ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2012J1リーグ第27節FC東京vsジュビロ磐田@味スタ20120929

2012-09-30 12:35:08 | サッカー

季節の変わり目でございます。皆さん、お体にくれぐれもお気をつけください。

187

東京は毎試合イベントがありますけど、我々サポが一番楽しみにしているのは、いわずとしれたテディベアデーでございます。かくいう自分も、かつて一度だけ2等があたったことがあります。もうかれこれ10年くらい前になりますか。以来、まだ2度目のGetがありません。

016

そして、今年も外れましたw。

009

試合前に、青赤ベアw/iダンサーズさんfeat.白タキシードドロンパのダンスショーです。素敵ですドロンパ。

014

今日は(ひさしぶりに)ポポさんの采配がピタリとはまり、4位磐田に大逆転勝利です。

151

東京はベストメンバーで臨みました。左SBにむっくん。ルーカスを左ウィングにおき、ワントップにエジミウソンです。対戦相手を考えなければ、現メンバーでは最強布陣でしょう。やり方はいつも通り。

019

対する磐田の特長は、なんと言っても駒野です。THE駒野システムと言っても過言ではないと思います。磐田のディフェンスは、やみくもにフォアチェックをするわけではなく、とてもコレクティブです。まず3ラインをコンパクトにセットします。相手のミスがないようなら、ターンオーバーのポイントはバイタルエリアです。前線が適切にポジショニングして、微妙なプレッシャーをかえ、相手のパスコースを限定します。もしひと度相手がトラップミス、もしくはパスの出し先を選択ミスしようとしたら、すかさずフォアチェックに入ります。ミスに対するリアクションではなくミス前のプロアクティブなアクションがとても秀逸です。磐田の選手は、状況察知能力がよく訓練されているのでしょう。

057_2

磐田の狙いは、秀人とヨネです。東京の攻撃起点は、この二人とアーリアです。アーリアのボール保持能力は非常に高いですから、マッチアップ程度のプレッシャーでは、難なくターンできます。ですから、狙い目はこの二人。とくに秀人が東京のメインコンダクターなので、秀人がミスを誘発するような、細かいプレッシャーを仕掛けます。秀人のよくあるミスは二つ。最大の課題は、プレッシャーを受けると視野が狭くなることです。簡単に徳永に預けるシーンを見かけると、視野が狭まっている証拠です。磐田にすれば、秀人の徳永へのパスは意図通り。これで、ボールを片側サイドに寄せることができ、バイタルエリア手前でのターンオーバーに繋ぐことができるのです。また秀人はバックパスを頻繁にします。これも磐田の思うツボ。バックパスで、磐田はまずしっかりセットできます。それから権田の動きを良く見て、東京の攻撃コースを確認することができます。あらためて微妙なチェックで秀人にボールを渡すように仕掛けます。

084

秀人のもう一つの課題は、慌てて安易にトラップやパスをミスすること。磐田はこれを狙っていて、秀人がミスしそうな体勢を察知し、フォアチェックに切り替えます。前線でターンオーバーできれば、そのまま大チャンスになりますから。ヨネへのプレッシャーも、基本的にはパスコースを消すことがファーストチョイスで、次にヨネのミスを誘発させることが目的です。

005

前半の東京は、この磐田のディフェンスにいいようにやられ、文字通り、手も足も出ませんでした。まるでサッカーをさせてもらえませんでした。

124

さて、磐田最大の特長は、攻撃です。磐田の攻撃パターンはたった2つだけ。でも、この2つが非常に強力で、前半はわかっていても止められませんでした。磐田がビルドアップするとき、必ずいったん菅沼駿哉に預けます。駿哉が起点になり、攻撃を組み立ます。駿哉は、駒野、あるいはロドリゴ・ソウト、小林裕紀とパスのやりとりをします。これで時間を作り、駒野のポジションを押し上げます。駒野から繰り出される攻撃パターンが2つ。アーリークロスと、ハイポジションです。駒野が中盤に位置すると、アーリークロスがきます。このとき松浦とボランチの一人がバイタルエリアで駒野パスコースを作り、オプションを用意しておきます。それで、前田がゴール前からニアサイドを狙います。さらにその奥、大外から菅沼実がファアサイドに飛び込んできます。駒野のクロスコースは前田と実の2つ。この連動のタイミングが絶妙なことと、駒野のクロスが非常に正確なゆえ、相手はクロスコースを絞り込むことができないのです。森下さん自身はとても地味ですけど、素晴らしいチームを作りますね。ポイチといい、新世代のなかで能力の高い監督が出始めています。

167

駒野が高く位置取れたら、相手最終ライン裏に駒野を走らせるか、早めに渡してカットインからのシュート、もしくはスルーパスを狙わせます。いずれにしろ、攻撃はすべて駒野。それでも止められないくらいのクオリティを、いまの駒野は持っているということですね。駒野は考えないで感じる、ブルース・リーさんのようなタイプだそうです。駒野がプレー直前に感じていることを、一度科学的に分析してほしいですw。

060

さて、試合はさっそく動きます。前半9分。GKのパスを受けた藤田が東京のフォアチェックをかわして前線に。実がワンタッチで繋いで宮崎に送ります。実が宮崎の大外を回りますけど、宮崎は中央フリーの松浦に。全体を押し下げさらた東京は、逆サイドにスペースを作らせてしまいます。そこに駒野が進出。松浦からパスを受けた駒野はGKとDFの間を狙い、アーリークロス。これをファアで実が合わせます。まさに絵に書いたようにプラン通りのゴールです。東京0-1磐田。

