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気ままに

大船での気ままな生活日誌

利休

2011-09-11 10:21:40 | Weblog

3・11から半年がたった。今もって、あの日はどこにいたかが、久しぶりに会う人との話題になる。ぼくは、あの日、鎌倉芸術館で、三国連太郎のトークと彼の出演した映画2本をみる、鎌倉同人会主催”春の映画会”を楽しんでいた。

はじめに、彼のデビュー作”善魔”(木下恵介作品)をみて、彼のトークが、山内静夫さんの聞き役により始まった。大船撮影所に採用された頃の逸話、”善魔”が、岡田英次の代役として出演し、役名がそのまま芸名になったことなどが、話された。そして、そのあと、上映される”利休”は、自分が気に入っている作品だと述べた。そして15分の休憩ののち、二本目の映画、”利休”が14時30分にはじまった。そして、6分後、大地震が会場を大きく揺らし始めたのだ。

灯りも消え、ぼくらは誘導され、外に出た。ようやく揺れが収まった。停電であるし、今日はここで解散、”利休”は日を改めて、上映するということであった。その再上映が一昨日、あったのだ。また、地震でもと不安な気持ちでホールに入ったが、こんどは無事、終了。そのあとの(すでにブログで紹介した)落語会も順調に終えた。

利休が三国連太郎か、三国連太郎が利休かと思わせるほど、当たり役だった。実際、利休はこういう雰囲気の人だったのだろうと思わせる。秀吉には山崎努。これまた、秀吉の粗野な性格をうまく出し、名優だな、と思う。原作が野上弥生子の”秀吉と利休”だから、二人の葛藤が中心になるが脇役もすごい。歌舞伎界から、松本幸四郎(信長)、中村吉右衛門(家康)、板東八十助(光成)、中村橋之助(細川忠興)と錚々たる布陣。そして、三田佳子(りき)、岸田今日子(北政所)ら女優陣も睨みをきかせている。

表、裏、武者小路千家が後援だから、茶室、茶道具もぬかりない。秀吉は黒楽茶碗を嫌ったので、赤楽茶碗がここでは主役だ。黄金茶室もちらりと出てくる。ぼくは利休はいやいやつくらされたのかと思っていたが、気に入っているようだった。こんどMOAでじっくりみてみよう。長次郎も長谷川等伯もちらりと姿を現わす。

結局、利休は秀吉に殺されことになるが、ラストシーンは、ゴッホの麦畑のように揺れる、竹林の中に白装束で入っていく利休の姿である。監督は勅使河原宏。草月流家元の免許をもっているので、花をいけるシーンはご自身の指導だそうだ。ラストシーンの”揺れる竹林”も監督ならではのものだろう。1989年製作。何度かみているが、いつみても、いい映画である。

。。。。。

偶然、今日、NHKBSプレミアムで放送されます。もう一度、またみようかな。
午後、また鎌倉芸術館へ。えっ?また落語です。”ためしてがってん”の志の輔独演会です。えっ?私も行きたい、って?。当日券はありません。がってんしてくれるかな。

 

3.11の鎌倉芸術館前 避難の人でいっぱいだった。

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