ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

空海と密教美術展

2011-09-30 00:22:40 | アート・文化

空海と密教美術展に行きました。25日までだったので、ギリギリで。まあだいたいそんなもんというかw。あ、というわけで、この展示会はもう終わってます@東京。スミマセンw

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国宝、重要文化財率 98.9%です。むしろ残り1.1%のほうが気になりますよね。ちなみに、発見できませんでした。てか、忘れてたw。

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入場まで30分待ちとのことでしたが、実際は15分くらいですかね。トーハクのひとによると、短いほうらしい。

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展示は4つのブロックに別れてます。
(1)空海・・・自筆の書を中心にして空海自身にフィーチャーした展示

 みどころは聾瞽指帰ですね。

(2)入唐求法・・・唐時代の空海

 こちらは、真言七祖像です。自分がみたときは恵果と一行像でした。

(3)いよいよ曼陀羅

 なんつっても両界曼荼羅ですよ。金剛峯寺の胎蔵界血曼荼羅でした。

 それと、風信帖

(4)立体曼陀羅

 クライマックスです。醍醐寺の曼荼羅をみたあと、最後の部屋に東寺の曼荼羅。

だいたいこんな感じです。時期によって展示されてる作品が異なります。例えば両界曼陀羅は、国宝の神護寺の高雄曼陀羅が見られた日もあったようです。まー、傷みが激しくて、何が書いてあるかわかんないんですけどねw。血曼荼羅はバカでかいタペストリーでした。曼荼羅は、胎蔵界と金剛界の二種類があるらしいです。意味合いはわかんないんですけど、見た目の違いはわかりやすいです。胎蔵界は大日如来を中心にして、同心円状に仏のオールスターが描かれています。金剛界は9つのブロックにわかれて、それぞれに物語があるような構成。保存状態がよくないので何を書いてあるかわかんないんですけど、その大きさにびっくりします。仏の世界を感じたいという願いが伝わってくるような気がします。ちなみに血曼荼羅の名前の由来は、平清盛の血が使われているからなんだそうです。

展示室に入ると、いきなり空海が迎えてくれます。有名な金剛寺の弘法大師像です。ババーンって感じです。展示は空海直筆の書から始まります。正直、書の素晴らしさはよくわかんなーいw。聾瞽指帰は長ーい書状ですが、びろーんって斜めってました。保存状態のせいで、巻物が斜めになってしまったみたいです。

入唐求法では、真言七祖像の巨大な掛け軸が印象に残りました。恵果、一行ともほとんど何が書いてあるのかわからないほどの傷みなんですけど、オーラがあるんですよね。少し離れてみるとそれを感じます。

単体の仏像では、聖通寺の千手観音菩薩立像ですね。腕ひとつ一つに持ってるものが違ってました。なんだかごちゃごちゃっとしていて猥雑なんですけど、存在感は満点です。大きさは、現代人の長身な男性くらい。さっきの空海招来の掛け軸もそうですが、十分に離れて見ると、仏教美術独特のオーラを感じることができます。猥雑さや保存状態の問題を超越しちゃう。これって悟り的なものかもしれないですねw。

展示の目玉は、ポスターにもなっている東寺の立体曼陀羅。全部国宝。自分的には、東寺の曼陀羅は現地で観たことがあるので感動はそれほど無かったんですが、やっぱりディテールが細かくてすごかったです。ライティングの効果もあると思います。それから現地と違って、背面も見られるのが素敵です。意外と後ろもちゃんと作ってあるんです。曼陀羅の配置を俯瞰的に見られるようにちょっと高い場所にベランダがあります。でも、残念ながらよくわかんなかったなあ。仏像間の距離が離れているで、同じ視野には全体が入らないんですよ。ただ、良いチャレンジだと思います。意外と、展示フロアの斜めうしろから全体を見てると楽しいんです。これ、オススメ。舞台の袖から劇場を見ているような感じといいますか。

