ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

県手話言語条例制定へ - 聴覚障害者の社会参加促進/障文祭で全国発信

2017年02月28日 02時39分12秒 | 障害者の自立

 手話への理解や環境整備を進め、聴覚障害者の社会参加を促す「県手話言語条例」案が、きょう27日に開会する県議会の2月定例会に議員提案される。ろう者や難聴者の意見や要望を反映、実効性のある内容となっており、4月の施行を目指す。県議会の厚生委員会(西川均委員長、9人)が昨年9月から超党派で条例制定を検討。先進地の沖縄県内を視察するなどして、案づくりを進めてきた。

 昨年10月には同委員会が、ろう者や盲ろう者、難聴者のほか、県内の障害者福祉施設の事業者ら計6人から意見を聴取。難聴者や中途失聴者にも手話を学ぶ権利を条例に盛り込むよう要望を受け、案に反映した…

2017年2月27日 奈良新聞


障害者施設  実習生の日誌/7止 番外編 グループホーム

2017年02月28日 02時27分36秒 | 障害者の自立

「共生」は日常の中に

 殺傷事件の起きた相模原市の障害者施設を巡っては、再生のあり方が議論されている。実習中に見学したグループホームのことも記したい。私が働いた桜の風を運営する社会福祉法人が管理する陽光ホーム(川崎市中原区)だ。

  陽光ホームは16人の男女が暮らす。間取りはワンルーム。風呂、トイレは共用だ。生活は世話人がサポートし、日中に「職場」へ通うほかに生活に制約はない。見学した平日は全員が通所施設に出かけて不在だった。施設と違い、少人数の家庭的な雰囲気での共同生活を通し、地域で生活することを目指す。

 私は「地域で生活する」の意味を「自由に生きる」ことだと解釈する。施設と地元との交流がいくらあっても、入所者が気軽に外出できず、3食のメニューも決まった施設での暮らしは、地域で生活することとは違うと思う。

 入所者はグループホームに行きたいと意思を示せるのか。桜の風の鈴木翔貴(しょうき)さん(24)は「厳しい人もいる」。同感。だが「私たちは入所者の家族よりも、入所者本人の視点を大切にする」と言う。「家族の生活のため」の優先順位は低い。

 実習中、社会で自立する訓練に励む入所者の姿を見た。中山満施設長(66)に「家族がグループホームへの移行をためらう理由の一つが、失敗して世間に迷惑をかけること」と聞いた。それは入所者本人の視点を尊重したものだろうか。

 最年少だった19歳の男性から「地下鉄の運転士になりたい」と実習中に聞いた。電車に乗っての外出が好きだ。グループホームに出なければ、一生を失敗のない施設で、3食のメニューを選ぶことなく過ごすのだろう。

 失敗はダメなのか--。駅で切符を買えずにいる外国人や高齢者に券売機の使い方を教えるのと同じように、日常の風景に困っている障害者がいてもよいはずだ。そこに、スッと手をさしのべられる人がいれば。

 障害者の実像が分かったつもりではない。しかし、目に映るようにはなった。これからも距離を縮めたい。だから、もっと社会に出てきてほしい。「共生」はそれほど大げさなものでないとの考えに至ったところで、日誌を結ぶ。

グループホームの一室。「障害者が暮らしている」と言われても、ごく普通のワンルームマンションと違いが分からない

毎日新聞   2017年2月27日


重度重症心身障害者の短期入所費補助へ 事業所に県

2017年02月28日 02時23分59秒 | 障害者の自立

 重度の重症心身障害者と家族の支援のため、県は2017年度から短期入所を受け入れる事業所への補助事業を開始する方針を固めた。在宅で介護する家族にとって短期入所は緊急時の預け先や休息の機会として重要だが、受け入れにかかる費用に介護給付費が見合わないことなどから県内で受け入れているのは6事業所のみ。県によると同様の事業は東北初の導入となり、関係者は補助を契機とした受け入れ先の拡大に期待を寄せている。

