東アジア選手権の中断期間です。我らがキャプテンが初A代表でございます(^o^)/。
今日は、草民の一時帰省を祝う日です。業務提携したCEサバデルとのフレンドリーマッチ。サバデルのアンセム。
CEサバデルは、リーガ・エスパニョーラのセグンダに所属するチームです。カタルーニャにあって、日本人がオーナーなんだそうです。そんな縁で東京と業務提携が成ったんでしょうかね。
今日の舞台は西が丘。キャプテンアーリアと宏介の試合前の儀式。2000年の最終戦、天皇杯3回戦甲府戦以来の公式戦です。懐かしいですねー。試合前に、夕方から激しい雷雨があり、かなり怖かったのですけど、試合開始直前にピタっとやみました。やっぱり自分の天気微妙(だけど雨は降らない)男のマジックは健在です。
東京的な3ゴールの快勝でした。ということにさせてくださいw。
東京は普段出られない選手を積極的に起用します。SBに怪我から復帰の北斗が久しぶりにスタメン。GKは塩田。CBは加賀と丸山。モリゲとヒョンスは代表で不在です。同じく代表に行っている秀人に変わって、ヨネの相棒は今日はアーリア。WGはネマニャんとたまです。千真、慶悟、ヨネ、宏介は普段のポジションに入ります。
サバデルのメンバーは省略しますw。草民はスターターで左のハーフに入りました。
フレンドリーマッチなので探りあうことはありません。お互いにやりたいサッカーを展開します。東京の作成はお馴染みなので略します。注目のポイントは、やはりスタメン争いをして欲しいメンバーのパフォーマンスでしょう。北斗はすでにスタイルが確立されているので、強みを活かすことに注力していると思います。北斗の難点は1on1の守備なんですけど、そのリスクをとっても余りあるほど、好調時のアタックは魅力的です。ただ、クロスがいいわけではないので、どちらかというと独力でのフィニッシュを特長とします。
丸山は現状、ユーティリティなところが強みです。今日はCBですけど、CBメンバーのなかでは、足元がもっとも巧みです。とくに左足のロングボールは精度、スピードともクオリティが高く、魅力です。一方で器用貧乏なところもあって、CBにしろSBにしろ、スターターになるには課題が多いです。おそらく試合に出ないと改善点が見い出せないと思うので、チャレンジしてもいいんじゃないかと思います。
ネマニャんはあえて注文をつけることは何もないです。これからシーズン後半に向けてネマニャんの季節がやってきます。きっと、東京を助けてくれる感動的なゴールや、エンターテイメント性あふれるビューティフルゴールをいっぱい決めてくれると思います。
サバデルを楽しみにしていました。もちろん草民がテーマなんですけど、もうひとつ。スペインのサッカーを直接見るのは、マドリーとバレンシア以来、ひさしぶりです。スペインを代表するクラブはグローバル化が進んでいて、ある意味でスペインらしさが薄れています。それに較べるとセグンダは、きっと濃厚なスペインテイストが味わえるんじゃないかと思っていたのです。スペインは地方自治意識が高い風土ですから、きっとサッカーも地方によってオリジナリティがあるんだろうなと思っています。サバデルはカタランのクラブですから、カタルーニャらしいサッカーというのを体感できる絶好の機会です。
さて、サバデルのサッカーですけど、非常に特長的でした。まずは守備。最近のJではお目にかかれないやり方です。サバデルはマンツーマンに近い守りかたです。ラインを作りません。Jクラブは、まずラインが基準にあって、ラインを維持するか崩すことを許容するかで作戦が分かれます。サバデルはそもそもラインを作ろうとしません。中盤で積極的にボールフォルダーにアタックします。ただ、かなり組織的です。マンツーマンとは言え、追い込みのルートはチーム内でコンセンサスがとれているようです。プレッシングも鋭利です。東京はこの守りかたに苦労しました。
