滝上町の開拓は奥地に進み、開拓民の利便性確保のため更に駅逓所が設置されました。
この駅逓は今は無人の原野になっている国道273号線沿い、5区39線の滝奥にあります。
滝上から行くと廃屋になった山田商店を過ぎ下りカーブを降りた左手に。
開設は大正12年、取扱人は杉山要次郎。
ここに最初の開拓者が入ったのは大正2年、大正7年には戸数45戸という記録があり、
同年には滝奥特別教授場が開校し次第に市街地が形成されました。
道路は大正7年に45線まで開通、同13年に59線、昭和9年に上川まで開通しています。
駅逓開設の大正12年は59線まで道路が開通する前年、
この地区の開拓がいよいよ活発になろうかという時期です。
大正9年には道路もなかった55線に滝南特別教授場も開校、
さてこれからどんどん奥地を開拓するぞという意気込みが感じられます。
閉鎖は駅逓制度が廃止された昭和21年。
滝上の最奥地だけあって交通不便な地、
最後までその使命を全うしたのですね。
昭和25年、北紋バスがここまで路線を延ばしました。
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