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「甲府の給食を考える会」の請願審査
2013年3月14日(木) 甲府市議会民生文教常任委員会の審議がありました。請願審査は「継続」に決まりました。


この件の経緯については、2013.03.12 甲府市の給食食材の安全性に関する請願、更新再提出を書きました。
翌日、2013.03.13 甲府市中心市街地活性化計画の1年延長と書いた記事で、この請願のことにも触れていたのですが、3月14日の委員会審議の結果が分かりましたので、合わせて別記事にしておきます。

「請願採択に賛成」 2名= 山田厚議員(社会民主党)、清水英知議員(日本共産党)
「審査継続に賛成」 5名= 岡政吉議員、石原秀一議員(政友クラブ)、桜井正富議員、山中和男議員(新政クラブ)、植田年美議員(公明党) (デントツでもしておこうかと思った5名、想定通りでした)
3月15日(金)に本会議、各常任委員長報告がありますがテレビ中継はされません。

甲府市議会議事録から各定例会本会議最終日の議事録で、民生文教委員会委員長からの審議経過と結果の報告、委員会決定に対する本会議での賛成・反対討論がわかるはずです。委員会議事録は予算・決算以外はネット公開されていません。』・・・と書いていたのですが、本会議議事録の審議内容からも確認出来ませんでした。
委員会での審議結果について本会議で質疑討論は無く賛否を採るだけなら委員会議事録は本会議同様に公開されねばなりません。 あなた方の仕事は市民に代ってしていることですから、その報告を市民に発信するのは当然なのです。

「株式会社甲府市」において、全ての市民は株主であり法人制度で定義されたような社員です。市役所で実務にたずさわる人々は市民が雇用した従業員(NPOで言えば社員であり且つ有給の職員)だと位置づけておかしくないでしょう。「ホウレンソウ」が出来ない従業員であってはならないはずです。

漏れ聞くところからの私の感じでは、民生文教常任委員会の審議で「継続」を支持した議員の意見には理解しかねるものがあります。しかし、5名の議員諸氏は請願採択には賛成なさらない立場を堅持なさるものと推測します。
山梨県甲府市で給食について最初の要望、2012年5月(それでも他都市に比べて周回遅れだったのですが)以来、議会も市政と歩みを揃えて継続審査を続けてきました。お国が決めた事に従っていれば何も問題は無いというスタンスだと私は理解しています。
彼等のどこに地方主権、地域自治・自立の心があるのでしょうか。
子供たちの敵は人サライでもイジメグループでもなく、「子どもは甲府の宝」と美しい言葉を発する人々ではないかと私は思っています。

「子供たちの敵」 の姿を私が感じた別件・・・・
2012.05.03 パソコン紛失事案を審議、甲府市議会民生文教委員会
2012.04.10 甲府市ノートパソコン39台盗難ニュースで感じた絶望感
ここで既に私は給食問題に触れています、私はセキュリティ・オタクなので・・・セキュリティと言えば例の「マイナンバー法案」が国会で審議中、これも決まれば山梨県、甲府市はホイホイ導入推進でしょう。世帯情報がいかにして犯罪者の手元に流れるのか、調べもせずにオレオレ詐欺ニュースを垂れ流すメディアもアホだけど。
2012.07.29 名簿盗難で内部被曝した児童に対して教委トンデモ発言も忘れてはいけない。

◇ いのち・むすびば 公式ブログで、市民発 山梨版・放射能汚染マップできました2012年11月~12月の2か月間、山梨県各地の皆様に検体測定のご協力をいただきました、いのち・むすびば「土壌・肥料測定プロジェクト」による、【山梨版・放射能土壌汚染マップ】が出来上がりました。
いのち・むすびば山梨土壌肥料測定プロジェクト 測定結果一覧(こちらは数値の一覧表です)



