団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

家庭においては、「がんばる」を禁句したい!

2011-04-20 08:06:00 | 日記
今朝の朝刊に「『がんばれ』は地獄の言葉」と云うタイトルで宗教評論家のひろさちやさんが、コラムを書かれていました。
ひろさちやさんは、読みやすい文章を書かれるので、好きな作家です。

父親から「がんばれよ」と言われて、その言葉に傷ついて自殺した浪人生がいます。
父親は軽い気持ちでその言葉を言ったのです。
しかしそのとき、息子はスランプに陥っていました。受験勉強に熱中できず、自分の前途に希望が見いだせない状態でいたのです。
〈ぼくは一生懸命にやっているつもりだ。でも、父から見ると、ぼくは怠けているように見えるんだ。だから父はぼくに”がんばれよ”と言った。ぼくはどれだけがんばればいいのだろう.....〉
そんな書き置きを残して彼は自殺してしまったのです。
その遺書を読んで、父親はぼうぜんとします。
〈俺はそんな意味で言ったのではないのに...〉
だが、いくら弁明しても、もう手遅れです。息子に父親の気持ちを伝えることはできないのです。
このようなケースは数多くあります。
うつ病の患者に「がんばれ」の言葉がいかに危険であるか、多くの精神科医が指摘しています。にもかかわらず、世間では「がんばれよ」といった言葉が、むしろ美辞麗句のように使われています。
コラムは、この後、「がんばる」と言った言葉は、競争社会で必要とされる言葉で、家庭においては、「がんばる」を禁句したいですね。
と、結んでみえます。

私も何気なく「がんばって」と声をかけます。
私の知っている女性も「がんばれ」と言う言葉は「きらい!」と言ってみえました。
この女性はシングル・マザーで、自分は十分頑張っている。それなのに、「がんばれ」は止めてほしいと。

私は、将来孫達に「がんばれ」と言いそうなので、自戒したいと思いました。
コメント
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