静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

≪ 今朝のフザケンナ:3題 ≫  * 森友問題は民主主義を問われている、との自覚なし  * 皇室は憲法精神も超越か  * 行政官の愚かさ&傲慢さ

2018-03-31 08:53:15 | トーク・ネットTalk Net
1) (麻生氏)失言「火に油」 「新聞はTPPより森友」 https://mainichi.jp/articles/20180331/k00/00m/010/155000c?fm=mnm
・ 森友問題の追及対応のため、サンチャゴでのTPP発効署名式典に行けなくなった。 それがよほど悔しかったのかな? 麻生太郎は。
  セレモニー出席で存在感が回復できる、とでも期待したのか?   浅はかな男だ。
・ 森友疑惑と財務省の公文書偽造事件で、政府幹部の民主主義自覚の無さが情けなくも露呈されている。 そこに気づかないとは、付けるクスリは無い!

2) 即位儀式、前例を踏襲 政府基本方針 https://mainichi.jp/articles/20180331/ddm/003/040/018000c?fm=mnm
 ① 「皇位世襲の否定」「女系天皇の導入」に繋がる女性皇族排除の論理は男女同権を定めた現行憲法に違反している。 
 ② 宮内庁/神社庁/靖国神社と戦没者慰霊の姿」は、政教分離を定めた現行憲法に違反している。
  <即位後朝見の儀は、天皇の言葉に首相が応える形が、君主と臣下の関係を思わせ、国民主権にふさわしくないという指摘があった。即位礼正殿の儀で新天皇が上がる高御座
  (たかみくら)も、政府は「文化的、伝統的な面に着目」して使用したが、宗教性を問う意見もある。こうした点は十分議論されていない。>

 ⇒ 要するに、新憲法になってからも、明治憲法下での皇室の在り方ルール/しきたりは国民主権の基本精神と相反するまま<文化の伝統>の名の下、政権は守り続け、最高裁も同調し
   続けている。憲法が禁じている筈の国家と神道のむすびつきも<伝統>の美名で誤魔化してきたのだ。宗教は文化の一部だとの事実を逆手にとった摩り替えでもある。
   いわば、天皇制が戦後も明治時代のまま、”憲法を超越する絶対不可侵”となってしまった、ということである。 超越をも憲法と併存する君主制と言い換えるのだから
   <立憲君主制>だと?  笑わせるな。 これぞ 詭弁そのものではないの?

3) (東京都労働局長)マスコミに「是正勧告してもいい」 https://mainichi.jp/articles/20180331/k00/00m/040/151000c?fm=mnm
 いやはや、傲慢ぶりは霞が関に座る中央省庁の役人だけかと思っていたら、東京都庁でも同じ精神構造の者が局長という地位に就けるんだね。 
 外国では、官僚/役人は「不能率」「怠慢」「杓子定規」「Red Tape」の代名詞として揶揄される漫画的存在だが、全体主義専制国家ではない筈の日本なのに、
 <傲慢/腹黒さ>一杯の言動の方が、寧ろ代表的イメージなんだな。   おかしくない?

 勤労人口に公務員が占める比率からして圧倒的大多数の勤労者は「自分の職場に仮にこんな人物が居たら管理監督者になれているだろうか?と自問するだろう。
 能力不問の終身雇用が愛でたくも実現していた高度成長期は別にして、ここ20年余りの世の中、民間職場では疑いなく、このような「局長」はあり得ない。  終わり!
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≪ 呆れた教科書検定担当官僚の人間性! ≫  豆腐ようの形容に<放射性廃棄物の味>だと?  非人間的比喩も私的感想として許されるのか?

