馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

蹄関節炎

2016-05-04 | 牛、ウシ、丑

6ヶ月齢の黒毛和牛が、今日から右前肢の跛行をし始めた、ということで肩甲骨の骨折を疑われて来院。

X線撮影し直すが、上腕骨も肩甲骨も折れているとは思えない。

肩甲骨は薄い板状の骨なので、横方向だけでは折れているのを診断しそこなうことがある。

それで、この角度の撮影もした。どうやって撮ったかわかるかい?

やっぱり折れてない。

しかし、負重はできるものの、かなり痛い。

肢を触られるのも嫌がる。

よく観ると、蹄冠部が腫れていた。

キシラジンで麻酔して、寝ないので胴締めをかけて倒して、よく消毒して、

針を刺したら血様の濁った関節液が吸引できた。

シリンジで注入・吸引を繰り返して関節洗浄し、抗生物質の関節内投与と全身投与をした。

骨髄炎を起こしていないことはx線撮影で確認できている。

関節穿刺の前には超音波画像で関節液増量も確認した。

末梢血も採血し、全身の白血球数が18,500/μlと増えていることが確認された。

                        /////////////////

GW高齢の恒例のゴミ拾い。

空き缶をポイ捨てするような奴にコクはわからん。

でかいコーラのペットボトルを飲み残して捨てたお前の知性も財布も小さいな。

元気ハツラツ?

ファイト一発?

世の中のためだ。吸いすぎて死ね。

そうかい、咳が出るんだな。

そのうち指を怪我するさ。

ひゃ~

 

 

 

 

 

 

 


12 コメント

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Unknown (はとぽっけ)
2016-05-04 21:54:06
 あら、あんよがちーこくて、チョキですね。
 肩甲骨のとこ、ミスジ肉、好きです。2枚目はどうやって?
 一冬のゴミ、いろいろでてきましたね。キーワードは「依存」か?最後のは小型物置?ふつうのプレハブ?依存、関係ないか。
Unknown (piebald)
2016-05-04 23:35:29
美しい大地に、平気で物を捨てる人間は、地球にとって、濁った関節液ですね。
>はとぽっけさん (hig)
2016-05-05 05:29:41
肢を頭外側へ引張っておいて、頚の上にフラットパネル(カセット)を当てて、腹側尾側から撮影しました。肩甲骨の骨折を疑うときは必要な画像だと思っています。

コーラも缶コーヒーもタバコも、ゴミのポイ捨ても依存症なのかもしれませんね。
>piebaldさん (hig)
2016-05-05 05:31:49
まったく困ったものです。地元の人しか通らない道なんですが・・・こういう人の家の周りや部屋の中はゴミだらけなんでしょうか??
Unknown (はとぽっっけ)
2016-05-05 06:11:11
>肢を頭外側へ引張っておいて、、、、
 そうできるということは、大事ないのかもしれないけど、痛くてできないときは、鎮痛するのでしょか?肩痛めたとき、撮影、しんどかったです。「気を失っちゃおっかなぁ~」って、冗談思いつくらいに、ちょっとは余裕ありましたけど。その後、本気で気が遠くなりそうでした。
 咳止めとか、風邪薬も、やめられない止まらない、という人は即、病院で相談するといいと思います。
 やっと風が静まって、いい朝です。
Unknown (chelsy)
2016-05-05 07:41:11
>キシラジンで麻酔して、寝ないので胴締めをかけて倒して

hig 先生は柔道の心得もおありだったんですね。危険技らしいですけど相手が牛ならいいですよね^^
Unknown (anko)
2016-05-05 12:54:33
やはりマイコプラズマでしょうか?
こちらでも骨折を疑うような強い疼痛の症例でマイコプラズマが出ています。
抗生剤投与&還流で洗っても奏功しない場合次の手に困ります。
酪農大のhig先生が骨髄に壊死巣を形成するという話を確かされていたのでその辺の診断が問題なようです。
>はとぽっけさん (hig)
2016-05-05 21:46:49
骨折の診断方法に軋轢音を感じる、というのがありますが、私はまずやりません。ひどく痛いだろうからです。この子牛は肩は痛くなかったようです。

咳止めは依存症になるようですね。
>chelsyさん (hig)
2016-05-05 21:48:16
牛の胴締めはロープでやります。レスリング経験者で牛を倒そうとして怪我をした人を知っています。動物相手ではほとんど格闘技は役に立たないと思います。
>ankoさん (hig)
2016-05-05 21:50:45
マイコですか、やっかいですね。この牛の関節液の好気培養、増菌培養ともに陰性でした。アンピシリン投与で平熱になり、跛行もなくなったそうです。マイコではないようで、ホッとしました。

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