立体曼陀羅は東寺のものだけじゃなく、もうひとつありました。醍醐寺の曼陀羅です。自分はこっちのほうが好き。仏さまがとってもキュートなんです。お顔の作りが漫画ちっくなんですよ。とっても親しみやすい。不動明王が中心に配置されていて存在感いっぱいで、奥に大日如来がいらっしゃる構図。お部屋が広いので、ずっと下がってみると曼荼羅の奥行きを感じられます。東寺の曼荼羅ほど見せ方を工夫していたわけじゃないんでしょうけど、こっちのほうがよかったかもしれませんね。仏さまのなかで特に気に入ったのが、大威徳明王。明王さまは水牛に乗っているんですけど、その牛さんが可愛いんですよ。ワンピースのチョッパー見たいと言ってるひとがいました。目がまんまるで、ホントそんな感じ。

なにしろひとがいっぱいでした。最終日の1日前ですからね。見上げることができる掛け軸や仏像はまだいいですが、書や仏具は無理w。自分はぐるっと2回観ました。2回目のときは閉館時間は近かったので人が少なく、ゆっくりじっくり観ることができました。

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おみやげに、こうやくんを買って帰りました。楽しかったー。

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2011J2リーグ第5節FC東京vギラヴァンツ北九州@味スタ20110928

2011-09-29 01:01:05 | FC東京

Happy Birthday to You ドロンパ

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今日はドロンパの誕生日、なんだそうです。キティちゃんもかけつけてくれました。

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いい雰囲気の二人♪

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ベストカップルを妬んだ怪しい二人組が迫ります。ピーンチ。

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キティちゃんを守るドロンパ△

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ウェディング・セレブレーション・カーが用意されてまして、二人仲良く旅立って行きました~♪

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J2リーグ第5節ですよ。この秋のミッドウィーク開催は、失われた時間を取り戻すシリーズです。

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アウェーで負けてるギラヴァンツ。リベンジでございます。

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この試合の流れは、大きくわけて5パートでした。

[Aパート]

北九州はよく鍛えられた、コレクティブなチームでした。コンパクトな守備ブロックをつくり、バイタルエリアに東京が侵入することを防ぎます。狙いはおそらく、梶山、高橋、草民。東京のコントローラー。すっかり東京対策の定番になったやり方です。とくに草民のドリブルを警戒していたんじゃないかと思います。ここのところの東京は、左サイドで作って右で仕掛ける攻撃が目立ってました。東京のポゼッションを自由にすると手に負えなくなるので、ボール回しが始まるところを潰してしまおうという意図だと思います。さらにはルーカスへのマーク。東京が調子を取り戻した大きな要因は、ルーカスのコンディションが上向いたことに伴い、チームのやり方にフィットしてきたことだと思います。ルーカスにボールが納まることで、バイタルエリアにどんどん選手が侵入できます。北九州はここを許さなかった。東京は打開策として、モリゲからフィードを相手SBの裏に送りこむオプションを持っていますが、チーム全体をコンパクトにしたプレスが東京の中盤にかかってますから、ロングフィードを送ろうにも受け手がいない。結果、試合序盤の東京は、北九州のゴールエリアにまったく侵入できませんでした。

一方、北九州の攻撃もとてもコレクティブです。桑原をアンカーにそえ軸をつくることで、前線の5人がポジションを入れ替えながらパスを回していく、トレンディなポゼッションサッカーです。オシム千葉で衝撃を持ってJに迎えれらたやり方は、すっかりこの国に浸透していて、いまやJ2の地方クラブでも我が物にできているんです。駒陸でみた愛媛もすばらしかったですが、北九州はもっと洗練されていたように感じました。ただし、攻撃の組み立てまでは。点の匂いがまったくしなかったんです。大島と池元はよくポジションメイクしますが、シュートレンジに入ってこなかったです。シュートを撃つことを目指した攻撃の組み立てをできてないんじゃないかと思いました。だから、怖さがまったくなかったですね。

というわけで、攻撃は詰まるけど守備は安心なので、まあ、時間の問題だろうなと思ってました。

[Bパート]

東京が北九州の守備に慣れてきました。ルーカスが相手CBを剥がせるようになってきたし、草民がドリブルをしかけられるようになりました。コンパクトな守備は、押し込まれるとコンパクトゆえに自陣に閉じ込められます。東京は右サイドを破れるようになり、有効なクロスをゴール前に送れるようになります。北九州が徳永に1on1で対処してたのが気になりました。自信があったのか、草民サイドの守備を厚くするためのリスクテイクか、理由はわかりません。いずれにせよ、徳永から何どもいいクロスが入っていたので、作戦上の問題だったと思います。

