goo blog サービス終了のお知らせ 

気ままに

大船での気ままな生活日誌

ロンドン コートールド美術館

2011-12-02 11:06:39 | Weblog

ワイフが結婚前に買って、今も寝室の一画に置いてある”現代世界美術全集”。その第一回配本がマネで、その表紙絵が”フォリーベルジェールの酒場”だった。バーのバーテンダーがこちらに複雑な表情の顔を向けている絵で、なんとなく気になる女性だった。この女性が、コートールド美術館でも、数ある所蔵名画を差し置いて、看板娘として扱われていることをロンドンに行って知った。ぼくも買った、コートールド美術館名作選の表紙絵に採用されているのだ。

会場でその絵を前にして、この女性の目をみつめたとき、”気になる女性”が”好きな女性”に変わった(爆)。何でこんな表情をするのか、フォリーベルジェールはパリ社交界の上流階級の人々と高級娼婦の集まる有名なバーで、バーテンダーも客をとっていたという。うしろの鏡に男と交渉している姿が描かれている。たぶん、あまり気に入らない客だと感じていたのではないだろうか、だからこんな、複雑な表情をしているのだ。マネの最後の大作で、1882年にパリのサロンで出品された。

こういう中に展示されている。

ひとつおいて、これもマネの名作である”草上の昼食”がみえる。この作品は1863年にサロン”官展”で落選したものの、あとで描いた小型のバージョン。裸の女性と現代風の服装の男性を並べて描いたことが、問題となり、酷評されたとのこと。

さて、この女性も気に入りました。ルノワールの”桟敷席”の女性です。一瞬、上の酒場の女かと思った(汗)。1874年にパリで開催された第1回印象派展に出品されたもの。モデルはモンマルトルの女性であだ名は”ぶす”だったという(爆)。”上流階級の女性”として描いたか、”娼婦”としてか論争があったらしい。ぼくの勘では後者です。

名画続々、コートールド美術館。

ゴッホ 耳を切った自画像

セザンヌ サント・ビクトワールとカード遊びをする人たち

スーラ 化粧する若い女

ゴーギャン ネヴァーモア

モディリアニ 裸婦

マチス

ユトリロ

ピカソのぶた おもしろかった


ゲインズバラ ゲインズバラ夫人マーガレットの肖像そしてルーベンス

ドガ、モネ、ブリュ-ゲル・・・まだまだたくさんありますが、きりがないのでこの辺で。

コートールド美術館は、ロンドン大学の付属。フランス印象派、後期印象派の優品を中心に所蔵。20世紀初頭、レーヨンの生産で財をなした英国の実業家、サミュエル・コートールドのコレクションが中心。

また、この女性で〆ます。日本語版もありました。

 

 








コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 横浜 十二月ついたち | トップ | ロンドン ナショナルギャラ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

Weblog」カテゴリの最新記事