アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

新しすぎる作品、自分の限界点

2018年07月26日 | ピアノ
音楽史についての私の理解は非常~にざっくりとしたものなので、以下たいへん雑な話なんだけれど、

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聞いておもしろい弾いてみたいピアノ曲というのは、大雑把にいって、バッハ以降プロコフィエフくらいまで?

「バッハらへん」の作曲家というと、ラモーとかスカルラッティとかかな? よく知らないけど、たぶんバッハとかそこらへんの人はピアノ前提で曲を書いているわけではないので、ピアノじゃ弾きにくい華やかな装飾音つきまくりだったりして、まぁそういう曲を現代ピアノで素敵に弾く方もいらっしゃるでしょうが、私にはできないので、このへんの曲は興味があったりなかったり。というわけで古いほうの限界がこのあたり。

一方、新しいほうにも限界があって、プロコフィエフはロミジュリ弾いてみたしこれはとても素敵だったけど、まぁ譜読みしにくいし弾くのもたいへんだし、あらかたのプロコフィエフは聞くほうもそんなに好きでないものが多い(戦争ソナタとか)。ということでここいらへんが限界点。

ストラビンスキー「春の祭典」は私にとってぎりぎりアウトくらいの位置に存在するんだけれど、なにせ何度も聞いたんで多少慣れたのもあり、さらに弾いてみたら確かにおもしろかったということで今では例外的に私のオッケーゾーンに堂々と鎮座しています。

弾いてみたというのはですね…ふつうの意味で「弾けてみた」わけじゃないのですが、前にartomr先生が「『春の祭典』はレッスン曲に最適な題材である」という、およそ誰も同意してくれなそうな主張をしていたことがあって、じゃあそれを使ってレッスンしてみたことがあるんですかといったら「ない」という(何)

それじゃ話にならないでしょうが、と呆れて、私が実験台になってあげましょう、という、考えてみればそれがartomr先生にレッスンしてもらった初回でしたね。変な話!!
(参考過去記事: 「「春の祭典」はレッスン素材に最適なのか!?」)

ただやっぱり、聞くと弾くでは違うわけで、最初はぐちゃっと臨時記号のカタマリなのがまったくいっこずつ読んでいかないと音が並ばなくってたいへんだったけど、だんだんなんとなくつかんで(弾いて)みて聞いて「合ってる」「間違った」とかわかるようになってきたら俄然おもしろくなって、というか案外(?)きれいだなと。人間の慣れってスゴイね。

ベルクのソナタも、リピ聞きしてたらなんかこれいいね、というゾーンに侵入してきました。でもどうイイのか自分でもさっぱりわからないし、間違っても弾いてみたいという気は起きないんだけど。

そして、ウェーベルンとかは前にめるちゃんお披露目会のときにartomr先生が演奏してたりしたけど正直いって何がいいんだかまったくわからないしわかろうという気も起きない。たぶんブーレーズとかシュトックハウゼンとかも以下略

じゃあ、そういう時代以降の曲はぜんぜん見る必要なしかというとそういうわけでもない。

現に、「スキップとセイディー」とか「小さな四つの夢の歌(吉松)」なんてあんなに親しみやすい曲なのにめっちゃ新しいわけで…そういえば、親しみやすさって何だろう??

昨日、artomr先生が弾いてくれた曲で
Robert Helps: Hommage à Fauré(1972)

ヘルプスという作曲家が作った、フォーレへのオマージュという曲で、とってもおしゃれできれい。20世紀後半ですが。

前に私が気に入って、練習してみた(そして頓挫した)曲はバーバーのノクターンでしたが、あれもフィールドのノクターンへのオマージュでした。

要するに、新しい人が「昔」の誰か/何かのスタイルを書いてくれれば、親しみやすく、かつ今っぽいおしゃれさの加わった曲ができたりするわけでけっこう狙い目なのかも。

…狙い目…

といっても、聞くにはということね。弾くのはかなり面倒です。音を拾ったときに、「これ合ってるん??」てかなり不安になるから(^^;;

「和声的には11の和音や13の和音から第3音を省くなどして、和音の機能を曖昧にし、美しい和音を導き出すが、シンプルな主旋律によって、トニックやドミナントを把握できる構造になっている。機能和声が樹木の幹だとすれば、ヘルプスの和声語法は、その先に咲いている美しい枝葉や花を手折り、花器のなかに人工的な世界を生けてゆくことに似ている。」(上記動画についてるartomr先生解説より)

確かに~、だから枝葉や花を並べようとしてるときに幹が見えなくて不安になるのよね。幹が見えないところが「おしゃれ」なんだろうけど。

このへんまでは、聞くほうだけじゃなくて弾くほうとしても手を伸ばしていきたい…(そのうち…)


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