私に見られているわけです。ときどき見つめ合っちゃったりして。よくいらしてるかたのお顔はだいたい覚えています。忘れろって言ったって無理ですからね。えー。今日はとても大きなテーマをやります。男と女です。この世で普遍的なことは、男は女にはかなわないということです。母なる大地なんて言いますけど、女性のほうが強いんです。だいたい女性はフェアじゃないですよね。誰もがお母さんから生まれるじゃないですか。お母さんの産道を通ってきますよね。そりゃあ、母にはかないませんよ。お父さんから生まれるって人なんていないですよね。もしここにいらしたら、落語なんてやめます。対談しちゃいます。そのほうが皆さんのためになりますから。これからお話するのは、そんな男女の問題作です。という流れから、「宮戸川」。

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師匠、一席終わっても降りずにそのまま続けます。この噺には後半がありまして、お花を半七はすごいことになるんです。二人は夫婦になるんですけど、お花さんは殺されちゃうんです。で、半七は仇討ちの旅に出るんですけど、たまたま同じ船に仇が乗り合わせるんです。いざ仇討ちってときにお店の小僧さんに起こされて、全部夢でしたってオチです。昔、夢は小僧の使いって言いましてね。それとかけているわけです。長い噺なんで、今日みたいに前半だけが独立した噺になることもあります。「お花半七馴れ初めの一席」なんて呼ばれたりします。旅はいいですね。昔の旅は歩いていたわけですから、大変でしょうね。旅は憧れだったんです。いまは、そうだ京都に行こうなんて新幹線でぴゅーって行けちゃいますけど、昔は不自由でした。歩く旅ですから、そこから文化が生まれるんですね。宿場町が出来て、旅行く人が江戸や上方の文化を伝えて、逆にその町の文化が江戸や上方に伝わって。盗賊も出るし病もありますから、旅は命懸けなんです。この噺は、江戸っ子が京都に行って遊ぼうって噺です。旦那と太鼓持ちが出てきます。男芸者。私たち噺家もそうですね。昔噺家は、酒席に呼ばれたりなんかしたら、ちょっとエッチな噺をしたりするんです。どんな噺かは言いませんよ。今日はお子さんもいらっしゃいますから。さっきのお花半七みたいに、男女がひとつ布団で寝たらアレがアレしてこうなるんです。ウチの祖父もやってたそうですね。ほっぺからお味噌汁が出てきそうな顔してねえ。という流れから、「愛宕山」。

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仲入りがありまして、もう一度師匠が上がります。衣装替えされてます。白い着流しに萌黄色の羽織です。CSに落語小僧って番組がありましてね。私もよく見るんですけど、おもしろいんです。子供に大人が落語を教えるんです。教えてるほうも素人。素人が素人に教えるっていう。これが結構勉強になるんです。もちろんプロならもっと上手に教えるっていうところもあるんですけど、教育って難しいっていうことを教えて貰えます。私は中学から入門して、22で真打になりました。戦後最年少、31人抜きなんて言われましてね。なんで22で真打になれたかって言いますと、秘密があるんです。私には当時の落語協会会長と太ーいパイプがあったんです。偽装工作をしたわけです。なんでこんなことを言うかっていうと、私は正直なんです。正直と素直って違いますね。正直は、はじめのうちコミュニケーションがゴツゴツします。正直はどうかすると思ったことを言いますからね。昔から正直者は変わり者って言います。だから正直はおもしろいです。そんな正直が何人か集まると、おかしなことになるんです。この噺も正直者の噺です。清兵衛という屑屋が出てきます。たそがれじゃないですよ。屑屋っていまでいうリサイクル業者ですね。という流れから、「井戸の茶碗」。

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端っこでしたけど最前列で観ました。師匠の表情もしっかりわかりました。師匠の噺は歯切れがよくって疾走感があってスッとします。大笑いできて気持ちよかったです。

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ごちそうさんロケ地の旅 ―20140316 連続テレビ小説「ごちそうさん」セット公開―

2014-03-22 13:22:53 | 連続テレビ小説ごちそ...

 

 

 

 

 

3月はわかれのシーズン。社会人になってひさしく、そういうサウダージに触れる機会も少なくなりましたけど、朝ドラを観るようになって、毎年9月と3月に卒業の季節を感じることができるようになりました。

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梅が咲くNHK大阪放送局に訪れましたは、1ヶ月ぶりのごちイベント。ごちそうさん祭りでございます。「ごちそうさんセット公開」。最終話日の感謝祭には行けないので、自分的にはラストイベントです。

 

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来週が最終週です。どんなお話が待っているんでしょうね。NHK大阪放送局のお馴染み朝ドラ展示も、ごちはそろそろ見納めです。

 

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BK名物、どーもくんコスプレも、新ごちバージョンでした。開明軒。

 

 

 

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ななみちゃんはめ以ちゃんかな?