東京の攻撃力が圧倒するも、スコアレスのまま前半が終了。

[Cパート]

東京の後半の入り方が素晴らしかったです。勝因は二つあると思いますけど、ひとつがこれ。北九州の出鼻をくじくイメージで、攻撃のスピードとパワーを一段あげた感じ。両SBも参加し、圧力を増します。後半2分、右サイドを深くえぐって北九州を押し下げてから、中央に大きくバックパス。ぽっかり空いたバイタルに椋原が侵入しミドルショット。相手にあたってコースが変わり、先制ゴール!

東京は攻撃の圧力を緩めることなく、北九州を攻め立てます。

[Dパート]

北九州は、今シーズンここまで観たなかでのベストチームだと思います。その理由が、ここからの試合展開。東京の先制を許した直後はさすがにガックリきたようですが、心は折れませんでした。正直、最近の東京の攻撃力からいって、このまま一気に押し込み、ゴレアーダで終わるかと思いました。北九州がすごいのは、ここでもう一回気合を入れなおし、コレクティブな守備を取り戻したこと。原動力になったのは、球ぎわに厳しくアプローチする、ひとり一人のアグレッシブな守備にあると思います。疲れからだと思いますが、東京の選手についていけないので、どうしてもファールが多くなりましたけど、けして悪気があってのことではないと思います。

この試合の惜しまれるところは、北九州の激しいプレーに草民が過剰反応し、熱くなり過ぎたこと。シーズン4枚目のカードをもらってしまいました。ナオが得点シーンにも絡みとても好調なことを考えると、草民はスタメン争いのなか一試合も休めない状況だと思います。その意味でも、軽率なプレーでした。

一方で東京のベンチは冷静でした。この試合の、もう一つの勝因はベンチワーク。草民に変えてナオを投入し、ピッチ上の選手が落ち着きを取り戻すことに成功したこと。最近のキヨシは、メッセージがこもった選手交代をします。

[Eパート]

というわけで、仕上げのパートです。落ち着きを取り戻した東京は、疲れのみえる北九州を再び圧倒します。後半30分、ナオが羽生のパス交換から中央の梶山に戻します。梶山は、前線でCBを外してフリーのルーカスに。ルーカスが丁寧にゴールし、2-0。

以降は、フレッシュな選手を投入しながらポゼッションし、完璧に試合を運んで、ゲームセット。

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今シーズンの東京のテーマは、大人のチームになることだと思いますが、今日は実に大人の試合をしました。その意味で、強かった、という印象です。開幕からいろいろありましたが、ゆっくりゆっくり、でも確実に成長してきたんでしょうね。いま振り返ると、そう思います。去年の今頃と比べてみると面白いかもしれませんね。ここ数試合はモリゲのポカもまったくないですし、守備はじつに安定してきた。それから、試合を90分の尺で捉えることができるようになってきたと思います。うまくペースをつかめなくても、慌てなくなった。いまのメンバーなら、J1でも自分たちのペースで試合を進められると思います。当然、J2より相手の守備はうまくなる。そんな時、試合を90分で捉える感覚は、非常に重要になってくると思います。ひょっとすると、J1のリーグタイトルを狙う条件は、そんなところにあるんじゃないかと思います。

課題というか。今シーズンはすべてのポジションで選手の質で優位に立ててるんですけど、特に顕著なのがCBとFW。今日もルーカスがひとりで相手CBに対して勝ててました。FWも、それなりに動けるんだけど、脅威はない(外国人選手は除く)。このあたりが、J1に行くと通用するのか不安なところではあります。

北九州は、ホントに今シーズンのベストな相手でしたね。攻撃の華麗さから、ヤスさんのチームだとは思えなかったんですけどw、気持ちの強さなど、やっぱりヤスさんらしいチームでした。課題はフィニッシュですね。シュートを撃てないと勝てないですよ。このチームはまだJ2で学ぶことがいっぱいあると思います。