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平成25年3月11日
甲府市議会議長 佐藤 茂樹 様

請願者
団体の名前 甲府の給食を考える会

甲府市の給食食材の安全性に関する請願

(請願趣旨)
 食品の安全性については、遺伝子組み換え食品や食品添加物の問題など、多くの心配があります。そこに、原発事故による放射能汚染が加わりました。
 放射能が体へ与える影響については、専門家がさまざまな説を述べていますが、「子どもへの影響は、大人への影響より大きい」という点では一致しています。細胞分裂が盛んな子どもはそれだけ放射線の影響を受けやすい、ということは明らかです。そして、子どもは、自分が口にするものを自分で選べる立場にありません。私たち大人が選んでいます。大人には責任があります。そして、すべての子どもが口にする給食の安全性をより高めることは、子どもの健康を守るためにとても有効な手段だと思います。
 昨年9月10日に請願をさせていただき、市議会および甲府市においては、真摯なご検討をいただいております。署名数も多くの方の共感をいただき、10,381筆となりました。
 放射性物質が検出された場合の対応につきましては、福祉部からは、「当該給食食材を使用せず食材を変更する」という回答をいただきました。ありがとうございます。市長の所信表明演説におきましては「小中学校給食食材の放射性物質測定を継続的に実施するなど、より安全・安心な提供に努めてまいります」とのお言葉があり、とてもありがたく感じました。
 一方、食品の問題は放射能汚染の問題だけではありません。総合的な食品の安全性向上を考えた場合に、有効なのは地産品をより多く使っていただくことであり、また、加工品を減らしてできるだけ地産品にすることでもあります。
 つきましては、よりいっそうの安全・安心のため、下記3点において、再請願をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

(請願項目)
1 地産地消のよりいっそうの推進をお願いいたします。
  小中学校については、広域で同一献立の給食を実施していますが、広域ブロックの細分化もご検討いただき、よりいっそう、地産地消を進めていただきたいと思います。

2 より安全・安心な総合的な判断をお願いいたします。
  給食の食材検査において、放射性物質が検出された場合の対応については、より安全・安心に配慮して、総合的なご判断をお願いいたします。

3 魚介類および魚介類の加工食品の事前検査の実施をお願いいたします。
  魚介類および魚介類などを使用した加工食品については、国内産は産地を問わず必ず検査を実施することをお願いいたします。


これは、甲府の給食を考える会の皆さんが2013年3月11日に再提出された請願書の内容です。
甲府市議会平成25年3月定例会が3月7日に開会し3月28日までの会期で開催中ですが、給食についての請願審査を担当する民生文教委員会は3月14日に各常任委員会と同時に開催される予定です。
「甲府の給食を考える会」では、議会に提出した請願と同時に甲府市に対して要望も提出し、その賛同署名を集めていました。

2012年9月7日、甲府市宮島雅展市長へ9,121筆の署名と要望書を提出し、その後も合計1万筆を目標に署名活動は続き、3月14日の民生文教常任委員会に間に合わせて締め切った署名は合計10,381筆となり、追加分の 1,260名分が3月8日に提出されました。
宮島市長への要望については、2012年10月25日付けで市長から回答がされています。

2012年9月10日に甲府市議会に対して請願書が提出されました。
3月8日の署名追加提出の時に、9月議会~12月議会と継続審査になっているこの請願について、3月議会では否決されるかもしれないという情報を得たようなのです。
私は「なかの人」ではありませんから経緯はわかりませんが、そのことから、3月11日の9月請願の取り下げと、更新した請願の再提出に至ったと理解しています。

はじめてこの情報を知った読者の皆さんには経過が分かり難いかもしれません。
「山梨放射能情報ネットワーク」サイトにある 山梨の給食放射能情報ページは山梨県内の状況を伝えているものですが、この給食の安全に関する要望・請願活動は、2012年5月14日に甲府市教育委員会へ署名と要望書を提出した時から始まっています。(同サイトの参考記事-賛同署名の募集広報と要望書提出結果の報告
5月要望を踏まえた甲府市議会6月定例会での質疑応答を給食食材の放射線測定・質疑応答 甲府市議会2012年6月定例会として私は記録しています。

教育委員会への要望だけではなく、市議会にも働きかけたいということで、「甲府の給食を考える会」が構成されました。2012年9月1日には、甲府市の給食について意見交換会が開催されたので私も参加しました。
その後はネット情報を見守ってきたのです。関係資料類は手元に多数ありますがWebページに編集する時間がないままに今日になりました。再提出に至った方々の心情を思うと胸がふさがります。

甲府市議会 民生文教委員会 甲府市議会議員名簿
 荻原隆宏 委員長(政友クラブ)※
 岡 政吉 副委員長(政友クラブ)※
 石原秀一 委員(政友クラブ)※
 山中和男 委員(新政クラブ)※
 桜井正富 委員(新政クラブ)※
 植田年美 委員(公明党)※
 清水英知 委員(日本共産党)
 山田 厚 委員(社会民主党)

