きちんと整復して、lag screw で仮固定して、それからプレート固定したい。
(中央部のプレートに刺さっていない2本のスクリューが、仮固定したLag screw)
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このlag screw はできるだけ骨折面に垂直に入れたい。
垂直に入れないと・・・・・・
というのが上の図。
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というのが上の図。
骨に垂直に入れないと、締めることで、近位と遠位方向へ骨折部をずらす力が働く。
ただし、馬の整形外科の成書には、骨に垂直に入れて良いんだ。と書いてある本もある。
動物が起立すると、骨は短くなる方向へ圧迫される。だから、lag screwがそれに逆らうように力をかけていても構わない。という考えだ。
私は、やはり骨折面に垂直に刺すべきだと考えている。
ただし、「原理的には」ということであって、必ず、正確に、垂直でなければならない、ということではない。
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手順は、
その穴に、3.2mmドリルガイドを入れて、3.2mmドリルで対側皮質まで貫いて、
この6ステップを覚えこむ必要がある。
実際やっていると、「あっカウンターシンクするの忘れた。」とか、
「あ~スクリューの長さ測ってなかった。」とか、なりがち。
しかし、タップでネジ山を切ったら、もうドリル穴に何も入れてはいけない。ネジ山を壊す恐れがあるからだ。
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しかし、子牛の骨折プレート固定では、カウンターシンクしないでも大丈夫だし、
タップでネジ山を切っていなくてもスクリューは入っていくし、しっかり効く。
皮質骨が薄くて、柔らかいからだ。
上の実際の症例のx線画像では、骨幹端部には6.5mm海綿骨スクリューを使っている。
黒毛和種の新生子牛などでは、骨幹端には6.5mm海綿骨スクリューを使うのが良いと、最近は考えている。
骨幹端は、とくに皮質骨が薄くて柔らかいからだ。
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4.5mmドリルでの穿孔と、3.2mmドリルでの穿孔は、順序が逆でも構わない。
3.2mmドリルで対側皮質まで貫いておいて、骨折線までを4.5mmドリルで太く(滑り穴)しておく。
この方法なら、ドリルガイドは要らないかもしれない。
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骨折を完全に整復し、lag screw で仮固定できたら、骨折プレート固定は半分うまくいったようなものだと感じている。
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新・小動物骨折内固定マニュアル―AO/ASIFテクニック | |
泉沢 康晴,種子島 貢司 | |
メディカルサイエンス社 |
図はこの本からお借りした。
日本語で牛の骨折内固定を一から学べる本はない。
この本は小動物向けなので、大動物にはそのままは使えない部分も多いが、
30-50kgの子牛だとレトリーヴァー、バーニーズマウンテンドッグ、セントバーナードなどと体重はかわらない。
手短に基本を知るには良いかも。
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馬の整形外科医は英語で最新の成書と文献で学ぶ必要がある。
馬の、とくにサラブレッドの骨折内固定はまだまだ難しく、challenging だからだ。
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月曜日は会議。
火曜は、午前も午後も腕節骨折の関節鏡手術。どちらも左右両方。
夕方は、1歳馬のDDSPの軟口蓋Laser焼灼。
水曜は、午前中4歳馬のTieback&Cordectomy。
午後は腕節骨折の関節鏡手術。
木曜と金曜は会議と講習会。
年末だ・・・・来週は忘年会だ・・・・大掃除をする暇はあるのか?
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どちらかというと、南北軸に沿っていることが多いような気もするけど、
まったくでたらめなこともある。
地軸を強く意識しているとは思えんね。
伝達講習では基本的部分や大事な注意事項は消えてしまいがちで、簡便でルーチン化しやすいことだけが常態化、となりがち。この記事に当てはまると思ったわけではないですけれど。
オラ君、hig先生の観察結果がでたようですね。うんこは毎日するから、データ集めやすかったでしょか?来年は戌年だし、年末から出番も多いかも?無事に今年を締めくくって来年につなげたいですね。
子牛、仔馬の内固定は小児整形外科でもあります。それは成人の整形外科とはまた違う事情があります。それも理解しておく必要があります。
私は夜空には北極星を探します。腕時計は方位計付きです。そして、相棒は・・・どうやら方向音痴のようです;笑
hig先生は犬は地磁気を感じている派ですね。馬はどうなんでしょ?お酒好きな飼い主さんが馬だけ先に帰したり、酔いつぶれて誰かに馬の背に乗せられ、馬はちゃんと家まで落とさずに戻ったそうだ、ときいたことがあります。馬は道順を覚え、夜道でも迷わない、それだけかもしれませんが。それなら馬場馬術の観賞の仕方が変わるナって思った。