ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

がんばろう日本! チャリティマッチwith横河武蔵野

2011-03-28 01:06:27 | FC東京

2011年3月11日 14時46分
会社にいました。揺れました。最初はよくある地震だなーと思いましたが、長くて次第に揺れが大きくなって、正直ちょっと覚悟しました。
東北関東大震災。
多くの人の命を奪い、いまなお行方の知れない人が多く、20万人ちかい人が避難所で苦労され、福島第一原発の問題に苦しむことになるのは、それから30分ほどのちにおこった大津波が因。ふさわしい言葉がまったくみつかりません。ただただ、一日もはやく被災した皆様に平安な日が訪れることを願うばかりです。
Pray for Tohoku Pray for Kanto Pray for Japan
交通遮断のあの日、6時間かけて小平まで歩いて帰りました。同じ方面の同僚4人と。自分が一番遠かったので、最後に自分が残りました。

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なんとも不安で暗いあの日の夜道。

計画停電の夜もありますが、東京の暗闇なんて被災地に比べたら時限がわかっていますから全然大丈夫ですよねっ!
いま自分は小平でほぼ不自由なく暮らせてますが、それでもあれから一週間ほどはショックが続きました。サッカーも映画も仕事もまるで頭からなくなって。テレビで被災の様子や原発のニュースを見るのが怖く、涙が止まりませんでした。でも、ふつうに生きなきゃいけなくて。たまたまテレビで知った藤子不二雄A先生のまんが道を読んだり、大阪から仕事のオファーがあったりで、少しっつ平静を取り戻してます。
ボクらにサッカーのある日常が戻ってきました。
チャリティマッチ with 横河武蔵野FC。

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苦しんでいたり、不安に思っている人に届け、勇気。夢。希望。
東京と横河の試合を切望していたファンがメインスタンドとゴール裏にあふれ、リーグ戦と変わらない人出でした。なにげに東京ダービー。実はジュニアユース世代の好敵手。

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結果は8-2。平山ハットトリック。
序盤、モチベーションを強く出す横河のアグレッシブなカウンターを受け気味で、先制されてしまいましたが、25分過ぎからは東京の圧倒的なペース。開幕戦からモデルチェンジしている印象が二つありました。
ひとつは守備ブロックのラインが高いこと。センターライン付近にMFのフラットなラインをひき、ボランチのアグレッシブな仕掛けでボールを奪う仕組み。ヒロミ東京の守り方に似てるかな。ヒロシ東京より3mばかり前に位置してる気がします。コンパクトにして、ボールを奪ってからできるだけゴール近くで攻撃を組み立てる意図かと。
ふたつめはバイタルエリアの使い方。トップ下のポジションに入れ替わり立ち替わり、いろんな選手が進出します。今日は、大竹、梶山、谷澤、羽生、スズタツ。つまりはMFの全員がトップ下を務められるということ。ヒロシが未完成に終わった仕組みをキヨシが引き継ぎ、キヨシなりに完成しつつあるのではないでしょうか。谷澤の存在が大きいですけど、大竹とスズタツの成長もインパクトあるでしょう。大竹はまだまだ波があって90分間存在感を維持できないですが、イケてる時間帯は”The 大竹チーム”をつくってました。大竹が攻撃のコンダクター。
今日は横河武蔵野の方が選手を試す志向が強くコンペティティブな内容ではなかったので相対的な評価は難しいですが、NEWキヨシ東京のモデルが披露できたのではないかと思います。
そこで問題は。
ボール回しはうまいのですが、やっぱり相手最終ラインからラスト2m。最終的な仕掛けをできないとゴールは生まれない。今日のメンバーで攻撃の組み立てができるのはわかったのだけど、リーグ戦のホントにコンペティティブな状況でゴールを奪えるのか?。PJやRSやホベルトが組み合わさったときに(もちろん、再来日してくれることが前提)、コレクティブな組み立てとゴール奪取というリアリズムが共存できるのか?。未知数の難しい問題です。
基本的にビルドアップは右サイドバックにボールを渡してから。つまり、出し手であるボランチかセンターバック、受け手の右サイドバックを押さえたら東京の攻撃は止められる。今日は梶山、モリゲ、高橋が安定してましたし、むっくんもリンクマンとして効果的でしたけど、コンペティティブではないからだと思います。現体制ならセンターバックとボランチを一定レベル以上で任せられる高橋の存在は心強いですね。サイドバックは徳永のバックアップとしてむっくんのがんばりに期待。