054

前半の東京は、攻撃の起点を封じられ成す術なく沈黙しました。唯一の光明はアーリアです。アーリアの縦にクイックに攻める意識は、沈滞ムードに陥った東京にとって、天使のような勇気を与えてくれます。もう一つ、ルーカスとむっくんのコンビネーションです。谷澤とむっくんのコンビネーションが失われ、左サイドのゲームメイクに安定感がなくなったのですけど、ルーカスとむっくんは合ってきたようです。もう少し、ルーカスが持つ前に、むっくんが攻撃参加のタイミングを掴めるオートマティズムができると良いのですけど。結局、攻撃における脅威は、オートマティズムとアイディアだと思うのです。

180

打開策なく前半を過ごし、同じ4-2-3-1の相手に対し、力負けを痛感する東京ですけど、素晴らしいサッカーを展開する磐田を結局最小失点に留めました。振り返ってみると、大逆転のシナリオが成立する下地は、ここにあったような気がします。前半は磐田にボールを持たされ、東京が無為にポゼッションし磐田がショートカウンターを仕掛ける展開でした。何度か危険なカウンターをくらいましたけど、最終局面でゴールを許しませんでした。権田を中心とした守備の堅さは、東京のストロングポイントです。そんな印象ないですけどねw。

067

今日はもう、磐田の独壇場を見せられて終わるかとションボリしていました。

059

後半スタートから、ポポさんが修正してきました。ネマニャんを投入します。ヨネに代えてというチョイスが、コンサバティブなポポさんのリスクテイクです。ビルドアップで仕事ができていなかったヨネに代え、ボールを持てる梶山を一枚下げます。ルーカスをトップ下に移し、ネマニャんを右、ナオを左に置きます。さらにネマニャんのポジショニングに工夫がありました。宮崎と実の中間に位置取ります。これで、宮崎と実を分断し、実の思い切ったアクションに待ったをかけます。パスは、基本的にネマニャんに預け、右サイドでゲームを作ります。左のナオはフィニッシャー。配役は違いますけど、磐田と同じことをしようとします。ネマニャんが素晴らしかったです。サイドでパスを受けると、宮崎にプレッシャーをかけつつ、カットインとサイドアタックの両方を狙います。ネマニャんのところでタメが出来ますから、東京のカウンターに切れが出ます。

096

そう、ポポさんのもう一つの打ち手は、磐田にボールを持たせること。あえてボランチとトップ下へのフォアチェックをせず、一定のポゼッションを許します。一方で、駿哉にはルーカスをつけ、駿哉へのパスコースを切ります。これで磐田は、中央突破せざるを得ません。駒野に直接プレッシングするのではなく、駒野にボールが渡る形を崩すというアイディア。中央突破となると、トップ下のタラント力が問われます。東京の場合、梶山ないしルーカスという強力なトップ下がいて、中央も十分過ぎるほど脅威なのですけど、磐田は右サイド偏重ですから、ここを封じられるとバランスが崩れます。東京は上位を相手にするとやたら強くなりますけど、これってポポさんのキャラクターを反映しているんじゃないでしょうか。ポポさんは、本質的にチャレンジャーなんでしょうね。ロマンチストは、得てしてチャレンジングな環境で力を発揮します。

039

東京の攻撃スピードが速くなり、ポゼッションは渡しますけど、実質的なイニシアチブを握ります。磐田が慣れる前に攻め切りたいところでした。東京の課題のひとつは、イニシアチブを持っているうちに得点できないこと。攻めきれないとも言えます。

140

後半の東京は違いました。後半9分。同点に追いつきます。センターライン付近で山田大記にむっくんが圧をかけターンオーバーします。ボールがモリゲに渡ったところに駒野が迫りますけど、モリゲが華麗にターン。フリーになります。一度前に行くフェイクをかけたアーリアが戻り、モリゲの縦パスを受けます。これが攻撃スイッチになりました。アーリアがコンタクトを振りますから、一気に加速します。アーリアはターンして、そのまま縦のスペースに長いスルーパスを送ります。走り込んだナオがダイレクトでクロス。中央に走り込んだネマニャンに合いますけど、シュートは八田に弾かれます。だけど、そこにエジミウソンがいました。東京のやりたいプレーができたゴールです。東京1-1磐田。

126

同点後、磐田もカウンターに回帰しようとします。松浦に代えてギュンギュン、実に代えて阿部ちゃんを投入します。小林裕紀から小林祐希という、ややこしい交代もありましたw。だけど、東京の駒野対策は結局最後まで効きました。磐田もスピードアップしますけど、やはり中央の攻撃になり、ギュンギュンの個人技大会になってしまいます。ギュンギュンに決定力があれば、磐田に追加点があっても不思議ではなかったです。つまり、そこが東京のリスクテイク。中央をぽっかり開けてでも、ネマニャんを活かしショートカウンターに徹します。

147

東京は梶山に代えてひさびさヒョンスを投入します。秀人を一枚上げます。やはり秀人は、ボランチのほうが似合います。さらに、疲れの見えたエジミウソンに代え千真を投入。これでパス回しが安定し、東京にポゼッションモードが加わりました。