請願書中の甲府市長の言葉は、平成25年度市政運営に関する市長の所信表明 > 「教育・文化の振興」で述べられているものです。「福祉・健康への支援」では、「子どもは甲府の宝」とはっきり表現されています。
甲府市の、ひいては日本国の、子供たちを守りたいとお考えの方々は、3月13日までに、政友クラブ、新政クラブ、公明党の委員(議員)の方々(※)に電話して、給食請願が採択されるように働きかけることは必要かも知れません。
今回の再提出の結果がどうであれ、私は年度末仕事が一区切りついたら、これまで放置していた資料を整理してWebページとして残すつもりです。
そのような情報集積が甲府市、山梨県にとって吉と出るか凶とでるかは神のみぞ知る・・・じゃなくて、読者の判断に任せるつもりです。
私がこのブログに書いてきた記事は、給食問題カテゴリーにしてあります。



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久しぶりに甲府市サイトを急速巡回していて開いたタブの中に 学校給食で使用する食材の放射性物質測定の結果について(更新日:2012年11月8日) がありました。そういえば最近は見ていなかったなぁと思いながらサッーとスクロールして気付きました。

測定日 11月1日、使用日 11月2日、測定品目 乾燥わかめ、産地 韓国
 10月18日、10月19日、乾燥ひじき、韓国
 10月9日、10月10日、さわら、韓国

「パン」の場合に、【主原料:小麦粉】カナダ、アメリカ 埼玉、群馬の混合のような記載があります、これは分かります。確か茨城か千葉の工場製品で粉ミルクの放射能汚染が見つかった時に、工場の空調の関係とか伝えられた記憶があります。

「乾燥わかめ、乾燥ひじき」 は韓国産のものを東日本のどこかで「乾燥」させたものだと、甲府市教育委員会は確認して測定対象としたものでしょう。・・・・そのことを明確に記載しておく必要があります。

「さわら」 については、同類のネット記事があったと思いますが産地偽装(国産魚を韓国産と偽ったもの)であると確認して測定したものでしょう。・・・これも明確に記載しておくべきです。

3.11以後の甲府市給食食材測定結果記録からは、韓国産のものを測定した記録は見つかりません。
甲府市教育委員会は今回の三件について、2012年11月8日のページは明確な説明を付記して更新すべきです。今後も同様に外国産食材も製造過程や産地偽装まで確認の上測定対象にするなら、それも明記すべきです。
友情都市 清州市(大韓民国忠清北道) との関係も大切にする「おもてなしの山梨」の県都甲府市です。・・・山梨県忠清北道姉妹締結20周年記念行事の実施について(発表日:2012年11月7日 )

山梨県内で給食食材の放射能汚染を測定している状況については、山梨の給食放射能情報ページで整理された情報を確認できます。



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放射能と学校給食 『週刊金曜日』 2012年10月26日/917号 が「まだまだ不安! 放射能と学校給食」 と特集記事を組みました。
週刊金曜日ニュース というページもあります、私は他のメディアサイトと共に時々確認しています。

917号の17ページから24ページまで全8ページの小さな特集ですが中味は大きいものです。公開ページから引用しておきます・・・(関連リンク設定は編者です)

● 給食の放射能から子どもを守れ!  がんばる埼玉のママたち--坂井 敦(フリーランスライター)
行政側も測定を行なうところが増えてきましたが、こうした動きは最初からすんなりといったわけではありません。母親たちのパワーで行政を動かし、測定を実現させた埼玉の例をご紹介しましょう。
「5年後10年後子どもたちが健やかに育つ会 越谷」(健やか越谷)
「子ども未来・東松山」
「子どもの未来を考える会 嵐山」
「森の測定室・滑川」~子ども未来比企ネットワーク有志~
「子どもたちを放射能から守る 埼玉ネットワーク」
(こうして他地域の状況を見ていると、松本市が発する「玉」と甲府市が発する「石」と、どちらもネットを通して他都市の公務員には参考にされているような気がするのだが・・・)

● 厚労省の日報ダイジェストを発信する「マダムトモコ」さんインタビュー、 情報を提供することで子どもの健康を守りたい   聞き手 市川 はるみ(フリージャーナリスト)
厚生労働省の食品検査結果を、ダイジェストで発信している「マダムトモコ」さん。日々積み重ねられる情報の発信が行政との信頼を築き、それが給食の改善にもつながっています。「マダムトモコ」こと、「世田谷こども守る会」の堀智子さんにお聞きしました。