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この中断期間を東京にとってポジティブにとらえるなら、コンディション調整ができたこと。とくに梶山が間に合ったは大きい。ナオはまだみたいだけど、一か月あるし。元気に戻ってきてほしい。

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味スタには福島から避難している方がいらっしゃいます。今日は特別席に招待しての試合でもありました。リラックスして楽しめたかな。被災地を中心に、まだまだ厳しい冬が続いてます。
でも、春は確実に来てるんです。そこまで来てるんです。

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小金井公園に寒緋桜咲いてます。

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染井吉野はまだ奥ゆかしいけど、開花はもうすぐです。

いつか冬は終わるんです。
You'll never walk alone
ひとりじゃないさ!
公式戦再開は4月24日。千葉戦@フクアリ。そのころに、東北が関東が日本が一歩ずつ元気を取り戻せてますように。


ヒアアフター

2011-03-07 00:20:23 | 映画

来週の岡山帰省は土曜早朝に決め、決心し。起きられるかな。やっぱり心配。開幕戦は東京1-0鳥栖。岡山0-5湘南。好対照な船出で、東京サポのボクとファジサポの両親の間、いっそう家庭内がギクシャクしそうな予感w
ヒアアフターみました。予告がよかったので。イーストウッドにしては明るい作品だということで。
期待どおり、心がほっくりする素敵な映画でした。
感想文を書きにくい映画です。筋を書いちゃうとネタばれになっちゃう。ミステリー基調の作品はえてしてそんな感じ。
霊能者のジョージ(@カリフォルニア)、ジャーナリストのマリー(@パリ)、市井の少年マーカス(@ロンドン)と、住んでるところも境遇もまったくつながりのない三人、それぞれがそれぞれの悲しみを背負っている三人の人生がつむいでいく一本の糸。そんな感じのストーリー。
気がつくと、クリント・イーストウッドの作品を結構みてるですよ。「マディソン郡の橋」、「ミスティック・リバー」、「ミリオンダラー・ベイビー」、「父親たちの星条旗」、「硫黄島からの手紙」、「インビクタス」。あんまり相性よくないなーと思っているんですが、印象に残る作品が多いです。ミスティック・リバーもミリオンダラー・ベイビーも二度と観るもんかと思うほど後味が悪いんですけど、なぜか強烈に記憶に残るのです。でも、最近作風が変わってますか? 2006年の硫黄島連作以降。インビクタスは感動しました。あ、本作と同じくマット・デイモン君が主演だ。
作品の印象はともかくも、いつも音楽が素敵です。本作でもイーストウッドがセレクトしてます。わりと重い内容なんですけど、深刻にならず進行してるのは、切ないんだけどポジティブな印象を残すメロディがBGMとして効果的に使われているためだと思います。
マット・デイモン君。まじめで目立たない青年を好演してます。グッド・ウィル・ハンティングは大好きな映画で、以来大好きなアクター。
セシル・ドゥ・フランスが素敵。ボーイッシュでスタイリッシュなんだけど、そんなスタイルに頼ることなく、PTSDの影響をうける複雑な役どころをこなしてます。キュート。やっぱりアクトレスはキュートでないとね。
ジョージ・マクラーレン君。一番難しいロールではないかと思います。無表情なんだけど、だからこそ悲しさを漂わせる。そんな演技が求められます。終幕にマーカスがふつうの少年に戻ることができます。
知ってると、もっと作品を楽しめる豆知識。
チャールズ・ディケンズ。19世紀英国の作家。シェイクスピアなどと比べ、庶民の味方な作家です。代表作はクリスマス・キャロル、オリバー・ツイスト。
ロンドンのブックフェアは日本にはない感覚ですね。作家自ら朗読して新作をアピールします。日本にはないイベントかもしれません。
とっても優しい映画です。イーストウッド作品によくある不条理さはないです。落ち込んでいて元気を取り戻したいときにぴったりかもしれません。
お薦め~


