ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

「頑張れ!」の励ましが逆につらい…被災者への接し方

2011年08月14日 02時22分46秒 | 障害者の自立
 うつ病など心の病を抱えた人にとって、「がんばれ!」などの励ましの言葉は禁句といわれる。この夏、帰省やボランティア活動などで被災地に向かう人もいるだろうが、未だ復興の途上で、心に深い傷を負った被災者にどう接したらいいのか。専門医に聞いた。

 【弱音を吐けない状況がストレス】

 日本うつ病学会が先日開かれた総会で、東日本大震災の被災者を支援する人たちや報道機関に向けて緊急提言を発表した。

 提言では、「がんばれ」、「強く」、「絶対」、「大丈夫」といった言葉は、被災者の立場では、ときにはつらく感じる場合がある、と指摘している。

 被災者の心の状態について、精神神経科「池上クリニック」(川崎市)の池上秀明院長は「気分が沈み、脱力感、食欲がなくなり眠れない。うつ病に似た状態だが、かなり違うのは被災者の場合は同じ状況に置かれた人が周りに大勢いること」と話す。

 うつ病では自ら孤立感を強めてしまう。だが、被災した人の場合は「つらい思いは自分だけじゃないのだから…」と、周囲に気兼ねして素直に弱音を吐けない状況が過剰なストレスとして重くのしかかってしまうのだ。

 【うつ病への進展やPTSDの悪化も】

 そんな心の状態で、すべてを失った被災者の中には「がんばれ」の励ましの声に対して、「これ以上、何をどうがんばれというのか」という思いもあることを知っておかなければいけない。

 「うつ病の人の場合も同じで、『こんなに努力しているのに』『がんばっているのに…』という思いがある。『なんとかなるさ』のような言葉も、自分のことを全然分かってもらえていないと感じます。なんとかならないから悩んでいるわけですから」(池上院長)

 震災による心の傷は、多くは時間の経過と共に軽減していくもの。だが、その過程で不安定な心の状態が悪化すれば本格的なうつ病の発症や心的外傷後ストレス障害(PTSD)となって引きずる懸念もでてくる。

 【安心感を与える励ましの言葉】

 では、被災者の支援を考えた場合、どんな言葉をもって接することが適切といえるのか。

 池上院長は「寄り添って見守るような気持ちが大事」とこう指摘する。

 「被災者の方たちに『素直に弱音を吐いてもいいんだ』と感じてもらえることが大切です。『何かあったら相談してください』『いつでも手を貸します』などの、安心感を与えるような言葉で対応する方がいいでしょう」

 一方、被災者の人たちに対しては「少しでもつらく感じたら過度に我慢しないことが重要になります。早期に専門のケアチームに打ち明けて、時間をかけてゆっくり日常生活を取り戻していくことが大切です」と話す。

 ■落ち込んでいる被災者に対する禁句の例

×頑張れば何とかなる

×みんなが応援しているから大丈夫

×みんなが心配しているからしっかりして

×強い気持ちで困難に立ち向かおう

×努力の積み重ねが大事

×真面目にやれば絶対に立ち直れる

ZAKZAK -

陸上障害クラス日本記録保持者 河野さん

2011年08月14日 02時20分35秒 | 障害者の自立
 別府市の別府商業高校陸上部に、生まれつき左腕に障害がありながら練習に励む河野歩さん(17)=情報処理科3年、同市石垣東=がいる。河野さんは障害クラスT46の400メートル、800メートルで日本記録を持つ実力者。「走ることは生活の一部」と日々笑顔で走り続けている。

 陸上を始めたのは高校から。もともと走ることに興味があった河野さん。2学年上に足に障害のある先輩ランナーがいて、「私も頑張ろう」と刺激を受けた。
 入部当初は体が弱く、部活も休みがちだったが、200メートル走を何本も連続で走るなど、他の部員と同じメニューをこなし、見違えるほどの体力を付けた。左腕のハンディで、走った時に崩れやすい上体のバランスを意識して練習。着実に記録を伸ばし、昨年7月の国体県選考会で400メートル、ことし3月の九州チャレンジ選手権(熊本市)で800メートルの日本新を出した。「自己ベストを出す瞬間」に陸上の面白さを感じている。
 学業にも力を入れる努力家で、ことし1月に情報処理検定1級を、7月にワープロ検定2級を取得。苦労したパソコンのキーボードも、今では同級生が驚くほどの速さで操作する。
 「障害があるからできないと思ったことはなく、何でも挑戦している」と河野さん。同部顧問の永尾利栄教諭(38)は「いつも一生懸命で、持てる力を発揮しようという心の強さがある。他の部員も彼女の頑張りに刺激を受けている」と話す。
 高校卒業後は、資格を生かして働きながら陸上を続けていきたいという。「まだまだ力を付けなければいけないが、いつかパラリンピックに出場してみたい」と目を輝かせた。


