空海と密教美術展に行きました。25日までだったので、ギリギリで。まあだいたいそんなもんというかw。あ、というわけで、この展示会はもう終わってます@東京。スミマセンw
国宝、重要文化財率 98.9%です。むしろ残り1.1%のほうが気になりますよね。ちなみに、発見できませんでした。てか、忘れてたw。
入場まで30分待ちとのことでしたが、実際は15分くらいですかね。トーハクのひとによると、短いほうらしい。
展示は4つのブロックに別れてます。
(1)空海・・・自筆の書を中心にして空海自身にフィーチャーした展示
みどころは聾瞽指帰ですね。
(2)入唐求法・・・唐時代の空海
こちらは、真言七祖像です。自分がみたときは恵果と一行像でした。
(3)いよいよ曼陀羅
なんつっても両界曼荼羅ですよ。金剛峯寺の胎蔵界血曼荼羅でした。
それと、風信帖
(4)立体曼陀羅
クライマックスです。醍醐寺の曼荼羅をみたあと、最後の部屋に東寺の曼荼羅。
だいたいこんな感じです。時期によって展示されてる作品が異なります。例えば両界曼陀羅は、国宝の神護寺の高雄曼陀羅が見られた日もあったようです。まー、傷みが激しくて、何が書いてあるかわかんないんですけどねw。血曼荼羅はバカでかいタペストリーでした。曼荼羅は、胎蔵界と金剛界の二種類があるらしいです。意味合いはわかんないんですけど、見た目の違いはわかりやすいです。胎蔵界は大日如来を中心にして、同心円状に仏のオールスターが描かれています。金剛界は9つのブロックにわかれて、それぞれに物語があるような構成。保存状態がよくないので何を書いてあるかわかんないんですけど、その大きさにびっくりします。仏の世界を感じたいという願いが伝わってくるような気がします。ちなみに血曼荼羅の名前の由来は、平清盛の血が使われているからなんだそうです。
展示室に入ると、いきなり空海が迎えてくれます。有名な金剛寺の弘法大師像です。ババーンって感じです。展示は空海直筆の書から始まります。正直、書の素晴らしさはよくわかんなーいw。聾瞽指帰は長ーい書状ですが、びろーんって斜めってました。保存状態のせいで、巻物が斜めになってしまったみたいです。
入唐求法では、真言七祖像の巨大な掛け軸が印象に残りました。恵果、一行ともほとんど何が書いてあるのかわからないほどの傷みなんですけど、オーラがあるんですよね。少し離れてみるとそれを感じます。
単体の仏像では、聖通寺の千手観音菩薩立像ですね。腕ひとつ一つに持ってるものが違ってました。なんだかごちゃごちゃっとしていて猥雑なんですけど、存在感は満点です。大きさは、現代人の長身な男性くらい。さっきの空海招来の掛け軸もそうですが、十分に離れて見ると、仏教美術独特のオーラを感じることができます。猥雑さや保存状態の問題を超越しちゃう。これって悟り的なものかもしれないですねw。
展示の目玉は、ポスターにもなっている東寺の立体曼陀羅。全部国宝。自分的には、東寺の曼陀羅は現地で観たことがあるので感動はそれほど無かったんですが、やっぱりディテールが細かくてすごかったです。ライティングの効果もあると思います。それから現地と違って、背面も見られるのが素敵です。意外と後ろもちゃんと作ってあるんです。曼陀羅の配置を俯瞰的に見られるようにちょっと高い場所にベランダがあります。でも、残念ながらよくわかんなかったなあ。仏像間の距離が離れているで、同じ視野には全体が入らないんですよ。ただ、良いチャレンジだと思います。意外と、展示フロアの斜めうしろから全体を見てると楽しいんです。これ、オススメ。舞台の袖から劇場を見ているような感じといいますか。
立体曼陀羅は東寺のものだけじゃなく、もうひとつありました。醍醐寺の曼陀羅です。自分はこっちのほうが好き。仏さまがとってもキュートなんです。お顔の作りが漫画ちっくなんですよ。とっても親しみやすい。不動明王が中心に配置されていて存在感いっぱいで、奥に大日如来がいらっしゃる構図。お部屋が広いので、ずっと下がってみると曼荼羅の奥行きを感じられます。東寺の曼荼羅ほど見せ方を工夫していたわけじゃないんでしょうけど、こっちのほうがよかったかもしれませんね。仏さまのなかで特に気に入ったのが、大威徳明王。明王さまは水牛に乗っているんですけど、その牛さんが可愛いんですよ。ワンピースのチョッパー見たいと言ってるひとがいました。目がまんまるで、ホントそんな感じ。
なにしろひとがいっぱいでした。最終日の1日前ですからね。見上げることができる掛け軸や仏像はまだいいですが、書や仏具は無理w。自分はぐるっと2回観ました。2回目のときは閉館時間は近かったので人が少なく、ゆっくりじっくり観ることができました。
おみやげに、こうやくんを買って帰りました。楽しかったー。