ゴエモンのつぶやき

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厚木の障害者施設脅迫:知的障害女性への性的暴行容疑、「紅梅会」県が調査 /神奈川

2009年05月07日 10時35分38秒 | 障害者の自立
◇理事長は被害者らに謝罪
 厚木市の社会福祉法人「紅梅会」(菅種雄理事長)が運営する施設の内外で、知的障害のある20代女性入所者が複数の施設職員らから別々に性的被害を受けていたことが明らかになった29日、事態を重く見た県は紅梅会の調査に乗り出した。一方、菅理事長は毎日新聞の取材に応じ「心の傷を与えて申し訳ない」と被害女性と家族に謝罪した。「密室」になりがちな障害者施設で起きた被害に、識者は「なかなか表面化しないが虐待を防がねば」と指摘した。

 ■監査も検討
 県の障害福祉課と福祉監査指導課の職員ら4人は、毎日新聞の報道を受けてさっそく厚木市の紅梅会に出向いた。菅理事長やグループホームの責任者ら紅梅会幹部4人から聞き取り調査をした。
 監査も含む今後の対応を検討する狙い。施設の管理体制や運営にミスがなかったかどうかを主に尋ねた。調査結果を精査し、さらに聞き取りを進めて事実関係の把握を優先する方針。
 花上光郎・福祉監査指導課副課長は「県としても対応しなければいけないことだと思う。どういう形で対応するかは検討中だが、監査も含めて必要な対応を図りたい」と話した。
 ■法人の責任
 「精神的に園生と親御さんに心の傷を与えて申し訳ない。雇った責任はある。紅梅学園の間違ったところはそこにある」。菅理事長は取材に対し謝罪した。
 紅梅会は、知的障害者更生施設「紅梅学園」やグループホーム、授産施設を運営。本来は信頼すべき相手である施設職員から、女性は被害を受けていた。
 ホームの元当直員、加茂昭雄容疑者(67)=女性への脅迫容疑で逮捕=は、障害につけ込み性的関係を強いた準強姦(ごうかん)容疑も持たれている。女性の証言では、性的暴行の被害に遭った時期には、加茂容疑者の退職(07年12月)後も含まれる。
 加茂容疑者を巡る紅梅会としての責任について、大峡健一・総合園長は「厚木署が取り調べ中なので何とも言えない」とコメントを避けた。捜査結果が出た段階で弁護士と相談し、会見を開くなどの対応を取る考えだ。
 また大峡・総合園長は、別の施設職員が女性にわいせつ行為をしていたことも含め「職員の採用や教育の重要さが身に染みた。最低限、職員の専門研修をやらなければならない」と話した。
 ◇性的虐待報告多く−−障害者問題に詳しい法政大学法科大学院・佐藤彰一教授の話
 障害者施設は身体接触の機会が多い。知的障害者は迎合するようにしつけられているので嫌な思いをしても声を上げることができない。入所施設は構造的に性の問題が起きやすい。外部からいろいろな人が出入りすることが必要だ。表面化しないが毎月のように、各都道府県で性的虐待の報告があるという。
 ◇窓口など防止策を−−知的障害者の親らでつくる「全日本手をつなぐ育成会」常務理事・大久保常明さんの話
 知的障害者は言葉の表現が苦手なため被害を訴えられず、また家族も施設に「お世話になっている」という感覚があるので、なかなか問題が表にならない。苦情を受け付ける窓口を設けたり、職員の行動基準を徹底するなどして、虐待を防止せねばならない。

障害者の教員採用で門戸拡大/神奈川県

2009年05月07日 00時34分23秒 | 障害者の自立
 県教育委員会は県内公立学校の教員採用試験で、一般選考とは別枠の身体障害者特別募集枠を設ける。二〇〇九年度の試験から導入し、採用は十人程度の想定。教職課程を持つ全国の大学を対象に、身体障害者の推薦制度も創設する。門戸拡大とともに、教育的効果を高めることが目的だ。県教委によると、身体障害者の特別募集枠、大学推薦制度ともに、二〇〇八年度段階で導入している都道府県や政令指定都市はないという。

 特別募集枠は一般選考と同様に、県教委が所管するすべての小・中学校、高校、特別支援学校、養護教諭が対象。教科もすべてが対象。選考試験は一般選考と同様の試験を行うが、障害の程度や種類に応じて配慮するほか、実技試験の一部免除などを行う。

 大学推薦制度は、一次試験では筆記試験を免除し、論文などの書類選考とする。障害の種類などに応じ、実技試験の一部免除も行うという。

 県教委によると昨年六月一日現在、県教委所管の公立学校で計百六十八人の身体障害者が教員や事務職員として勤務している。盲目の教員として盲学校以外の県立校に初めて採用された長谷川浩志さんが教壇に立つ県立横須賀明光高校(横須賀市佐原)をはじめ、教育現場で障害者の教員の情熱に生徒が感銘を受けたり、人間同士が支えあうことの重要性に気づくなどの効果があるという。

 しかし、県教委所管の公立学校教員採用試験では近年、千百~千二百人程度の募集数に対して障害者の受験者数は十人に満たず、採用数も数人にとどまっている。県教委の障害者雇用率が法で定める水準より低く、国から適正実施勧告を受けていることもあり、県教委は今回の新制度によって障害者の門戸が広がり、生徒に対しても教育的効果の向上につながることを期待している。

 特別募集枠の対象年齢は一般選考と同じで、一九七〇年四月二日以降生まれ。身体障害者手帳(一~六級)の交付を受け、自分で通勤ができることなどが要件。申し込みは五月七日~二十五日の間で、一次試験は七月十二日。問い合わせは、県教委教職員課電話045(210)8190。