もっともスペインらしさを感じられたのがアタックです。スペインといえば、やっぱりサイドアタックです。アジリティとドリブル、シュート力に優れたサイドプレイヤーの存在がスペインサッカーの特長ですけど、サバデルはその典型のようです。サバデルの場合は、右に偏重しています。右というかファンホセ・コヤンテスです。コヤンテスは草民と同じくWGプレイヤーです。試合中に草民と左右入れ替えていました。いずれ、コヤンテスが攻撃を組立てます。コヤンテスサイドでチャンスメークしてFWでフィニッシュ。そこに逆サイドの草民が絡むイメージでしょう。コヤンテスはポジショニングが非常に巧みです。いわゆる三角形の中央に上手く入り込みます。とくに4バックのチームは、ボランチ、SB、ハーフの中間スペースが攻守の接点です。コヤンテスはまず、そこに位置取ります。それからボールを持つ技術が非常に高いです。パスを預かって時間を作れますし、アジリティが高いのでドリブルも強いです。コヤンテスのドリブルは、強力なローギアを持っているイメージです。一瞬のスピードを強みとしているんでしょう。結局東京は、最後までコヤンテスに手を焼きます。このレベルでセグンダなんですから、なるほどサイドプレイヤーが強いわけです。
サバデルのフォーメーションは、スクエアな4-4-2です。FWはアニーバル・スルドが軸となり、マヌエル・ガトがセカンドアタッカーという関係です。その下にダブルアントニオボランチ、アントニオ・イダルゴとアントニオ・ロンガスがいます。ここは縦の関係で、イダルゴがアンカーでロンガスはかなり前に出てきます。ロンガスもボールが持てる選手のようで、中央ルートはロンガスを通ります。コヤンテスへのパス供給は、SBのアントニオ・ラオか、ロンガスです。パスの裁きはとてもシンプルです。ワンタッチを基調とします。この点は、ボクら青赤サポは見慣れていますね。
もうひとつサバデルの攻撃で面白いのは、CBが結構オーバーラップしてきます。総じて躍動感のあるチームで、攻撃的で面白いサッカーをします。クラブの特長なのかもしれません。
ようするにサバデルは、世界を席巻している同じカタランの象徴、バルサと根っ子のテイストが同じなんです。彼我の違いは、チームの特長となる選手のポジションだけ。これは、とても嬉しい体験です。もちろんサバデルだけをもってスペインクラブの特長を体感できたとは思わないのですけど、らしさをストレートに感じられる経験って、キターって感じがしますよね。
どちらかというと受動的なサッカーを信条とする東京ですから、パワフルなサバデルのアタックを受ける形になります。でも、先制点は早々に東京に生まれます。
前半7分。丸山が戻したボールを塩田が前線にダイレクトでフィードします。これをセンターライン付近で千真が後ろのネマニャんにフリック。ネマニャんはバイタルエリアの左サイドでボールを持ちます。千真と競ったのは右SBのラオ。なので、この時点でネマニャんがどフリーになります。それでもサバデルの後ろは揃っていたので、CBのパブロ・ルイスはネマニャんに寄せてもよかったですね。千真がラオを振り切ってあがります。真ん中を慶悟があがります。最奥はたま。ゴール前はラウル・ゴニとモハメド・ヤゴウビが守ります。ネマニャんがドリブルインします。ラオとルイスが寄せますけど、それよりネマニャんのシュートモーションのほうが速かったです。カットインからゴール。東京的1-0サバデル(東京1-0サバデル)。
序盤、サバデルの戦い方に慣れるまではちょっとバタバタした所がありましたけど、後ろ側から次第に安定してきます。見ていると、まず加賀が落ち着いた気がします。特長がわからないFWとの間合いを測っている感じがしました。スピードで優位に立てることがわかって、落ち着いたような気がします。それが丸山にも伝播しました。コヤンテスに突破されこそすれ、中央でのフィニッシュは許しません。今日のCBの内容を見ていると、公式戦で少々のアクシデントがあっても心配しなくて良さそうです。モリゲ、秀人、ヒョンスが代表で留守にする可能性はこれからもありますし。というところで、東京的な追加点が入ります。
前半34分。加賀が前線にあてるパスをイダルゴがカット。前線のガトに預けます。ガトはターンして、右サイドにいた草民へ。草民はドリブルで宏介、アーリア、たまを引き付け、ガトに戻します。ガトはサイドチェンジでヤゴウビに。ヨネはロンガスを見て、北斗はコヤンテスをケアしていて、ヤゴウビの前がぽっかり空いてます。ヤゴウビは北斗に対峙。こまかいトラップで北斗をかわします。これで勝負あり。ヤゴウビのクロスが草民にぴったりあいました。東京的2-0サバデル(東京1-1サバデル)。
ここでサバデルは草民とコヤンテスがポジションを入れ替えます。偶然だと思いますけど、東京もネマニャんとたまを入れ替えます。東京は、サバデルのプレッシングをかいくぐれるようになります。千真にポストが入るようになります。これで、両SBが高く位置取れるようになりました。慶悟が前線から厳しいチェックをします。前半のフィニッシャーは、千真とネマニャんでした。前半はここまま終了。