 補助費は、県と市町村が2分の1ずつ負担。市町村が介護給付費と受け入れ経費の差額相当分を事業所に補助した場合、県が補助額の2分の1を補填(ほてん)する。補助額の上限は障害の程度に応じて1人1日4600~1万4600円を予定。人工呼吸器や心電計など、重度の重症心身障害者受け入れに必要な機器購入費の2分の1の補助も実施する。

 全国で同様の取り組みは14都府県で導入。県は17年度一般会計当初予算案に関連事業費810万円を盛り込んだ。

2017/02/26   岩手日報


障害者団体がガイド作成 「バス利用方法知って」

2017年02月28日 02時14分16秒 | 障害者の自立

 障害のある立場から住みやすい街づくりを提案、活動する「◯◯な障がい者の会」(内田勝也会長)は、車いすのまま乗車できるノンステップバスの乗り方をまとめた小冊子を作成した。市営バスは45台のノンステップバスを運行している。内田会長は「利用方法を知ってもらうことで、車いす利用者の行動範囲が広がれば」と話す。

 冊子は全6ページ。ノンステップバスは時刻表に「N」と記されていることや、運転士に介助してほしい内容を伝えて乗車を手伝ってもらう方法などを紹介している。

 乗車時に整理券を取ったり、降車ボタンを押したりする基本的な乗り方も掲載した。障害者手帳を持っている人は運賃が半額になることや、半額にして「75円」となった場合は「80円」支払うことなど、5円は繰り上げるルールも記した。市交通局が協力し、内田さんが実演している写真を掲載している。

 冊子は千部印刷し、市役所などに贈る。27日には児童・生徒に利用してもらおうと佐賀市の県立金立特別支援学校に118部を贈る予定。内田さんは「ICカードニモカが導入され、バスはより使いやすくなった。自分で移動できる範囲が広がれば、自立や出会い、交流につながる。不必要に遠慮せず、外出意欲を高めるきっかけになれば」と話す。

佐賀市営バスのノンステップバスの乗り方ガイドを作成した内田さん
 
2017年02月27日   佐賀新聞

東京マラソン 母と二人三脚「生きた証し刻む」 八王子・自閉症の大久保さん

2017年02月28日 02時07分58秒 | 障害者の自立

 春の陽気に包まれた二十六日、約三万六千人のランナーが都心を駆け抜けた。十一回目となった東京マラソン。健常者も障害者も、家族のため、友人のため、そして自分のために力の限りを尽くし、ゴールではたくさんの笑顔がはじけた。

 中央区の日本橋がゴールの10キロはジュニア&ユース(十六~十八歳)、視覚障害者、知的障害者、移植者の男女と、車いすの男子が行われた。

 知的障害者男子に出場した大久保勇紀さん(24)=八王子市=は、伴走の母純子(すみこ)さん(59)と共に1時間3分余りでゴールした。勇紀さんは重い自閉症。純子さんは「障害があってもこれだけ頑張れるんだ、って姿を見せられた」と胸を張った。

 純子さんは長く子宝に恵まれず、待ち望んだ勇紀さんが自閉症と診断されたのは四歳の時。十八歳になると、てんかんの発作も出るようになった。物事を理解する能力が低く、ルールが分からないため球技はできず、話の筋を追えないテレビにも興味を示さない。

 特別支援学校の教員で、「うちの子にはできない」と決めつける障害児の親を多く見てきた純子さんは「そんなことない」と芽生えた反発心もあり、可能な限りいろいろな挑戦をさせ、乗馬やスキーを一緒に楽しんできた。五年前からは「百名山」に登るようになり、これまで九十三座を踏破した。今年中に目標の百座を達成する見込みだ。

 ゴール直後の勇紀さんは汗一つかかず、息遣いも穏やかで、まだまだ余裕がありそうな表情。純子さんは3キロ付近で腰を痛めてペースが落ちた。「あと10分は早くゴールさせられた」と悔しがりつつ、「また一つ、この子が生きた証しを刻むことができた」と息を大きく吐き出し、いとおしそうにわが子を見つめた。

母純子さん(右)と並んでゴールする大久保勇紀さん