● 黒猫先生にQ&Aで学ぶ  お勧めの給食検査はこれだ! まとめ 成澤宗男・編集部
まだまだ安心できない学校給食の放射能問題。たとえ微量でも給食からの被曝は避けたい。何を注意すべきか、ブログ「黒猫の戯言」で知られる給食問題に詳しい「黒猫先生」こと堀田登氏に聞く。
編注・ツイートは・・・黒猫(横浜)・・・・黒猫(横浜)twilogも設定されています。
 新潟と思いますが、放射能と環境を考える会で黒猫さんの「学習会 放射能とのつきあい方」が案内されています。このブログでは新潟県の震災がれきの広域処理について情報がかなりあるようで、私も参考にします。

◆ 「主な自治体の学校給食検査例」 として一覧表で紹介されていた中に甲府市がありましたので、引用しておきます。
「数値が出たら総合的に判断」 という甲府市のスタンスが記されていますが、これは取材を受けて答えたものではない、巷の噂を記事にされたというものなら、甲府市行政としてはそれなりに対処しておく必要があると思います。

甲府市の公式なメッセージは、学校給食で使用する食材の放射性物質測定の実施について(更新日:2012年9月21日)にあります。
『測定結果において、放射性セシウムが100ベクレル/kg(牛乳は50ベクレル/kg)を超える線量を検出した場合は、当該食材の使用を中止し、場合によっては献立変更となります。』
(スキャンはあえて小さくしました、原本でご確認ください)

主な自治体の学校給食検査例

私がこれまで見て来た各地の記事もそう多くはありませんが、国の基準 100Bq/kg に従う公式メッセージの一方で「総合的に判断」という基準も示した(?)のは甲府市だけでした。
生徒50人のテストで平均点が60点(3000)合格ラインだから問題無いという総合的判断ができたとして、10人が100点満点(1000)、残り40人は50点(2000)という場合がある。甲府市教育委員会が口にする総合的判断というのが、こんなものでは無いことを祈りたい。

山梨放射能情報ネットワークで、山梨の給食放射能情報、このページは詳しいです。
甲府市での状況は、請願は「継続」になりました(9/13) - 甲府の給食を考える会 などを参考になさってください。



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産経新聞神奈川版 2012.9.13 記事・「冷凍ミカンの実費2710万円を業者に支払い セシウムの影響で給食中止 横浜市教委」 がソースです。
『市教委は(9月)13日、当初支払う予定だった代金約3380万円のうち実費に当たる約2710万円を8月末、業者に支払ったと市議会に報告した。業者側の販売利益はなく、市教委は冷凍ミカンの廃棄処分を要請。』
私がこのニュースに気付いたのは、リンクしている「横浜ママパパの放射線だより」からです。

この問題の発端は 2012年5月8日、「横浜ママパパの放射線だより」にまとめ記事があります-「横浜市給食 冷凍ミカン 放射性物質検出」 今回の支払いと廃棄処分については、引き続き記事になるでしょう。以下は私が確認できた公式記事のリンクです・・・

◇  横浜市健康福祉局 健康安全課 平成24年5月21日 学校給食の冷凍ミカンについて
『平成24年5月10日(木)から神奈川県産の冷凍ミカンを各学校一度ずつ給食で使用する予定でしたが、川崎市、横須賀市の給食食材検査において一定の数値が検出され、保護者の方から不安の声が寄せられていることから、教育委員会で、念のため、取り急ぎ、5月については冷凍ミカンを控える献立に変更しました。
 これについて、より詳細に実態を把握するため、通常よりも検体数を増やして、冷凍ミカンの検査を行いました。
 その検査結果を踏まえ、放射線対策本部会議で別添のとおり6月以降の対応を決定しましたのでお知らせします。』

この記事に添付されているPDFファイルに、「学校給食の冷凍ミカンの検査方法及び結果について」という資料があります。
『周辺自治体が実施した検査においてミカンから放射性セシウムが検出されている状況をふまえて、厚生労働省通知 「旧ソ連原子力発電所事故に係る輸入食品の監視指導について」 等を参考にして、重点的な検査を行いました。 現在実施している食材の事前検査では、製造単位(ロット)ごとに1検体を選び出し、そのロットを代表するものとして検査を行っていますが、放射線対策本部で慎重に検討するため、今回の検査に限っては、箱ごとに結果にバラつきがある場合も考慮し、統計学的に定められた数の箱を複数開梱して採取して、検査を行いました』
この記事には、「EUの穀物サンプリング方法」にも準じたことが書かれています。厚生労働省通知についても私は知りませんでしたので、後日確認しておきたいと思います。
山梨県や甲府市での食材検査でも、このような通知に準じてサンプリングされているのだと思いますが、そういう話に私はこれまで気付きませんでした。後日各サイトを確認しておきたいと思います。何度か記事に書いたように、放射線検査でサンプリングがどんな理論的な意味があるのか、私はずっと疑問を持ち続けています。

