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≪ 今朝の3題 ≫  大谷選手はマイケル・ジョーダンになれるか?   卓球平野選手「お慈悲の1点伝統」をスルー   Oxford 卒業生が選ぶ世界文学愛読書Top 10

2024-04-16 08:56:04 | トーク・ネットTalk Net
<1>Aera Dot:【絶好調の大谷】大谷の人気がアメリカの価値観を変える? アメリカの記者が語る大谷のスター性とは?
   これは<「ロサンゼルス・タイムズ」記者のディラン・ヘルナンデス、「ジ・アスレチック」記者のサム・ブラム、在米ジャーナリストの志村朋哉>3人の対談をまとめた記事。要点は2つ;
 (1)スター選手は、そのスポーツの広告塔だから、全米レベルの認知度があってほしい。(元ヤンキースの)デレック・ジーターは、最高の選手というわけではなかったけど、常に頼りになって存在感があった。彼を中心に、
   野球のストーリーが回っていた。NBAはマイケル・ジョーダンを中心に回っている時代があって、その後、少し空白期間を経てから、レブロン・ジェームズの時代になった。この20年くらいは、レブロンを中心にNBAは回ってきた。
   他チームはレブロンを倒すためのチーム作りをする。そういう軸になる存在がいるとスポーツは盛り上がる。大谷がドジャースのような人気球団の一員としてワールドシリーズで勝つことは、野球にどれだけ良い影響があると思う?
    それによって、大谷がマイケル・ジョーダンとかセリーナ・ウィリアムズといったスポーツファン以外にも知られるようなスーパースターになって、アメリカで野球が「クール」なスポーツとして認知されるようになる可能性はあると思う。

 (2) 野茂はとてつもない人気だった。野茂が来たのは、多分ピークを過ぎてからだったんじゃないかな。それでも数年間は、素晴らしい投球を見せてくれた。野茂が来る前は、日本はアメリカの選手が行ってプレーする場所だった。
   それが野茂が来て、「日本のプロ野球もレベルが高いんだな」と知ったと思う。イチローは、投手だけでなく、野手もメジャーで通用するんだと証明した。足も速かったから、日本人は技術だけじゃなくて運動能力もあるんだと思われるように
   なった。大谷の登場は、まさにその次の進化だった。アメリカ人よりも大きくて、パワーがあって、足も速い。身体的に上回っている。それを受け入れるのに、4、5年かかった。それまでの偏見を大きく覆すものだったから。
   大谷も野茂やイチローと同じように、アメリカ人が持つ日本人観を変えたんだ。

  ⇒ 在米日本人・日系人がシニカルに語るように、日本人が日本国内で大喜びする熱気はアメリカで確かにないだろう。記者たちが希望を込めて占った展望がホンモノになるよう祈りたい。

<2>東スポWeb:【卓球】平野美宇 15歳相手に2度の11―0で中国「あまりにも残酷だ!」
 (1)卓球のW杯マカオ初日(15日)、女子1次リーグで14組のパリ五輪日本代表・平野美宇(木下グループ)が、ジョセリン・ラム(ニュージーランド)に11―2、11―5、11―0、11―0の4―0で快勝。
    2度の11―0ゲームがあったことが中国で話題になった。中国メディア「網易」は「相手はメンツを保てず、多くのファンは『あまりにも残酷だ!』とため息をつかずにはいられなかった」と指摘した。
 (2)以前は11―0になる場合は相手にお情けで1点を与える〝暗黙のルール〟があったが、最近は勝負に徹する選手がほとんどだ。同記事は「卓球界では無失点ゲームが徐々に全選手に受け入れられつつある。
    また、この大会の1次リーグではどんな小さな得点も非常に重要であるため、平野は1点も許さなかった」と、リーグ戦特有の事情も影響したと分析した。
  ⇒ 「メンツ」が中国語の<面子>からきていることは誰でも知っているが、果たしてニュージーランドの選手に<面子>なる感性はあるか? 「慈悲」「情け」がスポーツの勝負に必要か?

<3>文春オンライン:オックスフォード大学のエリートが選ぶ「教養書ベスト10」【フィクション編】に『源氏物語』『わたしを離さないで』『グレート・ギャツビー』が!
 これは『 英国エリート名門校が教える最高の教養 』(ジョー・ノーマン著)の抜粋記事。著者自身もイギリス最古の名門パブリックスクールで学び、オックスフォード大学へ進学した経歴の持ち主だ。
 ノーマン氏は【源氏物語】と共に【『武士道』新渡戸稲造】【『日の名残り』カズオ・イシグロ】も著書のなかで推薦している。 


* 順位不明ながらもTop 10に挙げられた作品を列挙すると【『不思議の国のアリス』ルイス・キャロル】【『動物農場 おとぎばなし』ジョージ・オーウェル】【『グレート・ギャツビー』スコット・フィッツジェラルド】
  【『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ】【『猫のゆりかご』カート・ヴォネガット】【『影との戦い ゲド戦記1』アーシュラ・K・ル=グウィン】【『ドリアン・グレイの肖像』オスカー・ワイルド】
 【『ブロディーの報告書』J・L・ボルヘス】【『素粒子』ミシェル・ウエルベック】【『源氏物語』紫式部】
 ⇒ ノーマン氏が挙げたカズオ・イシグロ氏の2作を私は読もうとしているところ。異文化をクロスして今を生きるイシグロ氏は、イサム・ノグチ氏などと同様『日本文化の相対化』に貢献してきた。
  別の重さだが、上に挙げた日本人プロ野球選手たちも『日本文化の相対化』に貢献していると考えると、単なる娯楽ばなしには終わらせたくないと思う。
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