九州各地に爪跡を残したあの豪雨が
あっと言う間に青空を運んできて梅雨が明けた。
あとは何かスッキリしない自分の気持ちだけだった。
愛車には乗りたいけどいまひとつ目的がはっきりしないのだ。
日帰りで行ける距離はほとんどまわったつもりだ。
その先のカーブの先の画面さえ浮かんでくる。
そう、新しい発見がないのだ。
出発する前に頭の中でツーリングが完結しているのだ。
答えを知っているクイズ程楽しくない物はないのである。
だからスタート出来ないのであった。
久しぶりの連休だったのに…。
結局その休日の朝を迎えた。
もちろんいまだ目的が見えていない。
でも窓を開けると空は高く雲ひとつ無くどこまでも青く澄んでいる。
こんな日に何処にも行かないのか?って神様が尋ねてきた。
ふとバイクに乗るってそんなに目的や理由が必要か?って思えてきた。
昨夜、行き先は?雨具は?キャンプ道具どうしよう?なんて考えていたのだが
そんな事は無意味な事にに思えてきた。
とりあえず愛車にETCをセットし南向きの地図とタオル1本タンクバックに入れ
嫁さんには「今日帰るかもしれんし、帰らんかもしれん」って
意味が解らない事を言って家を出た。
雨が降ったら雨宿りすればいいし
遠くに行き過ぎたらどっかに泊まればいいのだ。
一応南に向かうつもりだったが高速の入口まできて
無性に遠くまで行きたくなりあても無く本州方面の東方へ走っていた。
山口ジャンクションまでの山陽道はそこそこ車も走っていたが
中国地方の背骨を走る中国道はほとんど車さえも見る事が無く
自分の気持ちがいい速度で走る事ができた。
っと言っても我がザッパーちゃんはそれ程速くはない。
もう一台の愛車BMWはさすがアウトバーンの申し子で
高速での巡航は素晴らしいものがある
しかしコイツは30年以上前のカワサキである。
車重の重さ、エンジンパワー、アクセルレスポンスどれをとっても完敗の上
高速コーナーでのフロントのヨーイングが酷い。
荒れた路面でギャップを拾うとたまったもんじゃないのだ。
なぜか悲鳴をあげている様にも思えてくる。
ごめんよ、お前の気持ちの良さはここじゃないんだね。
少しアクセルを緩めると時々車に抜かされる様になった。
その代わり少し燃費が良くなった。
広島まで250kmありこの辺が日帰り圏内ではあるが
ここから先が非日常の始まりでもあるので先を進む。
安佐SAで尾道ラーメンを食べ
お土産にお好みソースを買うと異文化圏に来た感じがする。
さて何処まで行くか?
高速1000円の恩恵を最大に発揮すれば神戸や若狭まで行ける訳だが
さすがに旧型車の振動で腰に負担がかかっているようなので
これ以上先は諦め浜田自動車道で旭・美又・有福の温泉を堪能する事にした。
山陰屈指のアルカリ単純泉と謳ってはいるが
泉質的には山口の一ノ俣などの方が上かな。
旭・美又は本当に寂れた感じの温泉街だが
有福温泉は御前湯を中心にこじんまりとまとまっていて
何処か懐かしい感じと人も優しく感じられる。
その日はとても暑くてちょっと落ち着きたかったので
何年ぶりかにイチゴミルクの氷を食べた。
そしていつもの頭キーンに、ゆっくり食べればいいものを…。
急ぐ旅ではないので思ったままにハンドルを切って行くと
木造校舎の小学校を発見した。
今日は日曜日なのでだれもいない校舎と運動場
少し遠くから眺めていたがどうしても写真が撮りたくなり
愛車を押して少しばかりの無断進入
用務員のおじさんに文句を言われないかとちょっとドキドキしながら
運動場の片隅に愛車を止めてみる。
所々草が伸びてはいるが、ちゃんと使っている運動場
焦げ茶色の木造校舎はもちろん生徒はいなく静まり返っている。
でも目を閉じて耳を澄ませば
いつでも元気な子供の声が聞こえてきそうな感じがする。
見上げると真っ青な空はとっても夏色もうすぐ夏休み。
なんか少し癒された気分。
今日はきっとこの風景を見なさいって神様が言ったのだろう。
心が満足、気持ちが充実、モヤモヤがいっぺんに吹っ飛んでいった。
きっと頭が固くなっていたのだろう。
変に年取ると言い訳が先に立ち理屈を講釈たれたがる。
それじゃダメなんだ。目的や理由は後からつければいい。
重要なのは一歩動き出す事、行動する事。
きっと何か新しい発見があるはず。
そんな感覚があるうちはまだまだ立派なバイク乗りかなって思えてくる。
だからバイク乗りはやめられない。
今年の夏旅。
あっと言う間に青空を運んできて梅雨が明けた。
