９時、起床。
チーズトースト、牛乳、珈琲の朝食。簡易なのは昼食の約束があるから。
今日の「人生案内」は２１歳の女子大生からの相談。中高年の女性からの相談が主流を占めるが、たまに大学生からの相談が載る。４年生になるにあたって卒業に必要な単位はすべて取得したが（卒論は必修ではないらしい）、この１年をどう送ったらよいかというもの。「やらなくてはならないこと」がないときこそ「やりたいこと」をやればよいといのは誰もが考えることであるが、その「やりたいこと」がわからないのである。子供の頃からずっと「やらなくてはならないこと」に追われてきたのだろう。そういう人にとって、「やりたいこと」をやるべきだという思想は、一種の呪いのようなものである。「先生は定年後は何をされるのですか？」という質問も同じ思想の平面に属する質問である。「とくにありません」じゃいけないのかしら。
昨日のブログを途中まで書いて、とりあえずアップして、１０時前に家を出る。
１１時に「ポットリー」のマダムと早稲田駅で待ち合わせる。
「カフェゴトー」にお連れする。
この後、ランチをするので、タルトタタンを半分こ。焼きたてで美味しい。ドリンクは私は珈琲、マダムはアイス珈琲。
マスターにマダムを紹介する。お二人はカフェを初めて３０数年。同じ時代をカフェの店主として生きてきたお二人である。
私は紅茶、マダムは珈琲をホットでお替り。
「カフェゴトー」を出て、私の研究室にご案内する。日曜日でもキャンパスの門は開いている。
研究室でしばし雑談。
ツーショットを撮る。
さて、ランチにいたしましょう。
早稲田→日本橋→神田に出る。
マダムのなじみの鰻屋「きくかわ」に連れて行ってもらう。
マダムの一番の好物は鰻重だそうである。
「きくかわ」の鰻重は「イ」と「ロ」という符丁で呼ばれている。「ロ」はすでに売り切れで「イ」を注文する。
きれいに焼かれた鰻である。ふっくらとして、たれもいい感じ。マダムは少食で、半分食べて「お食べになる？」と聞かれる。私は半分の半分をいただき、残りはマダムが持って帰られた。「今日の夕食か、明日の朝食にするわ」
「きくかわ」を出て、道路の向かいにあるカフェに珈琲を飲みに行く。いつものコースらしい。
「スモーキスト・カフェ」という名前である。そう、マダムは喫煙者なのである。「ポットリー」も喫煙ＯＫ。
私は珈琲、マダムはアイス珈琲。そしてマダムは煙草。ピースを吸っているが、真ん中あたりまで吸って、次の一本に火を点ける。
マダムは旭川の生まれ。北海道の大学（商学部）を出て、上京。会計事務所に勤め、宅建の資格も取って、バブルの時代をモーレツに働いた。３０代でご自宅（マンション）を購入し、旭川のお母さまに一戸建ての家を建ててプレゼントした。３０代半ばに２年間、世界中を旅行した。そしてバブルの終わる頃、「ポットリー」を開店したのである。
約１時間、マダムのライフストーリーを聴いた。「こんなに話したの久しぶり」とマダムは言った。私、聞き上手なものですから（笑）。
マダムとはここでお別れ。私はＪＲで、マダムは地下鉄で。今日はありがとうございました。
帰宅したのは４時頃。
今日は棋王戦の第３局のある日。ネットの中継を点けると局面は中盤の勝負所を迎えていた。後手の伊藤が２四歩と突いた局面。
昨日のブログの続きを書きながら、観戦する。
先手の藤井は１七角と打った。次に３五金と行きますよという手である。後手はこれを直接防ぐ手はないが、ＡＩの形成判断は「互角」で、後手がいくらか指しやすい（ー１８７）。ふ～ん、そうなのか。
局面は進んで、後手が１七歩成としたところ。先手の飛車・角の抑え込みを図ろうとしている。
藤井は飛車で２七の金を取り、同とに１一香成と二枚替えを決行した。直後に後手の１九飛（５九の角と１一成香の両取り）が見えているが、それには６四香と打って先手がよい（５九飛成と王手で角を取られるが、６九金と打って、龍が逃げれば６二香成と金を取る）。後手は１九飛とは打たずに６三銀と引いた。
先手は２一成香と桂馬を取り、一九飛には３一角と王手をしてから、６八銀と角取りを防いだ。持ち駒のない後手は３八歩成と開き直るしかないが、先手の王様はなかなか詰まない形だ。
以後、後手は防戦一方になり、最後、５一銀と打たれたところで投了した。これで藤井の２勝無敗１引き分け。第４局は２週間後の２月１７日（日）。
夕食は鶏のささ身のチーズ・梅・紫蘇の挟み焼き、サラダ、タラコ、玉子とオクラの味噌汁、ごはん。
食事をしながら『正直不動産２』（録画）を観る。
マダムからいただいたお土産のお菓子（フルーツゼリー）を食べる。本物のフルーツの味がする。
『サンデー・ソングブック』を聴きながら今日のブログを書く。
風呂から出て、今日の日記を付ける。
１時半、就寝。