身障者駐車証3県共用 佐賀・長崎・熊本 今夏めど協定

2009年05月07日 00時32分13秒 | 障害者の自立
 官公庁や商業施設などにある車いすマークが付いた身体障害者用駐車場に関し、必要でない人が駐車しないように「利用証」を発行する独自制度を導入する佐賀、長崎、熊本の3県が、相互利用の協定締結に向け準備を進めている。県境を越えた障害者の移動を支援するのが狙い。佐賀県によると、同種の制度は全国で7県が導入しているが、複数の県による協定は初めて。夏ごろまでの締結を目指す。

■広域移動を後押し

 障害者用駐車場は、ドアを全開にして乗り降りできるよう、高齢者障害者移動円滑化促進法に基づき、通常の1.5倍近い3.5メートルの幅があり、施設の出入り口近くに設置。使い勝手の良さから障害者以外が駐車する例も多く、適正利用が課題になっている。

 佐賀県は2006年、全国に先駆け「パーキングパーミット(駐車許可)制度」を導入。障害者や高齢者、妊婦など歩行困難な人に利用証を発行し、施設側(3月末現在で892施設)と協力協定を結ぶ。利用者は協力施設で駐車の際、車内に利用証を提示。施設側は「必要な車両」と判別できるため、対象外の車両に注意しやすくなるという仕組みだ。

 利用者と施設側の双方に好評だったため、九州では長崎県が07年、熊本県が08年に同様の制度を導入した。買い物や通院などで隣県を訪れることが多い人は、居住地と移動先の複数県で申請が必要だが、相互利用の協定締結で、申請が一度で済むようになる。

 福岡県身体障害者福祉協会の藤瀬博史次長は「利用証制度は障害者の車移動の後押しになる。福岡県も早く実現してほしい」と要望。九州看護福祉大の西島衛治教授(福祉工学)は「3県にとどまらず、九州全体に広がることを期待したい」と話した。

駐車スペース:身障者や高齢者用、県が専用利用証交付 健常者の利用抑制へ /鳥取

2009年05月07日 00時30分26秒 | 障害者の自立
◇今秋から
 身体障害者や高齢者ら専用の駐車スペースを確保するため、県は今秋から専用の利用証を交付する。専用スペースに健常者が駐車するケースが後を絶たず、障害者らから苦情が出ていた。

 「思いやり駐車場利用証制度(仮称)」の交付対象は、身体障害者や知的障害者、高齢者のほか、妊娠やけがのため一時的に歩行が困難な人など。利用証(縦約25センチ、横約15センチ)を車のルームミラーなどに掲示することで交付対象者であることを明示。専用スペースから健常者の車を排除する。施設側にも看板などで利用証交付者の専用スペースであることを示してもらう。

 バリアフリー法や県福祉のまちづくり条例は、公共施設で不特定多数が利用する駐車場には幅3・5メートル以上の身障者用の駐車スペースを設置するよう義務づけている。しかし、入り口近くで利用しやすいことなどから健常者が駐車してしまうことが少なくないという。

 県は今月29日までパブリックコメントを募り、10月からの導入を目指している。【

つくばに障害者支援コーヒー店 格別な一杯 茨城

2009年05月07日 00時26分54秒 | 障害者の自立
 障害者の就労を支援しようと、つくば市千現にコーヒー店「千年(せんねん)一日(いちじつ)珈琲焙煎所」が誕生した。雑味がない本格コーヒーの味の秘密は知的障害者が担当するハンドピック(豆の選別作業)にある。オーナーの大坪茂人さん(38)は「障害者の経済的自立を支援するとともに、障害の有無に関係なく誰もが気軽に集える街のオープンスペースにしたい」と夢をふくらませている。



 同市出身の大坪さんは、兄の洋人さん(41)に障害があることから、福祉関係の仕事に携わっていた。そこで障害者が経済的に困難であることを痛感し、「障害者がお金を稼ぎ経済的に自立できる仕事をつくろう」と考えた。

 作業が単純化され自分のペースでできる仕事はないかと調べていると、偶然にもコーヒー豆のハンドピックの仕事を知った。

 もともとコーヒー好きだった大坪さん。1年前から東京のコーヒー店のセミナーに通ったり専門書を読みあさるなど準備を進めた。

 店内の内装は「廃校」「砂」「流木」などをテーマに同市内の建築士、安藤良枝さんに依頼。安藤さんは失われた時間を再生するイメージで、お寺の改修工事の足場だった板などを使い、シンプルで味わいある空間に仕上げた。

 オープンは今年2月。店内では洋人さんと世良英晃さん(30)の2人の障害者が交代で豆を選別する姿がみられる。大きな皿に生豆を広げ、虫食いや未熟な豆などを1つずつ取り除く根気のいる作業だ。

 大坪さんは「虫食いなどの豆が入っているとコーヒーに雑味が出てしまう。ハンドピックはおいしいコーヒーをいれるための大事な仕事」と強調する。

 マンデリンベースの芳醇(ほうじゆん)なコクと香りの「千年一日ブレンド」やマスカットの酸味が感じられる「タツー農園ピーベリー」(ケニア)、すっきりした上品な酸味の「アデラAA」(タンザニア)など種類も豊富だ。

 大坪さんは「ハンドピックを障害者の仕事として成り立たせたい。同情ではなく障害者の働き場を増やすことで一緒に普通に過ごしたい」と、同様の店が広がることを期待する。

 営業時間は午前11時から午後6時。水曜休み。問い合わせは(電)029・875・5092へ。