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ドロンパに、いいプレゼントができましたねー。

このまま突っ走りたいです。


国宝 源氏物語絵巻に挑む―東京藝術大学 現状模写―

2011-09-25 22:54:49 | アート・文化

藝大に行ってまいりましたよ。美術館ですけど。

出迎えの執事。

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この作品のタイトルは、「砂場」。ぽいでっしょw

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以上、これは上野恩賜公園のなか。

藝大美術館は藝大の美術学部側キャンパスを入ってすぐ。

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チケットを買おうと並んでいたら、知らないご婦人がチケットをくれました。「あなた?チケットまだ? これ、あげる。招待券。余ったの」。以上をめちゃ早口で。あっけにとられる自分をおいて、颯爽となかに入っていかれました。ありがとう。

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さて、なにをしに行ったかというと、藝大の学生が源氏物語絵巻を現状模写した作品を展示した美術展に行ったのです。現状模写は、文字通りいまの状態を写しとるもので、剥落やシワなんかも忠実に再現するのです。徳川美術館や五島美術館のワークスが有名だそうですけど、藝大は学生の修練を目的として、平成15年から取り組んでいるんだそうです。今回はその一部を公開。あわせて徳川美術館と五島美術館ワークスの作品も展示。

模写ですから、もちろん歴史的な価値はありません。本物のオーラもありません。でも、模写だからこそ、細部のディテールを存分に楽しめます。原本の絵の表現方法や紙のデザインを見て、こうなってるのかーっていうフィーチャーの仕方ができます。簾の向こうが透けて見える表現は、色使いと線の表現でできてたりします。

文字にしろ剥落にしろ、模写のときはすべて絵の一部として扱うんだそうです。だから、文字のトメ・ハネは意識しない。模写の場合は右利きのひとの場合、左から右に書いていくんだそうです。通常文字は右から左に書きますが、これだと右手で書いたそばから汚してしまうからなんだそうです。

工程は、まず古紙の雰囲気を出すために美濃紙に下色を塗り、その紙に原本をトレースする作業。これが一番大変なんだそうです。原本を写した写真のうえに美濃紙をおき、めくりつつ写しつつ。髪やシワの表現をすべて完璧に写しとらないといけないわけですから、神経を使うでしょうね。写し終えたら、今度は色の準備。種類だけじゃなく、濃淡や塗り厚まで指定してました。細かな作業。ここで、国宝原本と見比べて色をチェックするんだそうです。緊張するらしい。そりゃそうだw。美濃紙をパネルにはって着色。金箔や表装を整え、完成。ひとり一幕(文章3面と絵2面)を担当し、2年で完成させるんだそうです。一日の進行が1cm四方だとか。いやー、できねーw

藝大美術館の2階にはホテルオークラのカフェもあって、いい雰囲気ですよ。


2011J2リーグ第29節FC東京v横浜FC@国立競技場20110925

2011-09-25 22:09:38 | FC東京

台風12号、15号と続き、四国、近畿、東海地方に大きな被害を及ぼしました。東北の被災地でも仮設住宅が浸水したとか。ことしは厳しい。岡山の実家でも、敷地が崩れたらしく、被災が身近なことになってしまいました。

夏が過ぎ行きますね。毎年のことですが、ほのかに寂しいです。

Jリーグもデーゲームが始まりましたー。秋初戦は、国立のデーゲーム。ナビスコ決勝かのような待機列w

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MXの「F.C.TOKYO 魂!」のジョナサンくん。スミマセン、番組をみたことないんですけどねw

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ドロンパが一日eco検定大使やってました。採点中。

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今日は、茨城と福島の物産展をやってました。がんばろう茨城・福島。あかべえでございます。

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今日はフリエ戦です。キングカズ、先発です!