2011J2リーグ第1節 FC東京vサガン鳥栖 @味スタ 2011/3/5

2011-03-06 14:03:13 | FC東京

SOCIOになって10年目のシーズンでございます。
2011Jリーグディビジョン2 開幕。
まだ肌寒い、梅香るこの季節、東京@味スタ。2011年3月5日。

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ちょっと外周の色が鮮やかになりました。

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今シーズンの観戦テーマには迷いがありません。昇格、それだけ(できれば優勝も、なんてね)。なんで開幕戦の注目ポイントは、昇格できるチームになっているのか?、です。パスワークを主体にした去年までのスタイルを進化するのか、そうではないのか?、新しい選手は頼れるアイドルになることができるのか?
開幕戦って、これが楽しいのですよ。新しいおもちゃをもらった気分。ボクはあえて、ニューカマーを「大人のおもちゃ」とそう呼んでおります。左脳だけじゃなく、右脳でも楽しめる対象だという意味で。
もちろん、また日常にサッカーが戻ってくる季節の薫りあるいはサウダージも、開幕のよろこびの一つですけど。
内容的には。うーんw
1-0 後半16分谷澤。東京の勝ち。ホーム初戦で無難に勝点3の好スタート。結果としてはそんな感じ。
鳥栖がよかったですね。先制するまではどちらかというと鳥栖ペースの試合でした。たしかに東京が攻めるシーンが多かったですけど、やりたいことができていたのは鳥栖のような気がします。ポゼッションはどうなんだろう、鳥栖の方が高率なんじゃないかな。
基本的な攻撃の戦い方は似ていたのかもしれません。低い位置からさばいてサイドで基点つくるという。東京がトップのポストプレーを絡めるところだけ、違っていたと思います。東京は前半、磯崎のサイドを狙ったんだと思います。北斗やサイドに流れたスズタツに早めに入れて1on1のシチュエーションを作ろうとします。が、あんまりうまくいかなかったですね。鳥栖の戻りがはやくダブルチームをしっかり作って対処してきました。前半で効果的なシーンは、羽生のシュートのように、ゴール前でスキルフルなプレーを仕掛けたところ。つまり、個人頼み。後半あたまからシフトチェンジして対処しました。北斗アウト、セザーイン。それでスズタツを右のハーフに移します。スズタツは前半途中から中盤のビルドアップにも絡み、試合を組み立てる役を担ってました。キヨシはスズタツの好調さをかったのかもしれません。さらに、右で組み立てるのは前半と変わらないのですが、柳澤と磯崎の中間あたりにスズタツか徳永をおいて、フリーな状態でビルドアップの基点にしてきました。これで、磯崎との1on1のマッチアップができるようになった。試合中にストロングポイントを見極め、戦い方を微調整できるようになったのは進化なのかなと思います。でもこれはこの試合の対処であって、今シーズンの東京スタイルを示唆しているわけじゃないでしょうけど。ビルドアップのタクトを高橋がふってました。前半東京がリズムをつかんだのは、高橋がフリーになってさばけるようになった時間帯。鳥栖の守備網のなかにすっと入っていけるんですよ。梶山得意のプレーですが、なにか盗めたのかな。ただ、鳥栖が豊田と早坂と岡本でタイトに高橋を挟むようになってから攻撃への絡みに苦労してました。課題ですね。後半は前線に攻撃参加するシーンもあって、90分間チームに貢献できた印象。高橋も自信になったんじゃないでしょうか。ちなみにゴールは、意外なところから。鳥栖の固いゴール前のゾーンの更に奥。GKとCBの隙間にあがったクロスに、平山が勇敢に飛び込んで室に競り勝ち、落ちたところに詰めた谷澤が押し込んでゴル! 80%ぐらい平山のゴル。エースの仕事です。
鳥栖の攻撃もサイドアタック。国吉のドリブルインは脅威です。それとキム・ビョンスク。正直なところ、相手チームのタレント面では見る楽しみが減ると思っていたのですが、この二人は楽しかった。勝ったので楽しかったなんて言えるけど、正直怖かったです。とくにキム・ビョンスクは、徳永とマッチアップしても遜色なく、ゴール前に危険なパスを配給してました。国吉とキム・ビョンスクがスタートから出て、そこに山瀬が絡んでくると面白くなりそうな予感。鍵は豊田と早坂がゴールを決められるかにかかるでしょうけど。
鳥栖の守備はコレクティブでした。とくにCBとボランチでつくるゴール前いわゆるバイタルエリアのゾーンカバーが固い固い。東京がそこにアタッカーを置いても効果が無力化されちゃうんですよ。シュートシーンは、固いゾーンの外からが多かったような気がします。前半の羽生とか後半のスズタツとか。惜しいように見えるけど、鳥栖にとっては対処できる範囲内なんでしょうね。
いっぽうの東京は、マンツーマンよりの守備。これは変わらず。個人能力が高いところがストロングポイントですから。逆にリスクでもあります。一人でも抜かれると危険。守備のカバーリングが課題だと思っていたのですが、この試合ではチェックできませんでしたので、次節にでも。結果的に完封ですし、内容としてもひやっとしたシーンは豊田がクロスバーにあてたシュートと国吉のフリーキックぐらいなので、OKなのかなと思います、とりあえず。ディフェンスシステムで気になったところがひとつ。あべたく攻撃参加時のカバーリング。高橋が下がるパターンと今野が開くパターンを併用してましたが、高橋が下がったときに逆に中央がぽっかりあくシーンがなんどか見られました。守備面でもリスキーですが、逆襲をするときに起点がなくなりますので。
MOMはスズタツ。守備のカバーリングが秀逸。走りまくってました。それでリズムをつかんだかもしれません。プレッシングからシュートまで全部ひとりでやっちゃったシーンがありましたが、そのぐらい独善的でいいと思います。
新しい大人のおもちゃの感想。谷澤はまだまだフィットしてないですね。あべたくとの絡みが有効じゃなかったです。後半消えてたし。移籍初得点が決勝点なんて、なんか持ってるのかもしれません。ロベルト・セザーは独力でシュートまでいけるし、シュートモーションが速いです。チームと日本のサッカーに馴染めばかなりいけると思う。逆にいうと、全然なじんでないですね。ホベルトは時間が短くてわかんなーい。
普段は相手の戦い方と選手に注目しながら試合をみます。東京のことはわかっているので。でも、開幕は両方追わないといけないので大変なんですよ。ちょっと疲れた。でも楽しい疲れ。
スタメンが揃ってないから、まだ2011仕様の東京はベールに包まれているかもしれません。なにはともあれ、勝点3をとれたことは一安心。あと、お客さんが去年と遜色ないぐらい入って一安心。

