静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

≪ 気になるニュース:4件 ≫ 小学校で英語/要るか? 政府要人に「個人/私人」は元々無い  日本政治の”プロセスの透明性” ボクシング再戦?

2017-05-27 08:53:19 | 時評
(1) 英語「聞く・話す」を小学3~6年で https://mainichi.jp/articles/20170527/k00/00m/040/193000c?fm=mnm
・ <3~6年では総授業時間数が年15こまずつ増えるが、現在以上の授業時間数を確保するのが難しい学校のため、年70こま実施している総合的な学習の
  時間を、年15こま以内で外国語活動に振り替え可能とする>。
  ⇒ 英語圏で16年住み、仕事をしてきた体験から申すなら、恐らく人口の99%以上は日本国内で働き、一生を終わる現状が劇変せぬ限り、英語を外国人と
    臆することなく話し、要を足すスキルは不要だと断言する。 
   明治の昔から、ごく一部の限られた人だけが仕事及び生活の為に外国語をマスターするニーズを持っている。それは今後も同じだろう。

(2) 政府の要人:「個人の見解」なら、何を言っても許されるのか https://mainichi.jp/articles/20170527/k00/00m/010/026000c
・ <安倍晋三首相が9条への自衛隊明記を唐突に提案し、自衛隊制服組トップの河野克俊統合幕僚長が「ありがたい」と述べた。憲法軽視ともとれる発言だが、
  菅義偉官房長官は「個人の見解」だとして問題視しない。・・政府要人が公の場で「個人の見解」と断れば、何を言っても許されるのか?>
  ⇒ まず「許されるか、どうか」の問いが間違っている。 公の任務に就く人間、しかも高位の職務に在る公務員・議員は、退職するまで24時間常に
   「公人」である。 職務によっては退職後も守秘義務があることを考えてみよ。 従い、行政/司法の争点について、中でも憲法に抵触する恐れがある論点に
   関し、公務員が「公の場であろうがなかろうが、私見を述べる」行為それ自体が服務規律違反ではないのか!!!      違うかい?

(3) 加計学園:「変な風評が広がるのは残念」中村・愛媛知事 https://mainichi.jp/articles/20170526/k00/00e/040/206000c?fm=mnm
・ <我々としては十数年にわたる実現への思いがあり、変な風評が広がるのは残念。正直に全てがオープンになればいいのではないか。県では、全部オープンに
  している。そういう姿勢が信頼をつくる大事なプロセスだと思うので、そのプロセスがクリアになれば、何ら問題ないと思う>。
・ <うちの姿勢は、加計学園であろうが他であろうが、ともかく獣医学部が来ていただいたら、もうそれはうれしい話>。 ← 獣医学部が来たら嬉しいの?
  ⇒ 愛媛県知事がいみじくも本件の本質を突いた。森友学園疑惑も全く同じ穴の狢(ムジナ)だ。 プロセスの透明性を故意に曖昧にしておく、これぞ
    日本社会にはびこる<融通無碍><阿吽の呼吸>などなどと根は同じ。 それを嫌悪しないどころか、寧ろ世渡りの知恵と教える社会なのだ。 嗚呼!

(4) WBA会長、村田らに再戦指令 ジャッジ2人は資格停止 http://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK50220_W7A520C1000000/?n_cid=NMAIL002
・ これには驚いた。 他のプロスポーツでも同じような裁定があるのか? プロ・ボクシングだけ? 何故、試合が終わって何日も時間が経った今?
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見苦しいぞ! 菅官房長官   ≪ 地位に恋々としている ≫ それはどっちだ?  KY風土を責める資格があるのか?

2017-05-26 09:39:50 | 時評
★ 前文科次官会見「文書存在」 菅氏「地位に恋々」 https://mainichi.jp/articles/20170526/ddm/001/100/159000c?fm=mnm
  いやはや、菅官房長官のコメントに接し、私は天を仰いだ。 ご承知のように、昨日の経緯は、文科省の天下り事件で引責辞任した前事務次官が、
  加計学園に関する疑惑文書は実在だと表明したことに対し、個人攻撃を加えたのだ。 実に浅ましいし、何とか疑惑を握りつぶしたい意図のあることを図らずも
  露顕させたのだ。 有権者は、今の政権はそういう体質なのだということを「森友学園疑惑」とダブルでダメ押しされたことを忘れてはならない。

 ⇒ だが、私がここで取り上げる理由は、安倍政権の腐敗や、個人攻撃の醜さだけで終わらない。
  もっと重大なポイントは<菅氏は前川氏の行動について、「自身が責任者の時に、そういう事実があったら堂々と言うべきではなかったか」と批判した。>
・・・・2~3日前取り上げた「KY・・ソンタク」に象徴される日本社会の集団主義=自立する個人の否定、「出る杭は打たれる」文化を思い出して欲しい。
 トランプ一派の「ロシアコネクション疑惑」における米国司法省/FBI/メディアの怯まない追究姿勢を見て欲しい。 ため息が出るほどの天と地の差ではないか!