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さて、キックオフでございます。

横浜FCは亀さん作戦できました。はっきりとしたリトリート。東京対策のトレンドは、中盤へのプレッシングなんですけど、横浜FCはやってこなかったですね。理由はわかりませんが、選手のタレントの問題なのかもしれません。プレス作戦は、攻撃時に手数をかけられないので、少人数でスピーディに攻めきる能力が必要。カイオもカズもスピード系の選手ではないので。それに、東京はここ数戦、プレス作戦を攻略していますからね。そういうことなのかもしれません。

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というわけで、東京はボールを持ち放題w。最初のうちは、ここ数戦と同じく主導権をとるためにモリゲからのロングボールを使ってましたが、梶山も高橋もプレーをさせてもらえるから、ポゼッションに切り替えます。まずサイドに出して基点を作ります。ポゼッションの時、ボールを受けるSBのポジションがポイント。例によってCBが開く分SBを押し上げます。今日はむっくんサイドを基点にするイメージだったようですが、むっくんの位置、高い高い。横浜FCの守備は、東京の基点にプレッシャーにきますが、ここを抜けると両サイドとも緩い。中央もルーカスが優位で、ボールが納まる。さらに横浜FCの守備を東京の左サイドに寄せるということは、右があくということ。徳永の前に広大にスペースができ、ほぼ1on1状態の走り放題。ちなみに東京のファーストショットは、今日お誕生日の徳永のミドル。ハッピーバースデー♪。徳永に限らず、高橋も積極的にミドルを狙ってまして、初夏の好調時に戻った印象ですね。

試合が早々に動いたのも強く影響したんでしょう。前半8分、CKをファーでフリーに構えた梶山がのけぞりながらゴール。

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これでも横浜FCは前に出ることなく、むしろいっそう亀になりました。東京も無理に攻めませんから、膠着状態に入ります。東京のほうの要因は、中盤の3人です。例によって梶山、高橋、草民は流動的ですけど、ボールを持てるだけにポジションチェンジでおんなじところをグルグル回ってるイメージなのです。これだとポゼッションは高まるんですけど、前への推進力が無くなってました。

そこで、後半16分、草民に変えてナオ。これで東京は突破口を得ます。ナオを右サイドに貼り付かせてボールを預けます。前半は左サイドで作ってましたけど、それを省略した感じ。もう一つは横浜FCが守り方を変えたこと。後半に入ってラインをあげてきました。点をとるためだと思いますが、結果的に、東京にとってカウンターを仕掛けるためのスペースをもらえたわけです。そこにナオがハマった。で、後半21分、梶山が絶妙なひと貯めしてから出した裏へのパスをナオがうけ、中央にクロス。走りこんだ羽生が決め、2点目。一気に加点モードに。続く28分、テクニカルなパス回しで中央を崩し、ふたたび羽生のゲットゴールで3点。羽生の1試合2得点以上はプロ初だそうです。

事実上、終戦。3-0で東京。首位に返り咲き。

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この試合、怪我の塩田にかわってひさびさに権田がGKに入りました。東京は、U-23レギュラーGK、A代表GKを控えにもっているんですよw。完封しましたし、権田らしいビッグセーブもありましたが、やはり試合に出てないとキビシイですね。ミスフィードが数本ありましたし、なによりも、ポゼッションに絡むことがなかった。塩田は攻撃時に高く位置取り、パス回しに参加します。今日は高橋やモリゲが下がってこの役をやっていて、権田は絡んでませんでした。ただ、これは試合に出ていないがゆえの問題で、権田の技術的な問題ではないと思います。権田がポジションをつかんだのは塩田の怪我でしたし、今シーズン塩田がレギュラーなのも権田の怪我から。権田サイドで見たら、ある意味チャンスです。がんばって欲しいです。

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キングカズ!。ことしも元気でした。カズフェイントも見せてくれました。やっぱキレキレ。交代するとき、東京ゴール裏のカズコールに応え、手を振ってくれましたー。

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栃木が負けちょっと抜け落ちた感じがしますが、以前勝ち点5差のなかに5チームがいる混戦。東京は、内容的には常に圧倒していますし、試合を安心して見られるようになりましたが、余談を許さない状況にはかわりないです。自分は、東京スタッフの計算だと思っているのですが、いい時期に復調してきました。このまま秋を一気に駆け抜けたいものです。


2011J1リーグ第26節横浜Fマリノスvガンバ大阪@日産スタジアム20110918

2011-09-21 11:36:44 | サッカー

会社帰りのJリーグシリーズ。ウチの会社の節電対策勤務シフトも、今週で終わり。というわけで、会社帰りのシリーズは、あとは東京がミッドウィークでやる時くらいでしょうか。