「障害があるからできないと思ったことはなく、何でも挑戦している」と河野さん

大分合同新聞

発達障害の生徒情報、公立中から県立高に引き継ぎ

2011年08月14日 02時15分32秒 | 障害者の自立
 発達障害のある生徒への支援を中学から高校へ継続するため、県教委が今春初めて導入した「指導内容などの引き継ぎ」で、87人の情報が公立中学39校から県立高校22校に引き継がれたことが12日までの県教委のまとめで分かった。「初年度としては予想を上回る人数」(県教委)で、ニーズの高さがうかがえる結果となった。引き継いだ全校が校内での共通理解を図るなど、対応の遅れが指摘される高校の支援体制が一歩進みそうだ。

 引き継ぎは保護者の同意を条件に、県立高合格発表日から入学式までの間に行われた。県教委特別支援教育室は「10数人」と見込んでいたが、大幅に上回った。

 文部科学省ワーキンググループが2009年に発表した調査結果によると、高校の発達障害者在籍率は2・2%。今春の県立高入学者に当てはめると約280人に上り、同室は「引き継ぎシステムの改善や周知を進め、潜在需要を引き出したい」としている。

 引き継ぎ方法の最多は「(中学と高校の)情報交換会での口頭による説明」で68人。引き継ぎ書や個別指導計画を用いた引き継ぎは10人だった。

 引き継がれた87人への各高校の対応(複数回答)をみると、「教員への情報提供と共通理解」が87人。具体策を協議する校内委員会開催は46人、学級編成の工夫は42人で行われた。

 文科省の10年度調査によると、県立高の個別指導計画作成率は11%、教員の特別支援教育研修受講終了率は22%と全国平均の半分程度。「まだまだこれからの状況だが、徐々に理解は深まってきている」と同室。今後、引き継ぎ効果などを検証する一方、段階的に私立校への拡充も検討していく。

下野新聞

塙保己一賞:候補を募集 /埼玉

2011年08月14日 02時13分13秒 | 障害者の自立
 県は、障害を乗り越えて顕著な活躍を収めている個人や団体を対象にした「塙保己一(はなわほきいち)賞」(県主催、東京ヘレン・ケラー協会など後援)の今年度の候補を募集している。江戸時代後期に大量の文献を収集、編さんした「群書類従」の出版で知られる本庄市出身の国学者、塙保己一(1746~1821)の精神を受け継ごうと07年度に創設され、今年で5回目となる。

 賞は▽国内の障害者向けの「大賞」▽県に在住・在勤・在学したことのある40歳未満の障害者が対象の「奨励賞」▽障害者を支援してきた国内の個人や団体に贈られる「貢献賞」--の3部門。障害の種別などは問わない。

 昨年度は日本点字図書館評議員の長谷川貞夫氏が大賞で、毎日新聞社が1922(大正11)年から発行している視覚障害者向けの新聞「点字毎日」などが貢献賞を受賞した。

 応募には所定の推薦書が必要で、自薦・他薦は問わない。締め切りは31日。問い合わせは県障害者福祉推進課(電話048・830・3309)。

毎日新聞 2011年8月13日 地方版


開幕まで50日横断幕掲示

2011年08月14日 02時11分50秒 | 障害者の自立
 山口国体の開幕(10月1日)まで50日となった12日、国体山口市実行委員会は、市内の幹線道路と商業施設に横断幕や垂れ幕を掲げた。

 県道山口防府線の宮島町陸橋には、「君の応援がエネルギー」「たちあがれ!東北 がんばろう!日本」などのメッセージが書かれた横断幕3枚がお目見え。第11回全国障害者スポーツ大会(山口大会)が閉会する10月24日まで掲示する。市実行委は「みんなで応援に行ってほしい」と呼び掛けていた。

    ◇

 山口大会に特別協賛している大同生命保険の喜田哲弘社長は12日、県庁を訪れ、二井知事に1億円の協賛金目録を手渡した。山口大会では約200人の社員らがボランティアとして参加する予定。


掲げられた横断幕(山口市の宮島町陸橋で)

(2011年8月13日 読売新聞)