座敷ネズミの吉祥寺だより

吉祥寺って、ラッキーでハッピーなお寺ってこと?
中瀬の吉祥寺のあれこれをおしゃべり。

『生きる』 その2

2010-09-17 | 読みました
「谷川俊太郎さんの傑作『生きる』をお手本に、みなさんの『生きる』をつなげてひとつの詩みたいなものを作りませんか?」
07年秋、あるインターネットコミュニティに書き込まれた呼びかけに、半年で2000件を超える投稿がありました。本書はそれらの投稿作品の中から一部を選出し、投稿者自身のコメントや写真を加えて再構成したものです。投稿者のコメントからは短い詩に込められた様々な人生模様が読み取れ、胸を打たれます。傑作『生きる』はもちろん、谷川さんの書き下ろし『コトバの波紋』、そして谷川さんと投稿者による座談会も収録

だそうです(汗)。













たとえば ↑このページの右側には
たくさんの余白と それから

「死ぬことについて考えること

 そして、それに死ぬほど怯えること」

とあります。





いろんな人が いろんな言葉を紡ぎだして
そして それらを全部

「生きているということ」

につなげるのです。






「私はここだよー」って叫ぶこと



というのもあります。

そして 作者からの短いコメントもあります。



「何か表現したいって時の、原点にある思いを込めて書きました。……」

なんて書いてあります。






「息子におっぱいを噛まれてイタタタタっ

 でも幸せを感じること」

ってのもあります。



「くれよんの先が丸くなること」

ってのもあります。




「フライパンに落とすバター」



「風邪が治りかけの時

 食べた

 すりおろしりんご」



「種をまき

 うたを歌い

 風にふかれながら

 歩くこと」



「ぽんっとでてきてもーてん

 どないもこないもあるかいな

 わしどないせいっちゅうねん

 ということ」



など、など、など・・・。






それぞれに付いたコメントを読むと
またまた、深いな~、なんて思ったりして

短い言葉ばかりなのに、なかなか先へ読み進まないんですよ。






年代とともに 続ける言葉は どんどん変わってきそうですが
なんだか
純粋な自分に戻れるような気がしてきます。

詩人になれそうな気がしてきます(笑)。






この本は 吉祥寺にあります。

(かなり傷んできていますが。。)