2011年4月27日、朝日新聞山梨版が、浜岡原発の事故想定、県が防災体制見直し と報じました。『見直しに向けた第一歩として27日に開く本部会議は、同プランについて協議した2002年9月以来になる。』
27日13時17分のNHK甲府放送局 山梨のニュース記事では、
『会議の冒頭で横内知事が「今回の震災では、これまできづかなかった多くの課題が見えてきた」とあいさつしました。
このあと東日本大震災を教訓に東海地震に備えて静岡県にある中部電力浜岡原子力発電所の事故を想定した対策を加えた新しい地域防災計画を年内にもとりまとめることを決めました。
新しい地域防災計画ではこのほか避難所の安全点検を行うとともに、情報伝達機能の整備や、物資の輸送手段の確保などを進めることも盛り込まれることになりました。県の地域防災計画が大幅に見直されるのは富士山の噴火を想定した防災対策が取り入れられた平成18(2006)年以来5年ぶりとなります。』
『現在の県の防災体制は、2003年3月に策定された行動計画「山梨防災アクションプラン」 に基づいている。同プランでは東海地震の発生を中心に、県南部で最大震度7の地震を想定している。
ところが、東日本大震災では想定を超えるマグニチュード9を観測。さらに、福島県の原発事故で周辺地域が警戒区域になり、多くの住民が避難生活を強いられている。
そのため、県は想定震度の見直しを検討し、県南部から約70キロの距離にある浜岡原発で事故が発生した場合の対応についても話し合うことになった。』(朝日新聞)
私は原発について不勉強でしたから、「大丈夫なのだろう・・・信じておこう」と思って考える事を封印していた、情報を探さず、情報が出ていても内容を確認もせずに、問題に気付くこともなかった、時間が無かったと言い訳はしたいのですが、 『今まで 無関心で すみません』
自分の仕事ですからインターネットやパソコンに関する問題は、理解できる限りは徹底的に調べます。どうしても理解できない問題はフェールセーフとして少し不便でも安全側にサーバーやWebページを構成します。自分で信頼できると判断した専門家の意見を採用してプログラムに反映する場合も多いです。
防災問題のような広範囲なことは私にはとうてい理解できません。防災専門家の方々を信じておくしかありません。しかし、防災専門家の方々すら浜岡原発に関して論じられていた事に「これまで気付かなかった」のなら、防災問題については行政のどの部分を信じればよいのか、私はわかりません。
山梨県防災新館の計画は無意味だということは既に書きましたが、それは危機に対処するにはネットワークが有効だとしたアーパネットの考え方に共感しているからです。
《THE JOURNAL》編集部 日時: 2011年4月26日 現実味を帯びる首都圏壊滅の危険(3)── もし浜岡原発が爆発したら? この記事が総合報告的です。以下は前に書いていたブログ記事からそのまま転載しました。
「原発震災」という言葉をなんども目にしています。私も使ったと思います。『原発が地震で大事故を起こす恐れは1970年代から指摘されていて、震災論の立場から「原発震災」という言葉・概念を提唱』されたとお書きになっている石橋克彦さんのお名前はこれまでに何度も目にしました。
石橋克彦 私の考え このホームページでこれまでの5本の論考を整理し再掲しておられます。目次に記載されていない日付を追記しておきます。
◇ 2011年東北地方太平洋沖地震による「原発震災」について 2011年3月18日(最新更新日)
◇ 2006年3月27日付静岡新聞1面記事 <東海地震説に「間違い」> は「誤報」 2006年4月2日
◇ 「耐震指針改訂」に関する幻のコメント 2006年4月16日
◇ 原子力安全委員会・耐震指針検討分科会について 2006年9月19日記
◇ 地震学からみた高レベル放射性廃棄物地層処分について 2007年3月18日記
これらの記事にはPDFファイルでアップロードされた多くの論文がリンクされています。
2011年東北地方太平洋沖地震による「原発震災」について からリンクされている 石橋克彦:「原発震災-破滅を避けるために」『科学』(岩波書店) Vol.67, No.10 (1997年10月号) に掲載 が「原発震災」の原典と、石橋さんご自身もお書きになっています。
週刊朝日2011年03月25日号配信で、放射能 見えない恐怖と知っておくべき「本当の話」 小出裕章氏インタビューが読めます。石橋克彦さんの上掲記事で―「耐震指針改訂」に関する幻のコメント―を併せて読むと良いと思います。週刊朝日を私は信頼しています。しかし、マスコミ情報は「情報管制」を考えながら読んでいます。
◇ 静岡新聞には、連載特集-浜岡原発があります。
◇ 若者パワーがついに炸裂!~高円寺・反原発デモに15000人 高齢化が進んだ地域がこのような若者パワーに対抗できる現実、一票の格差を温存する選挙制度のミソ--Youtube デモの様子
◇ 一般社団法人 サイエンス・メディア・センター Science Media Centre of Japa、専門的な記事が収録されています。「2011年4月5日 低線量被ばくの人体への影響について:近藤誠・慶応大」 もここにあることを知りました。私の「発がんバケツ」は既にタバコで満ちているらしいので、いまさら放射線など怖くない思う今日この頃です(^o^)
◇ 2011.04.11 東芝の元原発設計者 「再臨界」が起こる条件を解説する、なるほど、燃料棒と制御棒が融けて混じり合っていれば再臨界は起きないそうで、そういう偶然を祈りたいです。
リニア中央エクスプレスについても色々な問題がネットでは読めます。将来のいつの日か、「これまで 気付かなかった」 という発言が決して出ない事を祈りたいと思います。