ハーフタイムに阿久根社長とルーカスの音頭で、アミノバイタルでエア乾杯しました。このアミノバイタルは入場時に深川のカスーラが配っていました。
後半から東京は大きくシフトを変えます。ヨネ、ネマニャん、慶悟、千真に代えてナオ、復帰した梶山、河野、相太が入ります。たまがトップ下です。
梶山の最初の挑戦は結果が出ずに終わりました。クラブの選択肢が少ないのかな。結果的には難しいリーグを選択したような気がします。まだ最初ですから、すぐまたチャレンジして欲しいです。梶山には絶対成功してほしいです。
今日のスタメンは相太だと思っていたので意外でした。常時ベンチ入りはできるようになったのでコンディションは戻ってきてるのでしょうけど、千真とのオルタネイティブだと、難しいですね。まずはオプションとして結果を残すことを目指してほしいです。
シーズン後半を考えたら、戦力のオプションを充実させておきたいですね。心身のコンディションがポイントになります。心の面は、出場機会が少ない選手の表情を見ていると明るいのであまり心配してませんでした。忠成の騒動がありましたけど、影響はほとんどないようです。
ちょっと心配なのが洋平なのですけど、今日はアーリアに代わって出場できました。ボランチに入ったのにびっくりしました。中盤全体を視野にしたほうが可能性は拡がりますね。ただ、どこに入っても洋平のプレーは変わりません。ボランチの位置からドリブルしてました。パス捌きも、洋平に入るとリズムがズレます。これがアクセントになるといいのですけど。変な言い方なのですが、洋平は最もポポさんのサッカーから遠いタイプの選手です。だからこそ、洋平が活きる時があるような気がします。
宏介に代わり陸が入りました。大分の力が活躍していますから、ポジションは違うけど刺激になるでしょうね。北斗が左に回り陸がコヤンテスと対峙するになって、サイドの決壊率が低くなりました。1on1に強い選手ですね。まず守備に魅力を感じました。SBは攻撃力こそが魅力ですし、まして大きくない選手ですから、アタッカーとしてどんな特長をもっているのかを見てみたいです。
春先にチャンスが多かった河野は、ひさしぶりの出場です。WGは激戦区ですから仕方ない部分はありますね。その河野がゴールします。
後半26分。右サイドのスローインから。陸は梶山に渡します。梶山はロンガスをひきつけて丸山にパス。このときサバデルの最終ラインは揃っていますけど、イダルゴが中途半端です。なので丸山はどフリーです。相太にはシエルコレスが付いています。河野がフラフラっとシエルコレスとルイスの間を浮遊しますけど、ルイスはとくにケアしてません。これを丸山は見逃しませんでした。さすがです。河野が反転して一気にゴール前に走ります。絶妙なタイミングで丸山がスルー。河野はナウセ・ペレスが触る前にシュート。東京的3-0サバデル(東京2-1サバデル)。
これで逃げ切るかなと思ってのんびりしていたら、すぐに追いつかれます。
後半33分。サバデルのパス回しから、左サイド際のコヤンテスに渡ります。コヤンテスはキープしながらルックアップ。陸が対峙します。河野がヤゴウビ、ロンガスに洋平が付きます。加賀は陸のバックアップ。ゴール前では、スルドが丸山と1on1です。コヤンテスの選択はシンプルにスルドでした。浮かし気味の緩いクロスをスルドは丸山をかわして受け、トラップしてショット。東京的3-1サバデル(東京2-2サバデル)。
フレンドリーマッチらしい点の入り方ですw。大団円のうち、試合終了。東京的3-1サバデル(東京2-2サバデル)。
試合後の草民の挨拶。草民はサイドアタッカーとして勝負するのかな。それともトップ下、あるいはFWかな。スペインのサイドはプレースピードの速さが求められるのでちょっと厳しいような気もします。草民の独特なリズムがスペインでうまくハマるといいのですけど。レギュラーメンバーはともかく、草民がたまや河野と違って試合中に目立つのは、一人だけリズムが違うからなんです。これをポジティブな特長にするのは、草民の工夫だと思います。活躍を祈りましょう。
スペインのサッカーを体感できたり、普段見られない東京の選手をチェックできたり、草民の行ってきますゴールを見れたり、雨もあがり楽しいイベントになりました。
なんだか不安定な天気が続きます。やっぱり暑いし、水不足も心配だったりします。8月に入れば、また忙しいシーズンスケジュールです。体調をしっかり整えて、東京を応援しましょう。