2018-03-29 10:35:07 | 時評
★ ≪英語教科書検定≫豆腐ようを酷評 該当部分を訂正申請 https://mainichi.jp/articles/20180329/k00/00m/040/098000c?fm=mnm
1) <文英堂は28日、検定に合格した高校のコミュニケーション英語3の教科書で沖縄県の食文化について扱った部分に「不快に感じられる表現があった」として、文部科学省に訂正
   申請した。>
2) <問題になったのは、沖縄県大宜味村(おおぎみそん)を訪れた英国人の旅行記。村民の長寿や食文化を好意的に取り上げた文章だったが、沖縄の発酵料理「豆腐よう」を食べた
   感想として、「ブルーチーズと放射性廃棄物が混ざったものを食べたかのよう」と表現されていた。>
3) 文科省の担当者は検定で問題にならなかった理由について「著者の感想を述べたもの。客観的な事実を述べたわけではないので、修正を求める記述でないと判断した」と話した。

 ⇒ 貴方は、3)の釈明を素直に肯定しますか? 「ブルーチーズ」を知っている人なら豆腐ようの味や食感が似ているとの感想に恐らく異論はないだろう。食べた経験の無い人でも、
   学校給食でチーズを口にした記憶はあるので、おおよその想像は働くと思う。
     だが問題とすべき点は≪ブルーチーズと放射性廃棄物が混ざったもの≫を単純に、”ブラックユーモア交じりの比喩”と笑い飛ばして済む事か? という気づきが文英堂にも
   文部官僚にも全くなかったという事だ。 

「放射性廃棄物」は核爆弾を持ち出すまでもなく、福島での原発事故が多くの自宅帰還困難者を生み、今なお人々の暮らしを脅かしている物質である。また、全世界が合理的な処理方法を未だに見つけられないまま核融合をやめない現実も目をそらせることのできない事実だ。
 これは自分が何処に住もうが、同朋としての日本人が忘れてはならない現在進行形の事象でもある。それは霞が関に通勤する文部官僚とて同じ筈で、心いたむ筈だ。 いや、心傷む人でないからこそ此のよな言い訳をしゃあしゃあと出来るのだろう。

心の痛みがあるなら、長く愛された名物として人が食べるものに此のような比喩を(幾ら皮肉好きの英国人という設定でも)使った文章は”公序良俗に反する”との価値判断を下すべきではないか?     ”公序良俗に反する”との表現は芸術作品にではなく、このような非人間的振る舞いにこそ向けられるべき言葉だ。
 沖縄県民にもまして原発事故で罹災した全ての住民の神経を逆なでする文章になりえるかもしれない? との想像力がなぜ働かないのだ!!! ひとりの人間として、此の鈍さは何だ?
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≪ 刑事訴追の怖れ vs 国会証言の存在価値 ≫  司法は国会での展開を見ながら 邪魔されずに留置も訴追も随意?  三権分立の相互牽制は何処に?

2018-03-28 08:36:24 | トーク・ネットTalk Net
 昨日の佐川(前)国税庁長官の国会証人喚問は、「刑事訴追の怖れがありますので・・」との言い訳で合法的に証言を拒否出来る現行制度の矛盾を国民の前に改めて見せつけた。
 このカラクリそのものを変えようという意見/動きはあるのか?  どうやら今までもなかったように、今回も国会議員は沈黙か?   何か間違っていないか?

 籠池氏が収監されている容疑は国有地売却手続きにおける詐欺/欺瞞行為の違法性だが、いま問題になっているのは、その手続きより前の段階における売却処理自体に潜む不合理性とその主導者が誰だったのか? という疑惑である。 籠池氏をかくも長く留置する合法性に誰も異を唱えることが許されない制度だとしたら、これまた直す必要があろう。
 
 要は、この「刑事訴追の怖れのある証言」を国会の場でなすこと自体を検察が止められない仕組みにすれば、佐川氏が使う方便はこれから無駄になるわけで、国会に証人として喚問し真実を述べさせる本来の意味がでてくるということだ。 今の仕組みのままではロッキード事件同様<むなしい茶番劇>でしかない。 茶番は国民の政治不信と無関心をさらに助長し、為政者には都合の良い事ずくめだろう。
  
 こんなふざけた仕組みを なぜ誰も変えようとしないのか?  「国会での証言を検察は証拠として採用する」と司法がいわないのは、検察での取り調べが全てだとする縄張り/特権意識からか? 喚問での回答に証拠能力を認めないとは即ち<虚偽の証言だった>と後で証明する権限/裁量をも司法が独占することであり、これでは立法府からの司法への牽制機能はゼロじゃないか?