間に合わなかったので、また品川~新横浜を新幹線で贅沢移動でございます。新横浜で下りると、なんだか街がワクワクしてるんです。楽しそうなんですよ。

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J1夏の終わりの天王山。マリノスvsガンバの1位、2位直接対決です。あ、前の日にレイソルが勝ったので、実は暫定1位と3位対決になっちゃってたんですけど、そんなことはどーでもいいのですよw

日スタに前にきたのは7/30のアルディージャ戦。そう、マツが最後にマリノスを観た日。やっぱり松田ユニ着て追悼してるひと多かったです。

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ゴール裏に横断幕も。

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スタジアムは元気でした。頂上対決を楽しみにしてる空気が満載。だからセンチメンタルはここまでにします。マツのためにも。

もうちょっと遅かったら、綺麗な夕焼けを背景に日スタが浮かんでいるんでしょう。

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日スタ~

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38,000近く入りました。ゴールデンウィークにさいスタで観たレッズvsマリノスが47,000ですから。自分的にはそれに次ぐ感じ。器が大きすぎるので半分くらいなんですが、それでも熱気ありました。今日は3時間前から来てたマリサポの先輩と観るので、席は確保してもらってました。既にビールが2ケース分くらい空いてました。もうひとりの熱狂的なマリサポさんとお二人で、ですけどねw。自分もおすすめされちゃったんで、一本だけいただいたりして。こんなピッチサイドで観ることはあんまりない。

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さすがにガンバサポも気合いが入っているようで、ゴール裏にビッグフラッグ。わざわざ大阪から???

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試合前のおおかたの予想は、攻めるガンバと受け止めるマリノスな感じだったと思います。自分もそう思ってました。とくにマリノスは水曜日にナビスコを戦ってましたから、フィジカル的なことを考えても、そうなるかなと。まあ、それを除いても、今シーズンのマリノスは守備からリズムをつくるチームですので。

試合の入りは、予想以上に激しかったです。ガンバがとてもアグレッシブでした。マリノスが守りにくることが分かっていたので、ガンバ得意の、点の取り合いにもってくるために、早く先制点が欲しかったんでしょう。ガンバはイ・グノを基点に、マリノスの左サイド、つまり金井を狙ってきました。まず先制パンチは二川。いきなりゴールラインまで押し込んで、二川と金井の1on1になりました。二川はクロスを上げられたんですが、あえて金井との勝負を選択し、ゴールラインぎりぎりのところ、金井をブチ抜きます。結果的にシュートは外れるんですが、このプレーがガンバの宣誓のように感じました。自分はこういうプレーが大好きです。以降、イ・グノ、加地、武井(あるいは二川)がつくるトライアングルが金井に襲いかかります。

試合の入りかたは、マリノスも負けてませんでした。小椋を軸に配球し、千真、小野、兵藤がドリブルをしかける縦に速い展開。惜しむらくは、アーリアがワンテンポ遅れるので攻撃が続かないこと。もちろんアーリアの技術的な(いわゆる戦術眼)問題ですが、それにしてもアーリアはとても難しいタスクだったと思います。この試合、谷口は守備的なアンカーで、基本的に中盤の底にへばりついてました。小椋を少しあげるのですが、小椋は配球役なので、アーリアが守備から攻撃へのモードチェンジを敏感に察して攻撃参加しないといけないわけです。もしも俊輔がいたら、谷口をトップ下におけるでしょうから、アタッカーが孤立することはない。それだけボールを持てる選手がいるというのは大きいんですね。カウンター偏重のチームから頭を使って攻撃するチームに変貌するためには、やっぱり俊輔みたいなプレイヤーが必要なんですね。

ただ、この状況は和司監督もわかっていたことだと思います。作戦的には考えの内。うまくいかなかったのはアーリアの問題。試合後に「もうちょっとあのデッカイヤツが頑張ってくれればね」と言ってましたけど、この試合デッカイヤツは二人いて、そのうちのひとりがアーリア。頑張れ。