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さて、次節は自分のホーム岡山。ちょっと切ない対戦。でも楽しみ♪


英国王のスピーチ

2011-03-01 23:38:42 | 映画

アカデミー賞の季節ですね。今年の作品賞をみました。
「英国王のスピーチ」
映画は大好きですが、アワードはあんまり気にしないのでこの作品がノミネートされてることを知りませんでした。別の映画をみたときに予告編をやっていて面白そうだなって。さすが受賞直後だけあって、平日の昼間なのに満席のようでした@TOHOシネマズ府中。
期待どおりの素敵な映画でしたー。
吃音症に悩んでいるヨーク公が、ジョージ6世になり第二次大戦中に名スピーチをするまでの物語。一風変わった方法で治療を施す、オーストラリア出身の言語聴覚士ライオネル・ローグとぶつかりながらも、ドクターの具体的な手法を受け入れ、自信はないのだけれど少しずつスピーチが上手になっていくジョージ6世の苦手克服記。
ところで、この物語のテーマは3つあるんじゃないかと思います。
一つ目は、ジョージ6世をとおして、がんばれば苦手を克服できるという応援歌。
二つ目は、第二次大戦直前の動乱期に、王室にフィーチャーしながら英国が体験した辛苦へのオマージュ。
三つ目は、英国王室の家族愛の物語。ジョージ6世とエリザベス王妃、娘エリザベスとマーガレットの二人の王女(エリザベスはいまのクイーン)、兄エドワード8世、父ジョージ5世、母メアリー王妃を中心とした一家の物語。
予告などをみても、スピーチが苦手な王様というテーマにドラマ性があるので、一見一つ目がメインテーマのように思えますが、おそらく主題は三つ目にあるんじゃないかと思います。英国王室へのやさしい眼差しをそこはかとなく感じました。ジョージ6世ファミリーの愛情はもとより、あまり評判がよくないウインザー公エドワード8世もそれほどダメダメには描かれてなく、権力よりも愛を求めた、ひとつの価値観として尊重しているように感じました。ジョージ5世も、ジョージ6世の吃音症の原因となってはいるけども、伝統の狭間のなかでメディア時代の王室を模索したひととしても感じられます。