 皆さん、私が憲法改正に値する「国家統治の根本的仕組みの検証と改善」対象と主張する柱は、過度の中央集権是正と関連した広域自治制度への転換だが、此の三権分立の徹底もまた同時に取り上げるべき明白なテーマだと思う。 如何であろうか? 其の視点から森友疑惑を捉え直す、でなければ単なる”大阪のオッサンのアホなボヤキ”として佐川喚問もかき消されてしまうだろう。              その収束シナリオで いつも ほくそ笑むのは誰だ???  言うまでもあるまい・・・ そんな政府を誰が選んだ???
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≪ 金メダリストを自民党大会に呼ぶ意図? ≫    ≪ 大学入試と英語能力の測定: どの能力が社会で必要か? ≫

2018-03-27 10:08:45 | トーク・ネットTalk Net
◆ 【朝日】自民党大会にメダリスト「不愉快」 民進・増子幹事長 https://www.asahi.com/articles/ASL3V6FLSL3VUTFK01D.html?iref=com_rnavi_arank_nr04
 いやはや、またまた呆れたことを自民党というグループに属す人たちは平気でやるものだ。 政治家にとりオリンピックやスポーツは一体どういう利用価値があるものと
 認識されているのかを、これほど端的に露呈する事例はあるまい・・・。  これは誉めそやされるべき出来事では断じてない。
    以下は、民進党幹事長が記者会見で述べたコメント。
  <25日にあった自民党大会に(平昌五輪のスピードスケート女子で三つのメダルを獲得した)高木美帆さんがサプライズゲストとして招かれた。>
  <ただ単に呼ばれたということだけではなくて、冬のトレセン(五輪選手らの強化施設であるナショナルトレーニングセンター)設置のお願いをしたということで、それくらいのことを
  言わなければ行く大義がないわけであります>
・ <オリンピック選手、ましてや金・銀・銅とたくさんのメダルを取ってがんばって、国の、国民のヒロインであり宝でありますから、こういう方を一つの政党が利用することは
  いかがなものかと、私自身は個人的には大変不愉快な、不満な思いを持っている。>
 ⇒ 言うまでもなく、増子氏が指摘するポイントは、高木美帆さんを党大会に呼んだ事自体ではなく、<冬のトレセン(五輪選手らの強化施設であるナショナルトレーニングセンター)
   設置のお願いをしたということ>にある。 
※ いわゆる”出来レース”というやつで、同選手を呼ぶにあたり誰かが「冬のトレセンセンチのお願いをその場で言ってもらっていいから・・」と競技連盟幹部に囁いたと想像できる。  
  これを「スポーツの政治利用」といわずして、何と釈明するつもりか? 嘗てのソ連のオリンピックでの活躍は≪ステート・アマ≫と揶揄された国家丸抱えの育成選手によるもので、
  今の中国も似ているように見える。 教化予算を注ぎ込む一方でこのようにスポーツ選手を使う安倍政権の「愛国」政策、・・ここに極まれり!
 
★ 【毎日】<社説>新大学入試の英語民間試験 このままでは混乱必至だ https://mainichi.jp/articles/20180327/ddm/005/070/073000c?fm=mnm
・ <民間の英語試験は、それぞれ目的も形式も異なる。例えば、TOEFLは欧米の大学留学を目指す生徒の力を測る。TOEICはビジネスに使える英語力の判定だ。難度も問題も
  一律ではない。>
・ <英語を「話す」力の育成は大切だ。しかし、高校側からは、授業が民間試験対策一辺倒になるという懸念の声も上がる。時間をかけても、国に統一的な「話す」試験の開発を求める
  意見も根強くある。>
 ⇒ ① 仕事で英語を使わない国民多数にとり、どこまで基礎的スキルがあれば日々の生活がもっと幸せか? 
   ② 観光・旅行・ホテルビジネスに就業する人にとっての「読み/書き/話す」能力とは?
   ③ 大学院に進んだり外国留学する研究者の道を歩む人にとって必要な外国語学習を支える基礎ニーズとしての英語能力とは? 
   ④ 企業/官庁に就職する人が、将来の海外勤務において最低限必要な英語能力とはどういうレベルなのか?