検査方法を読んでいて、ミカンの数が多いこと、2700万円にも驚いたので横浜市の給食システムを確認しました。もしかすると学校給食会を調べた時に見ていたかも知れませんが、もう忘れています・・・
◇  横浜市教育委員会 小学校給食食材の放射性物質関連情報について
横浜市の学校給食
給食のしくみ 『横浜市では、全市統一の基準献立に基づいて共同購入した給食用物資を各学校に配送し、各校の給食室で調理しています。』

◇ 健康福祉局 > 食の安全 > 放射性物質検査

横浜市会 記者発表資料

小学校給食の「冷凍いわし」について(平成24年5月24日使用予定分)
 これについては、「甲府の給食を考える会」 の甲府市、議会への要望・請願の時にも言及されていました。
甲府市では大規模集中化された給食システムだという事を知りましたが、食材汚染問題は既に永続的な問題となっていて終ることはありません。統一献立による食材一括大量仕入れには問題があると横浜市でもはっきり分かったはずなので、専門家の方々が改革の検討を進めておられるのではないかと思います。

横浜市議会で教育委員会の報告についてどのような意見があったかは、いずれ分かると思います。
私としては、「廃棄処分とはもったいない」、子供たちには食べさせたくないが、お国が決めた基準値より低いのだから、霞ヶ関官庁の食堂で引き取らせるような智恵があってもよかったはずだと思います。その為には、神奈川県選出国会議員が働けば良い。
一所懸命にミカンを育てた方々のご苦労を無にするような事態を引き起こした責任をしっかり取らせたと、市民、県民に報告できるのが一番よかった思います。産経新聞もそんな風に「中央官庁が自腹で購入し、食べて応援した」と記事を締めくくって欲しかったなぁ。

それにしても、産経新聞の記事から横浜市サイトに入ってみたら、問題も給食についても全体像が容易に把握できたことで、久しぶりにスッキリしました。
いわゆる 5W1H  なぜ、なにを、どこで、いつ、だれが、どんな方法で、というポイントがとりあえずネットから見えたこと、その公開方法にはさらに工夫が必要とは思いますが参考にできる横浜市でした。

・・・「他都市の事例」ということで、この記事を山梨情報とします。


神奈川新聞 2012年9月14日 給食使用中止の冷凍ミカン廃棄へ、市が業者に依頼/横浜
『ことし5月、県内産冷凍ミカンから放射性セシウムが検出されたとして横浜市教育委員会が給食への使用を取りやめた問題で、市教委がミカン約60万個の廃棄処分を仕入れ業者に依頼していたことが13日、分かった。ミカンの購入代金として計約2700万円を支払ったとしている。
 市教委は5、6、7月分の献立として冷凍ミカン計約60万個を確保したが、放射線濃度の測定で1キログラム当たり3・2~8・8ベクレルの放射性セシウムが検出された。国の基準値(100ベクレル)を大幅に下回っていたが、子どもや保護者への配慮から使用を取りやめた。』



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神奈川県川崎市の市長の部屋、川崎市長の阿部孝夫です から抜粋(改行のみ編集)・・・
(川崎市サイトの再構築によりリンク先を修正しました 2012.10.15)

市民の皆様が住んでいてよかったと思えるまちづくりに取り組みます。
その実現に向けて、
 ① 医療、福祉、子育て、教育など、人が人を支え、大切な命を尊び育む「人間都市」づくり、
 ② 暮らしの安全安心や生活環境の快適性の確保に取り組む「安心快適都市」づくり、
 ③ 地球温暖化対策を進めるとともに、環境、ライフサイエンス分野の研究開発や福祉産業といった産業を育成するなど、国際社会に貢献し、持続的に発展していく「元気都市」づくり、
 ④ 中小企業支援や、商店街、農業の振興、雇用の確保などに取り組む「安定持続都市」づくり、
 ⑤ 地域の資源など特徴と強みを活かした魅力が輝く「オンリーワン都市」づくりを進めてまいります。

「市長記者会見 平成24年9月4日(月) 午後2時」 から引用です・・・
(給食食材からの放射性物質の検出について)