でも、この物語は第二次大戦にフィーチャーした歴史物あるいは戦争物にカテゴライズされるのだと思います。ところが、べたに凡庸に歴史を語るのではなく、ジョージ6世の苦手克服という、極めて個人的な問題を通して歴史を透かし見せるところが、この映画の脚本のすばらしいところなんだと思います。
主演ジョージ6世のコリン・ファースの人間味あふれる演技がすばらしいです。

脇もすばらしい。ライオネルはジェフリー・ラッシュ。風変わりだけど一本筋が通った役柄をあったかく演じてます。ジョージ6世が友情をこめ彼をライオネルとファーストネームで呼びますが、王として最高の役をこなしたことに敬意をあらわし、ライオネルが初めて「マイ・マジェスティ(陛下)と呼ぶシーン。感動です。彼の奥さん、ジェニファー・イーリーもすばらしい。家に帰ったら国王夫妻がいた。そんなとんでもないシチュエーションをコミカルに演じます。

なによりも、エリザベス王妃のヘレナ・ボナム=カーター。表情がすばらしいんですよ。ジョージ6世を、ときに労りときに励ましあったかく包んでます。クライマックスのスピーチが終わったあと、ジョージ6世を迎える彼女の表情が愛らしくて。二人の娘も素敵。登場シーンは限られてるけど個性を見せていて、やっぱりエリザベスはしっかり姉さんな感じ。クライマックスのあと、おしゃまにかわいいセリフがクスッと笑わせます。

エドワード8世のガイ・ピアースは、L.A.コンフィデンシャル以来久々にみたけど、やっぱり印象深いです。
ライオネルが吃音克服の方法をいろいろ伝授しますが、テーマは二つ。「自分を出すこと」と「リズムをとること」。クライマックスのスピーチでは、ベートーベンの交響曲No.7第二楽章が使われます。感情を抑えながらもドラマチックかつ厳粛に、聞くひとの勇気を発揚し、一体感を促すイメージとして採用されているのだと思います。ぴったりです。スピーチの状況にふさわしい音楽を選んでリズムをとること、それは良いスピーチをするためのヒントを与えてくれているのかもしれませんね。
「エリックを探して」の感想でも書きましたが、ボクはイギリス映画が好きです。この映画はオスカーの栄誉を得ましたが、ストーリー展開がシンプルで鑑賞後が爽やかな、肩肘はらないイギリス映画そのものです。案外地味です。オスカーだからって過度な期待をしないで、リラックスして楽しんで観てほしいです。きっと素敵な時間を過ごせると思います。スーツやドレスも素敵です。
サッカー好きのひとにもプレゼントがあります。旧ウェンブリースタジアムが登場します。ちゃんと二つのタワーがみつかりますよ。

メガお勧め!


