障害者スポーツを見て体験できる「カワサキ・ボーダレス・スポーツ・フェスタ」が一日、川崎市中原区のとどろきアリーナで開かれた。事故などで足や手を失った人がつえで体を支えてプレーする「アンプティサッカー」の親善試合や体験教室があり、子どもたちがトップクラスの選手と触れ合い、楽しいひとときを過ごした。
試合では地元のFCアウボラーダ川崎が、千葉や関西の連合チームと対戦。両チームには昨年のワールドカップメキシコ大会に参加した日本代表メンバーも多く、迫力あるシュートや競り合いで観客を沸かせた。
体験教室では両チームの選手が講師として小学生ら二十五人を指導。「つえでしっかり体を支えて蹴ろう」などと声をかけ、走り方やパスを教えた。参加した同市中原区の小学四年森岡大喜君(10)は「バランスを取るのが難しかったけれど、うまく蹴ることができるとすごく楽しい」と笑顔を見せた。
フェスタを主催したNPO法人ファンズアスリートクラブ(同市宮前区)の井上秀憲理事長は「スポーツの楽しさを通じて、健常者と障害者がお互いを理解する機会になってほしい」と話した。
FCアウボラーダ川崎の選手らに教わりながら、アンプティサッカーを体験する子どもたち=中原区で
2015年3月2日 東京新聞