フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

6月1日(日) 晴れ

2014-06-02 11:26:15 | Weblog

     8時半、起床。今日から6月。

     サラダと紅茶だけの朝食。この後、ランチを外でしっかり食べるつもりなので。

     11時半頃、家を出て、「パン日和あをや」へ。昨日、お店のツイッターで今シーズン最後の新玉ねぎサンドを作りますとあったので、「明日の昼に伺います」と返信をしておいた。

     今日は鹿島田ではなく一つ手前の矢向で降りる。「パン日和あをや」は両方の駅のちょうど中間地点にあるので、ならば手前で降りた方が電車一駅分の時間の節約になるはずである。

     上り(川崎方面)のホームにはけっこう人がいる。

    駅前のロータリー。ここを右に行く。

     線路沿いの小道をひたすら歩く。

     日差しが強い。この時間帯は日陰がないのがつらい。

     踏切を渡ったところに「パン日和あをや」はある。

     建物の外壁工事(メンテナンス)のための足場が組まれている。

     お店に入って手前のテーブルがリザーブされていた。ありがとうございます。

     バケツにビールとアップルサイダーが氷で冷やされている。

     ここで、ビールを飲んだら酔っぱらってしまうので、アップルサイダーを注文。

     本日のスープと新玉ねぎサンドを注文。

     新じゃが入りのチキンカレースープ。とても美味しい。

     今シーズン最後の新玉ねぎサンド。

     目を閉じて、味わって食べる。

     食後にコーヒーを注文。

     パン屋さんにとって夏場は悩ましい。パンが売れないからである(という話を今日初めて聞いた)。一般にニッパチ(2月と8月)は売上が落ちると昔から言われているが、パン屋さんの場合、2月は問題ないのだが、8月(夏)はパンの売り上げが目に見えて落ちるそうだ。そうなのか、私は一年中、朝食はパンが基本ですけどね。パン屋さんの中には夏は商売を休むところもあるという。

     「あをや」のご夫妻と私ともう一人の常連と思しき女性客の4人で、夏場の対策を考える。フルーツサンドなんかどうでしょうと私。冷たいレモンティーでフルーツサンドなんてスイーツ感覚で注文するんじゃないかな。かき氷なんてどうかしらと女性客。子どもには絶対受けると思うし、原価も安いでしょ。しかし、ケーキ屋さんも夏場は売り上げが落ちることを考えると夏場にフルーツサンドが売れるかどうかは疑問だし、かき氷はパン屋さんとしてのアイデンティティの問題がある。

     この問題は継続審議となる。でも、そんなに時間はないですぞ。

     帰りは鹿島田駅へ。こちらの方が日陰はある。

     鹿島田ー(南武線)→武蔵小杉ー(目黒線)→目黒ー(山手線)→恵比寿。東京都写真美術館へ行く。

     写真見物の前にテラスで一服。室外でも湿気はないので日陰のベンチは気持ちがいい。

     恵比寿ガーデンプレイスは今年で20周年である。私も早稲田大学で教えるように20年目である。最初の年に担当した社会学基礎演習で学生たちを連れて写真美術館に来たことを思い出す。

     今日、見物する展示会はコレクション展の「スピリチュアルワールド」と佐藤時啓(ときひろ)「光―呼吸 そこにいる、そこにいない」展。たまたまだろうか、両者は目に見えないものを写真に撮るという点で共通している。 目に見えないものを写真に撮れるのかという疑問は当然あるだろうが、「スピリチュアルワールド」はスピリチュアルなものを感じさせる場所(聖地)を撮った作品で構成されている。「光―呼吸 そこにいる、そこにいない」では、長時間露光の技法を使って通常は目に見えないもの(光跡)を写真に撮っている。また、特殊なカメラ装置を使って、人間の目に写るのとは違う風景を写真に撮っている。

     たまたま私の見物していた時間帯に佐藤のワークショップ「段ボールカメラで写真をうつそう」が開かれていて、佐藤が子どもたちに自作の解説をして回っている場面に遭遇した。子どもたちの生き生きとした表情が印象的だった。

     写真美術館には2時間ほど滞在した。

     写真を撮りながら、恵比寿の駅へ向かう。

 

     蒲田の街に戻ってくる。ここは大人の街である。

     くまざわ書店で川上弘美『ニシノユキヒコの恋と冒険』(新潮文庫)を購入。

     帰宅する前に「phono kafe」に顔を出したが、3つのテーブルは先客で埋まっていたので、「じゃあ、また」と大原さんに挨拶して引き返す。

     今夜は赤飯。何かあったわけではないが、ときどき母は赤飯を炊くのである。「なんでももない日、おめでとう」というフレーズを母が知っていると思えないのだが。

     深夜、ツイッターのタイムラインを眺めていたら、私が写真美術館に行っていた時間帯に、二文の卒業生のFさんが隣の建物で嘉門達夫のライブを友人と楽しんでいたことがわかる。ニアミスだ。そのことをFさんのつぶやきに返信したら、10月に出産の予定だと返信があった。結婚されたとは聞いていたが、それはおめでとう。子どもを産む前に、私の授業にもぐりにいくかもしれないと言ってきたので、今年度は研究休暇でゼミしか担当していないから、来るなら教室ではなく研究室にどうぞと返信すると、Nさんを誘って行きますとのことだった。2人とも2010年の卒業生(二文最後の入学者)だ。