というわけで、序盤はペースの掴み合いで、局面でガチな戦いが続きました。この展開をとめたのは、矛盾しますがマリノスの攻撃であり、マリノスの守り方の変化であり、そしてガンバの攻め方の変化でもありました。20分、アーリアが仕事をします。谷口の素早い縦パスを受けたアーリアが落とし、兵藤がミドルショットを突き刺す。ゴラッソー!。アーリアはこの仕事の分で、十分及第点w

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このあたりからマリノスは金井のフォローを厚くします。攻撃に加重していた兵藤が加わり、ガンバの右サイドの攻撃をダブルチームで守るようになりました。あるいは兵藤が間に合わないときは中澤。これで、マリノスの左サイドの攻撃力は自ら失うことになります。ところが、千真が使うスペースが広くなって、度々加地の裏をドリブルで狙います。34分、アーリアのパスを受けて撃った惜しいシュートもありました(あ、これもアーリアだ)。もしガンバの右奥にもっと圧力をかけられていたら、試合展開はもっと違ったものになったでしょうね。

マリノスの左サイドの守備をガンバが嫌がったのか、武井と二川がポジションを入れ替え、イ・グノもトップの位置に貼り付くようになりました。これでサイド攻撃の圧力が低下した。自分には、マリノスがダブルチームにきてもなお、グノヒョンのアタックは優勢だったと思っていたので、意外でした。ちょっと自滅に見えました。相当アグレッシブにいってたので、グノがガス欠したのかもしれません。

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後半に入り早々にガンバが動きます。メイヤを一気に替え、キム・スンヨンとアフォンソを投入します。サイドの攻撃力をあげようという意図でしょう。二川と武井なら二人でクロスオーバーできますから、中央に厚みが出ますが、それを失ってもサイドを厚くしようということでしょう。さっそく結果がでます。後半13分、キム・スンヨンからのパスを受けた藤春があげたクロスを、ファーでかまえていたラフィーニャがどフリーでヘッド。同点。この試合、ラフィーニャは消されてました。このあともほぼ消えました。ラフィーニャには青山がついていたんですが、いい仕事をしてました。89分間は。同点ゴールのシーンは、ラフィーニャについていけなかったんでしょう。おそらくゾーンの受け渡しも問題かなと。ストライカーは一瞬で仕事する。まさにその通り。やっぱラフィーニャすげー。

キム・スンヨンとアフォンソを入れた変化。基本、右にはってるアフォンソがドリブルインしてシュートというシーンが何度かありました。やはりドリブルは圧力があって脅威です。それから遠藤のポジショニング。しきりに中盤左奥に構え、ボールを配球してました。ちょっと意図はわかりません。前線にゴリゴリ行けるプレイヤーが揃ったので、前に行ってパス回しに絡むよりも、はやめに縦に入れることを選択したのかもしれません。

マリノスは後半21分、前線を一気に替え、キム・クナンと大黒を投入します。大黒はやぱりいいですね。個人で状況を打開できるアイデアとチカラを持ってます。その分、キム・クナンのいけてなさ加減が目立つw。和司監督が嘆いたデッカイヤツはクナンのことですけど、まったくボールが納まらない。これではマリノスの中盤は上がれないし、最終兵器大黒にいい形でボールを預けられない。言わずもがな、ですね。というわけで、和司監督は勝ち点1を選択し、不安があった金井のところに栗原を投入。金井を一列あげ、肩を痛めた小椋を下げます。

試合はこのまま終了。ガンバが首位をキープする結果。まだ先はありますから、マリノスも最低限の勝ち点を得られたというところでしょうね。

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この試合は、マリノスの試合だったと思います。ほぼ、和司監督の思惑とおりだったと思います。ラフィーニャの一発を除き。まあ、ガンバの攻撃力を考えたら、勝ち点1でオッケーな感じかもしれませんね。お疲れ様な雰囲気の選手たちです。圧倒的に攻めるガンバを守りきるマリノスがうっちゃり勝利、的なシーンを期待したんですけど、惜しかったな。

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交通事情のトラブルで新横浜からの帰宅が3時間半もかかり疲れましたが、緊迫感のある面白い試合で、楽しめましたー。