司会: ただいまより、定例の市長記者会見を始めさせていただきます。本日は、市政一般となっております。
それでは、幹事社さん、よろしくお願いいたします。

幹事社: よろしくお願いいたします。

市長: 特に私のほうから話題提供はございませんので、どうぞご質問をお願いします。

幹事社: それでは、幹事社から1点質問させていただきます。8月の給食食材検査で、リンゴの缶詰からセシウムが検出されましたが、報道発表がなかった理由は、これは何でしょうか。

 【以下長くなるので、このページでの掲載は中略、「川崎市長記者会見の記録 | 給食食材からの放射性物質の検出について」 に移動しました。】

市長: ですから、不確実なおそれに対してびくびくして行政をやるというのは正しいことではありません。


私は、2011.07.02 給食食材の情報を発信している川崎市の記事で 「川崎市教育委員会 GJ ですね」 と締めくくっていたのです。当時山梨では給食の事など話題にもなっていなかったので、他都市の事例として記事にしたはずです。
川崎市では株式会社 東芝 周辺の環境放射線測定が3.11以前から行なわれている、東芝の原子力関係施設をかかえた川崎市行政は放射線についての知識と理解は深いものと感じたのです。

それでこの記者会見の情報を知ってソースを確認してみました。いやはや、なんともコメントのしようが無いのですが。
自分が注意すれば防げるものと、そうでは無いものとが世の中にはある。防げるものは防げるように知育体育徳育が教育です。
防げないものがのしかかってくる社会になりつつあることを観ぬく力を養うのも教育です。
それが観えた時に自分は如何にすべきかの判断力・行動力を養うのも教育です。
川崎市の優れた教育のもとにある子供たちが、「お母さん、お弁当にしたいよ」 と判断したら川崎市はそれを受入れなければなりません。

「スーパーマーケットに出まわっているものより・・・」と業界から糾弾されそうな大胆な発言があったり、「自分で。測定器持って行って、どのぐらい出ているか。・・・」 と言っている点では、食材の放射線測定についてキチンと学習されているのかどうか疑問です。
一般に市販されるものには検出されたが基準値以内に収まっているとして出まわっているものがあると川崎市長が認識しているのなら、それを食するしかない子供たちには内部蓄積が進んでいるとの認識もあるはずです。せめて学校給食だけはその蓄積にプラスしないように安全なものを与えたいと考えるべきでしょう。
そんな事は関係無いならオスプレイの「不確実なおそれに対してびくびくせずに」川崎市は基地として名乗り上げたらいかがでしょうか。いっそのこと臨海地域に原発誘致したらどう。

「たまたま検査してああいうふうに出たものだけを狙い撃ちする・・・」 この発言は逆の意味で私の疑問と一致します、すなわち、今次大戦のような状況の中で、食材のサンプリング測定が統計的にどのように正当化されるのか、それを説いた記事に、私は未だお目にかかっていないのです。缶詰のような工場生産の製品でも素材はどういう地域に分散しているか、そこにも問題はある。
加工段階で汚染される食中毒や食品添加物などの問題と放射能汚染との違いは明確です。
全て素材の段階で全数検査する以外に方法が無い、その経費を負担するのは東京電力しかない、経費を国民に転嫁させない為に政治は何をすべきか、そこまで考えねばならない。

しかし、この市長の応援演説で励まされた方々も多いと思いますが、周回遅れの山梨でもこれには追従しないでしょう。川崎市はお望み通り「オンリーワン」になれると思います。



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「3.11東日本大震災後の日本」ブログで、24年度版 お米の放射線検査情報一覧 が出ています。
 山梨県 原子力発電所事故による本県への影響について
 『コメだけの検査結果ページは不明。』 と書かれています。
久しぶりに山梨県庁ページにアクセスして確認したら、以前にも指摘した文法エラーもそのままでした。この人達はもうどうしようもないのでしょうか。 XHTML 1.0 ですから、#s15 と #se だけはOK、後は落第。

忙しい「3.11東日本大震災後の日本」さんが他県では容易にアクセスできるので、山梨県だけ丹念に確認するお時間が無かったのだと思いますが、
山梨県お米の検査情報はあるのです、「県産農畜産物の放射能検査」までスクロールして、「検査結果」-「穀類」から、「県産農産物(米、牛肉)の放射性物質検査の実施について」のページを開けば書かれています。
「実施について」というページタイトルですから、検査結果がここにあるとは思わないでしょう。私は山梨県のページ制作スタイルに慣れてきたので開きました。