164

そして、ドラマは終盤にやってきました。後半40分。待望の追加点が東京に生まれます。自陣のスローインから、ヒョンス、モリゲ、秀人が大きなトライアングルを作り、ピッチを広く使ったパス交換をします。これで磐田の前線にギャップを作ります。ピッチ中央、アーリアがフリーでモリゲからのパスを受けます。そして、アーリアが攻撃スイッチを押します。ターンしたアーリアは、バイタルエリアに降りてきた千真に縦パス。千真がタメをつくり、磐田を押し下げます。右サイド上がってきた徳永に預けます。徳永もタメて、上がってきたアーリアにはたきます。アーリアはルックアップしながら縦にドリブルし、ロドリゴ・ソウトを引きつけます。千真が宮崎とマッチアップしているところにパス。千真が素晴らしい右足かかとのトラップでターン。一気に宮崎を振り切り、深い位置に進出します。これで磐田のDFラインを押し下げることに成功します。結果、バイタルエリアがぽっかりあき、そこにただ立っていただけのルーカスと、走り込んだネマニャんがどフリーになります。ルーカスがゴール前に行ってCBを引きつけ、ネマニャんをフリーにします。そこに千真が合わせ、ネマニャんがゴール。ひさびさに見た、ポポ東京らしいポゼッションからのゴールでした。東京2-1磐田。

090

正直、前半を観る限り、勝てるとは思いませんでした。てか、ゴールできるとすら思えませんでした。それほど前半の東京は酷かったのです。だけど、リスクテイクしつつ、やり方を明確に絞った攻撃を仕掛けることで、問題を見事に打開しました。ポポさんの采配勝ちです。

070

そういえばレッズ戦でも、ポポさんは後半から相手と同じやり方にすることで問題を打開しました。チャレンジャーポポさんの負けず嫌い精神は、相手と同じ土俵に立って力勝ちしようという方向に向かうのでしょうかw。ある意味で、横綱相撲。清々しくもあります。と同時に、脆くもあるんでしょうけど、まあ勝ったからいいやw。

174

磐田は素晴らしいチームです。コレクティブで修練された守備をベースに、駒野の個人技を活かした攻撃アプローチ。今日は不発に終わりましたけど、最前線に前田遼一がいるだけで駒野の攻撃も自由度が増すんでしょう。願わくば、トップ下ですね。修練の賜物ではあるんでしょうけど、あまりにもパターン化され過ぎているので意外性が少ない。サッカーって難しいです。ただ練習を重ねただけでは優勝できないんですね。結果論で言えば、とても読みやすいサッカーです。磐田の選手を超えるタレントがいるチーム相手には、ちょっと厳しいかもしれません。安定感はあるけど、優勝するためには突き抜けるものがないというか。磐田がもうひとつ上に行くには、コレクティブとアイディアの混合が必要でしょう。いずれにしろ、チームのベースは出来上がりましたから、来シーズンに向けた編成を妄想するのが楽しそうですね。

052

ネマニャんのアッパーカット版シュワ~も飛び出しw、気持ちよく味スタを後にしました。

072

絶望的な状況にもかかわらず、それを乗り越えて掴んだ勝利です。今日の東京から勇気と希望をもらえました。やっぱりサッカーでいいもんですね。

123


埼玉西武ライオンズvs東北楽天ゴールデンイーグルス20120926@西武ドーム

2012-09-27 22:56:54 | 野球

10月の足音が近づくとめっきり朝晩が寒くなってきましたね。もう秋です。

178

セ・リーグはジャイアンツの圧勝で決着しました。パ・リーグは佳境を迎えてます。ライオンズとファイターズの一騎討ちです。そんなわけで、ウィークデー・ナイターですけどライオンズの応援に西武ドームにきました。イーグルスとの対戦です。

179

渡辺監督のゲームメイクで接戦に持ち込みましたけど、1点差に泣きました。

155

ライオンズ・牧田、イーグルス・ダックワースで始まった試合は、初回いきなり動きます。ヒットで出塁した松井をラン&ヒットで2塁に進めたチャンスで、銀次が先制のタイムリー。ライオンズ0-1イーグルス。

051

イーグルスの特長は、左バッターと機動力です。いずれもサブマリナーの牧田対策かもしれません。初回の先制は左バッター3人と松井の足で取りました。作戦がいきなり奏効しました。

102

今日の牧田は不調でした。イーグルス打線のタイミングが合い、いい当たりを連発されてました。イーグルスはクリーンな単打が多い印象を受けました。これも、しっかり牧田のボールを捉える作戦かもしれないですね。

008

一方ダックワースは好調でした。バッターが芯で捉えにくい球筋なんでしょうか?。ひっかけた打球が多かったような気がします。とくになかじにはまったく合わなかったようですね。逆に合ってたのが銀仁朗です。チーム初安打は3回にようやく銀仁朗のバットから生まれました。

030

牧田は3回に再び捕まります。下位打線でチャンスメイクされ、無死1、2塁で先頭に回ります。松井の内野ゴロで進塁。藤田のセカンド内野ゴロで岡島が本塁に突入しますけど、クロスプレーでタッチアウト。浅村と銀仁朗のナイスプレーでピンチを凌いだと思った矢先、また銀次にタイムリーを打たれ、あっさり2点目をとられました。ライオンズ0-2イーグルス。

203

これで渡辺監督は牧田を諦めました。まだ2失点なので、シーズン序盤なら勝ち投手の権利獲得まで我慢したと思いますけど、さすがに優勝争いの佳境だけに、試合をしっかり作る選択をしました。4回から小刻みな継投に入りました。小石、大石、松永と、ランナーが貯まった決定機に投手を代えました。イーグルスに毎回出塁毎回安打を許しますけど要所を抑え、6回まで繋げます。