2011大熊東京の船出は、J1制覇の序章なのだーの巻

2011-03-01 02:07:44 | FC東京

梅の香がかぐわしい。
春でございます。やよいですよ。春一番が吹いて冬籠りの外套を脱がせちゃってくれます。
スタジアムへ、いっこ~
今シーズンもやってきました。Jリーグ開幕です。
毎年楽しみにしているこのことば。
開幕まして、おめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!
10年SOCIOになりました。金バッチがまぶしいですよ、エッヘン。10年経つんですね。阿久根社長の直筆サインの感謝状はありがたかったです。でも、節目って意識はないですね。ボクのなかにフットボールが続き、東京がそばにいてくれればそれでいいですから。
今シーズンはJ2イヤーでございます。なにはともあれ、昇格。目標はこれにつきます。
開幕に臨むにあたって、いまの率直な興味は、キヨシがどんな戦い方を志向しているのか?につきます。TMをひとつも観てないですし、評判など情報収集をしないズボラものですので、ほぼ白紙の状況です。ま、毎年のことですけどね。
これだけの戦力だから、チーム内の雰囲気として勝利至上主義的な受け身サッカーはできないでしょう。ネームバリューやスタティックにみたスキルの違いで圧倒できるでしょう、みたいなところがメディアの一般的な論調だと推測しますけど、J1であれば上位をもうかがえそうな戦力っていうのは、選手が一番意識しちゃうんだろうなと思います。したがって、戦略的には昨年までの延長線上しか取り得ないと思います。それが吉と出るか凶と出るか。正直なところ、紙一重だろうなとドキドキビクビクしています。まあ、もし想像どおりなら、戦略に迷う必要がないわけですから、腹さえ決まれば集中して取り組めるのではないかとも思いますけども。
補強もがんばりました。豪華です。
レギュラーボランチの不在が混迷の起因でしたから、バックアッパーとしてホベルトの加入は期待大ですね。福岡時代にキャプテンをしていますから、リーダーシップには問題ないでしょう。キャプテンとして昇格も経験してますしね。ボランチのレギュラー争いが厳しくなることも歓迎すべきこと。怪我が伸び悩みの原因であるエース梶山には、とにかく体をケアして選手としてステップアップしてほしい。

リーダー不在が課題視されますが、チームとしてのメンタルな弱さの一因でしかありません。自分の行動基準がはっきりわかっていたら、心は折れにくいものだと思います。行動基準をつくるのは、リーダー、ルール、ビヘイビア、いろいろあります。リーダー不在を補完するホベルト獲得でしょうけど、ホベルト不在のときはどうするのか。プレーに迷いをなくすルールやビヘイビアの醸成こそ、トーキョースピリットを形作っていく種になるんじゃないかと思います。
Jで実績を残している外国人は計算ができます。ペドロJ。実質的な活躍は09の新潟だけなのが不安ですけど、期待してます。
ロベルト・セザー。男前ですねー。カーレーサーに居そうな風貌ですね。ゴツ目な体型で、パワフルなプレーをしてくれるなら心強いな。
谷澤。コンスタントに試合に出ているのに、禁断の柏to千葉を果たしたアグレッシブな選手のイメージがあります。
おかえり、あべたく、カズ、廣永、下田。あべたくは先輩二人超えしていきなりレギュラーですか。SBの争いが激化するのは歓迎。
ウェルカムです、高松、常澤、柳楽、上里。
SBを絡めたビルドアップの組みたては、誰のどんな組合せでもある程度優位にたてると思うのですよ。問題はリスクをおって、縦に攻め込むスキルと勇気を持てるか。それにつきると思います。その意味で、アタッキングハーフが今シーズンの行く末を左右する最も重要なポジションなんだと思ってます。ナオがシーズンを通して確変してくれるなら、それ以上の望みはないのですが、オプションも大事。試合を決める威力をもったハーフは誰なのか? 羽生の役割ではないことはわかっているので、ペドロJ? 谷澤? そうたん? 上里? それともやっぱり大竹?
今シーズンは19番を背負って応援します。がんばれ大竹!
勝利至上がファーストプライオリティなんですが、心のどっかで、2012シーズン以降のことも考えてほしいところもあるんですよ。東京から香川みたいな選手を育ててほしい。育成と結果を両立するのは非常に困難なことはわかっているのですが、東京を象徴するアイドルが出てきてほしいのです。やっぱり攻撃系の選手で。サッカーの華はやっぱりアタッカーですよ。
なにしろ、開幕ダッシュですね。メンタリティを課題視するなら、シーズンの流れとして先取速攻で結果を出すことが、一番の妙薬ですから。
中断のないながーいシーズン。J1制覇に向けたストーリーの序章として、近い将来語れるようなシーズンになったらいいな。
TOKYO SPIRIT!