 

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西門どーもくんファミリー。

 

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もはやどーもくん一派を越え、NHKキャラ大集合です。

 

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さて本題。ごちそうさん祭りです。セット公開の全景です。

 

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入口は4箇所あって見学は自由。どこから入ってもいいです。セット見学ツアーもあります。1回40名定員で、だいたい20分前くらいには定員になるとのことでした。20人ずつの2パーティで案内していただきます。ツアーはわりとチャッチャと進みますから、じっくり見たいかたは参加しないほうがいいと思います。ツアー中も一般のお客さんは見ることができます。なので、紛れ込むこともできますw。ただし、ツアー開始のときにごちノベルティを貰えますけど、それは正規の参加者だけです。

 

 

 

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セットの全景はこちらこちらの動画でご覧ください。

西門家前の路地です。路地のサイズは、撮影のときと同寸なんだそうです。

 

 

 

 

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西門家の前の家は、壁だけなんですね。なぜか内側にも廂があります。たぶん、塀用のコンポーネントなんでしょう。

 

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安岡家の玄関。瓦はプラスチックもしくはウレタンなんだそうです。

 

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お向かいの安岡家です。そういえばお向かいさんなのにいっぺんも出てきませんでしたね。

 

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小窓。土壁のように見えますけど、これはパネルです。

 

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斜向かいの宮城家です。この路地では、泰介と諸岡くんのキャッチボールが印象的なシーンですけど、セットが狭いので、ボールを速く見せる工夫を二人でしたんだそうです。

 

 

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玄関の廂。コンポーネントの組み合わせでできているのがよくわかります。

 

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日章旗を掲揚する金具。細かいですねー。

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戸のレールも再現してます。

 

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お向かいのドブ板。これはたぶん、本物の木です。土の部分はマットです。泥マットに少し砂を敷いてあります。

 

 

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いよいよ西門家です。

 

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間取りはだいたいこんな感じかな。一階。

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二階。

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玄関。

 

 

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西門家の廂。

 

 

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瓦の凹み具合も再現してあります。

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門の電灯。

 

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この玄関と家の前の路地は大阪編の撮影が始まってから5ヶ月間ずーと置かれていたそうです。ごちそうさんフェスティバルで見たのも、その1日だったんですね。さすがに傷が出来ています。

 

 

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空襲で焼ける前は、西門と川久保の表札がありましたね。

 

 

 

 

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郵便受け。

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玄関の敷石です。シートの上に砂利を敷いてあります。敷石は樹脂ではないかと思います。

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西門家の塀。

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塀の下部。木はエイジングが施されています。基盤の石は、プラスチックだそうです。

 

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西門家のドブ板。

 

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仏間のお庭です。

 

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西門家の卯建。

 

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西門家の二階です。向かって右がめ以ちゃんと悠太郎さんの部屋。右が子供部屋です。

 

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BKエントランスお馴染みのバナー。ごちそうさんバナーももうすぐ見納めです。

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左手が西門家の前の路地。右手にお衣装のコーナーです。ここからも入れます、このルーズさが関西的でいいですw。

 

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お衣装をしばし。

 

 

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「焼氷有りマスの唄」を歌ったときの希子ちゃんの衣装。

 

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戦争から帰った源ちゃんに食


ごちそうさんロケ地の旅 ―20140316 「ごちそうさんと大阪市営地下鉄」パネル展―

2014-03-21 14:29:19 | 連続テレビ小説ごちそ...

 

 

 

 

神戸戦の翌日、ごちそうさんロケ地巡りを再開します。

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阪神電車の石屋川駅です。改札を出まして駅下をくぐります。

 

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駅を出て北側に向かいます。

 

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そのまま川沿いをまっすぐ進みまして、御影公会堂前交差点に出ますと、右手に見えます。

 

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希子ちゃんと川久保さんの職場、大阪ラヂオ放送です。

 

 

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御影公会堂です。

 

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続いて、NHK大阪放送局に寄ってからやってまいりましたのは、大阪城でございます。桜門を通り、本丸に入ります。

 

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最終週でめ以ちゃんが悠太郎さんの帰りを待つ、国鉄大阪駅。旧第四師団司令部庁舎です。

 

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右手の茂みでめ以ちゃんが待ってました。

 

 

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地下鉄を谷町四丁目から乗りまして、大阪市営地下鉄天神橋筋六丁目駅です。駅の構内で「ごちそうさんと大阪市営地下鉄」パネル展を開催していました。普通に通路に突然表れたごちそうさん。

 

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展示ブースは2つ。まずはこちら側から。

 

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ドラマの紹介コーナーです。

 

 

 

 

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ごちそうさんが放送開始する時、大阪市営地下鉄にラッピング電車が走っていました。あとで気づきましたけど、悠太郎さんが地下鉄を作るという縁があったんですね。

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大阪大空襲のシーンで100系が登場したロケ風景を紹介してあります。

 

 

 

 

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お馴染み、ごちそうさんのポスター。

 

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め以ちゃんの紹介です。

 

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地下鉄工事のシーンの紹介。

 

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登場人物。

 

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ストーリーです。

 

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続いて、2つ目の展示ブースです。

 

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こちらは、実際に御堂筋線開通工事の模様を紹介しています。なかなか貴重な写真ばかりでおもしろいです。

 

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工事の模様をご覧ください。

 

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開業直後の様子です。梅田駅構内はドラマでも紹介してありましたけど、とてもモダンですね。現在梅田駅は天井がついて見れなくなっていますけど、淀屋橋、本町、心斎橋では現役で見ることができます。

 

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天六をあとに、最後のロケ地に向かう途中、ごちそうさんの世界そのまんまな路地を見つけました。梅田にこんな所が残っているんですね。大阪に4年住んでましたけど、初めて知りました。

 

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大阪市営地下鉄中津駅です。4番出口に向かいます。

 

 

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地上に出たら、ここを南側、梅田方面に向かいます。

 

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済生会病院前交差点を南に渡ります。

 

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イナロク。国道176号線をさらに南に歩きます。

 

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交差点の陸橋を渡ります。

 

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バス停のほうではなく、阪急電車沿いを進みます。渡ったところに。

 

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亜貴子さんの職場、悠太郎さんと亜貴子さんの浮気デート現場の大阪南総合病院です。

 

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大阪府済生会中津病院です。

 

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梅が綺麗でした。

 

 

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今回がロケ地を放送中に巡る最後の機会でした。まだロケ地が残っているので、いつか行ければいいなと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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