075

117

143

6回は2番からの好打順ですけど、翔吾、なかじとあっさり倒れ、またダックワースにやられるのかと思った中村の打席。レフトスタンドにライナーで運ぶソロが飛び出しました。ライオンズ1-2イーグルス。

149

イーグルス7回の先頭鉄平の打球は、レフト線を襲うライナーでしたけど、途中からレフトに入っていた熊代がダイビングしてスーパープレーを見せました。いよいよ反撃ムードに乗りたいライオンズでしたけど、残念な追加点を許します。

123

単打で出塁した松井が盗塁。銀仁朗の悪送球で3塁に進みます。これを藤田が内野安打できっちり返します。またまた機動力を使われた失点です。ライオンズ1-3イーグルス。

016

ライオンズもその裏、機動力でラッキーセブンを活かします。先頭のヘルマンが単打で出塁。ヘルマンも盗塁でチャンスを広げます。大崎の内野ゴロで3塁に進んだヘルマンを、銀仁朗が同じく内野ゴロで返します。ライオンズ2-3イーグルス。

130

さあ、1点差で最終局面を迎えます。

166

渡辺監督は8、9回を、長田、ウイリアムス、岡本の継投で抑え、いよいよ9回裏。

171

225

247

星野監督も、クローザー青山で逃げ切りを図ります。

257

ライオンズの最終回は、4番おかわりから。

150

期待のおかわりが倒れた後、オーティズが単打で出塁します。代走に鬼崎。打席に、先ほどヒットを打っているヘルマン。西武ドームが今日いちばんの盛り上がりです。歓声浴びて いざゆけ 魅せろ 熱い獅子の魂♪

212

しかしながら、ヘルマン、大崎と中飛に倒れ、ゲームセット。ライオンズ2-3イーグルス。

274

たしかに牧田が試合開始早々に捕まったのはプランになかったと思います。でも、渡辺監督の見事なゲームメイクで、少ない点差でしのいできました。その意味では、イーグルスの3点目が効果的でしたね。

270

なかじがブレーキでした。首位打者のクリーンヒットを見たかったのですけど、ノーヒットに終わりました。淡白な印象も受けました。ダックワースに合わなかったんでしょう。

240

イーグルスも、万全の試合展開というわけではなかったです。9回を除く毎回出塁毎回安打も、3点ですからね。ただ、得点は機動力を有効に絡めた、「取るべくして取った」点だと思います。こういう野球が出来ていると、成績も安定してくると思います。

045

残り試合が少なくなったなか、2ゲーム差は厳しいです。選手のコンディションも、少し疲れがあるような気がします。ここは一番、粘り強くついていって欲しいです。

229

春先が嘘のような順位です。奇跡の大逆転優勝を信じ、がんばりましょう!

191


2012J1リーグ第26節FC東京vs川崎フロンターレ@味スタ20120922

2012-09-23 13:40:29 | サッカー

二百十日の候、天候の不順が続きますけど、いかがお過ごしでしょうか?

002

夏から秋への季節の変わり目は、雨模様です。雨の合間に、にわかに秋の空気を感じられる季節がやってきましたね。野川公園のジュウガツザクラが咲きました。

008

ハナトラノオと桔梗です。

005

第20回を数える、多摩川クラシコです。

Dsc_1349

クラシコ恒例のコラシコ、東京アドバンスvs川崎U-10がありました。翼くんのハットトリックでアドバンスの勝ち♪。

047

エース梶山がJリーグ200試合出場だそうです。おめでとう。

074

さて、トップチームのクラシコです。

023

とっても悔しい結果でした。エジミウソンの移籍後初ゴールが生まれましたけど遅きに失して、カウンターとセットプレーの2失点で負けました。

Dsc_1347

今日も東京は4バック。怪我の加賀に代わり秀人がCBに入ります。ボランチにアーリアが戻り、羽生がウィングで先発復帰です。今日は、試合の入り方が素晴らしかったです。清水戦は見なかったのですけど、試合の入りが良くなかったようですね。その反省を踏まえてなのでしょうか。東京のポゼッションスタイルは、先制して主導権を握ってこそ威力を発揮します。だから、なにしろ先制すること。広島戦もマリノス戦も先制でした。東京の得点パターンを調べたわけではないのですけど、カウンターが有効なような印象をもってます。最先端のサッカーを見ても、ビジャやメッシのような特別な存在を除くと、つまりバルサおよびバルサ的なサッカーをするチームを除くと、基本的にはショートカウンターが最も効率的な攻撃メソッドのようです。3バックでも4バックでもどっちでもいいんですけど、試合の序盤はショートカウンターを効果的に使いやすいやり方にしてほしいと思います。東京の基本的に攻撃パターンは、左で作って右で仕掛けるイメージです。ショートカウンターの際は、左で作る時間を省略して、ボトムラインから縦→バイタルエリアのリンクマンを経由して右→サイドを押し込んでクロスという流れになります。その時のポイントは次の4つだと思います。