「3.11東日本大震災後の日本」ブログには、2012/08/26(日)お米の放射能の測定装置でスクリーニングレベルって何? という記事があります。
実は今回はこちらの記事が目的でした。福島県でのお米全数検査の情報は既に見ていますので、それがどういう方法かに関心を持つのは私としては当り前。収穫が大きかったです。
測定器のメーカーと型式・型番を市民に知らせる意義は大きいのですよ、山梨県や甲府市行政の皆さま。



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甲府の給食を考える会から、2012年9月7日甲府市長に、9月10日甲府市議会に提出された請願(要望)について、9月13日に開催された甲府市議会民生文教委員会の審議結果は、継続審査ということになったようです。
この件は詳細がわかりましたら続報します。



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甲府市議会2012年9月定例会では、「甲府の給食を考える会」から 9,000筆を越える署名とともに請願(要望書)が提出されました(9月7日は甲府市長に、10日には議会に提出とのこと)
過日の意見交換会については書きましたが、この請願は9月13日(木)に民生文教委員会で審議され、14日(金)の本会議で委員長報告・採決となる予定です。

請願審議の状況を確認する参考として、甲府市議会議事録から、2012年6月定例会での、給食食材の放射線測定に関する質疑応答を引用しておきます。

今回の請願を審議する民生文教委員会の委員(議員)がどのように議論するかに注目しています。
公式サイトで行政理念とそれに基づく施策が説明されていることは少ないと感じています。単なるデータを掲載しているだけのページから、個々の施策の基礎にある考え方を理解するのは私には困難な場合が多いので、議会における答弁から彼等の行政理念を理解するのが近道と思っています。
その上で、二元代表制の下、議員が理事者側に立っているのか、市民の代理人として行政を監督しているのか、それを判断することが出来ると思います。

給食食材の放射線測定・質疑応答 甲府市議会2012年6月定例会
 議事録から一問一答形式で引用しています。質問者は日本共産党・清水英知議員と社会民主党・山田厚議員のお二人です。

ご存じのように、議会質問は登壇する議員が質問予稿(要旨)をあらかじめ提出し、行政(理事者側)はそれに対する答弁原稿を作成して議場に臨みます。通常は最初の質問と答弁がこの「デキレース」に相当します。ですから、お分かりのように最初の答弁から第二の質問がどのように展開されるかに議員の質を見ることができます。限られた質問時間内で理事者側の本音が暴き出されたような質問がたまにあります。
しかし、テレビ中継が見られず、傍聴も出来ない時に議事録でそれを確認できるのは2ヶ月後くらいになります。その間に事態は大きく変化していることもあります。震災がれき問題や給食問題はまさにそれです。
なお、清水議員の質問にもありますが、放射線について「これ以下なら安全というしきい値」が有るのか無いのかという問題については3.11以来議論が繰り返されています。外部被曝と内部被曝のことも同様です。池田信夫さんのブログを前記事で紹介したのはこれを考える為です。さらに私自身は放射線測定におけるサンプリングについては疑問を持っていることを何度か書きました。

現在の日本には食材の放射能汚染一つ見ても色々な考え方が飛び交っています。マスメディアが報じたかどうかは知りませんが、このような長文のブログ記事がひとつの問題の所在を明らかにしています・・・2012-09-06 赤い羽根共同募金とピーチプロジェクトと半谷輝己そして田中俊一が同じ線で繋がった9/1収録 上杉隆&おしどりマコ(内容書き出し)

2012年6月定例会でどの議員がどんなテーマで質問登壇されたか。私の手元には記録してありますので、甲府市議会議事録サイトを開いても、ポイントへのアクセスに苦労はありません。いずれ全てを明確に私のWebページに記録するつもりです。



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2012年9月1日開催@甲府市北部市民センター
甲府市の給食について考える

溜まった仕事に追われていたのですが、中断して途中から参加しました。その時にお話に出た山梨県笛吹市における給食食材の放射能測定結果への対応について気になりましたので確認してみました。市民の意見を取り入れているとのこと。

笛吹市サイトの、給食食材の放射線検査結果について(2012年8月31日更新)から確認。
「給食食材放射線検査結果(平成24年6月15日・学校)(PDF:80KB)」 、このPDFファイルが問題に関係する最初のデータかと思えます。
今回、検査食材(干しシイタケ)からセシウム(Cs)134+137が検出されました。検出された数値は厚生労働省の定める暫定規定値(一般食材100Bq以下)を下回りますが、この干しシイタケは使用を中止します。
また今後、同一産地(静岡県)からの干しシイタケは笛吹市の学校給食では使用しません。
笛吹市では子どもたちの安全安心を第一に考え、暫定規定値以下であっても放射性物質が検出された場合は学校給食への提供はいたしません。