 前川氏が事務次官であったとき、<「自身が責任者の時に、そういう事実があったら堂々と言うべきではなかったか」>と言われても、言い出せない風土文化が
霞が関にあった、そして今もあること。 ここを菅氏に非難する資格は有るのか????  いや、日本人のいったい何人に資格がある?
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≪ 今朝の おめざ3題 ≫  平成天皇を嫌うエセ保守と右翼?  世代間不公平”感”どうする  トランプ弾劾で笑うのは誰だ? 

2017-05-26 08:59:07 | トーク・ネットTalk Net
  今朝は「日経ビジネス」掲載の3本が面白い。
1 平成天皇陛下の不満を、政府は無視するのか 田原総一郎 http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/16/122000032/052500022/?P=1
・ 平成天皇より1歳若い田原氏が、自分の終戦直後の記憶と昭和天皇の皇太子であった現平成天皇を重ね合わせ、平成天皇がなぜ「戦跡慰問の旅」を
  続けるかのか  <皇太子時代以来の贖罪の気持ち>について解き明かす。そして、それを気に入らず止めさせたい一派が安倍晋三の後ろに控えている構造も
  指摘。 何故なら、昭和天皇に替わり平成天皇に贖罪を続けられては明治以来の日本の歩みそのものの全否定にも繋がるわけで、大日本帝国のしたことを
  弁護したい一派にとり、今の天皇は邪魔な存在なのだ。 それを平成天皇も感ずいている。天皇の役割を与えられた当人にとり、考え抜いた末の贖罪行脚を
  右翼に否定されるのは自身の人生を否定されたことになるのだから、当然ながら不満を表に出すのである。
・ <やめさせたい一派>とは言うまでもない。昨今、ようやく表に姿を見せ始めた『日本会議』に連なる勢力のことだろう。 
  では、日本会議の裏に居る正真正銘の『黒幕』とは誰なのだ???  それは黒塗りの街宣車で喚き散らす連中ではない。
    間違ってはいけない! 黒幕は「坂の上の雲」に心酔し、明治に連なる戦前を擁護し、戦後を否定する/肯定的に評価しない有権者、あなた自身なのだ!

2 70代も半数は「高齢者が優遇されすぎ」と回答 http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/16/051000049/052200003/?P=1
・ これは日経独自のアンケート調査結果だ。 設問がストレートであり且つ世代間の意見の違いを公平に炙り出している点で、これまでにみた各種調査と違う。
  指弾されている当事者の私がアレコレ口を挟むべき内容ではないので要約しないが、解決すべき課題の多さ/大きさには改めて呻ってしまう。 
     貴方がいま属す世代がどうであれ、皆さん、どうか虚心坦懐に読まれたい。

3 外遊疲れのトランプを待ち伏せる「鬼平」 http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/261004/052400044/?P=1
・ 見出しだけ見ると一見今はやりのワイドショー的キャッチに見えるが、中身は深刻だ。かねがね本コラムで私も何度か危ぶんできたが、トランプ大統領が足を
  救われ、アメリカの政治が混乱に陥ることの世界に与えるマイナスは恐ろしい規模だろう。
・ それは当然ながら日本に甚大な混迷を及ぼす。また、世界政局のあちこちで未曾有の波乱を起こすに違いない。 だが仮にトランが失脚した場合、総じて
  此のトランプ失脚で利益を得るのは誰か/どの国か? といえば、言うまでも無くロシア&中国だろう。そして、此の2国にぶら下がる衛星国も。
 ⇒ アメリカの衛星国たる日本は、涼しい顔で蚊帳の外に居られるわけはない。 奇しくも偶然、上に述べた天皇制のひずみ、社会保障/福祉に露顕している
   世代間格差の不満。 まさに内憂外患の時である。 安倍のノー天気な浮かれ振りを見ると、ホントに情けない限りだ・・・。
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≪ 戦前/戦後すぐを知らない世代の”保守”とは? ≫  真の保守”として守るべき「生き方」は戦前ではなく 戦後日本にしかない

2017-05-25 09:54:07 | 時評
(論壇時評)現代の保守 「大日本帝国の虚妄」でなく 歴史社会学者・小熊英二 http://digital.asahi.com/articles/DA3S12954429.html?rm=150
・ <「正論」の特集「シン・保守のHOPEたち」に掲載された小川榮太郎氏によると、本来の保守とは「生き方」であって「主義」ではない。
  保守は急進的理念を批判するが、その足場は伝統的な共同体の「生き方」であって、理念的な「主義」ではないからだ。
・ <だがそれが可能だったのは、伝統的な生活様式が実在していた高度成長以前の話だ。現在では「保守的な『生き方ないし考へ方の根本』そのものが、
  日本人から失はれてしまつた」「様々な自称・他称保守を見ても、肝心な、保守的な『生き方ないし考へ方の根本』を体現してゐる人は
  殆(ほとん)ど見当(みあた)らない」。>
     ⇒ 小川氏がいみじくも指摘した箇所こそが、小熊氏の所論の重要なコアなので、再掲する。
 <保守は急進的理念を批判するが、その足場は伝統的な共同体の「生き方」であって、理念的な「主義」ではないからだ。だがそれが可能だったのは、
   伝統的な生活様式が実在していた高度成長以前の話だ>。
  