・ルーカスからのフォアチェック

・一気に守備から攻撃にモードチェンジする、アーリアの長くて速い縦パス

・リンクマンとしての梶山がフリーとなるスペースメイク

・ナオのクロスの精度

左を省略しますから、羽生がカットインして伊藤を引きつけ、丸山がオーバーラップするスペースを作ることもできます。アーリアの選択は、梶山を経由した右サイド攻撃と、直接左奥に丸山を走らせるという2つのオプションができます。これを時間をかけずにやることで、相手DFを後手にすることができ、得点チャンスに導くことができます。序盤、ルーカスや梶山の惜しいシュートがありました。これが一つでも入っていたら、今日の結果もまったく違ったものになっていたと思います。今日の東京は、レギュラーDF二人を欠く川崎の両サイドを狙ってました。若く経験の浅い山越には人数をかけ、ベテラン伊藤には広大なスペースを守らせるという合理的な作戦です。攻撃のプロセスという意味では、今日の入り方は及第点でした。でも、合格ではないのは、ゲットゴールできなかったから。序盤をアグレッシブに入るということは、逆に言うと前線のエネルギーを消耗するリスクテイクです。先制を約束されるからこそ、採り得るプランです。先制したかったですね。

099

風間さんのサッカーを楽しみにしていました。去年いっぱい行った等々力に、今年はあんまり行けてなく、風間さん就任以降の川崎を全然知りません。今日も、風間兄弟、大島、山越と初めて見る選手が多く、戸惑うとともに楽しみでした。

200

川崎は、堅固なブロックをベースにした、フレキシブルな攻撃を特長とするチームのようです。まず目を引くのが、3ラインの4-4-2のブロックです。最終ラインを高めにしたうえで全体をコンパクトにします。ゴール前を空ける変わりにバイタルエリアを閉める考え方ですね。それでいて、フォアチェックはしません。鳥籠の中に相手をギュッと閉じ込め、網に掛かったら籠を解放してフレキシブルに動き、相手を混乱させゴールに迫るという考え方でしょう。フォアチェックは相手守備陣形が整う前に、一気に前線にボールを運ぶことができますけど、一方で間延びをするリスクもある。川崎は基本的に、守備も攻撃も選手間の距離をコンパクトにしたままにしたいのでしょう。

169

今日の布陣を見る限り、川崎のサッカーに不足するのはSBです。田中祐介が不在というハンデがあったので、そのまま評価はできませんけど。ポジションレスなサッカーを実現するのは、SBの人選とポジショニングです。WBを兼任できるような、東京でいえば徳永、むっくん、丸山、北斗、代表で言えば駒野のような選手が必要です。それから実質2バックとし、両SBがボランチより高く位置取る必要があります。つまりSBのタスクは二つ。ポゼッションのリンクマンと、最終局面の仕事です。今日の川崎は、SBの位置が低かったです。ですから、守備は安定していましたけど、有効に攻撃に絡むシーンがほとんどなかった。得点シーンも、ショートカウンターとセットプレーですから、本来風間さんが志向するサッカーではなかったのかなと思います。攻撃の鍵は、やっぱり憲剛が握っていました。ほぼ全ての攻撃は憲剛から始まります。アンカーの憲剛を軸にして、前線がフレキシブルに動くイメージです。ポジションレスなサッカーも、結局軸となる選手がいないと有効にはならないということですね。加えてゴールゲッターがいないと結果が伴わない。まあ、ハンデがあるうえにアウェイ、さらにクラシコですから、コンサバティブな考えで試合に臨んだのかもしれません。その意味では、勝ち点1もあるいは視野にあったのではないかと思います。川崎にとっては、最高の結果になりましたね。

186

さすがに序盤の東京の勢いは止まります。アーリアの縦へのチャレンジが消えるとともに、攻撃の起点に対する川崎の静かなプレッシングが効き始めました。結果、東京はポゼッションスタイルになります。つまり、有効な攻撃の回数が減ります。以降、東京がイニシアチブを握りますけど実は相手のプラン通りという、東京にとってお馴染みの、ネガティブな状態になります。前半をそんな感じで折り返しますけど、ジリジリするなか、後半開始早々に川崎に先制されます。

114

後半1分。東京の攻撃をカットしたDFからのパスをセンターライン付近で受けた山瀬がドリブルで進撃します。これで綺麗なカウンターの流れができ、東京守備陣が戻りながらの守備を強いられます。バイタルが空いたところに風間宏矢が入り、山瀬と縦のタベーラ。山瀬はワンタッチで、東京最終ラインの裏に抜ける楠神にスルーします。楠神がモリゲと丸山をかわし、ゴール。手数をかけない、美しいゴールでした。東京0-1川崎。

199

反撃に出たい東京ですけど、立て続けに川崎に追加点が生まれます。後半9分。憲剛のFKをファアサイドで秀人と競ったジェシの頭に納まります。ジェシのヘッドがロブになり、権田の逆をついてゴールイン。権田にとっては、セオリーと反対の方向に飛んできたんでしょうか。東京0-2川崎。

210

ジェシはバイシクルクリアも見せてくれました。

207

とにかく1点を返したい東京ですけど、ヨネが足をつり交代です。ネマニャんがトップ下に入り、梶山が1列下がります。結果的には、ヨネのスイープ力が失われたことも大きな痛手でした。名実ともにレギュラーとなったヨネですけど、プロになって初めてレギュラーとして試合を重ねた疲れが出てきているんでしょう。正念場です。

103

ポポさんは、丸山に代えて草民をSBに入れました。ポゼッションのリンクマンとしての起用でしょう。徳永サイドでバランスをとるのでしょうけど、実質2バックとなるリスクテイクです。結果から見れば川崎の攻撃は、登里が入るまで山瀬ひとりが脅威でしたから、それほどのハイリスクではなかったと思います。つづいて疲れの見える羽生に代え、怪我あけのエジミウソンを投入。前線の得点力は上がりますので、後はゴールだけ。川崎の2点目以降、東京が圧倒的に攻め、時々山瀬のカウンターという展開でした。ルーカスの惜しいヘッドなどで川崎ゴールに迫ります。でも、ゴールを奪えず。刻々と時間がなくなります。