あとは何かスッキリしない自分の気持ちだけだった。
愛車には乗りたいけどいまひとつ目的がはっきりしないのだ。
日帰りで行ける距離はほとんどまわったつもりだ。
その先のカーブの先の画面さえ浮かんでくる。
そう、新しい発見がないのだ。
出発する前に頭の中でツーリングが完結しているのだ。
答えを知っているクイズ程楽しくない物はないのである。
だからスタート出来ないのであった。
久しぶりの連休だったのに…。
結局その休日の朝を迎えた。
もちろんいまだ目的が見えていない。
でも窓を開けると空は高く雲ひとつ無くどこまでも青く澄んでいる。
こんな日に何処にも行かないのか?って神様が尋ねてきた。
ふとバイクに乗るってそんなに目的や理由が必要か?って思えてきた。
昨夜、行き先は?雨具は?キャンプ道具どうしよう?なんて考えていたのだが
そんな事は無意味な事にに思えてきた。
とりあえず愛車にETCをセットし南向きの地図とタオル1本タンクバックに入れ
嫁さんには「今日帰るかもしれんし、帰らんかもしれん」って
意味が解らない事を言って家を出た。
雨が降ったら雨宿りすればいいし
遠くに行き過ぎたらどっかに泊まればいいのだ。
一応南に向かうつもりだったが高速の入口まできて
無性に遠くまで行きたくなりあても無く本州方面の東方へ走っていた。
山口ジャンクションまでの山陽道はそこそこ車も走っていたが
中国地方の背骨を走る中国道はほとんど車さえも見る事が無く
自分の気持ちがいい速度で走る事ができた。
っと言っても我がザッパーちゃんはそれ程速くはない。
もう一台の愛車BMWはさすがアウトバーンの申し子で
高速での巡航は素晴らしいものがある
しかしコイツは30年以上前のカワサキである。
車重の重さ、エンジンパワー、アクセルレスポンスどれをとっても完敗の上
高速コーナーでのフロントのヨーイングが酷い。
荒れた路面でギャップを拾うとたまったもんじゃないのだ。
なぜか悲鳴をあげている様にも思えてくる。
ごめんよ、お前の気持ちの良さはここじゃないんだね。
少しアクセルを緩めると時々車に抜かされる様になった。
その代わり少し燃費が良くなった。
広島まで250kmありこの辺が日帰り圏内ではあるが
ここから先が非日常の始まりでもあるので先を進む。
安佐SAで尾道ラーメンを食べ
お土産にお好みソースを買うと異文化圏に来た感じがする。
さて何処まで行くか?
高速1000円の恩恵を最大に発揮すれば神戸や若狭まで行ける訳だが
さすがに旧型車の振動で腰に負担がかかっているようなので
これ以上先は諦め浜田自動車道で旭・美又・有福の温泉を堪能する事にした。
山陰屈指のアルカリ単純泉と謳ってはいるが
泉質的には山口の一ノ俣などの方が上かな。
旭・美又は本当に寂れた感じの温泉街だが
有福温泉は御前湯を中心にこじんまりとまとまっていて
何処か懐かしい感じと人も優しく感じられる。
その日はとても暑くてちょっと落ち着きたかったので
何年ぶりかにイチゴミルクの氷を食べた。
そしていつもの頭キーンに、ゆっくり食べればいいものを…。
急ぐ旅ではないので思ったままにハンドルを切って行くと
木造校舎の小学校を発見した。
今日は日曜日なのでだれもいない校舎と運動場
少し遠くから眺めていたがどうしても写真が撮りたくなり
愛車を押して少しばかりの無断進入
用務員のおじさんに文句を言われないかとちょっとドキドキしながら
運動場の片隅に愛車を止めてみる。
所々草が伸びてはいるが、ちゃんと使っている運動場
焦げ茶色の木造校舎はもちろん生徒はいなく静まり返っている。
でも目を閉じて耳を澄ませば
いつでも元気な子供の声が聞こえてきそうな感じがする。
見上げると真っ青な空はとっても夏色もうすぐ夏休み。
なんか少し癒された気分。
今日はきっとこの風景を見なさいって神様が言ったのだろう。
心が満足、気持ちが充実、モヤモヤがいっぺんに吹っ飛んでいった。
きっと頭が固くなっていたのだろう。
変に年取ると言い訳が先に立ち理屈を講釈たれたがる。
それじゃダメなんだ。目的や理由は後からつければいい。
重要なのは一歩動き出す事、行動する事。
きっと何か新しい発見があるはず。
そんな感覚があるうちはまだまだ立派なバイク乗りかなって思えてくる。
だからバイク乗りはやめられない。
今年の夏旅。
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