4.組織損傷を少なくする。皮膚を鉗子で挟まない。術創の辺縁を止血鉗子で30秒間挟むと組織の活力が測定できるほど失われるわけではないのに、感染の度合が増加する。
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手術の時には切っても感じないほど麻酔がかかっているので、遠慮なく皮膚を鉗子でつかんだりできる。
しかし、麻酔がかかっていなければ飛び上がるほど痛いはずなので、手術が終わってから皮膚の痛みが出てくるかもしれない。
傷んだ組織は感染しやすい。
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術創から離れたところで使う器具のなので、術創感染とは関係しないのだが、布鉗子といって、ドレープを止める鉗子がある。
現代の人の手術では布鉗子でドレープを患者の体に止めたりはしないのだろう。
獣医外科医もそろそろ考え直したほうが良いかも知れない。
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今日は、競走馬の腕節の骨折の関節鏡手術。
肢軸異常でスクリューを入れた当歳馬のチェック。
腰萎の1歳の腰椎脊髄液採取。
当歳馬の腰萎のx線検査。
枝打ちもしてあって観光地の様ですね。北海道はみんなそうなんですか(笑)
挫滅するような刺激でも術創が複雑化してしまうと感染機会が増加するのでしょうか。
皮下織の鈍性剥離も出血は控えられますが、ミクロ視点では色々吸いこんでデッドスペースができているようなので感染機会の増加や治癒遅延を起こしているかも知れません。
手術にかぎらず様々な手続きを複雑化してしまうとエラーの噛んでしまう要素が増えるので、最適化を心掛けないとならないですね。
布鉗子も色々問題はあるのでしょうけれどもシンプル極まりなく確実なので、あれを超える提案は難しそうです。
ただのシールでは毛むくじゃらには歯が立ちませんし。
レントゲン写真ばかりでなく風景写真もプロになったらどうですか(笑)
>傷んだ組織は感染しやすい
感染しやすいということは、細菌が増えやすい
弱った牛馬には蠅がたかりやすいのと
何か関係がありませんかね・・・
これは支笏湖です。そういうと枝打ちしてありますね。zebraさんの観察力の鋭さにはいつも感心させられます。
布鉗子も刺さらない挟むだけのやつがあります。それに変えていこうと思っています。布も傷みませんし・・・(笑)。
術創感染を・・・は、17項目あって、一つの記事にするには多すぎるし、1項目ずつにすると細かくなりすぎて、じゃあ秋の写真のオンパレードにしようかと(笑)。
そういうと、レントゲン写真は私達はプロなわけですね。アマチュアカメラマンの腕と熱意に負けないようにしなければなりませんね。
傷んだ組織では貪食作用も働きにくい。弱った牛馬は皮膚のピクピクも、尻尾も動かさない。細菌とハエの餌食になる理由でしょうか。
私はいらないところにも気がつきますし、抜けている部分もままありますのでそこを留意しなければならないですね。
ヒトのドレープ固定において布鉗子で皮膚を挟むことは過誤なんですね。
大学時代にやっていたことが次々覆る(苦笑)
挟むタイプの鉗子ならおそらく家畜では皮膚を噛めないですから体毛ととも挟みで固定する形になりましょうか。
こちらのほうがよさそうですね。
ただもう少し挟む面積の大きなものが必要な気もします。
サラブレッドの皮膚は挟むタイプの布鉗子で充分挟めます。牛は・・鉗子を少し広げておけば挟めるかもしれません。