173

後半43分。ようやく1点を返します。自陣でジェシからパスを受けた憲剛がターンしようとするところにネマニャんが詰め、ターンオーバー。ネマニャんと梶山が前線に侵出する動きにつられた川崎DFが下がる一方で、同じく前線にいたエジミウソンはステイ。動かないことでフリーになりました。それを見ていたネマニャんがエジミウソンにパス。ワントラップして左足でゴール。地味ですけど、スキルフルなゴールでした。東京1-0川崎。

236

残り時間がないなか、追いつきたい東京ですけど、杉山の遅延行為に妨害されたりして川崎にうまく時間を使われ、このまま試合終了。東京1-0川崎。

078

結果的には、楠神がゴールしましたから川崎のゼロトップは成功と言えますけど、試合のなかで優位性を示せたとは言えないと思います。トップの楠神はフリーマンで、実はトップ下の風間宏矢がポストプレイヤーというスタイルです。カウンターを志向するか否かはともかくとして、1点目のシーンは、チャンスメイカーの山瀬も含めた川崎の理想的なコラボレーションだったと思います。ただ、山越にしろ伊藤にしろ、攻撃に効果的に絡むシーンが少なかったですし、大島のミスが目立ちました。前線も、楠神の得点シーン以外は、東京DFに脅威を与えている印象はなかったです。

149

この試合のテーマは、多摩川の権益をかけたクラシコですけどw、志を第一義とする、ロマンチックなチーム同士の対決でもあります。ほかには、志のあるチームは広島と浦和ですけど、東京と川崎に比べ、もっとリアリストです。極端な言い方をすると、勝負は二の次というアプローチは、東京時代の城福さんと、大木さんくらいですかね。志の具現という意味では、東京に軍配です。皮肉なことに、杉山の遅延行為を含めてリアリスティックだった川崎が結果を手に入れました。

089

言うまでもないですけど、どんなに志の高いサッカーをしても、結果が残らないと意味がないです。これから秋が深まるとともに、結果を求められるようになります。今日は結果が伴わなかったけど、意欲的に先制を狙っていたのは評価してよいと思います。ゴールに向けての課題は、クロスの精度です。ナオにしろ丸山にしろ、クロスがフィニッシャーと合ってませんでした。タイミングを合わせる努力をしてほしいです。

087

非常に悲しく、残念な事件がありました。アップの時に、東京ゴール裏から川崎側観客席に向けてレーザーポインターが照射されたそうです。オフィシャルの迅速な対応で、初観戦の未成年者の行為とわかったそうです。当事者をどう処分するかはクラブにお任せすることなので、コメントを控えます。なにしろ、未成年者であろうがサポーターでなかろうが、破廉恥ではた迷惑な行為です。ダメなことはダメですなのです。不快な思いをされた川崎サポさんに、本当に申し訳ないですし、Jリーグファン全員に向けても申し訳ないです。東京主催試合でこのような事件が起こった汚名は、もう二度とぬぐい去れません。迷惑を被った東京サポにとっても悲しいことです。どうか、どうか、二度とこのようなことがあらゆるJの試合で起こらないことを願うばかりです。

110

レッズが負けたことで、ACL圏内との勝ち点差はそのままです。とにかく目標は3位以内。いかに先制するかを最優先の課題として、残り試合にしっかり取り組んでほしいです。


踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望

2012-09-20 20:54:24 | 映画

真夏かと思うような猛暑日があったと思えば、大雨があったり、不順な週を経てようやく秋めいてきました。天高くぽちも肥えますw。

踊る大捜査線の新作を観ました。

冒頭に、since1997という文字が出てくるのですけど、あれから15年なんですね。なんだか遠い目をしてしまいます。当時27歳ですよ、ボクw。

自分も歳をとりましたけど、踊るも歳をとりましたね。キャラの設定を歳相応にしているのですけど、テイストは変わりません。それが良いのか、そうでもないのか。青島くんがひらの刑事のころは「こんな奴警察にいそうにないけど、若手のなかには案外いるかもな」程度のリアリティを感じられたんですが、係長ですからね。さすがにちっとは分別ができると思うんです。組織のなかにいる人は、階層によって視野が違います。警察のことはわかりませんけど、会社でいえば、若手社員が会社に対して感じる違和感も、経験を重ねて組織全体を見る立場になれば変わってくるものです。組織の運営には多くの要素が絡みますけど、表面的な問題を指摘することは割りと簡単にできます。だけど、問題を解決しようとすると、複雑に絡む糸のどこから解きほぐすか判断と実行力が問われます。多くの人は糸の何本かを意識することができるようになりますけど、俯瞰できなかったり、ほどき方がわからなかったり、めんどくさかったりして、絡んだままにする。青臭い批判精神は、この様な放置を見て見ぬふりと言い、大人の分別として批判します。踊るのテイストは、このような青臭い批判精神に基づいています。これが大人になった自分が踊るを見て感じる物足りなさの由縁だと思います。

もちろん、この演出方針が悪いわけではありません。ひとつの選択肢であることは間違いないです。つまり、男はつらいよ的なアプローチと言いますか、お約束の連鎖による、コアなファンのリテンション。思い付く限りお約束を上げてみます。

