2009.12.06 富士の国やまなし観光ネットが模様替えの記事を書きました。
その時に「横溝正史館」については山梨市ホームページにリンクしただけで済ませたのですが、「横溝正史館」は山梨市ホームページから「観光情報ホームページ」--「見る」と辿れます。このページのリストで横溝正史館(2007年3月25日オープン)が山梨市唯一の公式ページです。
検索エンジンや他のサイトのリンクから直接入ってもパン屑ナビの「観光情報トップ>見る>横溝正史館」から他のページに移動もできます。すぐ気が付く事ですが、『休館日 毎週 月曜日・水曜日・金曜日、祝日の翌日 年末年始(12月28日~1月4日まで)』、この情報が「富士の国やまなし観光ネット」の横溝正史館ページでは欠けています。
「富士の国やまなし観光ネット」のサイトマップは、カテゴリー別に整理されて判りやすく、売り物の「検索機能」も一か所にまとまっています。
しかし一般の検索エンジン、Yahoo!とかGoogle、で「富士の国やまなし観光ネット」がヒットして訪問した時、読者は何を期待するでしょうか。
私は山梨市の観光ページのように、リストからクリックしたらそのまま情報が得られる事を期待します。でもクリックしてみると多くは概要案内の記事であり、「ジュエリー・宝石」のように「***情報をもっと探してみよう! 詳細検索」 を使う事になってカテゴリ別の検索ページにジャンプします。
「もっと探してみよう!」ってお客様に言う言葉かと感じるのはともかく、全体検索に等しい設定でも[エリア:山梨県全域] [市町村:山梨県全域] [カテゴリ:特産品] [サブカテゴリ:ジュエリー] の検索結果、ゼロ! これでは読者は戸惑うばかりでしょう。
一般の検索エンジンから入った場合、その中で更に検索を強いられるのは私には苦痛でしかなく、サイトマップも役目を果たしていないなら、ヒットした別なページに行きます。GoogleやYahoo!の検索エンジンでヒットしたホームページを見る方が早いのです。
検索を強化することが今回のリニューアルの意義なら、「富士の国やまなし観光ネット」リニューアルは失敗だと私は考えます。 サイト内検索だけで情報提供するなら、山梨県全域の全ての施設、イベントに関するページが準備されていなければ無意味になるのではないでしょうか。「富士の国やまなし観光ネット」の中にWebページがある施設ならお墨付きが与えられているという誤解を生みかねません。
「宿泊」カテゴリーを開いて 「検索機能」 で 「エリア:甲府・昇仙峡」 だけをチェックマークして表示されるのがプラザホテル貢川(ぷらざほてるくがわ) だけというのは、私の操作が何か間違えているのでしょうか? この地域には多数のホテル旅館があるので更にページを増やしていく必要があるでしょうが、掲載施設を決定する取捨選択の意思が働くのでしょうか。
ポータルサイトはリンクの網を張ることがポイントであり、「ジュエリー・宝石」のようなカテゴリー概要紹介のページにぶら下げるのは検索機能ではなく、案内したい施設、イベントなどそのものを案内するページあるいはリンク集です。宿泊なら読者に山梨県内の状況をご説明する記事さえあれば、あとは各地のホテル・旅館組合などのホームページ、予約サイトに誘導すればよいのです。
山梨観光の活性化のためにぜひ紹介したい場所やイベントにホームページが無いなら、それをどうするかを考える事が「富士の国やまなし観光ネット」の役目ではないかと感じます。
やまなし観光ネットサイトは、自分の中に全ての情報(横溝正史館のように読者を誤解させるミスもある)を抱え込む事では無く、ネットワークの核として機能するサイトである事がポイントだと思います。
自分で抱え込んだページの維持更新のコストはものすごい事になるかも知れませんが、概要紹介なら基本情報として永続するものです。そこにぶら下げたリンク先はそれぞれの施設やイベント関係者が確実に更新し維持しているものですから、ポータルサイト側ではリンク切れだけに注意する、リンク先との親密な連携が取れるような活動さえすればよいのです。
東京のアンテナショップとかお勧めツアーとか法人としての事業の企画、Webページ制作や管理のみに注力する事ができます。
サイト制作業者の問題では無く発注側に基本理念の問題があると私は感じたので失敗作だと申します。と言っても私は山梨を未だよく知らないし、ICTの視点からWWWにも関心をもつに過ぎませんので、「管見」「狭量」という言葉で発言の限界があることも自覚しています。上に書いたことが山梨知らずの私の誤解でしかないならむしろ良いことと思っています。