「心臓が破裂しそう」などと表現することがあるが・・・・・
心臓はこの外側を膜で包まれていて、それは心嚢と呼ばれている。
その中が血液で満たされていた。
どこかで破裂が起こって心嚢内に血が貯まったと思われた。
そうなると出血量が多くなくても心臓が心嚢の中で圧迫されて動けなくなってしまう。
大動脈の根元が血腫になっているので、その付近を探すと・・・
破裂孔があった(左)。
心臓を開いて見ると、大動脈の根元、頚動脈側(頭側)に2cmほどの裂け目があった。
動脈壁に硬くなった部分があってそこから破裂していたりすることがあるが、この馬の破裂部位は触ってみても異常は感じなかった。
興奮しやすい馬だったそうだ。
心臓が破裂するほど入れ込んだのが命取りになったのか・・・・・・
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このような心臓・大動脈の破裂は種雄馬に多い。
種付けのときの心拍数や血圧の上昇はすごくて、1日に何度もそれを繰り返すのは心臓や血管によろしくないのだろう。
競走馬より年齢層が高いことも要因になっているはずだ。
・種付け回数の多さ、
・肥満、
・運動不足
も危険因子なので、その点では種雄馬の生活習慣病と言えるのかもしれない。
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人は頭の血管が破れたり詰まったりするし、種雄馬は心臓や大動脈が破裂するし、繁殖雌馬は子宮動脈が破裂する。
それぞれ、よく使うところに負担がかかっているのだろう。
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運動不足に肥満・・・それに種付け回数の多さには気をつけねば(笑
何かにぶつかってと言う事もないのでしょうね。
先代メスうさぎが、ソファに飛び上がり損ねて腹部をうち、胃破裂をおこして亡くなりました。ひどく打ったわけではありませんが、胃の内容物がたっぷりあったところへ、たまたま打ち所が悪かったとしか言いようがありませんでした。剖検したところ、傷は1cmほど。下側だったので腹膜でカバーされ、約24時間後に亡くなりました。分かっていたらば・・・でもさすがに無理ですね。ひどく具合が悪いというのではなく、なんとなくぼんやりとした感じで、そのうち意識がなくなってという感じでしたから。
組織が硬化していなくとも、正に魔が差すというか、瞬発的に力がかかった時に一番組織が弱いところが裂けてしまうという事なのでしょうね。
今回のお話で、こう言う事はないわけじゃないのだと、案外あるのかもしれないと思いました。
そうです。節制が大事です(笑)。
ウサギと馬は意外に似ているのかもしれませんね。馬も胃破裂がときどきあります。
今日の信州はまた、4月に逆戻りですが、周りは新緑に囲まれていますから、もうあの冬の寒さではありません。
他の花も新緑もないうちに咲くコブシは美しいですね。
季節がはっきりした信州や北海道のよさもありますが、この春は寒すぎます。今日は、うっすらピンクになった桜にも冷たい雨でした。
乗馬の獣医さんに質問する機会がありました(嬉!)
競走馬には膝の傷害が少なく、ジャンピングの馬に多いのは、競走馬は若いから、
つまり aging problem 、ということでした。
(ではドレッサージュホースは…? 聞くのを忘れました!痛恨!!)
実習馬とよく似ている跛行?があった??のでみていますと、
飛節を治療されていました(あ~れ~!!?^^;汗々)
質問ですが、4ポイントブロックは針を何回刺されますでしょうか?
(やったことがありません…)
こちらも雨でバラの傷みがはやくて残念です、薔薇の花は独特の手触りがします。
後膝の傷害は診断するのも難しいので、まだ疫学情報もしっかりしていないように思います。半月板損傷、十字靭帯損傷、筋損傷、DJD、etc.それぞれどれくらいあるか知るためには1症例ごときちんと診断しなければなりませんが、なかなか難しいです。
私は4ポイントは4回針を刺していますが、2回でやる人もいるようです。馬が大人しくないのは問題です。(針を刺すと暴れる、鼻捻子がとれない、曳運動で真っ直ぐ走らない、どこを触っても嫌がって痛いかどうかわからない;笑)
今度、那須で体験してください。跛行が消えると嬉しいものです。