(お約束その1)
数本のシナリオが同時進行し、クライマックスで一本にまとまります。今作のシナリオをざっと上げてみます。
・イベント会場と路上の殺人事件の捜査
・公安による現役警官の調査
・6年前に起こった幼児誘拐殺人事件との関連
・すみれさんの退職
・鳥飼管理官のミステリアスな行動
・発注ミスしたビール
(お約束その2)
クライマックスで青島刑事が単独捜査。それを無線で応援する室井管理官。
(お約束その3)
所轄刑事が冷遇される。最後は室井管理官が登場し、本庁と所轄の合同捜査になり、所轄が地味に活躍する。
(お約束その4)
スリーアミーゴスのコント。クライマックスでちょっとだけかっこいいことを言う。
(お約束その5)
東京のランドマークがストーリーに絡む。今回はスカイツリー。
(お約束その6)
お馴染みの小道具。青島刑事のコートと赤いネクタイ。すみれさんのカップラーメン。カエル急便。などなど。
(お約束その7)
お馴染みのキャラクターたち。

などなど。カルト的なお約束はもっとあると思いますけど、そこはマニアにお任せしますw。

ファンが見たいものを見せるというのは、日本のエンターテイメントの伝統的なアプローチで、歌舞伎や忠臣蔵、水戸黄門などのように様式美として受け入れられます。踊るは、様式美でアプローチすることを選択したんですね。様式美は大衆から生まれますけど、極めるとそれが、祭礼や学問に昇華されます。寅さんは大衆であり続けました。釣りバカもそう。踊るの様式のなかに神秘性が宿れば、踊る教や踊る学が生まれる可能性はあるわけですw。様式が美学として昇華される過程で、必ず飽きられるという工程を経ます。時代の変化に無頓着であり続けることが求められますけど、踊るの限界のひとつは、時代とシンクロせざるを得ないパラダイムにいる民放の資金に依っていることです。つまり、飽きられることが必定の戦略にも関わらず、飽きられてはならないというジレンマに陥っているのです。感じるのは、組織を批判する踊るが、組織の意向に従っているという矛盾。

自分は民放をほとんど見ません。どうしても他に選択肢がなく仕方なく見ることが年に1、2回ある程度です。民放は視聴者に面白可笑しく情報を伝えることを理念としていますけど、それが民放の番組に見られる軽薄、誇張、過剰装飾の原因だと思います。踊るの主題は、組織化による弊害に対する警鐘です。今作も警察組織をモチーフとして東京電力の隠蔽体質を批判していますけど、分かりやすくしようとするあまり、原因の深堀がなされてません。責任の所在が曖昧で、機動性がなく、隠蔽体質で、個人を埋没させるという、組織に対して一般大衆がもつ負のイメージに迎合しているだけです。組織には当然メリットがありますし、レゾンデートルもあります。第一大方の日本人は組織に属していて、大なり小なり責任のたらい回しや隠蔽をやっているわけです。係長という組織の運営側に片足を掛けかけた青島刑事が、自分のプリンシパルとの間で苦しむことが想像されるんですけど、そこにドラマの主題をおくチョイスもあると思うのです。残念ながら、光と影の分析は民放のパラダイムではできません。そんな踊るに流れる民放気質が、民放を見なくなったここ数年を経て、気になるようになったのかも知れ ません。

サブタイトルにTHE FINALとありますけど、まさに潮時かもしれませんね。

いずれにしても、15年の長きに渡って続けてきたことと、社会現象にまでなった実績はゆるぎません。かくいう自分もかなり影響されました。「レインボーブリッジを封鎖せよ!」では、個人がルールではなく意思によって有機的に繋がり、有効なグループを形成する仕組みを教えてくれました。いまでも、自分が理想とする組織像です。自分が歳をとって(成長して?w)、踊るを卒業するときが来たのかもしれませんね。踊るが潮時なのではなく、自分のほうが潮時なんですね。踊るは、組織論の普遍的な入門編なのかもしれません。

小難しく表現しましたけど、今作も踊るらしく分かりやすくて小気味よく、面白いです。踊るはミクスチャームービーですけど、今作は踊る自身のミクスチャーです。なので踊るの基礎知識が必要です。初めての人は分からないところもあると思います。

織田祐二はあいかわらずワニ顔でかっこいいです。スタイルやコンディションを維持するのが大変な年齢(44歳)になってきてると思うのですけど、その努力をすごいと思います。何よりも走る後ろ姿が綺麗なんです。走り姿が絵になるおっさんは、柴田恭平か館ひろしと、織田祐二くらいですかね。

深津絵里もあいかわらずチャーミングですね。今作では捜査にほとんど絡まないのですけど、結局事件を解決するのは恩田刑事なのです。

年齢を感じさせないと言えば、なんといっても内田有希です。36歳ですよ(失礼)。いつまでも可愛くいてくださいねw。

小栗旬がミステリアスな存在感に溢れてます。岳の天真爛漫な演技とうって代わり、影のあるキャラをかっこよく演じてました。

15年という年月は、出演者の人生にも関わるんですね。「レインボーブリッジを封鎖せよ!」ではいかりや長介さんを見送りましたけど、今作は小林すすむさんの遺作となりました。ご冥福をお祈りします。

おそらくこれが、踊る大捜査線シリーズ最後の作品になるんでしょう。大人になった自分を感じながら、15年間を振り替えることができた作品でした。

そんなおじさん、おばさん達にオススメです。


東京読売ジャイアンツvs阪神タイガース20120915@東京ドーム

2012-09-16 13:08:25 | 野球

セプテンバーホリデーなんて言葉はございませんけど、3連休です。

003

ひさしぶりに東京ドームにきました。だいたいいつもシーズン押し迫ったころにきています。

004

ジャイアンツvsタイガース。伝統の巨人-阪神戦初めてみます。大阪にいたときも、なんとなくチケットとれないという印象があって、足が向かなかったんですよね。てか、タイガースをスタジアムで観るのもひさしぶりで、たぶん大阪にいた時以来だと思います。