 海外で英語を毎日使い、マイノリティーとして生きた体験者なら、以下に述べる私の意見に同意されると想像するが、まず大多数の国民にとり大学入試どころか中学・高校での英語学習は
 役立たずであり、①は妥当しない。 
 ②と④はTOEIC が能力測定手段としては最適だ。このどちらも、本当に必要になった時、生活がかかった場面でなければ身に付きはしない。大学生には不要。
 ③については、文法と語彙が最も重要であるから、英文法の徹底的な学習を踏まえたTOEFL が相応しいように思う。英国の行う外国人向け試験も良いだろう。
  このどちらも、仕事で本当に必要になった時、メシがかかった場面でなければ身に付きはしない。 保証する。

 改めて問う。大学入試の段階で、これら②~④まで3つの実務ニーズに応える基礎能力を1本の試験で測定すること、それが大学入試時に必要なのか? 1本の試験形式で、それは実際に
作問可能なのか? 異なるニーーズの中間値は測定し得るか?    私の答えはノー(否)である。
   ”
幼いほど話す能力は身につきやすい” ← この思い込みは発音模倣にしか当てはまらず、正統的な会話能力と開始年齢は関係ない。(日本語の読み書きできない来日外国人で流暢に話せる人は、何も子供のうちに外国語を習ったわけではない)。  何よりも、大学生の間に日常スラング会話/観光会話程度を習得できる為に大学へ行くのではない筈だ。
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≪ 籠池隠し ≫  森友敷地の産廃発見を追及した録音テープ ⇒ ゴミ処理断念と交換の値引き 裏に財務当局の焦った背景(=圧力・忖度)が垣間見えるのだ

2018-03-26 15:52:16 | 時評
★ 政治家なんてアカン=山田孝男 https://mainichi.jp/articles/20180326/ddm/002/070/083000c?fm=mnm
 2年前の3月16日、籠池泰典・森友学園前理事長夫妻が設計業者を交え、財務省近畿財務局職員らと3時間にわたって話し合った交渉の音声記録である。  
  (1)森友が小学校用地として借り、将来、買い取る契約をかわした国有地の土中からゴミが出た。
  (2)ゴミの撤去は貸主である国の負担が原則。財務局はもとよりそのつもりでいたが、いざ業者が作業を始めると予想以上に費用がかさむと分かった。混入ゴミを誠実に除去すれば、
     それだけで土地評価額(9・5億円)に迫るという。
  (3)次年度以降の予算を頼っていては開校に間に合わない。業者はゴミの一部しか撤去せず、一部は埋め戻すことを提案、財務局も了承した。この事情、森友には伏せられていたが、
     校舎建設を進めると案の定、産廃が出た……。
 以上の実態を後日、業者の打ち合わせ記録で知った籠池夫妻は仰天した。財務局の職員や業者を集め、怒り心頭に発して不実をなじり、対策を協議したのがこの交渉である。
 森友学園はその時から9年後に土地を買い取るはずだった。それが交渉を境に急転、3カ月後、評価額より8億円安い1・3億円で払い下げられた。

 ここまでくれば、もう読者は推量がつくであろう。籠池氏側はゴミ隠しをネタに財務官僚にねじ込み、財務官僚の側は何らかの理由から値引き売却と交換に産廃未処理の件に目をつぶったという流れだ。常識的には、産廃処理の放置は違法だから開校許可など関係なく、処理を法的には優先させねばならないが、それを無視してまで開校を急いだのは、実は籠池よりも財務省だった、ということになる。  財務省が急いだのは何故か?   言うまでもあるまい。 これを森友学園名誉校長に就任していた首相夫人関与の影響でなくして、何だというのか???

 此の録音は詐欺事件とは無縁な証拠だが、首相夫人の関与が国有地不正売却に影響を及ぼしたシナリオを証明する証拠にはなりえるのではないか? 不正売却は犯罪だよね? 
 山田氏のいうとおり、「国会への虚偽の報告と公文書偽造」は無論とんでもない犯罪行為だが、この不正売却そのもの及び政治家夫人の圧力のほうもネグって良い軽犯罪では決してない、
 結末が誤魔化されないかどうか見守り、その結果を有権者は覚えておこう!
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