29 Bq/kg についての対応です。

「給食食材放射線検査結果(平成24年7月3日・学校)(PDF:80KB)」、これが二度目です。
今回、検査食材(にんじん)からセシウム(Cs)137が検出されました。検出された数値は厚生労働省の定める暫定規定値(一般食材100Bq以下)を下回り、また非常に微量ではありますが、このにんじんの使用を中止します。また今後、同一産地からのにんじんは笛吹市の学校給食では使用しません。
1.10(Cs137) Bq/kg への対応です。「暫定規定値以下であっても・・・」の文章はその後の資料に毎回掲載されています。

甲府市では、学校給食で使用する食材の放射性物質測定の実施について(更新日:2012年6月26日)
『本市の宝である子どもたちが毎日食べる学校給食について、食の安全性を再確認するとともに、保護者の皆様の不安を解消する一助とすることを目的に、本市独自で放射性物質の測定をしています。なお、測定結果において、放射性セシウムが100ベクレル/kg(牛乳は50ベクレル/kg)を超える線量を検出した場合は、当該食材の使用を中止し、場合によっては献立変更となります。』
この基準で、平成24年5月14日(翌日15日分の食材)より、消費者庁から貸与された簡易型ガンマ線スペクトロメータ(NaI(Tl)シンチレーションスペクトロメータ)、(検出下限値:10Bq/kg)による測定です。

学校給食で使用する食材の放射性物質測定の結果について、このデータは笛吹市と同様な山梨県が実施する全県対象の山梨県衛生環境研究所による測定と、上記のような甲府市独自測定とが一括して日付順に書かれています。

7月3日測定で笛吹市が使用中止し、今後も使用しないとした「千葉県香取市のにんじん」と、7月10日測定として甲府市が掲載している「千葉県のにんじん」の産地が同じかどうかはわかりません。
これらの測定は 山梨県衛生環境研究所のゲルマニウム半導体検出器による検出限界 Cs137 1.09、Cs134 1.16 での測定であることは確かです。しかし独自測定は 10 Bq/kg

「本市の宝である子どもたちが毎日食べる学校給食」、分かっていてもこの状況である理由・原因は何処にあるのか。
今回の意見交換会に出席された甲府市議会の議員さんたちに、真剣にお考えいただきたいと思っております。
以前にも書きましたが、10 Bq/kg の検出限界も測定時間をかければ、より精密な測定が可能なら、甲府市の正規職員がやらずとも、お母さん達に呼び掛けて人手を集めることも出来るでしょう。職員は給食システムの費用便益計算に集中して、「甲府市の給食システム改革により、市民サービスに向ける財源がこのように毎年生れています・・・」というような報告書でもサイトにアップロードしてください。それが公僕の義務でしょう。

『爾俸爾禄 民膏民脂 下民易虐 上天難欺』

私テキには甲府市のシステムを根本的に見直し改革するしかないだろうと思います。
You can change!  まずやってみよう やって駄目なら変えればいいじゃん。 保守とは改革することなり・・・という意味での真の保守かと私が感じている方が、久しぶりに甲府市議会9月定例会で質問登壇されるようです。
甲府市学校給食会に情報開示を求めたい

オカミが流す情報だけに頼らず、ご自身で徹底的にサーチしてください。危険だというのがオカシイと思い市民に向かって安全だと説きたいなら、その安全説はどういう組織から出ているか確認した上で、危険だという意見に反論してください。
ネティズンは常に両方を確認しながら、やはり安全説は「神話」だと言うのです。最近では原子力規制委員会の人事案に対してネティズンがどういう論旨で批判したか、しかし、それを物ともせずに進めたNOだ!氏とその一味から安全神話は出ているのです。
(今日の話にでた学会のソースを確認したら案の定でした。この事は別記事で整理します)

今回の意見交換会で、私はこれまで大して気にしなかった問題を教えられました。それは遺伝子組み換え食材に潜んでいる問題です。ここでも公表データの欺瞞性があるらしい。
給食供給を大規模化・量産体制にすることで、経費の節減を果そうとすれば、地産地消率が低下すると共に、アブナイ食品の利用は当然増大する。小中学校時代に甲府市財政改善に貢献した子供達は、成人してから思いがけない健康被害が発現し、その後は健康保険財政の赤字増大に貢献することになる・・・、さて長期的費用便益計算はどうなるか?



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