116

ひさしぶりにタイガースを観る気になったのは、なんと言ってもアニキ、金本です。先日、現役引退を発表しました。そんなわけで、広島時代を含めてアニキを生で見た記憶がなく。球史に残る偉大な選手のプレイを一度見ておきたかったので。

113

ジャイアンツ・ホールトン、タイガース・能見で始まった試合は、投手戦になりました。ホールトンはのらりくらりとタイガース打線を翻弄します。能見のほうは、ストレートの威力があったように見えました。アウトサイドのストレートと、インサイドのスライダーを中心に、けして調子がよかったわけではないようでしたけど、要所をしめるピッチングでした。

040

もといw。

063_2

009

最初のチャンスはタイガース。3回表。平野、藤井の連打を能見が送り、一死2、3塁です。能見の打席は、1、3塁という状況だったのですけど、平野はあえて本塁を狙わなかったようです。バントの打球の問題かなあ。能見の調子からいって、まず1点とっておきたかったシーンだと思います。先制して、さらに一死2塁でトップ上本という状況になりますし。結局、上本、大和と倒れ、無得点。

033

その裏、ジャイアンツの二死2塁、打席に長野という好機を防いだタイガースに、先制点が生まれます。

041

4回先頭の鳥谷が、右中間のスタンドに放り込む先制ソロ。ジャイアンツ0-1タイガース。

043

本日1回目の六甲おろし♪

このホームランが、鳥谷のプロ通算100号だったんだそうです。おめでとう、とりたにたーかーしー♪

060

続いて、珍プレーがw。鳥谷のホームランに続いてヒットで出塁した新井良太を一塁におき、打席に5番マートン。マートンの打球は、なかなかいい打球だったんですけどセカンド藤村の正面です。ところが、構える藤村の前を横切る良太の足にあたってしまいました。マートンの記録はヒット。打球があたった良太はアウトw。始めてみましたw。この時スコアボードにはEの文字が出てましたけど、良太のプレーはエラーになるんでしょうかね。

135

その裏、ジャイアントも反撃に出ます。さすがの強力打線、2順目ともなると能見を捉えます。四球で出た坂本に慎之助もヒットで続き、一死1、2塁。でも、ここが能見の見せ場になりました。5番村田を捕邪飛、6番谷を三振にきってとりました。

076

村田、谷は、6回の一死2塁というチャンスでも打てませんでした。谷は2回に牽制アウトとなる走塁ミスがありましたので、この2人がジャイアンツのブレーキになりました。

074

タイガースの4番新井良太も、6回の無死1、2塁という大チャンスで三振。続くマートンもダブルプレーと。良太は8回の二死2塁も活かせず、両チームのクリーンアップがもう一つでした。

092

ジャイアンツは、ホールトンに続いて、8回を福田、9回を田原と継ぎ、チャンスを待ちます。

121

136

その田原の投げる9回、重要な局面でタイガースに追加点が入りました。一死で打席に5番新井貴浩。新井の打球は高い放物線で左中間に放り込む、ダメ押しのソロ。ジャイアンツ0-2タイガース。

013

138

本日2回目の六甲おろし♪

自分的には、ここからがこの試合のハイライトです。一死で、7番平野、8番藤井、9番能見という下位打線です。投手は右サイドハンドの田原。アニキが登場するには、ここしかないという状況です。藤井は代えられないとしても、平野はありかなと思ってましたけど、普通に登場し、三振。続く藤井が打席に向かうと、3塁ベンチから背番号6が!

140

スタンドは少しざわついてきました。たぶん、この試合一番藤井に期待がかかった打席でしょう。スタンドのすこかしこから、「藤井、わかってるやろな」という声援?が飛んでました。けど、藤井はあえなくサードゴロ。スタンドから悲鳴に似たため息が漏れました。うーん残念。

089

9回の表、能見はすでに投球練習をしてなかったのですけど、やはりタイガースは万全の継投です。能見に代わってクローザー藤村球児が登板です。今日の球児は、2点で十分でした。村田をセンターフライ。

145

谷に代え、高橋由伸が登場し、ライトスタンドのボルテージがあがりましたけど、セカンドゴロ。

158

最後は、小笠原を二邪飛に押さえ、ゲームセット。ジャイアンツ0-2タイガース。

161

本日3回目の六甲おろし♪

167

投手陣も然りではありますけど、なんと言っても打線が湿りっぱなしの今シーズンのタイガースです。チーム最高打率が鳥谷の.259(この試合後)ってどういうこと?ってことですね。この試合も9安打でしたけど、得点はソロホームランのみ。統一球の苦労からの脱却が遅れているチームは、総じて成績が振るいません。タイガースも、軸となる鳥谷、ブラゼル、マートンがの調子が、結局最後まで上がらなかったのが誤算でしたね。

171

投手陣のほうも、100勝級の選手が皆無。質は揃っているんですけど、実績があって働き盛りの軸となる投手が不足しています。最大の補強ポイントかもしれません。

174

アニキを打席で見られず残念でしたけど、嬉しそうな虎キチ達に紛れ水道橋に向かう道は、ひさしぶりに関西を感じられてほっこりしました。