 そう。 1960年を分水嶺に、戦前から敗戦直後10年間は残っていた貧しさと背中合わせの生活様式が日本社会から姿を消していった。 それを子供心に記憶した世代の人達は、最も若くても70歳前だ。 安倍晋三はたぶん幼な過ぎて記憶を有していまい。 その他、保守系論客として戦前道徳や天皇制の戦前回帰を唱える人達の殆どは ”戦前の臭い”すら親から受け継いでいない。 
* 櫻井よし子は70歳を超えているが、ベトナムからの引揚家族に生まれた生い立ちの影響もあるのか、戦後の貧しく辛い記憶をもつ人が何故に戦前肯定の立場になったのか、私は理解に苦しむ。 引揚者家庭の子供の多くは大日本帝国への不信感/国家主義への嫌悪感を育んだが、櫻井の場合は、空襲も受けず豊かだった(?)ハノイでの生活を失った怨みと戦後否定が重なる親の言動にでも感化されたのだろうか? 飽くまで想像だが・・。

・ <高度成長期以前は違った。岸信介や鳩山一郎など自民党第1世代は、戦前から有力政治家だった人々だ。社会の多数派も戦前育ちで、「神武景気」
 「岩戸景気」といった言葉を普通に使っていた。
  つまり日本国憲法の施行から10年以上たっても、社会の「実在」は大日本帝国憲法の時代から大きく変わっていなかった。政治学者の丸山眞男が、
  1964年に「大日本帝国の『実在』よりも戦後民主主義の『虚妄』の方に賭ける」と記したのは、そうした時代のことだ

小熊氏は言う。<まず首相が、9条1項・2項の堅持と、それを含む憲法の尊重を表明し、総裁として党内をその方向で統一すること。そのうえで、現在の自民党草案を正式に破棄すること。その前提なしに提言をしても、自民党草案の実現にむけた「はじめの一歩」ではないかと映ってしまう。それでは、9条3項の「加憲」を、単独の条文として議論することもできない。
 私自身は、「大日本帝国の虚妄」に賭けるよりも、「戦後民主主義の実在」に立脚する方を選びたい。それが「本来の保守」にも認めうる考え方であることは、理解してもらえるはずだ>。
 
  「保守」という言葉が示す<守るべきもの>の対象が果たして何なのか? 自民党などに投票する人々に、私は今一度考えて欲しい。
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≪ 組織を支配するには? ≫  人事権の掌握 ⇒ 予算配分を牛耳る ⇒ ”モノ=富”の偏在へ

2017-05-24 20:10:07 | 時評
★ 熱血:与良政談:::「総理の意向」という脅し https://mainichi.jp/articles/20170524/dde/012/070/011000c?fm=mnm
・ 学校法人・加計学園が国家戦略特区に獣医学部を新設する計画を巡って、文部科学省が内閣府から「総理の意向」と言われた等々と記載された文書の話である。
  ご存じのように学園の理事長は安倍晋三首相の長年の親友だ。52年ぶりに獣医学部の新設が認められたのは「首相のお友だちだったからか」というのが
  疑問の核心である。
・ 文書は獣医学部新設の早期認可に難色を示していた文科省に対し、内閣府が「総理の意向」を盾に「来春開学」を迫っている内容だ。
  ある官僚は「これはほとんど文科省に対する脅しですね」とため息交じりに私に言った。忘れてならないのは今、各府省の幹部人事は内閣官房に設置されている
  内閣人事局に委ねられていることだ。
⇒ およそ会社/団体勤めであれ公務員であれ、集団で集まり一定の目的達成のために人間が集まるところで働いた体験が有る人は判っている筈だが、
  「人・カネ・モノ」の3要素を握る者が全体を支配する、これが古今東西、あまねく普遍の鉄則だ。 
  安倍晋三が自分で編み出したのか、誰かの入れ知恵で設けられたのか今となってはアヤフヤだが、「内閣人事局」なる部署の設置で与良氏が指摘する
  ”「総理の意向」なる暗黙の脅し”が効果を発揮しているようだ。 

まてよ、これは最近取り上げられる<ソンタク>または<空気を読む=KY>そのものであり、日本に伝統的な「画一性/協調性の尊重」とも表裏一体ではないか??  ・・・・そう、「ソンタク」と「皆な一緒がいい!」の結びつきを我々は喝破せねばならない。 此の二つが何故むすびつくのか?  
← ソンタクするのは、自分が権力者の意向に沿う行動ができないと、(沿うことの善悪判断の前に)属している集団から外されるからだ。 
 つまり、”協調の輪”に入れなくなるということ。   此の悪循環!! ・・・これは政治家だけの悪習ではなく、日本人全体の悪習である。貴方も・・。 

 本コラムの一つ前に取り上げた≪ 変われない日本人:ガラパゴス島/茹でカエル ≫を、参照されたい。
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